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地域医療・地域福祉【 P503 】
◎
病院薬剤師と薬局薬剤師の連携の重要性を説明できる。
医療安全のための薬局薬剤師と病院薬剤師の連携に関する提言(日薬HP)
≪指導のポイント≫
①
薬物療法の継続性について薬局薬剤師と病院薬剤師の役割と連携について説明する。
②
地域で行なわれている薬局薬剤師と病院薬剤師の連携の実例を説明する。
≪補足と解説≫
患者を中心とした薬物療法を実践するための薬局薬剤師と病院薬剤師の位置づけを理解させる。
・「お薬手帳」の活用と役割
・ 在宅医療 ― 退院時ケアカンファランス
連携の目的:入院時・退院時に、それまでの薬物治療の経過の情報を共有することにより、シームレ
スな医療・ケアを患者へ提供すること。
例として、病院からの退院時の患者情報共有では、退院調整会議に病院薬剤師・薬局薬剤師を含めた
他職種が参加し、退院後の治療・ケアの目標などを共有している。
薬薬連携としては、退院までの薬物治療の経緯や副作用歴などの注意点の情報共有を行う。
薬物治療上の疑問点などが生じた時に、相互に相談できる関係であることが患者の治療・ケアの向上
に重要である。
そのためには、病院・薬局の薬剤師が『顔の見える関係』であることが必要で、病院・薬局薬剤師が
合同で参加できる研修会・意見交換の場を定期的に持つなど、地域としての取り組みが重要となる。
他にも、外来化学療法の情報共有やNST・注調薬の無菌調剤など薬局薬剤師が病院で研修し、地域
医療の向上に貢献している。
≪させてみようQ&A≫
① 薬局薬剤師と病院薬剤師の業務について具体的に述べよ。
② 薬物療法における薬局薬剤師と病院薬剤師の連携の重要性について、具体例をあげてよ。
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