平成26年第1回全体会議録

平成26年
第1回定例会
南さつま市議会会議録
平成26年2月21日~平成26年3月25日
南さつま市議会
南さつま市議会会議録目次
平成26年第1回南さつま市議会定例会
第1日(2月21日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
7
1.開
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
1.諸 般 報 告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
1.会議録署名議員の指名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
1.会期及び会期日程の決定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
1.議案第1号(上程、提案理由説明、質疑、付託省略、討論、表決)・・・・・・・・・
9
1.議案第2号~議案第26号及び議案第53号(一括上程、提案理由説明)・・・・・・・・
19
1.議案第27号~議案第52号及び議案第54号(一括上程、提案理由説明)・・・・・・・・
21
1.予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任
(議案第27号~議案第52号及び議案第54号)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
28
1.予算特別委員会正・副委員長互選の結果報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
1.請願等の付託・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
29
1.散
29
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2日(2月24日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
30
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
1.一 般 質 問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
○下野
認議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
○貴島
修議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
37
○山下美岳議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
52
1.散
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
64
第3日(2月25日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
65
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
65
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
1.一 般 質 問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
○小園藤生議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
67
○諏訪昌一議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
80
○平神純子議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
93
1.散
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 113
第4日(2月26日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 114
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 116
1.一 般 質 問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 116
○清水春男議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 116
○上村研一議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 133
○室屋正和議員・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 143
1.鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙・・・・・・・・・・・・・・・・・ 154
1.散
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 156
第5日(2月28日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 157
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 159
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 161
1.議案第27号~議案第39号及び議案第54号
(予算特別委員長報告、質疑省略、討論、表決)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 161
1.議案第2号~議案第11号(質疑、付託(総務委員会))・・・・・・・・・・・・・・ 166
1.議案第12号~議案第14号(質疑、付託(文教厚生委員会))・・・・・・・・・・・・ 169
1.議案第15号~議案第26号及び議案第53号(質疑、付託(産業建設委員会))・・・・・ 169
1.議案議第1号(上程、提案理由説明、質疑、付託省略、討論、表決)・・・・・・・・ 171
1.散
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 173
第6日(3月25日)
1.議 事 日 程・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 174
1.本日の会議に付した事件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 177
1.開
議・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179
1.議案第2号~議案第11号
(総務委員長報告、質疑、討論、表決)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 179
1.議案第12号~議案第14号
(文教厚生委員長報告、質疑、討論、表決)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 184
1.議案第15号~議案第26号及び議案第53号
(産業建設委員長報告、質疑、討論、表決)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 186
1.議案第40号~議案第52号
(予算特別委員長報告、質疑省略、討論、表決)・・・・・・・・・・・・・・・・・ 190
1.議会だより編集委員会委員の辞任
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 201
1.議会だより編集委員会委員の選任
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 202
1.議会基本条例策定等特別委員会の設置、付託、閉会中の継続調査、委員及び正・副
委員長の選任について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 202
1.閉会中の継続審査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 203
1.閉会中の継続調査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 203
1.請願等の付託及び閉会中の継続調査について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 204
1.閉
会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 205
請願・陳情結果表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 206
第1回南さつま市議会定例会会議録
会 期 日 程
平 成 26年
第
○
会
期
○
日
程
2月21日
金
1
回
南さつま市議会(定例会)会期日程
33日間(平成26年2月21日~平成26年3月25日)
◎本会議
開会。議案上程、説明。人事議案は、質疑、付託省略、討論、表決。
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任。請願等の付託。散会
○委員会
総務、文教厚生、産業建設、予算特別
2月22日 土
△休
会
議案研究
2月23日 日
△休
会
議案研究
2月24日
月
◎本会議
一般質問。散会
2月25日
火
◎本会議
一般質問。散会
2月26日
水
◎本会議
一般質問。鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙、散会
2月27日
木
○委員会
予算特別
2月28日
金
◎本会議
各会計補正予算の委員長報告、討論、表決。議員提出議案上程、質
疑、付託省略、討論、採決。その他の議案は議案質疑、付託。散会
3月1日 土
△休
会
議案研究
3月2日 日
△休
会
議案研究
3月3日
月
△休
会
議案研究
3月4日
火
○委員会
総務
3月5日
水
○委員会
文教厚生、産業建設
3月6日
木
○委員会
予算特別
3月7日
金
○委員会
予算特別
3月8日 土
△休
会
議案研究
3月9日 日
△休
会
議案研究
3月10日
月
○委員会
予算特別
3月11日
火
○委員会
予算特別
3月12日
水
△休
会
3月13日
木
△休
会
3月14日
金
△休
会
3月15日 土
△休
会
3月16日 日
△休
会
(高校卒業式)
(中学校卒業式)
- 1 -
3月17日
月
△休
会
3月18日
火
△休
会
3月19日
水
△休
会
3月20日
木
○委員会
3月21日
金
△休
会
3月22日 土
△休
会
3月23日 日
△休
会
3月24日
△休
会
月
議会運営
(春分の日)
(小学校卒業式)
各委員長報告、質疑、討論、表決。議会基本条例策定等特別委員会
3月25日
火
◎本会議
の設置、付託、閉会中の継続調査、委員及び正・副委員長の選任。
閉会
- 2 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年2月21日
(第1日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第1日目)
1.開
会
日
時
平成26年2月21日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第1号)
○開
○諸
会
般
○開
報
告
議
{
今
柳
村
元
日程第1
会議録署名議員の指名
議長指名
日程第2
会期及び会期日程の決定
議長発議
日程第3
議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦について
上程、説明、質疑、
付託省略、討論、表決
日程第4
議案第2号
る条例
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定め
日程第5
議案第3号 南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対す
る実費弁償条例の一部を改正する条例
日程第6
議案第4号 南さつま市長等の給与等に関する条例及び南
さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条
例
日程第7
議案第5号
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例
一括上程、説明
日程第8
議案第6号 南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一
部を改正する条例
日程第9
議案第7号 南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金
の支給に関する条例の一部を改正する条例
日程第10
議案第8号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部を
改正する条例の一部を改正する条例
日程第11
議案第9号 南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を
改正する条例
- 3 -
日程第12
議案第10号 南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条
例を廃止する条例
日程第13
議案第11号
例
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条
日程第14
議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例
日程第15
議案第13号
財産の無償譲渡について
日程第16
議案第14号
財産の無償譲渡について
日程第17
議案第15号
る条例
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正す
日程第18
議案第16号
例
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条
日程第19
議案第17号
例
南さつま市市営住宅条例の一部を改正する条
日程第20
議案第18号
正する条例
南さつま市特定公共賃貸住宅条例の一部を改
日程第21
議案第19号
正する条例
南さつま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改
日程第22
議案第20号 加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施
行条例を廃止する条例
日程第23
議案第21号
例
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条
日程第24
議案第22号
南さつま市市道路線の認定について
日程第25
議案第23号
南さつま市市道路線の認定について
日程第26
議案第24号
南さつま市市道路線の認定について
日程第27
議案第25号
南さつま市市道路線の認定について
日程第28
議案第26号
南さつま市市道路線の認定について
- 4 -
日程第29
議案第53号
例
南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条
日程第30
議案第27号
9号)
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
日程第31
議案第28号 平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計
補正予算(第4号)
日程第32
議案第29号 平成25年度南さつま市後期高齢者医療特別会
計補正予算(第1号)
日程第33
議案第30号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正
予算(第4号)
日程第34
議案第31号 平成25年度南さつま市簡易水道事業特別会計
補正予算(第3号)
日程第35
議案第32号 平成25年度南さつま市漁業集落環境整備事業
特別会計補正予算(第3号)
日程第36
議案第33号 平成25年度南さつま市農業集落排水事業特別
会計補正予算(第1号)
日程第37
議案第34号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計
補正予算(第4号)
日程第38
議案第35号 平成25年度南さつま市診療所特別会計補正予
算(第2号)
日程第39
議案第36号 平成25年度南さつま市交通災害共済特別会計
補正予算(第1号)
日程第40
議案第37号 平成25年度南さつま市特別養護老人ホーム事
業特別会計補正予算(第3号)
日程第41
議案第38号
(第3号)
日程第42
議案第39号 平成25年度国民健康保険南さつま市立坊津病
院事業会計補正予算(第3号)
日程第43
議案第54号
10号)
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
日程第44
議案第40号
平成26年度南さつま市一般会計予算
日程第45
議案第41号
予算
平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計
平成25年度南さつま市水道事業会計補正予算
- 5 -
一括上程、説明、
質疑省略
日程第46
議案第42号
計予算
平成26年度南さつま市後期高齢者医療特別会
日程第47
議案第43号
平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算
日程第48
議案第44号
予算
平成26年度南さつま市簡易水道事業特別会計
日程第49
議案第45号 平成26年度南さつま市漁業集落環境整備事業
特別会計予算
日程第50
議案第46号
会計予算
平成26年度南さつま市農業集落排水事業特別
日程第51
議案第47号
予算
平成26年度南さつま市土地区画整理特別会計
日程第52
議案第48号
平成26年度南さつま市診療所特別会計予算
日程第53
議案第49号
予算
平成26年度南さつま市交通災害共済特別会計
日程第54
議案第50号 平成26年度南さつま市特別養護老人ホーム事
業特別会計予算
日程第55
議案第51号
日程第56
議案第52号 平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病
院事業会計予算
日程第57
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
○休憩
平成26年度南さつま市水道事業会計予算
予算特別委員会正・副委員長の互選
○互選の結果報告
日程第58
議長発議
議長
請願等の付託
議長発議
- 6 -
○散
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 7 -
1.会議に出席した議員(20名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
8
番
議
員
石
原
哲
郎
9
番
議
員
貴
島
修
10
番
議
員
下
野
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
認
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(20名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
中
村
千
尋
藤
井
鮎
川
教
育
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
商工政策課長
建
設
部
建設整備課長
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
市 民 福 祉 部
市民生活課長
建
設
部
建設維持課長
教
育
部
教育総務課長
泉
敏
市
彦
- 8 -
尾場瀬
泊
仁
武
憲
堂
薗
照
男
川
野
重
美
坂
口
徹
△
○議長(古木健一)
開
会
午前10時00分
ただ今から、平成26年第1回南さつま市議会定例会を開会します。
ここで諸般の報告を行います。
まず、南さつま市監査委員から例月出納検査の結果について報告がありましたが、その都度
写しを送付してありますので、御了承願います。
次に、12月定例会以降の諸般事項については、お手元に配布のプリントのとおりであります。
以上で、諸般の報告を終わります。
△
○議長(古木健一)
議
これから本日の会議を開きます。
△
○議長(古木健一)
開
日程第1
会議録署名議員の指名
日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員に、今村建一郎議員と柳元拓夫議員を指名します。
△
○議長(古木健一)
日程第2
会期及び会期日程の決定
次に、日程第2、会期及び会期日程の決定を議題とします。
本定例会の会期及び会期日程については、2月14日に開かれた議会運営委員会で、会期は本
日から3月25日までの33日間とし、会期中の日程は、お手元に配布してある会期日程表のとお
り意見の一致を見ています。
そのように決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、本定例会の会期及び会期日程は、そのように決定しました。
△
○議長(古木健一)
日程第3
議案第1号
次は、日程第3、議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦についてを議題
といたします。
提案理由の説明を求めます。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
平成26年第1回市議会定例会の開会に当たり、市政運営について所信を申
し上げますとともに、本日提案いたしました議案について御説明申し上げます。
- 9 -
国においては、政府による経済政策「アベノミクス」の効果により、長く低迷していた日本
経済はようやく回復基調にありますが、その効果の恩恵は未だ地方や中小企業に薄く、4月か
らの消費税の引上げやTPP協定への対応など先行きは予断を許さない状況にあります。補正
予算を含めると100兆円を超える大型の新年度予算に基づく「デフレ脱却」、「日本経済再生」
に向けた果断な取組が望まれるところであります。
一方、県においては、地域の経済・雇用を支える足腰の強い産業の育成を目指し、21世紀の
鹿児島の基盤づくりに最も重要である農業や観光を中心とした産業構造の高度化、再生可能エ
ネルギーの積極的な導入・活用、快適で活力のある社会資本の整備等「力みなぎる・かごしま」、
「日本一のくらし先進県」の実現に向けて取り組むこととしています。
本市においては、総合振興計画「夢を紡ぐセカンドステージ」のもと、市民が住みよいと感
じ、笑顔があふれるまちを目指し、各種の施策・事業に確実かつスピード感を持って取り組ん
でいるところであります。
迎える平成26年度においては、引き続き「市民目線」と「現場主義」に徹した改革と再生の
取組を推進するとともに、市政の主人公である市民の皆様への説明責任を果たしながら、
「健康
力」、「産業力」、「安心力」、「地域力」、「改革力」の5つのパワーアップを図り、来年の市制10
周年に向けて、より一層の一体化と人が元気、地域(まち)が元気、「健康元気都市
南さつま」
の創造のため全力を傾注してまいります。
そのために、次の5つのプランからなる戦略プロジェクトを推進してまいります。
第1の取組は、「食の価値創造・健康と産業づくりプラン」の推進であります。
健康を維持するための食養生や運動、全人的健康増進・予防など効果的な施策の展開を図りな
がら健康寿命の延伸化を推進し、市民が健康で生き生き暮らせるまちづくりを目指してまいり
ます。
また、地域資源を活かし地場産業が発展するまちづくりを目指し、将来に向け希望の持てる
生産や操業基盤の整備を図り、販路の拡大や生産・流通基盤の構築など儲かる農林水産業への
転換を推進するとともに、農商工連携による6次産業化や新たな起業を積極的に支援してまい
ります。
第2の取組は、「歴史と景色と光が織り成す協奏プラン」の推進であります。
南さつま海道八景や吹上浜砂の祭典などの本市の観光資源を最大限に活用するため、魅力あ
る観光スポットの整備をはじめ、薩摩半島一体となった広域観光ルートの形成など誘客対策に
取り組んでまいります。
また、特産品の開発や販路の拡大、スポーツ大会、合宿誘致、グリーン&ブルーツーリズム
等の推進により交流人口の拡大を図り、商工・観光団体の自立・活発化を促進するとともに、
新たな観光産業の創出につなげてまいりたいと考えております。
第3の取組は、「安心安全な暮らしを築くほっとプラン」の推進であります。
- 10 -
災害時の拠点となる防災センターや防災行政無線等の整備を図るとともに、消防救急無線の
デジタル化等については広域の行政課題として指宿市、南九州市の3市共同で取り組むことと
いたしました。併せて、地域防災の要である消防団や自主防災組織の活動の充実など地域防災
計画に基づく総合的な防災体制の確立に努めてまいります。
このほか、道路や飲用水施設、都市下水路、公共交通運行体系等の整備に取り組むとともに、
自然再生エネルギーの普及など環境に優しいまちづくりを推進し、災害に強く、安心で安全な
住みよいまちづくりを目指してまいります。
第4の取組は、「愛と真心広がる南さつま人きらめきプラン」の推進であります。
人と地域、行政が一体となって支え合う共生・協働のまちづくりを進めるため、市民等によ
る地域おこし活動を積極的に支援するとともに、引き続き自治会の再編を促進し、併せて、自
治会パートナー制度の定着を図り自治会との連携を構築してまいります。
また、少子高齢化や人口減少に対処するため、各種福祉サービスや子育て支援の充実を図る
とともに、子どもの教育環境を第一に学校再編や施設改修などに取り組み、学びの力を高める
ため生涯を通じて学習する場の提供に努めてまいります。
第5の取組は、「今を改革!
輝く近未来への進化プラン」の推進であります。
これまで聖域なき行財政改革に取り組んできておりますが、今後、防災行政の強化や、し尿、
ごみ、消防など広域行政に係る大型プロジェクトなど多額の財源を要する事業が見込まれてお
り、引き続き行政改革大綱など各種計画に基づき行政の効率化を推進してまいります。
また、市政の動きを市民の皆様にお知らせする機会を充実させるとともに、女性や青年の市
政への参画を推進し、「協働による効率的な市政」の実現を目指してまいります。
このような観点から、平成26年度の市政運営に当たり、6つの柱を基本に主な施策や新たな
取組等について、ご説明申し上げます。
第一は、「保健・医療・福祉の充実した健康で安心なまちづくり」であります。
市民の健康づくりの推進については、市と市民が協働して心と体の健康を実現する社会資源
を活用した総合的な健康元気まちづくり事業を積極的に推進してまいります。
産学官連携による健康元気まちづくり戦略会議を柱に百寿委員会の意見を踏まえ、市民総ぐ
るみの取組を推進し、笑顔あふれる明るい環境づくりに努めてまいります。
また、引き続き「華の50歳・還暦健診」、「なでしこ健診」を実施するとともに、新たに健康
体操等普及事業や成人用肺炎球菌ワクチン予防接種助成事業及び健康長寿自助共助事業など、
健康寿命の延伸を図る取組を推進してまいります。
国民健康保険事業については、医療費等の増加も著しく、更に厳しい国保運営が予測される
ことから、医療費分析を通して新たに長命創教室に取り組むなど、さらに医療費適正化対策事
業を展開してまいります。
地域医療の確保については、関係機関と連携し、小児科再開の要望活動やフォーラムを開催
- 11 -
し、市民をはじめ、関係機関・団体と一体となって医療環境の充実に向けて努めてまいります。
坊津病院及び診療所については、経営等の健全化及び医療機能の充実を図り、市民が安心・
信頼できる医療の提供に努めてまいります。
高齢者福祉については、新たな高齢者福祉計画を策定するとともに、高齢者がいつまでも健
やかで安心して暮らせるまちづくに努めてまいります。
障害者福祉については、サービス提供体制の整備、充実に努めるとともに、自分らしい生活
を自らの意志で選択できる地域社会づくりに努めてまいります。
介護保険については、第6期介護保険事業計画を策定するとともに、適切な介護サービスの
提供及び保険運営の健全化に努めてまいります。
少子化対策については、子ども子育て支援事業計画を策定し、安心して子どもを生み育てる
ための環境整備を推進してまいります。
子育て支援施策として、市独自に「おたふくかぜ」・「水疱瘡」予防接種について全額助成を
継続するとともに、新たに妊婦歯周疾患検診や母親の育児環境の充実に努めてまいります。
花婿・花嫁きもいりどん事業については、継続的に支援するとともに、事業の広域化、定住
促進につながるよう具体的な支援を行ってまいります。
第二は、「地域資源を活かした産業振興による活力あるまちづくり」であります。
農業の振興については、TPP協定参加問題やコメ政策の大転換期を控え、本市農業を支え
る中核的担い手への支援や掘り起こし、優良農地の集積・流動化、耕作放棄地の再生・解消等
を図るため、農業者経営所得安定対策事業や青年就農給付金事業、人・農地問題解決推進事業、
耕作放棄地解消推進事業、中山間地域等直接支払交付金事業等を実施し、水田営農、地域農業
のプラン策定や実践に対し支援をしてまいります。
また、農業・農村活性化推進施設等整備事業や鳥獣害防止総合対策事業等を実施し、就農初
期や経営改善に必要な農業機械・施設等の整備支援に加え、鳥獣被害から農業経営を守るため
の設備・施設等の整備を支援してまいります。併せて、南さつま市堆肥センター「ゆうきの郷」
など、修繕・補修が必要な農業関連施設等の改修を行ってまいります。
農畜産物のブランド化については、引き続き「加世田のかぼちゃ」、「南さつまのハウスきん
かん」等の価格安定資金の造成や農畜産物等のトップセールスの実施に加え、種苗導入や茶業
経営の複合化に向けた支援を通じて、産地基盤強化と統一銘柄の確立に努めてまいります。
新たな取組として、果樹等の代替作物として、高齢者でも栽培管理が比較的容易なオリーブ
栽培について、苗木導入助成、技術向上のための研究会の立ち上げや先進事例の研修等を行い、
生産・加工販売の基盤づくりに着手してまいります。
生産者向けの「有機農業実践講座」の開設や有機JAS認証手数料の一部助成、環境保全型
農業直接支払交付金助成により、人と環境にやさしい有機農業に取り組みやすい環境づくりを
推進してまいります。
- 12 -
また、環境保全促進助成事業を実施し、微生物活性剤等による実証や臭気分析を行い、畜産
に由来する悪臭の軽減に努めてまいります。
食普及啓発推進事業については、食育推進リーダーの育成や学校給食地場農産物利用拡大事
業により、日本の食文化や郷土食の伝承を図り、安心・安全な「食」の普及に努めてまいりま
す。
健康増進効果が期待できる野菜等の生産奨励と消費拡大、高齢者や小規模農家による少量多
品目野菜等の栽培を推進するため、栽培技術の相談支援や集出荷仕組みづくりをすすめ、生産
者の所得向上につなげてまいります。
また、6次産業を創出するための情報提供を積極的に行い、起業の機運を大いに高め、チャ
レンジする農業者を積極的に支援してまいります。
農地整備については、農地・農業用施設の整備を図るとともに、既存施設の老朽化対策や地
域の防災減災対策を実施し、農村地域の総合的な環境整備を進めてまいります。
林業振興については、各種森林整備事業を活用した間伐や路網整備を実施するとともに、松
くい虫の被害防止対策を図り、森林の持つ多面的機能の充実と健全な森林保全に努めてまいり
ます。
また、国・県の補助を活用した治山事業を導入し、荒廃森林の復旧や防災対策の推進に努め
るとともに、基幹的林道の整備を実施してまいります。
水産業の振興については、漁場環境の保全・創造のため、藻場造成や稚魚放流、イカシバ投
入を漁協と一体となって実施するとともに、新たに共同漁業権内に増殖施設を新設し、放流稚
魚の繁殖と保護を図り、漁業資源の確保・増大につなげてまいります。
本市で水揚げされる特色ある水産物のブランド化を推進するとともに、県内外の市場調査・
商談会等を通じ、新たな販売ルートの開拓や魚価向上対策につなげてまいります。
漁業者支援策として、新たに操業に必要な機器購入への助成や省エネ対策として船底清掃へ
の補助、燃油タンク改修への助成、漁業者グループへの活動支援制度を新設し、既存の漁獲共
済掛金補助と合わせて、漁業者の負担軽減と操業支援に努めてまいります。
漁港・漁場の整備については、各漁港の整備、養殖場静穏化のための消波堤改良により、漁
港の機能強化と安全な養殖漁場の確保を図ってまいります。
商工業の振興については、商工団体と連携して各種融資制度や支援対策事業の活用促進を図
り、市内商工業の育成と経営の安定化に努めるとともに、異業種間交流や農商工連携による新
たな起業や特産品の開発を推進してまいります。
また、特産品のブランド化と販路拡大に努めるとともに、プレミアム付き商品券の発行や6
次産業化の取組等についても支援してまいります。
観光の振興については、地域の特性を活かした観光・交流基盤の整備を進め、地域内にある
観光施設や物産館等が連携した事業を展開するとともに、薩摩半島一体となった観光・交流資
- 13 -
源のネットワーク化による観光ルートの形成を図るなど、誘客対策に努めてまいります。
くじらバスの活用や笠沙美術館の指定管理者を公募し魅力ある拠点づくりを推進するととも
に、南さつま海道八景の自然景観や食、歴史・文化をさらにブラッシュアップし、地域や関係
機関と一体となった観光資源の宝みがき事業を展開してまいります。
また、特産品の高付加価値化を図るとともに、玉川大学の観光学部を中心に招聘事業を実施
し、南さつま市をキャンパスとした学術研究を通して、商品化を目指した観光資源や地域の魅
力の磨きに取り組んでまいります。
グリーンツーリズムの推進については、修学旅行生の受入れなど年々その需要が高まってい
るため、積極的に登録受入農家等の育成、支援に努めてまいります。
スポーツ観光の推進については、スポーツ合宿奨励金の周知を図りながら、人工芝サッカー
場をはじめとする体育施設を県内外にPRすることで、各種スポーツ大会や合宿の誘致活動を
積極的に実施してまいります。
27回目となる吹上浜砂の祭典は、砂丘の杜きんぽう内特設会場で、ゴールデンウィークを中
心に期間を30日間に延長し、新しい産業おこしにつながる砂の祭典を目指してまいります。ま
た、長期間開催することで、修学旅行生の受入れやエージェント等によるツアー商品化に努め、
集客を図ることにより、地域経済への波及効果を高めてまいります。
今後、さらなる観光振興を目指すためには、南さつま市観光協会の役割が重要になることか
ら、組織の充実や他の組織との連携を含めた体制の強化を促進してまいります。
第三は、「人と自然の共生する環境にやさしいまちづくり」であります。
住環境の整備については、国道や県道の整備促進を図るとともに、市道の整備と維持管理を
図り、市民生活の安定や利便性の向上に努めてまいります。
また、道路や河川の愛護作業については、取組の支援の見直しを行い大幅に拡充することに
より、共助による環境整備を推進してまいります。
コミュニティバスについては、地域公共交通総合連携計画に基づき、
「便利に再生」公共交通
リニューアル事業の第3弾として、平成26年度の再編運行に取り組んでまいります。
水道事業については、施設の改良・更新を図り、安全で良質な水の安定供給に努めてまいり
ます。
簡易水道事業については、坊津町清原地区整備事業に着手するとともに、未普及地域の解消
に努めてまいります。
加世田市街地の水害対策である都市下水路事業については、水害に強いまちづくりの実現の
ため早期完成に努めてまいります。
生活排水対策については、集落排水事業の実施や合併処理浄化槽設置事業の推進により、快
適な生活環境と河川等の水質保全に努めてまいります。
また、加世田市街地の汚水対策については、アンケート調査を基に今後のあり方について検
- 14 -
討を進めてまいります。
市民の快適な住環境の整備を図るため、引き続き住宅リフォーム助成事業等を実施するとと
もに、新たな取組として、定住者向けの住宅新築助成事業を新設し、住宅新築による定住促進
や建築関連産業の活性化を図ってまいります。
環境保全対策については、引き続き住宅用太陽光発電システムの設置家庭に対する補助や市
内遊休地等への太陽光発電施設の誘致を進めるなど、クリーンエネルギーの導入を促進し、地
球温暖化防止、エネルギー消費抑制等に努めてまいります。
市内の一部で発生しているヤンバルトサカヤスデの駆除及びまん延防止のため薬剤購入費の
補助を引き続き実施し、発生地域住民の負担軽減を図ってまいります。
自然環境の保全対策については、悪臭対策や騒音対策など、市民の共有財産として適切な保
全に努めてまいります。
防災対策の強化については、主要河川の改修事業や急傾斜地崩壊対策事業、砂防事業等によ
る防災施設の整備を促進し、自然災害に強いまちづくりに努めてまいります。
消防行政については、消防施設等の整備により消防力の充実を図るとともに、迅速・的確な
消防、救急活動に努めてまいります。
また、消防救急無線のデジタル化及び高機能消防指令センターの整備については、複雑多様
化する消防需要に広域的に対応し、市民の期待と信頼に応える消防サービスの高度化を推進す
るため、指宿南九州消防組合と共同整備及び共同運用を行ってまいります。
地域防災力強化については、消防団と連携を図るとともに、自主防災組織の結成促進及び活
動の充実を図ってまいります。
防災行政無線の整備については、大浦地域のオフトークの終了や設備の老朽化などに対応す
るため、市全体で統一した無線整備を平成26年度から3か年で行うこととし、平成26年度は、
大浦地域、笠沙地域の整備を進めてまいります。
また、各戸への情報伝達のため、自治会無線施設の整備を促進してまいります。
防災体制については、災害時の拠点となる防災センターの整備を進め、地域防災計画による
総合的な防災体制の確立、大規模災害等に備えた備蓄等の整備に努めるとともに、災害時相互
応援協定を締結している自治体との交流を深め、連携強化を図ってまいります。
危険廃屋対策については、防災、防犯上の問題となっている危険廃屋の解体経費について補
助を行ってまいります。
消費者保護対策として、市民の安心・安全な消費生活を確保するため、消費生活センターの
相談体制の維持及び機能強化を図るとともに、継続的に啓発活動等に努めてまいります。
第四は、「互いに伝え・学ぶことによる心豊かな人を育むまちづくり」であります。
学校教育については、子ども一人一人の力を伸ばす授業改善に努めるとともに、コミュニテ
ィ・スクールの推進などを通して、学校・家庭・地域がそれぞれの役割を果たしながら、子ど
- 15 -
もたちの生き抜く力の育成を図ってまいります。併せて、地震や津波を想定した安全対策や避
難訓練の実施、登下校の交通安全対策の強化など、児童生徒の健康・安全の確保に努めてまい
ります。
さらに、いじめや不登校等に関する相談体制を充実するとともに、新たに適応指導教室を設
置し、不登校児童生徒の学校への再登校を支援してまいります。
学校再編については、平成27年4月の久木野小学校の加世田小学校への再編に向け、保護者
及び地域との十分な協議を踏まえ、再編が円滑に進むよう努めてまいります。また、他の加世
田地域の小規模校についても、PTAをはじめ地域の方々の意向を大切にしながら、より豊か
な教育のあり方について検討を進めてまいります。
教育環境整備については、市内小中学校の校舎、屋内運動場の耐震化率が100パーセントに
なるとともに、建物内部の防災機能強化事業として吊り下げ型の天井構造を持つ屋内運動場の
天井撤去を実施してまいります。
また、現在市内3か所にある学校給食センターを再編統合し、新学校給食センターを津貫中
学校跡地に建設してまいります。
さらに、よりよい学習環境整備の一環として、市内全小中学校の図書室への空調設備を設置
してまいります。
生涯学習の推進については、本年度も「南さつま海道まつり」と「市民大学南さつまキャン
パス開校式」を合同開催し、地区公民館等を拠点とした生涯各期における学びと交流の場の提
供に努めてまいります。
地域の人づくりと交流の拠点施設としての地区公民館整備については、旧白川小学校を、白
川地区公民館として改修・整備してまいります。
また、次代を担う青少年の体験活動の充実に努めるとともに、社会教育関係団体の支援や人
権尊重社会の形成、読書推進などに取り組んでまいります。
さらに、市立図書館については、指定管理者と連携してサービスの拡充に努めてまいります。
生涯スポーツの推進については、スポーツ推進委員やコミュニティスポーツクラブ、体育協
会等との連携により、スポーツ活動を通した健康づくりや体力の維持・増進を図ってまいりま
す。
特に、世界中で実施されている住民総参加型のスポーツイベント「チャレンジデー」に参加
し、市民の健康づくりやスポーツ振興、地域の活性化に努めてまいります。
また、平成32年に開催予定の国体鹿児島県大会に向けた準備や本市で開催される少年サッカ
ー、山岳競技の選手育成にも取り組んでまいります。
さらに、笠沙公園運動広場等の施設整備など、施設の機能を高めながら、利用促進が図られ
るよう努めてまいります。
また、サッカー大会や駅伝大会等をはじめ、各種スポーツ大会の開催や誘致を進め、交流人
- 16 -
口の拡大に努めてまいります。
歴史・文化事業については、本市に今なお残る加世田麓の歴史ある景観を保存し、周辺地域
と合わせて活用する事業を更に進めてまいります。また、郷土芸能の保存・伝承の支援に努め
てまいります。
本年は南薩線廃止から30年にあたり、地域の重要な産業遺産として位置付けられることから、
その歴史の記録に取り組んでまいります。
文化施設については、金峰文化センターの舞台装置や電動装置等を更新し、既存施設の有効
活用を図り、市民参画の文化祭を推進するなど、さらなる文化振興に努めてまいります。
平成27年に開催される国民文化祭に向けては、実行委員会等による具体的準備を進めてまい
ります。
第五は、「コミュニティの育成による住民自治のまちづくり」であります。
地域コミュニティの活性化による地域力の再生については、市民との協働による真に豊かで
活力あるまちづくりを推進するため、団体等が自ら企画しふるさとの再興を目指すチャレンジ
活動を積極的に支援してまいります。
また、地域元気づくり事業については、地域の特性を活かしたコミュニティ活動や環境整備
など住民主体のまちづくりの支援に加え、地域が自ら考え自ら行動する、ふるさと「きばっど」
事業への取組を支援し地域コミュニティの活性化を図ってまいります。
自治会の再編については、自治会機能の再生や地域の力を高めるため、再編された自治会へ
の再編交付金の交付や施設整備等のハード事業への支援を行うとともに、再編重点促進期間を
平成29年度まで延長し、再編に取り組む自治会への支援・協力など自主的な自治会再編を促進
してまいります。
市民の市政への参画については、地域審議会をはじめ、地域の特性を活かし、共生・協働に
よる地域の活性化と課題解消を図るため、市内22元気づくり委員会を対象に市長との意見交換
会「元気づくり井戸端会議」や「きばっど自治会井戸端会議」等を開催してまいります。
また、平成27年11月7日に市制施行10周年を迎えるにあたり、より一層の一体化を目指すた
め、記念事業に関するアイデアを広く市民から募集してまいります。
市報・お知らせ版については、市民に親しまれる紙面編集はもとより、市政に関する取組を
掲載するなど内容の充実に努めるとともに、テレビデータ放送、ラジオ放送など様々なメディ
アの活用や、南さつま市外交官との連携を図るなど本市の魅力を市内外に幅広く情報発信して
まいります。
男女共同参画社会の推進については、南さつま市男女共同参画基本計画に基づき、一層の取
組を進めるとともに、各種委員会等への若者と女性の登用を推進してまいります。
国際交流については、引き続き国際交流員の活用を図り、地域間交流については、各種協定
等を締結している団体との連携・交流を深め、教育・文化・産業振興等の推進を図るため、官
- 17 -
民一体となって更に進化した取組を推進してまいります。
移住・定住の促進については、移住者住宅取得補助金や移住者住宅リフォーム補助金、移住
定住促進補助金のさらなる周知を図るとともに、ホームページの充実など移住者向けの情報発
信にも努めてまいります。
サイクルシティの取組については、市民とともに進める活動として「健康」「環境」「安全」
をテーマに事業を展開してまいります。
第六は、「行財政の効率化をめざしたまちづくり」であります。
行財政改革の推進については、引き続き職員の定員適正化の推進や組織機構の見直し、公共
施設の民間委託・民営化及び市有財産の活用など、行政改革大綱や後期集中改革プラン、財政
健全化計画などに基づく行財政改革を推進し行政の効率化を図りながら、将来に向け持続可能
な行財政基盤の確立に取り組んでまいります。
なお、株式会社笠沙恵比寿については、外部の支配人を招聘し、経営改善の取組を積極的に
進めてまいりましたが、このまま継続して運営することは限界であると判断し、平成26年度中
をもって解散することを決断いたしましたので、年度内に指定管理者の公募を行い、新たに民
間事業者による管理を目指してまいります。
また、市民の信頼に応える市役所を目指すため、各種研修等を実施し、職員の意識改革と資
質の向上に努めてまいります。
自治会パートナー制度については、自治会の様々な課題に対応するため、パートナーの資質
向上と情報の共有化に努め、自治会との信頼関係を構築し、連携・協働しながら地域の課題解
決を図ってまいります。
広域連携については、南薩地区総合開発期成会との連携・協調を図りながら、南薩地域振興
局管内の一体的な振興に努めてまいります。
一部事務組合で共同処理を行っている衛生、介護保険の業務については、関係市と一体とな
って業務の推進に努めてまいります。
なお、内鍋清掃センター延命改修事業が終了したことに伴い、新広域ごみ処理施設建設に向
け、構成市と候補地について検討を始めます。
また、し尿処理施設の整備については、汚泥再生処理施設建設工事と併行して周辺地域の環
境整備に取り組みます。
以上、平成26年度の市政運営の基本的な考え方や主な施策等を申し上げましたが、限られた
財源を有効に活用しながら、スピード感のある行政運営を目指し、諸施策を推進するとともに、
「自助、共助、公助の精神」に基づき、協働のまちづくりを進め、
「次世代に誇れる南さつま市」
の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。
市議会をはじめ、市民の皆様の御理解と御協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
それでは、本日提案いたしました議案第1号
人権擁護委員候補者の推薦について、提案理
- 18 -
由を御説明申し上げます。
本議案は、人権擁護委員新澤康一郎氏の任期が平成26年6月30日をもって満了となることか
ら、引き続き同氏を人権擁護委員候補者として推薦したいので、議会の意見を求めるものであ
ります。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、よろしくお願い申し上げます。
○議長(古木健一)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
ここでお諮りいたします。
本件は、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は、市長推薦のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第1号は、市長推薦のとおり決定しました。
○議長(古木健一)
△
日程第4
議案第2号から
△
日程第29
議案第53号まで
次は、日程第4、議案第2号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定
める条例から日程第29、議案第53号 南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条例までの議
案26件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○市長(本坊輝雄)
それでは、本日提案いたしました条例等の議案26件について、提案理由を
御説明申し上げます。
まず、議案第2号
年法律第44号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定める条例については、平成25
地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整
備に関する法律による消防組織法の一部改正により、消防長及び消防署長の資格の基準を条例
で定めることとされたことに伴い、制定しようとするものであります。
次に、議案第3号
南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対する実費弁償条例の一部を改
- 19 -
正する条例については、第3条の規定を整理し、市議会等に出頭した選挙人等の実費弁償の額
等を明確にしようとするものであります。
次に、議案第4号
南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例については、市長、副市長及び教育長の給料月額の減額期間
を明確にするとともに、減額率を市長100分の10、副市長100分の7、教育長100分の5に改正
しようとするものであります。
次に、議案第5号
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例については、消費税及び地
方消費税の税率の引上げ等により、地方公共団体の手数料の標準に関する政令が改正されたこ
とに伴い、これに準じて消防法に関する事務に係る手数料の額を改正しようとするものであり
ます。
次に、議案第6号
南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
は、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律の一部改正により、同法第
5条に項ずれが生ずることに伴う改正であります。
次に、議案第7号
南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部
を改正する条例については、消防団員等公務災害補償等責任共済等に関する法律施行令の改正
により、消防団員退職報償金の支払額が引き上げられることに伴う改正であります。
次に、議案第8号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正
する条例については、平成18年4月1日の給与構造改正により、同日前に受けていた給料を保
障する経過措置について、医師を除き廃止しようとするものであります。
次に、議案第9号
南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を改正する条例については、
平成26年度の組織改編により、企画課と秘書広報課を企画政策課に再編することに伴う改正で
あります。
次に、議案第10号
南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例について
は、一般職の職員に係る給与の特例減額の期限が到来することに伴う条例の廃止であります。
次に、議案第11号
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条例については、消防法施行
令及び建築基準法施行令の一部改正により、これらの政令の条項にずれが生ずることに伴う改
正であります。
次に、議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例については、田崎集会所及
び平崎集会所の自治会への無償譲渡に伴う改正等であります。
次に、議案第13号及び議案第14号の財産の無償譲渡については、議案第12号の2集会所を各
自治会へ無償譲渡することについて、議会の議決を求めるものであります。
次に、議案第15号
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正する条例については、南さつ
ま市土地開発公社所有の土地すべてが市に帰属したことに伴う改正であります。
次に、議案第16号
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条例から、議案第19号、南さ
- 20 -
つま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改正する条例までの議案4件については、指定管理者制
度を導入することができるよう、所要の改正をしようとするものであります。
次に、議案第20号
加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施行条例を廃止する条例につ
いては、本町土地区画整理事業の完了に伴う条例の廃止であります。
次に、議案第21号
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条例については、鹿児島県港
湾管理条例に定める港湾使用料が改正されたことに伴い、これに準じて使用料の額を改正しよ
うとするものであります。
次に、議案第22号
南さつま市市道路線の認定については、県道阿多川辺線の道路改良工事
により旧道敷となった区間を市が引き継ぐことに伴い、市道認定しようとするものであります。
次に、議案第23号
南さつま市市道路線の認定については、有限会社南薩東京社が宅地造成
したバードヒルズ団地内の道路について、公共施設の管理協定に基づき寄付採納を受けたので、
市道認定しようとするものであります。
次に、議案第24号
南さつま市市道路線の認定については、いなほ館の敷地内道路として利
用された市有地について、同館を民間移譲したことに伴い、市道認定しようとするものであり
ます。
次に、議案第25号
南さつま市市道路線の認定については、加世田網揚地区内の公衆用道路
敷を、基準に基づき市道認定しようとするものであります。
次に、議案第26号
南さつま市市道路線の認定については、加世田小湊地区内の公衆用道路
敷を、基準に基づき市道認定しようとするものであります。
次に、議案第53号
南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条例については、鹿児島県漁
港管理条例に定める漁港使用料の改正に伴い、これに準じて使用料の額を改正しようとするも
のであります。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げ
ます。
△
日程第30
議案第27号から
△
日程第56
議案第52号まで
○議長(古木健一) 次は、日程第30、議案第27号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
9号)から日程第56、議案第52号 平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予
算までの議案27件を一括議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
○市長(本坊輝雄)
それでは、本日提案いたしました予算議案27件について、提案理由を御
説明申し上げます。
まず、議案第27号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第9号)については、歳入歳
- 21 -
出予算、繰越明許費、債務負担行為及び地方債の補正であります。
歳入歳出予算の補正については、歳入歳出予算の総額から5,421万4,000円を減額しようとす
るものであります。
補正予算の歳出の内容については、予算に計上された各事業の執行見込みにより減額補正す
るものが大半でありますが、地域の元気臨時交付金基金及び減債基金について、積立金を増額
補正するものであります。
次に、歳入については、分担金及び負担金、国県支出金及び市債等の特定財源については、
歳出補正予算に対応する額を計上するとともに、一般財源については、市税及び地方交付税を
増額補正するものであります。
次に、繰越明許費、債務負担行為及び地方債の補正については、それぞれ該当する事業の追
加、変更であります。
次に、議案第28号
平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)につい
ては、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に5,246万円を追加しようとするものであ
ります。
補正予算の主な内容について、歳出では、保険給付費及び諸支出金を増額補正する一方、歳
入では、国県支出金及び療養給付費等交付金等の特定財源については、歳出補正予算に対応す
る額を計上するとともに、一般財源については、国民健康保険税、共同事業交付金等を減額補
正するものであります。
次に、議案第29号
平成25年度南さつま市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につ
いては、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額から1,255万1,000円を減額しようとする
ものであります。
補正予算の主な内容については、歳入の保険料及び一般会計からの保険基盤安定繰入金の減
額に伴う後期高齢者医療連合納付金の減額補正であります。
次に、議案第30号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第4号)については、
歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に9,040万9,000円を追加しようとするものであり
ます。
補正予算の主な内容について、歳出では、保険給付費及び基金積立金を増額補正する一方、
歳入では、国県支出金、支払基金交付金等の特定財源については、歳出補正予算に対応する額
を計上するとともに、一般財源については、繰越金を増額補正するものであります。
次に、議案第31号
平成25年度南さつま市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)につい
ては、歳入歳出予算及び地方債の補正であります。
まず、歳入歳出予算の補正については、歳入歳出予算の総額から54万3,000円を減額しよう
とするもので、主な内容については、歳出では、施設改良費を減額補正し、基金積立金を増額
補正する一方、歳入では、市債等の特定財源については、歳出補正予算に対応する額を計上す
- 22 -
るとともに、一般財源については、繰入金を減額補正し、繰越金を増額補正するものでありま
す。
次に、地方債の補正については、事業費の確定見込みによる変更であります。
次に、議案第32号 平成25年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計補正予算(第3号)
については、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額から348万4,000円を減額しようとす
るものであります。
補正予算の主な内容について、歳出では、漁業集落環境整備事業費を減額補正し、財政調整
基金積立金を増額補正する一方、歳入では、県支出金及び繰越金を増額補正し、一般会計繰入
金を減額補正するものであります。
次に、議案第33号
平成25年度南さつま市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)に
ついては、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に11万円を追加しようとするものであ
ります。
補正予算の主な内容について、歳出では、農業集落排水事業費を減額補正し、財政調整基金
積立金を増額補正する一方、歳入では、県支出金及び繰越金を増額補正し、一般会計繰入金を
減額補正するものであります。
次に、議案第34号
平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補正予算(第4号)につい
ては、歳入歳出予算及び繰越明許費の補正であります。
まず、歳入歳出予算の補正については、歳入歳出予算の総額から26万2,000円を減額しよう
とするものであります。
補正予算の主な内容について、歳出では、清算費を減額補正する一方、歳入では、事業収入
を増額補正し、一般会計繰入金を減額補正するものであります。
次に、繰越明許費については、年度内清算が困難と見込まれる1事業の翌年度への繰越しで
あります。
次に、議案第35号
平成25年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第2号)については、
歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額から1,306万8,000円を減額しようとするものであ
ります。
補正予算の主な内容について、歳出では、医業費を減額補正する一方、歳入では、診療収入
及び一般会計繰入金を減額補正するものであります。
次に、議案第36号
平成25年度南さつま市交通災害共済特別会計補正予算(第1号)につい
ては、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額から30万7,000円を減額しようとするもの
であります。
補正予算の主な内容について、歳出では、実績見込みにより共済見舞金を減額補正し、基金
積立金を増額補正する一方、歳入では、事業収入を減額補正し、繰越金を増額補正するもので
あります。
- 23 -
次に、議案第37号
平成25年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第3
号)については、歳入歳出予算の補正で、歳入歳出予算の総額に474万9,000円を追加しようと
するものであります。
補正予算の主な内容について、歳出では、施設管理費を減額し、財政調整基金積立金を増額
補正する一方、歳入では、サービス収入を減額補正し、繰越金を増額補正するものであります。
次に、議案第38号
平成25年度南さつま市水道事業会計補正予算(第3号)について、御説
明申し上げます。
今回の補正予算は、現在までの執行状況と今後の見込額を勘案して調整するもので、収益的
収入では、営業収益の各目及び営業外収益の雑収益を増額し、収益的支出では、原水及び浄水
費及び受託給水工事費を増額し、経費において見込まれる不用額を減額しようとするものであ
ります。
次に、資本的収入では、実績に基づき工事負担金を増額し、資本的支出では、建設改良費の
経費において見込まれる不用額を減額しようとするものであります。
次に、議案第39号
平成25年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計補正予算(第3
号)について、御説明申し上げます。
今回の補正予算は、現在までの執行状況と今後の見込額を勘案して調整するもので、業務の
予定量及び収益的収入では、入院及び外来収益の見込減による減額で、収益的支出では、給与
費及び経費において見込まれる不用額を減額し、資本的収入及び支出では、執行状況により見
込まれる不用額を減額しようとするものであります。
企業債については、事業費の確定見込みにより限度額を変更するほか、議会の議決を経なけ
れば流用することのできない経費である職員給与費等及びたな卸資産の購入限度額について、
定めようとするものであります。
次に、議案第54号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第10号)については、歳入歳
出予算、繰越明許費及び地方債の補正であります。
まず、歳入歳出予算の補正については、歳入歳出予算の総額に1億5,990万円を追加しようと
するものであります。
補正予算の歳出の内容については、去る2月6日に成立した経済対策に係る国の補正予算に
対応して、本市が実施する土木費の市道の改良・舗装事業の増額補正であります。
一方、歳入については、国庫支出金及び市債の特定財源は、歳出補正予算に対応する額を計
上するとともに、一般財源については、地方交付税を計上いたしました。
次に、繰越明許費及び地方債の補正については、それぞれ該当する事業の追加及び変更であ
ります。
次に、議案第40号から議案第52号までの平成26年度南さつま市の各会計予算について、御説
明申し上げます。
- 24 -
平成26年度の国の予算は、デフレ不況からの脱却・日本経済再生に向けて、好循環実現のた
めの経済対策に基づく25年度補正予算と一体的なものとして編成する一方、財政健全化とあわ
せたメリハリの利いた予算を目指し、未来への投資や暮らしの安全・安心の確保など、経済成
長に資する施策に重点を置かれた予算になっています。
また、社会保障関係費の自然増や防災減災事業、地域活性化等の緊急課題へ対応する地方財
源の確保を含め、地方の一般財源総額について、平成25年度の水準を上回る額を確保するよう
地方財政対策が講じられています。
こうした国の対策がなされたとはいえ、本市は、少子高齢化の進行による人口の急激な減少
のほか、市税をはじめとする自主財源の確保は厳しく、依然として国頼みの非常に不安定な財
政運営を余儀なくされているところであります。
こうした中、平成26年度の本市の予算編成におきましては、市民の皆様に約束した施策をは
じめ、総合振興計画「夢を紡ぐセカンドステージ」に基づき、市民の暮らしを重視した各種施
策の実現を図ることとし、市民が安心して暮らせるための福祉、医療、介護等の充実、子育て
支援の強化、地場産業の再生、安心安全な生活環境づくり、市民活動の活性化など、市民が一
体となったまちづくりに向けて、課題を先送りせず、引き続き必要な予算配分を行うこととし
ました。
一方、平成28年度から、合併特例による国の財政支援が段階的に削減されていくことを前提
に、持続可能な財政基盤を確立するために策定した後期財政健全化計画の方針に基づき、無駄
を無くし、限られた財源の中で効率的に事務事業を進めるため、人件費、公債費、その他の経
常経費については、一定の調整を図りながら編成を行ったところであります。
その結果、当初予算においては、昨年度に引き続き財源不足を解消するとともに、通常事業
に係る市債の発行額も抑制することができました。
本日、提案いたしました一般会計、10特別会計及び2事業会計を合わせた予算総額は352億
6,581万5,000円となっており、前年度と比較して2億2,689万5,000円、率にして0.6パーセン
トの減となっております。
なお、一般会計におきましては、前年度と比較して2億7,000万円、率にして1.3パーセント
の減となっております。
それでは、各会計予算について、御説明申し上げます。
まず、議案第40号 平成26年度南さつま市一般会計予算については、歳入歳出予算の総額を、
212億8,000万円に定めるとともに、継続費の事業の総額、期間及び年割額、地方債及び一時借
入金の借入限度額等並びに歳出予算の流用について定めようとするものであります。
歳入歳出予算の主な内容については、詳細を予算概要に掲載してありますので、ここでは省
略させていただきます。
次に、議案第41号
平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計予算については、歳入歳出
- 25 -
予算の総額を60億164万5,000円に定めるとともに、一時借入金の借入限度額及び歳出予算の流
用について定めようとするものであります。
次に、議案第42号
平成26年度南さつま市後期高齢者医療特別会計予算については、歳入歳
出予算の総額を5億7,172万7,000円に定めようとするものであります。
次に、議案第43号
平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算については、歳入歳出予算
の総額を50億1,277万円に定めるとともに、一時借入金の借入限度額及び歳出予算の流用につ
いて定めようとするものであります。
次に、議案第44号
平成26年度南さつま市簡易水道事業特別会計予算については、歳入歳出
予算の総額を5億5,561万2,000円に定めるとともに、地方債の借入限度額等を定めようとする
ものであります。
次に、議案第45号
平成26年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計予算については、
歳入歳出予算の総額を1億6,637万4,000円に定めるとともに、地方債の借入限度額等を定めよ
うとするものであります。
次に、議案第46号
平成26年度南さつま市農業集落排水事業特別会計予算については、歳入
歳出予算の総額を2,989万8千円に定めるとともに、地方債の借入限度額等を定めようとするも
のであります。
次に、議案第47号
平成26年度南さつま市土地区画整理特別会計予算については、歳入歳出
予算の総額を150万2,000円に定めようとするものであります。
次に、議案第48号
平成26年度南さつま市診療所特別会計予算については、歳入歳出予算の
総額を9,859万8,000円に定めようとするものであります。
次に、議案第49号
平成26年度南さつま市交通災害共済特別会計予算については、歳入歳出
予算の総額を692万円に定めようとするものであります。
次に、議案第50号 平成26年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計予算については、
歳入歳出予算の総額を2億5,062万円に定めようとするものであります。
次に、議案第51号 平成26年度南さつま市水道事業会計予算について、御説明申し上げます。
業務の予定量では、給水戸数を1万255戸、年間総給水量を319万5,542立方メートル、1日平
均給水量を8,755立方メートルと予定いたしました。
収益的収入及び支出では、収入を5億3,090万1,000円、支出を5億390万9,000円と見込み、そ
れぞれ計上いたしました。
資本的収入及び支出では、収入8,020万円に対し、支出を2億9,290万8,000円と見込み、不足
する2億1,270万8,000円については、過年度分損益勘定留保資金等で補てんしようとするもの
であります。
その他、企業債、一時借入金の限度額、予定支出の各項の経費の金額の流用、議会の議決を
経なければ流用することのできない経費である職員給与費及びたな卸資産購入限度額について、
- 26 -
それぞれ計上いたしました。
次に、議案第52号
平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予算について、
御説明申し上げます。
業務の予定量では、年間患者数を入院で13,892人、外来で22,877人、1日平均患者数を入院
