送信エラー時のアクション登録

WILCOMM
送信エラー時のアクション登録
For Wilcomm Ver.8.xx
AS0022 (Last Update : 2005/8/11)
WilComm AS400 V8.01
© Copyright 2000,2003
K.I.S.S. Inc.
送信エラー時のアクション登録
本解説書は、ウィルコムの送信処理(Print、Fax、Mail、File)でエラーが発生した場合に、エラーが発
生したスプールファイル単位に iSeries 側でエラー通知を行う方法や、エラー発生の都度起動したい
iSeries 上のユーザープログラムの起動方法について解説しています。この場合のユーザープログラ
ムは、本解説書内にあるパラメータ仕様に準じて作成されていることが必要です。
この方法以外にエラー発生時に PC 側でエラーメッセージを配信したい場合は「エラー通知機能:ウィ
ルノーティファイ」があります。
ウィルノーティファイの詳細についてはマニュアル「ウィルノーティファイ」を参照してください。
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送信エラー時のアクション登録
目 次
1. エラー処理用検索テーブルの設定………………………………………………………… 4
A
メッセージ送信設定
B
ユーザープログラムの起動設定
C
メッセージ送信とユーザープログラムの起動を同時に行う設定
2. ファンクションキー、項目説明……………………………………………………………… 13
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1.エラー処理用検索テーブルの設定
iSeris にユーザー : QSECOFR でサインオンします。
コマンドラインから GO WILCOMM/W を実行して WilComm のメインメニューを表示させます。
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メニューが表示されましたら次ページキーを押します。
60(アプリケーション・コントロール・メニュー)を入力し実行キーを押します。
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23(検索テーブル・メンテナンス)を入力し実行キーを押します。
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テーブル CANCELLED のオプションに2(更新)を入力し、実行キーを押します。
注意)デフォルト値として以下のような値が設定されている場合は、設定値を全て削除し、後続の処理
(設定)を行ってください。スペースキーやフィールドイグジットキーで消去することができます。
↓
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A メッセージ送信設定
エラー発生時に、指定 MSGQ に対してメッセージを配信することができます。
メッセージ送信先を設定
<スキャン引数>
・ 固定値として ? を指定します。
<アクション>
・ 固定値として M を指定します。メッセージ送信を意味します。
<パラメータ>
・ *OWNER・・・・送信エラーとなったスプールファイルの作成ユーザー(スプールオーナ
ー)にメッセージが送信されます。
・ 固定値・・・・指定されたユーザープロファイルにメッセージが送信されます。
(例)QSECOFR と指定すると MSGQ:QSECOFR に送信されます。
<2行目のアクション>
・ 固定値として \ を指定します。設定の終わり位置を意味します。
メッセージはコマンド「SNDMSG」で送信されます。
送信されたメッセージサンプル
ローカルメッセージ 'MSG01854' は取り消された (サービス'D2' として ) この メッセージは、 ' 自動検索 ' ファシリ
ティ として送信された
WilComm のメッセージリストに表示されているメッセージIDです。
メッセージの文言を変更することはできません。特定のメッセージを送信したい場合は、次ページのユ
ーザープログラムを作成することで可能となります。
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B ユーザープログラムの起動設定
エラー発生時に、ユーザープログラムを起動することができます。
ユーザプログラムを設定
<スキャン引数>
・ 固定値として ? を指定します。
<アクション>
・ 固定値として E を指定します。ユーザープログラムの指定を意味します。
<パラメータ>
・ ユーザプログラムをライブラリー名/プログラム名で指定します。
存在しない場合は設定エラーになります。パラメータを記述する必要はありません。
<2行目のアクション>
・ 固定値として \ を指定します。設定の終わり位置を意味します。
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ユーザープログラムは、以下のパラメータ仕様に準じて作成されている必要があります。
<コーディング例>
PGM
PARM(&P1 &P2 &P3 &P4)
DCL
DCL
DCL
DCL
VAR(&P1)
VAR(&P2)
VAR(&P3)
VAR(&P4)
SNDBRKMSG
MSG(' FAX送信エラーが発生しました ') +
TOMSGQ(QUSRSYS/MSGQ)
/*
*/
TYPE(*CHAR)
TYPE(*CHAR)
TYPE(*CHAR)
TYPE(*CHAR)
LEN(10)
LEN(10)
LEN(10)
LEN(1)
/*
/*
RETURN:
*/
*/
ENDPGM
RETURN
ユーザープログラムは、上記パラメータ仕様に準じていれば自由なコーディングが可能です。
ここでの例は、ユーザー特定のメッセージを MSGQ に送信するためのサンプルですが、業務アプリケ
ーションを実行してもかまいません。
パラメータの内容は次ページを参照してください。エラーの詳細情報を判断することが可能になります。
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<ユーザープログラムのパラメータについて>
① パラメータ1(10桁)
エラーとなった WilComm のメッセージリストに表示されるメッセージID
がセットされます。
② パラメータ2(10桁)
エラーとなったスプールファイル情報が出力されるソースファイル名
「MESSAGES」がセットされます。
③ パラメータ3(10桁)
ソースファイル「MESSAGES」のライブラリー名「WILCOMMCHG」が受け渡されます。
④ パラメータ4(1桁)
固定で C が受け渡されます。
<参考>
パラメータ1,2,3を変数としてユーザープログラム内で使用することで、配信エラーとなったスプール
ファイル情報を書き込んだ DB を読み取ることができます。
DB : MESSAGES (パラメータ 2)
LIB : WILCOMMCHG (パラメータ 3)
MBR : xxxxxxxxxx (パラメータ 1)
以上の情報から、スプールファイル情報を書き込んだ DB を参照するようにプログラムをデザインした
場合、以下のような情報を読み取ることが可能になります。
〔データサンプル〕
***********************************************************************
WilComm OutQ Interceptor Auto Registration Message at : 16:47:05
Spoolid
Pollmbr
Service
Archive
8/0
:FILE=QPDSPLIB;USER=KOIDE;JOB=KOI01;FORMTYPE=*STD;TOTPAG=00000
:S0002012
:D2
:to outq:WILCOMMCHG/D2FAXSV
***********************************************************************
このファイルを読み込み、エラーになったページなどの詳細情報を取得することが可能です。
(詳細情報を得るためのファイルリレーションなどは弊社までお問い合わせください)
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C メッセージ送信とユーザープログラムの起動を同時に行う設定
A,B両方を同時に設定することが可能です。
メッセージ送信とユーザプログ
ラムの起動を同時に行う設定
設定は上記A「メッセージ送信設定」とB「ユーザープログラムの起動設定」と要領は同じです。
連続して設定することにより、メッセージ送信とユーザプログラムの起動を同時に行うことができます。
ある条件によって、メッセージ送信、ユーザープログラムの起動を使い分けるような設定をすることは
できません。
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2.ファンクションキー、項目説明
F5=要約登録
F5キーを押すことにより、検索テーブルにおけるスペース行が除去されます。(検索テーブルメンテナ
ンスを終了するとき随時実行されます。)
F8=カーソルの後に挿入
F8キーを押すことにより、現在のカーソル位置の後ろに検索テーブルの入力ラインが10ライン追加さ
れます。新規に検索の詳細情報を挿入するときにこのキーを使用します。挿入された10ラインの内、
使用されなかったラインはこの機能終了時に除去されます。
Rollup
ロールアップキーを押すことにより、最終ライン以降に新規に検索情報設定用のラインが追加されま
す。
<見出しレベルの定義>
タイプ
開始/終了行
開始/終了桁
ワイルド
前頁の画面イメージのように設定します。
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