平成26年度第1回芽室町総合計画審議会評価専門部会 議事録 平成 26 年 7 月 10 日(木)19:00~20:50 芽室町役場 地下第 2・3 会議室 出席委員(13名) 梶澤委員、片岡委員、片桐委員、加納委員、神谷委員、児玉委員、小寺委員、小山委員、澤尻委 員、珠玖委員、鈴木委員、樋口委員、福島委員 欠席委員(2名) 江崎委員、本田委員 担当課 松浦学校教育課長、林観光物産係長 事務局 佐野企画財政課長、石田企画財政課長補佐、平手主事、横山主事、大西主事 アドバイザー 山崎幹根北大公共政策大学院院長 開会 佐野企画財政課長挨拶。 佐野課長から新たに委員になられた3名(片岡委員、加納委員、児玉委員)へ委嘱状交付。 福島委員から順番に自己紹介。 佐野課長:それでは、昨年部会長を務めていただいた伊部委員が退任されたことから部会長及び 副部会長の選出を行いたい。事務局から説明する。 事務局(横山) :専門部会では、部会長 1 名、副部会長 2 名を選出し、2 つのグループに分かれ て評価を行いたいと考えている。副部会長が 2 つのグループのグループ長を担うが、 副部会長については昨年より委員を務めていただいており任期中でもあることから、 昨年と同じく神谷委員と澤尻委員にお願いしたいと考えている。部会長については伊 部委員が退任されたことから新たに選出する必要がある。 佐野課長:事務局の案どおり神谷委員と澤尻委員に副部会長を引き続きお願いするということで よろしいか。 委員:(異議なし) 佐野課長:では、部会長の選出についてはどのように行うか。 珠玖委員:部会長の推薦をしたい。後期実施計画策定に携わり、幅広い知識をお持ちである芽室 消費者協会の小寺委員を部会長に推薦したい。 佐野課長:ただ今、珠玖委員から推薦があったが、他にはないか。なければ、珠玖委員からの推 1 薦のとおり部会長に小寺委員でよろしいか。 委員:(異議なし) 佐野課長:では、部会長は小寺委員とする。ここで、部会長から挨拶をいただきたい。 (部会長、副部会長は席を移動) 小寺部会長:【挨拶】 (山﨑幹根アドバイザー到着) 佐野課長:ここからの進行を小寺部会長に。 小寺部会長:早速、報告事項に入る。(1)総合計画について(2)施策評価について事務局か ら。 事務局(大西) :資料に基づき、総合計画について、施策評価について説明。 小寺部会長:ただ今の説明に質疑等ないか。 委員:(異議なし) 小寺部会長:では、続いて報告事項(3)昨年度の施策評価における意見への対応について事務 局から。 事務局(平手) :資料に基づき説明。 小寺部会長:それでは議事に入る。①学校教育の充実について事務局から。 (松浦学校教育課長入室) 事務局(横山) :資料に基づき、評価の方法、マネジメントシートの見方について説明したのち、 学校教育の充実について説明。 小寺部会長:ただ今説明のあった学校教育の充実について意見等はないか。 神谷委員:庁内評価において、特別支援教育充実のため、体制の検討が必要であるとの意見があ るが、現状と、今後どのくらいまで充実させていくなどの数値目標は設定しているの か。 松浦課長:具体的な目標数値はないが、町としては子育て支援課が発達支援システムを構築し、 小学校から支援していこうという流れである。現状、小学校入学前には支援が必要な 子どもに対して1対1で付くことができるが、学校に入学すると学級編制に法律のし ばりがあり、障がい区分ごとに学年関係なく編制されてしまう。保護者からは個別に 対応してほしいとの要望もあり、人を増やせば良いということではないが、子どもに よって対応できるよう充実していきたいと考えている。 片桐委員:学校を回ってみると、教育活動指導助手がいてくれてありがたいとの意見を聞くが、 2 その配置人数はどのように決めているのか。 松浦課長:町では普通学級には6名、特別支援学級に3名配置している。町の発達支援システム の情報から、ニーズを踏まえて一番良い対応をと考えて配置している。 澤尻委員:指導助手や支援員の人件費は町の予算か。 松浦課長:全て町の予算である。 澤尻委員:特別支援学級は障がいごとに分かれていると思うが、どのようにして分けているのか。 松浦課長:就学指導委員会で入学前に専門家によって検討し分けている。町では自閉・情緒障害、 知的障害、言語障害、難聴、弱視、病弱、肢体不自由で分けている。 澤尻委員:全ての子どもがその中にあてはまるのか。 松浦課長:芽室町では71人いるが、学級の障害種別で分けている。 