で38人、外来で78人と予定いたしました。
収益的収入及び支出では、収入を4億3,133万9,000円、支出を4億3,308万8,000円と見込み、
それぞれ計上いたしました。
資本的収入及び支出では、収入4,024万6,000円に対し、支出を6,024万4,000円と見込み、不
足する1,999万8,000円については、過年度分損益勘定留保資金で補填しようとするものであり
ます。
その他、企業債、一時借入金の限度額、議会の議決を経なければ流用することのできない経
費である職員給与費等及びたな卸資産購入限度額について、それぞれ計上いたしました。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、詳細については、担当課長から説明をさせますの
で、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
○財政課長(竹ノ内淳郎) 議案第40号、平成26年度南さつま市一般会計予算について御説明申し
上げます。
個々の事業につきましては、別に配布をいたしております当初予算概要に詳細を記載しており
ますので、省略をさせていただきますが、当初予算の編成に当たっての基本的な考え方や特色に
ついて、お配りしてあります当初予算(案)の要点により、概要を説明させていただきます。
初めに、資料の1ページでございますが、平成26年度の一般会計の当初予算額は、総額で212
億8,000万円、対前年度比で2億7,000万円、率にして約1.3パーセントの減額予算となっており
ます。
減額予算となった要因につきましては、普通建設事業費が対前年度比で約2億6,500万円の減
額となっていることが、大きな要因でございますが、これは平成25年度である程度大きな学校
関係の建設事業が終了したことと、平成26年度から平成27年度にかけて指宿南九州消防組合と
共同で整備することとしております消防救急無線のデジタル化、それと高機能消防指令システ
ムの整備事業について、一部事務組合の方で一括して整備に必要な地方債の借入を行うことと
したことが、大きな理由でございます。
次に、予算編成の基本的な考え方についてでございますが、1ページにも記載しております
とおり、健康元気都市南さつまづくりに向けて、
「健康力」
「産業力」
「安心力」
「地域力」
「改革
力」を高める施策を積極的に推進し、何よりも市民の暮らしを重視した予算を編成したところ
でございます。
また、先送りできない、今取り組まなければならない幾つかの大型事業もございますので、
必要な事業については、先送りすることなく、着実に実施するための予算を計上したところで
- 27 -
ございます。
また、これらの大型事業に取り組む一方で、引き続き財政規律の保持にも努めていく必要が
ございます。
市税や地方消費税交付金の伸びと本年度交付されました地域の元気臨時交付金の基金活用に
より、当初予算の段階では市債の発行額を約23億7,000万円に抑制するとともに、4年連続で
財政調整基金を繰り入れることなく予算を編成することができました。このことにより、本市
の地方債残高は、2ページにございますとおり、平成26年度末の見込みで約286億円程度にま
で減少できる見込みでございます。
また、その下にあります基金残高につきましても、平成24年度末の約91億円から平成26年度
末の見込みでは110億円前後まで大幅に積み増しができる見込みでございます。
現在、国におきましても合併市町村の現状を踏まえた地方交付税の算定基準の見直しに着手
したところではございますが、現段階では、本市の場合、平成28年度から国の合併支援措置が
終了し、平成32年度までの5年間で合計約50億円の交付税が減収となる見込みでございますの
で、財政的に余裕があるこの時期にできるだけ基金の積み増しを行い、引き続き、後期財政健
全化計画を基本とした財政運営に努めることといたしているところでございます。
以上、概略ではございますが、平成26年度南さつま市一般会計予算についての説明を終わらせ
ていただきます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○議長(古木健一) 議案第27号から議案第52号まで及び議案第54号の議案27件については、議
長を除く全議員をもって構成する特別委員会を設置し審査することにしていますので、質疑を
省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、質疑は省略することに決定しました。
△
日程第57
○議長(古木健一)
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任について
次は、日程第57
予算特別委員会の設置、付託及び委員の選任についてを
議題といたします。
お諮りいたします。
議案第27号から議案第52号まで及び議案第54号の議案27件については、議長を除く19人の委
員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託して審査したいと思いますが、御異
議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第27号から議案第52号まで及び議案第54号の議案27件については、議長を
- 28 -
除く19人の委員をもって構成する予算特別委員会を設置し、これに付託して審査することに決
定しました。
次に、委員の選任についてお諮りします。
ただ今設置されました予算特別委員会の委員に、南さつま市議会委員会条例第8条第1項の
規定により、議長を除く19人の議員を指名したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、ただ今指名しました19人の議員を予算特別委員会の委員に選任することに決定
しました。
ここで予算特別委員会の正・副委員長互選のため委員の方は、第1委員会室で特別委員会を
開いていただきたいと思います。
休憩いたします。
○議長(古木健一)
休憩
午前11時25分
再開
午前11時36分
再開いたします。
予算特別委員会の正・副委員長互選の結果を報告いたします。
委員長に若松正伸議員、副委員長に今村建一郎議員がそれぞれ互選されました。
以上で報告を終わります。
△
○議長(古木健一)
日程第58
請願等の付託
次は、日程第58、請願等の付託を行います。
去る12月定例会後、締切日までに受理した請願及び陳情については、御手元に配布の文書表
のとおり所管の委員会に付託いたします。
以上で、本日の日程はすべて終了しました。
ここで念のため申し上げます。次の本会議は、2月24日から開き、一般質問を行います。
本日は、これで散会いたします。
散
会
11時37分
- 29 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年2月24日
(第2日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第2日目)
1.開
会
日
時
平成26年2月24日(月)午前10時
1.議
事
日
程
(第2号)
○開
議
日程第1
1
下野
一般質問
認
通告順
議員
(金峰山観光開発について
2
貴島
修
等)
議員
(人口減対策・下水道・金峰町悪臭騒音等対策
3
山下美岳
議員
(吹上浜砂の祭典について
○散
)
等)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 30 -
1.会議に出席した議員(20名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
8
番
議
員
石
原
哲
郎
9
番
議
員
貴
島
修
10
番
議
員
下
野
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
認
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(24名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
堂
薗
照
男
田
平
和
広
宇
都
勝
美
鮎
川
敏
彦
濱
島
眞
澄
教
育
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
市民生活課長
市 民 福 祉 部
子ども応援室長
産業おこし部
観光交流課長
建
設
部
建設整備課長
教
育
部
生涯学習課長
市
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
農水振興課長
産業おこし部
農林整備課長
建
設
部
都市整備課長
教
育
部
教育総務課参事
- 31 -
尾場瀬
仁
泊
武
憲
阿久根
吉
彦
永
田
洋一郎
織
田
酉
男
下
薗
光
生
中
尾
良
嗣
△
○議長(古木健一)
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
○議長(古木健一)
開
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
発言通告者は9人であります。本日から2月26日までの3日間に分けて行います。
質問者、答弁者とも簡潔に御発言くださるようお願いいたします。
通告順に発言を許可いたします。
まず、下野
認議員の発言を許可します。
[下野
○10番議員(下野
認)
認議員
一般質問席]
午前10時01分
おはようございます。発言通告書に基づいて、3項目について質問を
いたします。
まず初めに、1項目の金峰山の観光開発について質問いたします。
1番目としまして、駐車場の整備及び電気の引込み線はできないかというようなことでござ
いますが、このことについては、私も正月、金峰山に大坂の方から登ったんですが、駐車場は
ほとんどいっぱいで、下の方に今現在草を払ってあるところがあるんですが、あの辺を整備し
て第2駐車場ぐらいにしてできないものか。また、北の駐車場から本殿まで大体300メートル
ぐらいあると思うんですが、あそこに2メートル間隔ぐらいに150個ぐらいの電球をつけて発
電機を3台回してやっておったんですが、そばに行けば発電機の音でほとんど話ができないよ
うな状況であると、このようなことから神社の方もどうにかしてこの辺、この上まで電気の引
込みができないかというようなこともありまして、今度質問をしているんですが、これに基づ
いて金峰山の観光開発と、それと砂の祭典会場とを一体的なものに今後はしてもらいたいとい
うような話もあったので、そのことについてまず1回目の質問を終わります。
○市長(本坊輝雄)
金峰山の今後の活用策でありますが、大変歴史あるゆかりの地である金峰
山であります。今後、より多くの皆様方に金峰山に足を運んでいただくための取組が求められ
ると思っておりますが、かつてはおむすびマラソン等もあったわけでありますが、新たな何ら
かの形での取組はできないものか、検討はいたしていかなければと思っております。昨日も、
そして土曜日から2日間にわたっての南さつま海道鑑真の道歩き、大浦、笠沙、坊津をステー
ジといたしまして、今回は1,500名ぐらいの皆さん方にお越しいただいたわけでありますが、
何らかのアクションを起こすことによって、誘客を図るというのは大事なことであろうと思っ
ております。その基盤となる環境整備についてでありますが、昨年度はトイレのリニューアル、
そしてまた今年度は、区画線の引き直しとか、また新たにベンチとか、あの辺の一帯のそうい
- 32 -
う休憩の環境を整えていきたいと思っているところであります。
金峰山の駐車場の整備につきまして、特に電気を引けないかということでありますが、既存
の電柱から1キロメートル以上離れていることから工事料の負担が申請者に求められるわけで
ありますが、費用対効果等々それから今後検討しなければならないと考えているところであり
ます。
それから、正月の駐車場の不足でありますが、正月の場合は、たくさんの皆さん方がお越し
ということでありますが、通常の利用度を考えますと、今すぐ新たな駐車場ということは現在
考えていないところでありますが、総合的にやはりあの辺一帯も整備しなければと考えており
ますので、今は段階的な整備の途中でありますが、しかるべき時期に総合的な整備を手がけて
いきたいと考えているところであります。
○10番議員(下野
認)
電気の引込み等について相当な距離があるというようなことでありま
すが、道路沿いに電柱を建てていけば距離的には相当なると思うんですが、直線でということ
になれば、山の方に鉄塔等を建てて結べば3分の1ぐらいでいくんじゃないかと、このように
も思っているんですが、そのようなことを九電とも協議をされたものか、それとも今の段階で
は考えないということなのか、その辺についてお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
まだ具体的には、九電の方ともそういう詰めは行っていない状
況でございます。
○10番議員(下野
認)
それから、2番目の展望所の設置。
今、駐車場のある方は、以前は木がほとんど小さくて景観もよく、東シナ海もよく見えてい
たんですが、あの立ち木が大きくなってほとんど見えない状況であると。要望としましては、
そこの木を切って、そこに小さな展望所でも造れないものかという住民の要望等がありますの
で、あの木自体は補助事業で植えてあるものか、それとも普通に植えてあるものか。補助事業
で植えてあるとすれば、補助期間が過ぎなければ切ることもできないと思うんですが、その辺
についてお伺いします。
○市長(本坊輝雄)
金峰山の駐車場からの展望につきまして、杉、ヒノキの成長とともに東シ
ナ海の眺望が悪くなっているというのは、私も現場に行きまして確認をいたしております。こ
の杉、ヒノキは市有林に植えられておりますので、それは市の判断であるわけでありますが、
どうかこれを御理解いただきたいと思いますが、荒廃化する森林の機能回復を実現するために
平成21年度に国の補助事業を活用して間伐の事業を入れてあります。ふるさとの森再生事業を
実施いたしております。間伐の事業を入れてあるということで、この事業終了後5年間は伐採
等はできませんということを地元の大坂地区の皆さんにもお話をしてあります。是非御理解い
ただきたいと思いますが、木を切ろうにも間伐の国の事業のふるさとの森事業を入れましたの
で、5年間は伐採できません。
それからもう1つ、あの杉、ヒノキが植栽してある市有林は、御案内のとおり水源涵養保安
- 33 -
林となっているために標準伐期齢いわゆる40年を経過する平成27年までは、木は伐採できない
ことになっております。でありますから2つ絡んでいるわけで、1つは国の間伐の補助事業を
入れてあります。もう1つは水源涵養保安林でありますから、もう1つはそれも40年になるち
ょうど平成27年ということになります。でありますので、私が先ほどの答弁でしかるべき時期
にと総合的というのは、やはり1つの目安は平成27年を過ぎないことには、あの辺一帯を伐採
することも、それから今御提案があった展望所を設置することも、その辺が目安になろうかと
思っております。そういうこと等もございますので、大体平成27年に向けてどの段階からどの
準備に入るか、そして、どんな形であの辺一体を市の方でどこまでできるか、あとは金峰神社
の管理するいろんな財産等もありますので、その辺一帯のことと、それから、電気の引き込み
につきましても、誰が負担するのか、その辺のこと等もございますので、神社財産もあれば市
の財産もあります。その点もございますので、十分協議しなければならないと思っております
が、目安は平成27年まではあの辺一帯は伐採できないということを、国の補助事業それから水
源涵養の保安林という2つの縛りがあるということを是非御理解いただきたいと思います。
○10番議員(下野
認)
それから3番目になるんですが、道路整備についてですが、大坂の方
から金峰山に上がっていけば、途中まで2車線で造ってあって、それは旧金峰町時代に改良工
事を入れて行ってあるんですが、それから既に8年経っているんですが、その後この道路につ
いては、いわゆる市道金峰山線になっておるんですが、その後ほとんど扱っていないというこ
とですが、これらについては、何らかの事業で、単年度はできないと思うんですが、複数年度
でこの改良はできないものか、その点についてお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
金峰町大坂の市道から金峰山登山道駐車場に上る森林管理道金
峰山線、これは森林整備を目的とする森林管理道として昭和56年に幅員4メートル、延長3,904
メートルが整備されております。その後ふるさと林道緊急整備事業が平成12年度に採択され、
旧金峰町時代でございますけれども、これが旧道バイパス道路整備を目的として金峰2000年橋
と人家周辺までの約1.3キロメートルの区間を幅員7メートルで整備をしているところであり
ます。
この当時の2車線整備事業につきましては、これは旧自治省の平成9年度から5か年の限定
事業となっておりまして、平成14年度でこの事業が廃止されております。このようなことから、
現在まだそういう有利な事業がないために2車線の整備については、現在のところは非常に難
しい状況というようなところでございます。
○10番議員(下野
認)
今、有利な補助事業も今のところはないようなことですが、その道路
自体は今のところはできないと言えば、車が大坂より上がる場合、1車線になっている関係で
距離的には2,000メートル、3,000メートルぐらいあると思うんですが、離合場所というんです
か、それらを3か所か4か所ぐらいそれらの整備については早急にできないものかお伺いしま
す。
- 34 -
○市長(本坊輝雄)
この道路の整備でありますが、いわゆるふるさとの森を整備するときの林
道の緊急整備事業でやったわけでありますが、その後何らかの事業を用いてできないというこ
とはないとは思いますが、私ども金峰山の先ほど申し上げました総合的な整備、それから、人
の動線・状況というのもありますし、それから、地域における道路の緊急度、必要性、市道整
備等につきましても、今急ピッチで様々な里道整備も含めて、急ピッチでこれまで以上の倍ぐ
らいのスピードでやろうということで今担当部局には指示をしてありますが、やっぱりそうい
うこと等を考えながらということでありますので、今すぐということは非常に難しいかなと思
っておりますが、将来にわたっては上の整備等も見ながら、人の動線等も見ながら、状況等を
見ながら考えていかなければならないと思っております。
○10番議員(下野
認)
市長からもいろいろ説明があったんですが、私が思っているのは、い
わゆる離合場所だけでも早急にできないかと。それを整備すれば大分いいんじゃないかという
ことだったものですから。それとあと、2020年国体も鹿児島に来るので、やはり5、6年の間に
は何らかの方法でしてほしいと要望を申し上げて、次に入りたいと思います。
次は、2番目の旧大坂小学校の今後の活用策についてですが、現在協議の内容、進捗状況と、
旧大坂小学校跡地については再編検討委員会というようなものがあると聞いておるんですが、
どのような状況にあって何回ほど開いて現在なっているものか、その辺についてお伺いします。
○教育部長(塩賀千弘)
旧大坂小学校の跡地の関係でありますが、金峰地区小学校再編準備委
員会ということで協議を続けてまいりましたが、これにつきましては、平成24年10月23日開催
の6回目の再編準備委員会でありましたが、ここで最終ということでありましたけれども、部
会の方で協議を続けていたわけですが、この時点では一定の結論に至りませんでしたので、現
在は大坂地区自治公民館連絡協議会と当時発足しております閉校記念事業実行委員会の跡地
検討委員会の委員のメンバーで協議が続けられております。
その協議の中で出されております中に、1つはプールのことがありますが、学校周辺の消防
水利確保の観点からこれについては残しておいてほしいと、当面のところということで、地域
や消防団で安全を確保していただいた上で、当面は水を抜かないというようなことで対応して
おります。
また、校舎につきましては、現在も活用案を見いだされていない状況でありますので、引き
続き協議をしているというような状況でございます。
運動場と体育館につきましては、既に御案内のとおり社会体育施設として所管替えしている
わけですが、特に体育館につきましては、2020年開催予定の鹿児島国体の中で山岳競技の会場
地として選定されておりますので、この中のボルダリングというこれも登山競技の1つであり
ますが、その練習施設をまず設置しようというようなことで、体育館の一部についてはそのよ
うな活用をしていくということで地元の方とも協議が整っているところであります。
この現在の会議につきましては、現在2回協議をしているところでありまして、また引き続
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き協議をすることになっているところであります。
○10番議員(下野
認)
今学校の施設等については分かったんですが、大坂地区では、元の大
坂中学校の跡地が地区公民館というようなことで活用されて現在もいるわけなんですが、旧大
坂小学校の校庭等については、現在も、何も使用は、目的というようなものもないようなこと
を聞いておるんですが、そうであれば教育財産から普通財産に変えて、そして売却するか、民
間に譲渡するか、貸すかというようなことは検討されないものかお伺いします。
○教育部長(塩賀千弘)
おっしゃいましたとおり県道20号の前の方ですが、体育館、運動場が
あるところですけれども、そこにつきましては、地域としてもいろんな行事等で活用したいと
いうようなことで、もう既に活用されているわけですが、校舎とその裏に旧運動場があるわけ
ですけれども、そこの部分については現在のところ特なる活用というようなことはないわけで
すが、跡地についていろんな提案等も出されております中でありますので、もうしばらくいろ
んな角度からの検討を続けてまいりたいというふうに思っているところですが、実際活用が出
てきますと、議員おっしゃるとおり教育財産から普通財産に変えて民間への譲渡というような
ことも選択肢の1つでありますので、そのことも含めて協議・検討を続けていきたいというふ
うに思います。
○10番議員(下野
認)
時期を見て教育財産から普通財産に変えて民間の譲渡も、1つの選択
肢というようなことなんですが、それらについては、目途というんですかね、時期というんで
すか、それらのものについて現時点ではまだはっきりしないと、このように理解しておけばい
いんですか。その辺についてお伺いします。
○教育部長(塩賀千弘)
現在協議中、いろんな提案の中での状況もありますので、もうしばら
く協議を続けながら状況を見ないといけないところもありますので、具体的にいつということ
は明示できないという状況であります。
○10番議員(下野
認)
次の3番目に入りますが、コンビニ等で住民票や各種証明を交付でき
るというようなことで、鹿児島市とか、薩摩川内市ですか、これらの所がテレビ等で報道され
てやっているんですが、本市の検討状況というのが分かっておればちょっとお願いしたいんで
すが。
○市民福祉部長(長濵一盛)
住民票等のコンビニでの交付の考え方でございますけれども、結
論から申し上げますと、この導入については検討していないところでございます。この住民票
等の交付のサービスについては、当然住民基本台帳カードが必要となりますが、この普及率が
本市では1.7パーセントとかなり低いということもございまして、また、コンビニは市街地へ
集中化している。それから、このようなシステム開発の経費、運営経費に多大な経費がかかる
し、また、コンビニへも手数料を支払わないといけないというようなことで、総合的に勘案す
ると費用対効果上非常に問題があるのかなということを思っているところでございます。以上
です。
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○10番議員(下野
認)
費用も大分かかるということなんですが、そのシステムですかね、そ
れらについては薩摩川内市とか鹿児島市と現在はやっておるんですが、その数によってかかる
費用が違うと思うんですが、種類ごとにすれば10種類しているところもあれば6種類しかして
いないところもあるし、それらについて今後も協議してもらって考えてもらいたいと。また、
本市におきましては、現在そのようなコンビニが市内何店舗数ぐらいあるものか、それと県内
で19の市があるわけですが、その中でこれらの導入について最近の状況が分かっておれば教え
てほしいです。
○市民福祉部長(長濵一盛)
まず、コンビニ数でございますけれども、市内には加世田地区に
11店舗、金峰地区に2店舗、それ以外はないところでございます。
あと、コンビニでの住民票等の証明を行っているところは、県内では鹿児島市と薩摩川内市
でございます。先ほど言われました最初の質問で数によって費用が違う、そのとおりでござい
ます。証明項目等当然違うというふうに思っておりますが、でも、新たに追加をしていくと更
に高くなるということで、導入当時やっぱりしっかりと考えないといけないということでござ
いますが、本市、大体業者等に問い合わせたところ2,000万円以上は導入経費がかかるだろう
というふうに言われております。
なお、税金等のコンビニ収納に係る導入については、本市では昨年から数回研究をいたして
おりますが、まだ結論に至っていないところでございます。以上です。
○10番議員(下野
認)
最近、鹿児島市と薩摩川内市が現在やっておるんですが、それ以外の
動きというのはないと、このように理解すればいいんですかね。
○市民福祉部長(長濵一盛)
実際に導入している2市以外で一応担当者の会議がございました
ときに聴き取りましたけれども、霧島市、鹿屋市、志布志市、伊佐市がいわゆる社会保障番号
制度が始まりますね。その時期を検討しているというようなことですが、明確にはするとか、
しないとか、まだはっきりしていないそうです。あとの市については未定というような状況の
ようでございます。
○10番議員(下野
認)
うちの方には全部の旧市町村にコンビニがないわけですが、これから
も出てくると思いますので、前向きに検討をお願いして私の質問を終わりたいと思います。
○議長(古木健一)
次に、貴島修議員の発言を許可します。
[貴島
○9番議員(貴島
修)
修議員
一般質問席]
午前10時27分
先ほど市長の方からもありましたが鑑真の道歩き等もありまして、大
変なにぎわいだったそうであります。ありがたいことであります。聞けば私の家内も、亀ヶ丘
の頂上で海鮮鍋を振る舞っていたそうでありますが、市長が来られたころにはもう底の方で辛
かったんじゃないですか市長。おにぎりもなかったから、2つのうちの1つを市長に分けてあ
げたという非常に涙ぐましい努力もしたということを昨日言っておりました。そのような関係
- 37 -
でありますので、今日はひとつ前向きな答弁をお願いしたいと思うわけであります。
「自分の人生の意味と目的を理解し、その実現のために行動すれば人生の満足度と幸福感は
上昇する。」と以前サイモン・レイノルズの本を読んでいたら書いてありました。ああ、そう
なんだと納得したわけであります私ですので、難しい言葉はよく分かりませんが、このように
シンプルに表現してもらうと分かるわけであります。それに基づきまして、今回も3点ほど質
問いたします。微力ながら南さつま市の市民の皆様の幸福や市の発展に寄与できれば、私の人
生の意味と目的を理解したことになり、私の人生の満足度と幸福感は確実に上昇するわけであ
ります。
まず、1点目の市の人口減対策についてお伺いします。
合併してもう9年目を迎えて、人口減が止まらないわけであります。非常に危惧しているわ
けであります。市の広報を見ましても、おくやみとお祝いの欄では非常に差がありまして、担
当している市の職員も昨日一緒にチェリーカップというサッカー大会がありまして、その中で
語っておりましたが、サッカー協会にも市の職員の方がたくさん入って協力していただいてお
りますが、そのうちの1人の人が言っておりました。何か市の広報の担当の職員だそうですけ
れども、もう本当大変ですよねということを言っておりました。加世田はまだともかくも、大
浦町、坊津町、笠沙町になると、おくやみは多いけれども、誕生のお祝いの欄が非常に少ない
と嘆いておりました。
まず、市民一人一人に対する地方交付税額を質問いたします。市民1人と言っても単純なも
のではなくて、様々な条件を積み重ねての金額ですので、概算でも結構です。資料を持ってい
ますが、総務省の普通交付税の額の算定方法の中に基準財政需要額イコール単位費用、これは
(法定)ですね。それと掛ける測定単位、これは国調の人口等であるそうであります。掛ける
補正係数、寒冷補正等と書いてありますが、その辺りのことをお伺いいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
地方交付税につきましては、普通交付税と特別交付税があるわけ
でございまして、一般的に人口を算定して交付されるのは普通交付税でございます。しかしな
がら、普通交付税の算定に当たりましては、基準財政需要額から基準財政収入額を差し引き、
収入が不足する場合にはその不足額が各地方公共団体に向けて交付されるというふうになっ
ておるところでございます。
平成25年度においては、税収が多い東京都のほか、全国には48市町村が普通交付税の不交付
団体となっております。このことから一概に人口1人当たりに対して普通交付税がどの程度交
付されるかということにつきましては言えないところでございますが、基準財政需要に算入さ
れている人口を測定単位とする経費につきましては、消防費をはじめ生活保護費、社会福祉費、
保健衛生費、商工行政費、地域振興費など14項目がございます。本市の場合、これらの経費を
平成25年度の合併算定替え分の基準で積み上げますと約67億3,000万円となり、平成22年度の
国勢調査人口3万8,074人で除しますと、市民1人当たりの基準財政需要額は約17万円となり、
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合併支援措置がない場合の一本算定分で同様に積み上げますと、市民1人当たりの基準財政需
要額は約12万円となっているところでございます。
○9番議員(貴島
修)
なぜこれを聴きましたかといいますと、後からの質問に関係してくる
わけですので聴いたわけでありまして、大変ありがとうございました。1人頭12万円というこ
とであります。私はもっと多いかと思っていたんですけれども、そんなものなんですね。
平成26年度の予算案でも示されておりますけれども、住みやすいまちづくり対策、少子化対
策、市外からの転入促進などの人口減対策の具体的な内容をお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
人口減の対策の質問でありますが、このことにつきましては、本市に限ら
ず県内でもごく一部の地域を除いて全県内の基礎自治体の市長が最も悩みつつも、最も積極的
に取り組んでいかなければならないこの人口減少対策というのは、それぞれの共通した課題で
あろうと受けとめているところであります。そのため、どうやって転出を抑えるか、それから、
転入を促進するか、いかに急激に進行している人口減少を抑えるかという視点から対策を講じ
ていく必要があろうと思っております。本市の人口減少対策は、雇用の関連施策であれ住宅関
連や子育ての関連、それから、教育関連等を基本政策として総合的に推進していくことといた
しておりますが、特に雇用対策につきましては、いろんな場所でもっと働く企業があればとか、
又は近隣の市においても特別に南さつま市に企業があればありがたいことでありますが、その
受け皿は本市に限らず日置市であったり、南九州市であったり、枕崎市であったり、この近隣
全体としても、また近いところは鹿児島市であったり、そういうことでの総合的にやっぱり雇
用の場というのは大変大切なことでありますので、その企業誘致等々、また既存のある企業が
もっともっとこの厳しい環境下の中で体力をつけていただくための私どもの努力も必要であ
ろうと思っております。
そしてまた、これまでも常々申し上げておりますが、やはり地域の素材を活用した取組、第
1次産業の生産操業基盤の整備や、それから2次、3次産業との関連産業、6次産業化の育成
であったり新しい産業の取組であったりということ等をはじめ、やはり若い方々が企業を起こ
したい、起業したいということで我が業を起こしたいと、そういう支援等を行っていきたいと
思っておりますし、県の方でも第1次産業と観光との絡みを申し上げているわけでございます
が、私どもこれまでもなかなかお客さんに足を運んでもらえない地域、それぞれすばらしい素
材はありながらも、すばらしい宝物がありながらもなかなか足を運んでもらえない、交流人口
が伸び悩んでいる地域であるがゆえに今様々な取組を行っているところでありますが、その取
組とあわせて観光スポットの整備や、そしてまた、魅力ある地域の素材を活用した特産品の開
発等にも取り組んでいるところでもありますし、この3月8日は大浦のたんかん祭りと一緒に
クジラのお土産のコンクールもいたしましたので、その発表会も兼ねて販売促進も兼ねてくじ
らの眠る丘周辺で行うわけでありますが、そのような特産品の開発等も努力をしていきながら
地域力を、産業力を高めていきたい。そしてまた、グリーンツーリズムにいたしましても、な
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かなか最近は受入れ家庭におきまして年を重ねつつ、これまでのメンバーがだんだん減少にあ
るということも承っておりますが、そのような御支援やスポーツ合宿等も誘致しながら、交流
人口が起こることによって、また業が営まれる様々な産業が活性化するということであろうか
と思っております。
そしてまた、住宅関連施策といたしましては、移住者を対象とした移住定住補助金や住宅リ
フォーム補助金、空き家情報登録制度による移住定住対策を継続して推進しますとともに、市
内に住んでいる方を対象とした住宅リフォームの補助金の継続はもとよりでありますが、今回
新年度予算にお願いをいたしてあります市内の居住者向けの住宅新築に対する補助制度の創設
ということでございまして、市内への定住化を拡充していきたいと思ってはおりますし、また、
建築関連産業の活発化も図っていきたいと思ってはいるところであります。
また、市有財産の有効活用や民間による住宅設備の促進を図りながら子育て世代の転入増加
や転出抑制を図っていきたいと思っておりますし、子育ての関連施策といたしましては、これ
までも中学3年生から以下の子ども達をすこやか子ども医療費助成事業によって全額助成を行
ってきているわけでありますが、保育料にいたしましても30パーセントカットなど特色のある
事業を推進し、次の時代を担う子どもたちを健やかに生み育てる環境を整えていかなければと
思っているところであります。
また、花嫁・花婿きもいりどん事業によって結婚を希望する男女の支援を継続しながら、特
に新年度におきましては、市内に居住するこの御縁によって一緒になられた方々を生活応援資
金を交付するなど定住化を支えていきたいと思っておりますし、教育の施策といたしましては、
やはり先ほど申し上げました生み育てる、保育、幼児教育、そして小学校、中学校のやはり教
育環境の整備を進めながら、大規模校は大規模校なりに、小規模校は小規模校なりの独自の特
色のある学校教育を展開していきたいと思っております。
人口減少対策につきましては、日本全体的な1つの大きな流れでありますが、努めて私とい
たしましても、この人口減少に力強くブレーキを踏み続けるためのいろんな施策を展開してま
いりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたしたいと思います。
○9番議員(貴島
修)
今数多くの対策をお伺いしたわけでありますけれども、今までもそう
なんですけれども、私が思うことは、いろいろ対策はあるんだけれども、その情報発信力だと
思うんですが、これは市の行政だけではなくて市民一人一人がこのような対策があるんだと我
が市は、ということをよく理解して、そして、それを市民一人一人がといっても子どもはでき
ない話でしょうけれども、せめて社会人になりましたらそういう制度があるんだよということ
を市民一人一人が情報発信していくということが大切だと思うんですけれども、その辺に対し
ての方策は何か今のお知らせ版とか市報だけしかないのか、あるいは市長がまた今年度もやら
れるんですかね、座談会をされていますけれども、その辺のことしかないのか、何かもっとい
い市民一人一人が我が市はこんなにいい施策を持っていて、それを発信するその仕組みを作る
- 40 -
必要がすごく大切だと思うんですね。どこの自治体もそういうことを一生懸命されて方策を立
てるんだけれども、それがうまくいくか、いかないかというのは行政の立案だけではなくて、
それをいかに市民一人一人が発信することではないかと、そこにかかっているのではないかと
思うんですが、その辺りどう思われますか。
○市長(本坊輝雄)
やはり住みやすい環境、そしてまた、住んでみたい環境というのもありま
しょうし、また、住んでいる人たちの誇りもございましょうし、やはり私はどの地域に行きま
しても、特に過疎地域に行きましたときには、この南さつま市内の中でも人口集中が加世田小
学校区に偏ってきている状況もありますが、このことは鹿児島の薩摩半島というステージの中
でも鹿児島市に一極集中がなされつつあるということであります。やはりこのふるさとに郷土
愛を持って、「わげえたいはよかど」と、「家を造るならわげえたい住まんこてや」と、「鹿
児島市の南部地区に家を造るよりもうちから通おうや」と、「南さつま市から通えば」と、そ
ういう環境が大事じゃないかなと思っております。
様々なところで市民の皆さん方が、また南さつま市にゆかりのある市外にお住みの皆さん方
も含めて、この南さつま市の1市4町、すばらしいこれまでの先人の努力と歩みによって今日
があるわけでありますが、何とかここに誇り高く住んでみたい、そしてまた住みやすい、昨日
の道歩きの中でお話を聴きますと、「よかとこいね」と、「参加したきっかけは何ですか」と
聴きますと、「南さつまのこの早春のさわやかな空気を腹いっぱい吸いたいから参加しました」
という方も市外の方がいらっしゃいましたが、そういうこと等にまず私ども市民の皆さん方の
思いを寄せて、お互い共有しながら情報を発信していければと思っておりますので、まだまだ
私も努力不足でありますが、みんなで相協力し合って、よかふるさと南さつま市を、住んでみ
たい南さつま市をみんなで情報発信してまいりたいと思っておりますので、どうか定住化に向
けましても懸命な努力をさせていただきたいと思います。
○9番議員(貴島 修) ですから、市民の人たちが誇りを持ってもっと情報発信していただく、
その辺りのことをもっと突き詰めて考えていっていただきたいなと思うわけであります。私の
尊敬する瀬島龍三先生が「一つの隅を守れば万里を照らす」[161ページに訂正発言あり]とい
う言葉をよく使っていらっしゃいますが、私もそれに少しは習ってやっておりますが、昨日、
一昨日と先ほど申し上げました中学生の大会がありまして、我が市の教育委員会は実に3つの
サッカー大会を主催していただいておりまして、西日本女子サッカー、これは兵庫県とか愛媛
の辺りからも来るんですかね、1月に行いました、それは。2月のチェリーカップ、30校中学
生が参加するわけでありますが、遠くは福岡から熊本、県外が5校だったんですかね、ありま
して、前評判どおり去年九州大会を制覇して全国で3位になりました神村学園の中等部が優勝、
そして、うれしいことに福岡の大川から来られました大川南だったですか、東だったですか、
中学校が準優勝だったということであります。そのような大会等もあり、駅伝等もあり、いろ
いろスポーツの分野では力を割いていただいているわけでありますが、そのようにやはり私た
- 41 -
ちが南さつま市に誇りを持つということが必要だと思うんですが、どうぞ子どもたちにもその
辺りの我がまちの誇りになるような材料も、是非どんどん指導していっていただければありが
たいなと思うところであります。
政府は、昨年12月に地域の実情に応じた少子化対策を進めるために自治体独自の取組を支援
する地域少子化対策強化交付金、これは仮称でありますが新設を決定しまして、2013年度の補
正予算に約30億円を計上して、都道府県が4,000万円だったですかね、市区町村に800万円を上
限に交付することになりましたが、我が市の対応を質問いたします。これは、本年度の補正だ
ったんですけれども、どうだったんですかね。県に準じてということもあるでしょうが、その
辺りのことを質問します。
○市長(本坊輝雄)
事業の新しい取組でありますので、私の方から答弁をいたしたいと思いま
すが、この事業につきましては、日本全国危機的な少子化問題に対応するため、結婚、妊娠、
出産、子育ての一貫とした切れ目のない支援を行うということを目的に地域独自の先駆的な取
組を行う地方公共団体を支援する事業であります。昨年この事業が発表されまして、県から希
望調査があったわけでありますが、昨年末から県が希望調査を始めたばかりでありますが、議
員もこういう情報に大変関心をお持ちでございまして、ありがたい質問であろうと思いますが、
私どももこの情報が入ってまいりましたときに、職員の方に早速指示をいたしまして、年明け
早々、少子化・定住化対策の1つであるこれまで取り組んできました花婿・花嫁きもいりどん
事業をより発展させた新婚生活応援事業と、結婚、妊娠、子育て等の情報交換や必需品等の交
換などを目的としまして、市民や店舗などが参画する共助できるネットワーク構築事業の2つ
を今県を通じて国に提案をいたしてあります。
これにつきましては、国庫補助100パーセントの事業でございますので、予算的には限りが
ありますが、地域の先駆的な取組、俗に言われる合コン等は対象になっておりませんので、い
わゆる見合いパーティー等は対象になっておりません。でありますが、先駆的な取組というこ
とで交付されるということを承っておりますが、現段階でありますが、特にこの花婿・花嫁の
きもいりどんという存在が高い評価を受けていると承っておりまして、是非この国の100パー
セント事業にですね、国庫の採択されればと思っておりますが、決定を受けましたら6月補正
に計上させていただきたいと思っております。
○9番議員(貴島
修)
6月補正を期待するところでありますが、この交付金は都市部と我が
南さつま市のように地方部では出会いの機会や子育て環境が異なるために、それぞれのニーズ
に沿って柔軟に事業を展開できるようにするのが狙いだそうであります。ユニークで先駆的な
取組を評価しており、この辺りは非常に市長の得意なところでないかと思うわけでありますが、
自治体間で知恵比べになりそうであります。市外から転入して来られるぐらいのものを作り上
げていってもらいたいわけでありますが、先ほどのきもいりどん事業、私が住んでおります大
浦町の女性も5エンジェルというんですか、そこに加入していただいて、何かもう実績があっ
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て、また3月にもあるよということを聞いておりましたが、やはりこんなことを言うと失礼な
んですけれども、私も同性として情けないと思うのは、男はだめですね、この辺りは。5エン
ジェルの皆さんが全部女性ですよね。やっぱり女性の力というのは、この辺はすごいですね。
ひとつ頑張っていっていただきたいと思うわけでありますが、女性1人が生涯に産む子どもの
数を表わす合計特殊出生率が、2012年度には前年比0.02ポイント上昇のたった0.02ポイントの
上昇なんですけれども、1.41ポイントになったわけであります。しかし、出産世代の人口減も
反映して出生数は過去最少を更新したわけであります。少子化対策には歯どめがかかっていな
い現状を見て、市としても何らかの対策をとらなければと思うわけでありますが、今のきもい
りどん事業ほか何かそのようなものがあったらお伺いしたいわけでありますが、いかがでしょ
うか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
先ほど市長も答弁しましたとおり、今回の少子化の国の交付金事
業ですね、これにきもいりどん事業の一部も対象にしていきたいということで考えております。
少子化対策につきましては、以前から医療費の無料化、それからまた予防接種等の任意接種の
無料化、そういったものも取り組んではきております。先ほど市長も申し上げましたとおり、
この国の強化交付金の事業を何とか採用してもらって、事業の内容については具体的に示して
いなかったんですが、このきもいりどん事業以外にネット等でそれぞれ少子化の方々を対象に
したり、それから、いろんな結婚、子育てに支援する協力店等の方々にもいろいろ参加をして
もらって、ネット上でいろんな情報を交換しようと。そして、いろんな必需品、例えば子ども
用のベッドがもう不要になったとかそういったものについては、じゃあ譲ってくださいよとか
そういった情報交換、それから、必需品の交換などそういったものを今回この交付金の中で提
案していっておりますので、今後の新しい少子化対策とすれば、このネット上のこういったシ
ステム構築を新しい少子化対策だろうというふうに考えているところでございます。以上です。
○9番議員(貴島 修) ありがとうございました。私も大きいことは言えないわけでありして、
私も子どもは2人しかいなくて、目標は5人だったんですけれども、男の子だけ5人作りたい
と。サッカーは無理だからバスケのチームでも作ろうかと思って盛んに日夜奮闘したわけであ
りますが、2人しかできなくて、間が8年開いてしまって、長男ができまして、その間の3人
ができなかったと。次男が8年開いて産まれたわけであります。どういうわけですかね、ほし
かったんですけれども、できなかったのでありますが、どっちが悪いのか分かりませんが、相
性というのもあるんでしょうかね。それはそれとして、先ほども市長からいろいろ答弁があり
ますとおり、人口減対策は現在我が市にお住いの人たちの人口増対策と、それから、市外から
の転入者向けの対策の2つに分かれると思うわけでありますが、真剣に人口減の対策を思う余
りに聴きにくいことを質問するわけでありますが、市職員の方がどこに住もうが、あそこに住
もうが自由であることは私も百も承知なんです。これは憲法で保障されているわけですから。
我が市は南さつま市職員定数適正化計画に基づきまして、平成17年11月7日現在の職員数762
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人を平成27年度末までに560人にするという取組をしているわけでありますが、現在の職員数
とこれはもう調べれば分かることでありますが、あくまでも対比をしたいものですから、市外
在職の職員数、家族を含めての人数をお聴きしますが、それと職員の方が市外に住むことによ
る弊害はないか。もしあるとすれば、それに対する対策をお伺いいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
お尋ねの職員の市外通勤者の状況でございますが、職員の全体の
数については後ほど御答弁申し上げます。全体で市外通勤者が43人いるところでございまして、
家族を含めた人数は110人ほどでございます。これらのほとんどは結婚を機に相手方の住所に
移ったり、配偶者の仕事など家族の事情によるものでございます。年齢構成につきましては、
20代が1人、30代が14人、40代が17人、50代が10人、60代が1人でございます。
次に、職員が南さつま市外に居住することによる影響についてでございます。
先ほど普通交付税のことをお話し申し上げましたが、1人当たりの基準財政需要額、現在の
合併支援のある合併算定替えで言いますと、約17万円でございますので、それで試算をいたし
ますと、年間約1,870万円になるかと思われます。
次に、市外居住の影響につきまして保育園や幼稚園の園児数、小学校や中学校の生徒数、ま
た地域活動、それから大規模災害時や緊急時の非常招集等に少なからず影響があると思われま
す。
次に、対策でありますが、採用に当たりましては、募集要項に採用時の市内居住を条件にし
てございます。議員のおっしゃいますことはごもっともと思っているわけでございます。しか
しながら、採用後は市内に居住しておりましても、一部の職員で結婚など人生の節目や家族の
事情等様々ございまして、市外に居住している場合があるところでございます。議員がおっし
ゃいましたように、憲法にも居住の自由がうたわれているところでございまして、このような
ことから職員の市内居住につきましては、強制的というわけではございませんけれども、人口
減少が進む今日、1人でも多く市内に居住するよう願うところであるところでございます。
○9番議員(貴島
修)
先ほども申しましたとおり、私も息子がおりまして、2人とも市外に
住んでおります。そのうちの1人は市内に職を求めてあったにもかかわらず、途中で辞めてし
まいまして、それからまた学校に行きましてから市外に住んでいるわけでありますから、大し
たことを私も言えるわけじゃないんですけれどもね。今、部長の方からありましたように年間
1,870万円の一般財源が吹き飛んでいるわけなんですね。このようなことをやはり先ほどから
私は認識という言葉を使わせていただいておるんですけれども、やはり先ほどの市民福祉部長
もおっしゃいましたそういうニュースをもっと深く市民の一人一人の方が認識していただき
たいと、このことも含めてこういうことなんだよと。職員、市民も含めていろんなニュースを、
いろんな我が市の情報を認識していただいて、発信していただきたいと思うわけですから、こ
のようなことをお聴きしたわけでありまして、別に他意はないわけであります。ひとつそうい
うことなんだということであります。ややもすると、この1,870万円というお金をほかから財
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源をどこに求めようか、我が市は自主財源が少ないまちでありますので、そんなことをもっと
神経質にならざる得ないのではないかという気がするのであります。
また、結婚されて、それは別々に住むわけにもいかないですよ。配偶者の方は市外にいらっ
しゃいましたら行かざる得ないかもしれないですけれども、逆もあってほしいなと思うわけで
あります。実家が市外にあって、そこのそばに住みたいのは人間の情ですからしょうがないこ
とではないかと思うんですけれども、そのようなことなんだと。1,870万円の自主財源に左右
されるんだよということを是非認識していただきたいわけであります。
時間もありますので、次の質問に進みます。
公共下水道についてお伺いします。現在ありがたいことに雨水対策が先行して予算もついて
いるわけでありますが、先行ということは、執行部の方も先行という言葉を使われますけれど
も、先行ということは後から続くものがあるんだと思うのが当たり前でありますが、私は自分
の立場としてはっきり申し上げておきますけれども、以前から汚水対策としての公共下水道は
必要であると、もう旧加世田市時代に終わっていてほしかった事業であると思うわけでありま
すが、しかし、過去は変えることができません。どうしても無理ですね。しかし、未来はどの
ようにでも私たちの英知を傾ければ変えることができるわけでありますので、このような質問
をするわけであります。私は必要であると昔から思っております。同僚議員も益山用水路への
汚水の流入対策としても必要であると主張されております。
さて市長、凍結中の汚水対策の公共下水道を解凍されるのか、解凍の条件はあるのか、解凍
するのであればいつなのかをお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
加世田市街地の汚水対策を改善するための公共下水道の事業の導入であり
ますが、議会の方の特別委員会から出されました市民に十分理解されているとは思われないと
いう報告があったわけであります。そのこと等を含めて重く受けとめながら雨水対策先行、そ
して、汚水対策につきましては、しばらく凍結をさせていただくということで政策判断を行っ
たところであります。市街地の環境保全並びに市民の利便性向上を図る上で重要な課題である
との認識の中で、喫緊でありました安心で安全なまちづくりのかなめであります雨水対策を先
行して平成24年度に着手をいたしました。そしてまた、合併特例債が平成32年まで5年間延長
されたこと等もございますし、また、民主党の政権のもとでは公共下水道への接続義務免除を
趣旨とする下水道法の一部改正が取りざたされてあったわけでありますが、これが政権が変わ
りまして廃案となったことなどから、汚水対策のあり方を検討していく上での幾つかの課題に
対して方向性が見えてきたことから、今回計画区域の皆さん方にいろいろと情勢の動きもござ
いますので、もう一度大変お手数をおかけしますけれども、もう一度アンケート調査をお願い
しまして住民の皆さん方、事業所の皆さん方が公共下水道に対する考え方をお聴きをしたいと
思っているところであります。
今後アンケート調査の結果を分析をした上で、公共下水道の計画の検討委員会なるものを設
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置いたしまして、様々な観点から検討いただき、御提言を賜りたいと考えておりまして、これ
を踏まえた上で汚水対策の方向性について総合的に判断をしたいと思っておりますが、秋ごろ
をめどに議会の御意見を賜りたいと、私の方で一定の意見を整理させていただきながら御意見
を賜りたいと思っているところであります。
○9番議員(貴島 修) 近隣の市の中で中心部に下水道がないというのは我が市だけであると。
文化都市加世田であると私はよく聞いておりました。何のことかと最初思いました合併のとき
ですね。いわゆる市民にもっと理解していただいていないという議会の結論であったというこ
とであります。ですから、市民、計画区域の皆さんに理解をしていただく努力あるいは説得さ
れる努力が必要だと思うわけであります。私はアンケート調査をされるということの前に、こ
の質問を出したものですからお聴きしますけれども、再度そのような努力が必要だと思うわけ
でありますが、いかがかお伺いします。
○建設部長(徳留忠昭)
計画区域というのは、当時作りました214ヘクタールということにな
ろうかと思いますけれども、当時市長として凍結という判断に至る前に住民の説明会等いろい
ろと踏まえた中で特別委員会の方でそういった理解を得られていないという結論に至ったわ
けでございます。その住民の理解ということが公共下水道の必要性云々なのか、あるいはその
とき取りざたされた負担金の問題等、いろいろな問題があった中での凍結という判断だったと
思います。それらをいろいろな角度から、先ほど市長が申し上げたいろんな問題が1つ解決し
た中で、改めて計画区域内の方々にまずはもう一度お聴きをすることも必要ではないかと。説
得という前に今の段階でその計画区域内の方々がどういった感覚を持たれているか、公共下水
道に対する思いを持っていらっしゃるか、まずそれをもう一度お聴きすることから始めてみよ
うということでアンケート調査を行うということに至ったところでございます。
○9番議員(貴島
修)
基本的な物事の考えなんですけれども、我々住民あるいは公民にはい
ろいろな義務があると思うんですね。その義務の1つの中に現状をよりよくして後世に引き継
ぐという今に生きている私たちの義務があると思うんです。ですから、そのうちの1つとして
是非今まであってしかるべきこの汚水対策の公共下水道を是非理解していただく、計画区域の
皆さんにその辺りのこと、そういう考えを理解していただく、そういう義務が皆さんあるんじ
ゃないですかと。我々は今このようなありがたい、いい社会に住んでいるのは先人が義務を果
たしてきたおかげの1つでもあると思うんです。ですから、そのような基本的な市民としての
我が市をもっと盛り上げていこうじゃないかという市民一人一人考えを理解していただく必
要があると私は思うわけであります。
2番目のその公共下水道、汚水の区域の見直しがあるのかどうかを質問します。
○建設部長(徳留忠昭)
今までの御答弁でも申し上げましたとおり、今般計画区域の皆様にア
ンケート調査をお願いするということにいたしておりまして、その結果を踏まえて先ほど申し
上げた公共下水道計画検討委員会で計画区域の見直しを含めた様々な方向から検討していた
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だきたいと考えているところでございます。
○9番議員(貴島
修)
市長が先ほど言われましたように、秋にまたそのような問いかけが議
会に対してあるそうであります。前向きな案が提案されることを願っているわけであります。
最後に3点目の金峰地区の悪臭や騒音対策等について質問いたします。
私はいつもシンプルに考えなきゃだめな方なのでありまして、行動の原点というのは個人一
人一人の物事の考え方であるわけであります。そのように単純に理解しております。サッカー
が趣味なものですから、先ほどからサッカーのことを言って申しわけないんですけれども、県
内有数のサッカー強豪校の監督によく大会運営のことで相談するわけでありますが、そのとき
先生がおっしゃることは、プレーヤーズファーストであると常におっしゃいますね。先生、こ
こはどうしたらいいんだろうかといったら、「貴島さん、基本的な物事は、この大会の中で活
躍する選手たちのプレーヤーズファーストなんだ」ということをよく言われますね。選手第一
という最も基本的な大切な考え方の1つであります。
工事現場は安全第一、スポーツ大会は選手第一、市政は市民第一の基本的な考え方を忘れて
はならないと思うわけであります。市長は、市民目線という言葉をよく使われます。市民の幸
福が第一だという考え方だと私は理解しております。議員も市長も市民寄りの立場をとること
は当たり前であります。なぜなら、市民の皆さんから私たちは選出されているからであります。
直接選挙であります。また一方、市長は市民をリードするという役職もお持ちだと私は思うの
であります。また、双方相手の立場に立って物事を考えなきゃならないという考え方も大切で
あります。さらに、「十人の指示すところ真なり」という言葉もあります。そのような考え方
を基本に質問いたします。
2か所について質問しますけれども、まず堆肥センターゆうきの郷について。
旧金峰町であの施設の導入決定を判断されるときに、先進地を視察するということで熊谷市
の同様な施設を調査されたと。そのときはあのような悪臭はしなかったと。なぜしなかったか
というと、その時その施設は動いていなかったからだと。悪臭がなかったので、茶園の真ん中
にもかかわらず建設が決定したということを聞くわけでありますが、まずそれは事実かどうか。
間違っていたらそれは違うよということをおっしゃってください。
また、薩摩川内市だったと思うんですが、金峰堆肥センター調査に来たのですが、悪臭がし
たのでその市は同様の施設建設を見送ったというのは事実かどうかをまずお伺いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
熊谷市の件でございますけれども、これについては今まだ私の
方で把握をしておりません。申し訳ございません。薩摩川内市も同様でございます。
○9番議員(貴島
修)
私、住民の方から聞いたんですよね。そこで、この熊谷市か薩摩川内
かだと、ちょっとメモもとっていなかったものですから、そのとき手帳も忘れてとっていなか
ったですから、これは分からないんですけれども、事実でなかったら事実でないとお答えいた
だきたかったんですけれども、認識されていないということですね。結構です、それはそれで。
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情報をお持ちでないということですね。
それでは、聴きますね。堆肥センターゆうきの郷のそばに行って、私は最初に行ったときも
かなりのにおいがしたんですけれども、近くに人家がなかったということで、そんなものなの
かなと思っていたわけでありますけれども、しかし、お茶園の中ですよね。どうですか、部長、
課長、行かれまして臭くないですかね。まずそれをお聴きします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
ゆうきの郷につきましては、これまでの農水振興課の方での取
組について申し上げてみますと、これまで環境保全促進助成事業、それからクリーンアップ促
進事業というのが平成22年度からずっと補助事業を使って実施してきております。におい等に
つきましては、やはりこれまでの調査した中ではにおいはあるだろうということでございます。
においがありますので、いろんな微生物等の調査研究をしながら、それの軽減に努めてきてい
るというような状況でございます。
○9番議員(貴島
修)
今までいろんな対策を講じられてこられたということでありますが、
その結果として私も行ったのは今から1か月ぐらい前だったですかね、それでも臭いですよね。
ですから、それはもう先ほども申し上げたように過去のことは変えられないわけですから、し
ようがないわけであります。移設は考えられないと思うんですよ、多分。平成26年度の予算に
も処理をする費用とか何か載っていたような気がするんですけれども、そうですよね。予算案
を見ますと、載っていましたよね。でも、移設をするような金額じゃなかったですし、多分考
えられないんじゃないかと思うわけです。
未来は変えられるわけですので、今後、今の世の中、英知を結集して最善の策を講じると約
束していただきたい。農業は我が市の基幹産業であります。行政が農家のやる気を起こすこと
を盛んに実施していただいており、対策も立てられております。若いですね、先ほども市長か
らの答弁でありましたように、農業の起業家を育てようという努力も私はよく存じております。
しかし、このようなことで、この悪臭によって農家のやる気をそぐようなことはしてはいけな
いと思うわけですね。先ほど申し上げましたように、今後皆さんのあるいは産学官の英知を結
集して最善の策をとるという約束をしていただけませんか。
○副市長(山口力三)
金峰堆肥センターゆうきの郷の悪臭の件でございますけれども、これに
つきましては、南さつま農業公社が指定管理団体となっておりますので、私の方から答弁をさ
せていただきたいと思います。
堆肥センターゆうきの郷がございます白川地域の石神原地区は、近年新たな堆肥センターの
建設をはじめ他市からの畜舎移転や畜舎の規模拡大等が進んでおります。このようなことから、
畜産に伴う悪臭の軽減や悪臭を回避することによる自然環境や生活環境の保全と地域農業のさ
らなる振興を図るため、平成22年11月に地域自治会の代表者、畜産、果樹、茶業の各生産者代
表、県の南薩地域振興局及び市の関係部署等で構成いたします南さつま市金峰町石神原地区環
境保全協議会を設立し、地域内に居住する住民の方々、事業者が情報を共有するとともに、関
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係者が一体となった取組を推進してきているところでございます。
取組の事例といたしましては、堆肥センターゆうきの郷の近隣にございまして、風下に当た
る茶農家の方から、茶の生葉への悪臭物質の付着を心配する苦情が寄せられております。茶葉
の付着性物質調査の実施や堆肥センター内に培養施設を整備し、悪臭の軽減効果が高いと言わ
れる様々な微生物資材を培養してきております。培養されました微生物資材は、堆肥センター
内への原料庫や発酵棟への散布をはじめ石神原地区や悪臭の苦情が寄せられている市内の畜産
農家に対しまして、その微生物資材の利活用を推進しているところでございます。また、茶葉
の商品価値低下への不安や作業環境等を考慮し、生葉摘採時期には発酵プラントの稼働を停止
するほか、原料庫等にブルーシートなどを張るなど対策を行っているところでございます。
さらにまた、施設につきましては、平成25年度に発酵棟の強化ビニールの張り替えを実施い
たしましたほか、平成26年度には原料庫等の外壁改修や老朽化したシャッターの改修工事を計
画しております。このような対策を講じながら、できるだけ臭気を外に出さないような施設の
改善を進めているところでございます。
なお、悪臭等の情報が寄せられました場合には、市及び南薩地域振興局担当部署等で合同で
その都度立入調査を行い、問題がある場合には改善指導を行っておりますし、今後もまた行っ
てまいりたいと考えているところでございます。
○9番議員(貴島
修)
ということで、今の副市長の答弁で先ほど私が申し上げた最善の策を
講じると約束したということで理解してよろしいんですね。
○副市長(山口力三)
堆肥センターのゆうきの郷につきましては、先ほど申し上げましたよう
に、昨年度、それからまた今年度対策を講じていくわけですけれども、今後も悪臭が発生しな
いように、また、それを少しでも防げるようにそういう対策は講じてまいりたいと思っており
ます。
○9番議員(貴島
修)
これは農業を基盤とする我が市でありまして、農業の中には畜産も含
まれるわけであります。ある程度は仕方がないのかなと思うところも私はあります。私も農業
をしているわけでありますので、大浦干拓に堆肥をふりますと、北西の風が吹く時期ですので、
それはもう市街地の人たちは臭いけれども、こんなものなのかなと。農業のためだからしよう
がないと思うわけでありますが、それは一時期のことでありますから我慢するわけでありまし
て、もし私の家があのそばにありましたらということで、その辺りのことを考えて住民の皆さ
んの立場になってこのようなことを言うわけであります。ひとつ考えられる最善の策を講じて
いただきたいと。それが務めではないかと思うわけであります。
次に、河前東地区を中心とした住民の皆さんと、我が市が誘致して進出された企業の騒音や
悪臭、汚水等の問題について質問しますが、先ほど申し上げましたように、私も自分の住まい
がそこにあったらという思いで何回となく現場に行きました。そして、調査いたしました。こ
こに多くの資料もいただいており、目を何回となく通して理解いたしました。しかし、いろん
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な方向から情報を集めなければいけません。一方的だけであってはいけないと思うわけであり
ます。ですから、今回文教厚生委員会もこのことを継続して審査するわけでありますが、そし
て、この資料目を通しておりまして、行政が主催されました話合いの場にもお伺いいたしまし
た。そして、現地へ赴くことによりまして住民の方が言われるとおり、それはそうだなと思っ
たり感じたりすることもありました。しかし、また一方、日を変えていきますと、そこまで言
われるほどのことでもないなと、正直なところ感じたこともありました。飼料センターの方じ
ゃなくて牛舎の下の方の道路に行きますと、換気扇の音ですかね、キーンという音がしまして、
これはひどいなと思うこともありました。排水溝を見ますと言われるとおりだなと思ったりし
ました。このごろ住民の方々のいろんな声があるものですから、市道の舗装上の清掃等も依然
と比べるとなされているようであります。それから、あくまで私の感ですけれども、周辺への
においは金峰堆肥センターよりずっとましじゃないかなと思うことでした。今までのことはそ
うなんですけれども、行政はこの辺りのことをどのように考えて、どのように行動されている
のかお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
今、貴島議員から地域の状況を踏まえての御質問があったわけであります
が、私も早朝であったり、様々な形でお伺いをさせていただきながら、そのときの状況、風の
流れ等によって受けとめ方はいろいろあろうと思いますが、やはり朝夕住んでいますと、やは
りにおいであったり、騒音であったり、様々な悪影響があるということで、住民の皆さん方と
も11月29日にいろいろお話をお聴かせいただいたところであります。12月7日には、そういう
今様々な問題等もございますので、行政として相手企業と地域の皆さん方と三者間によるお話
し合いもさせていただいたところであります。
会社側からの回答は、いろいろとお尋ねに対して回答はあったわけでありますが、住民の皆
さんが納得するような回答には至らなかったと、改善には至らなかったというようなこと等も
承っております。その後地域の皆さん方から私どもの市議会、そして、県議会にも陳情等が出
されたわけでありますが、1月末には会社側にまた地域の皆さん方からの御要望もなさったと
いうことでありますが、それに対しましての答えが今月末の回答期限であるというふうに聞い
ておりますので、それを踏まえて、会社側の回答を待って3月早々にまた三者の話合いを行い
たいと考えているところであります。
○9番議員(貴島
修)
私は、大浦町の福元というところに住んでいるわけでありますが、そ
こには種鶏場が3か所あります。3か所ありまして、種鶏場にどっちかというと囲まれている
のかなと。昔は4か所あったんですけれども、今は3か所であります。合計約1万4,000羽の
鶏がいるそうであります。その1万4,000羽のうちのほとんどが雌鶏で、雄鶏はほんの一部だ
ということでありまして、いろいろ思うところでありますが、近くに行けばにおいがします。
風向によってはかなり遠くまでするときもあります。もう朝夕の鳴き声とか、夏場は送風機の
音もします。今朝、犬の散歩を毎日の日課なんですけれども、朝夕するわけですがしますと、
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それプラス今度はお茶園の防霜機の音ですね、扇風機の。今日は霜が強かったですからその音
ももうガラガラしているわけですね。それとかですね、たまには近くの採石場が2か所あるん
です。発破の音がして地響きもするんですよ。砕石機の音もガラガラガラガラ風向によっては
します。そんなところなんですけれども、余り問題がないんです。皆さん、そんなもんだなと
思っているときもあるし、一時的なものだからと思っているのもあると思いますよね。それプ
ラス近くの誰々さんがやっている会社だからとかですね、近くの誰々さんがやっている種鶏場
だからということもあると思うんですよね。しょっちゅう飲み会もするし、その種鶏場の皆さ
んや、あるいは防霜機の方々とも顔を見知って軽トラで行き違ったら声をかける間柄なんです
よ。私はその辺も関係すると思うんですね。
以前ですね、今までの住民の皆さんと企業との間の関係というのはよくないと思いますよ私
は。今日ここにおみえでしょうけれども、これははっきり言いますよ。それと、このネットの
先に企業の方も見ていらっしゃるかもしれません。その方々に声を大にして言いたいんですけ
れども、それは今までのことは今までなんだから、皆さんとの関係が悪いと思いますよ。どう
思われますかね。私はやっぱり生活をしていく間で、その辺りの関係のことは大切だと思うん
ですけれどもね。悪くしたのはどっちかということじゃないですよ。過去の話ですから、それ
はそれとして、どうですかね、その辺りのことを感じませんか、市長。
○市長(本坊輝雄)
いかなる場合におきましても、やはり進出企業、またそこで業を営む場合
には地域の皆さん方との信頼関係というのはとても大切なことでありますので、まさしくお互
い信頼関係において1つの企業としての業が営まれるべきであろうと思いますし、また、地域
の皆さん方ともそうやって向き合うべきであろうと思っております。私ども行政といたしまし
ても、水質検査の場合等もあるわけでありますが、地域の皆さんやそれぞれ三者間において立
会いのもとに水を再生するとか、様々なそういう信頼関係を私どもも含めてでありますが、今
後とも構築していかなければと思っているところであります。
