消費税法改正に伴う 納税者指導のあり方について

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発 行 所
北 海 道 税 理 士 会
札幌市中央区北3条西20丁目
���011(621)7101
発行責任者
先 本 建 夫
編集責任者
川 股 修 二
印 刷 所
三塚印刷株式会社
札幌市東区北51条東4丁目
���011(752)0118
北海道税理士会ホームページ
札幌の街を一望できる“ちざきバラ園” 札幌北 伊 藤 惠 一
目 次
潮流�
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成年後見制度研修会�
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消費税法改正に伴う納税者指導のあり方について�
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平成��年度第1回税理士協議会�
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会長諮問事項に対する答申�
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広報人シンポジウムに参加して�
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大武健一郎主税局長にインタビュー�
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支部だより�
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旭川市で大武主税局長の特別講演�
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協同組合だより�
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北海道税理士会館の建て替えについて�
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会員異動�
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(2) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
会報の充実と対外広報の重要性
副会長 小 城 公 明
この度副会長に就任し、全国単位会の会報を
見る機会に接し改めて広報の在り方と重要性に
すなわ
ついて認識を新たにした所です。即ち他会にお
いては北海道会とは違って複数の県にまたがる
広域性から、会報に支部との連携強化を特に打
ち出し、支部長の人となりや地域性を紹介する
等、本会活動との一体性を強調しながら会員と
きずな
の絆を深めている会や、事ある度に税理士会の
活動を多くのマスコミに対してPRし、役員
人事や税理士会の行事等を積極的に新聞等に取
り上げてもらう事を重点方針として活躍されて
いる会等、それぞれの切り口から時代の変化に
合わせた税理士像を内外に理解してもらうべく
工夫努力をされている事がわかり大いに参考に
なりました。そこで今後の北海道会の広報のあ
るべき姿を考えた時に、会員向けの会報の充実
と対外広報の一層の強化の2つを大きな柱とし
て、攻めと守りのバランスをうまく取りながら
広報部が中心となって多面的な広報活動を実践
してゆく事が重要だと確信し、以下思う所を述
べてみる事に致します。
「会報の充実について」
会報の役目は情報の伝達と記録ですから速報
性、正確性、記録性を念頭において編集されな
ければならないと考えます。この基本的な事が
守られないために、時々誤解釈・脱字等書き手
のせっかくの思いを踏みにじるような事が起き
関係者に無用の心労をおかけするようでは、会
報に対する信頼性がそこなわれる事にもなり、
常に基本動作のチェックを徹底して誌面作りを
行うべきと肝に銘じている所です。また編集に
当たっては税理士界の現状を考えた時には多く
の課題が山積しており、①日税連の動向、②北
海道税理士会の進むべき道と会務の運営状況、
③改正税理士法の定着(書面添付・法第33条の
2等)、④研修義務化による具体策、⑤税制の
在り方、
⑥本会と各支部との連携強化と具体策、
⑦名義貸し、無資格者等の綱紀事案の対応、⑧
電子申告と税理士ネット・北海道の普及推進、
⑨会員の声等を各部・委員会・室等と連絡を密
にしながら取り上げ、会員に周知徹底をはかる
事とし、本会と各支部、会員の垣根を低くして
開かれた透明性の高い会報作りを目指すべきと
考えます。
「対外広報の一層の強化について」
情報がインターネットによって瞬時に世界に
発信される時代にあって税理士会は従来、広告
も規制されていた事もあり、とかく内向き指向
が強く、併せてベルリンの壁が取り除かれた90
年ころまでは日本経済も右肩上がりが続き、税
理士個々人も仕事が順調に増え、広告・広報の
必要性をあまり感じなかったが、デフレ化の長
期景気低迷と会員増による事務所経営の厳しさ
が続く現在、対外広報をより積極的に行うべき
時が来たと考えます。ソニーやトヨタ自動車の
例を挙げるまでもなく業績の良い会社ほど広報
活動に積極的と言われています。税理士もかつ
てのような「記帳屋さん」と言われる時代から
大きな変革を遂げ、今や①法第一条を堅持しな
がら中小企業経営のトータルなアドバイザー、
②個人の資産形成のホームドクター、③日税連
が制定した中小会社会計基準の定着、④専門性
を生かした新たな職域として商法による現物出
資等にかかわる財産評価証明資格者、外部監査
人、特定調停委員、成年後見人等活躍するフィ
ールドが大きく広がっています。しかるに今年
に入ってからも無資格者が新聞紙面で堂々と相
続相談を行ったり、ファイナンシャルプランナ
ーがテレビで税金の話をしたり、またある業界
の改正税法講師が無資格者である事等、社会保
険労務士が行う年末調整事務問題を含めて規制
緩和をそれぞれ勝手に解釈して一人歩きされる
事が多発しているが、原因を考えてみると、税
理士会の日ごろのPR不足に一因があると考え
られます。税理士の職業イメージが広く国民に
浸透してこそ、社会に貢献する事が出来ます。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
今後本会としては対外広報室の設置を含めて、
あらゆる媒体に積極的なPR活動を展開したい
と考えていますので、全道各支部においても同
一歩調で取り組んでいただくようお願い致しま
す。
最後に知人の評論家の竹村健一氏が73歳の今
も執筆・講演に引っ張り凧な理由を、ある時聞
いてみると「情報発信をし続けていなければ忘
第396号 (3)
れられる。」だからテレビ、ラジオ、週刊誌に
続いてインターネット発信、更には全国に23も
の竹村会を作って文字通り年中飛び回って情報
発信を続けている。だからこそ、いつまでも旬
なのだと教えられました。「継続は力なり」の
気持ちで今後の広報活動を推進すべきと考えて
おります。
消費税法改正に伴う
納税者指導のあり方について
業務対策部長 斎 藤 雅 昭
平成15年度税制改正による消費税法改正に伴
い、新規課税事業者が136万社(者)増加する
と参議院財政金融委員会(平成15年3月25日)
で発表があった。その中には、税理士非関与の
納税者が相当数いると予想される。
本会業務対策部(担当副会長、専務理事、正
副部長)と札幌国税局との打ち合わせ(8月21
日)で、現在はまだ基準期間が進行中であるた
め課税事業者は確定していないが、各税務署よ
り改正消費税法のリーフレット「消費税が変わ
ります」を課税事業者と予想される者に送付し
ているとの説明があった。
しかし、その内容が細かすぎて相当数の納税
者は理解していないように思われる。従って、
国税局と協議して(担当は国税庁と日税連にな
るかも知れない。)、課税事業者になるのか、簡
易課税制度を適用できるかの判断ができる簡単
なシートを作成し、再度納税者に送付する必要
があると思われる。そのシート送付の際に、各
支部の税理士名簿を同封してもらうように国税
局と打ち合わせが必要である。名簿の同封が不
可能であれば各支部事務局の連絡先を入れ、各
支部が窓口になる様な方法が考えられる。
また、新規課税事業者である税理士非関与の
納税者に対して、税理士の業務について広報す
るほか、無資格者に注意するように対外広報が
必要である。
現在、会長・副会長を中心に北海道商工会連
合会・北海道商工会議所連合会・農業会議等が
主催する集合研修等の講師を当会及び各支部で
派遣する旨の説明に伺っているところであるが、
各種団体(事業組合等)にも働きかける必要が
あると思われる。その団体より消費税申告書作
成の一括依頼があった場合の対応について準備
体制の構築を考えなければならないであろう。
臨税(商工会臨税・農業臨税・林業臨税・漁
業臨税等)については条文上所得税及び消費税
についてできるとあるが、税理士の損害賠償事
案が圧倒的に消費税関係であることを考えてみ
れば納税者に不利益を与える可能性が大いにあ
る。従って、国税局は安直に臨税を許可すべき
ではなく、税の専門家である税理士に依頼すべ
きである。この場合の受け皿としては、新規の
関与先を受け入れることができる会員の名簿を
各支部ごとに作成しておく必要があると思われ
る。特に開業して間もない会員は、少額の顧問
料が予想されるこの改正消費税に伴う新規課税
事業者に積極的に関与し、適正に記帳させ、適
正な申告ができるように指導していただきたい。
この消費税法改正に伴う納税者指導のあり方
については、今後広報部・税務指導対策部等と
連携して進めていかなければならないので、会
員各位にはご理解ご協力いただくようにお願い
申し上げます。
(4) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
会長諮問事項に対する答申
業務対策部
平成15年7月23日付、先本会長から諮問のあ
った消費税法改正に伴う納税者指導のあり方に
ついて、平成15年9月5日、業務対策部から以
下の答申が出された。
【諮問事項】
このたびの消費税法の改正により、消費税の
納税義務者が大幅に増加することになり、これ
ら納税者への指導等が税務行政のみならず税理
士業界にとっての大きな課題になることが予測
されております。
つきましては、対象者への指導態勢のあり方
について、貴部所掌の立場から検討のうえ、可
及的速やかにその結果を提出くださるようお願
いいたします。
【答 申】
1. 改正に伴い相当数の新規課税事業者の増加
が見込まれ、その中には税理士非関与の納税
者が相当数いると予想される。現在各税務署
より送付さている改正消費税のリーフレット
では、内容が細かすぎて納税者の理解が得ら
れていないように思われる。
従って、国税当局と協議して(担当は日税連
になるかも知れない)
、課税事業者になるのか
簡易課税が適用できるのかについて、簡単な
判定シートを作成する必要があると思われる。
なお、その判定シート送付時に各支部の税
理士名簿を同封してもらうように働きかける
必要がある。名簿の同封が不可能であれば各
支部事務局の連絡先を入れ、各支部が窓口に
なる様な方法が考えられる。
2. 新規課税事業者である税理士非関与の納税
者に対して、税理士の業務について広報する
ほか、無資格者に注意すること等対外広報活
動が必要である。
3. 商工会・商工会議所・農業会議はもちろん
のこと各種団体(事業組合等)に働きかけて、
積極的に集合研修等の講師を担当する。また、
団体より消費税申告書作成の一括依頼がある
場合の対応について準備体制を構築しておく
必要がある。
4. 臨税(商工会臨税・農業臨税・林業臨税・漁
業臨税等)は条文上所得税及び消費税について
できるとあるが、税理士の損害賠償事案が圧倒
的に消費税関係であることを考えてみれば納税
者に不利益を与える可能性がある。その件につ
いて国税局との打ち合わせを早急にすべきである。
登録調査委員会
平成15年7月23日付、先本会長から諮問のあ
った税理士証票交付式のあり方について、平成
15年8月14日、登録調査委員会から以下の答申
が出された。
【諮問事項】
従前の税理士証票交付式については、出席し
た新入会員の間から、税理士証票を手渡しする
だけであるならわざわざ出向かずとも送付して
もらいたい等の声が多々聞こえております。
つきましては、税理士としての晴れの門出と
なる同交付式のあり方について、貴委員会所掌
の立場から検討のうえ、可及的速やかにその結
果を提出くださるようお願いいたします。
【答 申】
1. 結 論
交付式は現状のまま継続することが妥当であ
るが、終了後に会長、副会長等出席役員との懇
談会の場を設けることが望ましいと思われる。
2. 理 由
税理士にとって税理士証票の交付は、これ
から業務を開始するに当たっての記念すべき
日であり、おざなりな業務にならないために
も緊張感ある交付式は必要と考える。
また、交付を受けるほとんどの新入会員に
は税理士会の果たしている役割を理解してい
ないものが多く、その後の会務活動の参加も
低調なのが現状である。
これらを解消するため昼食等を取りながら
の懇談の場を設けて、税理士の使命、不正行
為の防止等の再認識をしてもらうと共に、会
活動の重要性等を説明して税理士業務を理解
してもらうと共に、あわせて支部活動への参
加意識を醸成することが肝要と考える。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
第396号 (5)
税理士よ 間接金融の仲立ちとなれ!