澤尻委員:大体人件費でどのくらいかかっているのか教えてほしい。 松浦課長:正確な数字でなくて申し訳ないが、だいたい指導助手6人で年間 2,000 万円程度、支 援員3人で 300~400 万円程度である。 澤尻委員:予算付けもあるので、お金の問題を踏まえながらも、子どもたちを第一に考えて検討 していく必要がある。 小寺部会長:成果指標に、朝食を摂っている児童生徒の割合とあるが、芽室町の子どもたちは少 ないと聞いていたが意外とそうでもないと感じた。最近、特に若いお母さんたちの なかには、健康のためにあえて朝食を食べない人もいると聞いている。そういった あえて食べない家庭を把握しているのか。 松浦課長:あえて食べていない家庭の把握は難しい。そういった家庭もあると思うが、早寝・早 起き・朝ごはんは重要だと考えており、朝ごはんを食べて元気に授業を受けて運動し てほしいと考えているので、あえて食べていない保護者まで把握していないが、教育 委員会としては食べてほしいと考えている。 小寺部会長:山﨑先生、なにかありませんか。 山﨑院長:学校教育の充実としては、芽室町の学力の向上が気になる。後期実施計画の冊子にも 施策のページを開くと、主な内容の欄に、一番に確かな学力の育成と書かれている。 現状の芽室町の学力がどのくらいで課題や、それに対しての対策はどうしているのか が気になるところである。 松浦課長:学力は保護者も気にしているところである。平成25年度の全国学力学習状況調査で は芽室町は北海道と同じ程度であり、全国で比べると下回っている状況。この結果は 年や問題傾向によって差はあるが、北海道の傾向と同様であると考えている。ただ、 授業で実物投影機を使用するなど、集中して授業を受けてもらえるよう取り組んでい る。その他に、教育委員会としては、子どもたちの気持ち、自己肯定感の支援に取り 組んでいきたいと考えている。いじめ防止にもつながる部分であり、心を育てること は学力向上に大事な部分であると考えている。また、地域公開授業を開催し、外部講 師を招いて子供たちの心を育てながら学力向上を図っていきたい。 3 小寺部会長:他に意見はないか。なければ評価を決めたいと思う。意見はあるか。 神谷委員:施設や教材の整備も進められておりCでいいのではないか。 小寺部会長:神谷委員からCという評価が出たがいかがか。 委員:(異議なし) 小寺部会長:では、学校教育の充実はC(後期実施計画策定時と比較して前進した)とする。 (松浦学校教育課長退室) (林観光物産係長入室) 小寺部会長:それでは続いて②地域資源を活用した観光の振興について事務局から。 事務局(横山) :資料に基づき、地域資源を活用した観光の振興について説明。 小寺部会長:ただ今説明のあった地域資源を活用した観光の振興について意見等はないか。 小寺部会長:成果指標にもある観光物産協会ホームページのアクセス数についてだが、以前、ア クセス数の集計が壊れてできないと聞いたことがあったが、直ったのか。 林係長:以前は壊れていたわけではなく、集計の精度が悪く重複してカウントしていたところが あったので、現在は大手検索エンジンの解析システムを利用している。 児玉委員:観光入込客数は野菜直売所の数も入っているのか。 林係長:観光入込客数の集計場所は、嵐山と野菜直売所、イベントとして氷灯夜の入場者数をカ ウントしている。野菜直売所については、平成22年7月に調査したところ6割以上 の客が町外の人であり、日常的に毎日来るわけではないとのことから振興局の観光課 と協議し、観光入込客数の集計場所に入れたものである。 片桐委員:観光入込客数の数字が減少したのはスキー客の減少によるものか。 林係長:スキー客というよりも、リフトの乗降者数でカウントしており、一人何回乗るかと計算 し割りかえして算出している。 片桐委員:雪不足でリフトの客も減ったのか。 林係長:そう把握している。 片桐委員:スキー人口自体も減少していると聞いている。 加納委員:嵐山は、冬はスキー場があるが、夏は何があるのかと思う。天空カフェを昨年やって いたが、個人的には毎年行きたいとは思えなかった。パークゴルフ場はあるが、もっ と夏場に客を引っ張る方法を考えたら良いと思う。片桐委員が言っていたようにスキ ー人口自体も減少しているので、なにか対策が必要。 福島委員:私もそう思う。子どもたちの遊び場がないので、夏に行っても食事して散策して終わ りだが、それは寂しいと思う。 片岡委員:今年で商工夏まつりも終わるので夏が寂しくなってしまう。イリスフェスタは関係あ るのか。 