○9番議員(貴島
修)
もっと話したいんですが、あと6分ですから、これは住民の皆さんが
行政や企業に対する不信感がありますよね。なぜかというと、調査するとなると、企業の方が
いわゆる音を小さくする何か動作をされたんじゃないかとか、水質をよくするために何かをさ
れたんじゃないかとかという不信感を持っていらっしゃいます。その辺りのことをもっと公平
にできる方法はないのかな、その辺りのことも考えていただきたいと思うわけであります。
我が瑞穂の国は法治国家であります。その法の基準の中で運営することは何も問題ないとい
うものの考え方もあると思うんです。しかし、その基準も何とかデシベルとかいろいろありま
すよね。その基準も人間が決めたことであります。人によっては鼻や耳の感度も違うでしょう。
基準は理論とか、論理の理の部分であります。その理の部分であれば基準はそのとおりなんで
すよね、法治国家ですから。その中で何をおやりになっても構わないと思う企業もあるでしょ
う。しかしですね、人は理と情の生き物であります。ひとつ理と情と圧倒的な対極感に基づい
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て全責任を一身に担って、果敢に決断して、それを人々の心の奥底に届く言葉で語れるリーダ
ーが必要であると思います。
それで、話合いの場にも参加させていただきました。あのように、対決姿勢ではなくて、こ
れからの話ですから、何回も言いますが、過去は変えられないわけであります。未来志向です
よね。市民も企業も議会も行政も対立するのではなくて、同じ着地点ですよ。今の住民の方々
の幸せ、それが着地点なんです。それを対抗するのではなくて、同志としてその四者が同志と
してなる必要があると思います。その努力を住民と、市が誘致したわけですので、誘致された
企業の間に立って、できる限り防音壁でありますとか物心両面の努力と行動すると約束してい
ただきたいが、いかがでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
様々なこれまでのいきさつがあったわけでありますが、12月7日に初めて
三者間の協議がなされました。その後、それぞれ要望がなされたり、それにまた回答があった
りということでありますが、やはり信頼というのが大切なことであります。そしてまた、企業
にとりましても、地域貢献、そしてまた、住民、市民の皆さん方とともに歩む企業でなければ
と思っております。行政といたしましても、最大限企業にも御努力をいただきながら、また私
どもも今回新年度予算に騒音や水質検査等で新たな予算もお願いいたしておりますが、私ども
様々な形で努力をさせていただきながら、今後も三者間の中で問題解決に向けて努力をさせて
いただきたいと思います。
○9番議員(貴島
修)
2月末に企業の方からの回答も出るそうであります。これはですね、
その企業の方にも申し上げたいんですけれども、もう住民の方は後ろに多分今日来られている
のはその関係だと思いますが、今のこれは負の部分ですよね。マイナスをプラスに転換して、
日本中から見学に来られるような企業と、そして、地元住民のすばらしい関係を構築するとい
うことを企業の方もそれがあなたの企業のそれこそ繁栄の道の1つでありますよということ
を声を大にしまして訴えまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(古木健一)
次に、山下美岳議員の発言を許可します。
[山下美岳議員
○15番議員(山下美岳)
一般質問席]
午前11時40分
昨年暮れの市長選、市議会議員選挙がございました。市長選におかれ
ましては、このようなパンフレットと申しますか、メール便で送られて読ませていただきまし
た。内容は通告書に書いてあるとおり、5つの宝を磨き、5つの誓いと25のステップで健康元
気都市南さつまを創造するというタイトルでございます。いろいろ25項目入っております。当
然産業振興から医療福祉、介護の充実や教育の向上、環境整備あるいは自治会等のコミュニテ
ィ推進、行財政改革、様々な課題を書かれております。読んでみますと、当然南さつま市勢発
展のためには欠かせないことばかりであると思いますし、市長以下行政当局はもとより、我々
市議会としてもこのような喫緊の課題に取り組むのは当然であろうと感じいったところでご
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ざいます。その中から5点ほど今回このような対策はどうであるかということでお尋ねし、あ
るいはおこがましいことではございますが、提案をさせていただきたいと思っております。
最初に、いろは歌ではございませんが、まず、イ.観光団体の自立と活性化を目指すとあり
ます。これまでも観光業界の自立と体質強化を早急に図るべきという意見がございまして、昨
日、一昨日も鑑真の道歩き等ウォーキングが企画され、市の関係各課はもとより、観光協会、
いろんなボランティア団体等が参画し、新聞等も報道されたとおり好評を得ております。ゆく
ゆくは菜の花マラソン並みに数万人が来るようになればいいなと期待しているわけでございま
す。
このような時期において、やっぱり観光協会の事務局が現在は市当局内に置かれており、ほ
かの宮崎、鹿児島市あるいは指宿市、あるいは霧島市等の観光協会と比較すると何かちょっと
物足りない気がするわけでございます。企業誘致がままならない中、海道八景をはじめ砂の祭
典あるいはスポーツ観光、グリーンツーリズム、いろんな意味で観光推進をしている中、観光
協会の体質強化は本当に図るべきと思いますが、市長はどのように考えておられるでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
本市の観光振興を図る上からも観光協会の役割は大変大きなものがあるわ
けでありますが、やはり一層の力をつけていただきたい。そして、関係団体と連携しながら本
市の観光の一翼を担っていただきたいと考えているところであります。そういうこともござい
まして、観光協会につきましても、内部で昨年度から自立や、そしてまた、今まで観光交流課
に事務局があるわけでありますが、まさしく事務所移転まで含めてそれぞれ中長期的な運営方
針、独自の事務局体制や自主財源の確保についての検討も行ってきております。
昨年11月には、南さつま市の地域振興と観光協会の組織強化についての要望書もいただいて
いるところであります。要望書では協会の事務局を配置する施設の維持費とか、スタッフの人
件費、事務局運営補助金の増額、各種イベントの運営委託とか、施設の管理委託等の要望が出
されているところでありますが、やはり私はこの要望を受けまして、市としてどのように支援
ができるか検討を重ねてきたところであります。そしてまた、観光協会内部といたしましても、
行政がどこまで努力をするか、自分たちはどんな努力を積み重ねていくか、この辺をしっかり
と整理しながらお互い南さつま市の観光、薩摩半島をステージとした観光推進に取り組んでい
かなければならないと思っているところであります。
やっぱりそういう中では、人の問題、働くスタッフの問題というのも大変大切になってくる
わけでありますが、専従スタッフとしての報酬や活動費の財源支援がございます。総務省の地
域おこし協力隊の制度の活用も含めて、この平成26年度予算に観光協会の体制強化を図る予算
もお願いをいたしているところであります。事務所の問題とかまだまだ調整しなきゃならない
こと等もたくさんありますが、それはまた後ほどの適切な時期にお願いしながらということで
ありますが、この自立へ向けたスタートに向けて、是非観光協会がしっかりと体力をつけて、
そして、観光協会と本市の観光行政が一緒になって車の両輪のごとく進めていけるような、そ
- 53 -
ういう体制作りに取り組んでいきたいと思っております。
○15番議員(山下美岳)
本年度予算におきましては、いろいろな諸施策を取り組むという返事
をいただき、是非強力に推進していってほしいと思います。
続きまして、ロの市有財産の有効活用でございます。現在、市有地をたくさん抱えており、
また、村原地区の第四区画整理においては40か所ぐらいですか、土地の売却を進めております。
そのように現在、行財政改革の一環にもつながるわけですが、市有財産等を売却を進める。あ
るいは広い土地がございましたら、賃貸等も当然あるわけでございますし、昨年の暮れもある
コンビニエンスストアがもう開店しているような状況でございます。そのような施策のために
現在建設課や、あるいは財産管理室等の方が携わっておりますが、これから本当に市外からの
流入人口を増やして、あるいは定住促進を進めるならば、やっぱり本市内に住宅を造ってもら
う、そのためには優良な住宅地が必要でございますし、売買ももちろん進めなければなりませ
ん。
不動産業者も市内にたくさんございまして、それを生業としておりますので、それなりに説
明やいろんな制度を教えて進めると思います。かたや市の職員も異動の際に今度は土地売買、
土地売買ですかね、土地を売らなければならないと、そういった中、やっぱり専門業者と一公
務員との間では市有地の売却や賃貸、その他に対して、やっぱりいろんな技術といいますか、
熱意といいますか、あろうかと思います。聞くところによりますと、鹿児島市とか、南九州市
とか、いろんな行政がこのように民間業者とタイアップしながら進めていると聞いております
が、ここら辺をどう考えているかお尋ねいたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
議員御提案の市有地の処分につきましては、これまでも積極的に
取り組み、公共用地等として利用見込みのない市営住宅跡等の普通財産や加世田土地区画整理
事業地内の保留地、土地開発公社造成地など、これまで多くの土地を処分したところでござい
ます。
ここ3年間の土地売却及び土地貸付状況の動向を申し上げますと、売却につきましては、普
通財産のほか土地区画整理事業保留地及び土地開発公社保有地を含めた本市全体での3年間の
売却合計は、件数で95件、売却面積が約5.9ヘクタール、売却総額が約4億7,600万円となって
おります。特に今年度は本年4月からの消費税率引上げの影響と思われる分譲地等の情報を聴
きに来られた方が多かったところでございます。
それから、土地貸付状況につきましては、平成25年12月末現在の普通財産貸付面積は約16.9
ヘクタールでありまして、太陽光発電施設用地等の新たな貸付けがあったことから、平成23年
度末と比較しますと貸付面積が約2.3倍ほど増えている状況でございます。また、ハウスメー
カー等には随時分譲地情報を提供しており、今後も移住定住の促進はもとより、経済活動の活
発化につながるよう積極的な市有財産の有効活用を図ってまいりたいと考えております。
それから、社団法人鹿児島県宅地建物取引業協会等への市有地売却の媒介業務につきまして
- 54 -
は、仲介手数料等が必要なことや県内での仲介実績件数も少ないようでございまして、現時点
では導入を考えていないところでございます。
○15番議員(山下美岳)
今答弁があったとおり、この間ソーラーハウスとかいろんな土地の賃
貸、売却が進んだのはもちろん知っていたわけですが、他市でもやっているとおり、市の職員
がやるよりも更に更に進めるとするならば、不動産業あるいは開発、デベロッパー等もすべき
ではないかということです。実は先日も企業名は申しませんが、土地開発をしていろいろ販売
するとなかなかややこしいと。市の場合はそこら辺が気楽と言いますか、民間業者になるとそ
の土地を所有していますと、固定資産税がかかるわけですね。その間また金利も負担しなけれ
ばならない。そういうことでもうこの近いんですけどね。よく市長などは知っているかと思い
ますが、若干の赤字を覚悟でもう全部売ったそうです。それは不動産業者というよりも例えば
何とかハウスというか、ハウスメーカーがありますよね。売ったというか売り飛ばしたという
か状況もあったそうです。そのことによって経営者の言うことには、なかなか土地の売物件が
多過ぎて抱えるのは大変だし、その間の固定資産税、金利、だからもう計算したらそっちが得
だということになったわけです。
市の場合はもちろん固定資産税払わないわけですけれども、そのことによって大分安い地価
だと聞いておりますが、家が建ち住民が住むとならば、市にとったら固定資産税や市民税、土
地にも、住宅にもかかるわけですし、また、それに関連する産業も潤うわけでございます。そ
ういった意味で今回はこの市有財産の有効活用には、不動産業はもとより開発業者ですね。特
に住宅ハウスのデベロッパーなんですけれども、これを提言したわけです。
現在考えていませんという答弁でしたが、よその市がやっているのになぜうちはしないのか
といつも不思議に思うんですが、その中で考えるのは、その不動産売買における成功報酬じゃ
ございませんが、3パーセントプラスアルファだと思うんですね。大体、不動産業者との土地
売買における、そこをいろいろ交渉の中において設定をする方法もあると聞いております。今
後、まだまだたくさん市有地があるわけですし、そこら辺のところももう1回踏まえて、実は
こういうことで土地がどんどん下落しているんですね。もう知ってのとおりびっくりするよう
に下落をしています。10万円で買った人が、今はもう6万円ぐらいになっているんですね。で
も、その持ち主が言うわけですよ。「私は10万円で買ったのに、隣の人は6万円で買ってるが
な。こんなのはげんかならんたろかい」と、私は言いますね「どうにもならんど」と。時の相
場なんだから、その当時は値がしたと。私だってそういう経験がありますよ。20万だった土地
が半分しないんですよと、そういう状況でございます。
そのような中、やっぱり市有地とか、区画整理の村原地区、やっぱり状況を勘案しながらど
んどん進めていってほしいと。やっぱりこれは、さっき同僚議員のありました定住促進、よそ
からの転入者を増やすためにはやっぱりよく考えて、なぜかやっぱり同じ値段を考慮していま
すけれども、よく考えたら、持っていても何もならんわけですね、市は。固定資産税が入るわ
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けでもなく、金利も払っていますよね開発公社でも。そういった意味でやっぱり大胆に市長、
思い切って今後考えていってほしいと思っております。
次のハですが、回想法の普及でございます。
近年、高齢者がどんどん増えております。そこに我々団塊の世代ですね、昭和終戦後に産ま
れた世代がどんどんどんどん六十四、五、六、七になって何と申しますか、将来問題といいま
すか、いろんな問題といいますか、高齢化に伴いいろんなことが起きてくるわけですが、現在
回想法はもう日本でこのごろ普及したそうですが、欧米ではもう40年前、50年前から普及して
おり、やっと日本に入ってきたそうでございます。
昨年の文教厚生委員会でうちと災害支援協定を結んでおります北名古屋に行ってまいりまし
て、この回想法の普及の方法を勉強してきたわけです。その中で特に昭和30年代ですね、今昭
和30年代を売りにした商店街とかレトロな物品が非常に人気があるわけです。ここに書いてい
るのは、南薩東京社会社名ですが、あそこに行くと、家を改築したり、新築したり、引っ越し
たりするといろんなのが出ているんです。私はしょっちゅう見ているんです。もうすごい難し
い本とかいろんなのがありまして、ちゃぶ台もあります、いろんなものが。もうどんどん叩き
壊して焼くかあるいは埋め立てに使うと聞いております。
そのような中、この北名古屋の回想センターは、行けばもう観光地にもなっているそうです。
昔のミゼットとか、ビー玉とか、サイダーの瓶とか、取るに足らない品物だけれども、こうし
て見るとみんな懐かしい懐かしいと言って、特に回想法どころか観光地にもなっていると。そ
ういう商店街もあるわけですね。昔のですね。そのような意味でこのようなことを提案してお
ります。是非よかったら今後考えていってほしいと思っております。
あと2分ですね。次に、ニの半日交通圏の拡大でございます。
市道の整備はもちろん、県道、国道、我々南さつま市民にとっては大切なものでございます。
先日も東京や甲信越方面で雪が記録的大雪ということで道路が寸断され、物資、食料品、燃料
等流通されなくなり、最初はヘリコプターで運んでいましたが、最後はもう間に合わないとい
うことで、その住民丸ごとヘリコプターで移設するなど道路の寸断は大変な状況が起きます。
我が市におきましては、特に鉄道もございません、高速道路もございません。もちろん地下
鉄もございません。そのような中で、やっぱり道路交通網の整備というものは非常に大切だと
思っております。人、物、金、情報、あらゆる運ぶ手段は現在はほとんど道路に頼っている中
で、例えば市道も整備されつつありますし、笠沙の国道整備も用地買収が円滑に進むなど着工
すると聞いております。
その中で特に県道20号線、大坂線ですかね。これまで毎年毎年、道路拡幅や車線の増設など
されてきましたが、まだまだ今後進めていってほしいと思います。とりわけ県庁所在都市鹿児
島市には多くの方々が諸用事で行きますし、現在市内におけます県職員ですね、振興公社とか
あらゆる学校の先生とか、実は本市に住まずに通勤する方がものすごく多くいるわけでござい
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ます。そのような中、また観光における振興を図るとするならば、是非さらにさらにこの県道、
国道の整備を進めていくべきであり、もちろん国、県の管轄でございますので、そこら辺を市
としてどのように要望、働きかけているかお尋ねしたいと思います。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
ここで休憩し、再開を13時といたします。
休憩
正
午
再開
午後1時00分
再開いたします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
回想法に係る昔懐かしい品物等がごみ処理の中継基地等で集めら
れるのではないかというような御質問だったんですけれども、確かにいろんなものがあると思
いますが、ただし、そういったものについて一点一点選定する作業、それから、それを管理保
管する作業、そこの処理場の職員にお願いするということについては、本来の処分業務に影響
が出てくるのではないかというふうに思って、非常に困難ではないかと思っております。やっ
ぱりいい方法としては、市民に広く募集することが妥当な方法ではないかというふうに考えて
いるところでございます。以上です。
○教育部長(塩賀千弘)
ごみ中継基地からのそういう取得については、今、市民福祉部長の方
から話があったとおりですけれども、そのような形で教育委員会の方といたしましては、展示
品としてふさわしい品物を寄贈いただくというような方法をとっているところです。議員おっ
しゃるように、昭和のそのような貴重なものがだんだんと廃棄される状況ではないかなという
ふうに思っているところであります。
そこで、一例といたしまして、平成24年10月に市民に広く呼びかけまして、寄贈や寄託をい
ただいた品物を昭和の暮らし展ということで延べ96日間開催いたしたところであります。市役
所本庁のギャラリーや旧鯵坂家住宅あるいは歴史資料館に展示して、延べ1,000人ほどの方の
来場をいただいたところでした。福祉課の事業や施設等での回想法を活用した教室等において
も、市の所蔵しています資料を活用いただいているところであります。
また、展示については各資料館に歴史民族資料ということで民具や学用品、生活用具などを
常設展示しているところです。現在でも寄贈と寄託というような形で民具等を提供いただいて
おりますことから、農機具、例えば田車とか脱穀機など資料館で随時展示をしているところで
あります。今後とも広く市民の皆様に呼びかけをしまして、貴重な物品の収集に努めたいと、
そして、公開、活用というようなことを進めてまいりたいというふうに考えているところであ
ります。
○建設部長(徳留忠昭)
県道鹿児島加世田線をはじめとする国県道の整備に対する要望につい
て御質問がございましたので、お答えいたします。
本市における国県道の道路網といたしましては、御質問でございました鹿児島加世田線が鹿
児島市や空港を結ぶ大事な道路と位置付けられると思いますが、このほかに国道270号、国道
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226号、それから南九州市を結ぶ県道加世田川辺線、阿多川辺線などが挙げられます。これら
の幹線道路は産業観光の振興、地域間交流を促進する上で重要な役割を果たしていることから、
これまで機会を捉えて国、県へ整備促進を要望してきたところでございまして、その成果とし
てこの5年程度のスパンで見ましても、国道226号では加世田唐仁原で整備が止まっていたと
ころが新たに着手されたこと、それから、笠沙道路では御質問でございましたとおり用地の取
得が進んでおりますこと、それから、坊津道路では丸木崎トンネル、これは開通をいたしまし
た。さらに、続く久志地区におきましては、新たな道路整備についての計画、検討する業務委
託が発注をされております。それから、国道270号では宮崎バイパスが本格的に工事が再開さ
れております。さらには、阿多川辺線の白川地区で整備が完了したことや花瀬地区のバイパス
整備が着手するなど着実な整備が図られてきたところでございます。
また、薩摩半島の骨格道路として現在、南薩縦貫道の整備が進められておりますけれども、
高速交通網とのアクセス向上は本市の浮揚発展に不可欠であることから、昨年、市長、商工会
議所会頭などによる県知事要望を実施しておりまして、これも御質問でございましたが、本市
には高速道路がありませんので、この高速交通体系の南薩縦貫道との連携ということを県の方
で検討をいろいろして欲しいという要望をしたところでございますが、これについてもこのほ
ど基礎資料収集という形ではございますけれども、調査委託が県の方から発注されたところで
ございます。
市としましては、笠沙道路や宮崎バイパスをはじめとする事業中箇所の早期完成に向け、引
き続き県に対して要望してまいりますとともに、つわちゃんバスの路線に当たります県道など
市民生活に関わる道路の様々な課題、さらには経済団体が中心となって要望活動を続けている
薩摩半島横断道路につきましても、南薩地域全体の浮揚発展に資する構想と捉えまして、元気
都市南さつま実現に向け、あらゆる観点から県への提言、要望を行ってまいりたいと考えてお
ります。
○15番議員(山下美岳)
回想法における道具、レトロな物品の収集でございます。私もちょく
ちょく行って見るんですが、懐かしい、欲しいのがあるんですけれども、個人的には倉庫があ
るわけじゃない。俗にいう馬小屋があるわけじゃない。持って帰るにも帰りようがなくて断念
するところでございます。現在、小中学校の統廃合で空き教室等がありますので、そういうと
ころにどんどん運んで、価値がある、ないは若い方は分かりませんが、60代半ば以降になりま
すと、本当に懐かしく思える昭和30年代の品々でございますので、そんな難しく考えずに、い
っぱい書籍もあるんですね、昔の百科事典集とか、小説の全集とか。どんどん持ち帰って、見
てもらって、やっせんかったらまた持って帰って捨てればいいわけですから、東京社に行って
ですね。それぐらい大胆な発想で、是非鋭意取り組んでほしいと思っております。教育部長が
言ったとおり、私も見ましたよ。市の入口とか、鰺坂邸で。あんなものは私に言わせると、ま
だ品不足だな、ちゃちだなと思ったからこういうことを言っているわけでございます。その辺
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のことを理解して取り組んで欲しいと思います。
この半日交通圏の拡大でございますが、私も議員になって16年目ですが、土木に関する質問
は今回初めてでございます。答弁を聞きまして、それぞれの路線で着々と進行しており、大変
うれしく思っております。また、聞くところによれば、建設部長におかれましては、3年の月
日が終え、本庁に帰ると聞いております。本庁に戻った際もこれまで以上に更なる精進を重ね、
奮励努力され土木部長になった折には3年仕事をされた南さつまへの思いを大切に、格段と申
しますか、特段の御配慮、御高配を賜ることを心より祈念いたしております。お疲れさまでし
た。
続きまして2番目、小学校再編についてでございます。
小中学校の再編が進んでおります。合併当時22小学校、8中学校がございましたが、現在に
至って大分整備されて教育再編、教育環境の整備が進んでまいりましたが、また4月には新た
なる笠沙小学校も創設され、さらに久木野小学校も加世田小に再編されると聞いております。
少子化の影響と言えばそれまでですが、やっぱり義務教育の一環でございます子どもたちに切
磋琢磨しながら教育の質の向上を目指して進まざる得ないのも反面寂しい面でございますが、
これまで統合された小中学生の感想等を教育委員会で把握したところでは、大変順調にいって
いるということを聞いております。そのほか、まだ本当に小規模の小学校がある中、今再編に
向けて準備をしているのは当然お聴きしております。ここでお聴きしているのはもちろん分か
っておりますが、今回、昨年の選挙で私たちもいろいろ回って、お話を挨拶の中でしながら意
見を聞くと、あたかもこの再編が教育委員会あるいは市長が強引にやっているのではないだろ
うかと。なくなったところは本当に寂しく、ノスタルジック、寂寥感にあふれているなどと、
なぜか私にはもちろん円滑に、慎重に協議会も設置されてする中、こういう経過に至った次第
であり、もちろん議会でも承認されていますが、なぜかこのように誤解されている、全く理解
されていない。例えば市長におかれましては、もうこれとは別に、いろんな例えばくじらの眠
る丘とか、水陸両用バスとか、諸施策は全く理解されずに批判もされ、もちろん私はその折々
言うんですね。市長は提案して議会で承認され、それをやっと執行する段階でいろんな目的、
趣旨、狙いがあって、その財源内訳も100パーセント国、県の補助とか説明をしたらやっと分
かる程度でございまして、皆さんは市報とか議会だよりとかというものを読まれますかと逆に
質問しますと、たまにはもう隅から隅まで読んで文章の稚拙さまで指摘する方も若干はいます
が、もう全く見ないと。サインをして隣の家に回すとかそのようなのを聞いております。
そのような中、諸政策、特に小中学校の再編その他もろもろ本当に協議会を設置し、趣旨を
説明し、住民の同意を得ながらされているのか、そこを周知方も含めてさらにさらに理解と協
力を含めるべきと感じたところであります。その件に関して教育長、市長も諸政策でそのよう
な感触をどのように捉えたかお聴きしたいと思います。
○教育長(出口定昭)
本市のこれまでの学校再編につきましては、繰返しこの一般質問の場で
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お答えしているところでございますけれども、ちょっとさかのぼって申し上げてみますと、南
さつま市の「新しい時代にふさわしい心豊かな児童生徒を育む学校教育の創造を目指して」と
いうことをテーマに掲げて、新しい学校づくり検討委員会から報告された南さつま市の小中学
校の適正規模、適正配置に基づいて市内の小中学校30校のPTA総会や地域の公民館総会及び
自治公民館連絡協議会総会等で、同じ資料で同じ視点に立って説明してまいりました。それに
よって坊津地区、金峰地区及び大笠地区では、学校やPTA及び地域の方々の三者で再編検討
協議会が結成され、再編のための協議が繰り返し行われてきたわけでございます。
その結果、再編するという地域の総意をまとめて要望書がまとめられ、市長、教育長に提出
され、その後は再編をスムーズに推進するために再編準備委員会を立ち上げ、一定の手続を経
て再編に至っているものであります。最近の例としまして久木野地区があるわけですが、久木
野地区におきましても、学校やPTA、地域が主体となって再編検討協議会が結成され、再編
について協議が重ねられまして、その結果として要望書が提出され、ただ今再編準備委員会で
の協議に入っているところでございます。その準備委員会でございますが、構成は久木野小学
校関係委員と再編先である加世田小学校の委員及び教育委員会の三者からなっているところで
ございます。
これからも他の校区の再編に関しまして教育委員会としましては、当局から再編案を出すの
ではなく、まず保護者や地域の要請を受け、要望書が出された後の再編のための協議を重ね、
合意のプロセスを大事にしながら慎重に進めていく考えであります。このことに関しましては、
これまでも終始一貫して答弁している所でございます。一部に誤解されている旨発言がござい
ましたが、まことに残念に思います。お尋ねの協議会、委員会は円滑に、かつ慎重に進められ
ているというふうに申し上げます。以上でございますが、何分130年の歴史を持っているもの
でありまして、慎重に進めなければならないということは常に心しておるところでございます。
○市長(本坊輝雄)
小学校の再編につきましては、今、教育長が答弁いたしたとおりでありま
すが、私もこれまで小中学校の再編につきましては、財政の問題で教育環境のこのようなこと
については触れるべきでないというのは重々申し上げてまいりました。地域の皆さん方が地域
の宝である子どもたちのあしたのことを考えて、よく協議してくださいということを申し上げ
たわけでありますが、結果として私の先の選挙におきましても、あたかも市長が、教育委員会
が主導してこのような形が作られたというようなお話を耳にいたしまして、大変残念に思った
ところでありますが、あくまでもこれから将来を託す子どもたちの教育環境の整備という考え
方で、地域とともに語りながら地域とともに歩んできた1つの姿であろうと思っております。
新しいまた再編された後の新学校の取組につきましても、責任を持ってそれぞれの教育環境を
整え、この4月1日には新笠沙小学校もスタートいたす予定でありますが、これまでの坊津学
園、それから大笠中学校、それから金峰地区の大坂、大田、白川の3小学校が一緒になりまし
た新生阿多小学校等の周辺整備も含めてこれまでも責任を持って取り組んできたところであ
- 60 -
ります。
そういうことでございますので、今後ともこの地域の声がこのような形で、久木野小学校区
の皆さん方が加世田小学校と統合させてくださいということでありますが、地域の皆さん方の
御意向等を受けとめながら、地域の皆さん方こぞって将来あるべき姿へのお気持ちであろうと
いうことはお受けとめをさせていただいておりますので、そのこと等を相互に確認しながら事
を大事に大事に進めていかなきゃならないと思っておりますが、久木野小学校に限らず、今後
加世田地域でもこのようなこと等が生まれることであろうと思いますが、それぞれの地域の御
意見、歴史を大事にしながら慎重に対応していきたいと思っております。主役は地域の皆さん
方、地域に住んでいる住民の皆さん方であろうということは、お互い確認しながら学校再編に
ついては進めさせていただきたいと思いますが、教育委員会の方でそのような形でこれまでも
取り組んできましたし、これからも取り組むべきであろうと思っております。
○15番議員(山下美岳)
ただ今教育長及び市長から答弁があったわけでございます。避けて通
れない中、22小学校、8つの中学校が再編されて今日に至っている中、市民の中にはなぜこう
なったか、その過程の円滑、慎重にかつ再度協議会、検討会を重ねてきたのが伝わってなく、
曲解されていることが本当に私は残念に思っておりますし、今後も議員としてその説明をする
責任があると思っておりますし、また、市長あるいは教育長におかれましても、本当に日々市
民の理解、そして協力を得られるならば丁寧な説明を重ねていく必要があるかと思っておりま
す。
次に3番目、吹上浜砂の祭典でございます。
昨年の夏、鹿児島経済研究所より報告がなされております。このような資料なんですが、た
くさんあるかと思っておりましたら、なかなかもう冊が少ないということで、お借りしてずっ
と読んでみました。なかなかすばらしい出来栄えであり、このような結果をもとに27回目の今
年の夏の祭典も若干方向性を大切にしているかなと感じているところでございます。
この報告書の中で課題5項目、そして方向性が3項目提示されています。それの前段として、
砂の祭典の特性についてたくさん項目がございますが、その中から特に気がついた部分を読ん
でみますと、11日間のメイン会場で13万人の参加者があり、一大イベントであり、その中でも
26パーセントが県外客で国内各地から来訪され、砂像その魅力が満足度を高めている。入場料
をいただきながら経済効果は、主催者事業費の3.6倍に当たる3億4,065万円になると算出され
ております。また、経済効果を高めるための今後の課題としては、グルメや特産品コーナーの
魅力づくり、滞在時間を長期化するあるいは市内の観光案内機能と連携し充実を図る。情報発
信の強化や開催期間の延長がございまして、その結果これらをもとにさらに効果を高めるため
の方向性としては、観光消費を促すための仕掛けづくり、2番目に広域からの集客に向けた取
組の推進、3開催期間の延長による砂像効果の創出等が指摘されております。
本年度ももう既にスタートしておりますが、これらを基に私なりに考えた点は、まずイでご
- 61 -
ざいます。市民やボランティア等に今一度本イベントのコンセプトや意義を周知すべきではな
いかということでございます。この結果を、報告書を見ましても、市内にも1回も来ていない
方が多数あるという事実でございます。去年私もびっくりしたのですが、ごく親しい友人でご
ざいますが、二十何年間サンドクラフトのカレンダー等の購入には協力していますが、1回も
行っていなかったと。しかし、昨年北海道から娘夫婦が来て、たまたま行ってびっくりしたと。
あんなすばらしくて、あんないろんなイベントがあり、感激したと。初めてびっくりしたと。
百聞は一見にしかずという言葉もございますが、初めて行ってそのような感動を味わう方もい
るわけです。そういった意味で、このような27回目の開催に当たって、いま一度このような周
知の仕方を考えるべきではないかと思います。
2番目、ロです。この関連の特にグルメも好評でございます。郷土の土産品等あるいは砂関
係の物販等ですね。そして、旅行業者等を一堂に集めて開催前に講習会などあるいは衛生基準、
あるいは今はやりのおもてなしの技術を上げるなどスキルアップを図るべきと思いますが、こ
のような対策を練っているかお尋ねいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
経済研究所から出された報告は今、議員が申し上げたとおりで
ございます。このイベントのコンセプトに再度見直し、周知するべきではという意見でござい
ますけれども、この砂の祭典の目的であります人と自然が調和した環境にやさしい魅力あるイ
ベント、これが主目的でございますので、迎えるボランティア等の方々につきましても、おも
てなしの心を持って接客できるように、また事前研修等も開催しますので、この中で再度もて
なす方としても受け入れる方としても、再度またそういう研修等も考えていきたいと思ってお
ります。
また、会期を30日間という長期開催に今回からするわけでございますので、また修学旅行及
び1日遠足等学生生徒への取組が今後できていけるだろうということ。また、それから、近隣
の観光施設とのタイアップ、これもまた大きな長期になったメリットであろうということで考
えておりますので、今後の観光や経済浮揚につながる取組を行いながら、会場につきましても、
コンパクトな会場設営等を考えながら安定して長期的な運営ができるよう高めてまいりたいと
考えております。
それから、スキルアップの関係でございますが、今回は5月2日から6日、連休期間をゴー
ルデンステージと名付けておりますし、5月7日から31日をセカンドステージと名付けて、入
場料等を差額をつけているわけでございますけれども、今回は昨年の入場ゲート付近に、物産、
飲食、ステージ、これを一体となって配置していく計画でございます。これはゴールデンステ
ージの期間だけでございますけれども、また、ゴールデンステージが終わった後セカンドステ
ージになりますと、砂像展示の方にこの物産、飲食関係は移動いたしてゴールデンステージで
あった物産、飲食関係の設営については、もう全部取壊しをしてコンパクトな形にやっていき
たいと考えております。また、特にこの物産、飲食に関しましては、保健所、それから消防署、
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これらの担当者から保健衛生、火器に対する取扱い、それから、安心・安全等、それから、来
場者への接客マナー、これらも事前説明会を行っていきますので、その中で説明をし、スキル
アップ等を図れるように考えていきたいということで今計画をしているところでございます。
○15番議員(山下美岳)
この報告書を見ますとですね、また来年、次の機会に砂の祭典に来た
いか来たくないかのアンケートの結果も出ております。サンプル数としては977、約1,000です
ね。その中でもう来たいと思わないという方がどれぐらいいたかというと9人、余り来たいと
は思わないが40人ですね。ということは、あとの95パーセントは是非また来たいというアンケ
ート結果も出ております。それぐらい砂の祭典も定着し、ゴールデンウィーク中家族連れでど
こかに行こうかなと大体計画するわけですが、特に小学生、中学生あるいは幼稚園児がいます
と、もう今砂の祭典、ゴールデン期間中の風物詩ともなっております。27回を迎え、このよう
な評価を得ております。もちろんその中で特に人気は砂像群であり、いろんなグルメコーナー
があるから楽しいと。鹿児島から来て、ほかの観光地に行くと皆さん御存じのとおり、例えば
いろんなテーマパークに行きますと、東京ディズニーランドは入場券だけでも1人4,000円か
かるわけです。宿泊もすごく高くつくし、遠いということで、近くて安くて本当に楽しいゴー
ルデンウィーク週間を過ごすには最適と評価いただいているわけです。その中で今、部長が申
したとおりの方策を練って、さらに動員数を図るのはもちろんですが、今のままでもこのスキ
ルアップによってどれぐらいが試算されるかというと、それも出ております。現在の入場者数
でも1人の飲食費を500円、土産を500円ですね。500円といったら1品、1食でしょうが、そ
れだけでも経済波及効果さらに1億6,300万円ぐらい増えるそうです。さらにスキルアップ、
おもてなしを進め飲食費が1,000円増えて土産費が1,000円、2品ぐらい買うんですかね。そう
すると、現状の3億4,600万円に対してその倍ぐらいになる。いわゆる3億2,400万円は増える
という試算も出ております。
このように27回目を迎え、どんどんどんどん進化しておりますが、さらにさらにこのスキル
アップを図るならば明るい展望が開けるのももちろん試算が出ております。また、開催期間の
延長につきましても、もし1か月延長するなら3万人増えた場合、現状に比べて経済効果もぐ
んと増え、さらに南九州市、枕崎市あるいは指宿市等と連携し、砂の祭典、また笠沙コースや
南薩摩半島とのいろんな商品、いわゆるツーリストの商品ですね。ツアー商品も生まれること
は間違いないとの評価が出ております。
思いますに今から27年前、1回だけ休会したんですが、あの暑いさ中、7月の末から8月半
ば、もう焼けつくような砂と台風に見舞われ、暑い中やってからもうじき30年が来ようとして
おります。当時、青年会議所の連中が若さとばかさで始めたようなイベントだったんですが、
現在その当時も新聞等にも果たして砂上の楼閣と消えるんじゃないかというやゆされたことも
ありましたが、今やすばらしいイベントとなっております。30年は北海道の札幌の雪まつりが
その当時30年目ぐらいでありました。我々も若い情熱ですね。いや、うちだって30回すれば札
- 63 -
幌の雪の祭典みたいになるんだよと。30年頑張ればいいよと意気込んで、その当時自信はなか
ったんですけれども、もういよいよあと2年で30周年目が来るんだなと思っております。
特に来年は、市制10周年がございますし、先ほども申しましたとおりなかなか企業誘致がま
まならない中、このような海道八景、その他一生懸命するとするならば、これもよき題材だな
と思います。もうじき始まりますが、今年は会場の設計図も大分変わり、図面を見ますとまぁ
改善されたかなと思っておりますし、このおもてなしのスキルアップを図って盛会裏に砂の祭
典が開催されますことを祈念して一般質問といたします。
○議長(古木健一)
総務企画部長から先ほどの貴島修議員の一般質問の答弁において答弁漏れ
があり、発言したいとの申出がありましたので、許可いたします。
○総務企画部長(松原哲郎)
貴島議員の質問で、全体の市職員数について質問があったわけで
ございますが、御答弁申し上げます。
市全体の職員数につきましては、現在596人でございます。以上です。
○議長(古木健一)
ここでお諮りいたします。
ただ今、発言通告者9人中3人の質問が終わりました。申し合わせにより、本日の一般質問
は以上でとどめたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議ありませんので、本日の一般質問は以上でとどめることに決定しま
した。
本日は、これで散会いたします。
散会
午後1時34分
- 64 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年2月25日
(第3日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第3日目)
1.開
会
日
時
平成26年2月25日(火)午前10時
1.議
事
日
程
(第3号)
○開
議
日程第1
1
一般質問
小園藤生
通告順
議員
(県道・河川改修及び農業・商工業政策を問う
2
諏訪昌一
議員
(産後入院補助の必要性、生活保護切り下げ
3
等)
平神純子議員
(子育て支援、投票率の対策、公共下水道
○散
)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 65 -
)
1.会議に出席した議員(20名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
8
番
議
員
石
原
哲
郎
9
番
議
員
貴
島
修
10
番
議
員
下
野
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
認
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(22名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
選挙管理委員会
委
員
長
瀬
戸
六
生
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
竹ノ内
淳
郎
阿久根
吉
彦
田
平
和
広
永
田
洋一郎
藤
井
鮎
川
敏
下
薗
光
生
坂
口
徹
小
薄
敏
幸
市
園
尚
教
育
設
部
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
子ども応援室長
産業おこし部
商工政策課長
建
設
部
都市整備課長
教
育
部
学校教育課長
市
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
農水振興課長
建
設
部
建設整備課長
教
育
部
教育総務課長
選挙管理委員会
事 務 局 長
泉
- 66 -
彦
△
○議長(古木健一)
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
○議長(古木健一)
開
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
まず、小園藤生議員の発言を許可します。
[小園藤生議員
○13番議員(小園藤生)
一般質問席]
午前10時00分
久しぶりの一般質問で大変緊張しておりますが、どうかよろしく御答
弁のほどお願いいたします。
それでは、通告書に従いまして質問をさせていただきます。
まず、農業政策についてお伺いいたします。
市長の実家は果樹農家とお聞きいたしております。農業については多くの知識を有しており、
農業の厳しさ、農業の重要性というのは私より理解しているものと察しているところでありま
す。
そこで、本市の農業政策を企画立案する上で基本となる農業形態は、大規模農家なのか、そ
れとも兼業農家なのか、高齢者農家なのか、また生産品目はどういう品目なのかということで
あります。
まず、本市の農業の構成状況、その主な農産物、生産品についてお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
おはようございます。
それでは、農業政策についての御質問でありますが、本市の農業形態につきましては、2010
年の世界農林業センサスによりますと、総戸数が2,100戸、一般的に2,100戸の農家戸数と御理
解いただければと思いますが、その中で販売を目的とするいわゆる農家が大体半分ぐらいと、
半数の1,000戸ぐらいと思っていただければと思っております。そしてまた、販売農家のうち
専業農家と兼業農家と分かれるわけでありますが、大体これがそれぞれ半数程度の500戸程度
ということでありますので、大体南さつま市の農家戸数というのは2,100戸ぐらいあると、そ
のうちの半分ぐらいがいわゆる販売を目的でありますので、そのうちのまた半分ぐらいが専業
農家ということでありますので、大体2,100戸の農家のうちの4分の1ぐらいが専業農家であ
ると、そういうふうに受けとめていただければと思っております。
また、農業従事者の農業所得目標の350万円を掲げる一般的に認定農業者ということでお願
いいたしておりますが、これが大体500戸のうちの200戸程度ございます。経営耕地規模別農家
数では5ヘクタール以上の農家数というのが大体、販売農家の6パーセント足らずであります
ので、販売農家全体で6パーセント足らずでございます。いわゆる1,000戸ぐらいある中で、
- 67 -
専業、兼業含まれますが、この中で5町歩、5ヘクタールぐらい持っている農家というのが6
パーセントということでありますので、60戸程度ということで受けとめていただきたいと思い
ますが、農産物の販売金額別農家数は、500万円以上の農家が15パーセント程度で、比較的経
営面積が少なく販売金額が300万円以下の農家数が全体の77パーセントを占めているというと
ころでございます。大変大規模な農家と、それから販売農家でも兼業農家との経営力というの
は大きな開きがあるようであります。
主な生産品目につきましては、コシヒカリに代表されますように金峰コシヒカリ、大浦コシ
ヒカリに代表されますように、米であったり、それから最近は焼酎用の甘藷、でん粉も一緒で
ありますけれどもサツマイモの生産、それからお茶、そしてまたたばこ、カボチャ、深ネギ、
ラッキョウ等が主な生産品目であります。
また、畜産部門につきましては、畜産農家が7パーセントでありますけれども、南さつま市
の大体農業粗生産額というのは、90億円と思っていただければと思っておりますが、畜産農家
の場合は7パーセントでありますが、この90億円の約6割を畜産農家が占めているということ
でございますので、やはり畜産が53億円程度ぐらいということでございます。大体畜産が53億
円、耕種部門が37億円程度と思っていただければと思っておりますが、畜産の53億円の中で7
割ぐらいが肉用牛であると、そういうふうに農業形態としてお受けとめいただければと思いま
す。
○13番議員(小園藤生) 2,100戸の農家ということで、販売をしているのが1,000戸、専業が500
戸、兼業が500戸と、この残りの1,100戸の中に畜産農家、そしてあと高齢者の農家というのが
あるというふうに理解してよろしいんでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
一般的に2,100戸のうちの半数が販売農家でありますので、その販売農家
には専業農家、兼業農家がございますが、やはり畜産農家はこの販売農家の方でカウントして
いただければと思っております。あくまでも2,100戸の半分ぐらいが販売すると、それからあ
とは自家消費農家ということでお受けとめいただければと思います。
○13番議員(小園藤生)
自家消費の農家が結構多いということに驚いておりますけど、いずれ
の農業も本市また日本にとっても重要であるということは周知のとおりだと思っております。
ただ、専業、兼業、そして残る1,100戸につきましても規模が違うということで、規模が異な
るゆえに、当然その支援策も異なってくるべきだろうというふうに考えております。例えば、
この大規模農家につきましては、今進んでおりますTPPの交渉等見据えて海外との競争も視
野に入れなければならない。そして、この兼業農家は食べる分を作って、そして残ったものを
販売していく。そして、本市で多い高齢者農家というのは作ったものを離れた都会にいる子ど
も、そして親戚等々に送って喜んでもらう。また物産館で自分の作ったものが売れると、また
これも喜んでいく。つまり、よく言う生きがい農家だというふうに思うんですけれども、そう
いうふうに分けた場合に、それぞれの支援状況、支援策というのはどういうものがあるのかお
- 68 -
伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
農業についての支援策につきましては、議員も御案内のとおり、やはりハ
ード面の基盤の整備、そしてまたソフト面の生産対策であったり、それから流通対策であった
り、それから農家経営の金融政策であったり様々な角度からの農家支援というのが必要である
わけでありますが、農業の支援につきましては、国は農地の有効利用の継続や農業経営の効率
化を進める担い手への農地集積、集約化を図り、また経営所得安定対策については意欲ある農
業者が参加できるようにすることとしております。加えて、米政策につきましては、食用米か
ら麦、大豆、非主食用米など需要のある作物への転換を推進する足腰の強い産業としていく政
策と、農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を図るための政策を推進するなど、今特に
水田政策が大きく変わろうといたしております。
それから、先ほど議員もございましたように、今シンガポールで協議が進められております
が、TPPによる農産物の重要5品目の関税等について様々な動きがあるようでありますが、
新聞報道、テレビ報道でしかまだ私の方も承っておりませんけれども、今、大詰めを迎えると
思っておりますので、そのような動向を注視しながら、また場合によっては県とも連携をとっ
てしっかり対応していきたいと思っております。
こうした状況を踏まえまして、経営規模の大きな農家につきましては国、県の重点的な支援
策をしっかりと講じていくということ、それから情報の共有化を図りながらソフト事業やハー
ド事業の導入に向けた支援を行ってまいりたいと思っておりますが、前政権下におきましては、
特に農業農村整備の事業が大幅に削減された時期もございましたが、現在は農業農村整備等に
つきましても、特に金峰地区の経営体事業につきましても事業が復活し、今、順調に事が進ん
でいるわけでありますが、今後とも老朽化対策も含めて、土地改良事業等も含めて積極的に推
進していきたい。また計画的に取り組んでいきたいと思っております。
それから、農業規模の小さな農家につきましては、集落営農を除きますとなかなか国や県の
支援策というのも限られております。そういう意味で、高齢者及び小規模生産者への支援策と
いたしましては、少量多品目野菜の栽培に取り組む方や、高齢者の方を対象とした団体に出荷、
販売及び軽トラ市等での参加を条件にしながら種苗の助成を行うとともに、生産した農産物を
出荷する仕組みづくりを実践するグループをここ数年支援をいたしておりますし、また簡易パ
イプハウスの設置や鳥獣被害防止施設整備の助成も行い、生産者の所得向上や生産意欲の向上
につなげたいと考えております。
そしてまた、栽培指導相談員も配置をいたしまして、栽培指導、販売に伴う相談や情報提供、
それから出荷支援など、高齢者や小規模の農家の皆さん方が生きがいや意欲を持って農業等を
続けられるように、様々な市の単独の支援等も今行ってきているところであります。
○13番議員(小園藤生) ただ今市長の方から答弁があったとおり、土地の集約、担い手の集約・
集積を含めた大規模農家を育てることも大事でありまして、そして、これにつきましては国、
- 69 -
県の支援もあるということでありますが、今回はこの高齢者農業、生きがい農業についてさら
にお伺いしたいと思っております。
日本の人口は東京に一極集中、そして鹿児島県は鹿児島市に集中し、本市も加世田に集中し
ております。そこが便利だから、そしてそこが生活しやすいから仕方ないということでいいの
でしょうかと思っております。地方の農地が荒廃していきますと、民家の近くまでイノシシな
どが出没しまして鳥獣被害を引き起こす。まさにこれが現状ではないでしょうか。その鳥獣被
害に苦慮しているというのが高齢者農業、地方の農業の一番苦慮しているところではないでし
ょうか。この高齢者農業というのは所得として、市民税として市に貢献できないわけですけれ
ども、十分市民としての活躍はしているというふうに思っております。生産物の成長を糧に心
の健康が生まれまして、そして病院に行く日数も減り、まさに健康都市南さつまづくりに大い
に貢献しているというふうに私は思っておりますが、その点につきまして市長の見解をお伺い
いたします。
○市長(本坊輝雄)
それぞれ私どもの地域は先人からの水田があり、畑があり、それぞれの地
域で耕作をいたしてきているわけでありますが、やはり今お話がございましたように高齢者の
皆さん方、また第一線を御勇退されて、そして晴耕雨読と申し上げますか、日々の家庭菜園、
また我が家での農業に向き合っての畑仕事が楽しみであるというお話を聞くわけであります
が、専業農家、また兼業農家、そしてまた高齢者の皆さんに限らず、私どもの地域におきまし
ても、金峰地区におきましては「木花館」であったり、また大浦地区におきましては「大浦ふ
るさと館」であったり、またJAの経営します「さえんばたけ」や「にいななまる」を含めて
それぞれの地域にそれぞれの物産館等もあるわけでありますが、それぞれが生産されたものを
こういう物産館の店頭に並べることで、また今日の自分の野菜が売れてたと、楽しみだなと、
次も頑張ろうと、そういうようなことで日々の暮らしに1つの目標を持って、張り合いを持っ
てやっぱり頑張っていけると、そういうことを感じるわけであります。そういう意味では、栽
培指導員を配置いたしましたり、それから地域によっては地域全体として、この南さつま市内
だけのこのような販売所だけではなくして、鹿児島のおいどん市場をはじめ様々なルートによ
って地域の農産物が並ぶということでありますので、専業、兼業、高齢者問わずみんなで真心
を込めて安心安全な農産物等につきましては是非、耕作放棄地になることなく、少しでも畑で
野菜づくり等も楽しみだという、その楽しみを大切にしながら今後とも私ども行政ができると
ころはしっかりサポートしていきたいと思っているところであります。
○13番議員(小園藤生)
今、市長の考え方をお伺いしたところですが、その高齢者農業、生き
がい農業、これに関しまして、市のバックアップ、今ありましたけどおいどん市場、軽トラ市
場等々の対応もしているということですけれども、新年度予算につきましてもそういう意味か
らどのような支援、新年度こういうふうに支援していくんだよと、これから先こういうことや
るんだよというようなこと等ありましたらお伺いいたします。
- 70 -
○農水振興課長(永田洋一郎) 今市長の方からも答弁がございましたとおり、それぞれ高齢者、
あるいは小規模農家にとりましては一番持ち得ない条件といいますのが、交通手段がないとい
うことでございます。それと、あと作り方につきまして、昔から農業生産されておりますので、
非常に技術的、あるいは技能を持ってらっしゃる。そういったいい面を活かすということもご
ざいまして、市としましてはそういった高齢者、少量多品目農業を生産される農家に対しまし
ていろんなそういった販売の情報、ここに持っていけばこういった農産物が売れるよと、そう
いった情報を提供するというものと、もう1つは種苗費を幾らか私どもの方で支援していくと
いうことを平成26年度予算の中で考えているところでございます。
それから、市長の方からありましたように、そういった中でそれぞれそういったグループを
集めて、そして座談会を行って、その中でいろんな安心安全な生産に向けた農産物の供給のた
めの情報提供、特に防除の関係とかそういった部分も指導員を配置しながらやっていくという
ことであります。
それから、議員の方から鳥獣被害の話も出されたわけでございますけれども、鳥獣被害につ
きましてもそれぞれ事業もあるわけですが、非常に使いづらい事業も中にはございます。そう
いう中では、そういったグループがきちんとそういった鳥獣被害に遭うことなく農業経営が営
まれるような体制づくりのためのそういった施設整備の助成、あるいは1年を通じて農業生産
ができますように簡易のパイプハウスの設置等を行うようにということにしておるところでご
ざいます。
それから、交通手段が非常に乏しいということでございますので、そういった部分に対しま
しても、いわゆる圃場から販売するところまでそれを持っていく、そういったためのシステム
づくり、そういったのも併せて行っているところでございます。
以上でございます。
○13番議員(小園藤生)
新年度の予算で高齢者農業、生きがい農業を対象にしてオリーブの話
があったわけですけれども、これについては高齢者に向いている作物だというようなことで新
年度から取り組もうということと伺っているのですが、予算も挙がっていると思うんですけど、
その辺についてお伺いしたいんですが。
○市長(本坊輝雄)
このオリーブ園の取組につきましては、御案内のとおり、九州も果樹の産
地でありますが、九州各地域でやはり樹園地が大変荒れてきたということでございまして、い
わゆる果樹農家が温州栽培から中晩柑類、もしくはオリーブ栽培へ今大きく変わりつつあるわ
けでありますが、九州でも四十数か所様々な地域でオリーブへの取組が始まっております。私
どもの隣のまちの日置市においてもこのような取組が始まっているわけでありますが、私ども
は昨年民間の企業から土地を貸していただきたいということもありまして、私どもの万世地区
にオリーブの苗を700本程度植えていただき、また砂丘の杜きんぽうにつきましてはオリーブ
の苗を南さつま市に寄附をいただいて植えさせていただいたところでありますが、なかなか、
- 71 -
永年作でありますから、一年作ですと植えてすぐ翌年は収穫ができるというものでありますが、
これにつきましては4年、5年後に収穫ができるということでありますので、やはり加工用が
あったり、それからいわゆる油用があったり、そのままのピクルスとして食用できるものもあ
ったりということでありますが、今後、高齢者に限らず、高齢者に限らず若い方々も含めて新
たな産業として取り組んでいきたいと思ってのことであります。
まだまだ10年ほど前は、海外の輸入物だけに目が行っていたわけでありますが、ここ最近は
やはり国内産のオリーブに大変需要が高まってまいりまして、まだ国内産が1パーセントにも
満たない生産量であることからそういう取組が始まっております。ただ、少量の地域だけで搾
油をする、加工施設を造るとかそういうこと等も非常に今後は取組としてはなかなか投資も必
要でありますが、やっぱり広く市を越えて地域全体としてのこういう取組等ができればと思っ
ておりますので、一朝一夕にはいきませんけれども、そういう意味では高齢者に限らず新たな
地域の産業として日置市も取り組んでおりますので、この辺一帯が、吹上浜一帯がオリーブ産
地に、海岸線を有しておりますので、水はけのいいところ、日当たりのいいところ、風のない
ところというのが条件でありますので、そういう意味での取組を進めていきたいと思っており
ますので、高齢者ということに限らず広くお受けとめいただければありがたいと思います。
○13番議員(小園藤生)
オリーブに関しては高齢者だけじゃなくして今後の農家の何がしかに
なるように努めていきたいということでございます。今後そういう決意を持ってやられるとい
うことですので、その販路の確保、そしてまた指導者のオリーブに対する知識など、そういう
等々研究・研修していかれるんだというふうに思っております。成功することをお祈りいたし
ております。
それでは次に、災害に強いまちづくりということで、大浦川の河川改修についての考え方と
いうのをお伺いいたします。
この大浦川の災害、氾濫というのは、大浦の支所を含めまして被災区域が広く、大災害にな
りかねない状況でありましたけれども、おかげさまで長年の改修工事の結果、大災害は免れそ
うな現状であるというふうに思っております。だた、絶対安全だというあかしはどこにもない
んだろうと思っております。
そこで、これからは、過去において幾度となく災害をもたらした支所の裏の大王川の改修工
事を優先すべき時期に来たのではないかと県に要望、また進言する考えはないのかどうかお伺
いいたします。
○建設部長(徳留忠昭)
二級河川大王川は、今御質問がありましたようにこれまで豪雨により
まして溢水するなど災害も発生しており、改修の必要性や緊急性につきましては、私どもも十
分認識しており、県へも改修の要望を行っているところでございます。
県におきましても、大王川の改修の必要性は認識しているものの、現在、大浦川の野下橋上
流部までの区間を整備中でございまして、その未整備の2キロメートル区間の進捗を図ること
- 72 -
に今後も力を注いでまいりたいとのことでございました。
市といたしましては、大浦川の整備促進とあわせて大王川の早期着手を引き続き要望してま
いりたいと考えております。
○13番議員(小園藤生)
両方要望していきたいということなのか、それとも野下までの2キロ
メートルが終わらないと大王川に入れないということなのか、その辺はいかがなものなんでし
ょうか。
○建設部長(徳留忠昭)
現在、大浦川を整備中でございますので、まずは大浦川の整備区間の
完了ということを目指してもらいたいというのがまず我々の一番の要望でございます。ただ、
大王川も道路がつかったりしておりますので、その必要性について訴えているところでござい
ますので、できれば大浦川も大王川もということで要望はしております。ただ一方で、本市の
河川改修を、二級河川の改修状況を見ますと、1つに万之瀬川という大きな河川の改修を今お
願いしております。もう1つは坊津町の泊川の方も浸水被害がございましたので、やっと今工
事の方にめどが立って着手が始まっておりますので、これらの河川改修も県には強くお願いし
ておりますので、それぞれ進捗している河川についてはそれを引き続き、ただ大王川も是非お
願いしたいというスタンスで要望しているところでございます。
○13番議員(小園藤生)
先ほどありました大浦川の改修につきましては、あと1年そこらで野
下橋までは無理でしょうけれども、まあまあ何とかなりつつあるというふうに私は認識してい
るところでございます。それからあと、野下橋までやる方がいいのか、それともここで、そこ
はもうお世話になりましたと、ありがとうございましたと、今後はこちらの大王川の方をどう
しても県にお願いしたいというふうに要望すべきでないかと、そちらの方が優先されるべき河
川改修じゃないのかというふうに思ってるわけですけれども、その辺のお考えはいかがなもの
でしょうか。
○建設部長(徳留忠昭)
大浦川の改修が、磯間橋から少し上流の方まで今着手をしてございま
す。このことは大浦地域にとって過去の水害で一番大きな影響があったのが木連口、先ほど御
質問があった支所周辺がつかったということで、そこの特に大浦川の左岸側の改修が進んだこ
とで、先ほど議員からも1つの目途という言葉が出たんだろうと思いますが、もう少し大浦川
の上流を考えましても、福元集落のところでもかなりの浸水被害があったと、床上の被害があ
ったと聞いております。そうすると、その大浦川の上流の福元集落を中心とした浸水被害に対
する解消ということは非常に我々も重く受けとめて、そこの整備要望というのはしていかない
といけない。それを、まだ改修の目途が立たないときに、そこに1つの区切りがついたという
考えには我々は至っておりませんので、その大浦川の上流部の改修はしっかりと要望として県
に行ってまいりますし、繰り返しになりますが、大王川の被害もあったということで、県には
そこはしっかりと認識をしてもらう意味で要望をあわせてやっているというところでござい
ます。
- 73 -
○13番議員(小園藤生)
2か所要望していくというのは大変ありがたいことですけれども、な
かなか県も財政上、あそこもここもというのはなかなか無理な話だろうというふうに思ってお
ります。そういう意味から、市民の生命、財産を守ると、そしてまた費用対効果と、こういう
観点からいきますと、部長、どちらを優先させるべきだと現時点でお思いですか。
○建設部長(徳留忠昭)
どちらかをとれということについて、ここでどちらですよというのは
なかなか難しいところもございます。先ほどから申し上げて繰り返しになりますけれども、ど
ちらも被害が出ておりますので、どちらも早期に解消してほしいということでのお願いでござ
います。ただ、県の財政が厳しいというのは我々も十分承知しておりますし、泊川の方も浸水
被害があって、そこも大きな事業費がかかる中でやっと進んでおりますので、地元の市といた
しましては、とにかくそれらを認識して県に対し要望し、県からは国の補助金、交付金、これ
をできるだけ南薩地域の方に確保してほしいと、今のところはこういう要望を続けていくしか
ないのではないかと思いますので、どちらかを選択をということは市としてはしなくて、県の
方にはそういう被害があった箇所についてはすべてについて要望を続けていくということが
大事だろうと考えております。
○13番議員(小園藤生)
毎年毎年要望していくというのは大変大事なことだろうというふうに
は思います。部長もこの大王川が氾濫したときの状況写真というのは御覧になったことだろう
というふうに思っています。野下橋までの2キロメートルの工事をしなきゃいけないと思いま
す。しかし、しなきゃいけないんですけれども、その前にこの大王川の改修を行って少しでも
大きな被害が想定される箇所を一日でも早く未然に防いでいくという考え方から、そしてまた
先ほどありました費用対効果、費用対効果っておかしいんですけれども、住民が結構どちらも
水害で苦労しているんですけれども、より大王川の方が過去の例として災害をより多く被って
いるという状況を考えますと、それでは県が「部長、どちらをどうすればいいんですか」と聴
かれた場合に、「いやいや、2つともお願いします」というスタンスではなくて、状況を考え
たら2つともやっていただきたいんですけれども、できたらこちらを何とか先にとか、そうい
う考えとか、順位はつけないということでしょうけれども、しかし、優先順位をつけるという
のが普通のやり方だというふうに思うんですけれども、いかがなものなんでしょうか。
○建設部長(徳留忠昭)
県の方からは、当然要望を市から受けるときには優先順位というのを
県は要求することがございます。そういう優先順位からいきますと、今大浦川の方が整備を進
めております。これも当然市の要望等を踏まえて県が着手をし、3.2キロメートルという整備
区間を設けて今着手をしてございますので、優先順位というのは整備事業中箇所の早期完成と
いうのが要望としては上なのかもしれませんけれども、我々としては、先ほど申し上げた幾つ
かの河川も要望し、着手をしてもらっておりますので、そこに大王川も入れてほしいというこ
とでございます。難しいのは、地元が、市の方が大浦川か大王川かを選択をして、例えば大浦
川を止めて大王川をお願いしますというと、それは1つの優先として県は大浦川を止める、大
- 74 -
王川の方にということは県が考えるかもしれませんが、今そのことを市が選択をし、大王川を
止めて大浦川にという状況ではないというふうに考えておりますので、細かい優先順位は別に
しても、2つの河川を浸水被害のあった2つの河川を整備してほしいということを県に訴える
ことが今一番大事ではなかろうかと考えております。
○13番議員(小園藤生)
市の考え方も当然大事ですけど、災害に遭っている、市民の声を聴く
というのも大事なことだろうというふうに思っております。
そこで市長、その辺の災害、大浦の皆さんといいますか住民の声を聴く場、例えば大浦川を
このまま2キロメートル野下橋まで改修していったほうがいいのか、それともここで大王川に
切替えてひとまず大浦川は、両方やっていただければそれにこしたことはないんですけれども、
それがちょっと厳しいとなると、ここで大王川の方にちょっとかじを取らせて、完成するまで
大浦川の改修は待っていただきたい等々のそういう声を聴く場というのを大浦地区内で持って
いただきたいというようなふうに思っておりますが、いかがなものでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
今、建設部長が答弁いたしてきましたとおり、様々な要望事項というのは
県の方に、私ども幾つかの河川改修をお願いしてありますから、1つの地域、1つの河川にお
いて、この箇所が終わった時点でこっちの方に入りますとかというのはよく検討、打ち合わせ
をするわけでありますが、今大浦川の改修につきましても改修計画を立てて、そしてその期間
でそれなりの改修の意義をきちんと見据えてこれまで改修をやってきていると思います。改修
のこの後、そっちよりもこっちをどうかということをどんな形で聴けばいいのか、私も初めて
のケースでありますし、これまでも地域審議会等含めてこのようなことが議題に上がったこと
はございませんでしたので、ひとまず、さあ、明日からどうするんだという話ではありません
ので、この辺のことにつきましては、今県の方は県の計画として事を進めておりますので、し
かるべき地域の皆さん方のお声がどのような形で上がってくるのか、そしてそれは地域全体と
しての声なのか、上流に住んでいる方々のお気持ち、下流に住んでいる方々のお気持ち、様々
な、河川というのは、また道路とは違った意味での河川が果たすべき役割というのはございま
すので、この河川改修というのは水害との闘いで長い歴史もあろうかと思いますが、その辺に
つきましては今後様々な機会があろうと思いますので、いろいろと御意見は承りたいと思って
おりますが、平成26年度につきましては、大浦川の改修についてはこれまで同様のお願いをい
たしておりますので、継続してお願いしつつ、どの時点でどの程度なのか、それから公の金で
改修していきますので、やはり改修効果というのももちろん県としても考えてのことであろう
と思いますが、なぜここで止めるのかということ等も、これもまた大きな視点に立ってきちん
と説明責任も果たさなければならないと思っておりますので、こういうケースは余り私もこれ
まで経験がございませんので、今後とも地域の皆さん方あってこその河川改修でありますので、
様々な形で御意見等は承っていきたいと思います。
○13番議員(小園藤生)
先ほどありました上流の方の言い分もあるでしょうし、下流の方の言
- 75 -
い分もあるということで、大所高所から地域審議会等々でも情報の提供といいますか協議して
いただければありがたいというふうに思っております。
次に、県道の改良工事ということで、県道久志大浦線の御存じだと思いますけど特別養護老
人ホーム恵風園下の改良工事を県に要望する考えはないかということであります。私は非常に
危険な箇所だというふうに思っておりますが、その見解をお伺いいたします。
○建設部長(徳留忠昭)
県道久志大浦線の特別養護老人ホーム恵風園下のところの危険性の認
識でございますけれども、こちらの方については落石の危険性ということであろうかと思いま