∼大武健一郎主税局長にインタビュー∼
8月3日に旭川市で開催された社団法人旭川中法人会社団化20周年記念特別講演に講師と
して招かれた財務省主税局長大武健一郎氏に、先本会長等のインタビューに応じていただ
いた。席上、大武局長は、「書面添付とか月次審査を通じ、税理士よ間接金融の仲立ちとな
れ」と述べられた。
(聞き手:先本会長、木村・小城副会長)
―――まず、毎年北海道を訪問されているがそ
の印象はいかがでしょうか。
大武主税局長 旭川には消費税導入のとき以
来、寄せていただいている。
日本は狭そうでいて、極めて歴史も風土も違
っており、特に、北海道と沖縄は東京の物差し
で全部を見ていると誤ってしまうと考え、定点
観測と言っては失礼だが、北海道、沖縄、福岡、
金沢、大阪・京都を毎年訪れ、常に日本全体を
見るように心がけている。
現在の北海道は屯田で生まれた歴史的にはま
だまだ非常に浅い地域であるが、大陸との関係
で考えると、世界地図をみたとき、アジアのへ
そである沖縄とロシア極東地域の接点としての
北海道は大変重要な地点と位置づけられ、北方
領土の問題も含めてハンディもあるが多くの可
能性を秘めた地域と考え、毎年寄せていただい
ている理由はそこにある。
―――低迷が続く北海道経済に向けて何かアド
バイスは。
局長 北海道は、これから支店経済をどこか
で脱しなければならない。自分の足で自立する
ためにはオンリーワンのものを開発していく。
えさ
むしろ本州を餌にして、本州で稼いでこっちに
持ってくる。このような企業は、帯広のお菓子
屋さんに限らず滝川の電気工事会社など山ほど
ある。そのためには自分の持っている特色を日
本中に発揮することが重要だと思う。今までの
ような支店経済に頼らず、これからは自分が本
店であるという気概を持って道を開拓していく
ということではないか。
そのためには、若い人が面白いと思える北海
道にして、若いエネルギーを使っていくことが
必要です。
大武局長(左)と先本会長(右)
―――北海道税理士会の会員に望むことは何で
すか。
局長 1番目には、税理士の先生方は地元の
企業をバックアップしてほしい。特に間接金融
で北海道くらい気の毒なところはないと考えて
は たん
いる。これは何より、北海道拓殖銀行が破綻し
たのを北洋銀行が救ったとはいえ、高度な間接
金融のノウハウを失い、次に続く金融機関の体
ぜい じゃく
力も脆 弱 である。そんな中では税理士先生は
間接金融のプロとして、書面添付とか月次審査
を通じて銀行と交渉し、自分たちがチェックし
たものは融資の時に優先的にいくらまでは貸し
てもよいという基準が出るような質の高い仲立
ちをしてもらいたい。
2番目にはクライアントのバックアップだけ
でなく、そこに勤める従業員の税務相談、資産
アドバイスを是非ともしてもらいたい。
3番目には、NPOみたいなものがこれから
の地域活性化には長い目で役に立つことになる
ので、その経理をボランティアとしてやってい
ただきたい。いずれこれは税理士の宝になると
思う。今はまだまだ小さい規模だが、いずれ福
祉などは社団法人や社会福祉法人に代わってN
POみたいなのが手作りでやっていく時代が来
ると思う。そのとき、対応できるのは税理士先
(6) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
生しかいないと思うので、是非、税理士先生に
計は日本の現状では変だと思う。アメリカでは
その方面のお手伝いをお願いしたい。北海道は
法人の売買が一般的だから減損会計で事業用資
ある意味のしがらみの少ないところなので、是
産まで含めて全部時価で判断して、いつでも売
非、実験的にでも始めていってもらいたい。
却が行われるというわけです。この点は、日本
自分のクライアントが育って大きくなって税
型経営になじまないから、中小企業向け税制と
理士も発展する。これからは税理士同士の知恵
いうものも検討すべきかと思う。時価会計のす
比べの時代であり、いろいろな形態の税理士が
べてをやめることは無理だと思うが、売ったり
現れると思っている。だか
買ったりするものはできる
らといって、税理士が不正
だけ時価にすべきだが、そ
加担すると会社自体もだめ
うしないものと分ける基準
になる。だから経理をきち
が必要で、上場していない
っとやるところから入る。
企業のための基準づくりを
日本経済が今日近代化する
する方向で税理士が努力す
上でのかなりの大きい役割
べきである。金融機関との
として、帳簿をちゃんと付
まさにタイアップの中から
けることが貢献したと思う。
生まれてくると思う。今は
その意味で、中近東やアジ
企業会計に関して間接金融
アの国々にも税理士制度を 左から大武局長、先本会長、木村・小城副会長 機関の意志が何も働いてい
広めていって欲しいと思っ
ず、全部、直接金融の世界
ている。
からのいわば企業会計に押しまくられていると
いうのが実態のように思う。間接金融の目から
―――道内の中小企業等への金融環境が良くな
見た融資判断に即した基準というものがあるは
らないが。
ずなので、そのことをもう少し税理士先生が主
局長 銀行は担当者がたびたび転勤するので
張していただけたらという気がする。
地域事情がなかなか解らないことから、銀行も
日本型企業において、棚卸資産はしようがな
税理士を利用した方がいいのです。そこのとこ
いと思うが、事業用資産までを時価会計にする
ろを銀行と税理士会とがよく話し合って利用を
のはいかがかと思う。
図ってもらうことが必要です。月次資金繰りを
皆さんも北海道の実態を踏まえて是非議論を
見、また月次審査し、そして書面添付をしてい
していただいて、現場からも税理士からも声を
るような所に税理士は体を張ってやっているわ
上げてもらえたらと思います。大阪の金融機関
だま
けで、そのかわり自分が騙されてはしようがな
では税理士による書面添付を活用してくれてい
いので、企業と税理士の責任を明確にする意味
るところもあるし、国民生活金融公庫もやって
で成績表的なものを添付する。この書面添付を
くれている。今、中小企業金融公庫にも頼んで
推進することにより金融機関に対する信頼性が
いるが、北海道の地場金融機関でも是非同じよ
高まり融資審査も一段とスムーズになり税理士
うにお願いしたいと思います。
の果たす役割はますます重要になると考えられ
折角営業成績が良いのに、時価が下がってつ
ば か
ます。日本は直接金融というわけにはいかない。
ぶれるというそんな馬鹿な話はないのです。経
間接金融の税理士、直接金融の公認会計士とい
営において、今まで逆に動いているときはスト
うことを最近強く思っている。
ックを活用してフローの赤字を隠していた時代
でしたが、フローが黒字なのに時価評価でつぶ
―――時価会計と減損会計というように、国際
れることがあっては好ましくないと思う。特に
ルールだとかに引っ張り込まれようとしている
北海道は最も金融機関が混迷しているから、そ
が。
れを助けてあげてもらいたいと思う。特に信用
局長 時価会計はグローバルスタンダードの
金庫は企業にちゃんと融資してはじめて機能す
流れとしてやむを得なかったと思うが、減損会
るので、国債を買っているだけじゃ生き残るこ
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
とは難しいと思う。
―――消費税が変わり、税理士に及ぼす影響も
大きいのですが。
局長 3,000万円以下1,000万円超の層は対象
が多くて大変だと思う。簡易課税はいずれな
くさないといけないが、3,000万円以下の層を
いきなり原則課税にして税額計算をして申告
するのは無理がある。それで、いわゆる見なし
仕入れ率でやってもらうという指導なのです。
3,000万円以下1,000万円超の層はまず売上高を
第396号 (7)
書いてもらうことになるが、仕入れを細かくつ
けているかどうかは分からないけれど、売上高
が分からない事業者はいないと思います。
消費税法の改正によって小規模事業者が混乱
しないように税理士会の先生方には部分的に実
施されている商工会議所等の講師等の派遣要請
に積極的に対応してほしいと思います。
今日はありがとうございました。
旭川市で大武主税局長の特別講演
8月3日(土)午後1時30分から、ニュ
ー北海ホテル(旭川市)において、財務省
主税局長の大武健一郎氏を講師に招き、社
団法人旭川中法人会社団化20周年記念特別
講演会(主催:社団法人旭川中法人会、共
催:北海道税理士会旭川支部ほか)が開催
されました。
当日は、当初予定の人員を大きく上回る
420名が集まり、補助椅子を追加して場内
いっぱいの盛況となりました。
税理士会旭川支部関係者も160名が参加
し、能任支部長も感激の様子が伺えました。
本会からも、先本会長をはじめ執行部役員、
また、札幌五支部ほか、帯広支部からも会
員の参加がありました。
講演テーマは、「21世紀の日本∼税の現
場から∼」と題するもので、話のポイント
となるところでしばしば税理士について触
れられ、これからの税理士の果たすべき役
割に期待されていることが感じられました。
なかでも、税理士に「間接金融の仲立ちと
なれ!」と、新たな役割を力説されておら
れました。
すなわち、書面添付をすることで金融機
関の審査の一助(一翼を担うよう)になる
ことが望まれると理解しましたが、現に政
府系金融機関である国民生活金融公庫をは
じめ民間金融機関においても、この趣旨を
踏まえて税理士の紹介による融資がはじま
っております。
また、NPOは地域活性化の源になるも
ので、今から経理等を通して関わっておく
ことで将来は税理士の職域が広がる可能性
についても述べられていました。
さらに、税理士は広い分野の知識を求め
られているが、そのなかでも得意な分野に
磨きをかけることも必要とも説いておられ
ました。
(広報部 須藤 憲子 記)
(8) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
北海道税理士会館建て替えについて
北 海 道 税 理 士 会 会 長
株式会社北海道税理士会館 代表取締役
北海道税理士会と株式会社北海道税理士会館、
それぞれが新執行部となって、2カ月が経過い
たしました。
新執行部に引き継がれた重要課題の一つに、
会館建て替え問題があります。
昨年末に「会館建設特別委員会」からは「3
年以内に着工することが望ましい。」との答申
を受けましたことは、北海道税理士会報号外
(平成15年3月1日発行)でお知らせしている
とおりであります。
その後、私の耳に入ってきます意見は「始め
に建設ありきではないか。」「会員の意見が聞か
れていない。」「もっと規模を縮小すべき。」「執
行部のみで決定すべきでない。」「土地の下落か
ら株式会社の株式評価を適正にすべきだ。」、ま
た、最近では「北海道税理士協同組合が会館の
筆頭株主として対応することを求める。」等々、
意見百出しております。
各支部長様も就任間もないことでもあり、多
忙な中ではありましたが、平成15年度第1回税
理士協議会に参加頂く機会を利用し、各支部長
に会員の声を代弁してお聞きかせ頂きました。
(注:会員の声は本文の後に掲載します。)
その結果、建物の老朽化は、大規模修繕での
手当てではどうかとの意見がありましたが、当
初の委員会での診断結果では、費用と耐用年数
の面から困難との結論が出されておりますこと
を踏まえ、次の選択肢としては、会員の費用負
担との関係で、建て替えか賃借か、建て替えだ
とすると現在地か他の場所か、といった論議が
必要と判断いたしました。
そこで、私は「会館建設合同特別委員会」を
設け、もう少し目に見えるプランを立て、具体
的なものとして会員から意見を求めるべきでは
ないかと考えました。
「合同」とは、会館利用者である北海道税理
士会(支部を含む。)、会館所有者である株式会
社北海道税理士会館、株式会社の大株主である
北海道税理士協同組合との三者であります。三
先 本 建 夫
者は将来とも「税理士のための会館」として共
同事業者として協調を図っていかなければなら
ない立場ですから、それぞれ手続きにおいては
独立した主体であることを承知の上で、当面合
同委員会をもって協力を頂こうとするものです。
従って三者による合同特別委員会設置に関する
合意は、早急に取交わしたいと考えております。
次に、会員へ意見を求めるからには、その建
設規模と概ねの会員負担額の具体的内容などを
示すべきと思います。
そのためには、テナントを含め、ある程度厳
密な利用面積の積算が必要ですし、専門家の判
断も必要です。また建設費と資金手当て、及び
借り入れとなるとその返済計画等(賃借の場合
には、敷金・保証金、賃料・維持管理費等)の
概略説明責任も果たさなければならないだろう
と考えております。
当面「会館建設合同特別委員会」を設置いた
しますので、今後の検討に向けて、ご理解とご
協力をよろしくお願い申し上げます。
(注)
会 員 の 声
去る8月29日(金)に開催した、株式会社北
海道税理士会館と北海道税理士会副会長・支部
長との懇談会では、いろいろな意見がありまし
たが、「会員の負担を少なくして、建て替えに
賛成」の意見が多かったように見受けられまし
た。
意見の主なものは次のとおりです
Ⅰ 建設に積極的と思われる意見
1. 自前の会館は必要である。
2. 支部役員に絶対反対・絶対賛成はない。
社長がリーダーシップを発揮して建設推進
すべき。
3. 札幌五支部と道会の強力な指導力で事を
進めてもらいたい。地方支部は協力する。
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
4. 関連団体が1カ所に集約されているのは
便利なので、建て替えに賛成。
5. 支部会員のアンケート結果。賛成64%、
反対8%、棄権28%。
6. 平成12年検討委員会の時、支部会員に十
分説明したのに、その後進展していないの
が残念。
7. 会議は新会館で行い、ホテル使用料を縮
減すべき。
8. 個々の会員の意見を聴くとまとまらない
ので、社長のリーダーシップで進めるべき。
9. アンケートを実施すると議論が逆戻りす
るので、現状を推進すべき。
10.会員は、ある程度の負担を覚悟している。
賃借は割高になるので支部では議論もない。
11.建て替えるべき。会員は常に総論賛成、
各論反対になる。
12.日税連会館の建設に何も言わず、北海道
会の会館に疑問を述べるのはなぜか。
Ⅱ 建設に消極的と思われる意見
1. 多額の負担を会員に求めるよりも、便利
の良いところに賃借すべき。
2. 現在の経済情勢から見て、現時点での建
て替えには疑問。
3. 大修繕で使用年数が延びるのであれば、
そちらの検討をすべき。
4. 会員の意見が十分に集約されていない。
第396号 (9)
5. 建て替えは必要だが、株式会社の財務内
容が良くなってからにすべき。
6. 個人的には賛成だが、会館取得の必要性
の議論がされていない。
7. 最初から「建設ありき」の議論がなされ
たようだ。
Ⅲ その他の意見
1. 会館利用のメリットは在札支部が多いの
で、資金負担には支部間で差をつけるべき
2. これまでの会員の意見集約が十分とはい
えないが、建て替えの議論は進めるべき。
3. 支部でアンケート。回答率40%。賛成46
%、反対12%、賃借42%。
4. 支部でアンケート実施。回答2人のみ。
5. アンケートを実施して会員の声を聴くべ
き。
6. 専門家を含めた、プロジェクトチームを
作って検討すべき。
7. 株式会社の出資金を、預り金のように返
しているのは問題。減資すべき。
8. 株式会社は不良資産を抱えており、更に
借金をして建て替えすると、社長の責任問
題になる。
9. 先の答申では、出資金なのか特別会費な
のかが不明。
時 事 川 柳
﹃イラク支援﹄
札幌北
下野
竹風
戦争を
知らぬ者ども
法賛成
気迫はいいが大義は⋮⋮
破壊二国
復興支援
多国にも
復元長期きっとくる費用分担
安全な
地帯探しは
無駄骨だ
危険冒してこそ評価大
行くからには
命をかける
心構え
本務は支援だが危険いっぱい
支援部隊
イラクでの没
英霊か
テロも病気もありうる
(10) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
成年後見制度研修会
公益的業務対策特別委員会 副委員長 濱 村 裕 章
公益的業務対策特別委員会主催による成年後
見制度研修会が、平成15年8月27日、札幌市中
央区のセンチュリーロイヤルホテルで開催され、
150名の会員の参加をえた。
税理士会としては、成年後見制度がこれから
の国民の社会生活の上で極めて重要な基盤的制
度と認識し、税理士の職能が成年後見制度の一
端を担うことにより、制度のより安全性の高い
運用が図られると同時に、税理士制度の維持発
展の観点からも、税理士が成年後見制度を積極
的に支えていく必要がある。
税理士会は本制度に携わる税理士に対する支
援の一環として研修に関する施策を行なってい
くという観点から本研修を開催した。
演 題 「成年後見制度について」
札 幌 家 庭 裁 判 所
宮h 智 氏
講 師
主任家庭裁判所調査官
講師の宮h氏は、札幌家庭裁判所成年後見セ
ンター主任調査官の要職にあり、成年後見制度
のエキスパートである。
今回の研修はレジュメを基に、5項目にわた
って説明が行われた。
1 成年後見制度の概要については、後見、保
佐、補助及び任意後見の概略が説明された。
詳細については去年、道会から会員に成年後
見制度テキストが送付済みなので、参照して
いただきたい。
2 成年後見制度の利用状況については、①申
