(ヴィオラ) Vol.61 妻との“二重奏 ” 2014年7&8月号 PDFファイル

NJP メンバーの宝物
~メンバーが大切にしている秘蔵の品、それにまつわる思い出を紹介するコーナー~
Vol.61 「妻との“二重奏 ”」~吉鶴 洋一(ヴィオラ)
NJP では少数派の亭主関白かな。上げ膳据え膳はもちろん、家庭のことは妻に頼り切り。
演奏旅行の荷詰めもお任せなので、蝶ネクタイの在りかす電話で聞かないとわからない始末です。両親は
言うまでもなく、子どもたちが宝物なのはもちろんですが、その宝物を生み育て、家庭を支えてくれてい
る妻は、特別に大切な存在です。
妻は三重大学の後輩で、もう 25 年の付き合いになります。三重で高校の教師をしていま
したが、僕が 20 代後半で、より演奏活動に力を入れるために東京進出を決めたとき、教師をやめてつい
てきてくれました。2 人とも明るく楽しい家庭を作るのが夢でしたから、2 人の子どもと賑やかに暮らす
毎日を幸せに過ごしています。普段は何もしない僕ですが、子どもたちの授業参観はできるかぎり参加し
ますし、習いごとを決めるときには必ず説明を聞きに行くなど、イクメンもちゃんとやってるんですよ。
夫婦というのは「二重奏」だと思います。時に主張し時に支え、共にハーモニーを奏でる。
実際に妻のピアノと二重奏を演奏することもよくありますが、僕にとっては毎日の生活が二重奏です。そ
ういう以心伝心の関係ではあっても、感謝の気持ちを言葉にして伝えるよう心がけていますし、時には外
に連れ出して 2 人で外食を楽しんだりしています。演奏旅行で風光明媚な所に行くたび「かみさんを絶
対連れてこなくちゃ」と思うのですが、なかなか実現できなくて。時間ができたら、一緒にいろいろなと
ころをまわりたいですね。あと、これからはもっと健康管理に注意して、一緒に体力作りに励みたいと思
っています。
NJP がトリフォニーホールにフランチャイズする少し前に墨田区に引っ越してきて以来、
地元密着の活動もたくさんしてきました。地元の仲間も増え、ネットワークもどんどん広がっています。
本当に住みやすくていい所だなと、日々、実感しています。いい状態で演奏活動を続けるために、僕にと
ってわが家というベースが不可欠なように、NJP も墨田区というホームグラウンドを大切に、ますますパ
ワーアップしていけるといいなと思います。