近赤外用種類識別ソフトウェア Discrim

近赤外用種類識別ソフトウェア Discrim
AOTF NIR分光器専用
近赤外分光器を用い、種類などを識別する機器は用途が限定されたのもが多く、汎用性に欠ける
が「近赤外用種類識別ソフトウェア Discrim」はPlaScan-Wやmodel:Cで測定したデータを識別
用フォルダーにコピーするだけで、試料スペクトルとの照合を行い、種類を迅速に判別します。
プラスチック以外の材料についても容易に登録、識別を行うことが可能で、原材料の受入検査等を
スピーディに行うことが出来ます。
現行のPlaScan-Wやmodel:Cでは汎用プラスチック15種類についての判別を行うが、登録された
データ以外はOTHER(その他)として表示する仕様の為、登録データを増やしたり、プラスチック以外
の識別など用途の拡張性に乏しかったが、 「近赤外用種類識別ソフトウェア Discrim」を用いること
で種類識別を大幅に拡大できます。
①
②
③
④
① 2007/06に測定したポリエチレン袋入のクリーミーパウダースペクトルを基準に照合した結果
② 2007/06に測定したポリエチレン袋入のグラニュ糖スペクトルを基準に照合した結果
③ 2007/06に測定したポリエチレン袋入の抗生物質スペクトルを基準に照合した結果
④ ポリスチレンプレートを識別後、他のスペクトル(ABS)を重ね表示した例
種類識別は測定領域を3分割し、左側、中央、右側の領域、全領域について、それぞれ閾値、重み付け等が可能で材料
受入検査などの精度を高めることが出来ます。
測定したスペクトルと標準データをマニュアルで比較(目視)することも可能です。
既知試料の測定データは照合用フォルダーへ簡単に保存できます。その他、印刷、測定条件設定、パスワード設定等
の機能を標準装備しています。
株式会社
システムズエンジニアリング
本社: 〒113-0021 東京都文京区本駒込2-29-24 パシフィックスクエア千石9F
電話 : 03-3946-4993 FAX : 03-3946-4983
西日本営業所: 〒523-0893 滋賀県近江八幡市桜宮町294 YP1ビル4F
電話 : 0748-31-3942 FAX : 0748-31-3943
http://www.systems-eng.co.jp [email protected]
DISCRIM は、近赤外分光分析計 OPTScan で計測した未知物質のスペクトルデータと事前に収
集された標準物質のスペクトルデータを一定のアルゴリズムにより比較し、未知物質を判別するソフ
トウェアです。
Ⅰ.判別のアルゴリズム
① 標準物質のスペクトルデータを、分野・種類別にフォルダに格納しておく(判別結果として最
も近似性の高い標準物質のファイル名、フォルダ名および得点が表示されます)。
② 未知物質のスペクトル曲線と全ての標準スペクトル曲線との近似性割合(=決定係数)を、
波長全領域、波長前部領域、波長中部領域、波長後部領域の4つに分けて算出する。
n
決定係数 = 1
i =1
n
i =1
( yi
Yi ) 2
( yi
µ )2
(y:未知物質の波長 i における吸光度 Y:標準データの波長 i における吸光度 μ:yの平均値)
③ 4領域の決定係数の各値が一定の閾値(パラメータ A)以上の場合に、一定の重み付け(パ
ラメータ B)された近似性の得点を与える。
④ 各標準データに対する近似性得点の合計を算出する。
⑤ 判別・判定
判別・判定
○○である
どれでもない
基準
○○標準データへの近似性得点が一定の閾値
(パラメータ C)以上である
全ての標準データへの近似性得点が一定の閾
値未満である
⑥ パラメータの既定値。
内
パラメータ区分
A
B
C
容
既定値
スコア対象となる決定係数の閾値
全体
0.8
前部
0.7
中部
0.85
後部
0.75
スコアの重み付け
全体
40
前部
30
中部
10
後部
20
判別・判定の対象となるスコアの閾値
60
2