す。この箇所につきましては、平成24年2月に地元から落石の報告をいただきまして、現地調
査、あるいは防災点検を通じて県と協議をしておりまして、落石崩落箇所の上部に木製の柵に
よる仮設の落石防護柵、あるいは、法面の下の方に大型土嚢等を設置するなど応急的な対策を
実施していただいているところでございます。
今後の対策ということにつきまして、県において今年度、委託業務により法面の調査を実施
しておりまして、この中で今後の具体的な対策の検討を行っていくとのことでございます。市
としましては、この危険箇所の早期の対策が図られるように引き続き県に要望してまいりたい
と考えているところでございます。
○13番議員(小園藤生)
多分この箇所は部長が本所に上がってからの話だというふうに思うん
ですけれども、この箇所につきましては、市長も御存じのとおり地元から要望書がきてるとい
うふうに思っております。通学路でもあり、バス路線でもあるということで、その集落、そし
て学校、消防からも要望が上がっているというふうに思っておりますので、どうか強い要望を
今後もしていただきたいというふうに思います。
次に、また県道の改良についてでございます。秋目上津貫線の改良計画ということでお伺い
したいと思うんですけれども、この区間で一部用地交渉ができない箇所がありまして、地権者
の御理解をいただけないというのはとても残念なことだというふうに私は思ってるところであ
ります。しかし、この一部未改良のところで用地交渉も終わっているにもかかわらず長年放置
されているという箇所があります。この辺、県の今後の計画等御存じであればお伺いしたいと
思います。
○建設部長(徳留忠昭)
県道秋目上津貫線の中で、今御質問のあった用地買収が済んでいると
ころというのは出良地区のことを御指摘されたんだと思いますが、御指摘のとおり出良地区で
は用地の買収がほぼ、ほぼだと思います終了しておりますが、整備が着手されていないという
ことで、先日の鑑真道歩きの亀ヶ丘の方で私も歩きましたけれども、その区間が残って非常に
悪い状況というのも確認をしております。このようなことから、市といたしましても整備を強
く要望しております。県におきましても、この出良地区につきましては用地を買っているけれ
ども着手ができてないということも認識をしておりますが、ほかの事業箇所の進捗を見極めな
がら適切な時期に着手してまいりたいというような回答をいただいているところでございま
- 76 -
す。
もう1か所、用地が困難で未改良となっている箇所というのは平原地区に2か所ほど、いわ
ゆるボトルネックになっているところだと思いますが、この区間につきましては事業実施期間
中に事業用地の了解が得られなかったもので、事業を実施するにはまず地権者の御理解をいた
だくことが大事だろうと考えておりますので、市としましても用地取得が図られるように努め
てまいりたいと考えているところでございます。
○13番議員(小園藤生)
この秋目上津貫線につきましては、用地買収をして放置されていると
ころがあったと。放置といいますか、買収はしたけれども、想像するところでは大浦川の河川
改修等々で秋目上津貫線の橋をかけたり、そちらの方に、それこそ旧大浦町時代に要望を強く
していったのかなという気もしておりますが、もうあそこは終わりましたので、現在、秋目上
津貫線も改良箇所は、工事箇所はないというふうに思っておりますので、そこも強く要望して
いただきたいと。部長も先ほどおっしゃっていましたけれども、先日開催されました鑑真の道
歩きの亀ヶ丘コースの一部でもあります。また来年も再来年も続けられるというふうに思って
おりますので、用買は済んでいるわけですので、何らかの形にしていただきたいというふうに
思います。どうかよろしくお願いいたします。
次に、商工業についてお伺いします。
これもなかなかなんですけど、小規模商店というのは高齢化が進んで、そしてまた後継者も
いないと、廃業せざるを得ないという状況があるわけですけれども、まずこの状況をどのよう
に認識されておられるのか、そしてどのような政策をもって対応しようと考えておられるのか
お伺いいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
小規模商店に対する認識とその対応についての御質問でありま
す。
本市の商店は、大部分が小規模で零細な小売店であります。長年の過疎化の進行による人口
減少、さらに近隣の大型店への購買力の流出などにより、地元の商店を利用される方は年々少
なくなっておりまして、経営者の高齢化や後継者不足と相まって商店数は、今おっしゃいまし
たとおり年々減少傾向にあるところであります。
市としましても、それぞれの地域で長年商売を営んできた地元の商店が店を閉めていくのは、
買い物の利便性や地域経済の疲弊化につながり、憂慮すべき課題であると捉えているところで
ございます。
このような状況を少しでも解消するために、市としては平成23年度から南さつま商工会議所
と南さつま市商工会に対してプレミアムつき商品券の発行に補助を行い、できるだけ地元の商
店を利用してもらって地域の活性化が図られるように取り組んでいるところでございます。
このような事業を続けながら、一朝一夕にはまいりませんけれども、今後も地元販売力の向
上を図るための施策につきましては、一番関係します商工団体をはじめ、また関係機関とも連
- 77 -
携を図りながら支援策を講じていかなければならないと、こういうふうに考えているところで
ございます。
○13番議員(小園藤生)
農業政策と一緒で大変難しい問題だろうとは思いますけれども、地方
で小さな商店、それこそ生きがい商店と言ってもいいのではないかというふうに思っておりま
す。そういうお店が廃業してその地域、その集落からなくなると。皆さん経験があるかどうか
分かりませんけれども、なくなりますと、若い人は車で買い物に行きます。しかし、高齢化の
進んだ集落では移動販売等々に頼るしかないと。また、バスで日用品を買いに行ったりしなけ
ればならないと。不自由な生活を余儀なくされると。何らかの支援策を講じる必要があるので
はないだろうかというふうに思っております。
先ほど来ありました地域の高齢者が生きがいとしている農業をイノシシ等々が一晩でだめに
してしまうと。生産意欲が失われてしまうと。そして、農業を辞め、その後は農地も荒れて荒
廃地が生まれ、さらにイノシシやサルの遊び場となると。こういう小規模の商店も同じで店を
閉めると、今度はその集落が住みにくくなって、高齢化が更に進んで限界集落と化していくと
いうようになっていくんだろうと思っています。商売だから、営利を求めるからなかなか難し
いと言ってる場合ではないんじゃないだろうかというふうに思っています。何らかの、例えば
過疎地で長年、集落内で長年商売をやっていて、今後も長生きして商売を続けてほしいという
感謝と期待を込めて、市長の方からでも何か生きがいとして今後も頑張ってくれと、末永く商
売やってくれというようなと言いますか、今までありがとうというような表彰状みたいな、そ
ういう感謝と期待を込めた表彰制度というのも考えてもいいのではないかというふうに思って
おりますが、いかがでしょうか。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
非常に積極的な御意見でございますけれども、いろんな永年勤
続とか、いろんな形で毎年やっぱりそれぞれの管轄団体、商工会議所、商工会、それぞれの中
でやっぱりそこに勤める従業員の方たちの意欲向上等につきましても、やはりそういう表彰制
度を設けてございますので、市が直接表彰するというわけではございませんけれども、やっぱ
りそういう形で市も商工団体とも連携しながら、できるだけ地域の商店が残って活性化できる
ような支援策等については今後もまた新たに考えていかなければならないだろうというよう
な感じで考えております。
○13番議員(小園藤生)
制度はあります、商工会も会議所も。従業員が表彰されるようなとこ
ろはまあ大丈夫だというふうに思うんですが、従業員もいなくて夫婦二人、高齢者二人でやっ
ているところ等々、市長、頑張れと、もうちょっと、あと一、二年、一、二年という言葉おか
しいですけれども、頑張ってくれというような期待と、今までの苦労の感謝を込めて何らかそ
ういう方策というのは検討に値しないものかどうかお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
地域の中で商売を営んできて、地域の中での大きな役割を果たしてきたそ
れぞれのお店があろうと思っております。商売を営んできたそれぞれの事業所があろうと思っ
- 78 -
ておりますが、やはり地域のお店というのは地域の皆さん方がどう向き合うかだと思います。
やはり地域の中で地域の皆さん方が、我が集落内の、我が小学校区内のお店であるということ
をしっかりと受け止めながらあることのありがたさ、お店を開けていただいていることの感謝
の気持ちを持って日ごろから向き合っていただく。いい言葉は見つかりませんけれども、少々
大規模店としますと高い部分もあるかもしれませんが、しかしながら、値段の問題を超えて気
持ちの問題として地元のお店をみんなで御利用いただくというのが、これは大事なことではな
いかなと思っております。
それから、いわゆるそういう商売を営んできた方への感謝状の問題でありますが、これにつ
きましてはどんな形がいいかですね、また商工会の皆さん方や商工会議所の方々ともいろいろ
協議しながら、どんな形で、どこがどういう労をねぎらう形をとったほうがいいのか、これは
様々な方法があろうと思いますが、この点についてはまた機会を見て皆さん方の御意見等も賜
りたいと思っております。
○13番議員(小園藤生) それでは、最後に商工会に対する平成26年度補助金等に関する要望書
の検討結果についてお伺いいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
南さつま市商工会から出された要望、これにつきましては商工
会に対する平成26年度補助金を増額していただきたいということ。それと、商工会が今後も安
定的かつ長期的な事業運営を展開するため、商工会に対する助成の制度化を検討いただきたい
と、この2点でございました。
1点目の補助金の増額につきまして、これにつきましては商工会が地域活性化に積極的に取
り組んでいること、また商工会の厳しい財政状況を考慮しつつ、平成25年度と同額を平成26年
度予算には計上させていただいているところでございます。また、ブランド化支援事業につき
ましては、平成24年度から全国展開事業に取り組んでおり、その効果が見え始めておりますの
で、引き続き助成を行うということと、新たに商談会等へ出展の経費を今年度から新規で助成
するということとしております。また、利子補給補助金、これにつきましても実績に応じて全
額限度額以内で補助をしているところでございます。
次に、2点目の助成の制度化についてでございます。利子補給補助金につきましては補助金
交付要綱を定めておりますが、そのほかの補助金につきましては南さつま市産業おこし部関係
補助金等交付要綱に規定されている商工振興補助で交付を行っているところでございます。当
分これで実施していきたいというふうに考えております。
○13番議員(小園藤生)
今後とも、小さな商店が多く加入しております商工会、そしてまた高
齢者が多く加入しております商工会の後押しというのをよろしくお願いいたします。
最後に、昨日同僚議員が建設部長にお疲れさまでしたと労をねぎらった後に答弁を求めまし
て、何か申し訳ないような気もしたんですが、また最後に同僚議員が労をねぎらってくれるこ
とを期待して私の一般質問を終わります。
- 79 -
○議長(古木健一)
次に、諏訪昌一議員の発言を許可します。
[諏訪昌一議員
○11番議員(諏訪昌一)
一般質問席]
午前10時59分
それでは、通告書に基づきまして、大きく3点に分かれておりますが
質問させていただきます。
まず、少子高齢化の中での医療でございますが、本市では年間大体700人強がお亡くなりに
なり、250人余りがお生まれになっているという状況でございますが、この問題は全国的な傾
向もあるわけですけれども、若者が働き暮らし続けることができる場が少ないこの地方の実態、
それから全国的傾向の出生率低下という観点、全国平均よりは高いですけれども、そういう観
点などは非常に残念であるとマイナスに考える見方もあるわけですが、当然その見方も持って
おりますけれども、それと裏腹に、社会的に見れば支えやすいというプラスに考えていくこと
はできないかというふうに思っているところであります。かつてのように三世代同居もしくは
すぐ近所に暮らして、今でもそういう方結構おられますけれども、暮らしていたら、仏教の教
えで、生まれ、育まれ、生み、育み、看取り、看取られる、これがきちんとできることが人と
しての一生なんだという言葉がございましたけれども、なかなかそういうふうにすんなりとは
いかない悲しい現実がありますが、こういう人生の流れを伝えていくこと、代々伝えていくこ
と、これがなかなか難しい時代になっていると思います。産後1週間程度入院して、退院した
日から家事に追われたという人の話も耳にいたしますし、市としては、例えばママヘルプサー
ビス事業とか、新生児産婦訪問事業とか、こんにちは赤ちゃん事業とか、保健師さん方が非常
に精力的に産後のフォローを行っておられるということは承知しておりますけれども、さらに
一歩進めたいという思いで質問をさせていただきます。
1番目に、産褥期がきちんと過ごせている母親とそうでない方の把握や、産科において産後
入院などをフォローする体制が市内にどれほどの規模、ベッド数含めてですね、分かっており
ましたらどれだけ掌握しているものかお尋ねいたします。
次に、フォローする体制を、例えば補助制度とか作って安心できる子育ての一助とすること
によって、一方で反対側の方から見ますと、フォローする側から見ますと、医療機関にとって、
また新たな役割というのが強調されていく、正式に社会的に認められていくということにもな
っていくと思いますが、いかがでしょうか。
それから、核家族化が進んできた中で、地方といっても先ほど来申し上げておりますように
世代間で伝えられることが非常に難しくなっておりますが、大都市のようにそれを専門で行う
施設は無理でも、産婦人科にそういう対応を公式に要望していくことは大切ではないかと思い
ますが、いかがでしょうか。
それから、4番目に、幼児期における親子のふれあいは非常に大切でありまして、児童虐待
防止法にある問題等が起きにくいような関係、起きにくい下地づくりというものを進めていく
- 80 -
ことの1つの手段といいますか方法の1つではないかなというふうに思うわけでありますが、
同法に規定されている問題などの事例などは本市ではないものか、過去1回だけ新聞ニュース
に出たことがありましたけれども、そういったものがあるとすればその対応はどうしているの
か、その辺りについてお尋ねいたします。
○市民福祉部参与兼保健課長(中山秀次)
私の方で、4点ありましたけど3点ほどお答えをさ
せていただきます。
産褥期がきちんと過ごせている母親、そうでない方の把握はどうだろうかという質問でござ
いますけれども、これについては実数的には特に把握はしてございません。しかしながら、議
員の発言の中にもございましたけれども、保健師等、あるいは助産師、それと市の方の母子保
健推進員さん方が連携をとりながら各家庭の見守りを行っているところでございまして、母親
に対する相談環境は整っていると思っているところでございます。
次に、産科で産後入院などのフォロー体制が市内にどれほどあるかという御質問でございま
す。これについては、市内には産科医院は1医療機関ございますので、医療機関に問い合わせ
たところ、産後の入院は希望する方に3室を準備しているというようなことでございまして、
今回の質問で産科医療機関に訪問調査し、産婦人科の役割、その事例などの情報収集ができた
ことで、今後これを十分活かしたいということで、この重要性については強く感じたところで
ございます。
次に、2点目でございます。
補助制度のことでございますけれども、これについては平成26年度の国の当初予算で母子保
健対策関係予算において母子保健医療対策の強化として地域における切れ目ない妊娠・出産包
括支援モデル事業の計上を行っているところでございますので、議員の御指摘のとおり、この
体制については国を挙げて整備が行われてくると思っているところでございます。
また、医療機関への補助制度については、県内で調査をしたところ、鹿児島市が2助産院に
対して行っているところでありまして、利用者は57人ということでお伺いし、利用率としては
1パーセントということでございます。鹿児島市では医療機関からの補助事業の申出があれば
申請に応じるというようなことで検討もしたいということでございましたけど、現在のところ
ないというようなことでございます。安心できる子育てへの一助となることは御指摘のとおり
でございますので、本市においても医療機関や関係機関と連携を図りながら、今後、研究、検
討を進めてまいりたいというふうに考えております。
それと、3番目でございます。核家族に係る御質問でございました。地方においても核家族
化が進み、初めての子育てであったため、少しのことに戸惑ったことがあり、急な発熱等で頼
る方がいないため救急車等の要請を行っていることもあるようでございます。高齢者のお力を
お借りし、社会で子育て環境を整備することは御指摘のとおりでございますので、そのような
ことから、2月4日にあらゆる分野からの参加で健康長寿まちづくり事業の中で百寿委員会を
- 81 -
設立いたしまして、この百寿委員会の中でそれぞれの団体等から委員を委嘱してございますの
で、この中でいろいろと子育て環境、高齢者に頼る子育て環境等も支援もしてまいりたいとい
うふうに考えているところでございます。以上です。
○市民福祉部長(長濵一盛)
私から4番目のいわゆる児童虐待の事例とかその対応、こういっ
た児童虐待を今なくすための下地づくりということについては、こういった親子のふれあいが
大事であろうというような質問でありますが、それについて回答申し上げます。
児童虐待防止法に規定されている事例については、本市で判断したものは、過去平成24年度
と平成25年度でいいますと数件年間ございます。ただ、それ以外の児童に関する相談について
は、平成24年度が延べで386件です。今年度が3月見込みで[147ページに発言訂正あり]470
件程度ありまして、年々増加傾向にございます。こういった対応につきましては、事例によっ
て異なりますけれども、児童相談所、そういったところに相談したり、学校、教育委員会、幼
稚園とか保育園、それから民生委員、児童委員、警察、保健所、そういった関係機関と連携を
して取り組んでおります。
質問の趣旨としては、こういった生まれてからの親子でのふれあい、こういったものが虐待
を防止する下地づくりだろうというような思いの質問かと思われます。やはりこの親子のふれ
あいというものにつきましても母親の体調等で左右されることもあります。そのようなことか
ら、特に産後の支援としては、先ほども議員申し上げられましたが、妊産婦とか新生児の訪問
事業、それからこんにちは赤ちゃん訪問事業、母子保健推進員による相談、そういったものも
取組んで更に充実させていきたいと思っておりますが、さらに平成26年度から新たに今年度予
算で提案させていただいているわけなんですけれども、産後のうつ、それから育児ノイローゼ、
そういったことに悩む母親に対しましてカンファレンスなどを行うママリラックス事業なども
取組んでいきたいというふうに考えているところでございます。以上です。
○11番議員(諏訪昌一)
医療機関においても3室用意されているということでありますが、そ
れは医療機関の体制として、気持ちとしてといいますか、やってこられたわけで、まさに今、
参与が言われたように情報収集ができたということがプラスになって今後のさらに一歩二歩
進めていける連携体制というものにつながっていけたらというふうに思うところであります。
高齢者の件はちょっとフライングだったかなと思いますけれども、あそこで岐阜でしたか滋
賀でしたか、まちですけれども、団地があるところで、なぜか高齢者も住んでいて若者も住ん
でるという、非常にそこでにぎやかに楽しく1つの若い人たちがいっぱい住んでいるまちがだ
んだんだんだん高齢化して高島平になっていくというのはありますけれども、でなくて一緒に
住んで和気あいあいと暮らしているというまちがあって、そこのまちは人口が増えていると、
出生率も上がっているという報告が数年前にあったところでありますが、そこでの秘訣はまさ
に若い人たちは働きに行けばいいのよと言っているわけです。そこを取材したニュースの特集
でやってたわけです。若い人たちが出て行った間は私たちが見るのよと。この子たちはあの子
- 82 -
たちの子だけど地域の子なのよという、その発想ですね。非常にすばらしい発想で支えていた
わけで、先ほどありましたように、是非。大変です。すぐにはできないです。なかなかこうい
うふうに社会がなってきていますと、よその子に下手にあれして、もし怒ったりしたら、あそ
このおばあちゃんから怒られたとか、おじいちゃんから怒られたとかなったらどうしようとか、
いろいろ壁があるわけですからなかなか難しいですが、この頃、実は私どものそういった上下
の縦社会でのいろんなことを伝えていくという思いで始めた、別な話ですがわくわく塾などに
いたしましても、やっぱり社会の変化になかなか対応していけない部分等が出てきておりまし
て、そこをこれからもっと検討、研究していかなければならないなと思っている矢先ですから
難しいんですが、是非そこのところ、徐々に。何ができますか、何ができますか、とすぐに目
的を出すんじゃなくて、いろんなよそのいい例なんかも学びながらやれるような形にしていた
だけたらなというふうに思います。相談件数が今年度既に470件ということで驚くんですが、
私自身も、よく一人目の子は過保護か過干渉になりがちだということを言われますので非常に
難しいんですけれども、ということでついつい力が入ってしまう。親としても。そのことが神
経質に育ってしまったなということで、私も一人目ですから非常に気が弱くて神経質に育って
しまったんですけれども、それを打ち破ろうと自分で意識的にやった結果が、またその違う性
格の部分も出てきたということもあるわけですが、そういったことで、せっかくそういう体制
が出てきたということですが、是非高齢者の部分は、既に答弁がある程度出たところもありま
すので、百寿委員会も含めて、急にはできない部分もしっかりと捉えながらやっていただきた
い。
タイアップの部分も答弁が出てきましたのでいいですが、今すぐ、「はい、やります」とか
「やりません」とかというのじゃなくて、せめてそういう産後の入院。本当に分からないです。
退院した途端に自分が風邪引いてしまった。でも、子どもにこのまま接しとっていいんだろう
か。でも、うちをほって帰っていたら誰が御飯作るのというような家も。でも、大事ですから。
そこをやっぱり1,000円でも2,000円でもという、まず隗より始めよで、そういう産後入院に対
する助成制度を、まだ鹿児島県では鹿児島市だけですけれども、作っていこうという研究だけ
でもしてもらえないか、検討だけでもしていくという思いはないのかということをお尋ねした
いと思います。その点だけが2回目の質問ということでお尋ねします。
○市民福祉部参与兼保健課長(中山秀次) 先ほど私の方からもお答えをいたしましたけれども、
今回議員の御指摘によりましていろいろと医療機関と接する機会がございました。その中でい
ろいろと産褥期にお困りの方もいらっしゃいますので、その辺を関係機関と十分連携をとりな
がら検討してまいりたいと思っております。
○11番議員(諏訪昌一)
是非鹿児島市みたいに、1万幾らだったですかね。ああいう大きな金
額は厳しいと思いますけれども、まず隗より始めよ。まず何か一つ、こういう制度もあります
よというところから。ですから困ったときは、わずかですけれども、困ったときはまず相談だ
- 83 -
けでもして、入院する制度もあるんですよというところから始めていくことも大事じゃないか
と思いますので、よろしく検討していただきたいと思います。よく言いますよね。哺乳瓶で飲
ますときも目を見て、私なんかも子どもが小さいときやりました。煮沸消毒して目を見てこう
して飲ませなさいということとか、そういうのは今も十分、私らのころよりもはるかに十分や
っているんでしょうけれども、いろんな親の思いというのは、一人目は本当に強烈に出ますか
ら、それがおかしな方向に行かないような手助けとなるような形で一つそういうことを検討し
ていただきたいということを申し上げて次に参ります。
ちょっと次の前置きが長くなるかもしれませんが、社会保障と税の一体改革、そして生活保
護の部分も含めて通告書を出してありますが、昨年の3月定例会時点で生活保護の切下げにつ
いて想定されることとして、地域最低賃金制度、それから就学援助制度、これは要保護者、準
要保護者から外れていってしまうんじゃないかという、段階的に落ちていくという恐れ。それ
から、個人住民税の非課税限度額の関係で、生活保護基準額から来ていますから、当然今まで
課税されてなかったのに課税されてくるという枠に入っていく恐れ。それがひいては国保や介
護保険、保育料などの判定基準がずれていくことにつながりはしないかということ。加えて、
あの頃確か、一昨年だったですかね、去年ですか、国の方から、厚生労働省の方からジェネリ
ック医薬品を生活保護世帯には勧めなさいというような通知とかお知らせが何らか来たという
ふうに記憶しているんですが、生活保護世帯にはとか何ですかと言いたいぐらい思ったわけで
すけれども、そういう義務づけられていないのか、現在ですね。前も御指摘申し上げましたけ
れども、ジェネリック医薬品は確かに物質特許としてのその医薬品の特許が切れたことによっ
て、いわゆる安く製造できて効き目は同じだよと。効き目は同じ。薬品としての、物質として
の効き目は同じだよということでありますけれども、いわゆる製法特許としての徐々に効いて
いくための添加物とかですね。ここのところでは溶けないであそこの先で溶けるようにしてい
るための添加物とかですね。そういったものの特許等が別に云々されてるわけではありません
ので、薬の効き目、効くスピード、効いている時間、延べ時間などが対象でないため非常に危
険であるということを指摘する医学者もいるということを去年3月に指摘をさせていただきま
した。それがもし、医師との関係というのが非常に大事ですが、生活保護世帯に対してその後
是非使ってくれというふうに言っていないのかどうか。使わないんだったら一部負担させます
よという声まで厚生労働省の方にあったということでありますので、それではちょっと困るわ
けで、人の生き死にがかかわってきますから、そういった辺りはどうなっているのかなという
ふうに考えているところであります。
そこで、平成26年度以降の税制改正の対応ということで、国の方もお茶を濁していましたか
ら、その後、その影響というのを何か掌握されたものがあるのかどうか。先ほどの就学援助の
問題、ジェネリック医薬品の問題、市税の問題。それから、国は他の制度への影響が出ないよ
う配慮する旨の発言をしていたわけですが、その後、それらの問題についてこちらから余りや
- 84 -
るとやぶから棒でヘビがということもありますけれども、何か問い合わせや調査などを行った
ものか。それから、市として何か対応しているものがあるのかどうか。まだ4月を迎えていま
せんから、年度末のぎりぎりでまた来るのかもしれませんけれども、その辺りについて分かっ
ている範囲で答弁いただきたいと思います。
○市民福祉部長(長濵一盛)
何点か質問がありましたが、まず生活保護世帯における後発医薬
品ジェネリックのことで、薬の製品等についてはちょっとないんですが、これについては昨年
12月に公布されました生活保護法の一部改正におきまして、医療機関を含めた関係機関が、医
師又は歯科医師が医学的見地に基づき後発医薬品を使用することができると認めたものにつ
いては被保護者に対して後発医薬品の使用を促すということが規定されまして、本年1月1日
から施行というところでございます。法の趣旨に基づきまして被保護者又は関係団体に周知を
図ることとしておりますので、先ほど申し上げましたとおり、この文言、表現を見ますれば義
務じゃなくてできるだけ後発医薬品を使用していただきたいというような内容というふうに
理解をしております。
それから、いろいろこの生活保護の切下げについてのその後の影響につきましては、昨年8
月からこういった基準見直しがあったことで、政府としてはできる限りその影響が及ばないよ
うに対応することを基本的考え方とするという方針が出されたこと、また多くの制度に影響を
与える住民税非課税限度額については平成26年度以降の税制改正を踏まえて対応するといっ
たことなどから、特に市民からの問い合わせ、それから本市においても大きな影響はなかった
ものと考えております。
それと、平成26年度における生活保護基準額につきましては、現時点で示されていないこと
から、直接影響を受けることとなる就学援助につきましても、その影響については確認できな
いというところでございます。5月の申請状況を平成26年度の生活保護基準額等を確認しなが
ら、影響が想定される場合には、その対策について検討することになると考えております。
そのほか、住民税非課税限度額の見直し、これについては今年2月19日に開催されました税
制改正等市町村説明会の時、県の方では、平成26年度においては現行のとおりとして改正はし
ないというような説明がありました。ただ、他制度への影響も大きいことから、今後とも留意
してまいりたいというふうに考えているところでございます。以上です。
○11番議員(諏訪昌一)
今のところ義務でなくということであれば、対応としては生活保護世
帯以外の家庭と同対応、当然病院によったり、あるいは処方箋薬局によってはジェネリックで
どうですかということ、よろしいですかということを問われてくる場合もありましたし、現実
に何回もありましたから、そういったことと同レベルというふうに判断していいんですかね。
○市民福祉部長(長濵一盛)
そういうふうに判断してもらっていいと思います。医療機関の方
には行政の方から文書等を出したいというふうに考えているところでございます。
それから、1つだけ。先ほどの最初の虐待の相談件数の中で私は470件現在のところという
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ことでしたが、3月末見込みで470件ということで御理解ください。以上です。
○11番議員(諏訪昌一)
国がわざわざ文字にしてきたときには、いつの間にか、今は義務でな
くても何となく義務と受けとられがちになってしまうような文章表現にじわっとなっていく
ことも多々ありますので。何がというと具体的に思い出さないんですけれどもありますので、
そこは是非注意をしておいていただきたいと思うんですね。本当に病気によっては命とりにな
りますから。急激に悪化していくとか薬が効かんということもあり得ますので、是非注意をし
ておいていただきたいと思います。
さらに、次の税と社会保障の一体改革のところとつながってくるんですが、ここで生活保護
基準の関係において、もし境界の方々が非課税が課税になったり就学援助がなくなったり、そ
うすると負担が増える一方ですよね。加えて消費税が増税されてというふうにどんどんなって
いきますと、もうどうしようもなくなっていく。かつてビスマルクだったかなと思うんですが、
源泉徴収制で税率を上げたと。そしたら部下の人は、そんなふうにすると国民のクーデターが
起きますよと言ったんだそうです。そしたらこう言ったそうです。庶民というものは生活が苦
しくなると、その苦しい生活から逃れる方向に大半動くんだと。逃れる方向にということは、
まずその上の学校に行かせようとしていた子どもを行かせないで働かせる。そうすると、そこ
も課税できる。だからそこからも税金取れる。それから更にもっと税率を上げると苦しいから、
今まで家にいた主婦も働き出すから、そこも課税できる。だから幾らでも税金は上げたほうが
増えるんだよということを言ったそうですが、今の流れと似てないかなと私はふと思ったりす
るんですね。うがった考えをしますと、今いろいろな保険会社が民間保険の売り込みに躍起で
すが、結果として、ERという海外ドラマがありますけれども、あれで、この患者は保険がこ
こまでだから医療はここまで、あとはしないというのが今TPPの保険部門でアメリカが日本
に押し寄せてきている一番の狙いですから、そこのところをやっぱり懸念して、できるだけこ
ういったことはアンテナを高くして、何か影響は出てないのかなということを調べておく必要
があると思うわけですね。
今そこのところに若干入ったところで次の税と社会保障の関係に行きたいんですが、一昨年
3月定例会だったんですけれども、社会保障、とりわけ高齢者の経費に加えて少子化対策まで
入れて消費税を目的税化しているんだという発言があったわけですけれども、そうしていきま
すと、必ず近い将来どんどん社会保障の関係の経費は増えていきますから。高齢者も増えてい
く。果ては無年金者が増えていく。今みたいに非正規雇用労働者が増えていけば無年金者が増
えていく。それから子どもたちのところは、都会に人口が集中していけば集中していくほど待
機児童が多くなっていく。どんどん社会保障というのは増えていく。増えていけばいくほど消
費税を上げなければならないことになっていく。そうすると、子育て支援を抑制するのか、年
金を我慢するのか、介護を今以上に抑えるのか、病気の人の負担を増やすのか、またもう一回
上げるのかという議論に必ずなってくるわけですね。だからそういうことで、子育て中の人と
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要介護者を見ている人と年金でかつかつの生活をしている人と病気がちの人とで消費税をめぐ
って対立させて、国は痛くもかゆくもないという状況が出てくるのではないかと指摘したわけ
です。その後、そうした問題を裏に秘めながら軽減税率についても消費税の軽減税率について
も検討は先送りにして、平気で医療費や生活必需品まで同率で増税するこの機に、このタイミ
ングで。今度は復興特別法人税の前倒し廃止によって大手企業だけ減税につながっていったじ
ゃないですか。大手企業の様々な税金逃れでよく指摘されておりますけれども、各種積立金、
引当金、中小企業はほとんどしてません。何でか。効果がないからですね。またそういうのを
充てるための費目がありませんから。全くため込まれたままでどうなっているかというと、例
えば民間労働者の年間平均賃金は1997年の467万円から2012年の408万円と59万円も減少して
いるのに、大企業の資本金10億円以上の内部留保は同じく1997年の142兆円から2012年度の272
兆円もと増えていると。何かによるとアメリカではとか諸外国並みとか、法人税率をヨーロッ
パ並みにとかよく言いますけれども、諸外国はあちこち内部留保金課税を行っています。アメ
リカですら行っています。内部留保課税を。でも日本は非課税です。で、地方やら中小零細企
業にどんどんしわ寄せ、一般国民にどんどんどんどんしわ寄せ来るわけです。現在、一昨年指
摘したことについて、その後いよいよこの4月から消費税が上がるというタイミングにおいて
医療介護、それから予防の充実などで、果たして医療費を下げていくのにつながっていくのか
な、子育て支援に充足できるのだろうかなということについて何らか考えたことがあるんでし
ょうかということについて、抽象的な質問ですが、考えがありましたらお聴かせいただきたい
と思います。
それから、問題を把握する努力をして国に意見具申していくという努力が必要ではないかと
いうことをそのとき指摘しました。特別に調査なんかしなくても、いよいよです。いよいよ今
からです。4月からですから。すぐには出ませんよね。徐々に。でも今、消費税値上げ寸前の
景気でぶわーっと上がってます。白物家電がものすごいそうですが。これがどんと落ちますね。
それからだんだんまた厳しくなっていきますから、いよいよ今から、例えば民生委員の会合と
か、そんな問題等について何か耳にしたことはありませんかとか、そういったことなどを把握
することもできるのではないか。平素投げかけとれば特に調査、アンケートとかする必要はな
く、平素投げかけておけばそういう声が聴けるのではないかと思うわけですが、その辺りはい
かがでしょうか。
○市長(本坊輝雄)
消費税増税がこの4月からスタートするわけであります。これまでも議員
におかれましては様々な角度からこの場で、又は国への提言等も発言されているわけでありま
すが、国は消費税引上げによって増収分はすべて社会保障財源化し、社会保障4経費と言われ
ます年金、医療、介護、子育て支援の充実・安定化や後年度への負担のつけ回しの軽減に向け
るといたしております。今回の目的税化した消費税率の引上げについては、多方面からそれぞ
れ多くの意見があるところでありますが、社会保障をどうするかという議論は論を待たないと
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ころでありまして、一定の負担を国民全体でやるというのは、目指す方向は妥当なものと考え
ているところであります。また、国のしっかりとした財政基盤を次の世代に渡していかなけれ
ばならないという責務もあるわけでありますが、どこに社会保障財源を求めるかということに
なりますと、この場よりも国会の場での十分な議論を得られると思いますが、やはり税と社会
保障の一体的な方向が示されていると理解をいたしております。個別の社会保障につきまして
は、一体改革の中で制度の充実・安定化に向けた制度改革等も示されているところであります
が、私どもといたしましても、基礎自治体をあずかる立場といたしましても、このような改革
が真に社会保障の充実・安定に資するものとなるよう、なってほしいと思っているんでありま
すが、注意深く見守っていきたいと思っておりますが、今国の方の借金も1,000兆円を超えた
と言われておりますし、年々社会保障費も公費負担を含めて1兆円ずつ増えていくと言われて
おりまして、この社会保障を支えるには消費税が20パーセントまで行かないと支えられないよ
というのも一般的にいろんな経済評論家等もお話しをされているわけであります。
新しい子育て支援制度につきましても、今それぞれ私どもの地域でもこの会議が始まり、来
年度、平成27年度に向けてそれぞれいろいろ協議中でありますけれども、国といたしましても
保育所を充実するとか、幼稚園を充実するとか、それから学童保育を充実するとか、そういう
こと等の財源が4,000億円とも幾らとも必要だと。それから、一般的に、これは私の試算であ
りますが、保育士を取り巻く給与環境につきましても、ほかの職種といたしますと、介護福祉
士も一緒でありますが、やはり3割から4割は低いんじゃなかろうかと、そのように感じてい
るわけでありますが、そういうのを支えるにも6,000億円ぐらい必要だと。そうすると、子ど
も・子育て計画は作りますが1兆円からの財源が必要だと言われながらも、今この消費税の増
税分で準備しているのは7,000億円とか言われております。到底まだまだ財源が足りないとい
うことであります。でありますので税を、それじゃ足りないから来年10月からは10パーセント
ということでありますが、10パーセントに上げましても到底足りない。その中で、どのように
歳出の削減を図りながら高いサービスを提供するかということにつきましては、相互に国、県、
私ども知恵も出し合っていかなければならないと思っております。
それぞれ地域の民生委員の皆さん方も含めて様々な形での今後とも声が上がってくるであろ
う、またそのことにも大きく耳を傾けながら、私ども今後も影響や問題等が生じないかしっか
りと受け止めていかなければならないと思っているところであります。
○11番議員(諏訪昌一)
是非そういう大きく耳を傾けて掌握して、そして集約していただきた
いというふうに強く申し上げておきたいと思います。ここで国政の税率の問題云々かんぬん、
新しい制度を作って云々かんぬんと指摘はできますけれども、議論はできないわけで、悲しい
思いを一方でしながらも、でもやっぱりそういうことを理解している人間が増えることによっ
て、せざるを得ない状況というのはいつの日かできるんじゃないかということを、何も国民が、
調査機関によって違いましたけれども、七十数パーセントから八十数パーセント、この消費税
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増税賛成若しくはやむなしという、仕方がないという意見が多かった最大の理由は何かという
と、今市長が指摘した部分などがあったわけですが、その舌の根も乾かないうちに目的税でい
くんですよと。本当は目的税化するとさっき言ったように綱引きになって大変なことになるん
ですが、その目的税化しますよと言って、それの影響で大手企業が不況になったら、給料が上
げられなかったら困るから復興特別法人税だけ1年前倒しという、本当に、本当にまだ、言っ
てから5年や10年ばかり経ってからですよ、長くたってから、もうほとぼりも冷めたやろうと
いってそういうことをするんだったらまだだけれども、どっちみち法人税はまだとか、復興法
人税はあと1年だったですが、ほとぼりどころか何もない、まだ湯気も立ってる。まだ実施も
されていないうちから目的税じゃないじゃないですかと言いたいような、言ったことをどこで
あなたらは帳尻合わすのよと言いたいようなことが起こっているということだけはしっかり
と認識をしておいていただきたいというふうに思います。
中小零細企業はほとんど正規雇用労働者も低所得者が多い地方において、本当に厳しい状況
が出てくる。最悪のパターンというふうにちょっと私もいろいろ頭で考えながら資料読みなが
ら、いろんな消費税増税や社会保障の関係の本読みながらふっと思ったのが、日本維新の会が
消費税の地方税化と地方交付税の廃止を強く言ってますよね。そうなったときはどこがもうけ
るかというと、当然消費が一番多いところですね。私が初めて議員にならせていただいたころ
はまだ市長もよくお分かりだと思いますが、全国過半数の人口のいる過疎地の私たちはという
発言が聴けました。今や全国絶対過半数を抱える大都市です。それぐらい集中しています。そ
うしたときに消費税が地方税化したら、そういったところがぐんともうけるんです。今、税の
再配分で、国税で再配分して地方交付税でおりてくるから各地方自治体は運営できているのに、
もしそれがされたら、しかし今の憲法の解釈会見やらいろんなことを言っている流れの中での
維新の会との組み方の動きからすると、何かとこうしやしないかなというふうに。下手すれば
その主張をのむことが出てきやしないか。まさかそこまでとは思いますけれども、そうすれば、
ますます我らこの地方都市は大変なことになってくるというふうに思いますので、影響につい
て、先ほど市長、聴いていきたいということでしたので、是非そういうことをこれからも続け
ていただきながら、国にきちっと意見具申する地方自治体はやっぱりまだ人口数十万から二、
三百万、三、四百万という自治体の担当課は、結構いろいろ文句も言ってるのを聞こえてきま
す。でも、なかなかこういう地方で、ほとんど地方交付税なければ運営できないようなまちか
らなかなかいかないという声がありますけれども、それは市長も是非市長会やら含めて、地方
のこの弱い自治体同士の声を集めて意見を上げていくということ大事ですから、是非その辺り
も検討していただきたいというふうに申し上げておきたいと思います。ここは意見として終わ
って次に参ります。
次が、投票区の再編についての再検討若しくは代替案等についてという質問でありますが、
投票区再編について議会有志で要望書を提出させていただきました。その中では慎重な対応や
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地域の要望も実現に向けて努力するよう申入れもさせてもらったところであります。その後、
選挙が行われた中で大きく変わった地区の方からは不満や批判も聴こえて参ったところでござ
います。ただ、ふと全然違う角度から考えたときに、この10年間、市町村合併によってどこの
自治体も職員数が減少しています。そうしますと、早晩、今もかつかつになっているわけです
が、これまでの投票区では対応できなくなることは予測されるわけですね。そうなってきたと
きに、じゃ、何かそれにかわる方法がなければ投票率は落ちたままか、まだ更に落ちていく一
方ではないかと。皆さんの選挙をする権利というものは保障されなくなっていくのではないか。
だから民は知らしむべからず、由らしむべしというのの悪い解釈の方ですね。いい解釈の方は、
なかなか民は難しいことが分からないので、いろいろしても分からないから、知らせても余り
効果がないから、でもそういった国民から、庶民から批判が来ないようないい政治をしなけれ
ばいけませんよというのが本当の意味なんだそうですけれども、それと逆の意味にとられてま
すから、逆の意味にとられる方向がますます助長されていくんじゃないかというふうに懸念い
たします。
そこで、公職選挙法を見てみますと、離島における繰上投票、あるいは船上投票、南極にお
いての投票などは非常に詳しく詳細にわたっていますが、遠距離の投票区について繰上投票な
どということが、数回そういったのが載っている辺りを往復しながら読んでみたんですけれど
も載っていない。記述がないように見受けるわけですが、もしそれがしていいという記述があ
るんであれば私の不見識ですので申し上げますが、そういうふうに見受けられたわけでありま
す。高齢化も過疎化も非常に著しい地域で、そこから投票所まで一定以上の距離、これは線を
考えないといけないですが、あるようなところは投票前に日を決めて投票するか、あるいは期
日前投票に行くか、投票日当日に該当する投票所に行くかをどこか選択して、その市町村なり
で決められるようなことがなければ、どんどんどんどん今冒頭に申し上げましたような傾向と
いうのは進んでいくのではないかというふうに懸念いたします。そうしたときに、市町村合併
というのはこの10年前後のことですので、新たな対応が必要だったわけですけれども、それに
対応する繰上投票などに言及していないということは、やっぱり総務省含めてちょっと問題だ
ったんじゃないかなというふうに私は思うわけです。国による地方の合理化を進めただけじゃ
ないか。その合理化に対応することは勝手にやってくれということになってしまうのかですね。
その辺りを含めて、国がどう考えていたのか推測することはできませんけれども、気がつかな
かっただけかもしれませんが、そこを何か問題じゃないかなというふうに思うんですがいかが
でしょうか。
それから、市として、現行法の下で、先ほどの私が見落としているんだったら私の不見識で
すが、現行法の下でそのような対応は不可能なのかどうか。それから、不可能とするならば、
国に対して市町村合併に対応できる改正というものを求めていくべきじゃないか。公職選挙法
の改正というものを求めていくべきじゃないか。なかなか、不在者投票が期日前投票というふ
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うに変わって、本当に権利として投票できるという体制に変わるまで相当長い間の地方やら国
民からの声があってようやく実現したわけですので、ですからこれも上げていかなければ変わ
らないと思いますが、その辺りいかがでしょうか。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
私から御答弁させていただきます。
平成の大合併におきまして行政区域が拡大して、自治体を取り巻く状況、環境に様々な変化
があったことは理解しているところでございます。合併の目的を理念として、合併後の各自治
体が行財政改革大綱に基づく集中改革プランにおいて各種施策に取り組んでいるのが実情であ
ります。
選挙執行にも全国的に影響が表われており、総務省の資料によりますと、昨年執行されまし
た参議院通常選挙時の全国の投票区数は4万8,777か所で、これは平成19年執行時より約3,000
か所の減数であります。背景には、職員定数適正化等による職員数が少なくなるなどの物理的
な要因で、間接的に影響が生じてきたと考えられております。また、追い打ちをかけるように
執行経費が減額となる国会議員の選挙等の執行経費の基準に関する法律の一部が、先に執行さ
れました参議院選挙から改正されたことが投票区の再編、減数に拍車をかけたと言われており
ます。
議員が言われます職員数の減数を起因とする。それに対応する繰上投票などに言及していな
いとのことでございますけれども、御案内のとおり公職選挙法で、投票箱の送致は、選挙の当
日、開票管理者に送致しなければならないとされており、島その他交通不便の地で選挙の期日
に投票箱を送致することができない状況があると認められるときには、選挙管理委員会が適宜
にその投票の期日を定め、開票の期日までに投票箱を送致させることができるとされていると
ころでございます。選挙期日当日、開票管理者に投票箱等の送致が困難な投票区について道を
開いたものであり、県内の離島等で実施されている繰上投票がこれに当たるものと理解してい
るところでございます。間接的とはいえ選挙執行にも影響が出ることが推測できたわけであり
ますけれども、現行法規の趣旨に鑑み、各自治体の選挙管理委員会は工夫を凝らしているもの
と考えております。本市においても例外ではなく、投票区不均衡の是正を喫緊の課題と捉え、
また定員適正化に伴う選挙事務従事者の確保、経費削減を念頭に投票区再編を熟慮、英断した
ところでございます。
市としてそのような対応は不可能かとお尋ねでございます。現行法規下において、市内の投
票区に繰上投票を考慮すべき箇所は見受けられないと考えているところでございます。
また、国に対して市町村合併に対応できる改正を求めるべきではないかとのお尋ねでござい
ます。繰り返しになりますが、定員適正化に伴う選挙事務従事者の確保や経費削減、投票区不
均衡の是正など、間接的ではありますが、合併を機に選挙執行を取巻く情勢も変化しているの
は事実でございます。現行法規下において工夫を凝らしながら、選挙管理委員会連合会の各種
協議会において議論をしてまいりたいと考えております。
- 91 -
○11番議員(諏訪昌一)
現状ではそういうふうに変えたわけですからそういうことしか答弁が
できないんじゃないかと思いますけれども、私が言っているのはこれからのことなんですね。
これからということとして、やっぱり、今まで小規模の合併はいっぱいあってきたわけです。
私が生まれた年も含めて。いっぱい過去あってきたわけですね。そうした中ではそんなにもま
だ、日本全国伸びていく真っ盛りでしたから問題にならなかった。逆にそれまでの投票区を更
に手厚くすることすらできた時代だったわけですが、逆に今いわゆる平成の大合併では、もう
本当に一自治体としてもっていくのを、国として交付税とかその他の様々なもので支えていく
には、本音でいえばこれ以上お金おろせんから何とか合理化に協力してくれよというのが本音
だったと思うんですよね。だから、それで行われた合理化で本来なし得るべき国民の権利が阻
害されたのであるならば、現行法ではできないにしても、現行法の中にそこの改正を入れてい
くべき部分というのは、例えば5キロメートルも、6キロメートルも、7キロメートルもある
ようなところから、確かにバスは通らせたにしても、高齢者の方がそんなにほいほいと行ける
かと、もう私はいいから行かないという人は別にして、行く意思を持った人で。これは権利で
すから、義務じゃなくて権利ですから。ですので、そういった人が行ける状況はできるだけ整
えなければならないということをするためには、やっぱりそういう投票ができるような改正、
あるいは何かもっと違う方法が、いい方法があればさらにそういう改正を求めていくべきだと
思うんですよ。でなければ、やっぱり国家君主のための民であり、民を安んずるための君主で
はないというような、何かわけが分からない、まさに私の大好きな上杉鷹山が言ったことと正
反対の国づくりになっていくんじゃないのかなと思います。これは権利ですから。ですから、
そこのところをもう一回、是非、今言ってもまた多分堂々なんでしょうけど。選挙管理委員会
の委員の方の中でもそういったことを議論をしていただいて、今すぐということは不可能かも
しれませんけれども、まだまだいっぱい何回もあるわけですから、是非権利が是非行使できる
形というものを作っていかなければならないというふうに思うわけで、何らかの形ができない
のか検討を是非加えていただきたいということを申上げ、さらにまた現行でも病院とか、施設
とか、指定された施設では投票してるわけですから、それを何かちょこっといじればできるん
じゃないかということを是非意見具申していただきたいなというふうに思います。その辺りを
是非検討を加えていただきたいということを申上げまして私の一般質問を終わらせていただ
きます。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
ここで休憩します。再開を13時とします。
休憩
午前11時54分
再開
午後1時00分
再開します。
次に、平神純子議員の発言を許可します。
- 92 -
[平神純子議員
○3番議員(平神純子)
一般質問席]
午後1時00分
私は、持ち時間40分の限られた一般質問が行政の政策立案や事業の遂
行に幾らかの影響を与え、より慎重に市民との信頼関係を築きながら、南さつま市の将来に向
けて少しでも貢献できればとの思いで質問します。
物事を決めていくのにすべての人が賛成ということはありません。当然反対という人もいま
す。市の政策を進めていくには、特にその対象者には十分な説明を行い、議論を尽くし、共通
理解を得て、納得して進めていくことが行政の責務です。
例えば、医療現場で手術を行う際、本人、家族を交えて検査結果などを踏まえ病状を説明し、
本人、家族の納得を得て手術を行います。それと同様、行政も市民への説明責任は当然であり、
市民の納得を得ず勝手に手術することはできません。今回は住民との合意形成をテーマに質問
を行います。
1、子ども・子育て支援新制度と本市の子育て支援について質問します。
子育て支援は、エンゼルプランから次世代育成支援計画に変わり、そこに平成27年度からス
タートする子ども・子育て支援新制度が加わり、大変複雑になっています。来年度の保育所や
幼稚園の募集や市の条例改正などに向け慌ただしくなってくると思われます。
そこで、以下の質問をいたします。
①本市の子育て支援にかかわる公的支援はどのような事業があり、その費用はどのぐらいで
すか。まず、これについて質問いたします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
子育て支援にかかわる公的支援の事業とかその経費、幾らぐらい
かということでございますが、この子育て支援の事業費を明確に算出することは非常に困難な
ところがございます。その理由を具体的に申し上げますと、まず子育ては保育園の措置費、児
童扶養手当、障害児の給付費、生活保護の教育扶助費、こういった児童福祉関係とか、定期健
診・予防接種などの保健衛生関係、それから義務教育費、幼稚園の就園助成とかスポーツ少年
団、子ども会などの教育関係費、それから防犯等の青少年健全育成費など多岐にわたっており
ます。また、子育ての子どもが何歳までというのか、中学生までなのか乳幼児までなのか、そ
ういったところも明確に示されていない。それから、児童手当とか予防接種の定期接種とか義
務教育費のように法律等で義務的に規定されてある全国共通の経費があるものやら、それから
本市が行っている保育料の独自軽減とか、おたふく風邪の予防接種のように市町村独自が行っ
ているというような事業を区分するか、補助金なども全部含めるかというのもあります。さら
に妊婦健診の費用助成のように、直接妊婦のための費用なんですけれども、結果的にはこれは
子どものためになるというようなことで、直接的なのか間接的なのかというようなこともござ
いまして、仕分けが非常に困難であるというふうに考えました。
そこで、一概に支援経費を算出することは困難なんですが、このような理由から、今から申
し上げますけれども、この費用については子ども応援室の子育ての事業について、平成20年度
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から平成24年度までの事業数とか実績額、こういった推移を出してきましたので、それでお答
えさせていただきたいというふうに考えております。
平成20年度が35事業で13億813万円、平成21年度が38事業で13億8,552万1,000円、それから
平成22年度が36事業で17億5,752万2,000円、平成23年度が29事業で18億8,769万6,000円、平
成24年度が27事業の18億1,582万7,000円となっております。推移的には平成22年度から子ども
応援室の子育て支援の経費が増額になっているところでございます。率にして平成20年度と平
成24年度比較しますと大体5億7,000万円ぐらいの増額で約38パーセントとなっております。
平成23年度に事業数が減少になっておりますが、これは公立保育所の運営事業が民営化になっ
たことによって減少したというふうに御理解をいただきたいと思っております。
いわゆるいろんな実績でありますが、本市で特筆すべき独自の事業といたしましては、議員
も御存じかと思いますけれども、乳幼児医療費助成事業を中学生まで引き上げましたというこ
とと、あと保育料の3割程度の軽減の実施、それから予防接種等の無料化などが挙げられると
思います。乳幼児医療費助成につきましては、県の補助金を除いた市の助成額は、平成22年度
からこれ開始しましたので、平成24年度までの3年間で1億598万5,000円助成をしているとこ
ろでございます。それから、保育料の軽減につきましては、国の基準額より3割程度軽減した
市の独自の基準額を、これも平成22年度から定めております。これによりますと年間の保育料
は大体7,000万円程度全体で軽減をされまして、月当たり一児童約7,000円程度というふうに御
理解いただきたいと思っております。そのほか、子どもの医療予防関係なんですけれども、6
歳未満児を対象にしましておたふく風邪、水ぼうそうの予防接種を平成25年度から無料化をい
たしております。このおたふく風邪の費用に560万円、水ぼうそうの費用に700万円予算化をし
ているところでございます。さらにさかのぼりまして平成24年度につきましては子宮頸がん予
防ワクチン、これを504件しましてこれが756万円、ヒブワクチンが569万円、それから肺炎球
菌が811万円の予防接種、これも市の独自の施策として当時助成をしてきたところでございま
す。
来年度策定予定の平成27年度からの子ども・子育て支援事業計画、議員もおっしゃられたと
おりなんですが、この子ども・子育て会議の中で更に子育て支援の方向性を示して、現在の事
業の拡充、新しい事業も創設をしていきたいと思っておりますが、平成26年度もそういった子
育て予算については新規の分も直接的、間接的に上げているところでございます。以上でござ
います。
○3番議員(平神純子)
ありがとうございました。かなりのいろいろな複雑化する三十幾つの
事業があるということ、少しずつ事業数は減ってはいますけれども、18億円ものお金がかかり、
そして市の単独の補助についても結構あるということが分かりました。これを参考にしながら
また今後私も、高齢者福祉なんかの問題につきましても子育てと比例してどうであるかという
ことなどについても参考にしていきたいと思っております。
- 94 -
②につきまして、この新制度の利用者や事業所への影響というものはどういうものがあるの
か、また行政の役割は何であるのかということをお聴きします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
平成27年度から子ども・子育て支援新制度に移行してまいります
が、今後は平成26年度中に策定されます市の子ども・子育て支援事業計画に従いまして地域型
保育事業を、一般の保育ではなくて地域型、例えば家庭で行う保育とか訪問していく保育とか、
そういった認可基準及びそれから地域子ども・子育て支援事業の基準等について、市がその基
準を条例で定め、これらの事業を実施する事業者からの申請を受付、確認、認定をしていくと
いうことになります。地域の子ども・子育て支援について、行政は今まで以上に重要な役割を
果たすことが期待されているというふうに思っています。現在は国の子ども・子育て会議にお
いて今年度末を目標に各事業の基準を検討策定中でありますので、これらの基準が示されてか
ら市の子ども・子育て会議で検討の上、本市の基準を定めていきたいというふうに今予定をし
ております。新制度策定に向けては、市内の保育園、幼稚園に対しましては子ども・子育て支
援事業計画の策定期間中に新制度の説明及び今後の事業実施等について意見交換を行いたい
と。そして、各園の意向確認を行いながら、ともに事業の推進について支援協力体制を築いて
いきたいというふうに考えております。
それと、あと保育園、幼稚園、それで各事業の利用者については子ども・子育て支援事業計
画の周知を図りつつ、新制度の移行後の手続等について混乱が生じないよう説明もしてまいり
たいというふうに考えているところでございます。
○3番議員(平神純子)
なかなかややこしいなと。この法律が急に変わり、まだ国の方として
も正しく決められた形で各県、それから地方自治体におりてきているというような感じでもな
い段階で、でもしなさいということで来ているような気がしてならなくて、大変だということ
はすごく私も勉強しながら分かりました。南さつま市に13の保育園がありますけれども、それ
は内閣府がこれからまた管轄するところも出てくるというようなことですけれども、13の保育
園については内閣府が管轄するようなところになるということはないんですか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
幼稚園については文部科学省、保育園については厚生労働省、認
定こども園については内閣府ということで、基本的にはそういうふうに進められまして、保育
園の保育指針、それから幼稚園の教育要領とか保育園の設置基準、それは従来どおり厚生労働
省、文部科学省で進めますが、子ども・子育て支援法に係る子ども・子育ての支援給付とか養
育者への必要な支援については、いずれの園においても内閣府の方で所管をするというような
内容でございました。[116ページに訂正発言あり]ただ、実態は、市の方は当然直接今後と
もいずれの園にしてもずっと関係を保っていかないといけないというのは当然のところでご
ざいます。
○3番議員(平神純子)
13保育園は内閣府に管轄されていくというところはないということで
よろしいんですか。
- 95 -
○市民福祉部長(長濵一盛)
今の13の保育園の方々が認定こども園とかそういった新しい基準
にのっとったものでするならばそちらの方に移行されますけれども、現在の保育園でもできる
んですよ。そのままずっと新しい制度になろうが現在の保育園でも運営できますから。ですか
ら、新しい基準に沿った内閣府の所管になる分の事業も見直したいというようなことであれば
そちらの方に移行されざるを得ないけれども、今の状態の保育園をそのまま続けていくとなれ
ば、現行のままということで御理解いただければというふうに思っております。
○3番議員(平神純子)
地域型の保育園というようなことが今先ほど出たんですけれども、そ
ちらの方を、例えば地域型保育園も4種類ぐらいありますけれども、どれかを参考にしてやっ
ていこうというような案があられるんですか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
これは行政の方がするのではなくて、いわゆる民間の方々が、民
間の方というか小規模の保育ですので、結構今これは都会に待機児童が多いところが、実際い
ろんなところが家庭的にやってらっしゃるところありますので、実際こういうのをされるのか
どうかというのは未定です。当然される方であれば申請をしてもらって、今までは認可外です
よね、この保育というのは。認可外ですので、結果的にはこれが市の方の認可ということにな
りますから、申請をする人が出てくるかどうかというのは今のところ分かりませんので、その
ときにいろいろ住民の方に周知はしますけれども、それからだというふうに御理解いただきた
いと思います。
○3番議員(平神純子)
では、市民へどなたかが、私は子育てが得意というか好きだからやり
たいというような人たちが聴いてみればいるかもしれませんよね。そういったことでのこうい
ったふうに変わりますよとかいうことでの広報みたいなのはされるのか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
関係機関の方には当然お話しはします。ただ、これもいろいろと
定数の問題もございます。市も申請が来たからといってすべてを認可するとなると、いろいろ
と過去にも問題がありましたけれども、定員の関係がありますので、これについては定員を増
やすということになりますと、いろんな既存の保育園等にも影響も出てくる部分もあると思い
ますので、その辺は子ども・子育て会議がしっかりと定員を、やっぱりその辺の意見を聴きな
さいというふうになっていますから、そういったことでいろいろ調整はしていかないといけな
いと思いますが、実際この制度化する場合にはそういった情報は提供していかざるを得ないだ
ろうというふうには考えております。
○3番議員(平神純子)
保育園、幼稚園も9月ぐらいに募集がいつもありますので、保護者の
方々もこういったことをちらちらと聴いているのかもしれないと思うんですよね。保護者にと
って今までとこの新制度が加わることによって何か手続とかそういったことが変わるのか。そ
れはどのように市民の対象の方々にはお知らせをされていく予定でありますでしょうか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
特に今のところ新制度になるからといって保護者の方のいろんな
手続の仕方が変わるというような情報はありませんので。ただ、いろんな認可の保育が増える
- 96 -
ということは保護者にとっては選択肢が増えるというようなことはあろうかなとは思ってお
りますけれども、その辺は非常に調整の仕方が今後慎重に行わざるを得ないだろうというふう
には予測はしております。保護者の方については、極端に今の現状と手続とかというのは変わ
るものじゃないというふうに理解しております。
基本的にはそうですけれども、従来の手続の仕方では、幼稚園はその園に行って申し込む、
保育園は市役所の方に行って申し込むという形ですが、そういった段階は踏みますけど、その
前に保育の必要性等の認定を市の方でするということでございますので、その1点が加わると
いうことでございます。[116ページに訂正発言あり]
○3番議員(平神純子)
②でもう1つ、最後ですけれども、国からの補助金が一括交付金にな
るということで、今度の制度でもってですね。今までいろんなサービスのメニューがあって、
足りなければ補正予算なんかでも組んできたと思うんですけれども、そういうのももうできな
くなるのか、一括交付金で来るというのは、ほかのいろんな交付税全部一括で、今まではそれ
ぞれの事業に積上げ式というんですか、これには幾らぐらい要るからといって幾ら幾ら請求を
されていたかと思うんですけれども、一括交付金になるというふうなことはどんなふうになっ
ていくのかなと。この保育の今まであった18億円というお金がボーンと一括で自分たちの裁量
ができないようになっていくのか、そこら辺はどうなっていくのかということをちょっとお聴
きしたいんですけど。
○市民福祉部長(長濵一盛)
一括交付金についてはちょっと私も中身まで具体的に調べており
ませんけれども、これはあくまでも保育に関係する部分だけだというふうに思っております。
今この18億円については乳幼児医療費とか、児童扶養手当とか、ひとり親家庭とかそういった
ものも含まれた形の18億円でございますので、この一括交付金がどうなるかというのは、ちょ
っと私も具体的に今お話しはすることはできませんけれども、この内容についてはすべて18億
円の中が、子ども応援室による18億円の中すべて交付金で来るということじゃないと思います。
その辺はちょっと具体的に私も答弁できないところでありますが、もうちょっと勉強させてい
ただきたいというふうに思っております。
○3番議員(平神純子)
③に行きます。次世代育成支援行動計画というのが今まではありまし
た。そして、そこには地域審議会というのがあって、今回南さつま市子ども・子育て会議とい
うのがまた2つあるわけですけれども、この関係というのはどういうふうになっていくんでし
ょうか。
○市民福祉部長(長濵一盛) 平成22年度から平成26年度までの次世代育成支援行動計画につい
ては平成26年度で終わりなんですけれども、この新たな制度の子ども・子育て支援計画、これ
が次世代育成支援行動計画の後継的な計画であるということで御理解をいただきたいと思い
ますが、ただ、この次世代育成支援行動計画、これまでの進捗状況とか、それから課題につい
ても精査をして、当然平成26年度から策定される子ども・子育て支援計画に反映させる必要が
- 97 -
ございます。それで、子ども・子育て会議の委員については、先ほども申し上げられましたと
おり次世代育成支援地域協議会ですね、この委員の方と重複される委員も多いようでございま
すので、いわゆるこの次世代育成支援地域協議会というのは次世代育成支援行動計画を作るた
めに意見をいろいろと聴く機関だと。そして、その後任という形で子ども・子育て支援計画と
いう名称に変わりますが、その支援計画の意見を聴くのに子ども・子育て会議があるというふ
うに御理解をいただければというふうに思っております。当然、重複をしております。前の協
議会の委員と子ども・子育て会議は重複される方もいらっしゃるようでございますので、でも、
名称は違っても同じような目的の計画でございますので、しっかりと平成26年度いい計画を作
るように取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
○3番議員(平神純子)
次世代育成が子ども会議の方に移っていくということですけれども、
私は次世代育成のこの行動計画の中身と、それから新しい制度と一緒になって引継いでいくと
いうふうにはどうしても受けとられない。なぜかと言いますと、今までの次世代育成について
はもっともっと広いですよね。この新しい制度については保育園、幼稚園、そのことに突出し
ていますよね、割と。だから、この元々の次世代育成については仕事と家庭を両立する、家庭
のスタイル、若い人たちの家庭のスタイルがどうこうとか、ひとり親世帯の自立だとか、虐待
の問題とか障害がある子どもとか、いろいろなものがトータルになっていましたけれども、こ
の新しい制度は突出した保育園、幼稚園のことのみぐらいに極端に言えばなるので、自治体に
よってみたいですけれども、そういうふうにして継続するのか、両方とも生きるのかというこ
とを選ばせるというか、そういうふうに言われたりするんですよね。そういうことはないんで
すか。南さつま市としては子ども・子育て会議に移行していくんですか。
○子ども応援室長(田平和広)
次世代育成支援地域協議会でございますが、次世代育成支援行
動計画が計画どおり進んでいるか進捗状況などを見る会議でしたが、今回新しく作りました子
ども・子育て会議も、子ども・子育て支援法に基づく基本指針の中に次世代育成支援対策に係
る分析評価を行うこととありますので、子ども・子育て会議の中でも次世代育成支援行動計画
の進捗状況を精査する目的があります。また、子ども・子育て支援法に基づく新しい子ども・
子育て支援制度でございますが、主な柱といたしまして子ども・子育て支援給付と地域の子ど
も・子育て支援事業がございまして、子ども・子育て支援給付の中には施設型給付、これは認
定こども園、幼稚園、保育所でございます。あと、地域型給付の中に小規模保育、家庭的保育、