立件数は後見開始について、平成14年は全国
で対前年比37%増の12,746件、札幌家裁本庁
においては対前年比55 %増の321件と激増し
ている。②成年後見人と本人の関係割合をみ
ると、札幌家裁本庁で親、子、兄弟姉妹等の
親族が85%とほとんどを占め、一方弁護士は
4%、司法書士は10%の少数であり、税理士
は0であった。
講師 宮h 智 氏
3 申立の手続とその後の流れについては、①
本人や配偶者等の申立権者が後見、保佐及び
補助の開始申立を家裁に行ない、審判手続や
調査を経て審判がなされ、成年後見人及び監
督人が決定し、成年後見登記がされて援助が
開始される。札幌家裁本庁での審理期間は、
おおむね3月以内に終了する。ただし、任意
後見契約は当事者同士が公正証書によって契
約して行なう。②費用については、申立時に
手数料等として3,140円、医師の鑑定費用と
して札幌家裁管内では上限3万円及び登記印
紙代として4千円がかかる。
4 調査の内容、医師の判断・鑑定については、
①調査は家裁調査官が申立の原因、本人の心
身の状況、資産管理状況、及び成年後見人の
適格性を調査する。②判断能力は医師の診断
書と鑑定書によって判定する。③成年後見人
の業務は被後見人の身の回りに配慮(身上監
護)しながら財産の管理を行う。成年後見人
には成年後見監督人がつく。
5 後見人の報酬については、成年後見人報酬
は家裁が被後見人の財産の中から報酬を決定
する。月額2∼5万円程度か。任意後見人報
酬は、当事者同士の契約によって定める。
以上、家庭裁判所の現場から成年後見制度に
ついて最新のデータを交えて実践的な講義が行
われ、税理士も社会貢献を行なっていく上での
立場から、成年後見制度に積極的に関与してい
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
第396号 (11)
かなければならないとの感を強くしたところで
ある。この講演に対し参加会員からは、感謝と
賞賛の惜しみない拍手が送られていた。
公益的業務対策特別委員会では、税理士会員
が成年後見人等に選任された場合又はその業務
に従事する際に、支障なくその任務を遂行でき
うる人材の育成を目的として、成年後見人等の
養成研修を後日開催する予定があるので、その
際には奮ってご参加いただきたい。
新 会 長 に 石 井 忠 利 氏 を 選 出
―― 北海道税理士政治連盟第37回定期大会 ――
北海道税理士政治連盟は9月12日(金)、
センチュリーロイヤルホテル(札幌市)で第
37回定期大会を開催、出席代議員等による投
票の結果、新会長に石井忠利氏を選出した。
☆ 政府は「2005年に世界最先端のIT国
家」を目標に電子政府構築計画を進めてい
る。その一端として住基ネットは14年8月
に第一次が、15年8月25日から第二次が稼
動した。現時点では住民票写しの全国交付、
転出転入手続きの簡略化等(市区町村)、
パスポート申請時の住民票の写し添付不要
(都道府県)、だが、一部自治体ではこの
カードを利用し図書貸し出しや病院予約等
多様なサービスを始める。
☆ 税務の世界(国)でもいよいよ電子申
告がスタートする。16年2月より名古屋局
管内で、16年6月より全国的に運用を開始
する(北海道税理士会会報15年5月15日発
行号P2・同15年4月15日発行号P4参照)。
電子申告を利用するか、利用しないかは、
引き続き開催された総務会において、総務
会長に喜多孝男氏を互選し、幹事長に庵原宏
章氏を承認した。
納税者や関与する税理士の意識が大きく影
響する。あらゆるものが目まぐるしく変化
し税理士にとっても過酷な環境ではあるが、
「利用したくても出来ない」という状況だ
けは避けたいと思う。
☆ 8月14日のアメリカ・カナダ大停電は大
都会の意外なもろさを露呈した。高層ビル
の明かりがいっせいに消え銀行のATMや
コンピュータは停止し、多くの人々がエレ
ベーターや電車、地下鉄に閉じ込められた。
たった9秒で東京都の約11倍という広さの
地域が停電したのだ。夕闇の中大勢の人々
が黙々と徒歩で家路に急ぐテレビ映像は、
映画より鮮明に心に刻み付けられた。
☆ 日本政府が掲げる「2005年に世界最先端
のIT国家」。しかしIT化を急ぐあまり
危機管理を怠るようなことがあってはなら
ない。
(M・I)
(12) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
「税制改正建議書」を
国税局長・知事へ
先本会長はじめ関係役員が、8月29日(金)
札幌国税局を訪れ「平成16年度・税制改正に関
する建議書」を有地浩札幌国税局長へ手渡した。
また、9月10日(水)には北海道庁を訪れ、
総務部木村税務課長を通じて、北海道知事へも
提出した
これは、税理士法第49条の11「税理士会は、
税務行政その他租税又は税理士に関する制度に
ついて、権限のある官公署に建議し、又はその
諮問に答申することができる」に基づいて提出
したもの。
なお、日税連では、財務省・国税庁・総務省
自治税務局・政府税制調査会へ7月25日(金)
に提出している。
先本会長(左)と有地札幌国税局長(右)
先本会長(左)と木村税務課長(右から2人目)
先本会長らが知事を
表敬訪問
9月10日(水)午前、先本会長はじめ役員5
名が、北海道庁へ高橋はるみ北海道知事を表敬
訪問した。
知事からは、平成16年に導入される外形標準
課税や、中小企業診断士・ITコーディネータ
に関する話しがあり、会長からは、税理士はオ
ールマイティであることをアピールするととも
に、外部監査人等への登用や、税理士会行事へ
の知事の出席などを要請した。
また、今後も情報交換を密にして、協調関係
を強化していくことを確認し、意義深い訪問と
なった。
知事に続いて、吉澤副知事及び高尾総務部長
を表敬した。
高橋知事(右)
吉澤副知事(左)
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
第396号 (13)
平成 年度 第一回税理士協議会
消費税法の改正に伴う対応、
電子申告の準備状況について等を協議
15
8月29日(金)午後3時30分から、ロイトン
札幌において平成15年度第1回税理士協議会が
開催された。
国税局人事異動後、
初の税理士協議会であり、
本会からは先本会長はじめ役員36名、国税局か
らは有地局長はじめ幹部21名が出席し、本会提
出6項目、国税局提出9項目の議題について協
議した。
出席者名簿
【札幌国税局】
調 査 管 理 課 長 斯 波 悦 久
局
長
総 務 部
長 綿 谷 久 司
課税第二部長
徴 収 部
有 地 浩
坂
元
弘 一
税 理 士 監 理 官 鈴 木 光 夫
【北海道税理士会】
長 Z 田 初 志
会
調 査 査 察 部 長 市 田 浩 恩
副
長 先 本 建 夫
常
務
理
事 大 原 敏 雄
〃
加 藤 惠一郎
〃
尾 田 利 雄
〃
名 越 隆 雄
〃
村 田 賢 一
会
長 木 村 直 之
理事(札幌中支部長) 山 崎 幹 雄
総 務 部 次 長 宮 川 日出雄
〃
小 城 公 明
〃 (札幌西 〃 ) 齋 藤 孝 志
課税第一部次長 高 畑 貢
〃
池 戸 俊 幸
〃 (札幌北 〃 ) 田 村 禎 一
酒 類 監 理 官 影 井 邦 雄
〃
上 田 宣 政
〃 (札幌東 〃 ) 清 宮 純
調査査察部次長 工 藤 俊 一
〃
小 柳 岩 男
〃 (札幌南 〃 ) 松 村 宏
総 務 課
長 山 縣 哲 也
〃
竹 本 義 直
〃 (小 樽 〃 ) 杉 下 清 次
総括税務相談官 池 野 正 敏
〃
弘 中 正 利
〃 (函 館 〃 ) 高 田 健 二
企 画 課
長 輪 島 誠
専
務
理
事 宮 路 良 穂
〃 (旭 川 〃 ) 能 任 利 明
国税広報広聴室長 畔 木 博 則
常
務
理
事 木 村 聡
〃 (釧 路 〃 ) 武 藤 勝 治
課 税 総 括 課 長 前 崎 幸 雄
〃
鈴 木 修 二
〃 (帯 広 〃 ) 白 岩 征 之
個 人 課 税 課 長 加賀屋 陽 吉
〃
大 西 勲
〃 (岩見沢 〃 ) 山 本 辰 勇
資 産 課 税 課 長 黛 正 広
〃
金 坂 和 正
〃 (滝 川 〃 ) 大 澤 村 雄
法 人 課 税 課 長 井 上 佳 明
〃
松 本 延 夫
〃 (北 見 〃 ) 中 原 章 博
消 費 税 課 長 中 村 勝 次
〃
寺 田 勉
〃 (室 蘭 〃 ) 柴 山 徳 雄
管 理 課
〃
斎 藤 雅 昭
〃 (苫小牧 〃 ) 佐 藤 俊 生
長 小 川 久 雄
(14) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
有 地 局 長
あ い さ つ
平成15年度の第1回税理士協議会の開催に当
たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
ひ ごろ
北海道税理士会並びに会員の皆様には、日頃
から税務行政に対し深い御理解と御協力を賜り、
特に確定申告期におきましては、税務援助をは
じめ、申告納税制度の円滑な運営のために種々
御尽力をいただき、まことにありがとうござい
ます。
本席をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。
御案内のように、改正税理士法が施行されて
1年余りが経過いたしました。この改正税理士
法は、税理士の皆様に対する要請が複雑化・多
様化する中で、納税者利便の向上に資するとと
もに、信頼される税理士制度の確立を目指す観
点から行われたものであります。
施行されてからこれまでの間、その早期定着
に向けての税理士会並びに会員の皆様方の御努
力に対しまして、敬意を表しますとともに、今
後ともこの改正税理士法が一層定着し、税理士
制度の円滑な運営が図られ、この制度が更に発
展していくことを御期待申し上げます。
さて、最近の税務行政を取り巻く環境は、経
済取引の国際化、高度情報化、広域化等の急速
な進展など、経済・社会の構造変化により大き
く変わってきております。
こうした環境の変化に適切に対応するため、
税務行政の分野においても、情報通信技術を活
用して納税者利便の向上や事務運営の高度化・
効率化を図っていくことが必要であり、このた
め、政府全体として取り組んでいる電子政府実
現の一環として、インターネット等を利用した
「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」が、
当局においては平成16年6月1日から運用開始
される予定となっております。
また、税制の面においても、消費税法の一部
が本年3月に改正され、平成16年4月1日から
適用されることとなっております。
2003年(平成15年)9月15日発行
さらに、あるべき税制の構築に向けた本格的
な議論が進められ、国民の皆様の税に対する関
心は益々高まっており、行政の在り方につきま
しても、事務の簡素・効率化とともに、その透
明性の向上がより一層求められております。
このような状況の下で、税務行政に携わる私
どもといたしましては、「納税者の自発的な納
税義務の履行を適正かつ円滑に実現する」とい
う国税庁の使命を踏まえ、我が国の税制の大き
な柱である申告納税制度が円滑に機能するよう
努力してまいりたいと考えております。
しかしながら、このような税務行政に課せら
れた責務・使命を達成していくに当たっては、
私どもの力のみでは自ずと限りあるものであり、
独立・公平な税の専門家として、納税義務の適
正な実現を使命とされておられる皆様方のお力
添えが是非とも必要であります。
私どもといたしましては、今後とも北海道税
理士会並びに会員の皆様と意思の疎通を十分に
図り、これまで培って参りました相互信頼と協
調関係を更に深めてまいりたいと考えておりま
すので、より一層の御理解と御協力を賜ります
ようお願い申し上げます。
本日の協議会は、皆様方には役員改選後、ま
た、私どもにとりましては定期異動後の新メン
バーによる初めての意見交換の機会であります。
それぞれの議題につきまして率直にお話をさせ
ていただき、お互い実り多い協議会といたした
いと考えておりますので、よろしくお願いいた
します。
終わりに、北海道税理士会の今後益々の御発
展と、会員の皆様の御健勝、御繁栄を心から祈
念いたしまして、私のあいさつとさせていただ
きます。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
先 本 会 長
あ い さ つ
平成15年度第1回税理士協議会の開催に当た
り、一言ごあいさつ申し上げます。
本日は、有地局長様をはじめ札幌国税局幹部
の皆様には、公務ご多忙のところ当協議会にご
出席賜り、誠にありがとうございます。
本年度は、当会の役員改選期となっておりま
して、先の第47回定期総会におきまして、私を
はじめとし副会長7名、全員が交代いたしました。
また、本日出席いたしております専務理事・
常務理事14名、各支部長15名のうち6名を除き
全て交代と言う大幅改造執行部となりましたが、
会務も順調に推移しておりますことをご報告申
し上げます。
新しい執行部は、日本税理士会連合会の提
唱する「提言する税理士会」・「行動する税理士
会」をモットーとして、会務をスタートさせて
おりますので、その一端をご紹介させていただ
きます。
ひとつには、「会務・業務へのITの利用」
があります。これは、会務の合理化ということ
はもちろんですが、札幌国税局管内では平成16
年6月より開始予定となっております電子申告
へ向けての準備として、会員のインターネット
利用と習熟といった願いを込めてのものであり
ます。
ふたつには、自己研鑽努力をお願いいたして
おります。税理士法の改正により、税理士は研
修受講の努力義務規定がおかれました。裏を返
せば税理士会は研修の場の提供が義務化された
訳でありますし、当会におきましても研修細則
を定め、その具現化を進めております。
経済社会は非常に早い速度で変化し又複雑化
しております。その様な中にあって、国民・納
税者から信頼を得、税理士制度が揺るぎ無いも
のであるためには、税理士自らが、その専門性
において他からの追随を許さぬ水準と能力の維
持が必要であり、その自覚のもとに努力をして
いく覚悟でございます。
第396号 (15)
今後ともご指導・ご協力のほど、よろしくお
願い申し上げます。
本日の協議会では、基本方針及び重点施策等
を説明するとともに、会員から寄せられました
意見を整理し、ご提案させていただいておりま
す。
特に、消費税法の大幅改正にともないます課
税業者増加への対応策は、会員にとって大きな
関心事でありますので、よろしくお願い申し上
げます。
国税当局におかれましても、人事異動による
新しい陣容が整い、各事務が本格的に動き始め
る時期かと思います。
当会におきましても、各部・委員会、また各
支部それぞれが、事業を開始しております。
常に、相互の情報を密にし、良好な関係が保
たれますよう、ご協力のほどよろしくお願い申
し上げます。
終わりに、本日の協議会が、双方にとって
有意義な意見の交換が出来ますことと、皆様の
益々のご健勝・ご活躍をご祈念申し上げ、私の
ごあいさつとさせていただきます。
北海道総務部
行財政システム改革推進室長が来訪
9月4日(水)午前10時、税理士の外
部監査人登用方要請に対する協議のため、
佐々木修司室長、柴田達夫参事が、税理
士会館へ来訪され、先本会長はじめ小柳
公益的業務対策特別委員長ほか役員が応
対した。
(16) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
税理士会提出議題
1.平成15年度における本会会務
運営の基本方針及び重点施策
について
木村副会長(説明)
昨今における我が国の社会・
経済情勢は、イラク問題等を中
心とする海外における不安定要
素等があり、依然として先行き
不透明な状況が続いている。
一方、税理士業界においては、
昨年4月に、税理士法人制度や補佐人制度の創
設及び書面添付制度の充実等、納税者の利便向
上に資するとともに、信頼される税理士制度の
確立を目指す改正税理士法が施行されて1年が
経過した。
その間の商法改正により、財務諸表の公告に
自社ホームページによる開示が認められたこと
から、日本税理士会連合会では、昨年12月「中
小会社会計基準」を取りまとめたところである。
当会においては、改正された税理士法及び諸
制度の一層の定着と、適正な運用を図ることが
重要なことであると考えている。
また、国税の電子申告の運用が平成16年に開
始されることに伴い、全会員への電子証明書の
配付及びシステムの理解を深めるための対応が
求められ、日本税理士会連合会において、その
作業を進めているところである。
当会は、税理士法第1条に規定する税理士の
使命を重く受け止めながらも、日税連が提唱す
る「提言する税理士会」、「行動する税理士会」
の確立に向けて、適正・迅速な会務運営を推進
するとともに、会員への情報公開・情報の共有
に努めることとしている。
更に、税理士としての資質向上に資する会員
への研修機会の提供、社会貢献として外部監査
制度・特定調停制度・成年後見制度等への参画
等を念頭に置き、会員の深い理解と協力を基盤と
して、各種の施策を積極的に実施する考えである。
2003年(平成15年)9月15日発行
ここで、平成15年度における当会の重点施策
のうち、国税当局と関連の深い9項目について
申し上げる。
⑴ 税理士法、会則・規則等の周知を図ると
ともに、税理士制度及び税理士業務につい
て適切な対策を講ずる。
⑵ 規制改革の動向を踏まえ、税理士業務の
