【イメージから理解する年金】

社労士コーチ陣メルマガ(6月号)
【イメ ージから理解 する年金】
by山 ちゃ ん
●老齢給 付の概 略
配偶者特別加算
配 偶 者 の加 給 年 金 額
報酬比例部分
老齢厚生年金
夫
老齢基礎年金
定額部分
経過的加算
60 歳
65 歳
振替加算
妻
老齢基礎年金
65 歳
※ こ の 他 、 一 定 の 子 ( 18 歳 年 度 末 、 障 害 状 態 の 20 歳 ま で の 子 ) が あ れ ば 「 子 の 加 給 年 金 額 」 を 加 算
●経過的 加算
厚
「 特 別支 給 の老 齢 厚生 年金 の 定額 部分 」 と「 老齢 基 礎年 金 」の 差 を埋 める も の
・「定 額部分 が支 給さ れる 生年月 日の 者」 が絶 対条件
・「拠 出制国 民年 金が 施行 される 前(昭和 36 年 4 月 1 日前)の厚 生年 金の加 入期 間が ある
人」「20 歳 前また は 60 歳以 後の 期間 で厚 生年 金の被 保険 者期 間があ る人 」等 が該 当
●加給年 金額
厚
65 歳未 満の 妻 や一 定の 子 がお り 、老 齢厚 生 年金 の 被保 険 者期 間 が 20 年 以上 の 時に 加 算
・加給 年金 額は 「報酬 比例 部分 のみ の支給 中は もらえ ない 」
・妻が 老齢 厚生 年金( 被保 険者 期間 が 20 年以 上(原 則)) 等の 受給 権者 だと支 給停 止
●配偶者 特別加 算
厚
妻 が 65 歳 にな るま で 、夫 の老 齢 厚生 年 金の 加給 年 金額 に 加え る
・年金 額を 段階 的に減 らし てい る代 わりに 、夫 の 年 齢が 「 若い ほ ど多 くな る 」
受 給 権 者 の生 年 月 日
マクロ経 済 スライド
昭 和 9 年 4 月 2 日 ~昭 和 15 年 4 月 1 日
・・・・・
昭 和 18 年 4 月 2 日 以 後
物 価 スライド特 例 措 置
平 成 20 年 度
34,100 円 ×0.985
33,600 円
・・・・・
・・・・・
・・・・・
165,800 円 ×改 定 率
170,700 円 ×0.985
168,100 円
33,200 円 ×改 定 率
⇒ 『 苦し い 2 人 に特 別加 算 、い やし い 2 人 に最 高 額』
●振替加 算
国
強 制 加入 期 間が 短 い妻 ほど 老 齢基 礎年 金 が少 なく な るた め の救 済
・振替 加算 の支 給は「 大 正 15 年 4 月 2 日 ~昭和 41 年 4 月 1 日 生ま れ」 の 者 に限る
→昭和 61 年 4 月 1 日 時点 で 20 歳以 上、妻 の 年 齢 が 「若 い ほど 少 なく なる 」
⇒ 『 以 後 世 によ い よい 振替 加 算』
・妻の 厚生 、共 済年金 の被 保険 者期 間等 が 20 年以上 (原 則) だと加 算し ない
社労士コーチ陣メルマガ(6月号)
●障害給 付の概 略
障害等級 1 級
障害等級 2 級
障害等級 3 級
障害等級 3 級未満
(3 級 よりやや軽 い)
障害
配 偶 者 の加 給 年 金 額
配 偶 者 の加 給 年 金 額
厚生
年金
障 害 手 当 金 (一 時 金 )
報 酬 比 例 の年 金 額 ×1.25
報 酬 比 例 の年 金 額
報 酬 比 例 の年 金 額
報 酬 比 例 の年 金 額 ×2
(最 低 保 障 額 あり)
障害
780900 円 ×改 定 率 ×1.25
780900 円 ×改 定 率
子 の加 算
子 の加 算
基礎
年金
※ 障 害 基 礎 が 受 け ら れ な い 障 害 厚 生 の 受 給 権 者 は 「 障 害 基 礎 2 級 の 額 ×3/ 4」 を 保 障
●障害給 付の種 類
注 :「 ↑ 」 は 障 害 状 態 の 進 行 、「 + … 」 は 新 た な 障 害 ( 傷 病 ) を 表 す
元 々の障 害 状 態 と
現在の
状 況 の変 化
障害状態
初診日
保険料
障害
納付
認定日
65 歳 前 に
該当
請求
○
障害基礎年金
基 1~2 級
○
○
○
障害厚生年金
厚 1~3 級
○
○
○
○
○
○
○※1
○
事後重症
基 2 級 (厚 3 級 )未 満 ↑
基 2 級 (厚 3 級 )以 上
基準障害
2 級 未 満 +新 傷 病
2 級以上
○※1
基 1~2 級
△※2
△※2
20 歳 前 障 害 基 礎 年 金
20 歳 前 事 後 重 症
基 2 級未満↑
基 2 級以上
併合認定
2 級 +2 級
1級
2 級 の年 金 額 改 定
2 級↑
1級
2 級 障 厚 +2 級 障 基
厚 2 級 +基 2 級
