八王子市(東京都):山間地域等交通改善モデル事業 山間地域でのバス事業者路線(八王子市) :住民負担による山間地域での路線バス運行 住民及び市負担による山間地域での乗合バス・貸切タクシー運行事業 562,572 人口 人 186.38 面積 ㎢ 3,018.41 人口 人/㎢ 密度 モード ①乗合バス ②貸切タクシー 法令 道路運送法 第4条 運営 ①小津町地域バス等 運営委員会 主体 ②降宿醍醐地域乗合 タクシー運営委員会 取組の背景 地域と交通の状況 【交通空白地域の存在】 ・ 八王子市は東京都西部に位置しており、都内では比較的バス・タクシー交通への依存度が高い地域となって いる。また、山間地域では高齢化や起伏が多い地形であることから、小回りのきく交通機関の必要性が高い。 ・ 事業者のバス路線は、乗客数の減少による採算の悪化、現状の道路幅員の狭さ等の問題から、路線の拡大 が難しく、一部地域住民の運行要望に対応できない状況にあり、市民の日常交通の確保が重要な課題となっ ている。 活用メニュー(制度・協議会等) 【自治体独自協議会】 ・ 八王子市では、学識経験者、関係行政機関の職員、経済団体の関係者、市民、市職員などからなる「八王子 市地域公共交通活性化協議会」において、交通空白地域交通等の対策のあり方や、方向性の検討等が行わ れている。 ・ 山間地域交通改善モデル事業について、対象の運行事業に「八王子市交通空白地域交通事業運営費補 助金交付要綱」に基づく補助金を支出している。 実現したサービス サービス内容 ・ ・ 【定時運行型交通】 小津町地域では現在、小津町地域バス等運営委員会が西東京バス株式会社とバス運行事業協定を結び、ワ ンボックスタイプの乗合バスで平日に1日4往復運行されている。 降宿醍醐地区では現在、降宿醍醐地域乗合タクシー運営委員会が八王子市タクシー合同運営委員会と貸切 契約を行い、一般乗用タクシーの貸切車両で週2日、1日2往復運行されている。 効果と負担 効果 【利用者数の増加・減少】 ・ 小津町地域バスについては、平成 27 年度の乗車人数の合計は 3,713 人、1日当たりの利用者数 15.1 人で、 平成 26 年度(乗車人数合計 5,062 人、1日当たりの利用者数 20.7 人)と比べ減少している。 平成 27 年度、1 日 6 往復から 4 往復に減便したことが影響している。 なお、平成 28 年度より、貸切から乗合バスに変更したことにより、乗車率の向上が期待されている。 ・ 降宿醍醐地域乗合タクシーについては、平成 27 年度の乗車人数の合計は 500 人、1日当たりの利用者数 5.3 人で、平成 26 年度(乗車合計人数 560 人、1日当たりの利用者数 5.9 人)と比べ若干減少している。 ・ 二つの地域で、生活交通として利用されている。 負担 【市町村負担】【地域負担】 ・ 小津町地域においては、運行経費のうち、地域と市が 4:6 の比率で負担している。※原則市は、運行経費の 1/2 を負担、スクールバスとしての利用もあり、教育委員会からの補助を加算している。 ・ 降宿醍醐地区においては、運行経費のうち、地域と市が 5:5 の比率で負担している。 ・ 八王子市の負担については、「八王子市交通空白地域交通事業運営費補助金交付要綱」に基づく補助金を 支出している。 31 八王子市 プロセスと調整 住民アンケート・事業者からの実績報告等による利用状況の把握 【調整:住民】 ・ 両地域において、住民アンケートを行い、その結果をもとに、現在どのように利用しているのか、今後どのように 利用していきたいのかなど把握し、また、事業者からの実績報告から利用状況を把握した上で、その運行事業 について地元と市と事業者で協議を行っている。 住民からの要望の反映 【プロセス:フォローアップ】 ・ 小津町地域について、平成 23 年度から、1日6往復運行していたが、平成26年新運賃・料金の公示を受けて、 平成27年度から1日4往復の運行となった。なお、地域の負担軽減のために平成 28 年度から乗合バス運行とし ている。 創意工夫・知見・教訓 運営・運行形態の再検討 【知見:負担のあり方】 ・ 地域住民にとってより良い交通とするため、地域、市、及び、交通事業者が、運営・運行形態の見直しも含めた 協議を行っている。 連絡先、参考 URL 等 連絡先:八王子市都市計画部交通企画課 電話 042-620-7303
© Copyright 2024 Paperzz