地域振興ビジョン策定報告書 南足柄市商工会

地域振興ビジョン策定報告書
平成 13 年1月
南足柄市商工会
1.地域振興ビジョンづくりの背景と狙い
平成9年の商業統計によると、南足柄市の購買力は 0.59 であり、約4割の
購買力が市外に流出している。これは、市外に購買力が流出しているだけでな
く、市外からの流入が少ないからである。買物のワンストップショッピング志
向やクルマでの買物志向の流れの中で、近隣都市や郊外の大型商業施設への流
出を少なくするには、ショップコンセプトの明確化や品揃えの工夫、きめ細か
なサービスの展開など、地域に密着した商業活動が求められる。
地域経済を活性化させるには、市外への流出を防ぐだけでなく、市外から人
を引き寄せて地域に金を落としてもらうような方策を考えなければならない。
本市には大雄山最乗寺をはじめとする歴史資源や夕日の滝などの豊かな自然
資源、設置が予定されている観光ビール園など、市外から人を引き寄せる資源
に恵まれているが、これが地域経済活性化に有効に活かされているとは言い難
い。これらの資源を有効に活かして観光による交流人口を増加させ、回遊性を
強化することによって地域経済を活性化させることが急務である。
◆商業、工業、農林業などの個別の振興策を考えるのではなく、南足柄の持つ
地域資源を活かすことによって地域振興の基盤となる交流人口を拡大を図
るための施策を提言していく。
【南足柄の地域資源】 ・大雄山最乗寺
・金太郎伝説
・豊かな自然資源(森林、滝、水流、花など)
・ミカン、キウィ、いちじく、足柄茶などの農産物
・アサヒビール観光ビール園
◆単なるビジョンづくりに終わることなく、ビジョンの実現に向けての道筋を
明確にし、出来ることから手をつけていく。そのために、広く市民が参加し
ての地域振興のコンセンサスづくりのためのワークショップの実施を提案
する。
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2.南足柄市の観光の現状
◆観光入込客は最乗寺の参拝客に集中しており、現状では最乗寺以外には知名度の
高い観光資源が乏しい。
◆日帰り客が圧倒的に多く、宿泊客はほとんどいない。また、宿泊客の受け皿とな
る宿泊施設も乏しい。したがって、観光による経済波及効果が低い。
◆“天狗せんべい”をはじめとする観光特産品もあるが、いずれも知名度の面では
十分とは言えず、特産品の種類も少ない。
◆“金太郎”をテーマにしたソフト事業の実施やハード施設が設置されているが、
広く観光客を呼ぶほどには浸透していない。
◆近年、中高年のハイキング客が増えつつあり、団塊の世代が現役リタイアを迎え
るこれからの時代、これらの層の吸引が期待できる。
◆最乗寺を会場とした現代音楽のコンサートが行なわれ、今までの参拝客とは違った
層の観客を集めている。
※1996 年9月、ドイツ在住の現代音楽の作曲家である細川俊夫さんと世界的なバイ
オリン奏者の漆原朝子さん、ピアニストのベリー・スナイダーさんによるコンサ
ートが最乗寺本堂で行なわれた。
◆観光ビール園の設置計画など、新たな観光資源の開発も進んでいる。
<観光客数の推移>
総数
平 成
5年
6年
7年
8年
9年
1,457,474
(100.0%)
1,530,905
(100.0%)
1,428,046
(100.0%)
1,418,533
(100.0%)
1,431,469
(100.0%)
大雄山
最乗寺
1,022,000
(70.1%)
1,102,500
(72.0%)
983,000
(68.8%)
986,000
(69.5%)
978,000
(68.3%)
足柄森林公園
丸太の森
73,389
(5.0%)
65,477
(4.3%)
62,034
(4.3%)
57,299
(4.0%)
58,469
(4.1%)
夕日の滝
108,900
(7.5%)
109,400
(7.1%)
120,300
(8.4%)
113,000
(8.0%)
121,300
(8.5%)
足柄峠
その他
111,300
141,885
(7.6%) (9.7%)
111,600
141,928
(7.3%) (9.3%)
119,300
143,412
(8.4%) (10.0%)
115,500
146,734
(8.1%) (10.3%)
122,200
151,500
(8.5%) (10.6%)
資料:南足柄市経済部商工観光課
※上段:観光客数 下段:構成比
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3.南足柄市第三次総合計画における観光振興関連施策
南足柄市第三次総合計画中期基本計画(案)(平成 13 年~平成 17 年)
における観光振興関連施策
ピックアップすると、下記のようにさまざまな領域において観光振興を地域振興に結