居宅訪問型保育、事業所内保育等がございます。また、地域の子ども・子育て支援事業の中身
も13ほどありますけれども、現在、次世代育成支援行動計画にあります地域子育て支援拠点事
業、あるいは妊婦健診、乳児家庭全戸訪問事業、また子育ての短期支援事業とか一時預かり事
業、延長保育事業と、次世代を引き継いでいる形での事業も継続されているところでございま
す。
○3番議員(平神純子)
私がお聴きしたかったのは、協議会と子ども・子育て会議というのは
- 98 -
あるんですけれども、この計画というのは一応平成26年度で終わって、子ども・子育て支援新
制度に移行していくのでも、これは新たにまた作るということもなく、作らないで子育て新制
度でもってこちらの方の中身も見ていくというか、そういうふうになるということですか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
次世代育成については平成26年度で計画的には終わります。それ
にかわって子ども・子育て支援計画を新たに作り直すということになりますが、当然その次世
代育成支援計画については平成26年度で終わりましたよというわけではなくて、そこにどうい
った課題やら問題があったのかと。そこも精査をして次の子ども・子育て支援計画に反映して
いきなさいということでございますので、ただ単に子ども・子育て支援計画が、保育園とか特
定保育とかが頭に来ているものですからそういったイメージがあると思うんですけれども、当
然ながら子育てに関することについてはその子ども・子育て支援計画の中で、多分次世代育成
支援計画で計画したようなもの、そういったものも再度見直して新たに方向性を新たな子ど
も・子育て支援計画で定めていこうというふうに御理解いただければと思いますので、何もそ
の次世代育成支援計画が反故にされるということではないというふうに御理解いただければ
と思っております。
○3番議員(平神純子)
私もちょっとお話しをお互いしながら一般質問まとめる際にて、今言
われたようなことも聴いたわけです。でも、次世代育成支援行動計画というものの占めている
ウエートとその中身というのが結構かなり違うので、納得がいかなかったから県の方にも問い
合わせをしてみました。それぞれですということで、これをそのまま続けるところもあります
と。でも、それは自治体が選ぶことですと言われました。だから今そうしておっしゃったんだ
なと思うんですけれども、今までしてきたことがぱたっと終わりではないというのはよく分か
ります。でも、かなり中身は違っているように、まだこれが確立されないような形で国からも
下りてきているような気がしますので、大変だと思うんですけれども、前回12月の質問でもし
たときに、ママヘルプサービスなんかについては実績はこうだと言われましたけれども、先ほ
どの同僚議員の産婦の問題なんかもありましたけれども、やはりこの次世代育成支援の中で反
省とか、こういうところはもっとこうしたほうがいいんじゃないかというようなこともまだま
だあると思うんですよね。だから、そこら辺をよくこれを活かしながら是非やっていただきた
いなというふうに思います。
4番目の子ども・子育て会議の現状と今後の予定についてお聴かせください。
○市民福祉部長(長濵一盛)
子ども・子育て会議につきましては、一般公募委員の7名を含む
22名の委員を委嘱しまして第1回会議を昨年10月31日に、第2回会議を11月28日に開催いたし
ました。これまでの会議で子ども・子育て支援事業計画策定のためのニーズ調査、内容の検討
や次世代育成支援対策の進捗状況等について多数の御意見をいただきました。第3回について
は3月に開催する予定でございます。
また、この会議の中に部会も設けておりまして、保育部会を10名の委員を委嘱し、第1回会
- 99 -
議を昨年12月に開催をいたしております。年度内に大体2回この保育部会を開催する予定とし
ているところでございます。
今後の予定といたしましては、1月に実施しましたニーズ調査の結果報告等を行い、調査結
果から分析された本市の子ども・子育て支援のニーズを反映した子ども・子育て支援事業計画
を来年度策定いたします。一応来年度について、子ども・子育て会議保育部会を平成26年度6
回開催を予定しているところでございます。以上です。
○3番議員(平神純子) 条例の中で6条ですかね、部会ということが書かれてあるわけですね。
保育部会ということになったわけですけれども、別に保育部会ではなくほかの部会というのな
んかをとっているところもあるんでしょうか。
○市民福祉部長(長濵一盛)
他市の状況のことでよろしいんでしょうか。ほかのところはちょ
っと確認をいたしておりません。
○3番議員(平神純子)
市として保育部会という、保育に関することについてのみの保育部会
というのを設けた経緯というのはどのような経緯でしょうか。
○子ども応援室長(田平和広)
お答えいたします。保育部会につきましては、児童福祉法第56
条の4の2第1項に規定される市町村整備計画の策定、変更及び進行管理並びに南さつま市保
育計画の変更及び進行管理に関する事項について協議するため、会議条例の中に部会を置いた
ものでございます。保育部会で策定を予定しております市町村整備計画については、新しく平
成27年度から作ります子ども・子育て支援事業計画に伴う計画でございまして、この市町村整
備計画というのは保育施設の整備計画でございます。あと、南さつま市保育計画につきまして
も子ども・子育て支援事業計画の中に含まれる計画でありますので、この子ども・子育て会議
の中に保育部会を設置したところでございます。
○3番議員(平神純子)
保育部会の方で突出していると私は思っている次世代育成とくっつけ
ていきながら子ども・子育てについては保育のこと、保育園、幼稚園なんかのことがすごく強
く出されていますので、多分その保育部会というのができたのかなと。ちょっと昨今の南さつ
ま市のこともあったりとかしてなんだろうなとは思っているんですけれども、十分な議論して
いただきたいなと思います。
⑤につきましてですけれども、ちょっとこれは前に聴けばよかったんでしょうけれども、本
市の児童数、未就学児の推移、それから待機児童の捉え方についてをどのように考えてらっし
ゃるかお聴きいたします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
未就学児の児童数につきましては、平成18年が、市全体で申し上
げますが、1,729人、平成19年が1,692人、平成20年が1,653人、平成21年が1,644人、平成22
年が1,602人、平成23年が1,618人、平成24年が1,599人、平成25年が1,588人と微減で推移を
しているところでございます。待機児童につきましては、平成24年度までは定義上の待機児童
はいないというふうに県には報告をいたしてきました。待機児童の定義としまして、実質20分
- 100 -
から30分間の登園可能な園に空きがなく待機している児童については定義上の待機児童であ
ると。これについては県と確認をしてきたところでございます。これによりまして、待機児童
としては本年度平成25年度初めて県の方に報告をいたしました。12名という形で報告をいたし
ました。平成24年度までは待機児童なしということで報告してあるんですが、今年度新たにこ
ういった県との確認をし合った待機児童の定義に照らし合わせますと、平成22年度が25名、平
成23年度が30名、平成24年度が19名というふうになっておりますが、これについては先ほど申
し上げましたとおり、この平成24年度までは待機児童という形で県には報告をいたしていない
ところでございます。
定員に対する県の指導基準、定員120パーセントを連続して上回る保育所もあることから、
待機児童もあわせて定員拡大等の調整をする必要があるのではというふうに考えておりますし、
また子ども・子育て支援計画策定のためのニーズ調査による保育の需要の把握により、この平
成27年度からの保育計画にも反映させてまいりたいというふうに考えているところでござい
ます。
○3番議員(平神純子)
待機児童の捉え方というのが、ちょっともう1回お聴きしたいんです
が、20分、30分のところとはどういったことですか。
○市民福祉部長(長濵一盛) 大体自宅から20分から30分で通園できるところがあれば待機児童
に捉えなくていいというようなことはあるんですが、今までは、例えば加世田の地域の子ども
たちが近隣に入れないと。でも、坊津は空いていますよと。それも待機児童ということだから
いけるだろうということで、待機児童でないというふうに判断していました。ですけれども、
県に確認したところ、同じ市内であってもそういった通園が遠いというようなことであれば待
機児童にカウントしていいよということで協議をしましたので、今年度からそういう児童につ
いては、待機児童というふうにカウントしたというふうに御理解いただきたいと思います。い
わゆる通園可能な時間を大体目安として20、30分というふうな感じで定義上してあります。明
確に何分とかできませんけれども、いわゆる自分のところから空きのある保育所でそれぐらい
の通園可能な時間というのが目安になっているようでございます。
○3番議員(平神純子)
平成24年度までは待機児童が捉え方によって0だったけれども、新し
い基準といいますか、県と相談したところが、うちでも25人とか、30人とか、19人の待機児童
がいたということなんですよね。としますと、保育園の定数があって、1.2ですかね、プラス
されてもいいということも含めての待機児童数ですか、1.2まではいいわけですよね。60だっ
たとしても、1.2オーバーしたとしても何人かはオーケーですよね。それよりも超した待機児
童の数でしょうか、これは。
○市民福祉部長(長濵一盛)
○3番議員(平神純子)
そのとおりでございます。
私は、待機児童は保育園にどこにも入れなくて、南さつま市で750人
ぐらいの確保されている定数があるわけですよね。けれども、20分、30分かかって行けない。
- 101 -
本人が希望したところにということですよね。調整するのは行政が調整するのだと思うんです
けれども、どこに入りたいと思ってもそこが空いてないから待機児童というふうにとるという
ことですか。
○市民福祉部長(長濵一盛)自分の希望で行けない人は待機児童としてはとりません。例えば、
加世田の人がどうしても加世田校区の保育園でないとだめということで、ほかは空いていると、
そういう人は待機児童としてはとりませんので、自分の希望だけのことですから。あくまでも、
どこか入りたいんだけれどもないと。でも、加世田から坊津までは遠いと。空きがあるけど遠
いと。それも待機児童に含めてなかったわけですよね。今回はそういうのも待機児童に含めて
いいよということでカウントしたと御理解いただければと思います。自分のあくまでも希望で
入れないというのは待機児童にはカウントいたしておりません。
○3番議員(平神純子)
待機児童は都会の問題だと。総理大臣がやいやい待機児童ゼロと言っ
たりとか、横浜市のスタイルがどうこうと言って待機児童ゼロにしましたと言って、この待機
児童の捉え方が、横浜スタイルがちょっと世の中に通用してきたというか横行してきたという
か、その捉え方がちょっと違うらしいですよね。でも、国としての決まり事としての待機児童
とは何々というのは決められて、さっき言われたとおりだと思うんですよ。だから、私は南さ
つま市でもこれだけの人数の待機児童がいるというのをちょっと今初めて、あ、そうなのか、
1.2倍もオーケーとしてもそれだけいるということ。でも児童数は減ってきているじゃないか、
ずっとですね。ちょっとそこら辺は、あ、そうなんだと、ちょっと私も勉強不足だったんです
けれども、待機児童の捉え方についてを、ちょっとここで質問はできませんけれども、今後こ
の子ども新制度に向けてのことと次世代育成支援計画がミックスされてうまい方向になって
いくようによろしくお願いいたしたいと思います。1番についてはこれで終わりたいと思いま
す。
2番目の投票率についての対策ですけれども、12月議会で明らかになったことを踏まえて再
度質問いたします。どこの自治体も投票率を上げようと努力している中、本市では投票率が大
きく下がってしまいました。その最たる理由は大幅な投票所削減しか思い当たりません。この
状況をこのまま続けていいのか、投票率を上げられる手だてはないのかという思いで質問いた
します。
①投票所の再編があった142集落の片道の距離を500メートル単位でその数を示して、前回と
今回の市議会選挙で投票率の下がった集落の下落率はどのようなものであったかをお示しして
いただきたいと思います。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
それでは、私から御答弁いたします。
投票所再編のあった142集落の片道の距離を500メートル単位でその数を示し、前回と今回の
市議会選挙で投票率の下がった集落、下落率はとのお尋ねでございます。
まず、御答弁の前に、議員おっしゃいます投票所の再編という概念はございませんで、142
- 102 -
集落というのは、12月議会において御答弁申し上げました説明会当時、投票区再編の対象にな
った集落数でございますので、御理解賜りたいと思います。
お尋ねでは、投票所と各集落公民館の片道の距離を500メートル単位で示せということであ
ります。投票所が変更になった集落、121集落についてお答えいたしますが、併せて前回と今
回の市議会議員選挙で投票率が下がった集落の下落率はというお尋ねでございます。集落ごと
の下落率等の御質問に対しましては控えさせていただいているところであります。有権者が
100人以下の集落が約6割弱で、50人に満たない集落が75か所ございます。集落ごとの下落率
等を比較することにおきまして、様々な思い、事情を持った選挙人もいる中で、無用な憶測を
招くおそれがあり、自己の自由な意思に基づく投票は担保されなければならないこと等から、
過去の質問におきましても御理解をいただき、12月議会の御答弁でも投票区再編との関連を検
証する上で、30投票区を構成しています行政区、集落ごとの投票結果を再編前の51投票区に置
きかえて比較し、御答弁させていただいたところであります。
議員お尋ねのように細部にわたっての比較検証は重要なことと考えていますことから、先の
参議院選挙から各行政区ごとの年代別投票率のデータを作成し、委員会の検討資料にしている
ところでございます。御理解をいただきたいと思います。
それでは、集落の最寄りの公民館から新しい投票所までの距離をお答えいたします。500メ
ートル内にある集落が16、501メートルから1,000メートルの間にある集落が21、1,001メート
ルから1,500メートルにある集落が31、1,501メートルから2,000メートルにある集落が17、
2,001から2,500メートルの集落が9、2,501から3,000メートル内にあるのが10、3,001から
3,500以内にある集落が10、3,501から4,000メートルにある集落が2、4,001から4,500メート
ルにある集落が4、4,501メートルから5,000メートルにある集落が2、合わせて121集落でご
ざいます。以上でございます。
○3番議員(平神純子)
投票所、50人以下のところについてはお答えできないということなの
ですけれども、私はこの問題をどうにかして解決していくためにはどうしてもそういった、何
も誰が行かなかったということが私の目的ではありません。なぜこんなになったことをどうす
れば改善できるかということが、私たちもみんな多分そう思っていると思います。今こうして、
私は4キロメートル、5キロメートルもあったんだとか、私の田舎は何キロメートルだなとか
思っていましたけれども、4キロメートル、5キロメートルもあった、そして先ほどの質問で
もありましたけれども、行きたくてももう4キロメートル、5キロメートルあったら行かない
ですよね。雨が降ったりとか、期日前投票をしたとかバスを出すとか、そういったことでは4
キロメートル、5キロメートルも離れたらもう行きませんよ。これだけのが出たことによって
明らかになったことは参考になりますけれども。
次の質問に移っていきますが、この3キロ以上でもいいですけれども、遠くなった人はなっ
ただけの配慮は何かされたですか。
- 103 -
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
12月議会の御答弁でも申し上げましたとおり、期日前
投票の啓発を行い、期日前投票にコミュニティバスが利用しやすいような手だてといたしまし
て、復路の臨時バスを運行したということ。それから期日前投票制度の運用から2か所以上に
設置しております各支所等の期日前投票の期間、時間等を公選法に基づく期間、時間にし、投
票の機会を公平にしたということ等があるかと思います。
○3番議員(平神純子)
期日前の投票でかなり前回とすると投票率がアップしてきたというの
は事実ありました。ただ、期日前投票のデメリットはないとおっしゃいましたけれども、今後、
期日前投票に車で連れていける人たち、連れていけない人たちの差とか、まだ2回しかこのや
り方でやっておりませんので、今後、問題も含んでくるのではないかなということはあると私
は思っております。それは後で質問しようと思っていたんですけれども。
②のところに行きます。投票率が下がった理由が、若者が行かなかった。確かに若者の投票
率が下がっていたのは報告があったわけですけれども、それ以外には何が、投票率が下がった
んだというふうに考えてらっしゃいますか。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
原因は何かとのお尋ねでございます。全国的に投票率
の低下が見られて、中でも若年層の投票率の低下が顕著であり、各報道機関や政治評論家の論
評を見聞きするところでございますけれども、選挙管理委員会としましては、一般論としまし
て、投票行為の動向には様々な要因が影響するものと考えているところでございます。委員会
としましても、投票率の低下の要因、若者層の低率の要因の究明は重要なことと捉えています
けれども、個別の選挙のコメントは控えさせていただきたいと思います。
○3番議員(平神純子)
分かりました。それでは、3番目は先ほどお答えいただきましたので
④番に入ります。
来年の県議選までに投票率改善の対策、検討会を是非設置するとかいうことなどはできない
ものだろうかということについてお聴きしたいと思います。
○選挙管理委員会委員長(瀬戸六生)
来年の県議選挙までに投票率改善検討委員会を設置して
改善策を探れないかというお尋ねには私の方からお答えさせていただきます。
投票率の維持向上は選挙管理委員会の使命の1つであると理解をしているところでございま
す。自治公民館連絡協議会、社会教育団体等の推薦する会員から成る南さつま市明るい選挙推
進協議会と連携をして、選挙人の政治意識の高揚に努め、明るい選挙の実現に期することを目
的に啓発活動に取組んでいるところでございます。
本市におきましては、有権者一人一人の強い選挙意識と努力により、県内19市中上位の投票
率が維持されていることに敬意を表しているところであります。しかしながら、投票率が低下
傾向にあるのは本市も例外ではなく、隣接市の明るい選挙推進委員会と合同で毎年指導者研修
を実施するなど、選挙時啓発、常時啓発に研さんをしているところでございます。
国レベルにおきましては、常時啓発のあり方等検討研究会の最終報告がなされまして、現代
- 104 -
に求められる新しい主権者像として、国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自
ら判断し、行動する主権者を目指さなければならないとして、時代の推移とともに薄れていく
若者の社会参加、政治意識に警鐘を鳴らして、新たなステージとして主権者教育を掲げている
ところでございます。明るい選挙推進協議会がこれまで果たしてきた役割に加え、時代に即応
した新しい役割を積極的に担っていくことが求められていることから、市の明るい選挙推進協
議会においてもさらなる検討をしていきたいと考えているところであります。したがいまして、
新たな投票率改善検討委員会の設置は考えてはおりません。
○3番議員(平神純子)
考えていないということでお聴きしました。2月9日南日本新聞だっ
たんですけれども、南風録のところに選挙割ということで、これは商工会とか何かと協力をし
合って、投票に行ったら花のプレゼントがあるとか、特典があるのがあるんだというようなこ
となんかが紹介されていました。あとは早く繰上投票をしているか、先ほど同僚議員も言われ
ましたけれども、下呂町というんですか、どこかはどんなことをしているとか、早く繰上投票
をするというのは何か鹿児島県内でもあるようですけれども、先ほど合併があって法律ではそ
うなっているけれども、どうにか方法はないものかということで、全国で調べればちらちらと
はあるみたいですよね。それで、私はこれはこれとして、平成25年1月25日の第1回選挙管理
委員会の議事録を開示請求いたしまして読みました。そこで、参議院選挙の前ですね。ちょっ
と読みますけれども、7月予定の参議院選挙からの執行で、その後11月には市長、市議選挙を
控えていると。これでやってみて、やっぱりこっちの方がよかったと、実際投票して元の方が
よかったというような地区からの声が上がってきた場合は、考慮すべきと思うが変更も可とい
うことですかねと質問をしていますね。そうすると事務局長は、投票所は総体的なその区域内
の総意があればより投票しやすい投票所があれば変更することはよいことと思っていますの
で、検証の中でそういう声があれば委員の皆様にお諮りいたしまして変更できるものと思って
いますと答えてらっしゃいますよね。委員会でそういう声が出ていますよね。私は、こんなし
て言ってくださったんだなと思ってすごくうれしかったです。けれども、そういう声はあって
も、議会もいろいろと要望書出したりとか、市民の方も要望出したりとかしていますけれども、
検討委員会を考えてはいないということでした。このままずっとこの調子でいくと、そんなに
芳しく元に戻ることはなく、うちの投票率は下がって元に戻ることはないだろうと思うんです
ね。
選挙による職員の動員とか、手当とか、代休とか、職員の方々も結構選挙のときには前の日
からとか土日にかかったりしますけれども、もちろん仕事ですけれども、そういったことで職
員からの意見というのなんかはないんですか。それに対する不満なり何なり。職員組合とかな
んかで不満とか何とかそういうのはないんですか。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
選挙事務従事者に対する協力依頼、委嘱に対する意見
とか不満ということでございますでしょうか。
- 105 -
○3番議員(平神純子)
選挙が行われるということであれば、投票所の準備から、そして当日
に私たちが選挙に行けば右側に職員の方々が、そんなにいなくていいんじゃないかなと思うん
ですけれども、5人ぐらいいらっしゃいますよね。期日前投票も職員の方もいらっしゃいます
し、そして開票のときはいっぱいいらっしゃいますよね。それに対する人件費というのも結構
なお金がかかるというのは分かるんですけれども、そういったことなども含めて、お金も600
万円、700万円このことで削減されたとはいうけれども、職員の方々がこの投票に対して、日
当は出るけれどもそれなりの不満というようなことなんかがないものかどうか。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
休憩します。
休憩
午後2時01分
再開
午後2時02分
再開します。
○3番議員(平神純子)
もう1つ、公職選挙法の第38条第1項の投票立会人は3人から5人と
いうふうになっているんですよね。今現在、平均何人ぐらいが左側のところ、私たちが行った
ら右は職員の方々、左側に住民の方々がいらっしゃいますけど、あれは大体何人から何人を置
いているんですか。
○選挙管理委員会事務局長(市園
尚)
公職選挙法では、当日投票所の投票において、立会人
は2人から3人となっていませんかね。したがって、うちの選管におきましても、各自治体に
おきましても、2人で当日投票所の投票立会人は実施しているかと思います。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
休憩します。
休憩
午後2時03分
再開
午後2時04分
再開いたします。
○3番議員(平神純子)
グレーな部分の線引きではないかと私は思っているんですけれども、
私が言いたいのは、今おっしゃったのは多分、2人というのは開票のときじゃないですかね、
一人一人が出す。選挙に私たちが行くときに2人じゃないです、4人ぐらいいらっしゃいます
よ。それが2人から5人というふうに法律ではなっているんですよね。それを例えば2人にす
るということができないのかと。そうすればお金も浮くじゃないかと。そうすれば何とか、お
金の問題もあってこの投票所は減らしたところもあるのでということを言いたかったんです
けれどもね。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
休憩します。
休憩
午後2時04分
再開
午後2時05分
再開します。
○3番議員(平神純子)
改善の方法というのはいろいろとあると思うんですよね。私は人数を
- 106 -
ということですけど、そこに投票に行って人数が多いと行きたくなくなるんです、そういうこ
とを若い人たちは言います。音楽でも流れていて気楽な気分で行けるとか、スーパーであった
らいいとかと言います。あの雰囲気って独特の雰囲気があるとどこかの新聞にも書いてありま
したよ。ひろばだったかな、何だったかな。雰囲気として和やかな雰囲気であるのかとか、子
どもを連れて行く人もいますよね。そうすると、じろじろ見られるのが嫌で連れて帰ってきた
とか、そういう人もいるんですよね。だから若い人たちなかなか行きたくないって言うんです。
だから人数もやっぱり、経費のこともありますけれども、最少でもよければ、最少にすればお
金も浮くし、若い人たちが行きたいと、子ども連れても何も嫌な思いしなかったよっていうふ
うに変わればいいじゃないですかということで、ここで私は、それも含めて言いたいですけれ
ども、ストップがかかりましたのでこれは終わりにいたしたいと思います。
次の公共下水道に行きます。
汚水処理の方法としては、公共下水道は人口が密集した都市型で人口5万人以上が目安と言
われております。一方、合併浄化槽は人口5万人以下で宅地の面積が広く、人口が密集してい
ないところにふさわしいとされています。公共下水道は多額の費用がかかり、各世帯の排水工
事や受益者負担があることから、対象地域の理解と協力が不可欠であります。市は、公共下水
道を推進するのであれば、財政の裏づけや住民への説明など慎重にしなければ、後々市の財政
を圧迫しかねない大きな問題をはらんでいることを十分承知しなければいけないと思います。
そこで、以下の質問をいたします。
市長の考えている公共下水道計画案を財政面も含めて説明をしていただきたいと思います。
○市長(本坊輝雄)
ただ今、市長の考えている公共下水道案を財政面を含めて説明していただ
きたいという質問でありましたが、財政を含めて、負担等の問題も含めて、昨日の貴島議員の
一般質問に答弁いたしましたとおり、今回、住民の皆さん方に公共下水道に対するアンケート
調査をお願いすることといたしておりましたので、今後様々な数字が動いていくと思われます。
なお、財政面につきましては、今後、公共下水道に限らず、予定されております8つの大型
プロジェクト、それから今後、合併による交付税の削減等も見込みながら、想定しながら財源
の確保は図っているところで、市の財源の確保は上積みをしながらあるわけでありますが、そ
の公共下水道が云々といって上積みをしているわけではなくて、総合的に今後の持続可能な南
さつま市の財政運営を目指して大型プロジェクトを含めてのことであります。公共下水道のこ
とにつきましては、アンケートの結果を見なければ、今の段階で申し上げる段階ではないと思
っております。
○3番議員(平神純子)
私は一般質問、これは発言通告を出してから全員協議会があり、アン
ケートを見て、そしてあのアンケートの後ろに計画区域がある。そして嘱託員には26日に説明
をして、3月5日には配るという段階にしているということでの全員協議会だったと思ってお
ります。今市長はおっしゃいましたけれども、財政は大型プロジェクトも含めて持続可能な財
- 107 -
政計画の基にとおっしゃっているわけですけれども、もう少し踏み込んで答えていただきたか
ったわけですけれども、次のところでのまた質問をしていこうと思っていますが、②番目で計
画区域の人口推移、高齢化率、世帯構成、それから汚水処理状況はどのようなものか教えてく
ださい。
○建設部長(徳留忠昭)
まず、計画区域内の人口の推移でございますが、合併後の平成18年3
月31日時点で4,847人、平成25年3月31日現在で全く同じ数字でございます。4,847人となって
おります。次に、高齢化率でございます。同じく平成18年の3月31日時点で18.9パーセント、
平成25年3月31日で23.1パーセントでございます。次に、世帯構成につきましては、市として
公表している資料がございませんので、この計画区域内の状況についてお示しできる数値がご
ざいません。最後に汚水処理状況でございますが、平成19年度末におきましては合併浄化槽369
戸、単独浄化槽1,061戸、くみ取り413戸に対しまして、平成24年度末では合併浄化槽524戸、
単独浄化槽1,053戸、くみ取り380戸となっているところでございます。
○3番議員(平神純子) 平成24年度の南さつま市の汚水処理の普及率が56パーセントなわけな
んですね。大浦と笠沙と坊津がそれぞれ漁集とか農集とかしていて、あとは旧金峰町がかなり
70パーセント近い合併浄化槽で普及されているということでの56パーセント。昨日の同僚議員
の質問でも既に加世田がやっていてほしかったということでありますけれども、そのとおりだ
とは思います。けれども現実としては、南さつま市加世田のところにつきましては、これまで
2回の挑戦というか、計画を立てて説明をして、ある程度国の方への許可のところまでは行っ
ただろうけれども、なかなか合併の阻害要因になったりとかしてできなかったという現実があ
ると思います。
私は、タイムスケジュールとしてもっともっと、今回私2回目の議会の質問なんですけれど
も、どこで私たちが質問ができるんだろうかと。全員協議会で質問といってもなかなかできな
いわけですからこうして一般質問というのがあって議論をするという機会を与えられているわ
けですけれども、もう既にアンケートも配る段階まで来ているわけですよね。アンケートの文
言なども変えられるところまではなかなかできない段階で配るわけですよね。だから議会とし
てどういうふうにかかわっていけばいいのだろうかというふうにすごく迷いながら、そしてそ
の後、秋にまた具体的なことについては話されると昨日おっしゃったので、そのときにはもう
ある程度今の段階から大分進んだものが示されてくると思うんですけれども、だから一般質問
というのが重要であると思いますが、前回の計画とほぼ同じような計画で考えていらっしゃる
んでしょうかということをお聴きしたいと思います。
○建設部長(徳留忠昭)
今回アンケートを行う区域は、これまで持っていた計画区域214ヘク
タールの皆様を対象にはしてございますけれども、その計画がそれと同じかとの御質問に対し
ましては、そのアンケートの結果を踏まえて今後検討していくということで考えております。
○3番議員(平神純子)
公共下水道をやっていく際には、かなりの年月がかかっておりますよ
- 108 -
ね。こうしてアンケートをとって、今どこの段階であるのか、タイムスケジュールというのが
あって、今はまだ10のうちの0じゃないでしょうから1なのか、今年中にどこら辺ぐらいまで
して来年度はどこら辺ぐらいまでして、その次はどこら辺ぐらいまでしていくというようなタ
イムスケジュールというのは特にないということなんでしょうか。まだアンケートのみと言わ
れても、そうだろうかと思うんですけれども。
○市長(本坊輝雄)
平神議員、公共下水道がいろいろと計画がなされましたときに様々な市民
の御意見がありました。そして、特別委員会でも、賛成するべきであるが、しかしながら市民
の理解までには至ってないよというような報告もございました。そういうことを踏まえて、私
としましては、雨水対策の先行から、そして汚水対策は凍結という形をとらせていただきまし
た。このことは、公共下水道事業を実施したとしても、結果としては雨水対策から工事はやっ
ていく。これは最初からの予定のスケジュールでありましたが、ただ、ここ分けさせてもらい
ました。そして、雨水対策を先行しながら災害に強い地域づくりを手がけていく。そして、そ
の中で、私が市政を担当いたしましたときには民主党政権下でありました。民主党政権下によ
って下水道法の改正案が提案されておりました。改正案の中では、区域内で合併浄化槽を設置
している世帯はカウントしなくてもいいですよと。辞退する人は対象から外れていいですよと
いう案が上程されるような動きもありました。ですから、下水道法がしっかりとコンプリート
されないと今後進められない。それから、財源の確保はどうなるのか。その辺も経常収支が100
を上回っている状況でありました。様々なそういうこと等もありましたので、ひとまず雨水の
雨水対策から先に進めさせていただこうということで議会の御理解をいただきながら今日に
至っておりますが、幸いに国の方も合併の特例債を今度は合併してから10年間というのが15年
間になりました。これは大変な追い風でもあります。しかしながら、今度は住民の皆さん方の
生活様式も変わってきております。年も重ねております。様々なそういうこと等を考えまして、
ここでもう一度アンケート調査をさせていただいて、そして市民の皆さん方、区域内の皆さん
方のお考え方を整理をさせていただき、どんな形でこの計画をこのまま進められるのか、この
ことをアンケート調査で私どもはお考えをお聴きしたいと。そして、そのことをもって検討委
員会にかけていきますということでございます。もちろんアンケート調査、もちろんその後も
説明会をいたしながら、そして地域の皆さん方の理解と協力を得られる環境がどうなのか、住
民の皆さん方がこの事業を求めているのかどうなのかということ等も含めて様々な角度から
検討する。そういう意味で、私が先ほど申し上げました数字が動いていくかもしれませんと。
数字が動くというのは、対象の面積とかやり方とかそういうことが動いていくかもしれません
と。そういうことも思われますということ等で、ですからアンケート調査を行いますというこ
と等であります。そして、私が前の答弁で申し上げました秋ぐらいをめどにはということは、
私なりの考え方をその手続を踏まえて整理をして、そして議会にお示しをさせていただくとい
うことでございます。そこでまた皆さん方の御意見等賜ると、議会の御意見。そして、議会の
- 109 -
理解と支持がなければ事業はできませんので、議会にお諮りをしながらと、そういう手続にな
うろかと思っておりますので、いつの時点でということの受け止め方については、一旦凍結を
していたものを、これを解凍するのに市民の地域の皆さん方の御意見を聴きますよということ
であります。
○3番議員(平神純子)
アンケートはするけれども、タイムスケジュールというのはまだ示さ
れないということですね。アンケートをするということは、市長は公共下水道は選挙の時でも
だったですかね。公共下水道は、12月議会で初めて私たちに伝えられて、公共下水道について
進めようと思ってらっしゃるんだなというふうに私は受け取ったわけですね。12月議会のとき
にですね。そして今回アンケートをこういうふうにとるんだということが全員協議会でこの前
示されたわけですね。それはステップというか、どこかの段階だと思うわけです。ただアンケ
ートだけを取ってというのじゃないと思うんですね。だから、いつごろにはこうしてこうして
というのがあると思うんですけれども、そういうのは示すことはできないということですかね。
○市長(本坊輝雄)
今アンケート取って、今3月にアンケートをいただきます。その後、その
結果を整理させていただきながら検討委員会なるものも立ち上げて、そしてそこで関係の皆さ
ん方の御意見等も聴きながら、私の方で整理をさせていただきながら、秋ぐらいをめどには一
つの方向を定めていきたいと、そういうことであります。私はこれまでも公共下水道事業の必
要性はきちんと申し上げております。必要であることは申し上げておりますが、どの時点で解
凍するのかということも、これまでもいろいろと議会でも尋ねられてまいりましたが、その辺
の環境整備を整えながら、どの時点から解凍に向けたことをとるのかということでありますが、
関係の地域の皆さん方の理解と協力がないと事は進めませんので、そういう理解と協力のその
皆さんの方のお考え方を今一度いろいろ確認をさせていただくというのがアンケートであり
ます。スケジュールについては秋ごろまでにはきちんと方針を示しますよと。そして議会にお
諮りをしていきますよと、進めていきますよというのが、私はスケジュールであろうと思って
おりますので、この秋ぐらいまでのスケジュールがまず第一段階。その後のスケジュールが第
二ステージでまた様々なスケジュールが出てくると思いますが、それはそれとして、どんな形
になるか、まず秋の段階で私の考え方を整理をさせていただき、お示しをし、議会の皆さん方
の御理解、御意見等をいただきながらまた次のステージが準備されてくるのではないかと思っ
ておりますので、これ以上スケジュールを示せといっても、今の段階では申し上げましたよう
なスケジュールでありますので、どうか御理解を賜りたいと思います。
○3番議員(平神純子)
私はまだいろいろと質問を予定していたんですけれども、まだ時間も
あるんですけれども、スケジュールがわからないことには次の段階の質問はできないなと思っ
ておりますけれども、私は今回は財政のことと住民への合意形成ということについてを非常に
大事だと思っているものですから、すべてですね。特にこの公共下水道については、財政の計
画がしっかりとないと大変なことになるよということで県内でも断念したところが結構ある
- 110 -
わけですので、本当に財政の計画というものをしっかりとやっていかなければ、そしてまた住
民への説明というのが納得をしないと、加入者が少なければ運営が成り立たないわけですので、
一般会計からどんどん繰入れていかなければならないという状況で、倒れてしまう自治体じゃ
ないかもしれませんけれども、分からないですから、すごく心配をしているわけなんです。
現在、坊津の漁業集落排水は現在もまだ事業が継続中であると思いますけれども、財政面と
か加入率などについては、当初の計画とするとどのようなものなのかということについてお聴
きしたいと思います。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
休憩します。
休憩
午後2時24分
再開
午後2時25分
再開します。
○3番議員(平神純子)
財政も含めて①でお聴きしたわけですけれども、まだ答えるところま
では至っていないということで答えていただきました。そして、そこがあると私は思っていろ
んな意味で財政のこともお聴きしようと思っていたんですけれども。受益者負担とか何とかい
ろいろとですね。省きます。
そしたらアンケートのことにつきましてですけれども、前回のアンケートについては下水道
と合併浄化槽の個人負担の金額なども表示されていたわけですけれども、今回のアンケートで
はそこら辺はなかったんですけれども、それはどうして入れてはいないのかなと思ったんです
が、どうでしょうか。
○建設部長(徳留忠昭)
今回のアンケートでは、こちらが凍結と判断した公共下水道のあり方
について、まず基本的なことを計画区域内の住民にお尋ねするということを原則としてアンケ
ートの項目を設定してございます。前回のアンケートの中で受益者負担につきまして450円と
いう数字を一般論として載せてアンケートを進めさせていただきましたけれども、結果として
その450円に対する議論が集中をしたということの反省を踏まえまして、今回のアンケートで
は受益者負担は取るという考えの基で、取るとしたらどういったことが適当と思われるかとい
う方向性をお尋ねすると、そういう基本的な事項について住民のお考えをお聴きするというこ
とで、今回は細かい数字を省略したところでございます。
○3番議員(平神純子)
アンケートとか説明会というのは、住民が公共下水道について考える
資料としては第一歩でありますので、前回そういったことの反省があるとおっしゃいましたけ
れども、やはり前回の説明会の参加率って非常に悪かったわけなんですよね。地頭所は高かっ
たわけですけれども。特別、処理場が地頭所に来るということがあったものですから。だけれ
ども、やっぱり最初の段階からできるだけ丁寧な分かりやすい絵とか写真とか、そういうのも
入ったような説明があって住民が答えやすいアンケート、説明の資料とかそういうのは必要じ
ゃないかなと思うんですけれども、アンケートがある意味どういう結果であるかが次の段階へ
- 111 -
とても大きく影響していきますので、市民の方が迷うようなですね。前はとにかくそれはあっ
たわけですね、具体的に表があって、配管工事なんかもどのぐらいかかりますよということま
でも金額も入っておりました。でも、今回はそういったのはないですので、それで○にすると
か×にするとかあると思うので、前回のはある意味詳しかったんですけれども、今回はそこら
辺は、端折ったところは先ほどお答えをいただいたんですけれども、答えはそれでいただきま
したのでしようがない、それはもう今配る段階に来ておりますし、26日、明日説明をされるわ
けですよね、嘱託員にはですね。そして、3月5日には配布していくというような形でなって
おりますので、もう何も変えることもできないし、何も私が言ったからといって変えるわけで
もないでしょうけれども、やっぱりどうだろうかなというのがあるということについては、市
民が受けたときに、前はこんなのも書いてあったのになと思う人たちはいると思うんですね。
これは質問でありませんから次に進みますけれども、丁寧な分かりやすい文言とかいうのがあ
ってほしいなという要望であると思ってください。
4番目ですけれども、説明会について行きますが、まだタイムスケジュールというのは分か
らないということなので、私は、でも書いておりましたので一応質問させていただきますが、
対象の集落は22ありますが、説明会はどのように進めていくというふうに考えていらっしゃる
かお聴きしたいと思います。
○建設部長(徳留忠昭)
先ほど市長の答弁からも申し上げたとおり、今後のスケジュールにつ
いてはまだ未定でございますが、説明会は何がしかの形で先ほど申し上げたとおり開催してい
かなきゃならないだろうと思っております。その際にはできるだけ多くの方々に出席をいただ
き、多くの意見を踏まえた上で、次の検討ができるように努めてまいりたいと考えております。
○3番議員(平神純子)
前回の説明会の出席率が全体で20.89パーセントだった。ところによ
っては11.58パーセントでありました。これで説明会というふうに、かなり低い出席率の説明
会ですので、もっともっと上げなければならないとは思うんですけれども、説明会の参加の目
標というのは掲げられないのか。一応アンケート回収率はどのぐらいを目標にしたいというよ
うなことも言われたような気もするんですけれども、説明会の参加の目標というのは掲げては
いかないのかということをお聴きしたいと思います。
○建設部長(徳留忠昭)
説明会の出席率、あるいはアンケートの回収率について特段の目標は
設定してございません。例えば、今、平成24年度から着手をしました都市下水路事業につきま
しても、地元への説明会を行いましたが、結果としては多くの参加をいただいたわけではござ
いません。しかしながら、雨水対策については住民の皆様の御理解いただいている上で着手を
したものと思っておりますので、その参加率の中でも、今着手した雨水について議論がござい
ませんので、その目標については先ほど申し上げたように必要な段階ではできるだけ多くの方
に参加いただけるように努めてまいりたいと考えております。
○3番議員(平神純子) あるところは80パーセントを目標にと、説明会の目標を80パーセント
- 112 -
目標とかいうようなところもあったようでしたし、この公共下水道については、今現在がどう
いう排水処理施設を持ってらっしゃるかによっては多額なお金の違いがあります。そして、受
益者負担というのもありますし、高齢であって子どもたちも帰ってこないと。だから、その人
たちはもう要らないという人たちもいたり、合併浄化槽を新築で造ったからつなぎたくないと
いう方々もいらっしゃったりとか、かなり現実の個人負担というのがかなり高いですので、そ
のときは何となくいいですいいですとか言っていても、いざというときにつないでくださらな
いという方がいて、垂水なんかの牛根地区というところなんかは500戸を最初目標にしていま
したけれども、現在もうほぼ工事も終わっているんですけれども50パーセント弱だと、参加率
がですね。だから、工事が長くなりますし、その間に亡くなられたりとか、そして移ったりと
か、その時はいいと思ってもなかなか加入したくないというようなことでどうだったかなと反
省する点もあるという自治体もありますし、本当に住民の納得というものがないことにはこの
問題はなかなか簡単には進めないものであると思っております。コミュニティプラントみたい
にして、ある地域だけがそんなにしてほしいという要望が強ければ、そういうこともどうだろ
うかということも質問もされておりますけれども、本当に慎重に慎重にして、住民に分かりや
すい説明と納得を求めていっていただきたいなということで質問に代えさせていただきたい
と思います。
これで終わります。
○議長(古木健一)
ここでお諮りいたします。
ただ今発言通告者9人中6人の質問が終わりました。申し合わせにより、本日は以上でとど
めたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議ありませんので、本日は以上でとどめることに決定しました。
本日は、これで散会いたします。
散
会
午後2時35分
- 113 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年2月26日
(第4日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第4日目)
1.開
会
日
時
平成26年2月26日(水)午前10時
1.議
事
日
程
(第4号)
○開
議
日程第1
一般質問
日程第2
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
1
清水春男
通告順
議員
(第1次産業の振興で南さつま市の活性化を
2
上村研一
議員
(防災行政無線の整備について
3
室屋正和
)
議員
(グリーンタウン・ボート基金・笠沙恵比寿
○散
等)
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 114 -
)
1.会議に出席した議員(19名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
9
番
議
員
貴
島
10
番
議
員
下
野
認
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
哲
郎
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
修
1.会議に欠席した議員(1名)
8
番
議
員
石
原
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(23名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
堂
薗
照
男
藤
井
泉
坂
口
徹
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
産業おこし部
農水振興課長
建
設
部
建設整備課長
教
育
部
教育総務課参事
尾場瀬
村
千
永
田
洋一郎
鮎
川
敏
彦
中
尾
良
嗣
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
市民生活課長
産業おこし部
商工政策課長
教
育
部
教育総務課長
仁
中
市
尋
- 115 -
△
○議長(古木健一)
開
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
ここで、市民福祉部長から、昨日の平神純子議員の一般質問の答弁において、発言を訂正し
たいとの申出がありましたので、許可いたします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
昨日の平神議員の一般質問の中で、私の答弁に一部誤りがありま
したので、その内容についてお伝え申し上げます。
幼稚園、保育園、認定こども園についての所管庁の質問がありましたが、幼稚園については
文部科学省、保育園については厚生労働省、認定こども園については内閣府ということで、基
本的にはそういうふうに進められまして、保育園の保育指針、それから幼稚園の教育要領とか
保育園の設置基準、それは従来どおり厚生労働省、文部科学省で進めますが、子ども・子育て
支援法に係る子ども・子育ての支援給付とか養育者への必要な支援については、いずれの園に
おいても内閣府の方で所管をするというような内容でございました。
それとあと1つ、利用者の手続ですけれども、基本的には変わりませんということで申し上
げました。基本的にはそうですけれども、従来の手続の仕方では、幼稚園はその園に行って申
し込む、保育園は市役所の方に行って申し込むという形ですが、そういった段階は踏みますけ
ど、その前に保育の必要性等の認定を市の方でするということでございますので、その1点が
加わるということでございます。お詫びして訂正申し上げます。
△
○議長(古木健一)
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
まず、清水春男議員の発言を許可します。
[清水春男議員
○1番議員(清水春男)
一般質問席]
午前10時02分
おはようございます。市民と話をすれば、年金が下がって暮らしが大
変だという声を多く聞きます。安倍首相は、アベノミクスの効果で景気がよくなったと言って
いますが、多くの市民はその実感は持っていません。国の悪政から市民の暮らしを守るために、
市政の役割が大きなものがあります。
私は、日本共産党の議員として、市民の皆さんから寄せられた声を市政に反映をするために、
通告順に従い一般質問を行います。本坊市長の明快な答弁を求めます。
1番目が、安倍政権に対して、市民の暮らしを守る立場から、2つのことを国に声を上げる
べきと強く要請をするものです。
その1つが、消費税率が今年の4月から8パーセントに引き上げられます。この問題は昨日
も質問がありました。私は、今でも市民の暮らしは大変なときに消費税が引き上げられたら、
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さらに暮らしが大変になることは明らかと考えます。市長として、政府に対して消費税の増税
をしないように要請をする考えはないか、お願いします。
○市長(本坊輝雄)
消費税の増税をしないようにというお尋ねでありますが、今回の増税につ
きましては、一昨年の民主党の野田政権において消費税増税関連法案が国会に提出され、社会
保障と税の一体改革として同年8月に可決成立をいたしましたが、このときに、消費税の税率
の引上げにつきましては、経済状況の好転が実施条件とされたところであります。その後の政
権交代によって自民党を中心とする安倍政権が誕生し、デフレと円高からの脱却による経済再
生を目指して、金融緩和、財政出動、成長戦略の3本の矢からなる経済政策、いわゆるアベノ
ミクスが導入されたところであります。
現在、日本経済は、このアベノミクス効果によって景気回復基調が高まりつつと言われてお
りますが、議員御指摘のように、なかなか地方においては市民生活の中でも景気回復が実感す
るところまでは至っていないというのは、お互い共有する課題であろうと、現実であろうと受
けとめているところであります。
ただ、政府は、やはり国全体としての経済の回復状況を踏まえまして、この4月から税率を
8パーセントに引き上げるということを決定しているところであります。
今回の増税の背景には、1,000兆円の大台を超えた国の借金への財政再建や高齢化が進展す
る中で、昨日も申し上げましたように、毎年、公費負担を含めて1兆円ずつの社会保障関連費
用が増えていくということで、この財源が必要だということ、また、子ども・子育ての様々な
新しい制度等も始まるわけでありますが、そういうこと等も含めても財源が足りないというこ
と等でございますし、また、団塊の世代が10年後にそれぞれ年を重ねながら、日本全体として
も大きな医療・介護・福祉の高齢者世帯が増えていく中で負担を強いられるであろうと。我が
国をこれから左右する様々な課題に向けた1つの国策であろうと思っております。
税は低い方がいいということは、これは誰しもが思うところでありますが、しかし、国民全
体として、直接、間接なりに税の負担によって私どもの生活は営まれ、また、私どもの国家も
地域も支えられているわけであります。そういうこと等を考えながら、1つの国の取組であり
ますが、どの時点で増税をしないように、この4月1日からは3パーセントプラスの8パーセ
ントがスタートするわけでありますが、増税をしないように申し入れるというタイミングの問
題等もありましょうが、しかしながら、私どもの地域全体としましても、国に依存する割合が
8割を超える地域でもあります。他の地域とも比較しましても、大きく国の方に財源を依存し
ながら我が自治体が成り立っているわけでありますが、やはり様々な国全体の医療・介護・福
祉の将来においての負担等もあるわけでありますが、やはり増税としてはやむなしという形で
私は受けとめ、そしてまた、税と社会保障の一体改革が、一体的な取組がきちんと行われます
ように、注視して見守りたいと思っております。決して増税賛成という意味ではありませんが、
やはりやむなしということで、国民の応分の負担は必要であろうと受け止めております。
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○1番議員(清水春男)
市長は増税賛成ではないけれども、今のこういう情勢を見たときに、
増税やむなしということで言われました。しかし、社会保障費に充てるということで、消費税
を5パーセントから8パーセントに引き上げるということですけれども、今度の補正が国会で
通ったんですけれども、この補正予算を見ても、大企業とか、富裕層というか、お金を持って
いる、株でもうけているような人たちもいるわけですけれども、そういう優遇税制は改めない
で、また、軍事費の方にも、国の補正予算で、今度の補正でも2年連続で増額をしていると。
また、5年間で総額24兆6,700億円の軍拡の計画を持っているというのがあるんですよね。そ
うすると、今市長もさっき言われましたけれども、社会保障のための財源として消費税は引き
上げないとならないということを言われたけれども、消費税、その税率は上がったけれども、
その分が社会保障のために使われるという保証が私はないのではないかと考えるんです。そう
いう点では、先ほど市長も言われましたが、経済の好転、アベノミクスの効果ということで、
安倍首相は増税の方に突き進もうとしているわけですけれども、今、市民の暮らしにしても、
大きく不安を持っている方が多いわけですよね。消費税が上がれば、国民が平等に税金を払う
からいいじゃないかといっても、さっき言ったように大企業には、昨日もありましたけれども、
復興特別税の前倒し廃止をするとか、また、富裕層に対してはやっぱり優遇を改めないという
ようなことをすることで、私は、市長として市民のそういうことを考えるならば、市民の暮ら
しを守るためにも声を上げるべきだと考えています。ですからそういう点では、消費税の増税
法の中に附則18条というのがあって、消費税増税は停止ができるという項目があるんですよね。
そうすると、やっぱり今のこういう状況というか、そういうのを市長自身もいろんな声を聞い
ていると思うし、また自分自身もその実感を、私は感じているんじゃないかと思います。とい
うのは、後からも出ますけれども、農業の問題にしても、今、円高のために資材費がどんどん
上がっていく、そういう中でまたこういう消費税が引き上げられることで、なお負担が増えて
いくという点では大変だと私は考えるもので、是非そういう点は市長として、自分も言えば農
家の子として生まれ、農業の厳しさというのも実感していらっしゃると思うんですけれども、
そういう点で再度市長の答弁を伺います。
○市長(本坊輝雄)
清水議員の考え方の中で、増税について、消費税のあり方について、税と
社会保障の一体改革で進むべきではないかと。もちろんそうでありますが、日本経済の動きと
いうのも大切でありますし、私どもの地域全体も、南さつま市は自主財源が非常に弱い地域で
ありますので、他の全国1,800の自治体、そしてまた鹿児島県の43の自治体でも極めて国の依
存度が高い地域であります。そういう中での国の財源の確保であろうと思っております。
やはり、国といたしましては、日本の税制改革、私どもが地方議会で議論する、あまり踏み
込んでというわけではありませんけれども、日本の政治経済のあり方等で長年において様々な
角度から議論されてきたわけでありますが、消費税が25年前に生まれ、そしてまた3パーセン
トでスタートしましたが、5パーセントに、たしか17年前だったと思いますが、17年前に増税
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され、また今年の3月にということでございます。大体1パーセント上げると2.5兆円の財源
が生まれるという消費税であります。今回も、この3パーセントの増税によって、今度は国と
しては5.5兆円の経済対策ということも承っておりますが、今回、私どもも、10号補正で1億
2,000万程度の財源をいただきながら市道の改修等5路線行う予定でありますが、一定の社会
保障という目的もございますけれども、また私どもの様々な社会資本の整備、様々な市民の朝
夕の生活を支えるという意味では、国の財源というのは大変貴重なものであろうと思っており
ます。
ただ、清水議員、日ごろから国保税についても一般財源をたくさん入れなさい。何はこうし
なさいと言いますが、財源の確保はどうすればいいんだろうかと、反問権がありませんから尋
ねられませんけれども、税金は上げるな、何はするな、そして市は出せ、何は負担せ、補助は
出せ、でも、財源の確保は、これから先高齢者世帯も増えていく中で、そして生み育てる環境
を整える中で、非常に自主財源が弱い中で、どのような形で我が南さつま市の中で財源を確保
していけばいいのかということ等も私は考えるわけであります。そういう中では、やはり国の
このような税制改革というのは、私ども地方にとっても非常に注意深く見守っていかなければ
ならないと思っているところであります。
そういう中において、現段階で、先ほどから申し上げますように、あえて消費税のアップは
当たり前とは申し上げません。税が上がるのは当然よとは申し上げません。様々な税が上がる
ことによって、非常に関連する企業においては、消費が伸び悩む、いわゆる購買力が落ちる。
そういうこと等もあるかもしれませんし、予測されることもあります。が、しかしながら私は、
やはり今後の地方にとっては、特に国に財源を確保していただいて地方へお力添えをいただき
たいという考え方をこれは持っておりますので、増税のことにつきましてはやむを得ない形で
の増税であるということで受けとめておりますので、どうか御理解をいただきたいと思います。
○1番議員(清水春男)
今の市長の、財源、地方消費税が入ってくるということでの確保、そ
れに対してのいろんな住民の要求を、要望を聞いて事業をまたやるという、これは消費税を導
入する上での、また一面、国民の批判の声を和らげる施策としてやられてきているものでもあ
ると私は理解しているんですね。ですから、自主財源に乏しい本市にとって、今、市長が財源
のありがたみというか、それを言われるのは分かります。しかし、やはり消費税というのは、
今言うように今度5パーセントから8パーセントになる。また来年は10パーセントになるとい
うような方向が出てきているわけですよね。そうすると、いわば政府にとっても消費税の方が
すぐお金を確保できるという、今言われたように国が1,000兆円の、借金を持っていると、そ
れを取り返すためにはそういう消費税をやった方がいいということでやっているというふう
に私は理解をしているんですよね。ですから、今言われるように、市長が言われたような、消
費税を増やすことは、地方消費税の国から来るお金が増えていくという点で、市民のためにも
なるんだと言うけれども、負担という点は、先ほども言いましたけれども、市民の方々にとっ
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ては大きな負担になっていると。この消費税というのは、今の日本の税制の中で平等に働かな
いというか、いわば所得の少ない人ほど負担が大きくなっていくというような税制であるとい
うのも一面あるわけですよね。そういう点で私は、是非市長としても声を上げてほしいという
ことで言いました。ですから是非この問題、市民の声を聴きながら、今市長はそういう答弁を
しましたけれども、今後景気がどうなるかというのもありますけれども、消費税増税附則18条
の消費税増税を停止ができるという項目を活かすためにも、下から声をどんどん上げるべきだ
ということを述べて次に行きます。
2つ目が、農業漁業が主産業である本市において、TPPの問題は大きな影響があると考え
ます。私は、基本的にはTPP交渉に参加しないように反対の声を上げるべきと考えますが、
会議も進んでおり、今朝の新聞でも閣僚合意が大筋合意に至らなかったということも報道され
ています。私は、このTPP交渉から早急に撤退をするべきと、国に声を上げるべきと考えま
すが、市長としてどう御意見を持っているか聴かせてください。
○市長(本坊輝雄)
TPPの交渉から撤退しなさいというお尋ねであるわけでありますが、御
案内のとおり、TPPの参加につきましては本県の影響額等を踏まえつつ、昨年3月に公表さ
れました県の試算等では、農林水産業だけでも4,400億の影響があると言われる。そういうこ
とを踏まえ、特に国の試算基準であります重要5品目、本市に特に影響のある米とか麦とか牛
肉とか豚肉等、また鹿児島県内では甘味資源のサトウキビ等があるわけでありますが、そうい
うこと等につきまして様々な影響があり、本市にも30億程度の影響があるというふうに、これ
まで整理させていただいてきておりました。でありますので、TPPの参加につきましては、
参加反対は議会の皆様方も同様、私も申し上げてきた一人であります。
しかしながら、国策の中で、今、TPP交渉が各12か国間の参加国との交渉に入っておりま
す。御案内のとおり、今回シンガポールで行われました閣僚会議につきましても、個々大詰め
を迎えてきたわけでありますが、今日の報道等によりますと、特に日本とアメリカにおいては
平行線であったと、合意は難しかったということ等で承っておりますが、やはりTPPの参加
につきましては、特にそれぞれ経済界の見方、また第1次産業を中心とした見方、様々な国内
には見方があろうかと思っておりますが、ひとまず本県、本市におきましては、様々な影響が
あるということは私も理解をいたしております。ただ、この交渉がどの程度進むのか、やはり
お互いの交渉でありますから、牛肉・豚肉につきましては関税の引上げを、かた一方では提案
する。かた一方では完全に撤廃を提案するとか、様々なやりとりがあるようであります。ただ、
国と国の協議でありますので、やはり基本的にはこれまで県内の19市の市長会等でも協議いた
してまいりましたように、やはり国益を損なうことのないようなTPPの交渉を展開していた
だきたいということ等を申し上げておりますので、今後、4月以降、閣僚会議がどのような形
でこの綱引きが進められていくのか、その点については、まさしく注意深く見守っていかなけ
ればならない、そしてまた、この綱引きの動向を見ながら、やはり時として声を大にしなけれ
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ばならないと、そういうふうに思いつつ、国益を守っていただくための取引の動向を見守りた
いと思っております。
○1番議員(清水春男)
今、市長も、4月以降の動向を見て、声を上げていかないとならない
ときもあるようなことを言われました。今回妥結に至らなかったという点からすると、各国の
利害というか、これが隔たりが依然として大きいということの表れだったと私は見ています。
そういう点で、米国と日本との交渉の中でも、やっぱりアメリカは自分の国の大統領選挙とか
いろいろ思惑があって全農産物の関税撤廃ということを主張し、日本は5品目を守るというこ
とで国会決議を押し通す形で通っていき、今回のような結果に至ったということであるわけで
すけれども、今日の南日本新聞でも出されておりましたけれども、日本政府は今回の米国の要
求はのまなかったけれども、5品目の一部品目を関税撤廃削減の対象にする譲歩案を検討した
ということも言われています。そういう点では、相手に譲歩していると相手はだっと攻めてき
て、日本の農業が守られないおそれがあると。だから南日本新聞でも、日本は国内農業への打
撃を緩和する方策を探っているということで、絶対5品目を守るという姿勢になっていないと
いうふうに私は見ているんですね。そういう点では、4月の時点で本当に今回のようなことを
押し通すことができるのかなという不安があります。そういう点では、私は聖域なき関税撤廃
は絶対ではないと言って参加をした今回の交渉、それを守るべきものは守るということで進む
としたら、本当に妥協はない、要は撤退しかないというふうに考えますので、是非市長もそう
いう方向で考えて声を私は上げることが、農林水産業が主産業である我がまちにとっても大き
な力になると考えます。一言お願いします。
○市長(本坊輝雄)
私も、昨日から今日にかけて、地元紙はもとより中央紙にもそれぞれ目を
通してあります。その中での情報しかございませんが、今、清水議員がお話をされたとおりで
あろうと思っております。とりわけ、この交渉につきましては、撤退する撤退しないとか、交
渉のテーブルに着いておりますから、それは国と国の関係でありますから、もうやめたとか、
どうだとかという問題ではないと思っておりますので、それは交渉として成立すれば成立があ
りましょうし、交渉が空中分解するかも分かりません。その点については、衆議院、参議院の
委員会での全員での国益を損なうことがないようにという国での決議を踏まえて、今回、大臣
が日本という国を代表して臨まれてのことでありますので、そのことについてはしっかり覚悟
と責任を持って臨んでいただいているものと受けとめておりますので、先ほど申し上げました
ように、この動向を注意深く見守ってまいりたいと思っております。
○1番議員(清水春男)
動向を注意深く見ていくということですが、国会決議の中では辞退も
辞さないというこの決議を活かすためにも、やっぱり撤退はするべきということを述べて次に
行きます。
次に、2番目に農業・水産業の振興について質問をします。
その1つが、燃油の高騰で農業者も漁業者も経営が大変です。経営を守るために燃油への助
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成を行い、本市の1次産業を守るべきと考えますが、その考えはないかお願いします。
○市長(本坊輝雄)
まさしく重油等を含めて油が高くなってきておりますので、燃油価格の高
騰によって、農業や水産業の皆さん方、また、とりわけ他産業におきましても、いろいろと大
変経営を圧迫している状況が幾つか生まれてきております。
今、質問がありました燃油高騰対策につきましては、農業につきましては、国が平成24年度
補正予算において、燃油価格高騰緊急対策として、ヒートポンプなど省エネ施設のリース導入
を支援する施設園芸省エネ施設リース導入支援事業と、燃油価格高騰時に補てん金を交付する
施設園芸セーフティーネット構築事業を創設しておりまして、本市におきましても、平成24年
度から金峰地域の果樹農家が、平成25年度は新たに加世田地域の施設園芸農家と果樹農家がこ
の事業を導入し、平成26年度も継続して事業に取組むほか、笠沙地域の果樹農家が新たに事業
導入に向け今現在検討を進めております。
一方、漁業の分野におきましては、国の燃油価格の高騰対策として、漁業経営のセーフティ
ーネット構築事業というのがあるわけでありますが、やはり漁業の場合はそれなりの大量の燃
油を消費する漁船でないとメリットが少ないことでありますことから、南さつま市には漁船が
478隻おりますけれども、32隻しか本事業を活用していないという状況にあります。
そういうことでございまして、1割に満たない方々が国の事業ということでありますが、他
の9割の方々が国の事業外ということでありますので、今回、市の単独事業といたしまして、
市内の上架施設を利用する全漁船を対象に、上架施設使用料への助成を本議会に提案している
ところであります。助成の目的は、船底にいろんな付着物がつきますので、これを除去して塗
装をすることでございますが、それをすることによって燃費がよくなると言われております。
そういうことでございまして、その上架施設使用料の一部を助成したいということで、船底の
清掃をやって、そして消費燃油をできるだけ抑制しようとするものであります。
燃料費の一部助成につきましては、今後とも、国・県等の燃油価格高騰対策に係る補助事業
の導入や、近隣市の動向等も見ながら対応していかなければならないと思っておりますし、先
ほど申し上げました漁業者支援につきましては、市の単独事業なるものも今後、初めての取組
ではありますが、平成26年度の取組を見ながら、漁業者の御意見等も聴きながら、何とかここ
を踏ん張ってもらって、もう一気張りしようかということで支えていきたいと思っております。
油が高いからもう漁に出るのはやめようということでなくして、何とか私ども支えながら南さ
つま市の水産業振興を取り組んでいきたいと思っております。
○1番議員(清水春男)
今、市長も言われましたように、漁民の方々も、油が高いものだから
漁に行っても赤字になるということで行かないという人もいらっしゃる。しかし、やはり漁民
の方の声とすれば、税金を納めていかないとならないと。そうするとやっぱり働かないといけ
ないと。しかし、そうして大きく経費がかかってしまうという点で、この燃油に対する助成と
いうのは是非努力をしていただきたい。
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先ほど、新しい市独自の上架施設への助成というのもありました。これは当初予算でも出て
いますから、またそこでも質問をさせてもらいますけれども、今言われた形での新たな施策を
するとしたときに、利用というか、その施策を活用できるようにするためには、是非漁民に対
する周知とか、そういうのも徹底して知ってもらう努力をするべきだと考えるんですが、その
点はこれからなのか、もう既にそういうのは一応案としてあるものか、その点を。
○市長(本坊輝雄)
今、清水議員、私がお答えいたしましたのは、平成26年度一般会計予算に
計上いたしておりますから、議会の皆さん方の御理解をいただいて、お認めいただきましたら
漁業者に説明をしていきたいと思っておりますので、努めて私どもとしましては、国・県の事
業というのは様々な形で、グループでしなさいとか、3人以上でしなさいとか、縛りがあるも
