NewsLetter2015.07月(よりよい終末期を過ごすために、看護師が知って

第17号
発行日
担当
認定看護師会
平成27年7月2日
がん性疼痛看護認定看護師
画像・内視鏡、看護部総務
伊藤 優子
ニュースレター
よりよい終末期を過ごすために、看護師が知っておきたいこと
緩和ケア病棟ってどんなところ?
よりよい終末期を迎えるためには、診断期・治療期から患者・家族が情報共有し、合
意形成のもとに意思決定していく必要があります。患者・家族に必要な情報提供が出
日本での施設基準は「主として苦痛の緩和
を必要とする悪性腫瘍の患者又は後天性免
疫不全症候群に罹患している患者を入院さ
せ、緩和ケアを行うとともに、外来や在宅
への円滑な移行も支援する病棟である」と
なっており、終末期であって該当しない慢
性疾患の患者は入院できません。
日本での緩和ケア病棟は2015年4月1日
現在334施設床で、神奈川県では14施設
259床が認可されています。
保険点数は30日以内:4,926、31日以上
60日以内:4,412、61日以上:3,384
で、別途食事療養として、概ね2,000円が
点数に加え病院の収入となっています。
来るように、考え方・情報サイトを紹介します。がんのみならず、終末期を迎える全
ての患者・家族への緩和ケア提供が出来るように、学習・活用しましょう!
ACP(アドバンス・ケア・プランニング):「最期まであなたらしく生きることを支
える」ための意思決定支援で、自己決定能力がなくなったときに備えて、あらかじめ
自分が大切にしていること、治療や医療の希望、代理決定者などを話し合うプロセス
です。
QOD(クオリティ・オブ・デス):死すべき運命にある人間の尊厳ある死を保障する
こと、死の瞬間まで生ききること
「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」2007年厚生労働省
当院緩和ケアマニュアル内に資料があります。
OPTIMプロジェクト:厚生労働省がん対策緩和ケア普及のための地域プロジェクト
医療者向け症状評価ツールと活用方法ムービー・患者向けパンフレット(各症状の原
因と対応・検査・治療・生活の工夫等)
・患者記載用カルテ・看取り)
・地域連携ツー
ル等がダウンロードして活用できます。患者向けパンフレットは当院HISサイボウズ
「ファイル管理内:緩和ケア」から出力可能です。
今年度の認定看護師学習会開催予定
●
「がんになったら手に取るガイド
患者必携」
http://ganjoho.ncc.go.jp/public/qa_links/hikkei/index.html
<第1回>
国のがん対策推進基本計画に基づいて作られた、がん患者さんにとって
7月27日(月)17:30~19:00
必要ながんに関する情報を取りまとめた、
「患者必携」が掲載されています。
担当:脳卒中リハビリテーション看護
●
5西病棟 竹内廣美
「ワムネット」http://www.wam.go.jp/
介護・福祉・医療施設の検索や行政情報や福祉用具の閲覧など、福祉・保健・医
<第2回>
療の情報を総合的に提供している情報サイトです。独立行政法人福祉医療機構が
1月22日(金)17:30~19:00
運営しています。
担当:感染管理
医療安全管理室
緩和ケアチームを活用して下さい
中谷佳子
内容は別途ポスターでお知らせ
緩和ケアチームラウンド
毎週月曜日 15時00分~
します。ぜひご参加下さい!
認定看護師の
依頼方法です
各部署に配布してある認定看護師紹介ポス
ターをご参照下さい。コンサルテーション
用紙を記入して該当の認定看護師にご連絡
下さい。ケア相談・学習会依頼等、お気軽
にご相談下さい。
緩和ケアチーム依頼患者・オピオイド使用患
者・緩和ケアが必要な患者を対象に緩和ケア
チームメンバー(医師・看護師・薬剤師・
MSW)が病棟ラウンドを行っています。
電子カルテナビゲーションマップ内「部門:
チーム依頼」から「緩和ケアチーム依頼」を作
成し、依頼箋を外来化学療法室(気送子26
番)に送って下さい。
患者さん・ご家族のQOL向上を目指して、協
働していきましょう!