【健康の貯蓄は 7 歳から】 「からだの健康管理は、7、8 歳頃からしっかりと行う必要がある。」こんな話を聞くと「そ んな幼い年齢の頃から?」と、驚かれる方も多くいらっしゃることかと思います。7 歳や 8 歳という年齢は、こどもの骨格が大人の骨格に近づく年齢とされ、足の土踏まずはしっかり とし、体内で神経回路が複雑に張り巡らされる「プレゴールデンエイジ」と言われる年代に あたります。 (9 歳~12 歳は神経系の発達が概ね完成し、運動スキルを高めるのに最適な 「ゴールデンエイジ」と言われます。)まさに、こどもが大人の階段をのぼり始める年代が この 7 歳、8 歳頃ということになります。 しかし、今、こどものからだは危機的な状態にあります。実はこんな調査結果があります。 小学校 329 校の教育関係者へこどものからだの実態について調査した結果、約 35 年前と くらべ「すぐ疲れる」 「背中が曲がる」という子供が極端に増加傾向にあります。(引用:日 本体育大学紀要(Bull. of Nippon Sport Sci. Univ.) ,41 (1),65–85,2011)。こどものから だの弱体化は過去に比べ随分深刻な状況のようです。一方、厚生労働省が定期的に実施して いる国民生活基礎調査結果によると、骨折や捻挫、脱臼などの怪我(外傷)が 10 代に最も 多いことが報告されています(厚生労働省開設ホームページより)。つまり、からだの弱体化 が進み、怪我の受傷頻度も増加傾向にあるのが、今のこどものからだの実情です。そして、 この怪我の治療とその後の予防方法が不十分な場合に、からだの姿勢や関節、筋肉のアンバ ランスな状態を生み、結果として年齢を重ねた後に肩こりや腰痛、膝の痛みなどの症状が発 現する可能性があるのです。 7、8 歳という幼い年代においても、健康について真剣に取り組み、日々の生活の中で健 康を貯蓄していくことこそが、その後のからだの障害(肩こり、腰痛等)を予防することに 繋がります。その為にはこどもの健康について専門的なアドバイスができる「からだの専門 家」を小学校に 1 人常駐させ、教育現場において常にこどもの健康について、サポートでき る体制を構築することも重要であると考えています。 「からだの健康の貯蓄は 7 歳から」の考えの下、当院では、スタッフ一同がこどもから大 人まで、包括的に健康をサポートできる仕組みづくりを構築し、社会貢献することを目標と しております。
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