のでありますが、より単独事業につきましては、より漁業者の皆さん方が使いやすい、取り組
みやすい事業でなくてはならないと思っておりまして今回提案いたしておりますので、現段階
ではまだ説明はいたしておりませんが、お認めをいただきましたら、様々な形で御利用いただ
けるように努力していくべきであろうと思います。
○1番議員(清水春男)
是非それは努力していただきたいと思います。
次、2番目に行きますが、肥育農家にとって子牛価格高騰で経営が継続できるか大変です。
肥育農家を守るためにも子牛導入に対して助成をするべきと考えますが、その考えはないかお
願いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
本市の肉用牛の農業粗生産額は、全体の約36パーセントを占め
ております。平成25年2月1日現在で、加世田、金峰、坊津地域を中心に39の農場で8,664頭
が飼養されております。このうちの、子取り用雌牛頭数は17農場で725頭、肥育牛頭数は28農
場で7,439頭が飼養されております。
肥育農家は、県内の各家畜市場から生後約9か月齢の子牛を導入後、約20か月かけて飼養し、
地元産地工場や北九州市や京都市等の食肉工場に出荷され、鹿児島ブランド、産地指定の鹿児
島黒牛として、有利販売に努めているところでございます。
肥育素牛となる肉用子牛の取引価格は平成24年度前半までは低迷しておりましたけれども、
秋以降、景気の回復による枝肉価格の上昇等もあり上昇し、平成25年度は枝肉価格の上昇に加
え繁殖牛の減少で子牛の分娩頭数が減少したことから、全国的に上昇傾向で推移をしていると
いう状況でございます。子牛価格高騰の主な要因は、口蹄疫や東日本大震災で全国的に繁殖牛
が減ったことに加えて、高齢化が目立つ繁殖農家の廃業によるものでございます。あわせて枝
肉の取引価格を上回る値上がり幅に加え、配合飼料の価格も高騰していることから、今後も肥
育農家の経営を一段と圧迫することが懸念されます。
このような中、市内の肉用牛農家は、肉用牛肥育経営の安定を図るため、生産者・県及び国
が拠出して造成した基金から、収益性が悪化したときに、1頭当たりの生産費と総収益の差額
分の8割を補てんする肉用牛肥育経営安定特別対策事業に加入しております。このようなこと
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から、子牛導入に対する市の支援としましては、国の制度である肉用牛肥育経営安定特別対策
事業の活用、市が実施している肥育素牛購入助成として1頭当たり40万円を貸し付ける肉用牛
産地形成整備事業基金や、繁殖農家や一貫経営農家の繁殖牛増頭を目指し、同じく1頭当たり
40万円を貸し付ける家畜導入資金供給事業基金の事業等を牛農家への利活用として推進をし
ているところでございます。以上です。
○1番議員(清水春男)
今、1頭当たり40万円の貸付けをしているということですけれども、
今、肥育農家の方々が、昨日の時点かな、58万円も子牛がすると、しかしそれも、地元まで配
送したり、また市場手数料を払ったりすると60万を超えたりすると。そしてまた牛の経費、飼
料を食べさせんといかん、飼料も円高で高くなっている、そういう点ではやっぱり生産費に40
万円ぐらいはかかるということなんですよね。そうしたときに、やはり100万で売ったとして
も経営がやっぱり厳しいという中で、今言われたような施策があったにしても経営が厳しくな
っていくという点から、やはり子牛に対する助成というのを強く求めているところなんですけ
れども、こういう実態というのは既に市当局の方も把握をされているというふうに理解してい
いですかね、その点。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
今、議員がおっしゃいましたとおり、前と比べて1頭当たりの
価格が非常に値上がりをして、私が調べておるところでありますと、前と比べれば119パーセ
ント程度値上がりをしていると、今、議員がおっしゃったような状況でございます。
今後、やっぱり経営は非常に厳しゅうございますので、この推移を見守りながら、またどう
いう対応ができるか、どういう期間にわたってこういうのがいくか、もうちょっと見極める必
要があろうと考えております。
○1番議員(清水春男)
推移を見ながらいきたいということなんですが、先が今のところは上
がっていく状況、若干少しは下がったという話も聞きましたけれども、しかしまだ高止まりに
なっているというのは事実あります。そういう点では、推移をいつまで見るというのではなく
て、助成をして、牛農家の人たちの経営というのは、子牛を買って約8か月、9か月肥育して
出すという点では、経費がそこには要るんですよね。そういう点でいくと、さっき言ったよう
に40万円以上かかってしまう。これを取り戻すためにも、そういう経営的な助成というのは私
は考えるべきだというふうに思います。そういう点では、そういう改善のための話合いの場と
いうのは、随時持ってきているものかどうかですね。そういうのは、普及所、また市、農家、
どういうような形での話合いの場というのはあると思うんだけれども、その点はどうでしょう。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
状況に応じながら、やはりそこら辺りは県と地域振興局ともい
ろいろ話合いはやっているところでございます。先ほど申しましたように、肉用牛肥育経営安
定特別対策事業、これが今、平成25年度から平成27年度の3年間限定で、国の方が出資金を3
割、生産者が1割、その中でまた県の方も補助しておりますので、全国的にこういう事業もあ
りますので、全体的に見極めながら進めていかなければならないだろうと考えております。
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○1番議員(清水春男)
国の事業を適用される方が何人いらっしゃるかですね。それは今後あ
ると思いますので、やはりそういう事業を活用できるような、また農家とのいろいろ話し合い
も大いにやっていくべきだというふうに思います。そうしないと、これが積み重なっていくと、
経営が大きく壁にぶち当たってしまって、破産というところになってしまうとまた大きな問題
になりますので、是非、慎重にもですが、早急な見極めもやっていただきたいということで、
次に行きます。
3番目は、学校再編と子どもを減らさない対策について質問をします。
加世田地域の今後の学校再編計画についてどのように進める考えか、その点お願いします。
○教育長(出口定昭)
これまでも繰り返し答弁いたしておるところでございますけれども、学
校再編は新しい学校づくり検討委員会の報告をもとに慎重に進めてきております。
お尋ねの加世田地域の今後の学校再編計画について、どのように進めているかということで
ございますけれども、加世田地域には、平成27年4月に加世田小学校へ再編することの要望が
出された久木野小学校以外にも、完全複式の小学校が3校あります。教育委員会から再編計画
を示して再編を進めるのではなく、それぞれ再編検討協議会を立ち上げ、まず保護者や地域で
の協議を十分進めていただくなど、これまでどおり合意のプロセスを大事にしながら慎重に進
めてまいりたいというふうに思っております。再編についての教育委員会のスタンスは、これ
までと変わっておりません。
○1番議員(清水春男)
慎重に進めていくというお話なんですけれども、これまで再編が進め
られた地域の中でも、教育委員会の方では慎重に話が進んでいるということであるんだけれど
も、皆さん親にとったら、坊津で私も経験したんですが、学力的な部分、またそういう話をさ
れると、幾ら慎重にといっても子どものためにという点で、それの話がぐっと進んでいくとい
うような一面もあったように私は考えているんですよね。ですから、学校というのは、私は子
どもたちの学ぶ場でもあるし、また地域にとっても地域の集う場、活性化の意味の核になる場
所だというふうに考えています。そういう点からすると、先ほど教育長の方から複式の学校も
あるということなんだけれども、私は、再編計画という点では、この加世田地域は学校の歴史、
百何十年とかいう歴史をやっぱり大事にし、またそして一方で子どもを減らさない、後で言い
ますが、そっちの方向に動き、学校を守っていくというか、子どものために学ぶ場をもうちょ
っと充実していく方向性の方が、子どものためにも地域のためにもなるというふうに考えを持
つんですけれども、そういう点では、学校再編がこれまでずっとやられてきて、また加世田の
方でも、いろいろあるんだけれども、そういう方向転換というかそういうのは考えられないも
のかどうか、1点お願いします。
○教育長(出口定昭)
この場でも、学校再編については、大変デリケートな問題であると繰り
返し述べてきております。また、歴史も130年以上のものがあり、それぞれの思いが悲喜こも
ごもあるということは十分承知であります。であるがゆえに、合意のプロセスを大事にしなが
- 125 -
ら、慎重に進めているという結語でまとめさせていただいております。以上です。
○1番議員(清水春男)
合意のプロセスを大事にされるということは、そうあってほしいとい
うことは私も理解をするんですけれども、しかし、清原・坊津地区でもそうなんですが、やっ
ぱり学校が地域からなくなったときに、一方で市長も一生懸命いろんなことをやって努力をさ
れているというのも分かっているし、自分も協力できることはやろうといって一生懸命その点
ではやっているつもりなんだけれども、やっぱり核的なものがなくなっていくというのが、私
は本当に大変かなというふうに思っているものですから、あえてこういう質問をさせていただ
きました。また、私もこの点でいろいろ調査をし、先ほど市長の方からも財政論が出たけれど
も、今回、普通交付税が私の調べたところでは、段階的に交付税が減らされていくというのは、
これまでも議会の質問でも聴いてきているところなんですが、この学校再編のことで交付税が
減らされた額というのが、平成31年までの約5年間の中で、1億3,465万7,000円の交付税が減
らされるという点は私は大きい。しかしそれ以上にまた金を使うというのも一理あるかもしれ
ないけれども、しかしやはりこれは国の方からそれだけのものはあるというのもあります。そ
ういう点のことも考えながら、また私はこの問題、デリケートな問題だというのも分かります。
そういう点では大いに議論をして、慎重に進めていってほしいということを述べて次に行きま
すが、再編しても子どもの数が減り続けていますが、子どもを減らさない対策をどう進めてい
く考えか、その点をお願いします。
○教育長(出口定昭)
子どもを減らさない対策として南さつま市でとっているものにつきまし
ては、特認校制度、一定規模以上の学校があるところから小さな学校へと。具体的に申します
と、加世田小、万世小から周辺の小さな学校へ特認校の制度を利用して通学するという制度と、
あと、笠沙小学校のクジラ・イルカ留学という制度がございました。そのことについて述べて
みますと、現在市内で行っております特認校制度につきましては、一定規模以上であります加
世田小と万世小の2校から、長屋小、小湊小、津貫小、久木野小の4つの小規模校に通学区域
を越えて特別に入学・転学ができる制度でございます。平成25年度は2名の児童がこの制度を
利用して津貫小学校に通学しておりました。特認校ではそれぞれの学校の特色やよさを広報し、
体験入学を実施したりして、地域塾等の活動への参加を案内したりするなどの広報活動を行っ
ておりますが、平成15年度にこの制度がスタートしてから、例年一、二名の制度の利用者がご
ざいました。年度によっては0という年もございますので、この制度によって子どもが増え、
複式学級が単式になるというようなことはございませんでした。
また一方、笠沙小学校のクジラ・イルカ制度につきましても今年度で終了するわけでござい
ますけれども、一番課題となっているものは里親の確保ということでございました。ここ数年
は一、二名程度の利用者でございましたけれども、年度によっては先ほどと同様0という年も
ございました。この留学制度を活用して子どもを増やすということは、やはり先ほどと同様、
一定の限界があると思っております。
- 126 -
このような現状も踏まえ、学校の再編につきましては、先ほども述べましたとおり、新しい
学校づくり検討委員会の報告にある学校の適正規模、適正配置に基づきまして、保護者や地域
の方々との協議を重ねながら、子どもたちにより豊かな教育環境が提供できるよう進めてまい
りたいというふうに思っております。
○1番議員(清水春男)
特認校制度や山村留学制度、こういうのもやられてきたということな
んですけれども、それなりの努力をこれまでも一生懸命やられてきたというのは認めます。し
かしやはり、私は今の基本的な考えの中では、一面、小さい学校は統合しようという、そうい
う方針じゃないけれども、そういう考えがあるものだから、じゃ山村留学にしても特認校の制
度にしても、もう少し有効に、子どもたちがこういう制度を活用できるような方策というのは
できるんじゃないのかなという思いもあります。そういう点では、私は山村留学の問題にして
も、里親の確保というのは本当これは難しいというのは理解します。しかしこれまでやってこ
られた人たちの知恵、いろいろ経験、そういうのをする中で、こういう制度を続けることも私
はできるんじゃないのかなという思いもしています。現に今もほかのところではやっているわ
けですから。そういうことを私はこの南さつまでもできるというふうに考えます。そのために
は、私が町議時代に、先ほど教育長も言われた笠沙のクジラ・イルカの留学制度のことで勉強
に行ったときに、やはり教育委員会の力、やる気という言葉はあれですけれども、力の入れよ
うも大事だよという話を聞いたことがあったんですよね。それは本当そうだと思います。やは
り本当に学校を、先ほど教育長が言われたような形での、適正規模の中には、すぐはいかない
かもしれない、事実。しかし、子どもたちがいい環境の中で勉強ができて交流もできてという
点でいくと、こういう制度というのは私は大事だし、そういうのは続けるべきだというふうに
考えております。そういう点では、是非この問題、本市の、坊津学園でも平成25年度153人お
りますが、平成26年度は134人に減っていきます、平成27年度は若干増えますけれども137人、
平成28年度には132人というふうにやっぱり1人、2人減っていく。だから、こういう減らさ
ない対策というのは、今のうちからいろんな議論を、話合いをしていくことで、私は少しでも
子どもを減らさない方向に行けるんじゃないかと考えますので、是非この点は、話を私はして
いくべきだというふうに考えますので、よろしくお願いをします。
次、4番目行きますが、空き家対策について質問をします。空き家バンクの現状と課題につ
いてお願いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
空き家バンクにつきましては、利用価値の高い空き家の有効活用
を図るため、空き家の登録募集を行い、その情報を利用希望者に提供し、移住・定住を促進す
る空き家情報登録制度として平成22年5月に創設をいたしました。
空き家バンクの現状につきましては、平成26年1月末現在で登録件数が、加世田地域が5件、
笠沙地域が3件、大浦地域が2件、坊津地域が7件、金峰地域はないところでございまして、
合計17件となっております。利用件数につきましては、加世田地域が4件、笠沙地域が1件、
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大浦地域が2件、坊津地域が2件の合計9件でありまして、登録件数に占める利用件数の割合
は53パーセントとなっております。利用件数の9件の利用者は21名で、南さつま市外からの転
入者は19名となっており、利用者に対する転入者の割合は90パーセントとなっており、移住・
定住対策として一定の成果を上げていると考えております。
空き家バンクの課題につきましては、利用希望者に対しまして空き家の登録数が少ないこと
や、需要と供給のミスマッチにより、利用希望者の物件選択に十分な対応ができていないこと。
登録物件の地理的状況、状態のよさなど、利用希望者の望む条件に添えず、成約に至らないケ
ースがあるところでございます。
このようなことから、登録物件の拡大を図るため、市報や市のホームページで情報提供はも
とより、郷土会でのパンフレットの配布、出版社の雑誌掲載など制度の啓発に努めているとこ
ろでございますが、冠婚葬祭などの帰省時の宿泊や家財道具の保管、財産分与の問題などの理
由で物件の登録が伸びていない状況でありますので、今後も引き続き多様な手法によりまして
本制度のピーアールを行い、空き家の有効利用を図り、移住・定住対策に努めてまいりたいと
考えているところであります。
○1番議員(清水春男)
空き家バンクの点では一定の成果を上げているものの、いわば登録数
が少ないということでありますけれども、いろいろ努力はされていらっしゃるんでしょうけれ
ども、これだけどんどん空き家が増えていくというのは現実的にある中で、やはりこれを有効
に使えないかなと。だから、そういう点では空き家バンクを本市は作ってやっているわけです
から、有効にピーアールをどんどんやっていけたらと考えます。
それであと1つは、2番目ですが、市で空き家を借り上げてお年寄りの憩いの場にする考え
はないのか、その点もお願いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
空き家を行政やNPO、ボランティア団体等が借上げ、交流施設
として再生して地域交流に取り組んでいる事例が、他市町でも見受けられるようでございます。
空き家バンクの本来の目的は、空き家の有効活用を促進するとともに、併せて本市への移住・
定住を促進し、地域の活性化を図るものと認識しているところであります。
議員御提案のお年寄りの憩いの場づくりにつきましては、空き家の活用の1つであるという
ふうに思われますが、現在、サロン・ビタミン・愛事業やふれあいサロンが、ボランティアや
関係者の御協力によりまして、各自治会の公民館や地区公民館等で開催されており、お年寄り
のひきこもりを防ぐ取組などが行われているところでございます。これらは地域に定着したお
年寄りの憩いの場の1つでありまして、今後も継続した取組が必要であると考えているところ
でありますが、このようなことから、現在、公民館等で行われておりますサロン等事業のほか
に市で空き家を借上げ、集落単位でお年寄りの憩いの場を確保し、活用することについて、地
域からの要望がどの程度あるのか、また、空き家の改修経費や維持管理費の負担をどうするの
かなど、様々な問題・課題がございますので、地域の方や関係の皆様方の御意見等も伺ってま
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いりたいと考えております。
○1番議員(清水春男) 今、部長の方からありましたように、地域からの要望が幾らあるのか、
また、空き家の改修とかそういう点でのことでの話合い、これは是非やっていただきたいと思
います。ですから今言われた、サロン・ビタミン・愛事業というんですか、それは現に本市も
やっているわけですけれども、民生委員の方々も声かけ運動という形で、独居老人の人たちの
声かけでよく触れ合う機会をつくろうということで努力はされているわけですけれども、公民
館まで行けないとかですね。足が不自由で行きたいけれども行けない。そういう点では、そう
いう借家をして、そして近くの人がそこに何人でも集まってやるという点では、私は有効な手
段に、活用できるというふうに思いますので、是非その点は、先ほど出ましたような要望を聞
いたりとかいう点で、是非努力していただきたいと思います。
次に行きます。5番目ですが、野間池駐在所の廃止について質問をします。
地域住民から、駐在所も廃止される。不安でならないという声を多く聞きます。住民が安心
して生活するためにも、駐在所の存続を県に強く要請すべきと考えますが、その考えはないか
お願いをします。
○総務企画部長(松原哲郎)
駐在所等の廃止統合を決定しました鹿児島県警察における地域警
察の体制強化に向けた再編整備実施計画は、地域警察官を24時間警戒態勢に組入れ、夜間を含
むパトロール活動等の強化と、有事即応体制を強化するための計画としまして、平成24年2月
に作成をされております。この計画策定の段階からこれまでの間、自治会の役員など地域の代
表者をはじめとする住民の方々に対する説明会が行われ、また、それぞれの駐在所の連絡協議
会におきましても協議をされておりますことから、地域の皆様から一定の理解を得ていると承
っているところでございます。
また、この計画に基づきまして、野間池駐在所に限らず南さつま市内数か所で再編が行われ
ることとなっておりまして、平成26年4月1日から、万世、内山田、小湊、阿多駐在所を廃止
統合し、加世田交番が新設され、野間池駐在所は片浦駐在所へ統合することとされているとこ
ろであります。これらは、昼間を主体に勤務していた駐在所の体制から24時間体制への加世田
交番の開設、それから自動車警ら班による地域重点パトロール体制への転換を通じて、夜間を
中心とした警戒力の向上や有事即応体制が市内全域において強化されるものと認識していると
ころでございます。
○1番議員(清水春男)
今、警らの夜間の警備の強化ということを言われました。しかし、私
がなぜ今回ここで取り上げたかと言えば、野間池地区は半島になっていますよね。そして場所
的にも遠いところにあり、そしてまたこれまでも暴力団的な事件とかもあった地域です。そし
てまた海岸線を持っているということで、いろいろ水難事故とかそういう事故も発生している
地域であります。そして、今言われましたように野間池を廃止して片浦の方に統合すると言わ
れますが、今度は今、坊地区には久志と坊が駐在が2か所は残るようになっているんですけれ
- 129 -
ども、しかし今度はまたそこまで行く、いわば秋目から笠沙の方、大浦の方も来てくれますけ
れども、大きな私は弊害があるなというふうに考えるところです。そして、住民の方からも聞
いたお話が、今密漁の人が多いと、そして密漁の人が空気銃的な水中銃か、そういうのを持っ
ていると注意したいけれどもできないという、やっぱりそういう点では警察の人がそこにおる
ことで即対応がしやすいというような意見も事実聞きました。そういう点もあるものですから、
これは市がやることではない、だから私は県の方に強く申し入れをしてほしいと、残すように
言ってほしいということでの質問です。ですから、市が決定することではないというのは理解
をした上で、こうして質問をさせてもらっています。やはり市民の安全を守るという点からし
ても警察の役割というのは大きなものがあるし、また近くにいらっしゃることで大きく安心感
があると、出るというふうに考えるんですけれども、その点はどうでしょうかね。
○総務企画部長(松原哲郎)
警察署の方にお聴きしましたところ、加世田交番が4月からでき
るわけですけれども、加世田交番ができる前まで、現在までは、警ら班は加世田市街地を中心
に活動していたと。今後、加世田地域は交番が24時間体制で警戒をし、自動車による警ら班に
ついてはそのほかの地域を重点的に警らをするということでございまして、有事に際しては警
ら班と交番がともに対応するので、即応体制がこれまで以上に強化されるということで承って
おりますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
○1番議員(清水春男)
今、言われましたように警ら的な部分、また交番の力というのも、私
もこの再編計画の文書をいろいろ見させてもらって、人数的にはそれぞれに体制はできるのか
なと。しかし、周辺部は今言うパトカーで回ってくるとなると、やっぱり即という点は難しい
面があるんじゃないかなというふうに考えるところです。ですからこういう点では、今年3月
でもう再編が進むわけですから、そういう点では十分にまた住民の話合いを私は、部長は理解
をされているというふうに言いますけれども、本当に住民の方々が不安を持っているという点
では、理解が私はもう少し持てていないというふうに考えますので、その点はよろしくお願い
します。
最後ですが、自然環境保全と企業との立地協定について質問をします。
1番目に農水産業の加工企業との立地協定の状況は厳粛に守られていると考えるか、その点
お願いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
立地協定は、産業振興のために、製造業の工場建設に関し、市
と事業者が県を立会人として締結する協定でございます。協定の内容は、工場建設に関わる相
互協力、公害防止等、労働力の確保としての地元からの優先的な雇用や労働条件など、工場設
置に当たり全般的なことをうたっております。立地協定につきましては法的に根拠があるもの
ではございませんけれども、お互いの信頼関係に基づく紳士協定でありますので、誠実に履行
されているものと認識しております。
○1番議員(清水春男)
今、部長が言われるように、履行されているというふうに思うと言わ
- 130 -
れますけれども、立地協定を結んで南さつま市に来られた企業ですから、言えば期待を裏切ら
ないというか、ちゃんと守られているというふうに私も思うけれども、しかしその点での調査
というか、やっぱり企業によっては、公害の防止という点でもあったわけですけれども、そう
いう点では市として調査的なのでは定期的なものが、いわば何年に1回というふうにあるもの
か、その点はどうでしょう。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
立地協定後の後のフォローということでございますけれども、
これにつきましては、毎年随時、企業訪問は行っております。その中で、会社の経営状態、雇
用の見通しなどについても聞き取りを行い、また各種補助金等の活用、そういう制度について
も紹介をし、地場産業の育成強化に努めているということでございます。
○1番議員(清水春男)
次に行きます。6次産業振興を進める上で市として基本的な考え方を
持っているか、お願いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
6次産業化は、地域資源を有効活用し、農林漁業者がこれまで
の生産物を供給するだけでなく、自ら加工・流通販売に取り組む経営の多角化を進めることで、
雇用確保や生産者の所得向上を目指すものであり、こうした取組が地域の活性化につながると
期待されているところでございます。
本市におきましては、農業では、商品価値の高い加工品を開発し、販路を拡大している事例
や、企業が農業に参入し、6次産業化に向けた取組も行われております。一方、漁業では、養
殖業、定置網等の事業者が6次産業化の取組を行っています。しかしながら、取組を始めるに
は設備投資や経営資金など多額の資金が必要となるなど、生産者にとって6次産業化に向けて
は大変厳しい状況でもあるところです。
こうした中、市としましては、6次産業化の取組を促進するために、農業者、漁業者並びに
取組に関心のある方々を対象に講演会やセミナーを開催するとともに、毎年、異業種間交流会
も開催してお互いの情報交換を行うなど、その機運を醸成しているところであります。今後と
も、取組に積極的な生産者に対しては国・県の情報提供を行い、商品開発に関する事業を活用
しながら、市として支援してまいりたいと考えております。
○1番議員(清水春男)
6次産業化を進める上で、ある面、企業との連携とかそういうのも1
つはあるし、また、さっき1番目の各企業が外から来て立地協定を結んでそこで加工場を設置
して、そういう部分もやっている企業もあると思うんですが、また地元にある企業との連携で
6次産業化に向けた製品の開発とかというのは、取組はどういうふうな形になっているのか、
その点をお願いします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
まだ、全体的な連携というところまでは至っておりませんけれ
ども、異業種間交流、この中で、毎年いろんな業種の方々にも大勢参加をしていただいて、い
ろんな講話も聞きながら、またいろんな事例の視察等もしながら、今、その機運醸成に向けな
がら取組を進めているところでございますので、なかなかすぐにというわけにはいきませんけ
- 131 -
れども、もうちょっと状況を見ながらしていけば、そういう成果も少しずつは出てくるものと
思っております。
○1番議員(清水春男)
是非情報を共有し、また前向きにどんどん進めていけるような話合い
の進め方をしていただきたい。
最後に行きますが、既存の企業も含めて、自然環境保全などに対する定期的な話合いを開催
するべきと考えるが、その考えはないかお願いします。
○市民福祉部長(長濵一盛)
既存の企業も含めて自然環境保全などということで、既存の企業
とはどういった企業を指してらっしゃるのかというのが、企業にもたくさんいろいろ業種がご
ざいますので、その辺はちょっと分かりにくかったんですけれども、一般的な考えとして、地
域あっての企業、それから企業あっての地域といった、企業と話合いというのは地域住民との
話合いというふうに理解していいのか、市との話合いとして理解していいのか分かりませんが、
地域住民と企業との話合いというふうに受けとめて申し上げますが、相互理解を持つことは大
変大切であり、当然ながら双方の理解のもとに話合いの場を持てることは大変理想的なことで
あると思います。
ただし、こちらの方が、自然環境のことに関して、企業に住民との話合いの場を持ちなさい
というふうに強制的に進めるということは、いささか問題はあるんじゃないかと思っておりま
す。といいますのが、そういった企業を市が決めるということになれば、あなたの企業は公害
を出すおそれがあるんじゃないですかというようなことにもなりかねませんし、非常に偏見を
持たれるおそれもあります。企業としては、当然その中で環境には十分配慮してやっていると
ころに対して、それをこちらから一方的に押しつけるということ自体がいささか問題があるの
ではと思っておりますので、この件については、当然企業側と住民側が相互理解の基に話合い
をするというのが理想だと思っております。ただ、立地協定等に関して、市が入って当然する
場合がありますけれども、そういった場合については当然住民とも話合いをしてくださいよと
いう意見は出せると思うんですが、今言われた企業、どういった企業になるのか、建設業であ
り、医療福祉であり、いろんな企業がございますので、そういった方々に市の方から強制的に
話合いをしなさいよというのは、なかなか難しい面もあるのかなというふうには考えておりま
す。
○1番議員(清水春男)
今言われる企業に対して押しつけ的な指導というのは問題があるとい
うのは、私はそれはそれで思います。しかし、企業でも、公害を発生するおそれのある企業と
いうのは、畜産業であれ、また加工業であれ、いろいろあるわけですよね。だからさっきもあ
りましたけれども、企業が公害を出すことを前提にやろうという企業というのはいないわけで
すよね。しかし、それは、結果として、企業も利潤を得るためのいろんな事業をやる上でたま
たまなったということもあり得るでしょうし、そういう点ではやっぱり定期的な話合いという
のは私はあっていいと考えるんですが、その点どうでしょう。
- 132 -
○市民福祉部長(長濵一盛)
同じことの繰り返しになるかもしれませんけれども、定期的な話
合いは私は大事だというふうに思っております。ただ、今言われているのは、農業関係の加工
業にしても畜産業にしても、そういった業種を指定すること自体が甚だその企業さんにとって
非常に失礼ではないかというふうに思っているところです。自分たちの企業としては適切にし
ようとしているところに、市が、住民と、あなたのところはそういうおそれがあるから、話合
いを定期的に持ちなさいと強制的にすること自体が、企業さんにとって余りにも、ちょっと市
としては行き過ぎじゃないかなと思っておりますので、これについては決めつけることじゃな
いですか、公害を出すおそれがありますよと、話合いをしなさいよということは決めつけるこ
とになるので、これはおかしいんじゃないかというふうに思っておりますので、冒頭申し上げ
ましたとおり、企業側と住民側がお互い相互理解の基に話合いをするというのが一番理想だと
いうふうに考えておりますので、今回の肥料工場のことについても話合いについてはお互いに
するというようなことで答えも出しておりますので、その辺については今後我々も話合いをす
るように進めていきたいというふうには考えております。
○1番議員(清水春男)
今、指定することというふうに問題を持っていくんですけれども、私
は、事業をやる上で、そういう点では定期的な部分というのが最初からあれば、何もそこに決
めつけてやるということになるかなというふうに考えるものですから、あえてこういう質問を
させているところです。ですから、やはり一番、もし起きたとしたときに、起きる前の手だて
をちゃんとしておけば、それは何も問題はないというふうに思うんですけれども、それが起き
てしまった後になってくると、またおかしくなっていくなというふうに考えるものですから、
この問題は、今後いろいろな問題も私は出てくる可能性もありますので、今後とも勉強してや
っていきたいと思います。このことを述べて、一応私の質問として終わらせていただきます。
○議長(古木健一)
次に、上村研一議員の発言を許可します。
[上村研一議員
○2番議員(上村研一)
一般質問席]
午前11時25分
議席番号2番、上村研一です。
先日の土曜日、日曜日、鑑真の道歩きがありまして、同僚議員も幾つか話題にしたところで
すけれども、役職員の方はお疲れさまでした。私も地元で、もてなしということで、少し参加、
協力をさせていただいて、私の地元では大体150人ぐらいの方が歩かれたということで、さら
にその先にある杜氏の里の祭りでは150人の10倍以上の方が集まったということで、大変にぎ
わったというふうに思っております。そういう意味で、地元も、第三セクターも、こういった
のも、今後も利用していく必要があるんだろうなというふうに強く実感した中で、やはり、地
元として、参加する人たちがこれからも歩きたくなるような景観であったりとか、もてなしを
考えていかないといけないというふうに強く思ったそういう中でいろいろとやはり反省もあっ
て、地元として歩く人への激励も足りなかったなとか、そういうのもありましたので、是非今
- 133 -
後につなげるという意味からも、執行部の方ではアンケートを取られるかどうか分かりません
けれども、そういうのがあったら、もてなしを我々も含めてグループをやっていますので、是
非またお聴かせいただけたらというふうに思っております。
そういうことで、今日は防災行政無線の整備について、通告書に従ってお伺いしていきたい
と思います。
この防災行政無線整備の必要性については、論をまたないわけですし、異論はないわけです
けれども、この事業の取組としては、平成23年3月に自治会の無線放送施設に係る補助金要綱
が策定され、平成25年4月に整備基本方針が示され、また、今回の新年度予算でも事業内容、
そして総事業費等も示されているようでございます。
また、これについての議論としましては、これまで同僚議員からも幾つか質問がなされて、
答弁もなされているわけですが、このような事業の取組の状況、また、これまでの議論を考え
ると、タイミングとしては少し遅いのかなという気がするわけですが、ただ、やはりこの事業
が今進められていく中で、関係する自治会、住民が意識し始めた現状、また反応も聞いており
ますので、そういったことを受けて、あわせてよりよい施策に向けた提言ということで、本日
幾つかお伺いします。当然、今までなされました質問、答弁をそれなりに押さえた上でお伺い
していくつもりでもございます。
まず、この整備基本方針に基づいて関係地区で説明会が行われているものというふうに承知
しておりますが、そういった中で、この事業については補正予算でも、今年度、実施設計業務
が委託され、また並行して幾つかの地域ではこの事業に関係する補助金を受けて自治会放送無
線施設の整備が行われているようでございます。計画では、平成26年度に大浦、笠沙地区から
ということで、そこに向けた説明会、各地域ごとの実際の整備内容の検討等々が進められてい
るというふうに思うわけですが、お伺いしたいのは、この事業全体の進捗及び各地区の動き等
は現段階でどのようになっているのか、また、当初の整備基本方針に示された段階の内容では、
整備率は自治会換算率で30パーセントと、戸数の換算で27パーセント程度ということであった
わけですが、これについては現時点ではどのようになっているか、まずお伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
防災行政無線の進捗状況でございますが、本年1月末で実施設計
が終了しております。実施設計では、整備基本方針を基に、見直すべきところは見直しを行っ
ておりまして、親局は本庁に設置をし、遠隔操作卓を指宿市に設置予定の消防指令センターと
南さつま消防署に、中継局を蔵多山、野間岳、丸木崎の3か所に設置をする予定でございます。
当初は大坂地区も中継局を整備基本方針には入れてありましたが、そこは必要ないということ
でございます。拡声子局を165局、再送信局、これは拡声子局を兼ねておりますが、これを6
局、戸別受信機を300台としております。
また、自治会無線放送についてでありますが、平成26年度整備予定の大浦地域では自治会に
よる無線組合を設置し、地域全体で整備を進めるということで準備委員会を立ち上げ、準備を
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進めているところでございまして、笠沙地域では笠沙校区の5自治会での共同整備、大当、谷
山自治会では単独で整備を進めることとなっております。このほか、加世田、金峰地域でも整
備の計画がありまして、平成26年度は28自治会で1,596戸の整備が予定されております。
自治会無線の整備率についてでございますが、本年度、4自治会で戸別受信機276台が整備
され、79自治会、戸別受信機5,088台となっておりまして、自治会数では31.2パーセント、戸
数では30.1パーセントとなっているところでございます。
○2番議員(上村研一)
計画をお示しいただいた段階からすると、少し自治会数にしろ戸数に
しろ増えているということで、あわせて制度については先ほどお示しいただいた段階からする
と見直しもされているというような話でありました。
それで、この事業の方針、そして内容については、市民の感じ方というのは実は大きく違う
2つに分かれるんではないかというふうに私は思っております。違う2つということは、1つ
目がまず、特に従来から、合併の以前から、戸別無線機が各戸に設置整備されている地域での
戸惑いというのが1つ、2つ目が、今まで戸別受信機がないところ、屋外の拡声子局、いわゆ
る屋外スピーカーしかなかったところ、そういうところについては、これからやはり市の方で
ほとんど同じ内容でそれを追加整備するんだと。今までの延長だろうと。そういった大きな2
つの意識の違いがあるんではないかというふうに私は感じているわけです。
特に最初の1つ目の意識というのは、関係の市民の意識が、今までの流れですと各家庭への
戸別無線機を全部設置してこそ防災行政無線整備というふうに捉えている、そういうところだ
と思います。そして、2つ目のところも、今少し話があったように、徐々に各家庭への戸別無
線機の設置が進められているということですが、いろんな補助事業もこれまで使って。そうい
うことがあるわけですが、いずれにしても、やはりこういった大きな意識の違いがあることを、
まず私ども含めて押さえないといけないんだろうというふうに思うわけです。
それに対して説明が私はまず大事だと思って、1つ目の意識に対しては、今までとシステム
とあるいは管理体制が違うんですよというような、住民個々への説明が今されていると思うん
ですけれども、しっかりとしないといけないというふうに思いますし、2つ目の意識に対して
も、今市がやろうとしていることの重要性、必要性を含めて計画内容の説明が少し不足してい
るんじゃないかなということを思うわけです。
他市の状況を見ますと、ホームページ等で詳しく防災行政無線、そして戸別無線機について
の説明がされているわけですけれども、本市においても事業が完全に終わってから示していく
んだという考え方もあるわけですけれども、ただ、今申し上げたように、実態としていろんな
市民の意識の違いがある中で、そこはやはり今後この事業を円滑に進めていくという点からも、
やはり周知、広報については大事というふうに私は考えているんですけれども、どのようにお
考えかお伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
議員が申し上げますとおり、それぞれの地域でこれまでありまし
- 135 -
た防災行政無線、それから自治会無線、いろいろそれぞれ地域によって違いがございまして、
また理解についても差があるかなというふうに思っておりますが、この防災行政無線の整備方
針につきましては、パブリックコメントの実施や各地域の自治公民館、行政嘱託員の連絡協議
会等で説明をさせていただき、自治会無線放送の整備につきましてお願いをしてきているとこ
ろでございます。戸別の情報伝達につきましては自治会無線放送を活用することから、戸別受
信機の管理も自治会での管理というふうに変わってくるというふうに思っております。
また、設置費用についても自己負担も出てくることから、住民の皆さんの理解がなければ進
まない課題だというふうに認識しているところでございます。
整備が近づいてきた大浦、笠沙地域の状況は、先に申し上げましたが、市の防災行政無線の
整備状況を見てから判断をしたいという自治会もあるところでございます。引き続き各地域の
会合等で説明をさせていただきまして、自治会無線放送の整備に御理解をいただくよう取り組
んでまいりたいと考えております。
また、必要に応じて自治会の方に出向き、説明をさせていただきたいというふうに考えてお
ります。
○2番議員(上村研一)
今話があったように説明が始まっているんですけれども、これの説明
というのは、今、自治会の入り口に入った分で、これからやはり住民への説明というのは公民
館でもしていくんだろうと思いますし、これから館長さん、主事さん辺りが説明していくんだ
ろうと思いますけれども、いろんな大変な部分があると思います。そういうことで、この事業
については要綱がありまして、要綱に基づいて整備するということで、補助対象の経費の内容
についても示されているわけですが、自治会によっては世帯の戸数も違うわけで、多いとか少
ない、当然、一般的に施設整備においてはやはり戸数が多い方がコストが安くつくだろうとい
うこともあったり、あるいは地形の違い、あるいは面積の違いもあって、例えば別にアンテナ
が、同じ戸数なんだけど場所によっては1本、場所によっては3本必要であったりとか、附帯
設備というんですか、そういったものも違ってくるとなると、当然初期の導入コスト、そうい
ったものも違ってくるんだろうというふうに思っております。
それで、当然、こういった戸数に比例しない状況というのも出てくるわけですので、私ども
が最初お示しいただいた補助金交付要綱になると、一律に半額とか上限を設けていくというこ
とでは、果たしてどうなのかなというふうに思いますし、当然、今言ったようなコストに左右
された結果、運用維持経費もそれぞれに応じてかかるわけですので、そういったこと等々への
柔軟な対応についてはどのようにお考えか、まずお伺いしたいと思います。
それと、今説明がいろいろとされているということですけれども、自治会単独でいくのか、
あるいは自治会が幾つかまとまっていくのか、今まさに大浦はそういうことだと思うんですけ
れども、やはりそのためには当然、自治会間の連携というのが必要になってくるでしょうし、
そういった意味ではやはり行政が中に入って進める、取り持つ、自治会の間をですね。そうい
- 136 -
ったことも大事ではないだろうかと考えているんですが、そこら辺りについてもどのように考
えておられるかお伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
自治会無線放送の整備費用につきましては、整備戸数や整備する
範囲の広さによっては再送信局が必要になるなど、整備内容によって変わってくるところでご
ざいます。自治会無線放送整備への補助金につきましては、整備費の50パーセントを補助する
ということにしておりますが、上限額をこれまで設定していたことから、補助額が整備費用の
50パーセントを下回っていたところでありました。しかし、平成25年度からこの上限額を撤廃
したところでございますので、御理解をいただきたいと思います。
また、自治会無線放送の維持管理についても補助をしてもらえないかという要望もあるとこ
ろであります。自治会無線放送の方式によって管理経費等も違うことから、補助基準等を含め
て今後検討をしてまいりたいと考えております。
次に、自治会間の連携でございますが、複数の自治会で共同整備をすることにより、親機が
1台で済むなど経費削減のメリットがあるところでございまして、既に共同整備をしている自
治会もあるところでございます。共同整備につきましては、これまでもメリットについて説明
をさせていただいておりますが、引き続き共同整備についても検討をいただくよう、各自治会
にもお願いをしてまいりたいと考えております。
○2番議員(上村研一)
自治会間の連携ということで、やはりなかなか自治会というのはお互
いに切り出しにくい部分もあって、そういう意味では地形的に一緒にした方がいいという部分
の区域にあっては、是非積極的に行政が入っていくべきだろうというふうに思いますし、維持
経費というのは本当にかかるということで、実際、長年やっているところは、具体的に別途月々
集めたりとか、それを協議会なり基金化なりということもありますので、今、若干柔軟に対応
されていかれるということですから、その辺はしっかりとしていくべきだと思います。
それで、先ほどから話をしているわけですが、今、この整備計画にも書いてあるように、今
までも整備が済んでいるところ、自治会内の防災無線、コミュニティ無線施設、その整備が済
んでいるところ、そしてこれからしようとしているところ、いろいろあるわけですけれども、
市がやっている子局までとは別にして、自治会内の無線設備については、この事業については、
これと並行してというか、先行して業者が個別に自治会を回って働きかけをしているようでも
ございます。私は、民間の方が入るというのは異論はないわけですし、場合によっては業者と
の連携というのもあっていいと思います。現在、私どもの地域では、支所の職員が従来の無線
機に対して修理の受付とか窓口とか対応をやって大変だろうと思っていますから、そういうこ
とを考えると、今後運用という面からも業者にというのは決して悪いことではないだろうとい
うふうに思っています。
ただ、やはり具体的には、いろいろとお聴きすると、自治会それぞれでやるという中で、周
波数の方式の違いというんですか、聞くところによると地域振興波であったりとか、簡易デジ
- 137 -
タルとかいろいろ聞くわけですけれども、そういった違いもあったり、これは地形の違い等に
より選択するのかな、あるいは本当に自治会の任意で選択するのかな、その辺が分からないん
ですけれども、そういった中ではですね、以前より全市的な統一性ということを言われており
ますので、こういった業者が入っていく状況、あるいは自治会間の周波数の違い、システムの
違い、そういったものに対しては、ある程度のやはり交通整理というか、自治会あるいは業者
への交通整理、指導というのが私は必要なんじゃないかなというふうに思うわけです。そうい
うことに対してどのように考えるか、まずお伺いしたいと思います。
またあわせて、先ほど普及率の話をお伺いしたんですが、統一性という話をされていますの
で、ただやはり、この自治会の無線設備を整備する部分においては補助ですので、当然補助と
いうことは任意の部分が出てくるわけですので、最終的な加入率というか設置率についてはど
うなのかなというふうに思うわけですけれども、今現時点で最終的な加入率の目標ですね。率
が示しにくかったら、どのような状況を想定されているのか、2点お伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎) 自治会無線につきましては79の自治会で整備がされておりまして、
これまで、2種類の大きく分けますと無線の方式がありまして、地域コミュニティ無線、それ
から簡易無線という、それぞれの方式で整備をされております。これにつきましては、それぞ
れ自治会の考え方によって整備をされているということで認識しているところでございます。
市としましては、防災行政無線が接続ができ、各戸別への情報伝達ができるものであれば、そ
れぞれのどちらの方式でもよいと考えているところでございます。地域コミュニティ無線、簡
易無線、それぞれメリット、デメリットがございますので、各自治会で判断をしていただけれ
ばよいと考えております。
次に、自治会無線の整備率の目標でございますが、これまでオフトークを含め戸別受信機を
設置されていた地域、加世田地域のように戸別受信機のなかった地域もございまして、具体的
な目標の数値については設定をしていないところでございます。
○2番議員(上村研一)
それでは、現在市内には700有余の公営市営、教職員住宅等があるわ
けですけれども、そこへの戸別無線機の設置についてはどのように整備する考えなのかお伺い
したいわけですけれども、それぞれ市営住宅が世帯として自治会に加入している形になってい
ると思いますので、今、普及率の話もされましたけれども、自治会が自治会無線放送施設を整
備する、しないに依存するのか、あるいは当然しないところには設置しないのかということと、
設置するところの戸別受信機の負担についてはどのように考えているのか、お伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
市営住宅あるいは教職員住宅への自治会無線放送施設の整備につ
きましては、自治会無線放送により整備をさせていただきたいというふうに考えておりまして、
整備に伴う負担につきましては市から整備する自治会へ負担をすることとしております。
○2番議員(上村研一)
市公営住宅については、その自治会が加入しなければそこも入らない
ということですね。そういうことで、この事業についてのやはり今いろいろと話合いも進めて
- 138 -
いるということですけど、実際本当に今から各地、まだほとんど私の周囲でも、地元なんです
けれども、知らない方が多くて、これからおりていったときに、今後の関係市民の最大の関心
事というのは戸別無線機の費用負担のことではないだろうかというふうに思っております。以
前、同僚議員からもこのことについては、負担のあり方、個人負担への財源の充て方等々の質
問があったわけですが、そのことも十分に押さえつつ、市の答弁も押さえつつお聴きしていく
わけですが、先ほど話があったように、今は関係する自治会の入り口で止まっている状況で、
これから広まっていくという中で大きな反響があるというふうに考えるわけです。特に合併前
に整備されているところというのは、それぞれに相当な説明を要するんだろうというふうに思
います。あわせまして、先ほどパブリックコメントの話もされたんですけれども、このパブリ
ックコメントに寄せられた唯一の意見というのは、やはりこの費用負担のことであったという
ふうに私は承知しております。寄せられた意見としては、高齢化が進み、わずかな収入で生活
している世帯が多い自治会では、自治会無線放送施設の整備には無理がある。市の責任におい
て各世帯へ戸別受信機の設置が必要と思うというような意見が寄せられております。そういっ
たことは、まさにそういうことだと思います。それで、この事業を進めて、この補助制度が変
わらないとすれば、あとは個人の財政事情、自治会の財政事情によって入るか入らないかとい
うことも出てくるんだろうと思います。私は実際、この戸別無線機が必要だと、聞きたいと、
だけど払いたいんだけれども払えないという人も実際いるんだろうというふうに考えており
ますし、最低年金幾らかというのは私が申し上げるわけでもないわけですけれども、あと、高
齢化の状況ですね。そういうことを考えた場合に、いわゆる経済弱者という言葉も使われます
けれども、払えない人も出てくると。入らない自治会も出てくると。そして結果、補助事業だ
から任意だという性格上、結果加入率も伸びないということになると、やはり結果的に防災行
政無線の言われるところの市民の安全・安心な暮らしを守るということが揺らぎかねないとい
うことを大変危惧しているわけです。当然市の財政負担、そして市民の負担を考えると、やは
り広い意味でのもう少し上のレベルの県・国の支援措置も必要だというふうに思うわけですが、
仮にそういうものがないとして、この事業でいくとなったときには、やはりこの補助の部分を
考えていくしかないのかなと思ったときに、当初お示しいただいた整備計画の中で、先ほどち
ょっと若干下がっていることだったんですけれども、屋外拡声子局、屋外スピーカーの数を見
ますと、最初70か所を追加すると、全部で188か所あったわけですけれども、1か所300万円の
算定基準で全体で5億6,400万円と、これは全域網羅型支局ということなんですけれども、こ
の屋外拡声子局、屋外スピーカーの重要性については、場所であったりとか住民の活動状況に
よっては当然尊重しないといけないと思うわけですけれども、私の身近な例で恐縮なんですけ
れども、今は聞こえないんですね、私のところは。計画に載っている設置場所を見ると更に離
れているわけですから当然聞こえないということで、これは私の状況ですけれども。また、場
所によっては、本当に少ない世帯のところに付けるよりは、本当に戸別無線機をそこに設置し
- 139 -
た方が安くつくんじゃないかなというような、あくまでも私のこれは見方ですけれども、そう
いったことも考えられる場所があるようでございます。大変高くつく屋外拡声子局ですから。
そういったことであれば、もう少し柔軟に見直しがきくんであれば、具体的にはこういった拡
声子局の数も落としていくという中で、お伺いするわけですけれども、今後この整備に当たっ
て国等の支援措置がないとすれば、活用は考えられないのかということと、そうだとすれば自
助努力で財源確保のために屋外の拡声子局を減らして、その分を補助率の増に回す、いわゆる
経済弱者への配慮が私は必要じゃないかと考えるんですけれども、その辺についてどのように
お考えでしょうか。
○総務企画部長(松原哲郎)
自治会無線の補助率についてでございますが、本年度から上限の
撤廃を行い、整備費の半額を補助するということにしております。本年度整備された自治会で
は、1戸当たりの負担が1万3,000円から2万6,000円となっております。これまで整備された
自治会との公平性ということからも、御理解をいただきたいと思います。
拡声子局を減らし、その分を補助にということでございますが、昨年、一昨年の北朝鮮によ
るミサイル発射に見られるような国民保護事案や地震・津波等をはじめとする災害も昼夜問わ
ず起こる可能性もあり、屋内・屋外を問わず情報伝達のシステムは実施設計どおり必要だと考
えているところでございます。
経済弱者を高齢者を含めどのように捉えるのかということもありますが、防災行政無線は、
災害等の緊急情報、市の行政情報を地域住民に伝達するという役割を持っております。一方、
自治会無線放送は、防災行政無線の役割の一端を担っていただくわけでございますが、自治会
における迅速確実な情報伝達により自治会活動を活性化するという役割も担っておりまして、
それぞれの役割を踏まえて考えていくべきものだと考えております。
なお、質問の一番最初にお話ししましたが、拡声子局を165局ということで整備基本方針よ
り減らしておりまして、そのかわり再送信局、これは拡声子局を兼ねておりまして、電波が届
かないところに再送信ということでございます。それから戸別受信機も整備基本方針より増や
して300台としておりますが、これにつきましては、拡声子局を設置するよりも戸別受信機を
設置した方がいいという地域においては、そういった方向で進めていきたいというふうに考え
ているところでございます。
○2番議員(上村研一)
当初の計画よりは若干変更はされて、しかも地域によっては、今少し
私が提案したように、戸別無線機の設置もされていくというような内容になっているというこ
とでございますが、今までと一緒でやはり公平性、そして受益者負担もあるんだよという中な
んですけれども、最後はやはり合理性も一応問われてくると思うんですね、いろんな合理性が。
先ほどから言っている統一性であったりとか、市民の安心・安全の暮らしに役立つものにと、
そういったものをどこまで手当てできるかという問題もありますし、普及率の話になりますけ
れども、やはり補助制度をとっている以上は、この制度の良い悪いは別にして、何回も申し上
- 140 -
げますが、そういった全体的な普及にならざる得ないと、大事という以上は。そういった仕組
みになっているというのを私は感じるわけですけれども、ただ、財政負担とか財政支援のあり
方も含めていろんな問題もあるという背景は承知した上で、消防のデジタル化については平成
28年5月31日までにやらないといけないんだということで、聞くところによると国においては
そことのセットメニューなどもあるやに聞いておりますし、電波法改正によって、平成34年、
今から8年後には、今整備が済んでいるところ、あるいは今現段階で導入を考えている、そう
いった自治会無線放送施設も改修が必要になるんだろうと、費用が必要になるというような話
も聞いておりますので、そういったものに要する費用等々、こういったことを考えれば、やは
り、今議会でもいろいろと話が出ている発行が延長される合併特例債、こういったものも全体
として使ってこそ、こういうときに使ってこそ本当に合併してよかったなというようなことが
1つ示せるものではないかなというふうに私は考えておるわけです。そういったことを考えて、
まだ事業が進められていますけれども、今後の調査の研究余地、あるいはそういった柔軟な対
応の余地というものについて、どのように改めてお考えかお伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
防災行政無線については、今現在の施設の老朽化、それから全国
瞬時警報システムでありますJアラートの自動起動の対応のために、今回、平成26年度から平
成28年度で整備することとしておりまして、これにつきましては、それぞれ各年度で整備終了
後に新しい施設での放送に切換えることとしております。そういうことで、26年度につきまし
ては、先ほど申し上げましたように大浦、笠沙地域の整備になっております。大浦地域のオフ
トークが27年2月末で終了するということでございまして、この時期に合わせて新しい防災行
政無線でのシステムでの放送に切換えていきたいというふうに考えております。他の年度につ
きましても、そういった年度後半での切換えを考えているところでございます。
○2番議員(上村研一)
最終的には、繰り返しますけれども、本当にこれがいいシステムだっ
たら普及率というのは限りなく100に近い私は状態に持っていかないといけないし、ただ、今
の状況であればそれが難しいと、そういう意味で普及率は具体的に示されないと、目標も示さ
ないということになっている、そこが大変危惧されるわけです、私は。そういう意味で、いろ
いろと今後事業は進められているけれども、財源措置も含めて例えば特例債を手当てすれば、
それなりの市の負担はあるけれども、それも交付税措置等を受けて低く抑えられるんじゃない
かと、2億、3億とか、そういうことも含めて考える余地はあるんじゃないかというふうにお
伺いしてきているわけですけれども。
現在運用がされている大浦のオフトークは分かっているわけですけれども、幾つか笠沙など
は防災行政南さつま云々ということで運用はされているわけですけれども、今、整備の背景を
受けて、自治会がやはり急いでいるという向きもあるわけです。ただ、やはり、いろんな市民
への説明、財源の手当て等を考えると、私は急ぐ必要もないんだろうというふうに思っていま
すし、そういう意味ではいわゆる機を熟成するということが大事だなというふうに思っており
- 141 -
ます。そういう意味では、現在の地域防災行政無線施設の運用の廃止時期についてはどのよう
に考えているのかお伺いします。
そして、現時点では、いわゆる従来のシステムと新しく動いているシステムが混在している
といった状況で、これに併せて関係する条例、規則があるわけですけれども、そういった状況
の中で実態にそぐわない内容も見ていくとありますし、文言等も、私も見ていく中でどうなの
かなというのがありますので、この条例・規則の整理・整備については今後どのように進めて
いくお考えか、併せてお伺いします。
○総務企画部長(松原哲郎)
先ほどの財源の関係もありますが、防災行政無線整備につきまし
ては、緊急防災・減災事業債を充てるということで考えているところでございます。それから、
新しいこのシステムによる防災行政無線につきましては、先ほども申し上げましたように、そ
の都度、整備終了後、新しい施設に切り替えていくということで、老朽化した現在の施設につ
いては使わないようにしていくということでございます。
次に、条例等の整備についてでございますが、防災行政無線通信施設条例において施設の名
称、業務区域を定めているところでございまして、整備年度ごとに新しい施設の運用開始前に
改正が必要となってまいります。平成26年度につきましては、9月議会又は12月議会で改正を
お願いするということで考えているところでございます。
○2番議員(上村研一)
私も実はこの制度を以前から聞いていて、なかなか理解できなかっ
た。というのは、やはり旧合併地域にいたものですから。どういった理解が一番しっくりくる
かなと考えたときに、今、市が、私ども含めて言っているこの施設というのは、実は2階建て
部分があって本体部分と附属部分があると、本体部分というのがいわゆる公民館長さん、自治
会長宅、そこまでは市の責任と負担でやりますよという本体部分があって、附属部分としてそ
こから先は補助等でやりますよと、それについては地域コミュニティ無線、自治会無線という
ことで使いますから、それ相応の負担をしてくださいということの分け方です。捉え方、これ
が良いか悪いは別にして。そう捉えたときにこの制度というのはしっくりくるわけです。そこ
をまず説明していくと、そういう中で、財政負担もいろいろあるということですけれども、今
後本当に防災行政無線が大事だとしたら、財源も含めてもう少ししっかりと考えていかないと
いけないでしょうし、システムの内容をですね、そして結果的に普及率を含めてそれが市民の
福祉向上になるんだよというようなシステムの整備に向けて、その制度に向けて、今後また、
その都度しっかりとした私は議論をしていくべきだということを意見として申し上げ、一般質
問を終わります。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
ここで休憩します。再開を13時5分とします。
休憩
午後零時03分
再開
午後1時05分
再開します。
- 142 -
次に、室屋正和議員の発言を許可します。
[室屋正和議員
一般質問席]
午後1時 05 分
○17番議員(室屋正和) 昨年の11月の選挙におきまして、私、自由民主党の公認ということで
席をいただきましたので、そのスタンスを持ちながら一般質問をいたします。市長始め担当職
員の明快な答弁をお願い申し上げます。
まず、1点目のグリーンタウンについての質問をいたします。
グリーンタウンの開発協定書を見ますと、当時の金峰町が平成13年5月に宅地造成事業に係
る公共公益施設の移管規定とともに結んでいる開発協定書でありますが、この協定について合
併協議会でどのような取組を行っているか、まずお伺いいたします。
○市長(本坊輝雄)
下山団地の開発協定についてでありますが、合併協議会での取決めにつき
ましては、当時の資料等を確認しましたが特に項目として協議はなされていないため、私とし
ましては現行のとおり新市に引き継がれているものと受けとめております。
○17番議員(室屋正和)
協議会では取決めはしていないということでございますけれども、多
分、私も現行のまま新市に引き継いでいるだろうと、こういうことで思っております。それで、
当時の合併協議会の冊子を見ましても、そのようなものじゃなかろうかと、こういうふうに思
っております。
そうしましたときに、2点目の開発地域の区域道路の認定、それから公園の移管等の移管規
定の見直しの考え方について質問をいたします。
市長も昨年の選挙におきまして、この地域にも十分足を運び、実状は十二分に分かっている
と思っております。当グリーンタウン、通称下山団地と申しますけれども、造成が54区画、そ
のほか3地域の57区画が形成されているわけですけれども、家が建っている数は24区画の42パ
ーセント、分譲が終わっている区画数は39区画の68パーセントになっております。このグリー
ンタウンには現在24戸数が住んでいるわけですけれども、子どもさんがいる戸数は24戸のうち
16戸数、子どもさんの数は高校生以下0歳児まで31人を数えております。特に0歳児から小学
生までが25人を占め、これからも増える要素のある地区であります。残念なことに、区画内の
道路は、幅員はもちろんあるわけですけれども、未舗装、公園にしても、あるものの手つかず
の、遊ぶ場所もないグリーンタウンであります。そのような状況にあるわけですけれども、公
共公益施設の移管規定の縛りがあるわけですけれども、なかなかこの関係で無理なような思い
はしますけれども、あるいは、市長が言われる市民目線、こういうものがないものか、無関心
ではないのかなと、こういう思いをしております。
そこで、市長の選挙公約でもある市民目線、現場主義に徹した改革をもって、この区域内の
道路の認定・移管、公園の移管の整備を行うことについて、見直しの考えはないかお聴きいた
します。
- 143 -
○市長(本坊輝雄)
下山団地に係る開発についてでありますが、これまで宅地造成事業に係る
公共公益施設の移管規定がうたわれておりまして、それについて締結が行われてきたわけであ
ります。該当する公共公益施設の移管等の条件としましては、宅地分譲が済み、家屋建築が50
パーセントになった時点で、議会の承認を得た上で移管を行うものとなっているわけでありま
す。
このような中で、平成22年7月26日に、尾下4自治会長から同団地の公益施設の市への早期
移管の要望もありましたが、協定締結後9年経過しているものの、宅地分譲地54区画中、建設
住宅が14戸の25パーセントあること等を理由に、協定書を尊重するとの回答を行ったところで
あります。しかしながら、ここ3年余りで7戸が建設され、また、地域外でありますが隣接が
プラス3戸ということで、現在では地域内に21世帯、隣接が3世帯ということでございまして、
七十数名を上回る、先ほど議員の方からも子どもさんの数の説明もありましたが、方々がお住
まいでありまして、住宅団地として充実いたしてきているところであります。このようなこと
から、同団地は田布施小学校区でも大変重要な生活環境の位置にもございますので、本市の移
住・定住を促進する上でも、同団地の生活環境の改善を図り、住みやすいまちづくりを進める
ことは大切なことであると考えておりますので、協定の内容の緩和に向けて今後検討をする時
期に来ているのではと、そういうふうに受けとめているところであります。
○17番議員(室屋正和)
前向きな答弁ですけれども、協定書の中にも規定の変更という条項も
あるわけですけれども、ここを見ますと、不測の自体ですね、予測ができないこととか思いが
けないことが起こったというようなことによれば変更をするというような規定の変更もある
わけですから、その規定を十分頭に入れて、先ほど小学生の数も申しましたので、そういうこ
とで是非前向きに検討していただきたいと。
それと、1月前にちょうど、市長の地元の津貫小学校の23人での地域の方々を含めた根性坂
駅伝というのが、テレビあるいは新聞等でも放送されておりましたけれども、私が数を比較す
るわけじゃないですけれども、先ほど言いましたこの区域は大体、130メートルぐらいですか
ね、130掛ける150ぐらいですかね、そういう区域で、私がざっと見積もっても1万9,000平方
メートルから2万平方メートルぐらいの地域になっているわけですけれども、そういう方々が、
先ほども言いましたように、高校生以下31人が住んでいるヤングのグリーンタウンであります。
そういうことで、夢を紡ぐセカンドステージの中でも、適切な規制と誘導を図りと、適切な規
制というのはどこまであるか私も分かりませんけれども、こういうふうに書かれておりますの
で、民間による宅地開発を促進しており、道路、公園、公共施設等の整備を進め、住環境の整
備を図ると、こういうことで基本計画には掲げております。そういうことで、このグリーンタ
ウンは若い方も多いわけですから、是非こういう団地の協定書をそういうふうにひとつ見直し
をしていただければ本当ありがたいと、こう思っております。私は先ほど39区画が売れている
と言いましたけれども、この地域は、ちょっと大震災のあった関係もあるのかな影響が、売れ
- 144 -
ている割には家が建たないのは、そういう海抜的にここの地域は7メートルから9メートルぐ
らいの地域にあるものですから、その付近も、土地は買ったけれども家も建てにくいというよ
うなことがあるのかなと思ったりしますけれども、こういう地区内の道路舗装とかそういうこ
とが進めば地域の人口増にもつながるし、活力も生まれてくるんじゃないかと、こういうふう
にこの地域の発展を願って判断をしておりますので、是非前向きな、先ほど申しましたような
検討をしていただくように提言を申し上げておきます。
それから、3番目のグリーンタウンから田布施小学校に通ずる月形篠田線の道路整備につい
てお伺いいたします。
月形篠田線の道路整備の考え方には、同僚の下野議員からも、2回ほどですかね、この道路
の改良については質問があったわけですけれども、先ほども言いましたように若い子どもが多
いわけですけれども、開発区域のちょうど団地の北側の市道が月形篠田線ということで、国道
270号を起点としまして終点が広域農道に通じる道路になっているわけですけれども、大体今
の道路幅員が2メーター50ぐらい内外だと思うんですけれども、開発区域だけが整備をされて
非常に2車線になっているわけですけれども、田布施小学校への通学路として利用されている
わけですけれども、学校までは狭く、車も離合もできないようなもちろん道路でありますし、
道路に平行に面している大型水路もあるわけですけれども、この大型水路にも防護柵もない非
常に危険性のある市道であるわけですけれども、こういうことで道路の拡幅についていろいろ
問題もあったように聞きますけれども、それはそれの問題として解決していかなきゃならない
わけですけれども。市長もここも通られたかとは思いますけれども、この現状は十分にお分か
りだと思われます。それで、この団地と小学校までの区間だけでも、道路拡幅の安全性を守る
ためにも必要性がないかと、こういうことでお聴きします。
○建設部長(徳留忠昭)
市道月形篠田線の下山団地側から約100メートルの区間につきまして
は、用地の提供もございまして、平成20年度に道路拡幅工事を実施いたしているところでござ
います。
今御質問のございました狭い区間というのが、田布施小学校に向かう約500メートル区間に
なろうかと思いますけれども、御質問の中にもございましたとおり、下山団地の住宅戸数も増
加し、田布施小学校のスクールゾーンという位置付けにもなろうかと思いますが、この区間が
圃場整備事業で整備された区間であることから、幅員も狭く、隣接して大きな水路もございま
すことから、市といたしましても改修の必要性は十分認識しているところでございますけれど
