電気回路Ⅲ - 八戸高専

H26
授業科目
(2134)
対 象 学 科
学年
必・選
5年
必修
( E ) 電気情報工学科
担当教員
釜谷 博行
Electric Circuits Ⅲ
電 気 回 路 Ⅲ
単位数
授業方法
開講形態
授業時間数
1
講義
後期 週 2 時間
30時間
(教授)
【 授業の目標 】
本学科の教育目標の一つは,電気情報工学分野の知識と技術を修得することである。電気回路は電気・電子
工学,あるいは情報・通信工学の諸分野において極めて重要な基礎科目のひとつである。それは,電気回路に
関する理論が高度情報社会を支える集積回路をはじめとして,電子通信,コンピュータやさまざまな情報関連機
器の設計に不可欠の技術であるとともに,電力システムの送配電や発電機やモータなどの電気機器と呼ばれる
装置の解析と設計でも重要な役割を果たしているからである。電気回路Ⅲでは,4学年までに学んだ電気回路の
考え方をさらに進展させ,一端子対回路,二端子対回路,分布定数回路について正しく理解することを目標とす
る。
【 授業概要・方針 】
授業は講義を中心に実施し,理解を深めるために適宜演習も取り入れる。
【 履修上の留意点 】
・4 学年までに学んだ電気回路の内容、数学ではラプラス変換,行列,複素数の内容を各自復習しておくこと。
・授業時間の制約から演習に十分な時間をかけられない。自発的に問題を解く姿勢が大切である。
・電卓を持参すること。
授
業
計
画
時間
( 後 期 )
授
業
内
容
第 1 回
第 2 回
第 3 回
第 4 回
第 5 回
第 6 回
第 7 回
第 8 回
第 9 回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
一端子対回路,インピーダンスおよびアドミタンス
リアクタンス回路,周波数特性
共振回路による回路合成
はしご形回路による回路合成
逆回路、定抵抗回路
演習
二端子対回路,Z パラメータ,Y パラメータ,F パラメータ
二端子対パラメータとその相互変換,影像パラメータ
T形,π形等価回路,演習
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
分布定数回路の基礎方程式
特性インピーダンスおよび伝搬定数
端条件による電圧・電流分布
位置角,分布直列インピーダンスおよびアドミタンスの測定
有限長線路の等価二端子対回路
(期末試験)
期末試験の答案返却とまとめ
第 15 回
2
計
30
八戸高専目標
(A)
(B-1)
(B-2)
(C-1)
(C-2)
(D)
100 ( )
学 習 ・教 育 到 達 目 標 同上関与割合%
JABEE 目標
◎
(d-1)
○
・一端子対回路について正しく理解し,与えられた仕様に基づき回路を設計できること。
・二端子対回路で用いられる各種パラメータ,影像インピーダンス等を求められること。
到 達 項 目
・分布定数回路において,特性インピーダンスや伝搬定数の計算が正しくできること。ま
た、境界条件を用いて、電圧および電流の式を正しく導出できること。
試験 80 点、レポート課題 20 点として評価する。総合評価は 100 点満点として、60 点以上
評 価 方 法
を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
使用教科書・教材 電気回路論[3版改訂],平山博,大附辰夫著,電気学会/教員作成資料
参 考 図 書 等 電気電子回路1 ―電気回路編―, 早原悦朗著, 森北出版
関 連 科 目 2学年:電気情報基礎,3,4学年:電気回路Ⅰ,Ⅱ