確保・拡充のための対策を検討する。
⑶ 会員の職業倫理の高揚と綱紀の厳正な保
持を図るための諸施策を推進する。
⑷ 地方公共団体の外部監査制度など公益的
業務に対して積極的に対応する。
⑸ 税制並びに税務行政の改善についての建
議及び要望を行いその実現に努める。
⑹ 会員研修の充実強化に努め、資質の向上
を図る。
⑺ 税務援助の重要性を再認識し、納税者の
こた
信頼に応えるとともに税理士制度の発展に
結びつくよう諸施策の改善に努める。
⑻ 書面添付制度の普及推進を図る。
⑼ 税務関連官公署並びに諸団体との協調関
係を深めるとともに、渉外活動及び情報収
集活動を積極的に行う。
これらの施策について、ご当局の一層のご理
解とご協力をお願いしたい。
綿谷総務部長(回答)
北海道税理士会並びに会員の
皆様には、日頃から税務行政に
対し深い御理解と多大な御協力
をいただき、厚くお礼申し上げ
る。
ただいま、木村副会長から御
説明ありました「平成15年度における北海道税
理士会の会務運営の基本方針及び重点施策」に
ついては、税理士としての公共的使命と社会的
信頼に応えるものであると承知しており、当局
としても各種の施策が積極的に展開され、かつ、
円滑な会務運営が推進されることを願っている。
また、改正税理士法による新しい諸制度がそ
の趣旨に沿って着実に定着し、税理士制度の円
滑な運営が図られるよう、税理士会並びに会員
の皆様と連携を密にしながら、必要な取り組み
を行ってまいりたいと考えている。
税理士会の皆様と税務行政に携わる私どもと
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
は、我が国の申告納税制度を支えるという意味
においては、「納税義務の適正な実現を図る」
という共通の使命を担っており、この使命を果
たすための税理士会の活動に大いに期待してい
るところである。
私どもとしても、今後とも税理士会の皆様と
意思の疎通を十分に図りながら、従来にも増し
て相互信頼と協調関係を深め、国民の皆様に信
頼される税務行政の推進に努めていくことが極
めて重要であると考えているので、よろしくお
願いしたい。
2.平成15年度における国税各
事務の運営方針について
小城副会長(説明)
国税当局におかれては、平成
15年度の定期人事異動を終えて
一か月以上経過し、新しい体制
での事務を進めておられるもの
と思う。
また、平成15年度の税制改正
では、適用時期は翌年以降になるものの、一般
国民に密接な関係のある消費税や個人所得税等
に関する改正があり、国税当局の事務運営にも
大きな影響があるものと考えられるところであ
る。
われわれ税理士業界も、国税当局と共通の目
的である「適正・公平な課税の実現」に向けて、
税理士法第1条に規定されている「税理士の使
命」に基づいて業務を遂行する所存である。
ついては、「平成15年度における国税各事務
の運営方針」をお知らせ願い、業務の参考にさ
せていただきたい。
第396号 (17)
高畑課税第一部次長(回答)
平成15事務年度における個人
課税事務の運営に当たっては、
所得税及び消費税のすべての納
税者が自主的に適正な申告と納
税を行う基盤を確立することを
基本とし、①納税環境の整備、
②調査による課税の適正化及び納税意識の高揚、
③透明かつ効率的な事務運営の推進、④経済社
会情勢の変化への対応に努めることとしている。
実地調査については、高額・悪質な不正計算
が想定される者など、調査必要度が高い者に重
点を置いて深度ある調査を実施することとして
いる。
また、確定申告に当たっては、引き続き自書
申告の定着を図りつつ、円滑かつ確実な事務処
理に努めることとしている。
なお、改正消費税法への対応については、税
理士会をはじめとする関係民間団体、地方団体
等との連絡・協調を図り、各種媒体を活用した
広報や説明会を積極的に実施し、改正内容のほ
か、消費税の仕組み、記帳記録保存等について
前広に周知することとしている。
資産課税事務の運営に当たっては、経済社会
の変化に的確に対応し、資産税各税の適正申告
の確保と効率的な事務運営に努めることを基本
とする。
また、資産課税事務は、その所掌が相続税、
贈与税、譲渡所得等の多税目にわたることから、
内部事務や財産評価事務、継続管理事務などの
各税の基礎となる事務を含め、全体としてのバ
ランスに十分配意した事務運営に努めることと
している。
なお、平成15年1月から導入された株式譲渡
益課税制度及び相続時精算課税制度については、
制度の円滑な定着を図るため、あらゆる機会を
とらえて制度内容の周知に努めることとしてい
る。
(18) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
坂元課税第二部長(回答)
平成15年度の法人課税事務の
運営に当たっては、所掌する事
務が法人税、源泉所得税、消費
税、間接諸税及び酒税と多税目
にわたっていることから、全体
としてバランスのとれた執行を
図り、各税の申告水準の維持・向上に努めるこ
ととしている。
基本的には前年度の方針を踏襲することとし
ているが、税務を取り巻く環境の変化を十分に
踏まえ、調査、指導の在り方に創意工夫を凝ら
すとともに、法人税・源泉所得税・消費税の同
時調査体制の一層の確立により、適正・公平な
課税の推進に努めることとしている。
法人税等の調査については、引き続き、①大
口・悪質な不正計算が想定される法人、②課税
上問題がある業種に属する法人、③故意に赤字
に仮装していると認められる法人、④海外取引
法人及び機械化法人等の実態解明を必要とする
法人などに対して、重点的に実施することとし
ている。
なお、実態の把握を要する法人・申告内容に
疑問事項がある法人などに対する書面照会によ
る調査、また、調査を実施した法人に対する申
告前の文書等による指導等を引き続き実施する
こととしている。
田徴収部長(回答)
平成15年度における管理・徴
収事務の運営に当たっては、
「滞
納の圧縮は税務行政の最重要課
題の一つ」との位置付けの下に、
消費税に重点を置いた期限内納
付の確保及び滞納整理の促進に
着実に取り組むこととしている。
① 期限内納付の確保については、振替納税
の利用促進及び振替不能の防止に努めるほ
か、
「納税備蓄預金」等の利用拡大や、消費
税の預かり金的性格が事業者に十分周知さ
れるように、広報の充実を図ることとしている。
② 賦課、管理・徴収両部門間における連携
の一層の強化により、滞納の未然防止を図
ることとしているが、滞納となったものに
2003年(平成15年)9月15日発行
ついては、滞納者個々の実情に即しつつ、
法令に基づいた手続きに則って、厳正・的
確な滞納整理を実施することとしている。
また、納税に誠意の認められない滞納者に
対しては、差押えや差押財産の公売を実施
するなど、厳正に対処することとしている
ので、税理士会の皆様には御理解いただく
とともに、関与先納税者の指導をよろしく
お願いしたい。
3.国税局・税務署の新設・増
設ポスト等の状況について
池戸副会長(説明)
本年7月の定期人事異動では、
有地局長初め多くの職員の方が
異動された。
近年の国税当局の組織は、時
代の流れに即応しているものと
考えられるが、毎年のように機
構の改正やポストの新・増設が行われ、名称や
事務分担が複雑になり、部外の者にとって理解
しにくいものになっている。
ついては、札幌国税局及び管内の税務署で、
本年変更された機構及び新設又は増設されたポ
ストの状況と、その職務内容をお知らせ願いた
い。
なお、昨年札幌中税務署に設置された税理士
専門官については、道内各ブロックの主要な税
務署へも設置されるよう引き続きご努力をお願
いしたい。
綿谷総務部長(回答)
当局における平成15年度の主な新設・増設ポ
ストは、次のとおりである。
国税局では、
○ 課税第二部に酒類業調整官が2名増設さ
れた。
酒類業調整官は、酒類業組合の連合会及
び単位組合を一貫して指導・監督するため、
署酒類指導官を局酒類業調整官に振り替え、
新たに設置する酒類業調整官を札幌北署と
旭川中署に派遣し、地域の実情を的確に把
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
握した効果的な酒類行政関係事務の推進を
図ることとしている。
このほか、
① 課税第一部課税総括課に情報技術専門官
が1名増設された。
② 課税第一部審理官に連絡調整官が1名増
設された。
③ 課税第二部消費税課に主査が1名増設さ
れた。
税務署では、
① 札幌中署の資産課税部門に評価専門官が
1名新設された。
評価専門官は、相続税等及び譲渡所得等
に係る所得税等の賦課に必要な財産の評価
などを行うこととしている。
② 札幌北署の管理徴収部門に評価公売専門
官が1名新設された。
評価公売専門官は、差押財産の評価・公
売により滞納整理の促進を図るため、内国
税の徴収に必要な財産の評価及び換価など
を行うこととしている。
このほか、
① 札幌西署に総合調査担当の特別国税調査
官、旭川中署に開発調査担当の特別国税調
査官がそれぞれ1名増設された。
② 札幌西署の個人課税部門に国際税務専門
官が1名増設された。
③ 札幌中署の法人課税部門に特別調査情報
官が1名増設された。
④ 特別国税調査官付の連絡調整官が、札幌
中署の法人調査担当に1名増設された。
今年度、税理士専門官の当局への増設はなか
ったが、主要税務署への増設については引き続
き努力していきたい。
第396号 (19)
4.消費税法の改正に伴う対応
について
上田副会長(説明)
2番目の議題でも触れたよう
に、平成15年度税制改正で消費
税法が改正された。
情報によると、事業者免税点
の適用上限が引き下げられたこ
とによって、全国で増加する課
税事業者は、個人・法人合わせて130万件を超
えるといわれている。
また、簡易課税制度の適用上限の引き下げ、
総額表示の義務付け等によって、課税事業者の
事務的な負担が大幅に増加するものと見込まれ
る。
改正消費税法が適用されるのは、まだ先のこ
とではあるが、基準期間はすでに進行しており、
新規に課税事業者になると見込まれる事業者に
は、早期の指導が必要と考えられる。
中小企業庁の指示を受けて、商工会議所及び
商工会等においては、説明会等の開催を予定し
ており、当会でも説明会講師の派遣等できる限
りの協力を働きかけているところである。
説明会や個別相談会に対する講師の派遣は、
会として対応する考えである。
特に、個別相談は税理士業務に該当するもの
であり、指導誤りの未然防止及び損害賠償責任
を考慮すると、国税当局の職員又は税理士が従
事しなければならないものと考えている。
けいもう
更に、自書申告の啓蒙を含めた、確定申告期
における対応等は、国税当局の方針に沿って行
うことが必要であると考えている。
消費税法改正に伴う、国税当局の具体的な取
り組み方針や実施時期等について、ご説明をお
願いしたい。
(20) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
坂元課税第二部長(回答)
平成16年4月1日から適用される改正消費税
法は、事業者免税点制度や簡易課税制度の適用
上限の引き下げ、更には、課税事業者が消費者
に対して価格を表示する場合には総額表示を義
務付けられるなど、多くの事業者に影響を及ぼ
すものとなっている。
このため、事業者が改正内容や消費税の仕
組み等を十分理解して、自ら適正な申告ができ
るよう、既に改正周知用リーフレットを課税事
業者等に送付したほか、関係民間団体等との連
絡・協調を図り、改正内容のほか、消費税の仕
組み等についてきめ細かな周知を図ることとし
ている。
特に、新たに課税事業者となる者に対しては、
所得税・法人税等の確定申告期や各種届出書の
提出期限等の時機を捉え、親切な相談・指導に
努めることとしている。
具体的には、次のような施策を実施、または、
計画している。
⑴ 実施している施策
① タックスアンサーの改訂
② 改正周知用リーフレットによる広報
③ 庁ホームページへの掲載
④ 既存のパンフレット等の紙面を活用し
て改正内容の周知
⑤ 地方団体・関係民間団体等の広報紙等
への掲載依頼
⑥ 関係民間団体等へ研修会等開催の協力
要請及び講師派遣
⑵ 今後計画している施策
① ポスターによる広報
(平成16年1月頃)
② テレビ・ラジオ・新聞・雑誌による広
報
(平成16年1月から3月)
③ 局メールマガジンによる広報
(平成16年1月頃)
なお、関係民間団体等が主催する改正消費税
に関する各種説明会等への講師等の派遣依頼が
あった場合には、引き続き当局としても積極的
に対応していくこととしているので、貴会にお
かれても今後とも協力をお願いしたい。
2003年(平成15年)9月15日発行
5.電子申告の準備状況について
竹本副会長(説明)
電子申告の運用開始時期につ
いては、平成16年2月の名古屋
国税局管内を皮切りに、平成16
年6月には全国に拡大されるこ
とが発表され、当会でも会員に
周知したところである。
森日本税理士会連合会会長は、電子申告制度
の成否には、われわれ税理士業界の協力が大き
なウェイトを占めているとの認識であり、当会
では、先ほど基本方針でも申し上げたように、
全会員への電子証明用のICカードの配付を目
標として環境の整備を図ることとしている。
多くの会員に電子申告の利用を勧奨するため
には、早期に正確な情報を提供することが大切
であると考えているので、去る4月に運用開始
時期を発表された後の状況についてお知らせい
ただきたい。
綿谷総務部長(回答)
国税電子申告・納税システム(以下「e-Tax」
という。)については、本年4月に、運用開始
スケジュールを公表したところであるが、公表
直後に、貴会発行の会報に公表内容を掲載し、
会員への周知を図っていただいたことに感謝申
し上げる。
国税庁においては、「e-Tax」の導入とその
後の普及・定着を図るため、税理士会と情報交
換を行うことは必要との認識の下、従前から、
適宜意見交換等を行ってきたところであり、今
後も継続していきたいとの考えであると聞いて
いる。
さて、「国税関係法令に係る行政手続き等に
おける情報通信の技術の利用に関する省令」
(財務省令第71号)が、本年7月14日に公布さ
れ、平成15年11月4日から施行されることとな
った。
これを受け、名古屋国税局管内における、同
省令の施行日以降の事前手続開始及び平成16年
2月2日からの運用開始等、利用者や業務を段
階的に拡大していくことから、現在、対外的な
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
広報等に努めているところである。
具体的には、本年8月上旬、広報の基本とな
る「e-Taxホ−ムページ」に、具体的な手続き
等の詳細情報を追加的に網羅して公表するとと
もに、「e-Tax」に関する全国からの質問等に
一元的に対応するため、国税庁に「ヘルプデス
ク」を設置し、運用を開始したところである。
また、一般向け広報として、システムの概要、
事前手続きの詳細及びヘルプデスクの連絡先等
を記載した「周知用リーフレット」を各税務署
に備え付け、希望者等に配布しているほか、本
年11月以降は、各種説明会や研修会等への講師
派遣要請に積極的に対応するよう各税務署に指
示したところである。
なお、当該「周知用リーフレット」について
は、8月初旬、貴会員への会報送付の際に同封
していただいたところである。
当局としては、今後とも、「e-Tax」に関す
る情報を前広に提供していくこととしているの
で、貴会におかれては、「e-Tax」への理解が
一層深まるよう、引き続き、会員に対する情報
の周知等を図っていただくようお願い申し上げ
る。
6.書面添付制度の適切な運用
について
小柳副会長(説明)
改正税理士法が施行されて1
年以上が経過した。
昨年の税理士協議会において、
国税当局から「改正税理士法の
早期定着」について提案され、
当会では機会あるごとに会員へ
の周知を図ってきたところである。
特に、書面添付制度については、法人特別指
導の施策が終了したこともあって、平成14年度
の重点施策に掲げて、研修会等を通じて健全な
推進に努めてきたところである。
しかしながら、税理士法第33条の2の書面添
付があるにもかかわらず「事前の意見聴取が十
分行われなかったケースが発生している。」と
の会員からの声がある。
第396号 (21)
局・署の第一線において税務調査に従事する
職員に対して、法の趣旨の周知を徹底していた
だき、書面添付制度が適正に運用されるようご
指導をお願いしたい。
また、1年間の運用状況からの問題点や、書
面添付に当っての留意事項があればお知らせ願
いたい。
高畑課税第一部次長(説明)
新書面添付制度については、その趣旨・目的
を踏まえ、意見聴取の機会を積極的に活用して
いくことにより、本制度の着実な育成を図って
いくこととしている。
こうした観点から、各署の統括官等に対して
は、本制度の趣旨及び適切な運用について、会
議・事務打ち合わせなどの機会に周知・徹底を
図っているが、事前の意見聴取が十分でなかっ
た事例があったと承知しており、引き続き各署
の税務調査に従事する職員への指導が、確実に
行われるよう措置しているところである。
今後も、本制度の趣旨及び意見聴取の機会の
積極的な活用について周知・徹底を行い、適切
な運用に努めていきたいと考えているので、御
理解・御協力願いたい。
なお、書面添付に当たり留意していただく事
項は、次のとおりである。
⑴ 適切な記載内容
