ミラノ万博におけるJAグループの取り組み予定について

ミラノ万博におけるJAグループの取り組み予定について
平成27年6月4日
全国農業協同組合中央会
1.ミラノ国際博覧会のテーマ
「地球に食料を、生命にエネルギーを」
〇 ミラノ国際博覧会は、「食」の祭典ではなく、世界における深刻な
「食料」問題とその解決策を示す万博である。
2.ミラノ国際博覧会が世界に提起した課題
「良質の、健康に良い、持続可能な食料を全人類に十分に確保すること
は可能か?」
〇 世界148カ国のほか、国連や国際機関が参加して、世界の食料問題
に対する解決策を提示するもの。
3.食料問題の解決策から見る世界の考え方や対立軸
〇 主な国の解決策は以下のとおりであり、参加148カ国のパビリオン
を見て回ることで、食料問題の解決に向けた世界各国の考え方や対立軸
が見えてくる。
【パビリオンの内容例】
米
国: 科学、技術、革新と自由貿易。
中
国: 自然への回帰。環境、持続可能な発展。
フランス: 独自の農業生産モデルを通じた途上国における自給率
の向上、技能・技術移転、健康かつ栄養価の高い食品。
ド イ ツ: 水資源、気候変動、生体材料。
オランダ: 最先端の農業機械。
日
本: 世界の多様な農業・食生活の尊重。農林水産業および地域
に根ざして人びとの生活を向上させる協同組合組織の確立、
栄養バランスに優れた伝統的な日本型食生活、自然と共生す
る持続的な農業生産など。
⇒ JAグループがメインスポンサーとして、日本館の展示
内容、解決策について先導的な役割を果たしている。
- 1 -
4.JAグループの取り組み(ジャパンデーを核とした取組みを展開)
(1)ジャパンデー(7月11日)
①レセプション
○ ジャパンデーの夜、ミラノ市内のステッリーニ宮殿で、日本政府
の主催により、VIP約500名を招待して開催される。
○ JAグループは同会場内で、日本の家庭料理を基本とした、国産農
畜産物を使用した郷土料理をふるまう。
※料理の写真はイメージです。
②パレード
○ 政府と実行委員会およびJAグループが連携して、東日本大震災に
おける各国からの支援に感謝を伝えること等を目的に、万博会場内の
メインストリートでパレードを実施する(JAグループを含めて総勢
424名。うち現地在住の日本人約130名がボランティア参加)。
○
こはた
はた
JAグループ福島から82名を派遣して、木幡の幡祭り、じゃんが
ら念仏踊り、うねめまつり、彼岸獅子舞の4つの祭りを実施。そして
当日は、JAグループ福島がパレードの先頭に立つ。
二本松「木幡の幡祭り」
※写真はイメージです。
いわき「じゃんがら念仏踊り」
郡山「うねめまつり」
会津「彼岸獅子舞」
③折り鶴プロジェクト
○ JAグループの参加意識を高める取り組みとして、全国のJA女性
組織の方々が折り鶴を作り、食料や食に携わるすべての人への感謝、
世界中の人々からいただいた震災復興の支援への感謝等を伝える。
○ 折り鶴は日本館イベント広場で展示されるほか、パレードにおいて
も万博来場者に感謝の気持ちを込めて配布する。(6月1日現在で約
20万羽分を収集済み。全7色。)
- 2 -
(2)ジャパンサローネ(7月10~12日)
○ ミラノ市内にあるステッリーニ宮殿で、農畜産物輸出拡大、農村地
域への観光客誘致、世界の協同組合との連携強化に向けた取り組みを
行う。
○ 輸出拡大はJA全農が主体となり、農村地域への観光客誘致は農協
観光が主体となって展開する。
〇 世界の協同組合との連携強化に向けた取り組みは、FAO(国際連
合食糧農業機関)、ICA(国際協同組合同盟)、イタリアの協同組合
組織、JA全中の4組織が主催団体となり、「協同組合組織」をテー
マとした300名規模のシンポジウムを3日間開催する。
会場外観
展開イメージ
(3)日本館イベント広場(7月9日~15日)
○ ミラノ万博日本館2階にあるイベント広場にて、
「JAグループ『日
本の食と農の紹介』イベント」を行う。
【概要】
・ステージでの餅つきパフォーマンスと試食(HACCP 対応)
・着ぐるみ笑味(えみ)ちゃんの出演
・大型スクリーンでのJAグループPR動画上映
・日本の田園風景およびJAグループ紹介パネルの展示
・折り鶴プロジェクトの展示および折り鶴作り教室の実施
日本館イベント広場のステージ
- 3 -