も、改修いたしますには事業用地を取得するということが必要でございますことから、今後、
地元や地権者の皆様と協議を進めながら整備を検討してまいりたいと考えているところでござ
います。
○17番議員(室屋正和)
今後は地元、地域住民と協議を進めていくということでございますの
で、是非その付近のいい方向性を見つけていただくように協議を進めていただければありがた
- 145 -
いと、こういうふうに思っております。私も朝あそこを通るときに、近道を通るというわけじ
ゃないですけれども、国道からその道路を通って農道に出ていくわけですけれども、非常に一
本線で、車がなければ非常に走りやすいわけですけれども、子どもさん方と会ったときが道が
狭いということで非常に心配するわけですけれども、その付近を十分考慮しまして協議を進め
てもらいたいと、こういうふうに思います。
次に、2点目のボートピアの方に進みます。
ボートピア金峰の件について質問するわけですけれども、ボートピア金峰が平成16年にオー
プンをしまして今年でちょうど10年目に入っているわけですけれども、これまでに環境整備の
交付金、それから金峰株式会社、株式会社博友という会社がありまして、それらの法人税等々、
我が市にとっては重要な会社の1つじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。その
ボートピア金峰の方からの交付される地域等環境整備金の活用も、その施設に関連する地域と
しては、合併特例債と同じようにあと2年となっているわけですけれども、昨年の9月議会に
おきましても、この基金を充てて防災無線放送施設はできないかという質問に市長は、気持ち
は十分分かるけれどもこの3地区にはやらなければならない大きな事業、生活に関連した事業
があるのでそういうことに活用させていただきたいと、こういう答弁でありました。そこで、
大きな事業、生活に関連した事業というのは具体的にどのような事業を指すのか、お願いいた
します。
○市長(本坊輝雄)
ボートピア金峰に係る地域等環境整備基金の件でありますが、平成25年度
の基金の充当につきましては、林道の舗装整備とか、それから金峰2000年橋の公園整備とか、
白川地区の公民館改修の実施設計、それから道路維持であったり公園維持であったりというよ
うな形で4,550万程度を活用いたすことになっておりますが、平成26年度につきましても、現
在お願いをいたしております市道長音寺線や白川縦貫線の道路維持、また市道河前扇山線など
の高枝伐採業務、長谷線つわちゃんバスの運行業務、それから美峰台、ゆうきの郷公園、扇山
公園とかそれぞれの事業等、それから健康長寿自助共助推進事業とか、そしてまた、これは金
峰文化センターでもありますが、こういう管理事業等を含めて5,100万円程度を予定いたして
おりますが、今後大型の大きな事業としては、27年、28年となってくると思いますが、一番大
きいのは白川地区の簡易水道及び地区公民館も今年整備をいたしますけれども、様々なそうい
う事業等、特に水道については3億6,000万程度ということでありますが、その後に、大坂小
学校の跡地もどんな形で整備するか、それぞれああ使いたい、こう使いたいという御提案はあ
りますが、その辺は整理中でありますが、そういうことと、それから一昨日の質問でもありま
したが、金峰山周辺につきましても、平成27年以降になりますけれども、この辺等も整備して
いきたいと。基金としてはあと2年間ということでありますが、それ以降も含めてこの3地区
につきましても、整備しなければならない、すべきであるという事業は、次から次に私は考え
ているところであります。
- 146 -
○17番議員(室屋正和) 平成25年度、今ですけれども、平成25年度の事業、それから平成26年
度もいろいろ事業があるということで5,100万ほど計上してあると。それから二十七、八年に
かけても地区公民館、水道、そういうことになりますけれども、約束となっております2年間
というものがその以降も整備をするという考えであるということでありました。是非その付近
は、2年間ということはありますけれども、それは南さつま市全体で使うようになっているわ
けですから、それはそれとして、こういう地域の整備が必要であれば、またそれを活かしてい
ただければそれなりに結構なことでいいことになるんじゃなかろうかと、こういうふうに思っ
ております。
そこで次の、大きな事業は分かりましたので、2点目の白川縦貫線、それから尾下大坂線の
件についてお伺いしますけれども、白川縦貫線、尾下大坂線は基金の財源を充当する路線であ
るということは承知のことであります。白川縦貫線は、基金を今まで充当しながら途中までは
行ってきておるわけですけれども、既にストップをして六、七年経過するわけですかね。ちょ
っと私も年数ははっきりしませんけれども、結構な、六、七年になっていると思います。尾下
大坂線は、終点まで100メートル程度ですかね、残しているだけの路線でありますけれども、
これは金峰町時代から手つかずの路線であります。両路線について事業がストップをしている
今までの経緯と今後の具体的な計画があったらお願いをいたします。
○建設部長(徳留忠昭)
まず、白川縦貫線につきましてはバイパス区間の約200メートルが、
それから尾下大坂線につきましては県道鹿児島加世田線までの約120メートルが、用地の取得
が事業期間中に困難でありましたことから未整備区間となったまま事業を中止している状況
でございます。白川縦貫線は道路改良の必要性に対する考え方に相違があり、また、尾下大坂
線につきましては補償額の考え方に大きな相違がございますことから、現時点では交渉自体も
厳しい状況にございます。
市といたしましては、市内全域において整備の必要な路線の中で地元の御協力を得られる路
線整備から優先して実施している状況でございますが、御質問の残された未整備区間につきま
しては、地域の皆様の御協力などもいただきながら、用地の取得などに進展がございましたら、
今ございました基金云々ではなくて、これらの路線につきましても整備を検討してまいりたい
と考えているところでございます。
○17番議員(室屋正和)
今、部長が答弁なされましたように、非常に用地的に厳しいところで
あろうかと、こういうふうに伺っております。
そこで、今までの用地交渉も厳しかったわけですけれども、私がここで市長にも提案したい
のは、特に白川縦貫線は何とか両隣、理解ができるんじゃなかろうかと思うんですけれども、
この尾下大坂線については、皆さん方いろいろと家屋の補償がネックになっているわけですけ
れども、1回市長の方も時間がとれれば、現場目線ということで対応していただければいい話
に向かっていくんじゃなかろうかと、こういうふうに思っておりますけれども、その付近はそ
- 147 -
ういうことで市長の出番に期待をして、これは進言としておきたいと思います。
それから、これはボートピア地域等環境整備基金のことで、答弁は要りませんけれども、実
は金峰ダムの長谷川の上流の源になるわけですけれども、その地域の関係の方が、市道があり
まして、今度は市道にまた路線が出ているわけですけれども、その路線がちょうど橋を渡って
そこが終点になっているわけですね。その終点になっている同じ路線ですけれども、そこから
は集落まで150メートルぐらいありまして、そこは里道になっているわけですね。そこの間が
ですね。そういうことで、その先は4軒か5軒ぐらい家があるわけですけれども、このことは
維持課の方にも伝えまして、現場も調査していただいているわけですけれども、私は、こうい
う場所こそ、この地域の、大坂、白川、その3地域のこういうところに、結局里道整備でいけ
ば集落が金を出すわけですけれども、こういうところに環境整備基金を充てられないものかな
と、こういうふうに思っているわけですね。こういうところが、ボートピア金峰を設置した恩
恵をするべきじゃなかろうかなというふうに思うわけですね。ですから、この小さい、山奥と
言っては失礼ですけれども、そういうところの、あと四、五軒のところに負担をということに
なれば、また集落が負担をということになれば、なかなか一向にそういう整備は進まないと、
こういうところであります。そういうことを、今後、この環境整備の基金についても使ってい
ただいた方がいいんじゃなかろうかなというふうに思っておりますので、是非この付近を検討
していただければありがたいと、こういうふうに思っております。
土木部長には、この質問で終わりますけれども、この前もお話がありましたように、多分今
回は異動の方で県に戻ると思っておりますので、どうも3年間御苦労さまでした。今後は多分
要職につかれると思いますけれども、元勤められた日置市同様、南さつま市にも温かい目を向
けていただければありがたいと思っておりますので、よろしくお願いを申し上げて、御苦労様
を言いたいと思います。
続きまして、笠沙恵比寿に入りたいと思います。
笠沙恵比寿も14日の全員協議会で今後の基本方針が示されて、非常にやりにくくなったわけ
ですけれども、まず、全員協議会で示しがありました笠沙恵比寿についての基本方針が、何の
会が設けられて、いつ決定をされたのか、その付近をちょっとお伺いしたいと思います。私は、
今年の1月でしたか、補正予算の件につきましても、今後はあり方検討委員会を、専門的な方
を用してした方がいいということを申して賛成討論したわけですけれども、その期限が非常に
早かったような気がするわけですけれども、この付近の基本方針を会議決定した日付は何日だ
ったか、その付近をちょっとまずお伺いしたいと思います。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
笠沙恵比寿につきましては、以前、あり方検討委員会を開催し
ております。そのあり方検討委員会からの提言を受けて、外部から支配人を招聘し、経営改善
を目指してまいりましたけれども、平成25年6月議会では平成24年度の債務超過決算を御報告
申し上げ、市長の方で本年度中に今後のあり方の方向性を示すことを答弁しておりました。そ
- 148 -
の間、内部におきまして毎月、経営検討会を開き検討を行ってまいってきたところでございま
す。そのような中で、12月議会には1,000万円の追加融資の補正予算も出させていただいたと
ころでございます。25年度におきましても引き続き最大限の努力をし、売り上げにつきまして
も昨年度よりも2,500万程度売上げ増が見込まれております。しかし、25年度の決算としても
赤字決算が予測されること、また、外部から招聘した支配人の派遣期間が本年3月末で満了す
ること等から、現場の経営体制等も考慮しまして、本年の1月末に市長との協議の中で、笠沙
恵比寿は民間事業者による指定管理を目指す方針で最終決定をしたところでございます。なお、
2月13日には、株式会社笠沙恵比寿の取締役会臨時株主総会を開催して、この方針について承
認をいただいたところでございます。以上です。
○17番議員(室屋正和)
先ほど申しましたように、ちょっとやりにくい関係もありますけれど
も、通告をしておりましたので、またそれなりに質問をしようと思います。25年度もあとひと
月になった今日ですけれども、先ほど部長からもありましたように、12月議会におきましては
笠沙恵比寿の運転資金不足ということで貸付金の1,000万円の追加融資も計上されたわけです
けれども、資産的にも、それから現金の動きにしても、その時その時は一時しのぎで非常に何
とか首がつながるような一服じゃなかろうかと、こう思いますけれども、あとでまた一日一日
経過するごとに非常に心配事が経営者として増大するんじゃなかろうかと、こういうふうに思
うわけですけれども。今の経営状況の売上げですね、計画目標があったわけですけれども、満
たず、利益は計画的にはプラスが、現状はマイナスになっていると。増大していると。それと
して、現金にしても、収入は少なく、なかなか支出だけが多く、現金も手に負えないと、状況
にあるわけですけれども。現在の経営運営体制、また会社としての登記をされている登記簿謄
本はどのような体制に経営体制がなっているか、お聴きいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
経営体制でございます。従業員の体制につきましては、現在、
外部から招聘しております支配人と正職員が10人、パートが11人、アルバイト2人の合計24人
体制となっております。職務分担としましては、フロントやレストラン、厨房、物産館、博物
館、フィールド、清掃、警備の業務があり、従業員同士連携を図りながら業務遂行をしている
ところでございます。
登記簿謄本に登記されております役員体制につきましては、市から、市長が代表取締役とし
て、また、産業おこし部長、商工政策課長、笠沙支所長の3名が取締役、会計課長が監査役と
して登記されているところです。そのほか、南さつま市漁業協同組合から、取締役1名、監査
役1名、そして支配人が取締役として登記されており、合計、取締役6名と監査役2名という
状況でございます。
それから、登記簿の整理等についての御質問でございます。この登記簿についても確認をい
たしましたところ、25年5月の株主総会で取締役及び監査役の交代がありましたけれども、登
記の更新手続が現在のところ未処理となっておりますので、これにつきましては早期に更新手
- 149 -
続をするよう今指示しております。現在作業を進めているところでございますので、近日中の
うちに作業は終わるものと思っております。以上です。
○17番議員(室屋正和) 今、笠沙恵比寿の運営的には、支配人を含めて24人体制でやっている
わけですけれども、私は人間が多いの悪いのは全然分かりませんけれども、それなりに頑張っ
ているわけですけれども、厳しい状況は、支配人を、昨年ですか、一昨年ですか、代えてから
でもこういう状態が続いているというようなことでございます。
登記簿謄本については今更新の手続中で現在まで未処理であったと、こういうことでありま
すけれども、私はこのような会社運営の体制が、株主総会も昨年5月にあって、それからどの
ような運営体制をしていたのか分かりませんけれども、会社体制を、株主総会後、体制を整え
たわけですから、それも謄本上には載らず、そのまま現在までやってきたということ自体が、
笠沙恵比寿そのものの状況がおかしいんではなかろうかと、こういうふうに思っております。
株主総会があって、それからそういう法務局の手続上は2週間以内にするのが大体の流れにな
っているわけですけれども、そこには、手続を行わなかった場合、何が発生すると部長は思わ
れますか。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
非常に手続が遅れているわけでございまして、大変申し訳なく
思っておりますけれども、最終的には、余りこの手続が遅れますと、やっぱり違約金等の発生
がされるものと思っております。
○17番議員(室屋正和)
こういう法務局への対応のまずさが、遅れてきますと、それはそれな
りに過料が発生するということになりますけれども、それは一般的に会社的にはなかなか厳し
く問うのじゃなかろうかなと、こういうふうに私は思いはしますけれども、そういうことにな
っているわけですから、やはりそのときはちゃんとした対応をしていかないと、いえば、鹿児
島弁じゃないですけれども、これがずんだれとけばこういう経営になっていくということの思
いがしますんで、その辺はしっかりとした対応をしていただきたいと思います。そうした場合、
今日でもいいですけれども、今時点の経営とか運営の状況をどのように捉えておられるかお願
いいたします。
○産業おこし部長(本坊佳彦)
現在での経営状況ということでございます。笠沙恵比寿は平成
12年7月に開設以来、慢性的な赤字が続いている状況でございます。近年は売上高が1億を少
し超えるくらいとなっており、当期純利益は1,000万円を超える単年度赤字となっています。
繰越利益剰余金も年々大きくなり、平成24年度決算では資本金8,000万円を超えて債務超過と
なってしまいました。25年度の決算見込みは、売上高は前年度からすると2,500万円程度増え
る見込みでございますけれども、当期純利益は300万円程度の単年度赤字となる現在での見込
みでございます。このままの状況が続きますと累積利益剰余金も1億円を超える赤字になる状
況であろうというふうに思っております。以上です。
○17番議員(室屋正和)
非常に厳しい数字が出ておるわけですけれども、こういうことを踏ま
- 150 -
えて、結局、笠沙恵比寿についての基本方針も出されたことじゃなかろうかと、こういうふう
に思うわけですけれども、非常にいなほ館の関係と同じような道をたどっているような気がし
ますけれども、早くそれはそれなりにどういうふうにした方がいいのか決定した方がいいわけ
ですけれども、今回、一生懸命努力していることは認めるわけですけれども、なかなかいい方
向性が見えないのが現状ではなかろうかと、こういうふうに思っているわけです。
先ほど、12月補正でも言ったわけですけれども、いなほ館と同じように市に頼り、結局とし
ては市民の税金を投入すると、こういうことの毎年毎年の経営になっているわけですけれども、
こういうことをいつまでも、また市民の方も厳しく見ているんじゃなかろうかと、こういうふ
うに思っております。経営者の方々の計画でいきますと、26年度スタート時点では約1,230万
の債務超過になるわけですけれども、現金は1,900万円ほどの現金不足と、こういうふうにな
っていくわけですけれども、今年26年度スタートをしていけば、予算計上をしております指定
管理料、それから運転資金をまた新たに2,000万円を貸付けをすると、こういうことで26年度
はやっていこうと、こういうふうに計画を立てているわけですけれども、私も26年度も厳しい
状況にはなるだろうということは推測しますけれども、そこで、民間事業者による指定管理を
目指した理由というのは何でしょうか、お願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
私の方でお答えをさせていただきたいと思いますが、私は、あり方検討委
員会の結果を踏まえ、そして外部からの新しい支配人を入れて会社の運営の体質を見直すとい
うことで、長年お勤めになった支配人がお辞めになるというタイミングもありましたので、外
部からお願いをし、指定管理を招聘してという取組でありましたが、25年度をもって新しい方
針を示すということをこれまで申し上げておりましたので、この2月に指定管理をお願いする
と、株式会社第三セクターの笠沙恵比寿は解散するということを申し上げたところであります。
国が平成21年に示した第三セクター等の抜本的改革等に関する指針では、地方公共団体が自ら
の決定と責任の下に第三セクター等の抜本的改革を推進し、もって地方財政規律の強化に資す
ることが極めて重要であること、債務超過であるものは原則として採算性がないものと判断し
た上で検討することが適当であるとしております。
このことを踏まえて、株式会社いなほ館もそうでありましたが、笠沙恵比寿もこのような形
で取り組んできたところでありますが、新しく支配人も入りまして、平成24年度からでありま
したけれども、経営改善につきましては非常に努力をしていただいたと思っておりますが、そ
れでも平成24年度決算につきましては、半年間努力をしていただいたんですが、897万の債務
超過となったところであります。平成25年度も、引き続き経営の改善に努めながら売上高を伸
ばしてきておりますが、債務超過の解消は困難であり、今後、株式会社笠沙恵比寿での経営で
は黒字経営を達成するためには極めて厳しいこと、さらには12月議会でお願いいたしました追
加融資のこと等もありました。貸付金の返済が厳しく、このままでは市の財政支出が継続する
おそれがあるというところであります。
- 151 -
御案内のとおり、笠沙恵比寿の設置の目的、役割につきましては、これまでの海風の楽園構
想の下、それなりに一定の評価を果たしていると考えておりまして、公益性、収益性を兼ね備
えた、我が南さつま海道と、そして東シナ海の夕日の接するすばらしい拠点であると思ってお
りまして、観光振興の重要な場所であるということで受けとめているわけでありますが、今回、
民間への指定管理、イコール株式会社笠沙恵比寿を解散するということ、これも非常に、私も
いなほ館で経験いたしましたけれども、社員の皆さん方に会社の解散を申し上げるというのは、
非常に非常につらいものがあります。今回も、議会にお話しする前に、株主総会のその日でし
たけれども、社員の皆さん方に、平成26年度のしかるべき時期に株式会社笠沙恵比寿を解散し
ますということを申し上げたところでありますが、非常につらいものがあります。
しかしながら、第三セクターの持っている体質、いろいろと御指摘をいただいております。
登記も遅れているということで大変申し訳なく思っておりますが、経営は会計管理をお願いす
る事務所にお願いしながら、そして朝夕の経営につきましては商工政策課の第三セクター係が
常々足を運びながら、毎月の経営会議も常々御指導をさせていただきながらの運営であります。
非常に第三セクターが故の営業力の乏しさ、現場は現場で懸命の努力をいたしておりますが、
限りを感じたところであります。新しい戦略を持った民間業者が是非指定管理を受けていただ
くような、今後いろいろと公募条件等もあろうと思いますが、そのことも検討しながら、あの
開設の当時の意義をしっかりと受けとめて、笠沙恵比寿が休むことなく継続して運営をしてい
けるように努力をしていきたいと思っております。所有はすべて市の施設であります。そうい
うことでございますので、経営につきましても様々難しいところがありますが、それぞれ、い
なほ館のときのいろんないきさつ等を踏まえながら、こういう形での第三セクターの解散に向
けての諸手続を進めさせていただき、指定管理者ということで民間業者のお力を是非お借りし
たいと思っているところであります。
○17番議員(室屋正和)
指定管理を目指した理由は今市長が言われたとおりで、非常にいろい
ろとご苦労をなさってのことだろうと、こういうふうに思っております。
そこで、公募となった場合に、公募に向けてスケジュール的なものは平成26年度になるわけ
ですけれども、大体分かっておったら教えていただきたいのと、逆に、公募を行ったけれども
いなかった場合はどういうふうに対応をするのか、その付近をどう考えているか。それと、民
間業者を公募するわけですけれども、その公募の条件をどのような条件もある中で、指定管理
料をどの程度出すのかですね、その付近が大体頭にあったらお願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
公募のスケジュールでございますが、株式会社笠沙恵比寿の解散のこと等
や、それから指定管理についての議会への上程のこと等やら、様々な日程を予測しながらとい
うことでありますが、私としましては、現段階では、9月議会には指定管理者の候補者の議案
を上程できるよう。逆算しますと、できるだけ新しい年度が始まりますと、早い時期に公募を
開始したいと思っているところであります。
- 152 -
公募の条件等につきましては、これまでの経営状況等も踏まえながら、公募条件のポイント
は、受けた側も指定管理を受けてよかったねと言えるように、我々も、直接第三セクターが経
営していくよりも経営負担が民間業者にお願いした方がずっとよかったねと言っていただける
ような、その辺の調整をどうするかということが、今後私どもの大きな内部での検討であろう
と思っております。
それから、応募がなかった場合はどうするのかということにつきましては、応募していただ
けるように最大限努力をしていくというのが今の素直な気持ちでありますので、御理解を賜り
たいと思います。
○17番議員(室屋正和)
スケジュール的には9月に上程したいというようなことで、なかった
場合は受けられるよう最大限努力するというようなことでございます。それは、市の方として
は当然そういうことになりますけれども、私も、地理的に、地域的にもなかなか厳しい場所に
あるわけですけれども、少しでもそういう応募をするような会社があるように、私どももまた
それなりに努めてまいりたいと、こういうふうに私は思っております。
そこで最後に、先ほど申しましたように、いない場合も最大限努めるということで公募を行
い民間業者を目指すわけですけれども、そのときにとるべき最良の方策というのがあったらお
願いいたします。
○市長(本坊輝雄)
海風の楽園プロジェクト構想で造りましたこの笠沙恵比寿でありますが、
これまで海道八景のすばらしい環境下にある中で経営を続けてきたわけでありますが、やはり、
多くの方々の御指摘の中で、どうしても現段階では博物館や資料館に占める割合が大きいとい
うことで、どうしても部屋数が少ないということがよく指摘されます。今現在10室あるわけで
ありますが、バス1台のお客さんを連れてこられないというのがエージェントから盛んに言わ
れていることでありまして、できればあとツインの部屋が15室ぐらいあればなということをよ
く言われます。しかしながら、部屋の確保をどのような形でするのか、そんな急にできること
でもありませんし、あそこの施設は、御案内のとおり、今やJR九州の様々な列車等、駅舎等
を設計する水戸岡先生の設計の笠沙恵比寿でもありますが、どのような形であの笠沙恵比寿を
より以上魅力あるものにやっていくのかということにつきましては、まだまだ今の段階では何
とも申し上げられませんが、何とか部屋数があればなと、部屋の確保を図ることはできないの
かなということを悩みながら、ただ、現段階では指定管理を民間業者にお願いするということ
でありますが、将来はやはり財産も含めて行政の手を離れて、より一層、民間の新しい経営感
覚において、あそこのすばらしい市民の財産が活かされればなということも考えておりますが、
現時点では、先ほどから申し上げておりますような指定管理ということでの民間の業者に、是
非手を挙げていただくよう公募の準備に入りたいと思っております。
○17番議員(室屋正和)
これまでに、幾度なく、いなほ館にしろ、笠沙恵比寿にしろ、こうい
う状況になったときにずっと聞いてきたわけですけれども、何せ厳しい中での運営であります
- 153 -
ので、今市長が申しましたように、民間に譲渡した場合は最大限の、私どもも努力をしますけ
れども、そういうことで応募の会社が多数あって、公募の段階で選ぶ会社があるように望んで、
私の一般質問を終わります。
○議長(古木健一)
△
これで一般質問を終わります。
日程第2
○議長(古木健一)
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
次に、日程第2、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行い
ます。
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員は、県内市町村の長及び議員のうちから、市長区
分6人、市議会議員区分6人、町村長区分4人、町村議会議員区分4人から構成されています。
現在の広域連合議会議員のうち市議会議員から選出する議員について2人の欠員が生じてい
るため、広域連合規約第9条第3項及び広域連合議会の議員の選挙に関する規則の規定に基づ
き、平成25年12月18日に選挙の告示を行い、平成26年1月17日をもって候補者の届出を締め切
ったところ、市議会議員から選出すべき人数を超える3人の候補者がありましたので、広域連
合規約第8条第2項の規定により選挙を行います。この選挙は、広域連合規約第8条第4項の
規定により、すべての市議会における選挙の得票総数の多い順に当選人を決定することになり
ますので、南さつま市議会会議規則第31条の規定に基づく選挙結果の報告のうち、当選人の報
告及び当選人の告知は行いません。
そこでお諮りいたします。
選挙結果の報告については、南さつま市議会会議規則第31条の規定にかかわらず、有効投票
のうち候補者の得票数までを報告することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、選挙結果の報告については、南さつま市議会会議規則第31条の規定にかかわら
ず、有効投票のうち候補者の得票数までを報告することに決定しました。
選挙は投票で行います。
議場の出入口を閉めます。
[議場閉鎖]
○議長(古木健一)
ただ今の出席議員数は19人です。
次に、立会人を指名します。
南さつま市議会会議規則第30条第2項の規定によって、立会人に清水春男議員及び上村研一
議員を指名します。
投票用紙を配ります。
念のため申し上げます。投票は単記無記名です。
- 154 -
[投票用紙配布]
○議長(古木健一)
投票用紙の配布漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
配布漏れなしと認めます。
投票箱を点検します。
[投票箱点検]
○議長(古木健一)
異常なしと認めます。
ただ今から投票を行います。
事務局長が議席番号と氏名を呼び上げますので、点呼に応じて記載台において投票用紙に被
選挙人の氏名を記載の上、順番に投票を願います。
なお、白票は無効票として取り扱います。
[投
○議会事務局長(末永
茂)
票]
それでは、議席番号と氏名を読み上げます。
1番清水春男議員、2番上村研一議員、3番平神純子議員、4番田元和美議員、5番今村建
一郎議員、6番柳元拓夫議員、7番林耕二議員、9番貴島修議員、10番下野認議員、11番諏訪
昌一議員、12番大原俊博議員、13番小園藤生議員、14番若松正伸議員、15番山下美岳議員、16
番相星輝彦議員、17番室屋正和議員、18番石井博美議員、19番有村義次議員、20番古木健一議
員、以上で点呼を終わります。
○議長(古木健一)
投票漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
投票漏れなしと認めます。
投票を終わります。
開票を行います。
清水春男議員及び上村研一議員は開票の立会いをお願いします。
[開
○議長(古木健一)
票]
選挙の結果を報告します。
投票総数19票、有効投票19票、無効投票0票です。有効投票のうち、たてやま清隆氏1票、
下迫田良信氏18票、竹田光一氏0票、以上のとおりです。
議場の出入口を開きます。
[議場開鎖]
○議長(古木健一)
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。2月28日の本会議は、予算特別委員長の報告及び議案などの
質疑等を行います。
- 155 -
本日は、これで散会いたします。
散
会
午後2時15分
- 156 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年2月28日
(第5日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第5日目)
1.開
会
日
時
平成26年2月28日(金)午前10時
1.議
事
日
程
(第5号)
○開
議
日程第1
議案第27号
9号)
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
日程第2
議案第28号 平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計
補正予算(第4号)
日程第3
議案第29号 平成25年度南さつま市後期高齢者医療特別会
計補正予算(第1号)
日程第4
議案第30号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正
予算(第4号)
日程第5
議案第31号 平成25年度南さつま市簡易水道事業特別会計
補正予算(第3号)
日程第6
議案第32号 平成25年度南さつま市漁業集落環境整備事業
特別会計補正予算(第3号)
日程第7
議案第33号 平成25年度南さつま市農業集落排水事業特別 予算特別委員長報告、
会計補正予算(第1号)
質疑省略、討論、表決
日程第8
議案第34号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計
補正予算(第4号)
日程第9
議案第35号 平成25年度南さつま市診療所特別会計補正予
算(第2号)
日程第10
議案第36号 平成25年度南さつま市交通災害共済特別会計
補正予算(第1号)
日程第11
議案第37号 平成25年度南さつま市特別養護老人ホーム事
業特別会計補正予算(第3号)
日程第12
議案第38号
(第3号)
日程第13
議案第39号 平成25年度国民健康保険南さつま市立坊津病
院事業会計補正予算(第3号)
平成25年度南さつま市水道事業会計補正予算
- 157 -
日程第14
議案第54号
10号)
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第
日程第15
議案第2号
る条例
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定め
日程第16
議案第3号 南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対す
る実費弁償条例の一部を改正する条例
日程第17
議案第4号 南さつま市長等の給与等に関する条例及び南
さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条
例
日程第18
議案第5号
日程第19
議案第6号 南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一
部を改正する条例
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例
質疑、
総務委員会付託
日程第20
議案第7号 南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金
の支給に関する条例の一部を改正する条例
日程第21
議案第8号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部を
改正する条例の一部を改正する条例
日程第22
議案第9号 南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を
改正する条例
日程第23
議案第10号 南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条
例を廃止する条例
日程第24
議案第11号
例
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条
日程第25
議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例
日程第26
議案第13号
財産の無償譲渡について
日程第27
議案第14号
財産の無償譲渡について
日程第28
議案第15号
る条例
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正す
日程第29
議案第16号
例
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条 質疑、
産業建設委員会付託
日程第30
議案第17号
例
南さつま市市営住宅条例の一部を改正する条
- 158 -
質疑、
文教厚生委員会付託
日程第31
議案第18号
正する条例
南さつま市特定公共賃貸住宅条例の一部を改
日程第32
議案第19号
正する条例
南さつま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改
日程第33
議案第20号 加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施
行条例を廃止する条例
日程第34
議案第21号
例
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条
日程第35
議案第22号
南さつま市市道路線の認定について
日程第36
議案第23号
南さつま市市道路線の認定について
日程第37
議案第24号
南さつま市市道路線の認定について
日程第38
議案第25号
南さつま市市道路線の認定について
日程第39
議案第26号
南さつま市市道路線の認定について
日程第40
議案第53号
例
南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条
日程第41
議案議第1号 南さつま市議会議員の議員報酬、費用弁償 上程、説明、質疑、
及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例
付託省略、討論、表決
○散
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 159 -
1.会議に出席した議員(19名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
9
番
議
員
貴
島
10
番
議
員
下
野
認
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
哲
郎
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
修
1.会議に欠席した議員(1名)
8
番
議
員
石
原
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(22名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
中
村
千
尋
藤
井
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
企 画 課 長
総 務 企 画 部
財産管理室長
産業おこし部
農水振興課長
建
設
部
建設維持課長
教
育
部
生涯学習課長
尾場瀬
泊
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
仁
武
市
市 民 福 祉 部
税 務 課 長
産業おこし部
商工政策課長
憲
泉
永
田
洋一郎
川
野
重
美
建
設
部
建築住宅課長
舟
越
宏
之
濱
島
眞
澄
消防本部次長
當
房
庄
一
- 160 -
△
○議長(古木健一)
開
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
ここで貴島修議員から2月24日の一般質問において発言の誤りがあり、訂正したいとの申出
がありましたので許可いたします。
○9番議員(貴島
修)
先に行われました一般質問の私の発言の中で、「一隅を守れば万里を
照らす」というところを「一隅を守れば千里を照らす」とそのように誤った発言をいたしまし
たので訂正をいたします。
御面倒でありますが訂正方よろしくお願い申し上げます。以上です。
△
日程第1
議案第27号から
△
日程第14
議案第54号まで
○議長(古木健一) 日程第1、議案第27号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第9号)
から日程第14、議案第54号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第10号)までの議案14
件を一括議題といたします。
予算特別委員長の報告を求めます。
[若松正伸予算特別委員長
○予算特別委員長(若松正伸)
登壇]
予算特別委員会の報告を申し上げます。
本委員会では、去る2月27日に委員会を開き、付託された議案のうち平成25年度各会計補正
予算に係る議案14件について審査をいたしました。
また、各会計の補正予算の内容について、執行部から概要説明があり、これまでの事務事業
等の実績に伴うもの及び3月までの執行見込みによるものが主なものであるとのことでした。
なお、本委員会は、議長を除く全議員で構成されていますことから、審査の概要と結果につ
いては、簡潔に御報告申し上げます。
まず、議案第27号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第9号)について、申し上げ
ます。
質疑では、2款総務費、1項総務管理費、5目財産管理費の減債基金積立金8億644万9,000
円については、今回の補正予算において、各事業の執行実績と今後の執行見込みにより多額の
減額補正となったため、これを財源として基金に積んだものである。
中でも、衛生費の南薩地区衛生管理組合負担金、これは汚泥再生処理センター建設に伴う負
担金が主なものであるが、この3億8,456万6,000円の減額と、歳入で計上してある地方交付税
の2億5,000万円の増額が主な要因であるとのことでした。
3款民生費、2項児童福祉費、4目児童福祉施設費の坊泊保育所閉所記念事業実行委員会補
- 161 -
助金10万円については、坊泊保育所は4月から民間移管されることとなるが、3月24日に卒園
式と閉園式が予定されている。市補助金要綱に基づき、これまで閉所となった保育所の事例と
同様に、実行委員会へ補助するものであり、その内容は、閉所式での消耗品費、印刷製本費及
び閉所記念として子どもたちに配付する絵本などの経費への補助金であるとのことでした。
9款消防費、1項消防費、2目非常備消防費の非常勤職員報酬211万円の減額については、
南さつま市消防団は、条例定数は765人であり、平成25年4月1日現在で707人の団員が活動し
ている。その内訳は、団本部の10人を除き、加世田方面隊が定数277人に対して実数270人、笠
沙方面隊が113人に対して98人、大浦方面隊が102人に対して80人、坊津方面隊が109人に対し
て97人、金峰方面隊が150人に対して152人である。なお、大浦方面隊については、昨年度、団
の編成・統合をしたが、条例定数の改正をしていないので、このような減数になっているとの
ことでした。
10款教育費、2項小学校費、2目教育振興費のクジラ・イルカ留学里親制度補助金80万6,000
円の減額については、クジラ・イルカ留学生制度は、里親1人につき3万円の11か月分の補助
をしており、里親3人分を予算計上していたが、本年度は1人であったので、2人分66万円の
減額と、里親制度委員会への補助14万円を予算計上していたが、今年度はこれまでの繰越金で
運営ができるとのことで、この補助金を減額したものである。なお、里親制度委員会では、平
成25年度をもって、クジラ・イルカ留学制度を終了することで決定をしているとのことでした。
歳入の15款財産収入、2項財産売払収入、1目不動産売払収入466万6,000円については、財
産管理室分及び教育委員会の加世田幼稚園分を合わせて2,000万円の予算を計上していたが、
教育委員会分は全額減額し、財産管理室分の市営住宅跡や宅地分譲地等の普通財産、里道等法
定外公共物の平成25年12月末現在の売却実績額が2,466万6,572円となったため増額補正する
ものであるとのことでした。
以上が、質疑のあった主なものでしたが、採決の結果、議案第27号は、全員異議なく原案の
とおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第28号
第29号
平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)、議案
平成25年度南さつま市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)、議案第30号
成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第4号)、議案第31号
市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)、議案第32号
境整備事業特別会計補正予算(第3号)、議案第33号
業特別会計補正予算(第1号)、議案第34号
平
平成25年度南さつま
平成25年度南さつま市漁業集落環
平成25年度南さつま市農業集落排水事
平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補
正予算(第4号)、議案第35号 平成25年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第2号)、議
案第36号 平成25年度南さつま市交通災害共済特別会計補正予算(第1号)及び議案第37号 平
成25年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第3号)の議案10件について、
一括して申し上げます。
- 162 -
これら10件の議案については、議案ごとに、歳入・歳出一括して審査いたしました。
また、執行部からの概要説明では、各特別会計ともに事務事業等の実績に伴うもの及び3月
までの執行見込みによるものが主なものであるとのことでした。
採決の結果、議案第28号から議案第37号までの議案10件については、全員異議なく原案のと
おり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第38号 平成25年度南さつま市水道事業会計補正予算(第3号)及び議案第39号
平成25年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計補正予算(第3号)について、御報告
いたします。
議案ごとに、収入・支出一括して審査いたしました。
この2件の議案についても、事務事業等の実績に伴うもの及び3月までの執行見込みによる
ものが主なものであるとのことでした。
採決の結果、議案第38号及び議案第39号は、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決
定しました。
次に、議案第54号
平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第10号)について、申し上げ
ます。
質疑では、8款土木費、2項道路橋りょう費、3目道路新設改良費の補償金200万円につい
ては電柱移転であり、白亀竹屋線が100万円、内山田東山線が100万円であるとのことでした。
採決の結果、議案第54号は、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、予算特別委員会の報告を終わります。
○議長(古木健一)
本特別委員会は、議長を除く全議員19人をもって構成する予算特別委員会
でしたので、質疑を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、質疑は省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第27号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第9号)についてお諮りいた
します。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
- 163 -
したがって、議案第27号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第28号 平成25年度南さつま市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)につい
てお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第28号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第29号 平成25年度南さつま市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につ
いてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第29号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第30号 平成25年度南さつま市介護保険特別会計補正予算(第4号)についてお
諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第30号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第31号 平成25年度南さつま市簡易水道事業特別会計補正予算(第3号)につい
てお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第31号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第32号 平成25年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計補正予算(第3号)
についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
- 164 -
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第32号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第33号
平成25年度南さつま市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)に
ついてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第33号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第34号 平成25年度南さつま市土地区画整理特別会計補正予算(第4号)につい
てお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第34号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第35号 平成25年度南さつま市診療所特別会計補正予算(第2号)についてお諮
りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第35号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第36号 平成25年度南さつま市交通災害共済特別会計補正予算(第1号)につい
てお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第36号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第37号 平成25年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計補正予算(第3
号)についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
- 165 -
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第37号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第38号 平成25年度南さつま市水道事業会計補正予算(第3号)についてお諮り
します。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第38号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第39号 平成25年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計補正予算(第3
号)についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第39号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第54号 平成25年度南さつま市一般会計補正予算(第10号)ついてお諮りします。
本件に対する委員長の報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第54号は原案のとおり可決されました。
○議長(古木健一)
△
日程第15
議案第2号から
△
日程第24
議案第11号まで
次は、日程第15、議案第2号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定
める条例から日程第24、議案第11号 南さつま市火災予防条例の一部を改正する条例までの議
案10件を一括議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○1番議員(清水春男)
まず、議案第2号について質疑をします。
市長の提案理由の中で、地域の自主性及び自立性を高めるための改革を推進するために、今
回の改正をやるということであったわけですけれども、これまでも、消防署長又は消防長おら
れたわけですけれども、これまでの基準というのは、どういう形を基に配置をされていたもの
- 166 -
か、その点をお願いします。
それから、議案第3号についても、議会等に出頭した選挙人等に対する実費弁償条例の一部
を改正ということが出されているわけですけれども、これまでも選挙人が議会の方に来ていた
というふうに思うんですけれども、これまでの出会という点では、どういう基準でなされてき
たのか、その点をお願いします。
それから、議案第5号関係では、手数料条例の一部改正の条例なんですけれども、今回、市
長の提案理由の中でも消費税増税に伴う引上げになっているということで、これらの引上げに
対する影響額というのがどれぐらいあるものか、その点まず3点お願いします。
○消防本部消防長(松元正明)
今2点ほど私の方にございましたので答弁いたします。
消防関係の組織につきましては、消防組織法で基本法令として定められております。
その中で、消防長・消防署長の資格については政令で定めるとされておりますけれども、今
までの政令は昭和34年に交付された政令でございまして、消防が市町村の事務とされて間もな
い時期であり、市町村には消防長に適した人材が十分でなかったという事情を背景として、や
むを得ない場合の選択肢として設けられたものでありまして、現在においては、全国的に見れ
ばそのような事情がなくなったということで、市町村でその資格は条例で定めなさいというふ
うになったところでございます。
あと、南さつま市手数料条例の一部を改正する条例でございますけれども、今回の改定につ
きましては危険物施設の審査に関する条例でございまして、特定屋外タンクを中心としたもの
と一般取扱所の指定数量200倍以上に係る施設でありまして、当南さつま市には該当する施設
はないことから、議員が申されましたそういう影響はないところでございます。以上でござい
ます。
○総務課長(園田親久)
私の方からは、議案第3号
南さつま市議会等に出頭した選挙人等に
対する実費弁償条例の一部を改正する条例の関係でお答え申し上げます。
これまでの出会の基準ということでございました。
この実費弁償条例の中に実費弁償を受ける者の範囲というのもございまして規定されており
ます。この中には、議会による選挙人、その他の出頭、それから議会の常任委員会による公聴
会に参加した者、それから監査委員会による関係人の出頭とか、それから固定資産評価審査委
員会に出席した関係者、農業委員会に出頭した者、それから公職選挙法の規定により出頭した
選挙人、その他の関係者ということで定めておるところでございまして、それぞれ関係の所で
この条例に従って出席をいただいているものというふうに理解しております。
○1番議員(清水春男)
次に行きますが、16ページの議案第8号の南さつま市職員の給与に関
する条例の一部改正の中で、今回その医師を除き廃止しようとすることで、この条例見ると、
いろいろあるんですけれども、その中で7条のこの4行に集約されているんですけれども、そ
ういった中で、これまでの7条に1から3あるんですけれども、これらがどう変わるのか、そ
- 167 -
の点をお願いします。お願いします、それを。
○総務課長(園田親久)
議案第8号の南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条
例の一部を改正する条例ということでございます。
これにつきましては、平成18年4月1日の給与構造改正により、給料表が変わったことから、
ほとんどの級が減額となり、急激な減額を補うため同日前に受けていた給料を保障しておりま
したが、国家公務員の現給保障の廃止に合わせて、現給保障を廃止しようとするものでござい
ます。
なお、医療職級の給与表1の適用の職員、医師になりますけれども、医師の確保の観点から
平成18年3月31日に受けていた給料月額は保障しようとするものでございます。以上でござい
ます。
○1番議員(清水春男)
○議長(古木健一)
分かりました。次に行きますが、議案第12号の中で、すみません。
ほかにありませんか。
○3番議員(平神純子)
議案第3号の南さつま市議会等に出頭したというここのところで、先
ほどの説明にプラス質問したいと思うんですけれども、1キロから支払うということになって
いますけれども、ほかのいろんな審議会等に出会した場合などとは同じなのかっていうことと、
それから昨年の実績でそれぞれ2条の中にあるいろいろな先ほども説明があって、こんなのと
かありましたが、それぞれに実績として本年度、何々が出会があったのかっていうことをお聴
きしたいと思います。
○総務課長(園田親久)
この議案第3号の関係でございますが、車賃の関係の御質問でござい
ました。
これは1キロメートル35円で、ほかのものと一緒ということでございます。
それからこのほかに、この条例でどういった方々が何回出席しているかというような質問で
ございましたが、それについては手元にそういう情報としては持っておりません。
○3番議員(平神純子)
手元に持ってないということはなかったということですか。
○総務課長(園田親久)
この条例の第2条に実費弁償を受ける者の範囲という中でいろいろ規
定をされてございます。
その中で固定資産評価審査委員会に出席した関係者とか、農業委員会に出頭したもの、そう
いうもの等はいらっしゃるわけでございまして、それがないということでございますので、一
つ一つ把握はしていないということで御理解いただきたいと思います。
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
休憩します。
休憩
午前10時30分
再開
午前10時33分
再開します。
ほかにありませんか。
- 168 -
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
議案第2号から議案第11号までの議案10件は、総務委員会へ付託します。
○議長(古木健一)
△
日程第25
議案第12号から
△
日程第27
議案第14号まで
次は、日程第25、議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条
例から日程第27、議案第14号 財産の無償譲渡についてまでの議案3件を一括議題といたしま
す。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
議案第12号から議案第14号までの議案3件は、文教厚生委員会に付託いたします。
○議長(古木健一)
△
日程第28
議案第15号から
△
日程第40
議案第53号まで
次は、日程第28、議案第15号
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正
する条例から日程第40、議案第53号 南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条例までの議
案13件を一括議題といたします。
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
○11番議員(諏訪昌一) 議案第16号から19号までについて質疑を行いますが、改正の部分とい
うのは、いわゆる維持修繕及び環境整備に関する業務というところに絞って、あとは市長が特
別認める必要があったときにはということで、その市長が特に認める必要があったということ
が現在想定されているものがありましたら、その点を示していただきたいと思いますが、これ
はですね、入居の申込みとかですよ、あるいは中途におけるいろんな判定とかいろんなものが
あった場合に、そこの部分だれが行うのか。そこの分は今までどおりなのか、その点について
重ねて質疑をいたします。以上です。
○建築住宅課長(舟越宏之)
指定管理による委託の業務内容を簡単に御説明申し上げますと、
1件30万円未満の小規模な修繕で、例えば入居者からの要望によって修理するもの。それから
空き家になったときに行う老朽化した部分の修繕。長期空き家となった住宅の入所前のクリー
ニングとか、庭の草取り。台風等の緊急時の修繕。それから高木の剪定などを考えております。
また、環境整備とうたっておりますけれども、これはハチの巣や例えば、ヤンバルトサカヤ
スデなどが発生したときの除去などを想定しておりまして、一応指定管理の業務体制にしまし
ても、平日はもちろんのこと、夜間、土日祝日の24時間対応ができることを条件と考えており
- 169 -
まして、このことで入居者の利便性が大きく向上すると考えております。
これ以外の管理につきまして、議員御質問の入退去事務や家賃徴収、それから30万円以上の
工事につきましては、従来どおり市で行おうというふうに考えております。
あと第2号の市長が必要と認める業務ですけれども、今業務の中で考えてはいないんですが、
将来にわたっては例えば遊具の安全管理や住宅に付随する公園の管理、草等の管理、この状況
を見ながら今後検討して行きたいと考えているところです。以上です。
○11番議員(諏訪昌一)
それでは、これまで指定管理者を行った他の自治体等のそういう指定
管理において、やっぱりいろいろワンクッション置くことにおいて、きちっとしたその苦情と
か、要望とかが伝わらなくて困ったこと等がありますが、そういったことは今の課長の答弁の
内容においてはほぼないというふうに判断していいというふうに私は考えたところですけれ
ども、そういうふうに受け取ってよろしいかということと、今後もやっぱりそういう問題等が
他のところでもありますので、慎重に入居者のこと等配慮をいただけることを考えておいてい
ただきたいと思うわけですが、その辺りについての答弁のみ、あとは当該の委員会の審査にお
任せしたいと思います。
○建築住宅課長(舟越宏之)
はい。そのとおりでありまして、従来例えば土日などは、入居者
からの修繕要望につきましては、市役所の警備員にまず電話が行く。それから市の職員を探し
て連絡する。そして市の職員はまた業者を探して、それから入居者に通知して修繕の日を打合
せするというふうに、すごく時間かかっておりましたが、これをすることによりましてすぐに
業者に連絡ができて修繕のことも打ち合わせできるということで、入居者にとりまして非常に
利便性が向上すると考えております。以上です。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
○1番議員(清水春男)
議案第53号について質問しますが、漁港管理条例の一部を改正すると
いうことで、使用料が増額というか、消費税の関係というふうに思うんですけども、これに対
して影響額というのは、幾らぐらいになるものかどうか。
また、こういったことをという点では今日の南を見ても、値上げラッシュと、家計に大きな
打撃を与えるという、新聞も報道されているわけですけれども、昨日も一般質問で漁民の経営
の厳しさというのも質問をしたところですけれども、今回、こういった中での影響というのは
どのぐらいと見ているのか、その点をお願いします。
○農水振興課長(永田洋一郎)
私の方からお答え申し上げます。
今回の漁港管理条例につきましては、県の条例改正に沿った形で市も市の条例を改正すると
いうものでございまして、その改正に伴う影響力がどれだけあるかということでございますけ
ども、結論から申し上げますと、使用料の影響額についてはないものと思われます。と申し上
げますのは、この条例につきましては、20トン以上の船籍の船が使用する際の使用料というこ
とでございまして、本漁港いわゆるこの条例改正の中では黒瀬漁港だけが対象でございまして、
- 170 -
その漁港には1トン未満の船舶しか在籍しないということ。さらには、この漁港には、燃油あ
るいは製氷、水そういった補給施設等がないものですから、そのためにわざわざこの漁港まで
立ち寄る可能性も少ないということ。それから台風等のシケの場合におきましても、港内の静
穏度が保てないそういう利用で利用がしづらいということでございますので、影響はないもの
と思われます。
○1番議員(清水春男) そうすると今回、条例を県の条例に合わせて改正をするということで、
そういう船が入らないとは言えないと思うんですが、入ったときにはこれを適用するというふ
うに理解をしていいわけですね。
○農水振興課長(永田洋一郎)
御指摘のとおりでございますが、ただこれまでも使用料を徴収
したという実績はございません。以上でございます。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
議案第15号から議案第26号まで及び議案第53号の議案13件は、産業建設委員会へ付託いたし
ます。
△
○議長(古木健一)
日程第41
議案議第1号
次は、日程第41、議案議第1号
南さつま市議会議員の議員報酬、費用弁
償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
提案理由の説明を求めます。
[貴島修議員
○9番議員(貴島
修)
登壇]
それでは、本日提案いたしました議案議第1号
南さつま市議会議員
の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例について、提案理由を
御説明申し上げます。
南さつま市発足時から定められる附則第2項及び効力を失っている附則第3項を削除しよう
とするものです。
以上、よろしく御審議の上、御賛同していただきますよう申し上げ、提案理由の説明を終わ
ります。
○議長(古木健一)
質疑に入ります。御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
ここでお諮りいたします。
本件は、委員会付託を省略したいと思いますが、御異議ありませんか。
- 171 -
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、本件は委員会付託を省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
○1番議員(清水春男)
私は、今回の市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する
条例の一部を改正する条例に、反対の立場で討論をいたします。
やはりこれまで3パーセントの減額をしてきたわけですけれども、それ元に戻すと、当分の
間ということで決められ、やってきたことを、今回、当分の間を外すということな訳ですけれ
ども、住民の暮らしというのはTPPもですが、要は消費税の税率引き上げというのが4月か
ら行われようとしている。
それに対して、先ほども紹介しましたけれども、値上げがどんどんある面続いている。そう
いう中で家計が大きく打撃を受けている。こういうときに、やはり私は、こういった議会議員
の努力という点を私は考えるべきであるし、市長としても、市当局も今回減額幅というか、そ
れは一応緩和をするけれども減額をしていくといった姿勢を持っています。
そういう点では、我々議員としても市民の暮らしを守る立場からも、やっぱり当分の間とい
うのは、私は外すべきでないと考えて反対討論とします。
○議長(古木健一)
○室屋正和委員
ほかにありませんか。
議案議第1号について、反対の討論をいたします。
今定例会の議案第4号において、市長、副市長、教育長等の給与に関する条例の一部改正も
提案をされております。
提案者の市長も財政的状況を踏まえ、総合的に判断し削減率を定めた議案であると私なりに
思うところであります。私ども市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の
一部を改正する条例については、今日議会議員各位より提出されました。
私の反対する基本的な考え方を述べますと、今以上に厳しくなる今後の財政状況、市長ほか
自らが削減する改正案の提出、その改正案に賛成の立場である私も、議員自らが身を削るべき
であると考えております。
今回提案された案に3パーセントの削減を行ったとすれば、1期4年間で、20人分、報酬871
万円、共済費等507万円、計約1,378万円ほどが削減されることになります。
このように議員自らが削減することを踏まえて、現行条例の附則第2項、当分の何々は、削
減期間を定めて減額率はそのままの3パーセントとし、第3項は削る改正案であれば、市民の
皆様も納得できる案と言えます。
よって、今回提案された条例の一部を改正する議案議第1号は、議員報酬は減額をしないと
いう案でありますので、この議案には反対し、反対の討論といたします。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
- 172 -
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。
本件は、起立により採決します。
本件は、原案のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者起立]
○議長(古木健一)
起立多数であります。
したがって、議案議第1号は、原案のとおり可決されました。
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。
明日から3月24日までは、委員会審査及び事務整理のため休会し、3月25日に最終本会議を
開きます。
本日は、これで散会いたします。
散
会
午前10時50分
- 173 -
第1回南さつま市議会定例会会議録
平成26年3月25日
(第6日目)
第1回南さつま市議会定例会会議録(第6日目)
1.開
会
日
時
平成26年3月25日(火)午前10時
1.議
事
日
程
(第6号)
○開
議
日程第1
議案第2号
る条例
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定め
日程第2
議案第3号 南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対す
る実費弁償条例の一部を改正する条例
日程第3
議案第4号 南さつま市長等の給与等に関する条例及び南
さつま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条
例
日程第4
議案第5号
日程第5
議案第6号 南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一
部を改正する条例
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例
日程第6
議案第7号 南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金
の支給に関する条例の一部を改正する条例
日程第7
議案第8号 南さつま市職員の給与に関する条例の一部を
改正する条例の一部を改正する条例
日程第8
議案第9号 南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を