税理士法33条の2の書面が添付された申
告書が提出された場合で、記載内容が不十
分な場合は、事前通知前の意見聴取におい
て、具体的な質疑を実施することができな
い。
したがって、実効性のある意見聴取を行
うため、各項目ごとに具体的に記載してい
ただくようお願いしたい。
⑵ 申告書提出後の書面提出
事前通知前の意見聴取の対象となるのは、
書面が申告書に添付されて提出されている
場合であることから、申告書提出後あるい
は事前通知を行った後などに、書面を提出
されても、事前通知前の意見聴取の対象と
はならないので御注意願いたい。
⑶ 所得税あるいは法人税と消費税を併せた
書面添付
所得税あるいは法人税の申告と消費税
(22) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
の申告を併せて行う場合の書面添付につい
ては、法30条に規定する「税務代理権限証
書」とは異なり、一税目ごとに作成し、そ
国税局提出議題
1.税理士業務の適正な運営に
ついて
綿谷総務部長(説明)
税理士は、税務に関する専門家として、独立
した公正な立場において、申告納税制度の理念
にそって、納税義務者の信頼に応え、租税に関
する法令に規定された納税義務の適正な実現を
図ることを使命としている。
税理士制度は、このような社会公共的な使命
を負っている税理士が、納税義務者を援助する
ことにより、納税義務を適正に実現し、これに
よって申告納税制度の適正かつ円滑な運営に資
することを期待して設けられたものであり、税
理士業務の適正な運営を確保し、信頼される税
理士制度を確立することが重要である。
このため、当局としては、税理士法違反行為
の未然防止に努めるとともに、違反行為が把握
された場合は厳正な措置を講じているところで
あるが、依然として税理士法違反行為の発生は、
後を絶たない状況となっている。
貴会におかれては、税理士の義務を遵守する
よう会員に対する指導・監督を行うことを会の
目的の一つとされており、また、本年度の事業
計画の重点施策においても、「会員の職業倫理
の高揚と綱紀の厳正な保持」を掲げ、会員の指
導に努められているところであるが、今後とも、
新規登録者に対する研修をはじめ、各種会議、
研修等の場を通じて、業務の適正な執行と綱紀
の保持の徹底について指導願いたい。
2003年(平成15年)9月15日発行
れぞれの申告書に添付することとなるので
御注意願いたい。
なお、当局においては、税理士業務の適正な
運営を図る観点から、必要に応じ、税理士業務
の執行状況等について、個別に事務所に臨場し
て確認させていただくこととしているので、御
理解と御協力をお願いしたい。
木村副会長(回答)
税理士業務の適正な運営については、当会に
おいても重要な課題と認識しており、税理士法
及び会則・規則の会員への周知、会員の職業倫
理の高揚と綱紀の厳正な保持のための諸施策の
推進を重点施策に掲げて、会務の運営に当たっ
ているところである。
特に、昨年4月に、納税者利便の向上と信頼
される税理士制度の確立を目指して改正された
税理士法が施行されたことを踏まえ、税理士法
を遵守し、適正な税理士業務の運営を推進する
ため、綱紀監察部を中心として、会報誌への啓
蒙記事の掲載や「登録時研修」等において、会
員の指導に努めている。
本年の登録時研修は、9月3日∼5日の間に
実施する予定であるが、例年新規登録者の半数
近くが国税退職者であることから、退職後に税
理士登録が見込まれる職員については、退職前
に名義貸しの禁止及び税理士法第42条(業務の
制限)の規定に関して、十分な指導をしていた
だくことが望まれる。
なお、税理士業務の執行状況の確認事務は、
税理士法に規定されている事項であり、適正な
税理士業務を確保する上においても必要なこと
と考えている。
ただ、実施に当たっては、日程の調整等対象
しん しゃく
となる税理士の事情を十分に斟 酌 していただ
くようお願いしたい。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
2.確定申告期における税務協
力ついて
高畑課税第一部次長(説明)
○ 個人事業者の消費税の申告状況
14 / 13
平成13年分
平成14年分
申告総件数
18,666件
17.353件
93.0%
納税申告件数
18,105件
16,751件
92.5%
外24億円
外22億円
94億円
90億円
95.7%
納税申告額
貴会の御協力をいただき、お陰をもって無事
に確定申告期を乗り切ることができたことに対
して、厚くお礼を申し上げる。
⑴ 平成14年分所得税及び消費税の確定申告
状況
所得税の確定申告書を提出した人員は
849,344人で、そのうち申告納税額のある
ものは245,997人、還付申告者は 465,694
人である。
申告納税額のあるものの所得金額は1兆
2,471億円、申告納税額は652億円である。
譲渡所得の申告状況は、有所得人員は
11,823人、譲渡所得金額は 763億円である。
個人事業者の消費税の確定申告状況は、
申告総件数は17,353件、そのうち納税申告
件数は16,751件、納税申告額は90億円であ
る。
第396号 (23)
(注)税額の外書きは地方消費税(譲渡割額)である。
平成13年分
平成14年分
申告納税額
のあるもの
252,675人
245,997人
97.4%
還付申告者
458,126人
465,694人
101.7%
上 記 以 外
133,251人
137,653人
103.3%
⑵ 税務援助の状況等
イ 平成14年分確定申告の税務援助の状況
平成14年分所得税の確定申告において
は、延べ 2,606人日の税務援助をいただ
いたところである。
ロ 平成15年分確定申告の税務援助
平成15年分確定申告の税務援助につい
ては、今後、その具体的な実施方法等に
関して貴会(支部)と十分協議していき
たいと考えているので、一層の御理解と
御協力をお願いしたい。
平成15年分確定申告においては、自書
申告の定着に向け、引き続き集合方式に
よる相談体制を原則とすることとしてい
る。
タッチパネルについては、引き続き署
における納税者サービスの中核として位
置付け、一層効果的な活用を図ることと
しており、税務援助においては、タッチ
パネルコーナーでの記載指導を含めた集
合方式による相談事務への従事拡大へ向
け、御協力をお願いしたい。
合
844,052人
849,344人
100.6%
小柳副会長(回答)
【参考】平成14年分の確定申告状況
○ 所得税の確定申告書提出状況
計
14 / 13
○ 申告納税額があるものの所得税の申告状況
14 / 13
平成13年分
平成14年分
所 得 金 額
12,770億円
12,471億円
97.7%
申告納税額
663億円
652億円
98.3%
○ 譲渡所得の申告状況
14 / 13
平成13年分
平成14年分
有所得人員
12,021人
11,823人
98.4%
譲渡所得金額
797億円
763億円
95.7%
当会の会員は、税理士法第49条の2の規定に
基づいて制定された会則及び規則に従って、確
定申告期等において、国税当局と協議の上で税
務援助事業に従事している。
平成14年分の確定申告期は、確定申告書用紙
が変更されて2年目であったことや、国税庁ホ
ームページでの申告書用紙の入手及び申告書の
作成が可能になったため、自書申告が更に推進
されたものと考えられる。
また、還付申告会場においては、タッチパネ
ルの増設と局・署職員の従事人員が増員された
ため、大きなトラブルもなく順調に終了したも
(24) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
のと考えている。
自書申告については、更に定着するように協
力していきたいと考えているが、いつも申し上
げるように、集合方式による相談体制は体力を
必要とし、会員の高齢化が進む現状では、従事
可能の会員が減少しているので、具体的な実施
方法については、早期に当会及び支部との十分
な協議をお願いしたい。
3.小企業納税者等に対する
記帳指導等について
高畑課税第一部次長(説明)
平成14年度の記帳指導、記帳開始説明会及び
消費税説明会等については、貴会の御協力をい
ただき、お陰をもって円滑に終了している。
本年度においても前年度と同様に実施するこ
ととしているので、引き続き御協力をお願いし
たい。
また、記帳指導対象者が消費税課税事業者の
場合には、記帳義務等納税者として履行すべき
事項や課税売上高の判定等についての説明をお
願いするとともに、記帳制度適用者の場合には、
青色申告に移行していただくよう指導をお願い
したい。
⑴ 小企業納税者等に対する記帳指導
個人青色申告者については、前年度にお
いて757人について記帳指導を実施してい
ただき、このうち355人(46.9 %)が自計
可能となっている。
なお、本年度は 717人の指導をお願いし
たい。
個人白色申告者については、前年度にお
いて182人について記帳指導を実施してい
ただき、このうち75人(41.2%)が自計可
能となっている。
なお、本年度は 177人の指導をお願いし
たい。
法人については、前年度において21社に
ついて記帳指導を実施していただき、この
うち19社(90.5%)が自計可能となってい
る。
2003年(平成15年)9月15日発行
なお、本年度は21社の指導をお願いした
い。
⑵ 記帳制度適用者に対する記帳開始説明会
等
イ 記帳開始説明会
記帳開始説明会には、前年度において
26回、延べ13.0人日の御協力をいただい
ている。
本年度の記帳開始説明会は、6月末で
終了しており23回、延べ11.5人日にわた
り講師として御協力をいただいている。
ロ 決算説明会
決算説明会には、前年度において28回、
延べ14人日の御協力をいただいている。
本年度においても、決算説明会を開催
することとしており、延べ11.5人日の講
師派遣をお願いしたい。
⑶ 消費税課税事業者等に対する消費税等説
明会
消費税課税事業者等に対する消費税等説
明会については、記帳方法を中心とするも
のについては5月∼6月、決算及び申告を
中心とするものについては12月∼1月にか
けて実施している。
前年度においては、48回、延べ24人日の
御協力をいただいている。
本年度においても、31回、延べ15.5人日
の講師派遣をお願いしたい。
貴会の御協力に対して厚くお礼申し上げ
るとともに、今後も引き続き御協力をいた
だくようお願いしたい。
小柳副会長(回答)
小企業納税者等に対する記帳指導等について
も、税務援助事業の一環であり、会則の定める
ところによって、積極的に実施してまいりたい
と考えている。
⑴ 小企業納税者等に対する記帳指導
小企業納税者等に対する記帳指導では、
先ほどのご説明によると、指導件数は年々
減少傾向にあるようだが、前年度の実績で
個人・法人合わせて約47%が自計可能とな
っている。
更に、この割合が向上するよう、効果的
な指導を実施してまいりたい。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
⑵ 記帳制度適用者に対する記帳開始説明会等
記帳制度適用者に対する記帳開始説明会
についても、前年同様協力することとしたい。
また、青色申告への移行についても、適
切なアドバイスを行いたい。
⑶ 消費税課税事業者等に対する消費税等説
明会
消費税課税事業者等に対する消費税等説
明会への講師派遣も、前年同様に協力して
まいりたいと考えているが、消費税法改正
に伴って、新規に課税事業者になると見込
まれる事業者への対応を、早期に実施する
必要があるものと考える。
計画を策定する段階から、当会及び支部
と十分に協議していただきたい。
4.所得税・消費税関係申告書用紙
及び所得税関係決算書の送付に
ついて
高畑課税第一部次長(説明)
所得税・消費税関係申告書用紙及び所得税関
係決算書については、期限内の申告と納税が行
われるよう、確定申告期前に納税者に送付する
こととしているが、一部の署において、貴会会
員に申告書等用紙を送付又は交付している場合
があることから、行政の均一化等の観点から、
今後、全署において納税者あてに直接送付する
こととするので御理解願いたい。
小城副会長(回答)
提案の趣旨は理解できるので、会員に周知し
混乱のないように配意したい。
ただ、申告書用紙等の送付方法の変更は、一
部の署ということなので、該当の署にあっては、
早期に支部に対する十分な説明を行うようお願
いしたい。
なお、申告書用紙等の送付を受けた納税者が、
送付を受けた用紙を紛失することもあるかと思
われるので、送付時期や送付方法(申告書と決
算書を同時に送付するか、
別々に送付するか。)
等についてご検討いただくとともに、関与税理
士が再交付を申し出た場合には、円滑に応じて
いただくようお願いしたい。
第396号 (25)
5.資料せんの提出方の協力
依頼について
高畑課税第一部次長(説明)
経済構造の変化や経済取引の国際化、高度情
報化、広域化が進展している中で、適正・公平
な課税の実現と申告水準の向上を図っていくた
めには、資料情報の収集は必要不可欠である。
このため、各税務署では従来から、納税者及
び税理士の方々の御協力をいただき、取引資料
の提出をお願いしているところである。
本年度においても、平成15年8月29日を提出
期限として資料の提出をお願いしたところであ
るが、税理士の皆様の関与先で、まだ提出され
ていない納税者がおられたら、提出方の御指導
をお願いしたい。
また、その資料せんの記載に当たっては、取
引先の住所、氏名、屋号を正確に記載するよう
御指導方よろしくお願いしたい。
なお、資料せんについては磁気ディスク等に
よる提出も可能であることから、事務処理にコ
ンピュータを導入している納税者の方について
は、磁気ディスク等による提出について、御理
解が得られるよう御協力をお願いしたい。
小城副会長(回答)
経済構造の変化や、経済取引の広域化が進展
する中で、国税当局が、適正・公平な課税の実
現と申告水準の向上を図るためには、資料情報
の集積が必要であることは十分承知していると
ころである。
取引資料の提出については、大部分の会員が
関与先企業の作業を援助しているのが実態なの
で、提出方について会員に周知していきたいと
考えている。
しかし、会員への周知は、会報を通じて行う
ので、若干時期がずれることになるが、提出が
遅延している企業に対しては、早期提出を指導
するよう周知したい。
なお、昨年から、磁気ディスクによる提出が
可能になるなど、事務負担の軽減に配意されて
いるようであるが、基準金額の引き上げ等によ
って更に簡略化されるようご検討いただきたい。
(26) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
6.法人事業概況説明書の提出
について
2003年(平成15年)9月15日発行
7.源泉所得税の納付指導に
ついて
坂元課税第二部長(説明)
坂元課税第二部長(説明)
法人事業概況説明書については、従来より法
人税確定申告書への添付をお願いしているとこ
ろであるが、これは事業内容や事業の規模等に
ついて記載していただくことにより、税務署の
調査・指導等に際して、納税者と税務当局相互
の手数を省略するためのものであり、双方の事
務の省力化につながる有用なものである。
今後ともこの趣旨を御理解の上、引き続き、
法人事業概況説明書の提出について関与先法人
及び事務所職員への指導をお願いしたい。
なお、平成16年6月の電子申告等の運用開始
に伴い、法人事業概況説明書についても電子デ
ータとして送信することが可能となることを契
機に、様式をこれまでの12種類から一つの様式
に共通化する予定であり、平成16年4月決算法
人分以降の提出に当たっては、新様式による提
出をお願いしたい。
源泉所得税の未納及び滞納が依然として発生
しており、当局としても、期限内納付の励行と
納付遅延者に対する早期納付について重点的に
指導しているところである。
このため、従来から、関与先の源泉徴収義務
者に対して、機会あるごとに期限内納付の指導
を依頼してきたところであるが、今後も引き続
き、次の点に御配意の上、一層の指導をお願い
したい。
① 関与先源泉徴収義務者の決算書・申告書
作成の際には、源泉所得税の預かり金で納
付遅延となっているものはないか再確認を
お願いしたい。
② 納期の特例の承認を受けている源泉徴収
義務者については、期限を失念する者も多
いことから、特に期限内納付についての指
導をお願いしたい。
なお、OCR様式の所得税徴収高計算書を、
年末調整関係用紙と併せて送付するので、納付
指導の際には、税務署から送付される税務署名、
税務署番号、整理番号、住所及び氏名・名称の
印刷された所得税徴収高計算書による納付の励
行も併せて指導をお願いしたい。
また、所得税徴収高計算書について再交付の
依頼があった場合には、税務署において、税務
署名、税務署番号、整理番号、住所及び氏名・
名称を印字の上、交付することとしている。
池戸副会長(回答)
法人事業概況説明書の提出については、税務
署の調査・指導等に際して、税務当局と納税者
相互の手数を省略するためのもの、との趣旨は
十分に理解しているところである。
税務当局では、法人税の申告内容検討の際に
は、事業概況説明書の記載事項を参考にされて
いると思うので、簡易な疑問点等については、
調査の前に連絡していただき、処理されるよう
お願いしたい。
また、会員の中には、法人の代表者に事業の現
状をはっきり認識させるために、代表者自身に事
