行事参加をいやがる

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夏の遊びを満喫する子ども達の声が響き渡っていることと思います。夏の遊びと併行して、秋から冬に行われる運
動会や発表会の練習がそろそろ始まってくる頃ではないでしょうか。今回はそんな行事への取り組みについての対応
をまとめました。子ども達や先生達にとって行事が楽しいものになるヒントになれば幸いです。
行事参加をいやがる
運動が苦手な C ちゃん。
運動会に向けて練習を頑張
ってきましたが、運動会当
日のいつもと違う雰囲気に
戸惑った様子で、突然「お
母さんと帰る」と園から出
て行こうとしました。
そのほかにもこんな子が・・・
・遠足に参加できない
→動物園に初めて行った時、到着したら
大声で泣き出し、座り込んでしまった
・練習をしない
→発表会の練習に参加しようとせず、
自分の好きな遊びをし続ける
その場での対応
まずその場は・・・
無理やり行事に
参加させない
これは NG!
無理にがんばらせる
最初から参加させないと決めつける
行事の日が近付くと、練習のために毎日予定が変わった
り、当日には多くの人が集まったりするなど、普段と違
うことが多くなります。これは、変化を苦手とする自閉
傾向のある子ども達にとって、楽しみよりも不安や混乱
を感じさせるもととなります。また、行事とは何をする
ことなのか、よく理解できていない子どももいます。参
加を無理強いしても叱られたり混乱したりという嫌な
経験が残るばかりです。その結果、ますます行事への参
加意欲がなくなってしまいます。
練習内容がわからないことで練習を嫌がっている場合、
もしかしたらその子は練習内容の伝え方さえ工夫すれば
楽しく参加できるかもしれないのです。行事は苦手な子
が多いので、子どもによっては練習の最初から参加しな
いほうがよい子もいますが、その子どもが何に対して拒
否を示しているのかを考えずに頭から参加できないと決
めつけては参加の可能性がまったくなくなってしまうこ
とになります。ほかの子どもと同じ参加方法にこだわる
のではなく、どんな参加の仕方ならその子が参加できる
のか、本人に合わせた計画を立てることが大切です。
こうしてみよう!!
①スケジュールを予告し、
見通しを伝える
◎プログラム表を作って
事前に説明する
⇒プログラムは写真など本人の分かり
やすいものを使う。カード式にす
る、出番のところにマークをつけ
るなど本人に合った形を考える。
待ち時間に落ち着いて座っていら
れない子は、その間にすることも
決めておくとよい。
②参加しやすい形で参加する
◎参加しやすくするための工夫
⇒コースを走りやすくするために、
矢印でコースを示したりゴール
の先に止まる位置を示す。音に
対する配慮として、ピストルを
使わない、BGM のボリューム
をしぼるなど。居場所を分かり
やすくするために、特定の子と
並ぶようにしたり、立ち位置に
印をつけ示す。
③練習の仕方を変える
◎一斉の練習についていけない場合は、
練習の仕方に工夫が必要。
⇒1対1で丁寧に教えてから、他の子
ども達と一緒に練習するなど、ずっ
と続けて練習に参加するのではなく、
部分的に参加しながら少しずつ参加
時間を増やしていくつもりで取り組
んでいくとよい。指示を出す際、曖
昧な言葉は伝わりにくいので「『み
んな』を見て」ではなく、「『〇〇
ちゃん』を見て」というように具体
的な声掛けにする。
【こんなとき、どうする?発達障害のある子への支援●幼稚園・保育園】 内山登紀夫=監修 諏訪利明・安倍陽子=編 ミネルヴァ書房
行事が終わると、
“思い出の絵”を描く園が多いと思います。
課題を提示する時に「運動会について何でもいいから描いて
みよう」「発表会の絵を描こう」という漠然とした声掛けで
は伝わりにくいことがあります。何が一番印象に残ったか、
具体的にどんな場面を描きたいかを個別に聞くようにしま
す。選択肢を挙げると答えやすいお子さんもいると思いま
す。イメージしやすいように実際に使った道具や衣装などを
見ながら描いていくのもよいでしょう。そして、出来上がっ
た作品は認めていくことが大切です。認められて自信をつけ
ると、子どものやる気も芽生えてきます!
児童発達支援センター つつじが崎学園
保育所等訪問支援
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担当: 吉岡 かよ
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