1級
2 級 障 厚 +その他 障 害
厚 2 級 +厚 2 級 未 満
1級
3 級 の年 金 額 改 定
3 級↑
2 級以上
支 給 停 止 解 除 (その他 障 害 )
2 級 以 上 停 止 +2 級 未 満
2 級 以 上 (解 除 )
○※3
○※3
○
○※3
○※3
○
○
○
○
○
○
○
・「○」 印につ いての 要件を 満た さなく てはい け ない
( ※ 1:
『 新 傷 病( 基 準 傷 病 )』に つ い て
※ 2:
「 20 歳 未 満 」が 要 件
※ 3:
『 そ の 他 障 害 』に つ い て )
・『基 準障害 』は 、先 行障 害が「 2 級 以 上 になっ た こと が ない 」 ことが条件
・『20 歳前 障害基 礎年 金』 は、被 保 険 者 に なれな い 20 歳 前の 人の 救 済が 目的
●障害手 当金
厚
障 害 厚生 年 金の 対 象に なら な い( 3 級 よ りや や軽 い )障 害 状態 の 人を 救済
・初診 日に 被保 険者で あり 、5 年 以 内 にそ の 傷病 が 治っ た 時 に支給
・本来 の障 害厚 生年金 と同 様の 保険 料納付 要件 を満た すこ と
・障害 を定 める べき日 に、 年金 給付 、障害 補償 給付等 の受 給権 者であ る場 合は 不支 給
→ただ し障 害状 態に該 当せ ず 3 年経 過した 障害 厚生( 障害 基礎 )の受 給権 者を 除く
・要件 を満 たせ ば、何 度 で も 支 給す る
社労士コーチ陣メルマガ(6月号)
●遺族給 付の概 略
子 のある妻
子 のない妻
子
夫父母孫祖
遺族厚生年金
遺 族 厚 生 年 金 ※1
遺族厚生年金
遺族厚生年金
第
中高齢寡婦加算
2
(経 過 的 寡 婦 加 算 )
号
第
遺族基礎年金
遺族基礎年金
第
3
+
+
1
号
子 の加 算
子 の加 算
妻
全遺族
寡婦年金
死亡一時金
号
※ 1: 子 が な い 妻 が 「 30 歳 未 満 」 で あ る 場 合 は 「 5 年 間 の 有 期 給 付 」 と な る
( 妻 が 30 歳 に 達 す る ま で に 子 が い な く な っ た 時 は そ の 日 か ら 5 年 間 の 有 期 給 付 )
●中高齢 寡婦加 算
厚
「 遺 族厚 生 年金 」 は受 けら れ 「遺 族基 礎 年金 」は 受 けら れ ない 時 に支 給
・夫 の 死 亡 当時 40 歳以 上 65 歳未 満 の妻 +一 定年 齢 の子 が いな い (い なく な った )
・遺 族 基 礎 年金 額の 4 分の 3 を支 給
⇒ 『40 歳の 婿 の妻 は子 が なく 、資 産 遺棄 』
・遺族 基礎 年金 を受け られ る間 は支 給停止
●経過的 寡婦加 算
厚
「 中 高齢 寡 婦加 算 」か ら「 老 齢基 礎年 金 」を 差し 引 いた 額
・60 歳 にな るま で の強 制 加入 期間 が 30 年( 40 年 の 4 分の 3) に 満た ない 者 に支給
→昭 和 31 年 4 月 1 日以 前に生 まれ た妻 (昭 和 61 年 4 月 1 日 時点 で 30 歳以 上)、
「 若 いほ ど 少な く なる 」
⇒『 愛 妻よ い 妻、 経 過的 に差 し 引く 』
・65 歳 以上 で初 めて 遺族厚 生年 金の 受給 が可 能にな った 妻に も経過 的寡 婦加 算を 支給
・障害 基礎 年金 の受給 権を 有す る時 、遺族 基礎 年金を 受け られ る時は 支給 停止
●寡婦年 金
国
夫 が 長年 支 払っ た 国民 年金 保 険料 の掛 け 捨て 防止
・第 1 号被 保険 者の夫 の死 後、60 歳 以 降 65 歳ま で の( 一 定年 齢 の) 子の な い妻 に支 給
・ 老 齢基 礎 年金 額 の 4 分 の 3 を支 給
・第 1 号 被 保険 者期 間 のう ち「 納 付済 + 免除 」の 期 間が 原 則 25 年 以 上
・夫の 死亡 時に 生計維 持、婚 姻 関 係 が 10 年 以上 継 続
⇒『 寡 婦の 婚姻 関 係の 典型 』
・夫が 障害 基礎 年金の 受給 権者 では ない、 老齢 基礎年 金を 受け たこと がな いこ とが 条件
●死亡一 時金
国
遺 族 が遺 族 基礎 年 金を 受け ら れな い時 の 掛け 捨て 防 止
・死亡 日前 日に「 納 付 済 期 間+ 各 免除 相当 で 計算 し た免 除 期間 の 合算 」 が 36 月 以上
・寡婦 年金 が受 給出来 る時 は「 いず れかを 選択 」
・夫が 老齢 基礎 年金、 障害 基礎 年金 のいず れも 受けた こと がな いこと が条 件