業概況説明書を作成させているケースもあるので、
「税務当局と納税者相互の手数を省略する」とい
う事業概況説明書の趣旨をしっかり守っていただ
いて、調査等の際に記載内容と重複する質問がさ
れることのないように、重ねてお願いしたい。
なお、電子申告等の導入に伴って、事業概況
説明書の様式が共通様式1種類に統一化される
ようなので、提出割合を上昇させるよう会員に
周知したい。
上田副会長(回答)
税理士法第1条には、「税理士は、納税義務
の適正な実現を図ることを使命とする。」こと
が規定されており、源泉所得税はもちろんのこ
と、他の税目についても、適正な申告と期限内
納付を指導することが、税理士の大切な使命で
あると考えている。
当会としては、支部長会や会報誌等を通じて、
会員に対して関与先納税者の指導方を周知して
いきたい。
特に、関与先源泉徴収義務者の決算書や申告
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
書作成の際には、源泉所得税は「預かり金」で
あることを十分に理解させるとともに、納期特
例の承認を受けている源泉徴収義務者が、期限
を失念することのないよう、会員を通じた指導
を徹底していきたい。
なお、OCR様式の所得税徴収高計算書によ
る納付の励行についても、会員に徹底するので、
税務署から送付された用紙を紛失した場合等の
再発行を、円滑にしていただくようよろしくお
願いしたい。
8.年末調整事務の指導につ
いて
坂元課税第二部長(説明)
年末調整事務は、給与所得者の所得税額を確
定させるための重要な事務であり、各源泉徴収
義務者にこの事務を適正に行っていただくよう、
当局では毎年「年末調整説明会」を実施し、そ
の指導に努めているところである。
しかしながら、配偶者控除、配偶者特別控除
及び扶養控除を受けるための適用要件である年
間所得金額の限度超過等により、配偶者控除等
の是正を受ける源泉徴収義務者が、毎年数多く
把握されている。
また、年末調整により確定した12月分の納付
税額については、源泉徴収義務者が業務多忙な
どから、納付期限を失念するケースが多く見受
けられる。
このため、次の点に御配意の上、源泉徴収義
務者に対する一層の指導をお願いしたい。
① 受給者に対する「扶養控除等(異動)申
告書」の正しい記載方法及び確実な提出を
指導するとともに、当該申告書に基づく配
偶者控除等の適否の検討
② 年末調整により確定した納付税額の期限
内納付
③ 年末調整の結果、超過額が発生するなど
により、納付税額がない場合についても、
納付税額を「0」と記載した所得税徴収高
計算書の期限内提出(郵送も可)
なお、建設労務者などに多い、退職後本年中
に他の勤務先等から給与を受けることがないと
第396号 (27)
見込まれる中途退職者の年末調整については、
従来から源泉徴収義務者に対し、退職の際に実
施するよう指導してきたところであるが、所得
税確定申告における還付申告事務の省力化の観
点から、源泉徴収義務者に対する一層の指導を
お願いしたい。
竹本副会長(回答)
年末調整事務は、法人・個人を問わず、事務
の実施時期が年末の繁忙期に集中することから、
適切な指導と源泉徴収義務者の協力が必要と考
えている。
したがって、①各種控除の適用要件の確認を
より一層的確に行うこと、②確定した税額を期
限内に納付すること、及び、③徴収高計算書の
正しい記載と期限内の提出について、関与先源
泉徴収義務者を指導するよう、会員に周知した
い。
また、建設労務者等の中途退職者にかかる年
末調整については、退職の際に実施するよう、
源泉徴収義務者の指導に努めたい。
なお、年末調整事務は、税理士法第2条第1
項に規定する税理士業務に該当するものなので、
社会保険労務士等税理士以外の者が行っている
場合には、税理士法第52条の規定に抵触する旨
の指導を徹底していただきたい。
9.期限内納付の指導等について
田徴収部長(説明)
⑴ 期限内納付の指導
税理士会の皆様には、各税目にわたり、
関与先納税者に対する期限内納付の指導に
ついて多大なる御協力をいただいていると
ころであり、厚くお礼を申し上げる。
当局の平成14年度における新規発生滞納
額〔約334億円〕は前年度に比較して約9
億円減少し、滞納残高〔約480億円〕につ
いても約25億円減少した。
しかしながら、消費税法の改正に伴い、
平成16年4月以降、新規課税事業者の増加
による消費税滞納の増加が懸念されている
ところである。
(28) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
平成14年分の申告所得税及び消費税(個
人事業者)の確定申告に係る期限内収納状
況については、件数、金額ともにほぼ前年
並みの90パーセント前後の期限内収納率を
維持した。
しかしながら、消費税(個人事業者)の
振替納税を利用していない納税者の期限内
収納率は、件数、金額とも70パーセント前
後であり、前年より5∼6ポイント上昇し
たが、依然として低い水準に留まっている。
このため、期限内納付の確保という観点
から、特に消費税(個人事業者)の振替納
税の利用推進に努めることとしている。
税理士会の皆様には、関与先納税者(個
人事業者)が消費税についても振替納税を
利用されるよう、今後なお一層の御協力を
お願いしたい。
【参考】
○振替納税利用率の状況
(単位:%)
12年分
13年分
14年分
件 数
66.3
64.2
62.4
金 額
80.3
77.3
76.8
件 数
86.5
85.3
84.7
金 額
86.6
85.5
86.1
区 分
所
得 消
費
○期限内収納率の状況
(単位:%)
12年分
13年分
14年分
一 般
81.6
82.0
83.1
振 替
95.1
95.3
94.8
合 計
90.6
90.5
90.4
一 般
85.0
85.3
85.8
振 替
96.2
96.9
96.6
合 計
94.0
94.3
94.1
一 般
61.8
64.5
69.4
振 替
93.4
93.5
92.7
合 計
89.2
89.3
89.1
一 般
65.2
66.8
73.0
振 替
93.2
93.3
93.5
合 計
89.4
89.5
90.6
区 分
件
数
金
額
所
得
件
数
金
額
消
費
消費税はご存知のとおり一般消費者から
の預かり金的性格を有するものであり、そ
の資金を事業資金に費消し滞納することは
到底許されるものではなく、消費税滞納は
国民の税務行政に対する信頼を損なうこと
にもなりかねない。
このため、当局では、消費税の期限内納
付の確保と滞納発生の未然防止に局・署を
挙げて取り組んでおり、あらゆる機会を通
じて期限内納付に向けた広報を実施するほ
か、課税部門と徴収部門の連携による督促
状の発送前又は税務調査時における納付し
ょうようなどを行っている。
また、消費税が滞納となった場合には他
の税目より優先的に処理することとし、納
付の約束を守らないなど納税に誠意のない
滞納者に対しては、売掛金の差し押さえや
差押財産の公売等の厳正な処分を行ってい
る。
税理士会の皆様には、引き続き関与先納
税者に対して、滞納した場合の延滞税の負
担、滞納処分による財産の調査や差し押さ
えを受けた場合の不利益について説明して
いただくとともに、消費税専用の「納税備
蓄預金」等を利用した納税資金の備蓄奨励
など期限内納付についての指導をお願いし
たい。
また、源泉所得税をはじめとする、消費
税以外の税目についても同様に、指導をお
願いしたい。
なお、関与先納税者が期限内に納付でき
ない場合には、納税のための資金手当ての
助言を行っていただくとともに、納付につ
いて早期に税務署と相談するよう指導をお
願いしたい。
⑵ 振替納税の利用推進
申告所得税・消費税(個人事業者)の振
替納税は、納税者の利便に資するとともに、
期限内納付の確保を図る上で効果的な制度
であることから、従来から積極的な利用推
進と併せて振替不能の防止に努めてきたと
ころである。
税理士会の皆様には、平素から振替納税
の利用推進に多大な御協力をいただき、お
礼を申し上げる。
2003年(平成15年)9月15日発行
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
弘中副会長(回答)
⑴ 期限内納付指導について
平成14年度における、新
規滞納発生額及び滞納残額
が、昨年度に引き続いてい
ずれも前年度を下回ったこ
とは、国税当局のご努力の
成果であり心から敬意を表する次第である。
期限内納付指導については、滞納発生防
止の観点から、当会の会員もその趣旨は十
分に理解しているので、更に積極的な指導
を行うよう周知したい。
税理士各位
爽秋の侯、ご貴職におかれましては、ます
ますご清祥のこととお喜び申し上げます。
日ごろ、赤い羽根共同募金運動の推進には
格別のご協力を賜り、心より厚くお礼申しあ
げます。
さて、本年も来る10月1日から12月31日ま
での3カ月間、全国一斉に共同募金運動が展
開されます。
ご承知のとおり、本運動は「福祉の募金」
として、戸別募金をはじめ様々な方法により
寄付のお願いをしておりますが、
とくに会社・
法人募金の拡大に取り組んでいるところでご
ざいます。
長引く本道経済の低迷の影響により、寄付
第396号 (29)
特に、消費税については、関与先納税
者が「消費税は預かり金的性格を有するも
の」であることを認識して、「納税準備預
金」の利用等によって、期限内納付に心が
けるように指導するよう会員に周知したい。
⑵ 振替納税の利用促進について
振替納税制度は、期限内納付の確保に効
果があるばかりでなく、納税者の利便にも
資する制度であるので、今後とも、関与先
納税者の指導に努めるよう会員に周知した
い。
額もなかなか上向かず一段と厳しい状況でご
ざいます。反面、急速に進む少子・高齢化等
へのきめ細かな対応が求められ、在宅福祉活
動支援などへの要望も増大している現状でご
ざいます。
税理士の皆様には、本運動の趣旨をご賢察
賜り、お仕事で関与されております会社・法
人(事業所)等に対しまして、税法上の特典
など「共同募金」への協カについてのご助言
を切にお願い申しあげます。
平成15年9月
札幌市共同募金会
会 長 三 澤 清 治
表紙のことば
札幌の街を一望できる
“ちざきバラ園”
札幌北 伊藤 惠一
札幌市街を一望する立地のすばらしいこ
のバラ園には、400種4,000株が植栽されてい
る。
藻岩山の山麓、住宅街の上部にある豪華な
花園には、春には梅が、6月から10月までは
辺りを埋めつくすように美しいバラの花が訪
れる人を魅了します。
(30) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
平成15年度
「広報人シンポジウム」に参加して
広報部副部長 橋 本 靖 弘
7月28日(月)、盛夏のはずが札幌と同じ気
温で過ごしやすい東京は日本税理士会館隣の
「日精ホール」でシンポジウムが開催された。
北海道税理士会からは、川股広報部長外3名
が参加し、普段接する機会のない全国の広報部
関係者とのコミュニケーションを図り、有意義
な一日を過ごしてきた。
午後2時20分から開催されるシンポジウムに
先立ち、午前11時から午後2時まで広報部全体
会議が日本税理士会館10階の大会議室で開催さ
れた。
峰岸一朗日税連広報部長が議長を努め、冒頭
に後藤好弘日税連広報担当副会長から、概略次
のようなあいさつがあった。
「余震の不安が冷めやらぬ東北会からの多
数の参加に対するお礼」「広報部は神経を消耗
する仕事であり、旧広報部役員へ対する慰労」
「対外的な広報の活発化と、他士業による職域
侵害の防止」等々である。
議事に入り、午前中は「日税連ホームペー
ジ」について外四議題、午後も「租税教育事業
について」外四議題と、時間が足りない程の内
容であった。
昼休みには昼食を早めに済まし、日税連事務
局職員の案内による予定外の会館内見学会にも
参加。
木質で統一され落ち着いた雰囲気の館内、事
務室もゆったりとしたスペースで効率的に仕事
ができそう、北海道税理士会館の新築後にはこ
んな雰囲気の事務室になると良いのだが。
ただし、喫煙者には完全分煙で居心地の悪
い喫煙室のみであったことが印象的な建物であ
る。
定刻の午後2時20分から「広報人シンポジウ
ム」の開始、テレビの「ニュースステーショ
な じ
ン」でお馴染みの、森永卓郎氏の講演である。
広報部全体会議
広報人シンポジウム
講師 森永 卓郎 氏
「中小企業の今後と日本経済」と題しての一時
間半の講演であったが、用意した図表や小物を
有効に使った、理解しやすい経済の話である。
また、話術の巧みさも特筆もので、これでも
か、これでもかとの「笑い」と、なるほどとの
うなず
共感の「頷き」が満員の会場にあふれていた。
シンポジウム終了後の懇親パーティは、隣接
する「ニューオータニ・イン東京」での立食形
式。人見知りという言葉を知らない北海道会か
らの参加者は、会場を縦横無尽に移動し、全国
からの参加者との交流を深めていた。
2003年(平成15年)9月15日発行
旭
北 海 道 税 理 士 会 報
川
第396号 (31)
は、すっかりほろ酔い気分の普通の観客になっ
ていたような気が……。
ともあれ大盛況の内に終了したことはお手伝
いをした者としては、うれしい限りであり、税
理士業界のイメージアップという点からも来年
以降のさらなる盛り上がりが期待されます。
(天谷 和彦 記)
盲導犬チャリティーライブが
大盛況のうちに終了
昨年に引き続き、旭川支部広報部主催の盲導
犬チャリティーコンサートが、7月12日(土)
午後6時より行われました。当日はライブハウ
ス・ハイジャックオンに約160名の聴衆が集ま
り、立錐の余地もないほどの盛況ぶりでした。
河口幸三会員の司会進行のもと、演奏に先だ
って能任支部長及び佐々木紀夫北海道盲導犬協
会会長よりあいさつがあり、能任支部長からは
税理士会の使命と地域社会への貢献について、
佐々木会長からは協賛いただいた方に対する感
謝と盲導犬育成への理解協力が呼びかけられま
した。
今回の出演バンドは、ザ・ケイファーズ、ザ・
タックスバンド、そして小城前支部長と佐々木
正行会員がメンバーに名を連ねるV・GOLD
というそうそうたる顔ぶれとなりました。
最初に登場したザ・ケイファーズは、軽快な
ビートルズナンバーを、ザ・タックスバンドは
なつかしのオールディーズを、V・GOLDは
「テケテケテケ」でおなじみのベンチャーズサ
ウンドを次々と披露し、こうしたアーティスト
をリアルタイムで聞いていたと思われる世代の
方も、そうでない世代の方も大いに盛り上がっ
ていました。ちなみに当日は2ドリンクつきだ
ったため、アルコールが入った会員も途中から
7月9日(水) 北海道新聞
7月15日(火) あさひかわ新聞
(32) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
先本会長が北海道新聞の取材を受ける
先本建夫会長が北海道新聞社の取材を受け、8月12日(火)朝刊の「ひと話題」欄に掲載さ
れた。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
第396号 (33)
部・委員会
主 な 協 議 事 項
務
▲
広
報
▲ ▲
部 9月9日
9月9日
業 務 対 策 部 8月21日
▲
▲
紛議調停委員会 8月20日
▲
▲ ▲
▲
▲
▲
▲ ▲ ▲ ▲
調
▲
経
公益的業務対策 8月27日
特 別 委 員 会
▲
▲
綱
▲
▲
▲
▲
▲
審
議
室 7月15日
▲
▲
▲
▲
▲
▲
指
▲
部 9月3日 第3回部会
会長諮問事項の検討に
ついて
慶弔に関する諸則
顧問等の委嘱に関する
諸則
税理士会員が本会の諸
会議を傍聴することに
ついて
情報公開について
成年・女性会員懇談会
について
主要会議日程(案)に
ついて
理
部 8月26日 第2回経理部会
平成15年度会費滞納状況
滞納会費について
会費免除について
会長諮問
査 研 究 部 8月8日 第5回公開研究討論会研
究特別委員会
第32回公開研究討論会
の研究発表について
紀 監 察 部 8月20日 第1回正副部長会
第1回綱紀監察部会の
運営について
8月28日 第1回部会
平成15年度事業計画及
び予算について
小委員会の設置並びに
各委員の分掌について
「綱紀規則に関する取り
扱い」
の改正について
会員の業務の広告につ
いて
名義貸し行為について
導 研 修 部 8月25日 第1回部会
平成15年度事業計画・
予算について
▲ ▲
総
開催日
8月20日
▲
▲
日税連報告について
道会主催の税務研修会
について
認定研修について
今後の日程等について
第6回正副部長会
会報9月号編集会議
第1回第2小委員会
消費税法改正に伴う納
税者指導のあり方につ
いて(諮問)への対応
第1回委員会
委員長に事故あるとき
の代行順位の決定につ
いて
委員会の運営方法につ
いて
小委員会の設置につい
て
平成15年度事業計画及
び予算について
第1回委員会
平成15年度事業計画・
予算について
成年後見制度研修実施
要領及び成年後見人等
候補推薦基準の作成に
ついて
地方自治体外部監査の
関係機関への要請につ
いて
日税連公益的業務支援
センター (仮称)構
想案について
第1回全体会議
審議室運営要領につい
て
平成15年度事業計画及
び予算について
審議事案について
第1回法人税部会議
審議事案について
▲ ▲
各部・委員会ニュース
事 務 所 職 員 の 登 録 を !