林係長:イリスフェスタについてはこの施策には関係しているが、観光入込客数には入らない。 4 片岡委員:嵐山で、昔やっていた産業観光まつりのようなものをやった方が良いのではと思う。 林係長:嵐山の活用では、昨年開催した天空カフェを今年もやろうと計画している。夏場の有効 活用についても、遊具の整備や貸し出しについて嵐山と協議し検討しているところで ある。また、天空カフェの時に、ふもとの芝生のところに竹馬などを置いて昔遊びが できるように考えているところでもあり、豊かな自然を活用してなにかできないか検 討している。 鈴木委員:商工夏まつりが最後になりとても残念である。公園の敷地内ということもあり、様々 なトラブルがあったようであるが、個人的にはなくしてほしくなく切ない思いである。 夏まつりはなくなるが、代わる何かを町ぐるみでやれたらいいなと思う。また、その ような催しの時には、どうしても会場のみが賑わってしまいがちなので、町内にも人 が流れるような対策、まちづくりが必要である。 片桐委員:入込客数の計測場所はどのように決めているのか。 林係長:北海道で定めている要領があり、それに則って決めている。例えばイベントだと、毎年 5,000 人以上の集客があるイベントでないといけないなど条件がある。 澤尻委員:そもそも芽室町の観光スポットとはどこなのか。インターネットで検索してもあまり 出てこない。町民や町外の方に認知されているところはどこなのか。 林係長:町で特定のところは決めていないが、観光物産協会でおすすめしているところは、嵐山 や芽室公園などがあり、その他にもみなさんそれぞれおすすめのところがあると思う。 そういうところが観光スポットとなるのではないか。個人的におすすめの場所で、一 般に知られていない場所もあると思うので、そういった所の発掘作業も必要だと考え ている。まだ取り組めていないが、観光物産協会と連携・情報交換を行い、例えば観 光マップの更新の際にカメラのビュースポットを記載できないか検討している。 小山委員:先日台湾の観光局の人と話す機会があったのだが、台湾人の海外旅行先で一番多い場 所は日本であり、なかでも北海道、十勝が一番多いとのことで、長いもと雪が人気ら しい。雪は自分たちにとっては邪魔なものであるが、台湾人からすると宝のようであ るとのことであり、そういう考え方もあるのかなと思う。 鈴木委員:今の話にあったように、観光スポットは住んでいる自分達にはわからず、思わぬとこ ろにあると思う。あえて手でつくるより、発掘されるものがスポットになるのでは。 関西の友人と話すと、都会から来ると芽室町は全てが観光スポットだと言っていた。 自宅前の国道に車を止めて景色や木の写真を撮っている方もよくいる。 児玉委員:地元の人はいつも見て見慣れているからわからないと思う。そういったものはたくさ んあると思うので、町外の方に見てもらいたい。 小山委員:見てもらうには発信していくことが大切である。 澤尻委員:そういった意味では、ホームページの活用状況も検討しないといけない。町のホーム ページを開くと観光情報が載っていたりとか、観光物産協会のページとリンクされて いたりなど、そういったものが整備されれば観光客も増えるのではないか。 5 樋口委員:嵐山天空カフェという名前を聞いてとても良い印象を持った。今年も山を活用しよう と実行委員の方が中心に企画しているが、四苦八苦しているらしい。町でもう少し支 援しても良いと思う。トマムの雲海テラスは朝早くからたくさんの方が見に行ってい ているので、いずれ天空カフェもそのくらいの観光スポットになればいいと思ってい る。 小寺部会長:事業は違うが、芽室町夢プラン実現隊で景観スポット写真募集を行ったが、あのよ うな活動も観光スポット発掘につながるのではないか。 福島委員:芽室町には嵐山や松久ニジマス園、芽室公園、南公園などがあるので、それらを活か して四季に捉われず自然に溶け込むようなスポットは、考えると色々あると思う。 梶澤委員:農業をやっているが、景色の移り変わりが美しく、宝だと思う。私も芽室町の観光ス ポットを聞かれたら嵐山と答える。産業観光まつりがなくなったのは非常に残念であ り、復活させたいと思っている。農家も忙しい時期でありながら、農業者や商工業者、 町民がひとつになって成し遂げてきた祭である。個人的にもその祭で様々な人と知り 合いになれて、なくなってから絆が薄れていると感じている。これからの芽室町をど うするか色々考えていくことで良い町になると思う。