作成者:農業情報学会編集委員会 作成日:2009 年3月 23 日 担当編集委員の役割 編集委員会(あるいは編集委員長)から,投稿された論文審査を依頼された担当編集委 員には,担当編集委員の責任の下で,投稿された論文の審査結果を編集委員会(あるいは 編集委員長)へ報告する役割があります.担当編集委員には,担当編集委員が選出した査 読者を含めて,投稿された論文の著者との組織的,金銭的な利害関係がないことを前提に, 審査を行うことが求められます. 編集委員会が投稿された論文の採否の決定を行うため,担当編集委員の審査結果は投稿 された論文の採否の最終決定ではありませんが,編集委員会における論文審査の結果に大 きな影響を与えます.したがって,担当編集委員は,担当する論文審査において大きな権 限と責任を持つ立場にあります. 以下,担当編集委員を担当されるときの注意事項です. 1.審査について 1)担当編集委員は通常2名の査読者を選出し,論文審査を行います.2名の査読者 のうち1名が不採択の判断をした場合は,もう1名の別の査読者を選出し,論文 審査を行います. 2)査読者の選定にあたって,以下のガイドラインを参考にしてください.下記に抵 触することが明らかな場合は,編集委員会は審査結果を破棄し,審査のやり直し を決定します. (1)大学であれば学部,それ以外であれば事業部・研究所単位で共著者を含め た著者と同じ組織の査読者を選定しない. (2)論文の内容と関連する競争的研究資金などのプロジェクトの関係者を査読 者に選定しない. (3)著者・共著者と師弟関係にある査読者は選定しない. (4)2名の査読者間で同一の研究分野,または,師弟関係にはならないように する.多少異なった分野の査読者を選定し,審査が偏らないように配慮する. 3)担当編集委員,査読者の審査取りまとめ期間は,それぞれ3日間と14日間とな っています. 4)審査が期間内に終了しない場合,あるいは終了しないことが予想される場合は, 事前に編集委員会(窓口は中西印刷内の編集事務局)にご相談下さい. 2.原則1回目の審査で判定を行うことについて 1)1回目の審査ですべての問題点の洗い出しを行って下さい.また,2回目以降の 審査で,1回目の審査で指摘した以外の問題点を指摘しないようにしてください. 2)論文が未完成であり原稿修正だけでは掲載不可能と判断する場合は,できるだけ 迅速に「却下」とし,審査期限まで審査を不要に長引かせないようにして下さい. 3.加点主義に基づいた審査について 1)内容については著者が責任を負うという立場をとります. 2)小さな意見の相違にこだわることなく,原稿の良い点を積極的に評価して下さい. 3)査読者は匿名性のため,著者に対する一方的な厳しい意見を記述する場合があり ます.担当編集委員は著者に査読結果を機械的に転送するのではなく,人権侵害 やアカデミックハラスメントの案件にならないよう,著者に対するフォローなど の良識ある調整をお願いします. 4.非会員による査読について 1)非会員による査読も認めますが,その際には担当編集委員による非会員査読者へ の積極的なサポートをお願いします.
© Copyright 2024 Paperzz