会員が職員を雇用したときは、綱紀規則第
24 条及び同取扱細則第 12 条、税理士事務所
職員登録規程第4条に基づき、6カ月以内に
所属支部を経由して本会に登録を申請しなけ
ればならないことになっています。
職員の登録にご協力下さい。
北 海 道 税 理 士 会 報
(34) 第396号
2003年(平成15年)9月15日発行
お 知 ら せ
函館税務署が移転します
【新庁舎所在地】
【電話番号】
〒040−0014
総務課(代表)
0138−31−3171
函館市中島町37番1号
税務広報広聴官
0138−31−3186
(松川中学校跡地)
管理・徴収第1部門
0138−31−4441
個人課税第1部門
0138−31−3741
【新庁舎での執務開始日】
資産課税部門
0138−31−9092
平成15年10月20日(月)
法人課税第1部門
0138−31−5832
※なお、現庁舎での執務は10月17日(金)
法人課税第2部門
0138−31−5834
酒類指導官
0138−31−5844
17時まで行います。
札幌国税局 税務相談室 函館分室
(函館税務署内)
0138−56−7755
タックスアンサー
0138−56−8855
【本会研修細則による認定研修のお知らせ】
テ
ー
マ 平成15年度改正税法(資産税・相続時精算課税制度の創設)
講 師 岩下 忠吾 税理士
主 催 TKC北海道会
日時・場所 11月17日(月)10時∼17時 帯広市内
11月18日(火)10時∼17時 ロイトン札幌(予定)
*研修時間数は両日ともに6時間ずつを予定。
※お申し込み方法等については、後日『開催案内・申込書』を送付します。
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
第396号 (35)
第 31 回 通 常 総 代 会 を 開 催
∼新理事長に金田信一氏を選任∼
平成15年8月28日(木)午後2時
から京王プラザホテル札幌において、
総代105人(本人出席80人、書面議
決書出席25人)が出席、ほかに顧問、
相談役及び業務推進委員などが陪席。
また、来賓として北海道中小企業団
体中央会山本一成労働部長、日本税
理士協同組合連合会菅坂欣二副理事
長、全国税理士共栄会宮崎邦夫常務理事、北海
道税理士会先本建夫会長の4氏の臨席のもと開
催されました。
まず、開会のことばに続いて金田理事長から
「本日、北税協31回通常総代会を開催いたしま
したところ、ご来賓の皆様をはじめ顧問・相談
役並びに、総代皆様にはご多用の中、ご出席い
ただきまして誠に有難うございます。また日頃
より協同組合の諸事業の遂行に何かとご支援を
頂いておりますことを、御礼申し上げます。
経済情勢の深刻の中、北税協の諸事業も苦境
に立たされております。特に私ども組合の最大
事業である全税共事業収入は、前年を割っては
おりますが、それでも全国水準を上回り健闘し
ております。
この1年間、共済会事業、報酬自動振替制度
等各種事業は、それなりの実績をあげたと自負
の念を持っておりますが、このような成績を得
たのは役員、事務局、そしてバックアップして
いただいた組合員皆様のご協力があったものと
受け止め、心より御礼申し上げます。
さて、石川前理事長が健康を害され、平成15
年4月24日に暫定的なかたちで私が理事長に就
任いたしました。その際ご提言をお受けいたし
ましたが、その中の一つは、全税共提携生保と
の関係を密にしてほしい、二つ目は、積極的に
新規事業を開拓してほしい、三つ目は組合の事
業が多種多様にわたることから、役員の若返り
をはかってほしい、四つ目に事務局の強化を訴
えられました。この四つの件については、事業
報告書にも記載の通り、ほぼ完全に実施できた
と思っております。
まだまだやらなければならない事は多々あり
ますが、組合員皆様のご協力、税理士会、提携
各社との協力を得ながら、事業の拡大に努力し
て参りたいと存じます。この4カ月間私なりに
全力投球してまいりましたが、いろいろご批判
もあり、不慣れのためご迷惑をおかけした面も
ございました。もし再任された場合には、新メ
ンバーによる業務執行については誠心誠意勤め
て参りたいと思いますのでよろしくご協力お願
いいたします。」とあいさつ(要旨)がありま
した。
次に来賓の紹介、逝去組合員に対する黙とう
を行なった後、村越悦治総代(札幌北)が議長
に選出され、直ちに議案の審議に入りました。
第1号議案 第31期平成14年度事業報告書、
財産目録、貸借対照表、損益計算書及び剰余金
処分案承認の件 担当役員から議案書に基づき
詳細な説明を行い、続いて向瀬監事より監査報
告がありました。
江口総代(札幌北地域)から①出資配当金は
ないのか、また、利用分量配当についての考え
はあるのか、②配当預り金を返すべきではない
か、③税理士会館建設について筆頭株主として
の考えを聞きたい。との質問があり、担当役員
から①以前は一割配当を行っていたが、財政状
況により中止した。利用分量配当については、
検討事項として話が出ている程度である。②配
当預り金については、案内をしており、書籍等
の購入時にも申し出があれば相殺している。③
会館建設については㈱税理士会館で近く意見聴
取をすると聞いている。それによって考えたい。
旨答弁し、以後採決の結果、賛成多数をもって
承認されました。
北 海 道 税 理 士 会 報
(36) 第396号
第2号議案 平成15年度 組合借入金の最高
限度額及び1組合員に対する貸付金の最高限度
額決定の件 前年と同様に、①組合借入金の最
高限度額は4億円、②1組合員に対する貸付金
は300万円限度とする旨を説明の後、満場一致
をもって原案どおり可決されました。
第3号議案 役員報酬決定の件 担当役員か
ら議案書に基づき説明を行い、江口総代(札幌
北地域)から前年度の役員報酬額が480万円で、
今年度が600万円とは組合員感情として納得が
いかない。との質問があり、担当役員から今年
度の役員報酬額については、これから審議する
こととなり最高限度額として提案している。旨
答弁し、続いて高橋総代(札幌西地域)から
①これから決めると言うことだがどこで提案す
るのか、②役員何名分の報酬なのか。との質問
があり、担当役員から①次の第4号議案の中で
審議いただく、②現在は専務理事1名の報酬で
ある。旨答弁し、以後採決の結果、賛成多数を
もって承認されました。
第4号議案 第32期平成15年度事業計画(案)
及び見積損益計算書(案)決定の件 担当役員
から議案書に基づき詳細な説明を行い、第3号
議案の質問に対し今年度の役員報酬は、専務理
事1名である。専務理事はこの6月まで税理士
会の専務理事を兼務しており、業務の分担量
に応じ、道会から月額10万円、組合から月額40
万円支給されていた。7月からは組合専属とな
ったので、かつての常勤専務理事と同額の年額
600万円を計上している。また、一般管理費の
明細添付については、新執行部で検討する。旨
答弁し、以後採決の結果、賛成多数をもって承
認されました。
2003年(平成15年)9月15日発行
第5号議案 理事及び監事全員の任期満了に
伴う改選の件 担当役員から去る7月28日開催
の「推薦会議」において推薦された次期理事候
補者35人、次期監事候補者3人の氏名を発表し
た後、森下総代(札幌中地域)から監事の選任
については、札幌5支部の輪番制との申し合わ
せであったが、変ったのか。また、TKC会員
は排除しているのか。との書面による質問があ
り、金田理事長から監事の輪番制は、4年前に
決めていたことだが、私としては、監事は組合
事業を熟知している人にお願いしたいと考えた。
札幌5支部に相談しなかったことは申し訳なく
反省している。なお、TKC会員だからという
考えは全くもっていない。旨の答弁があった。
以後採決の結果、賛成多数をもって原案どおり
理事35人及び監事3人が選任されました。
以上で上程議案の全部を終了し、約20分間の
休憩をとって平成15年度第2回理事会を開催。
理事長1人、副理事長3人、専務理事1人、常
務理事8人を選出しました。
新役員の紹介の後、役員を代表して、金田理
事長が就任のあいさつを述べました。
続いて表彰に入り、受賞者に金田理事長から
感謝状ならびに記念品を贈呈。佐藤前副理事長
が退任役員を代表し、あいさつを述べられた後、
ちょう だい
来賓4人から祝辞を 頂 戴 して、第31回通常総
代会は午後5時に閉会いたしました。
次いで懇親会に移り、来賓を代表して、朝日
生命保険相互会社札幌副支社長青池民雄様、第
一生命保険相互会社広域法人営業部長奥田健治
様、大同生命保険株式会社北海道地区営業本部
長関戸理夫様から祝辞を頂戴し、日本生命保険
相互会社北海道代理店部長北川雅己様の乾杯に
より開宴し、盛会のうちに閉会いたしました。
今月の好評図書
(本体価格)
(本体価格)
仕訳処理ハンドブック
清
文
社 3,800円
図解 相続税、贈与税
大 蔵 財 務 協 会 2,476円
会社の税金実務必携
清
文
社 3,000円
図解 財産評価
大 蔵 財 務 協 会 2,667円
会社税務マニュアルシリーズ 合併・分割
図解 消費税
大 蔵 財 務 協 会 2,286円
ぎ ょ う せ い 4,286円
図解 法人税
大 蔵 財 務 協 会 2,476円
NPO法人の税務
税 務 経 理 協 会 2,000円
図解 譲渡所得
大 蔵 財 務 協 会 2,476円
所得税法規集
中 央 経 済 社 4,000円
図解 所得税
大 蔵 財 務 協 会 2,476円
法人税法規集
中 央 経 済 社 4,500円
図解 源泉所得税
大 蔵 財 務 協 会 2,476円
勘定科目実用カタログ
同
改正税法のすべて
大 蔵 財 務 協 会 1,428円
文
館 1,700円
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
〈新執行部の顔ぶれ〉
理 事 長 金田 信一
副理事長 嵯峨 俊雄、 小柳 岩男、
松村 宏
専務理事 岡部 哲夫
常務理事 入口 幸夫、 竹内 俊英、
塚谷 哲彦、 本間 清二、
向井 一雄、 相a 周三、
舟橋 健市、 板垣美津子
理 事 能任 利明、 武田 育訓、
石川 信之、 石丸修太郎、
神元 一重、 武藤 勝治、
山本 辰勇、 山崎 幹雄、
本庄谷良雄、 清宮 純、
森 恵一、 杉下 清次、
石黒 正敏、 高田 健二、
佐々木正行、 原田 政雄、
白岩 征之、 田中 聡、
中原 章博、 大澤 村雄、
柴山 徳雄、 佐藤 俊生
監 事 奥田 和男、 田村 禎一、
齋藤 孝志
4 退任時 監 事 向瀬 清彦
5 退任時 理 事 松本 延夫、木野下智哉、井上 守、
小城 公明、鈴木 博、八幡 吉宣、
栗橋 義徳、大森 孝二、森下 敏美、
今村 智、山上 利幸、弘中 正利、
長田 勇一、森 武夫、佐々木敏雄
6 退任時 業務推進委員
松尾 良一、木村 聡、坂本 和繁、
藤谷 勝
職 務 担 当 表
(◎は、部長。○は、副部長)
分 掌
2. 表彰規程第3条第2号 1 退任時 理 事 長 石川喜代春
2 退任時 副理事長 佐藤 幸夫
3 退任時 常務理事 菅原 忠司
株式会社日税サービス
第6回株主総会を開催
8月28日(木)午前11時30分より、京王プラ
ザホテル札幌において、株式会社日税サービス
の第6回株主総会が開催されました。
営業報告、決算報告について満場一致で承認
可決されました。
担当副理事長 担当専務理事
担当常務理事
◎入口幸夫(総務)
◎竹内俊英(経理)
総務・経理部
嵯峨俊雄
岡部哲夫
○塚谷哲彦(総務)
○相髙周三(厚生)
舟橋健市(教育情報)
板垣美津子(広報)
◎本間清二
金
〈感謝状贈呈者(敬称略)〉
1. 表彰規程第3条第1号
1 顧 問 笠井 彦隆
2 相談役 平田 清二
第396号 (37)
融
部
小柳岩男
岡部哲夫
○舟橋健市
竹内俊英
◎向井一雄
業務・開発部
嵯峨俊雄
岡部哲夫
○相髙周三
板垣美津子
◎塚谷哲彦
○竹内俊英(全税共)
保険事業部
松村 宏
岡部哲夫
○入口幸夫(共済会)
○本間清二(団体・集団)
向井一雄
青木代表取締役社長より、本組合の提携代理
店として、組合員皆様の期待にこたえられるよ
う、さらに一層業績の向上に向け努力する旨の
あいさつがあり、閉会いたしました。
(38) 第396号
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
第18回全国統一キャンペーンに向けて
「全税共関係懇談会」を開催
全税共の第18回全国統一キャンペーン月間
(9月∼11月)に向けて、6月12日函館地区を
皮切りに8月20日室蘭地区まで道内各地区(支
部)11 ヶ所において「全税共関係懇談会」が
開催されました。
当組合からは、低迷する経済状況により、全
税共の営業成績が下降ぎみであることから、生
保側になお一層の販売協力をお願いするととも
に、支部会員には、全税共からの財政的貢献度
等を理解のうえ、全税共の施策である「全会員
全員参加の紹介運動」に、協力頂くようお願い
いたしました。
各生保からは、前年以上の入賞者を出し、来
年2月の表彰式に参加するようキャンペーンに
取り組んでいきたいとの決意表明がありました。
なお、この懇談会の地区別の出席状況は別掲
のとおりです。
平成15年度各地区「全税共関係懇談会」参加人員
月 日
地 区
参加人員(人)
生保 支部 組合 計
1
6月12日㈭ 函 館地区
16
12
3
31
2
7月8日㈫ 滝 川地区
18
9
3
30
3
7月17日㈭ 旭 川地区
20
24
3
47
4