面倒なことをしない時代ではあ るが、良い町にするためには面倒なことをしていかないといけない。 福島委員:産業観光まつりは子どもから年配まで楽しめて良い祭だった。 梶澤委員:遊具やお風呂も大切だが、食事も重要である。嵐山の食事は、昔は良かったと思って いるが、最近はあまり良くはない。 山﨑院長:嵐山スカイパークについては、私もいつも辛口で言わせてもらっているが、みなさん の発想で論じてもらいたい。改装するにしても、思考を0ベースにして、極端に言え ば、無くしても良いのではないか、とか、第三セクターをやめて民間に売却しても良 いのでは、とか、本当に町のお金、税金をつぎ込む価値があるのかどうかを議論した うえで方向性を考えてもらいたい。観光政策については行政よりも民間による力が大 きい。行政がいくら支えても、やはりマーケットについては専門家の方が強いので、 民間が頑張る部分と行政が支える部分との役割分担が重要である。JTBクラスの専 門の業者から見てどうなのかということを、あらゆる方法を使いながら検討するなど、 そういう発想をもってほしいと思う。 北大公共政策大学院にも留学生がいるが、札幌市では留学生の視点で観光についての 掘り起しをしようとしている。今思い出したが、釧路市も頑張っていて、釧路の夕日 をブランド化している。また、北海道で一番寒い夏ということを売りにして、道外か らの夏の短期滞在者の誘致にも取り組んでいて、大学のゼミ合宿や学会の誘致にも繋 がっている。同じことをやれば良いということではないが、芽室町でも特色を活かし てそうした工夫をしていけば可能性はあると思っている。夏の誘致や冬の誘致などを 試みて、事業に反映したり地域おこし協力隊事業につなげたりしてもいいのではない か。 6 小寺部会長:他に意見はないか。なければ評価を決めたいと思う。意見はあるか。 澤尻委員:後期実施計画策定時と比較すると個人的には変わっていないと感じるのでDではない かと思う。 小寺部会長:澤尻委員からDという評価が出たがいかがか。 児玉委員:新たな試みもあり、充実してきているので前進したと考えCで良いのではないか。商 工夏まつりが終わることは残念だが、なにか代わるものが出てくるのではないかとも 思うし、期待を込めたい。 小寺部会長:児玉委員からCという評価が出たがいかがか。 委員:(異議なし) 小寺部会長:では、地域資源を活用した観光の振興はC(後期実施計画策定時と比較して前進し た)とする。 小寺部会長:以上で議事は終了する。最後に山﨑院長から一言お願いしたい。 山﨑院長:私は芽室町の総合計画アドバイザーとして10年近く審議会に出席しているが、委員 の皆さん積極的に意見が出て素晴らしいと思う。皆さんには第一に生活者の視点で忌 憚のない意見を出してもらいたい。それが役場の職員の気づきになる。二つ目として、 納税者の視点がある。自分達が払っている税金を効果的に使ってほしいという思い、 観点で問いただしてほしい。三つ目が、まちづくりの担い手という視点。本日の学校 教育の充実でもあったが、朝食を摂っている児童生徒の割合については、行政がいく ら頑張っても難しい部分がある。そういったところは家庭の中での教育が重要である。 そういったところで、町民がどう協働していくか、行政との役割分担をしていくこと が必要。 また、意見についても、 「~してほしい」というような要望型の意見でも良いが、そ れに加えて「~したら良い」とか「~するべき」といった辛口の意見をもっと出して もらいたい。芽室町はそういった指摘をきちんと受け止めるところである。昨年の意 見対応一覧があるが、ここまでやっているところは市でも少ない。意見を受け止めて 対応している実績があるので、もっと積極的に意見してもらってかまわない。 どのように意見したら良いのかというポイントは、時系列で見たときに、良くなって いるのか悪くなっているのかを見る。そして、なぜそうなっているのかを考える。そ れについて芽室町の質は近隣と比べどうなのか、北海道ではどのくらいなのかなどを 考えると良いと思う。 小寺部会長:山﨑院長、ありがとうございました。今の話を参考に今後も審議していく。では、 今後のスケジュールについて事務局から。 事務局(横山) :資料に基づき今後のスケジュールについて説明。 小寺部会長:他になければ、以上で閉会とする。山﨑院長ありがとうございました。みなさんお 疲れ様でした。 以上で閉会。 7
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