セーフティケースの コミュニケーションツールの作成 仕様書 2015年9月 原子力発電環境整備機構 1. 業務件名 セーフティケースのコミュニケーションツールの作成 2. 業務の内容 2.1 背景・目的 機構では、2015年度末の完成を目指して、地層処分事業の安全性と実現性の全体像を体系的 に示す包括的技術報告書(セーフティケース)の作成を進めている。これに加え、地層処分の 技術的信頼性について、国民など多様なステークホルダーに理解していただくために、インタ ーネット技術を活用した合理的で効果的なコミュニケーションツールを整備する。 2.2 業務の項目 ① コミュニケーションツールの設計 ② コミュニケーションツールの製作 ③ コンテンツの編集・登録作業 ④ マニュアル類の作成 3. 業務の概要 3.1 コミュニケーションツールの設計 コミュニケーションツールは以下より構成する。 ・ 報告書の文書ファイル、動画ファイル等のコンテンツ管理システム ・ 外部からの効率的な報告書およびFEPデータベースの閲覧を可能とする閲覧インターフ ェース ・ 機構職員がコンテンツのアップデートなどを実施する管理ユーザーインターフェース このうち、本業務では閲覧インターフェースおよび管理ユーザーインターフェースを作成す る。なお、コンテンツ管理システムは、セキュリティ確保の観点から独自に製作せず、機構が 指定するシステム「AthenaNet」を利用する。 コミュニケーションツールの主要な要件を以下に示す。 ・ ユーザーが知りたいコンテンツにアクセスしやすい機能(検索システム、ガイドツアー など)を有すること。 ・ ユーザーが質問・コメントを送ることが可能であること。また、悪意のあるコメントに 対して自動的に投稿を拒否する機能および機構職員が質問やコメントを管理する機能 を有すること。 ・ コンテンツとして、文書だけでなく、動画などの閲覧も可能であること。言語として日 本語および英語に対応できること。 ・ 管理ユーザーインターフェースでは、コンテンツ管理システム内の情報を検索、引用し、 かつ、閲覧インターフェースとの連携に必要となる補足情報(キーワードなど)を入力 できること。さらに、コンテンツ管理システム内の関連する情報の更新時には通知や同 期を行うこと。 1 ・ 複数のブラウザからの閲覧を可能とすること。 ・ 外部からのアクセス統計分析等を行うことができること。 ・ 外部からの悪意をもったアクセスや、記述の不正な改ざんなどの防止対策を有すること。 ・ セキュアなウェブサービスでコンテンツ管理システムにアクセスできること。 (必要に 応じ、ウェブサービスの提供側となるコンテンツ管理システムの改良を行う。 ) ・ 閲覧インターフェースはクラウド上で、また、管理ユーザーインターフェースは、機構 内で稼働すること。なお、機構内のシステムとクラウド間は、強固なセキュリティを確 保した上で接続すること。 3.2 コミュニケーションツールの作成 2015年度は、報告書の閲覧に必要な基本的な機能を有する基本システムを製作する。また、機構 が指定するサーバーに、システムを構築し、試験的な運用を実施する。2016年度は、試験的な運用 に基づいて、必要に応じてシステムを改良し、ツールを完成させる。また、機構が指定するサーバ ーにシステムを構築する。 なお、試運用に当たってはクラウドシステムの設定・運用経験が必須となることから、それら実 績を有する技術者が業務に携わること。 3.3 コンテンツの編集・登録作業 機構が準備した和文および英文報告書をツールに登録するために、編集作業を実施する。ま た、編集後の報告書をツールに登録する。 3.4 マニュアル類の作成 リファレンスマニュアル、ユーザーマニュアルおよび簡易マニュアルを作成する。このうち、 簡易マニュアルは、オンラインで閲覧できるようにする。 4. 実施期間 契約締結日~2017年3月10日まで 5. 委託者側実施責任者 原子力発電環境整備機構 技術部長 出口 朗 〔担当箇所:技術部 国際技術情報グループ〕 6. 実施場所 受託者にて適切な実施施設を準備して使用する。 2 7. 提出書類等 提出書類等一覧表 提出書類等 実施計画書 提出期限 契約締結後速やかに 提出先 提出部数 備考 技術部 1 印刷物 中間報告書 2016年3月11日 技術部 1 印刷物 ツール設計書 2017年3月10日 技術部 1 印刷物 2017年3月10日 技術部 1 印刷物 2017年3月10日 技術部 1 印刷物 簡易マニュアル 2017年3月10日 技術部 1 印刷物 基本ツール 2016年3月11日 技術部 1 ツール本体 2017年3月10日 技術部 1 設計図書、マニ ュアル類の電子 ファイル 2017年3月10日 技術部 1 リファレンスマ ニュアル ユーザーズマニ ュアル ソースコードおよびコンパ イルしたソフトをCDまたは DVDに保存して提出 ソースコードおよびコンパ イルしたソフトをCDまたは DVDに保存して提出 PDF形式およびマイクロソ フトWord等の加工可能な形 式でCDまたはDVDに保存し て提出 注)実施計画書は、仕様書に記載された業務の範囲を実行するうえで、具体的な計画、実 施工程、実施体制(再委託を含む) 、品質保証計画等を記載したものとする。報告書は、 機構の「業務委託及び役務調達における技術報告書作成マニュアル」に準拠して作成 するものとする。 8. 特記事項 ① 本仕様書に記載されている事項および本仕様書に記載のない事項について疑義が生じ た場合には、機構と協議のうえ、その決定に従うものとする。 ② 機構が既に行った調査資料で、本業務に必要なものは随時提供する。 ③ 本業務とは別に実施する技術検討業務に反映するため、必要に応じて、検討途中の情報 (解析結果の図表、デジタルデータ等)の提出を求めることがある。また、機構の責任 のもと、当該情報を第三者に提供することがあるので、これを承諾すること。 以上 3
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