8月1日㈮ 北 見地区
15
12
3
30
5
8月4日㈪ 釧 路地区
16
14
3
33
6
8月5日㈫ 小 樽地区
16
16
3
35
7
8月5日㈫ 帯 広地区
19
28
3
50
8
8月5日㈫ 岩見沢地区
15
16
3
34
9
8月18日㈪ 苫小牧地区
15
13
3
31
¡0
8月19日㈫
札 幌地区
30
49
10
89
¡1
8月20日㈬ 室 蘭地区
10
11
3
24
(5支部)
合 計
(延べ)
190 204
40 434
事務所職員の皆様の制服
を販売
本組合では、株式会社札幌白衣と提携し、事
務所職員の皆様の制服を販売しております。
豊富なデザインと高い品質で大変好評をいた
だいており、組合員の皆様には特別価格にて購
入いただけます。
制服の見本品貸し出しや、札幌白衣のショー
ルーム(札幌市豊平区美園3条4丁目)にて、
現品を手にとってご覧いただけますのでお気軽
にお申し付けください。
なお、各種カタログを取りそろえております
あて
ので、本組合宛ご請求ください。
〔取扱メーカー〕
「アモリエ」
「ボン・マックス」
「ヤギ」他
〔取 扱 商 品〕ジャケット・ベスト・スカート・キュロッ
ト・パンツ・ブラウス・カーディガン他
2003年(平成15年)9月15日発行
北 海 道 税 理 士 会 報
全税共「所得補償保険」
強化月間始まる
(9月20日から11月20日まで)
第396号 (39)
「所得補償保険」強化月間』として、全税共
「所得補償保険」のより一層の加入促進を図る
こととしておりますので、ご理解とご協力をい
ただきますようよろしくお願いいたします。
9月20日から11月20日までの間を『全税共
全税共商品のがん保険(アメリカンファミリ
ー生命保険会社)取り扱い代理店である株式会
社共栄会保険代行では、標記のキャンペーンを
実施し、全税共商品の「がん保険」および「医
療保険」等のより一層の加入促進を図ることと
しております。この機会に是非組合員皆様をは
じめご家族・事務所職員ならびに関与先の皆様
にもご紹介いただきますようよろしくお願いい
たします。
会議開催状況(6月∼8月まで)
3. 札幌地区「全税共関係懇談会」の運営につ
いて
株式会社共栄会保険代行
「がん保険」および「医療保険」等
加入キャンペーンを実施
(9月1日から11月30日まで)
《監 事 会》
平成15年度第1回 8月7日(木)
第31期平成14年度決算の会計監査
《常務理事会》
(承認および審議事項) 平成14年度第12回 6月16日(月)
1. 加入と脱退並びに移動について
2. 平成15年度役員改選に伴う理事の地域毎の
定数について
3. 平成15年度役員改選に伴う監事の定数につ
いて
4. 推薦会議の開催について
5. 顧問の委嘱について
6. 各地区会に交付する教育情報費について
7. 日本システム収納(NSS)との業務委託
契約について
8. 各地区「全税共関係懇談会」開催日程及び
出席者について
9. 北税協共済会
「定期保険集団」
の新設について
平成15年度第1回 7月3日(木)
1. 道会役員と北税協役員との協議会結果につ
いて
2. 北栄サービス㈱からの調停申立について
平成15年度第2回 7月29日(火)
1. 新規加入と脱退並びに移動について
2. 第31期平成14年度 事業報告書、財産目録、
貸借対照表、損益計算書及び剰余金処分案に
ついて
3. 平成15年度組合借入金の最高限度額及び1
組合員に対する貸付金の最高限度額について
4. 役員報酬決定について
5. 第32期平成15年度事業計画(案)及び見積
損益計算書(案)について
6. 第31回通常総代会の招集について
7. 第31回通常総代会の運営について
8. 平成15年度第2回理事会の開催について
9. 貸付金滞納者の状況について
10.北税協共済会会則の一部変更について
11.北税協共済会「セミナー」及び「親睦ゴル
フコンペ」の開催について
《金融部会》
6月16日(月)
6月新規貸付実行分1件を審査
7月9日(水)
7月新規貸付実行分1件を審査
8月7日(木)
8月新規貸付実行分2件を審査
北 海 道 税 理 士 会 報
(40) 第396号
会
員
2003年(平成15年)9月15日発行
異
動
まつ
い
かず
あき
松 井 一 晃(97989)8.27入会
《 入 会 》
(札幌西) 昭和19年6月27日生
(事)063−0812 札幌市西区琴似2条
◎税 理士会 員
6丁目1番25号 清水ビル3階
612−3111
1(011)
く
ぼ
かず
あき
久 保 長 旦(97984)8.27入会
最終経歴 札幌南税務署
(札幌西) 昭和35年12月2日生
(事)060−0061 札幌市中央区南1条
西11丁目1番地 コンチネンタ
ルビル 徳田勲税理士事務所内
221−1100
1(011)
やま
ざき
よし
のぶ
山 崎 惠 宣(97990)8.27入会
(札幌西) 昭和19年3月17日生
(事)064−0946 札幌市中央区双子山
3丁目3番6号
最終経歴 徳田勲税理士事務所
561−7407
1(011)
最終経歴 札幌中税務署
よし
かわ
なお
ひろ
吉 川 直 宏(97985)8.27入会
(札幌北) 昭和39年3月14日生
しん
な
たか
のぶ
新 名 孝 信(97991)8.27入会
(事)001−0025 札幌市北区北25条西
(札幌西) 昭和19年8月16日生
16丁目3番1−420号
737−3863
1(011)
最終経歴 税理士法人札幌中央会計
(事)060−0042 札幌市中央区大通西
よこ
お
てる
15丁目1−13 ニューライフ大
通公園706
623−8877
1(011)
最終経歴 札幌北税務署
お
横 尾 輝 雄(97986)8.27入会
(札幌中) 昭和19年7月10日生
かわ
むら
とし
みつ
川 村 利 満(97992)8.27入会
(事)060−0063 札幌市中央区南3条
(札幌南) 昭和19年8月1日生
西6丁目5番地 セザール第一
(事)005−0021 札幌市南区真駒内本
札幌702号室 1(011)
209−3681
町5丁目1番8号 和真ビル2
最終経歴 札幌国税局
階
582−8842
1(011)
最終経歴 札幌西税務署
みつ
なり
はや
と
光 成 勇 人(97987)8.27入会
(札幌西) 昭和35年7月13日生
さ
さ
き
けん
じ
佐々木 健 治(97993)8.27入会
(補助税理士)060−0003 札幌市中
(札幌西) 昭和19年6月21日生
央区北3条西18丁目2番地 新
(事)063−0850 札幌市西区八軒10条
田ビル5階 新田一雄税理士事
務所
西4丁目11番9号
631−5371
1(011)
642−7683
1(011)
最終経歴 札幌国税局
最終経歴 札幌国税局
ふる
わか
た
まさ
てる
古 田 雅 輝(97988)8.27入会
まつ
かおる
若 松 薫(97994)8.27入会
(札幌西) 昭和20年2月5日生
(札幌南) 昭和19年4月5日生
(事)006−0818 札幌市手稲区前田8
(事)062−0041 札幌市豊平区福住1
条15丁目4番11号
685−5051
1(011)
最終経歴 札幌国税局
条7丁目10番18号
854−2760
1(011)
最終経歴 小樽税務署
北 海 道 税 理 士 会 報
2003年(平成15年)9月15日発行
たか
はし
のり
あき
高 橋 則 昭(97995)8.27入会
(札幌北) 昭和19年9月19日生
(事)007−0865 札幌市東区伏古5条
4丁目4番11号
784−2277
1(011)
最終経歴 留萌税務署
ご
とう
しょう
ぞう
後 藤 正 藏(97996)8.27入会
(札幌中) 昭和19年6月6日生
(事)060−0002 札幌市中央区北2条
西10丁目 植物園グランドハイ
ツ西202号
222−2388
1(011)
最終経歴 余市税務署
ほり
い
しゅう
いち
堀 井 修 一(97997)8.27入会
(札幌東) 昭和26年3月25日生
(事)069−0802 江別市野幌寿町11番
地の14
いし
とし
◎税 理士法人 会 員
税理士法人五十嵐会計事務所
(税理士法人番号553)8.1入会
(札幌北)007−0801 札幌市東区東苗穂1条1丁目1
番39号
781−4147
1(011)
(常駐する社員)五十嵐勝義、谷口佳三、荒井利幸
税理士法人スクエア会計事務所
(税理士法人番号554)8.8入会
(札幌北)060−0909 札幌市東区北9条東1丁目3番
10号 札米ビル3F
723−2180
1(011)
(常駐する社員)水口 寛、本間 崇
(注)税理士法人の入会月日は法人登記した日
《 退 会 》
阿 部 正 彦(札幌西)8.19 業務廃止
384−5207
1(011)
最終経歴 札幌国税局
おお
第396号 (41)
訃 報
小野寺 住 夫 殿 (室 蘭)
ひこ
大 石 俊 彦(97998)8.27入会
平成15年8月3日没 享年77歳
(函 館) 昭和31年2月21日生
ご遺族 小野寺 千恵子 殿
(補助税理士)040−0033 函館市千
住 所 登別市鷲別町2丁目16番
歳町24番10号 笹井一成税理士
事務所
地1
23−2171
1(0138)
最終経歴 室蘭税務署
朝 賀 伸 也 殿 (札幌中)
平成15年8月19日没 享年70歳
ふく
だ
いく
ご遺族 朝 賀 さと子 殿
や
福 田 郁 也(97999)8.27入会
(函 館) 昭和30年5月4日生
住 所 札幌市西区西野7条6丁
目4番18号
(補助税理士)049−3102 山越郡八
雲町東町128番地 菊田悟郎税
富 田 道 夫 殿 (札幌西)
理士事務所
平成15年8月20日没 享年80歳
3−3171
1(01376)
最終経歴 釧路税務署
ご遺族 富 田 義 子 殿
住 所 札幌市西区山の手5条9
丁目2番1−202号
いそ
ざき
やす
ひこ
磯 崎 康 彦(98000)8.27入会
(札幌南) 昭和20年9月4日生
藤 兼 清 也 殿 (旭 川)
(事)062−0051 札幌市豊平区月寒東
平成15年8月21日没 享年75歳
1条5丁目1番2号 村上弘税理士
事務所内
1未 定 最終経歴 札幌中税務署
住 所 旭川市大町2条4丁目
ご遺族 藤 兼 元 子 殿
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
北 海 道 税 理 士 会 報
(42) 第396号
【9月15日現在支部別会員数】
《 変 更 》
( )内は税理士法人会員数
八戸 啓喜 (事)040−0025 函館市堀川町17番8号
(函 館)
平野アパート1F
1(0138)52−7877
長田 大介 (事)003−0025 札幌市白石区本郷通1
(札幌西→ 丁目北2番10−703号
札幌東)
866−2301
1(011)
加地 徹 (事)070−0034 旭 川 市 4 条 通 17 丁 目
(旭 川)
1443−2 リーセント4条通702
1(0166)25−5708
五十嵐勝義 (税理士法人社員)
(札幌北) 税理士法人五十嵐会計事務所
谷口 佳三 (税理士法人社員)
(札幌北) 税理士法人五十嵐会計事務所
荒井 利幸 (税理士法人社員)
(札幌北) 税理士法人五十嵐会計事務所
田中 克幸 (補助税理士)
(札幌北) 税理士法人五十嵐会計事務所
長島 一起 (事)060−0042 札幌市中央区大通西11
(札幌西)
2003年(平成15年)9月15日発行
丁目4番地
札幌中支部
1986人
釧 路 支 部
651人
札幌西支部
4368人
帯 広 支 部
654人
札幌北支部
2806人
岩見沢支部
39 人
札幌東支部
1531人
滝 川 支 部
222人
札幌南支部
277 人
北 見 支 部
552人
小 樽 支 部
523人
室 蘭 支 部
323人
函 館 支 部
931人
苫小牧支部
54 人
旭 川 支 部
1774人
合 計
1,998¢1人
拳 夏休みを取り帰省。いつもは
車で通り過ぎる駅前通りを昔の
にぎ
恋人と散歩。昔はあんなに賑わ
さみ
っていた街並みが淋しくなって
いた。昔を懐かしみ古女房を昔
おも
の恋人と想い出していた。
(橋本)
拳 冷夏も終わり、大雪山は紅葉の季節となっ
た。消費税法の改正施行が間近となって、関
連記事も多くなってきた。小規模事業者の関
与先だけの私には、先が思いやられることだ。
(藤吉)
1(011)290−3238
水口 寛 (税理士法人社員)
(札幌北) 税理士法人スクエア会計事務所
本間 崇 (税理士法人社員)
(札幌北) 税理士法人スクエア会計事務所
中井 宏 (補助税理士)
拳 2回目の編集会議に出席した。広報部長か
ら7月15日発行の会報に、一部掲載もれがあ
った旨報告を受ける。良く注意してみればな
るほどと思われる記事ではあるが、わずかな
誤りが重なって生じたものらしい。それにし
てもお互いに気を付けたいものである。
(椿谷)
(帯 広) 高橋獻一税理士事務所
豊 修也 (事)
(苫小牧)
1(0144)35−2161
FAX(0144)
35−2164
杉山 一豊 (事)062−0922 札幌市豊平区中の島2
(札幌南)
条2丁目3番1 カルム中の島304号
渡辺忠康税理士事務所内
1(011)833−9477
雨宮 攝 (事)080−0013 帯広市西3条南10丁目
(帯 広)
15番地
1(0155)25−0123
拳 まだ9月の初めなのに、黄色の落葉を踏み
こずえ
しめながら編集会議に出席しました。梢を見
上げて何の木? あまりにも早すぎる落葉で
した。
(八柳)