改正する条例
日程第9
議案第10号 南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条
例を廃止する条例
日程第10
議案第11号
例
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条
日程第11
議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例
日程第12
議案第13号
財産の無償譲渡について
日程第13
議案第14号
財産の無償譲渡について
- 174 -
総務委員長報告、
質疑、討論、表決
文教厚生委員長報告、
質疑、討論、表決
日程第14
議案第15号
る条例
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正す
日程第15
議案第16号
例
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条
日程第16
議案第17号
例
南さつま市市営住宅条例の一部を改正する条
日程第17
議案第18号
正する条例
南さつま市特定公共賃貸住宅条例の一部を改
日程第18
議案第19号
正する条例
南さつま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改
日程第19
議案第20号 加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施
行条例を廃止する条例
日程第20
議案第21号
例
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条 産業建設委員長報告、
質疑、討論、表決
日程第21
議案第22号
南さつま市市道路線の認定について
日程第22
議案第23号
南さつま市市道路線の認定について
日程第23
議案第24号
南さつま市市道路線の認定について
日程第24
議案第25号
南さつま市市道路線の認定について
日程第25
議案第26号
南さつま市市道路線の認定について
日程第26
議案第53号
例
南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条
日程第27
議案第40号
平成26年度南さつま市一般会計予算
日程第28
議案第41号
予算
平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計
日程第29
議案第42号
計予算
平成26年度南さつま市後期高齢者医療特別会
日程第30
議案第43号
平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算
- 175 -
予算特別委員長報告、
質疑省略、討論、表決
日程第31
議案第44号
予算
日程第32
議案第45号 平成26年度南さつま市漁業集落環境整備事業
特別会計予算
日程第33
議案第46号
会計予算
平成26年度南さつま市農業集落排水事業特別
日程第34
議案第47号
予算
平成26年度南さつま市土地区画整理特別会計
日程第35
議案第48号
平成26年度南さつま市診療所特別会計予算
日程第36
議案第49号
予算
平成26年度南さつま市交通災害共済特別会計
日程第37
議案第50号 平成26年度南さつま市特別養護老人ホーム事
業特別会計予算
日程第38
議案第51号
日程第39
議案第52号 平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病
院事業会計予算
日程第40
議会だより編集委員会委員の辞任
議長発議
日程第41
議会だより編集委員会委員の選任
同上
日程第42
議会基本条例策定等特別委員会の設置、付託、閉会中の継
同上
続調査、委員及び正・副委員長の選任について
日程第43
閉会中の継続審査について
○総務委員会所管分
○文教厚生委員会所管分
申出書
日程第44
閉会中の継続調査について
○産業建設委員会所管分
同上
日程第45
請願等の付託及び閉会中の継続審査について
議長発議
○散
平成26年度南さつま市簡易水道事業特別会計
平成26年度南さつま市水道事業会計予算
会
- 176 -
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 177 -
1.会議に出席した議員(20名)
1
番
議
員
清
水
春
男
2
番
議
員
上
村
研
一
3
番
議
員
平
神
純
子
4
番
議
員
田
元
和
美
5
番
議
員
今
村
建一郎
6
番
議
員
柳
元
拓
夫
7
番
議
員
林
耕
二
8
番
議
員
石
原
哲
郎
9
番
議
員
貴
島
修
10
番
議
員
下
野
11
番
議
員
諏
訪
昌
一
12
番
議
員
大
原
俊
博
13
番
議
員
小
園
藤
生
14
番
議
員
若
松
正
伸
15
番
議
員
山
下
美
岳
16
番
議
員
相
星
輝
彦
17
番
議
員
室
屋
正
和
18
番
議
員
石
井
博
美
19
番
議
員
有
村
義
次
20
番
議
員
古
木
健
一
事
係
長
指
宿
修
二
記
仮
屋
認
1.会議に欠席した議員(0名)
1.会議に出席した事務局職員(4名)
事
務
局
長
末
永
茂
議
庶務調査係長
田
原
公
書
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(20名)
市
長
本
坊
輝
雄
副
長
山
口
力
三
長
出
口
定
昭
総務企画部長
松
原
哲
郎
市民福祉部長
長
濵
一
盛
市 民 福 祉 部
参与兼保健課長
中
山
秀
次
産業おこし部長
本
坊
佳
彦
建
長
徳
留
忠
昭
教
塩
賀
千
弘
消防本部消防長
松
元
正
明
園
田
親
久
栫
仁
志
竹ノ内
淳
郎
泊
武
憲
中
村
千
尋
鮎
川
敏
彦
加
藤
教
育
育
部
長
総 務 企 画 部
総 務 課 長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
総 務 企 画 部
税 務 課 長
建
設
部
建設整備課長
監査事務局長
市
設
部
総 務 企 画 部
秘書広報課長
総 務 企 画 部
財産管理室長
市 民 福 祉 部
市民生活課長
加 世 田 学 校
給食センター所長
隆
坊 津 支 所 長
- 178 -
堂
薗
照
男
尾
辻
敏
文
貴
島
学
△
○議長(古木健一)
○議長(古木健一)
開
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
日程第1
議案第2号から
△
日程第10
議案第11号まで
日程第1、議案第2号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定める条
例から日程第10、議案第11号 南さつま市火災予防条例の一部を改正する条例までの議案10件
を一括議題といたします。
総務委員長の報告を求めます。
[相星輝彦総務委員長
○総務委員長(相星輝彦)
登壇]
総務委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る3月4日に委員会を開き、付託された議案等の審査をいたしました。
それでは、審査の概要と結果について報告いたします。
まず、議案第2号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定める条例について申し上げま
す。
執行部から補足説明があり、平成25年6月24日に地域の自主性及び自立性を高めるための改
革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律が公布され、これに伴い消防組織法が改正
され、消防長及び消防署長は、これらの職に必要な消防に関する知識及び経験を有する者の資
格として、市町村の条例で定める資格を有するものでなければならないとされ、条例を定める
に当っては、政令で定める基準を参酌するものとされ、今回制定しようとするものである。ま
た、第2条で消防長の資格、第3条では消防署長の資格を定めてあるとのことでした。
第2条第1号及び第2号は、具体的にどういった職員なのかとの質疑があり、第2条第1号
は、消防職員として消防事務に従事した者で、消防署長職と同等の消防本部あるいは消防署で
課長職の職員である。第2号は、市町村の行政事務に従事した者で、本市では部長級の職員で
あるとのことでした。
採決の結果、議案第2号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第3号
南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対する実費弁償条例の一部を改
正する条例について申し上げます。
執行部から補足説明があり、日当の根拠を明確にするとともに、車賃、鉄道賃及び船賃など
の実費弁償の額を明確にしたとのことでした。
議会等に出頭した場合の時間と日当額についての質疑があり、議会等に拘束された時間に関
係なく、日当額は2,400円であるとのことでした。
- 179 -
採決の結果、議案第3号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第4号
南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例について申し上げます。
執行部から補足説明があり、減額期間を現行の当分の間から、平成26年4月1日から市長の
任期満了日である平成29年11月26日までの間と明確にするとともに、これまでの取組や県内他
市の状況を参考に、減額率を平成19年7月から平成21年3月までと同じ、市長10パーセント、
副市長7パーセント、教育長5パーセントに改正するものであるとのことでした。
本来の額に対する影響額と退職金への影響についての質疑があり、カットによる影響額は、
市長が100万2,000円、副市長が55万4,400円、教育長が36万7,800円の計192万4,200円である。
また、退職金については、本則の給与改正をしていないので、影響はないとのことでした。
採決の結果、議案第4号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第5号
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例について申し上げます。
執行部から補足説明があり、消費税及び地方消費税の税率の引上げに伴い、危険物規制事務
に関する手数料が改正されたため、改正するものであるとのことでした。
採決の結果、議案第5号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第6号
南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
申し上げます。
執行部から補足説明があり、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
の改正があったため、それに伴う条文の整理であるとのことでした。
この条例を適用した事例についての質疑があり、現在は適用した事例はないとのことでした。
採決の結果、議案第6号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第7号
南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部
を改正する条例について申し上げます。
執行部から補足説明があり、団員の5年以上10年未満の退職報償金を5万6,000円増額して
20万円とし、これを除くそれぞれの退職報償金は、5万円を増額するものであるとのことでし
た。
退職報償金の増額について質疑があり、全国的に消防団員の確保が難しく、団員減少が非常
に顕著であるため、消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律が改正されたこと
に伴い、消防団員の処遇の改善に関連して、退職報償金が引き上げられたものであるとのこと
でした。
採決の結果、議案第7号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第8号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正
する条例について申し上げます。
執行部から補足説明があり、国家公務員の現給保障が廃止されたこと等に伴い、職員につい
- 180 -
て現給保障を廃止しようとするものであるが、医師については、医師確保の観点から平成18年
3月31日に受けていた給料月額を保障しようとするものであるとのことでした。
今回の改定による年間の影響額等についての質疑があり、対象者は43名で、影響額は約240
万円であるとのことでした。
採決の結果、議案第8号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第9号
南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を改正する条例について申し
上げます。
企画課から企画政策課となり、政策まで行うものかとの質疑があり、現在の秘書広報課と企
画課を再編し、企画政策課を設けるものであり、秘書広報課のマニフェスト等の業務と企画課
の総合振興計画のローリング等の業務を一体的に管理することになるとのことでした。
採決の結果、議案第9号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第10号
南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例について
申し上げます。
執行部から補足説明があり、国では厳しい財政状況及び東日本大震災に対処する必要性から
平成24年4月1日から平成26年3月31日までの間、国家公務員の給与の減額の特例を行ってお
り、地方公務員においても必要な措置の要請を行い、本市においても、国からの要請及び地方
交付税減額に対応するため、南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条例を制定し、職員給
与を平成25年7月1日から平成26年3月31日までの間、平均で5.9パーセントの減額を行って
きた。
今般、国においても平成26年3月31日をもって終了することになり、本市においても一般職
の職員に係る給与の特例減額の期限が到来することに伴い、本条例を廃止するものであるとの
ことでした。
職員の給与の特例減額分に対する地方交付税についての質疑があり、平成24年度の普通交付
税は約95億8,500万円、平成25年度の普通交付税の交付決定額は約97億5,100万円で、総体とし
て普通交付税は増額となっている。
しかし、特例に関する職員給与分については、本市の場合、約1億6,100万円が減額になった
と推測しているとのことでした。
採決の結果、議案第10号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第11号
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条例について申し上げます。
住宅用の火災警報器の設置状況についての質疑があり、前回調査した平成21年では55.3パー
セントの設置率であったが、平成25年12月に実施した消防団員による住宅訪問調査の結果では
83.2パーセントの設置率であるとのことでした。
採決の結果、議案第11号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、総務委員会の報告を終わります。
- 181 -
○議長(古木健一)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
討論に入ります。討論はありませんか。
○1番議員(清水春男)
私は、議案第4号
南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつ
ま市教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例に反対の立場で討論をいたします。
給与の引下げを引き続きやられることは評価をします。市の財政も好転しない中、三役の給
与の引下げ幅を緩和していこうということです。職員給与は、この間ほとんど引上げはありま
せん。このことこそ改善が求められます。今でも市民の暮らしは厳しいときに、4月から消費
税が引き上げられます。市民の暮らしは大変になることが予想されます。市民の暮らしを考え
るとき、今回の改定がどれだけ理解を得るでしょうか。三役の給与の引下げ幅を現状の13パー
セントを維持するべきと述べ、反対討論といたします。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第2号
南さつま市消防長及び消防署長の資格を定める条例についてお諮りしま
す。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第2号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第3号
南さつま市議会等に出頭した選挙人等に対する実費弁償条例の一部を改
正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第3号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第4号
南さつま市長等の給与等に関する条例及び南さつま市教育長の給与等に
関する条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
- 182 -
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者
○議長(古木健一)
起立]
起立多数であります。
したがって、議案第4号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第5号
南さつま市手数料条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第5号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第6号
南さつま市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例について
お諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第6号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第7号
南さつま市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部
を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第7号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第8号
南さつま市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正
する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第8号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第9号
南さつま市総合振興計画審議会条例の一部を改正する条例についてお諮
りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
- 183 -
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第9号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第10号
南さつま市職員の給与の臨時特例に関する条例を廃止する条例について
お諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第10号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第11号
南さつま市火災予防条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第11号は原案のとおり可決されました。
○議長(古木健一)
△
日程第11
議案第12号から
△
日程第13
議案第14号まで
次は、日程第11、議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条
例から日程第13、議案第14号 財産の無償譲渡についてまでの議案3件を一括議題といたしま
す。
文教厚生委員長の報告を求めます。
[貴島修文教厚生委員長
○文教厚生委員長(貴島
修)
登壇]
文教厚生委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る3月5日に委員会を開き、付託された議案第12号から議案第14号までの
議案3件と継続審査となっておりました平成25年陳情第15号の計4件について審査をいたし
ました。
それでは、審査の概要と結果について、御報告いたします。
まず、議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例、議案第13号
譲渡について及び議案第14号
財産の無償譲渡について申し上げます。
この議案3件については、一括して審査いたしました。
- 184 -
財産の無償
執行部からの補足説明があり、議案第12号は、昭和58年に地元が建設した平崎集会所を、平
成6年に旧坊津町へ寄贈する際、土地の分筆登記を行ったが、寄附採納願いに記載されていた
地番が分筆前の地番であったため、今回譲渡をするため正しい地番に改正する。
議案第13号は、平成13年度に旧坊津町が整備したもので、田崎自治会との協議が整ったため
譲渡しようとするもの。なお、建設財源の過疎債の償還については、平成25年度完了となる。
議案第14号は、現在市の管理であるが、自治会再編の協議を経て、引き続き平崎自治会とし
て活動していくこととなったことから、譲渡について協議が整ったものとのことでした。
同様の施設の無償譲渡の件数と今後の見込み、物品の譲渡について質疑があり、1自治会、
1自治公民館として、これまで3件の譲渡があり、今回で一定の状況に達した。市で設置して
いる備品を譲渡するものとのことでした。
また、今後の維持管理、支援について質疑があり、日常の管理はそれぞれの自治会となるが、
自治公民館連絡協議会は教育委員会の所管であり、地域元気づくりの制度など、いろいろな活
用を紹介するなど支援していきたいとのことでした。
1件ずつ採決を行った結果、議案第12号、議案第13号及び議案第14号は、いずれも全員異議
なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、文教厚生委員会の報告を終わります。
○議長(古木健一)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第12号
南さつま市集会所条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第12号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第13号
財産の無償譲渡についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
- 185 -
したがって、議案第13号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第14号
財産の無償譲渡についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第14号は原案のとおり可決されました。
○議長(古木健一)
△
日程第14
議案第15号から
△
日程第26
議案第53号まで
次に、日程第14、議案第15号
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正
する条例から日程第26、議案第53号 南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条例までの議
案13件を一括議題といたします。
産業建設委員長の報告を求めます。
[林耕二産業建設委員長
○産業建設委員長(林
耕二)
登壇]
産業建設委員会の報告をいたします。
本委員会では、去る3月5日に委員会を開き、付託された議案第15号から議案第26号までと
議案第53号の議案13件について審査いたしました。
なお、議案第22号から議案第26号までの南さつま市市道路線の認定については、現地調査を
実施いたしました。
それでは、審査の概要と結果について、御報告いたします。
まず、議案第15号
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正する条例について申し上げま
す。
採決の結果、議案第15号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第16号
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条例、議案第17号
市市営住宅条例の一部を改正する条例、議案第18号
を改正する条例及び議案第19号
南さつま
南さつま市特定公共賃貸住宅条例の一部
南さつま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改正する条例につ
いて申し上げます。
この4議案は、一括して審査いたしました。
執行部より補足説明があり、今回の改正は、後期集中改革プランに位置付けされ、民間にで
きることは民間に任せ、職員定数の削減と市民サービスの向上を目指すため、公営住宅等の維
持修繕及び環境整備を指定管理するものであり、具体的な内容は、1件30万円未満の公営住宅
等の修繕、環境整備として入居者に危険や不快感を与えるものの撤去等を考えている。また、
- 186 -
指定管理の業務体勢としては、常勤の建築士を置き、平日はもちろん夜間及び土日、祝日の24
時間対応ができることを条件と考えており、入居者の利便性が大きく向上するものと考えてい
るとのことでした。
現在の維持の状況、指定管理を行った場合の人的、経費的な削減について質疑があり、維持
件数は、年間平均約330件で、修繕費は、1,500万円余りを計上している。人的な削減について
は、定数1名の減ができると考えているが、経費的には指定管理料が発生するので、具体的な
数字は未定であるとのことでした。
導入時期、導入の仕方について質疑があり、導入に向けては、できれば6月に公募を行い、
12月議会に議案を提案したい。また、議決後、入居者に通知をし、平成27年4月1日から市営・
公営等全団地一括で指定管理をしていきたいとのことでした。
採決は1件ずつ行い、議案第16号から議案第19号までの4議案は、いずれも全員異議なく、
原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第20号
加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施行条例を廃止する条例につ
いて申し上げます。
執行部より補足説明があり、本町土地区画整理事業については、区域面積は4.47ヘクタール
で、昭和62年度に事業着手し、平成20年8月1日に換地処分の公告を行った。今回、換地処分
後の清算金の納入が完納し、すべての事項が完了したことから条例を廃止しようとするとのこ
とでした。
採決の結果、議案第20号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第21号
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条例及び議案第53号
南さつ
ま市漁港管理条例の一部を改正する条例について申し上げます。
この2議案は、一括して審査いたしました。
執行部より補足説明があり、南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条例については、平
成26年4月1日から消費税及び地方消費税の税率が改められることに伴い、県港湾管理条例と
同額に定めるもの。また、野積場使用料の備考欄については、市が管理している2港湾のうち、
小浦港は野積場が設置されているが舗装区域はないこと。現段階において舗装区域を整備する
計画もないこと。平崎港は、野積場が設置されていないことから、今回の改正に併せ削除する
ものとのことでした。
採決は1件ずつ行い、議案第21号及び議案第53号は、いずれも全員異議なく、原案のとおり
可決すべきものと決定しました。
次に、議案第22号
南さつま市市道路線の認定について、議案第23号
の認定について、議案第24号
南さつま市市道路線
南さつま市市道路線の認定について、議案第25号
市道路線の認定について及び議案第26号
南さつま市
南さつま市市道路線の認定について申し上げます。
この5議案は、一括して審査いたしました。
- 187 -
市薗北線の上程時期等について質疑があり、平成23年に、いなほ館周辺土地をいなほ館の民
営化により全体を合筆し、そのあと道路、宅地、雑種地等に分筆した。その後、関係課で協議
を進め、道路部分については建設維持課の所管となったため議案を提出したとのことでした。
採決は1件ずつ行い、議案第22号から議案第26号までの議案5件は、いずれも全員異議なく、
原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、産業建設委員会の報告を終わります。
○議長(古木健一)
質疑に入ります。ただ今の委員長報告に対し、御質疑ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
質疑を終わります。
討論に入ります。討論はありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第15号
南さつま市企業立地促進条例の一部を改正する条例についてお諮りしま
す。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第15号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第16号
南さつま市公営住宅条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第16号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第17号
南さつま市市営住宅条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第17号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第18号
南さつま市特定公共賃貸住宅条例の一部を改正する条例についてお諮り
します。
- 188 -
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第18号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第19号
南さつま市特定優良賃貸住宅条例の一部を改正する条例についてお諮り
します。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第19号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第20号
加世田都市計画事業本町土地区画整理事業施行条例を廃止する条例につ
いてお伺いします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第20号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第21号
南さつま市港湾管理条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第21号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第22号
南さつま市市道路線の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第22号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第23号
南さつま市市道路線の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
- 189 -
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第23号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第24号
南さつま市市道路線の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第24号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第25号
南さつま市市道路線の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第25号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第26号
南さつま市市道路線の認定についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第26号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第53号
南さつま市漁港管理条例の一部を改正する条例についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第53号は原案のとおり可決されました。
○議長(古木健一)
△
日程第27
議案第40号から
△
日程第39
議案第52号まで
次は、日程第27、議案第40号
平成26年度南さつま市一般会計予算から日
程第39、議案第52号 平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予算までの議案
13件を一括議題といたします。
予算特別委員長の報告を求めます。
- 190 -
[若松正伸予算特別委員長
○予算特別委員長(若松正伸)
登壇]
予算特別委員会の報告を申し上げます。
3月6日、7日及び10日に委員会を開き、付託された平成26年度各会計当初予算に係る議案
13件について審査をいたしました。
執行部から、各会計当初予算の新規事業及び変更等のあった主要事業の概要説明を受けたあ
と審査に入りました。
本委員会は、議長を除く全議員で構成されていますことから、審査の概要と結果については、
簡潔に御報告申し上げます。
まず、議案第40号
平成26年度南さつま市一般会計予算について報告いたします。
2款総務費、1項総務管理費、2目文書広報費、南さつまPR事業は、南さつま市外交官と
して平成25年度に4名の方を委嘱し、平成26年度は、今のところ候補者等は決まっていないが、
3名程度を見込んでいる。外交官には、委嘱の際、本市特産品のピーアールを図るため、焼酎
や柑橘類、みそ・しょうゆ等のセットなど、季節に応じた特産品を差し上げているとのことで
した。
同じく、12目諸費、危険廃屋の解体補助金600万円は、行政嘱託員を通じて危険廃屋の調査
を実施し、いま取りまとめ作業を行っているところであり、実数の把握はできていないが、平
成21年2月に調査したときの243件よりは増えていると考える。解体の認定基準等については、
行政嘱託員から報告のあった廃屋等の現地確認を行い、基礎の損壊、地盤の沈下・変形、構造
体の変形、壁の亀裂及び周辺の影響等を精査する中で、危険度を認定するとともに、所有者か
ら申請のあった危険廃屋を対象に補助を実施したいとのことでした。
3款民生費、1項社会福祉費、3目老人福祉費、今からやっど健康長寿事業は、平成26年度
に平均寿命の男性79歳、女性86歳に達した高齢者約3600名に、長命草を材料としたそうめんを、
9月15日を基準日として配布し、食してもらい、健康増進及び健康寿命・延伸も含めて健康元
気まちづくりを推進するものである。地元で作る長命草を使用し、地元の製麺工場で作られた
長命草そうめんが、新たな産業起こしのきっかけになればという思いもある。この事業の継続
性については、新規事業であるので、配布を受けた高齢者の反応や、配布をお願いする予定の
民生委員の意見等を総合的に判断しながら検討し、来年度以降も提案していきたいとのことで
した。
4款衛生費、1項保健衛生費、3目環境衛生費、悪臭調査事業の特定悪臭物質分析は食肉セ
ンター周辺を、臭気判定士による臭気指数分析は食肉センター、し尿処理場、堆肥センターの
3施設と予備として2か所を予定しているとのことでした。
6款農林水産業費、3項水産業費、2目水産業振興費、漁師元気!大漁支援事業は、新規事
業として漁船の機材器具整備を助成するもので、基準額は50万円、申込順とし、漁船に関する
- 191 -
機器類のGPS、魚探、レーダーのほか、巻上げ機などを助成対象としている。周知方法は、
今後、各漁協を回り説明を行って、周知を図っていきたいとのことでした。
7款商工費、1項商工費、3目観光費、観光協会体制強化事業は、平成25年度までは市観光
交流課の中に観光協会の事務所があり、同課の職員が事務を行っていたが、市と一体となった
観光事業等を行うため、平成26年度から観光協会は独立することとなった。今回、地域おこし
協力隊制度を導入して、観光協会へ1名隊員を派遣し、観光客の誘致活動、観光宣伝事業、特
産品販路開拓事業等を中心になって取り組むための隊員等に係る経費と観光協会補助金である
とのことでした。
同じく3目観光費、クジラバスが行く南さつまの旅事業は、平成25年度末に完成するクジラ
バスを定期観光バスと定期路線バスの両方で活用したいと考えている。定期路線バスの運行に
関しては、鹿児島交通との協議が整い、委託料及び車の管理費等の経費は、不要とのことで決
定されている。定期観光バスの運行に関しては、砂の祭典コースの5月2日から5月31日の30
日間と6月から3月までの20日間の計50日間で、運行に係る委託料として209万円を予算計上
したものである。定期観光バス利用者の利用金額は、1回当たり3,000円を予定しているが、
委託料については精算方式を導入し、利用客が増加すれば委託料は減額になるとのことでした。
8款土木費、2項道路橋りょう費、2目道路維持費の道路維持事業及び3項河川費、1目河
川費の河川維持事業について、道路愛護作業に係る報償金は、これまで1メートル当たり2円
程度で草払い作業を実施した自治会に支払っていたが、10メートル当たり100円と約5倍の額
に引上げ、また、河川愛護作業に係る報償金も道路愛護作業と同様に、これまで1メートル当
たり7円程度を自治会に支払っていたが、10メートル当たり300円と約4倍の額に引上げ、自
治会活動の支援強化を図るとともに、市民の力を借りながら進めるものである。10メートル当
たりにしたのは、自治会から提出される報告延長をメートル単位から10メートル単位に簡素化
したものであるとのことでした。
9款消防費、1項消防費、4目防災費、防災センター整備事業は、耐震化の整備が遅れてい
る本庁舎に替わり、新しい防災拠点として防災機能、避難所はもちろんのこと、防災無線、広
報設備を主とする通信機能、電算等情報管理システムの機能を備えた施設で、3階建の約750
平方メートルで、スタジオ21と同程度の規模を考えている。建設場所は、庁舎裏側を予定して
おり、平成26年度に実施設計、平成27年度に着工したいとのことでした。
10款教育費、1項教育総務費、3目教育振興費、学校教育振興事業のいじめ不登校対策推進
事業は、市民センターサークル室に適応指導教室を設置し、心理的要因等で登校したくても登
校できない児童生徒に対して、学校、家庭、関係機関と連携して集団生活への適応力や学力の
向上を図りながら、学校復帰への指導・支援を行うものである。現在、市内の学校でいじめに
よる不登校等の状況はないが、平成26年1月31日現在における不登校数、これは欠席日数が30
日を超えた児童生徒数であるが、小学校が5名、中学校が24名であるとのことでした。
- 192 -
討論では、平成26年度の予算では、住民の暮らしを守るための予算や福祉及び健康増進の施
策もあるが、一番反対理由に上げているのは、砂の祭典の期間を大幅に延ばすということであ
る。また、学校給食センター建設関係の予算も計上され、民営化する方向で進まれているが、
これまでも民営化問題について指摘してきた立場から反対するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第40号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第41号
平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計予算について報告いたしま
す。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
本市の国保財政は、平成22年度以降、単年度収支で赤字が続いている。
平成22年度が約1億1,000万円、平成23年度が約2億8,000万円、平成24年度が約1,000万円、
平成25年度が約2億4,000万円の赤字が見込まれる予定である。今後も医療費の伸びが予想さ
れる反面、収入確保は困難なことから更なる厳しい財政運営が続くものと思われる。このため、
平成26年度も引き続き法定外繰入金として、一般会計予算から7,500万円の繰入れを行ってい
る。国・県補助金等の交付状況によっては、極めて厳しい状況に追い込まれることとなるが、
適正な運営ができるよう、引き続き財源確保などに努めていくとのことでした。
討論では、国保会計の運営が大変厳しいことは理解をするが、加入者の負担は大きくなって
おり、市独自の減免制度をつくるべきと考え反対するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第41号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第42号
平成26年度南さつま市後期高齢者医療特別会計予算について報告いたし
ます。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
平成26年度は、医療費の増加により保険料率等が値上げとなる予定で、所得割率が9.05パー
セントから9.32パーセントへ、均等割額が4万8,500円から5万1,500円に改正されるとのこと
でした。
討論では、保険料が増額される予算であり、今、高齢者の方々の暮らしは大変な中で影響が
大きくなると考え反対するとの意見がありました。
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第42号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第43号
平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算について報告いたします。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
平成26年度は、特に新規事業等はないが、昨年同様、二次予防事業者を対象にした運動機能
の向上、高齢者元気度アップ・ポイント事業、紙おむつの支給事業、給食サービス事業、各種
相談事業など各関係機関と連携をとり、介護予防の充実に努めていきたいとのことでした。
討論では、これまで同様、高齢者の介護サービスを担う事業であるが、介護保険料に対する
負担が大変厳しくなっていることから、反対の立場を表明するとの意見がありました。
- 193 -
挙手採決の結果、賛成多数で、議案第43号は、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第44号
平成26年度南さつま市簡易水道事業特別会計予算について報告いたしま
す。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
増額の主な要因としては、一般管理費では、公課費の消費税及び地方消費税によるもの。施
設管理費では、低圧電力料金の値上げによる光熱水費及び水質検査に係る手数料の増。施設改
良費では、坊泊地区簡易水道整備事業及び学校給食センター建設に伴う水道施設整備事業によ
るものであるとのことでした。
採決の結果、議案第44号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第45号
平成26年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計予算について報告
いたします。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
坊泊地区の供用開始時期については、平成26年度で整備が完了する予定であり、平成27年度
の当初には供用開始ができるものと考えている。
加入率については、本年1月末現在で、坊2地区は、対象戸数222戸のうち56戸が加入して
おり、加入率は25.2パーセントである。泊地区は、平成24年5月1日から一部供用開始をして
いるが、現在まで5戸が加入しているとのことでした。
採決の結果、議案第45号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第46号
平成26年度南さつま市農業集落排水事業特別会計予算について報告いた
します。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
農業集落排水事業費では、供用開始後24年が経過し、老朽化が著しい排水処理施設について、
平成24年度から概ね3か年を目途に機能強化対策を行ってきたが、平成26年度をもって完了す
る予定であるとのことでした。
採決の結果、議案第46号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議案第47号
平成26年度南さつま市土地区画整理特別会計予算について報告いたしま
す。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
減額の主な要因は、加世田第四地区における清算金の徴収、交付の手続が概ね終了したこと
に伴い、事務量も大幅に縮小となることから人件費などを一般会計へ組換えたものである。
なお、当特別会計制の廃止を含めた見直しについて、平成25年度に検討を進めてきたが、第
四地区において、平成25年度予算の交付清算金の一部を繰越したことから、平成26年度までは
継続することとし、平成26年度中に今後の方針を定めたいと考えているとのことでした。
採決の結果、議案第47号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
- 194 -
次は、議案第48号
平成26年度南さつま市診療所特別会計予算について報告いたします。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
診療報酬は、患者の高齢化等により、施設入所や転院、人口減など、特に後期高齢者患者の
減少に伴い減額となっている。また、患者数の減により、医薬品衛生材料費が前年度と比較し
て大幅に減少しているとのことでした。
窓口の一部負担金の取扱いについては、全面委託をしており、請負者が作成したレセプトの
一部負担金について、事務長と看護師が金額の確認を行い、その翌日に入金する形をとってい
るとのことでした。
採決の結果、議案第48号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次は、議案第49号
平成26年度南さつま市交通災害共済特別会計予算について報告いたしま
す。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
歳出の主なものは、共済見舞金であるとのことでした。
採決の結果、議案第49号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次は、議案第50号
平成26年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計予算について報
告いたします。
本件は、歳入歳出一括して審査いたしました。
施設運営については、平成25年度と変わりはないが、厨房備品の老朽化により、業務用冷凍
冷蔵庫2台と洗濯機1台を購入するものである。また、平成22年度から平成26年度に整備した
スプリンクラーの元金償還が始まるとのことでした。
採決の結果、議案第50号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次は、議案第51号
平成26年度南さつま市水道事業会計予算について報告いたします。
本件は、収入支出一括して審査いたしました。
有収率は、漏水発生等により具体的な数値を見込むことは難しいところであり、収入及び支
出については、平成25年度の実績見込み及び消費税率改正による影響額などを考慮して積算し
てある。なお、平成24年度末の有収率は87.3パーセンであり、この率を基準とした予算計上に
なっているとのことでした。
布設替えについては、現在、漏水が頻発している路線を中心に実施している。今後は、収入
と支出のバランスを勘案し、企業債を借り入れない方向で、漏水の多い路線や耐震化が進んで
ない基幹の配水管等を中心に計画していきたいとのことでした。
採決の結果、議案第51号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次は、議案第52号
平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予算について報
告いたします。
本件は、収入支出一括して審査いたしました。
- 195 -
病院運営に関しては、県内はもとより、全国的に医師確保が厳しい状況ではあるが、平成26
年度は、医師確保を重点課題として取り組んでいくとのことでした。
医療機器の購入に係る国保調整交付金は、国民健康保険特別会計から繰り出され、それを本
事業会計では国庫補助金として予算計上しているが、その理由は、地方公営企業法施行規則に
基づいた運用の中で国庫補助金として計上するよう例示されているとのことでした。
採決の結果、議案第52号は、全員異議なく、原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で、予算特別委員会の報告を終わります。
○議長(古木健一)
本特別委員会は、議長を除く全議員19人をもって構成する予算特別委員会
でしたので、質疑を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、質疑は省略することに決定しました。
討論に入ります。討論はありませんか。
○1番議員(清水春男)
私は、議案第40号 平成26年度南さつま市一般会計予算と議案第41号
平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計予算、議案第42号 平成26年度南さつま市後期高
齢者医療特別会計予算、議案第43号 平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算の4件に反
対の立場で討論をいたします。
まず、一般会計予算についてであります。
市民の暮らしに役立つ事業も含まれてはいますが、平成26年度予算は消費税が5パーセント
から8パーセントに引き上げられ、市民の負担は増えるという中での予算となっている点。ま
た、地域経済が好転しない中で、年金額は減らされ、非正規労働者は増大している。アベノミ
クスによって日常生活品は値上がりし、賃金も上がらない中で、4月からの消費税率の引上げ
で住民の負担は増大する現状にあります。
合併以来、各支所は縮小され、周辺地域は高齢化が一層進み若者が住みにくい環境になって
います。
教育費では、多くの市民の心配をよそに市内の小中学校の給食を1か所で調理する大規模な
学校給食センターを津貫中跡に建設しようとしています。東北の大震災の教訓として、市内1
か所での給食センターには疑問が投げかけられています。
また、運営が民営化されることも問題です。さらに地域の核として、地域に親しまれて来た
小学校の統廃合が進められていますが、新年度でも久木野小を加世田小に統合しようとする協
議が進められようとしています。私は、子どもを減らさない施策をPTAだけでなく地域住民
も一緒になって話合う場をつくることが今こそ必要だと考えます。
福祉予算では、本市では99歳と最高齢のお年寄りの方にだけ御祝い金を支給しています。し
かし、70歳以上のお年寄りの方々に少額であっても御祝い金を出すということを実施するべき
- 196 -
だという考えを提案しても実施するとは言いません。
本市の主産業である農業、水産業費では、農業漁業者の経営支援を国・県の事業も取り入れ
ながら、市独自の支援策をやろうとしていますが、農業漁業者が節に願っていることは、高く
なっている燃油への助成です。助成されるよう強く求めます。
商工観光費では、今年の砂の祭典は1か月間と期間を延長して実施することになっています。
運営管理に必要な体制づくりは問題はないと言いますが、天候に大きく左右される祭典であり、
懸念されます。私は期間を5月の祭日に戻すべきと考えます。
また、クジラバスの運行も始まりますが、費用対効果は未知数です。
市の課題は、農業漁業の1次産業を盛んにして、若者が安心して住める南さつま市を建設す
ることが必要です。
次に、国民健康保険特別会計予算では、税収入を6億9,276万1,000円と見て、昨年よりも約
1,000万円減らした予算になっています。このことは、不況と収入低下によって生活が苦しく
なっていることの表れではないでしょうか。国民皆保険制度を守るためにも、被保険者が支払
うことが可能な税率にするべきであり、一般会計からの繰入額を増やすとともに、100億を超
える基金の中から活用可能な基金を運用し、市独自の減免制度を充実させ、国保税の負担を軽
くするべきです。
また、加入者全員に正規の保険証を交付し、命と健康を守るべきです。
次に、後期高齢者医療特別会計予算では、新年度保険料が県の後期高齢者医療広域連合で、
2014年と2015年の保険料値上げが決定されています。年平均1,449円の値上げの見込みです。
75歳になれば国保などから外され、後期高齢者医療制度に囲い込まれます。高齢者を差別する
医療制度は廃止して欲しい。年金天引きはやめて欲しいという声が高まっています。直ちに元
の制度に戻して国民が納得できる安心して医療にかかれる制度にするべきです。
最後に、介護保険特別会計予算について討論いたします。
現行の制度から要支援1、2を外す計画が国会で審議されています。改定案は、要支援者が
利用している予防給付サービス全体の6割を占める訪問介護、通所介護を現在の予防給付から
切り離し、市が実施する事業に移すと言われています。このことは、サービスを受けにくくす
ることにつながるおそれがあります。現在でも特別養護老人ホームに入れずに、自宅で介護す
るなどしている高齢者世帯が多数おられる中で、サービスの削減は許せません。希望するサー
ビスが受けられる制度にするべきです。
また、保険料も、賃金や年金額が減らされている中で負担が大変です。介護保険料と1割の
利用料の軽減をすることも必要です。
以上述べて、反対討論といたします。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
○3番議員(平神純子) 私は、議案40号 平成26年度一般会計予算に賛成の立場で討論します。
- 197 -
各種がん検診の乳がん検診は、2年に1回ということでヤングヘルス事業や節目健診以外は
今年度は予算化されておりません。
乳がんは、男性でも罹患しないわけではありませんが、子宮がんや卵巣がんとともに女性な
らではの疾患であります。乳がんは、女性のがん死亡率の第5位に入り、年間約1万人の人が
亡くなっています。また乳がん検診は、乳腺にがんがないかを調べるため乳房をかなりひっぱ
り、上下から押しつぶされ痛みも伴います。そのきつい検診を毎年受けることで、早期発見に
つながるものであると思います。
私は是非、乳がん検診に毎年市の補助を計上し、1人でも多くの人が早目早目の検診を行い、
病気の早期発見・早期治療を行う気運をつくり出してほしいと思います。乳がん検診が、今後
の検討課題につながることを強く願い賛成といたします。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
○19番議員(有村義次)
日新公のいろは歌に、「もろもろの国や所の政道は、人に先づよく教
へ習はせ」という歌があります。解説は、「どこの国や村でも、そこで行われている法令、き
まり等は国民にまずよく教え習わせておくようにせよ」という解釈であります。
南さつま市に置き換えますと、南さつま市政では、市長の思い、決まったこと、重要事項、
方向性など、市民によく教え、理解してもらうようにというふうに解釈できるんじゃないかと
思います。
私は、議案第40号から第52号までについて、賛成の立場で討論しますけれども、相変わらず
自主財源比率が20パーセントという厳しい予算を編成されております。随所に市民への思いや
りのある新規事業、あるいは今までの事業を見直して改善したことがたくさんありましたので、
それは評価したいと思います。
相変わらずの少ない予算で最大の効果を発揮して、また、成果を上げるためには、市長が施
政方針で説明されましたけれども、平成26年度においては引き続き市民目線と、現場主義に徹
した改革と再生の取組を推進するとともに、市政の主人公である市民の皆様への説明責任を果
たしながら、健康力、産業力、安心力、地域力、改革力の5つのパワーアップを図り、来年の
市制10周年に向けて、より一層の一体化と、人が元気、地域まちが元気、健康元気都市南さつ
まの創造のため全力を傾注してまいりますということを申しておりましたけれども、このこと
をまず職員に十分認識させ意識させること。また、市民によく理解してもらうことが大事であ
りますので、努力されたい。
平成26年度市長を先頭に、職員一丸となり、市政発展のため、また、市民福祉向上のため邁
進されるような意見を申し上げて討論といたします。
○議長(古木健一)
ほかにありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
討論を終わります。
- 198 -
採決に入ります。1件ずつ採決いたします。
まず、議案第40号
平成26年度南さつま市一般会計予算についてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者
○議長(古木健一)
起立]
起立多数であります。
したがって、議案第40号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第41号 平成26年度南さつま市国民健康保険特別会計予算についてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者
○議長(古木健一)
起立]
起立多数であります。
したがって、議案第41号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第42号 平成26年度南さつま市後期高齢者医療特別会計予算についてお諮りしま
す。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者
○議長(古木健一)
起立]
起立多数であります。
したがって、議案第42号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第43号
平成26年度南さつま市介護保険特別会計予算についてお諮りします。
本件は、起立により採決いたします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、賛成の議員の起立を求めます。
[賛成者
○議長(古木健一)
起立]
起立多数であります。
したがって、議案第43号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第44号 平成26年度南さつま市簡易水道事業特別会計予算についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
- 199 -
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第44号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第45号 平成26年度南さつま市漁業集落環境整備事業特別会計予算についてお諮
りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第45号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第46号 平成26年度南さつま市農業集落排水事業特別会計予算についてお諮りし
ます。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第46号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第47号 平成26年度南さつま市土地区画整理特別会計予算についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第47号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第48号
平成26年度南さつま市診療所特別会計予算についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第48号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第49号 平成26年度南さつま市交通災害共済特別会計予算についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第49号は原案のとおり可決されました。
- 200 -
次に、議案第50号 平成26年度南さつま市特別養護老人ホーム事業特別会計予算についてお
諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第50号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第51号
平成26年度南さつま市水道事業会計予算についてお諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第51号は原案のとおり可決されました。
次に、議案第52号 平成26年度国民健康保険南さつま市立坊津病院事業会計予算についてお
諮りします。
本件に対する委員長報告は、原案可決であります。
委員長報告のとおり決定することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議案第52号は原案のとおり可決されました。
△
○議長(古木健一)
日程第40
議会だより編集委員会委員の辞任
次は、日程第40、議会だより編集委員会委員の辞任を議題といたします。
地方自治法第117条の規定により、諏訪昌一議員の退場を求めます。
[諏訪昌一議員
○議長(古木健一)
退場]
平成26年3月6日、諏訪昌一議員から一身上の都合により議会だより編集
委員会委員を辞任したいとの申出があります。
お諮りします。
本件は申出のとおり辞任を許可することに、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、諏訪昌一議員の議会だより編集委員会委員の辞任を許可することに決定しまし
た。
- 201 -
[諏訪昌一議員
△
○議長(古木健一)
日程第41
入場]
議会だより編集委員会委員の選任
次は、日程第41、議会だより編集委員会委員の選任を議題といたします。
議会だより編集委員会委員に欠員が生じましたので、南さつま市議会だより編集委員会規程
第2条第3項の規定により、補欠委員の補充を行います。
お諮りいたします。
議会だより編集委員会委員に、南さつま市議会だより編集委員会規程第2条第1項の規定に
より、有村義次議員を指名したいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、ただ今指名しました有村義次議員を議会だより編集委員会委員に選任すること
に決定しました。
△
日程第42
議会基本条例策定等特別委員会の設置、付託、閉会中の継続調査、
委員及び正・副委員長の選任について
○議長(古木健一)
次に、日程第42、議会基本条例策定等特別委員会の設置、付託、閉会中の
継続調査、委員及び正・副委員長の選任についてを議題といたします。
本件は、去る3月10日の全員協議会において協議いただいたものであります。
お諮りいたします。
本特別委員会については、地方議会としてあるべき姿、基本理念を掲げた議会基本条例の策
定等の審査及び調査を行うため、議長を除く19人の委員をもって構成する議会基本条例策定等
特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続調査とすることにしたいと思いますが、
御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、本件については議長を除く19人の委員をもって構成する議会基本条例策定等特
別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続調査とすることに決定しました。
○議長(古木健一)
次は、委員の選任についてお諮りいたします。
ただ今設置されました議会基本条例策定等特別委員会の委員に、南さつま市議会委員会条例
第8条第1項の規定により、議長を除く19人の議員を指名したいと思いますが、御異議ありま
せんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
- 202 -
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、ただ今指名しました19人の議員を議会基本条例策定等特別委員会の委員に選任
することに決定しました。
○議長(古木健一)
次は、議会基本条例策定等特別委員会の正・副委員長についてお諮りいた
します。
3月10日の全員協議会において、委員長については副議長が、副委員長については議会運営
委員長がその任に当たることで了承いただいておりますが、そのように決定することに御異議
ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、議会基本条例策定等特別委員会の委員長に副議長の有村義次議員を、副委員長
に議会運営委員長の上村研一議員を選任することに決定しました。
△
○議長(古木健一)
日程第43
閉会中の継続審査について
次は、日程第43、閉会中の継続審査についてを議題といたします。
御手元に配布の申出書のとおり、総務委員長及び文教厚生委員長から閉会中の継続審査の申
出があります。
お諮りいたします。
総務委員長及び文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とすることに御異議
ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、総務委員長及び文教厚生委員長からの申出のとおり、閉会中の継続審査とする
ことに決定しました。
△
○議長(古木健一)
日程第44
閉会中の継続調査について
次は、日程第44、閉会中の継続調査についてを議題といたします。
御手元に配布の申出書のとおり、産業建設委員長から閉会中の継続調査の申出があります。
お諮りいたします。
産業建設委員長からの申出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、産業建設委員長からの申出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定しま
した。
- 203 -
△
○議長(古木健一)
日程第45
請願等の付託及び閉会中の継続審査について
次は、日程第45号、請願等の付託及び閉会中の継続審査についてを議題と
いたします。
2月14日開催の議会運営委員会から3月18日までに陳情第4号を受理しています。
お諮りいたします。
この陳情については、御手元に配布の文書表のとおり、産業建設委員会へ付託して、閉会中
の継続審査にいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(古木健一)
御異議なしと認めます。
したがって、陳情第4号は産業建設委員会へ付託して、閉会中の継続審査とすることに決定
しました。
以上で、本定例会に付議されました案件は、すべて議了いたしました。
ここで市長から発言を求められていますので、許可いたします。
[本坊輝雄市長
○市長(本坊輝雄)
登壇]
平成26年第1回南さつま市議会定例会の閉会に当たり、一言ごあいさつを
申し上げます。
去る2月21日開会いたしました今定例市議会におきましては、平成26年度一般会計予算をは
じめ、条例、その他多数の重要案件につきまして熱心に御審議いただき誠にありがとうござい
ました。
平成26年度は、私の市長としての2期目のスタートの年になります。
今後とも、市民への説明責任に努めるとともに、市制施行10周年に向け、より一層の一体化
を目指し、
「健康力」、
「産業力」、
「安心力」、
「地域力」、
「改革力」の5つのパワーアップを図り、
人が元気、まちが元気、
「健康元気都市南さつま」の実現に向け、職員一丸となって取り組んで
まいります。
消費税率の引上げやTPP交渉の行方などを注視しながら、市民の生活に直接関わりのある
事業をはじめ、健康、定住等限られた財源を有効に活用しながら、様々な戦略プロジェクトを
推進してまいります。
議員の皆様におかれましては、今後とも御指導・御鞭撻のほどよろしくお願い申し上げ、閉
会のあいさつといたします。
○議長(古木健一)
これをもちまして、平成26年第1回南さつま市議会定例会を閉会いたしま
す。
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閉
会
午前11時37分
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
南さつま市議会議長
古
木
健
南さつま市議会議員
今
村
建一郎
南さつま市議会議員
柳
元
拓
- 205 -
一
夫