平 成 25 年 4 月 15 日 生コン車運搬時 間管 理システム「@何分 .con」の開発と 現場運用 開始 について あおみ建設株式会社(代表取締役社長:藤野和憲)は、生コン車運搬時間管理システム 「 @ 何 分 .con」 を 開 発 し 、 当 社 受 注 工 事 で 運 用 を 開 始 し ま し た 。 生コンは時間の経過とともにスランプが低下していくので、コンクリート構造物の品質 を確保するためには、良好な施工性を確保している生コンを打設する必要があり、その目 安として、生コンプラント出発からの経過時間を管理しています。 本システムは、この経過時間の管理および工事関係者間での情報共有を目的として開 発 いたしました。 【システム概要および機能】 IC カ ー ド と IC カ ー ド リ ー ダ ー 内 蔵 タ ブ レ ッ ト 端 末 を 活 用 し 、 プ ラ ン ト 出 発 時 刻 と あ ら かじめ設定した可使時間の残り時間をリアルタイムに表示する機能、プラント出発時刻や 打設完了時刻などの運搬履歴を自動記録する機能を有しています。 プラント プ ラ ン ト 運搬中 出荷管理者が 出発時に カードをタッチ 2:00 建設現場 現場管理者が 打設完了時に カードをタッチ 可使時間の 残り時間を カウントダウン IC 0:42 1:15 IC 図 -1 @何 分 .con システム概 要 図 ・ プ ラ ン ト 出 荷 管 理 者 お よ び 現 場 管 理 者 が IC カ ー ド を 所 持 し 、 管 理 者 が タ ブ レ ッ ト 端 末 に タ ッ チ す る こ と で 、出 荷 プ ラ ン ト 名 と プ ラ ン ト 出 荷 時 刻 、打 設 完 了 時 刻 を 記 録 し 、 タブレット本体の運搬履歴データベー スに保存します。 ・各 生 コ ン 車 の 運 搬 履 歴 デ ー タ ベ ー ス は 、 インターネット上のサーバーにアップ ロードし、一元管理を行います。 ・現場職員はサーバーへアクセスし、生 コン運搬に関する施工管理帳票作成に 活用します。 ・ 各 タ ブ レ ッ ト 端 末 に 登 録 す る IC カ ー ド情報は、インターネット上のサーバ ーを介して共有・同期します。 図 -2 タブレット画 面 例 【システムの特徴と効果】 ・タブレット端末の画面で、プラント出発 生コン車内端末設置状況 時刻、現在時刻、可使時間の残り時間を 表示することで、工事関係者間で情報共 有が可能です。 ・生コン可使時間の残り時間をカウントダ ウン表示するので、生コン伝票の見間違 いや勘違いなどによるヒューマンエラ ーを防止します。 ・生コン可使時間の残り時間があらかじめ 設定した時間より短くなった時点で、タ ブレット端末の画面上および音声で注 IC カ ー ド を タッチする 写 真 -1 生 コン車 内 での端 末 設 置 状 況 意喚起を行うので、出荷ペースの調整や生コンの返却等の判断に活用できます ・通常は生コン車に搭載して使用しますが、端末は小型軽量で持ち運びが容易なため、 途中で運搬方法が変わっても、打設終了までトレースすることができます 。 【防波堤築造工事での活用事例】 防波堤築造工事において、上部工コンクリートの打設時間管理に活用した 事例を紹介 いたします。 ・陸上の生コンプラントを出発し、岸壁でホッパーに積み替えて台船で海上輸送し、上 部工コンクリート打設完了するまでの時間を管理しました。 ・生コン車とともに運搬されたタブレットを受け取り、ホッパーに随行する当社職員が タブレットを携行して、生コンプラント出発からの経過時間の管理を行いました。 ・2時間以内の生コン打設完了に有効活用できました。 岸壁でホッパーに積み替え 海上打設状況 タブレット 端末 写 真 -2 防 波 堤 築 造 工 事 での運 用 状 況 今 後 も ICT 技 術 を 活 用 し た 施 工 支 援 シ ス テ ム を 開 発 し 、工 事 の よ り 一 層 の 品 質 確 保 な ら びに品質向上に努めて参ります。 <本件に対するお問い合せ先> あ お み 建 設 株 式 会 社 土 木 本 部 技 術 開 発 部 TEL.03-5439-1014 担当:吉原、榊原 Mail:[email protected]
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