びつけるとされている。本ビジョンにおいては、この第三次総合計画における観光振
興関連施策をベースとして交流人口の拡大を図っていくための方向を明確にする。
<観光振興>
◆魅力ある観光拠点の形成
○豊かな自然に恵まれ、歴史的には足柄道の要衝の地として位置した地蔵堂地区は、金
太郎にまつわる伝承の地でもあります。こうした特性をいかした魅力ある観光地の創
造を目指し、金太郎の里づくり事業を進めています。
今後も、自然環境に配慮しながら魅力ある観光拠点の形成を図るため、金太郎の里づ
くりを推進する必要があります。
◆観光資源の活用
○大雄山最乗寺には、年間 100 万人近い人々が訪れ、足柄峠、金時山、明神ヶ岳など
のハイキングコースや足柄森林公園丸太の森などの自然を活用した施設にも多くの
人々が訪れます。今後も、本市の豊かな自然や歴史を求め、観光客は増加することが
予想されます。さらに、ビール工場の建設にあわせて、観光ビール園が開設されるこ
とにより、一層の観光客の増加が予想されます。
そのため、今後は、観光ビール園のほか、福沢地区を中心に展開している「あしがら
花紀行」を新たな観光資源として活用していくことが課題となっています。また、観
光ニーズに対応するため、観光案内板などの整備を図ることも必要となっています。
◆観光行事と観光 PR の充実
○本市では、足柄金太郎まつりや足柄峠笛まつりなどの観光行事が四季折々に開催さ
れており、今後も、これからの観光行事を充実させ、人と人とのふれあいや交流の輪
を広げていくことが求められています。
また、観光物産展や観光写真展などを通じ、観光PRに努めていますが、今後も、観
光地としてのイメージアップを図るため、インターネットなどのマスメディアを積極
的に活用して誘客事業を推進するとともに、観光協会などとの連携により、観光の振
興に向けた推進体制の充実を図る必要があります。
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<商業振興(抜粋)>
◆観光資源の活用
○観光・レクリエーション資源を活用して、商業の振興に努めます。
○豊かな観光資源をいかした特色のある地場産品の開発を促進します。
<農業の活性化(抜粋)>
◆農地の保全と活用
○遊休農地対策として、景観作物や抑草植物の普及拡大を推進します。
◆都市交流型の農業の振興
○「あしがら花紀行」による花のエリアづくりを促進し、都市住民との交流の拡大が
図れる農業振興の場づくりに努めます。
○観光ビール園などの観光資源との有機的な連携を図り、農産物の直売や観光農業の
促進に努めるとともに、*グリーンツーリズムを通して、都市住民との交流の拡大を
図ります。
<公園・緑地の整備(抜粋)>
◆緑化の推進
○緑地帯の整備など道路や河川の緑化を推進するとともに、公共施設の緑化に努めま
す。
○市民参加による緑のまちづくりを推進するため、市民の緑化活動への支援や緑化思
想の普及啓発などに努めます。
○「あしがら花紀行」による四季折々に咲く花のエリア作りを支援します。
<自然環境の保全と創造(抜粋)>
◆自然保護意識の高揚
○水に親しみ、水を大切にする心を育てるため、親水啓発活動を推進します。
○ブナの植栽事業などを通して水資源の大切さや自然保護意識の高揚に努めます。
◆水辺の環境づくり
① 狩川左岸堤防道路遊歩道を整備します。
② 河川や水路の改修に当たっては、関係機関と連携し、緑化や動植物の生態系の保護
に努めるとともに、水にふれあい、親しめる環境づくりに努めます。
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<スポーツ・レクリェーションの振興(抜粋)>
◆施設の整備・充実
多様化するスポーツ需要に対応し、体育センターや運動公園が整備され、多くの市民
に利用されています。
今後も、これらの施設の利用をさらに推進する必要があります。また、学校や企業の
体育施設についても、連携を図る必要があります。さらに、自然にふれながらウォー
キングなどが楽しめるレクリエーション施設についても、市民のニーズにあった整備
に努めていく必要があります。
◆スポーツ・レク
◆スポーツ・レクリエーション施設の整備
・レクリエーション施設の整備
○体育センターや市営プール、運動公園などのスポーツ施設については、市民が快適
に利用できるように努めます。
○地域住民のスポーツ振興を図るために、学校体育施設や企業のスポーツ施設につい
ては、引き続き開放を図るよう努めます。
○豊かな自然を活用した遊歩道やハイキングコース、丸太の森などのレクリエーショ
ン施設の整備に努めます。
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4.地域振興のコンセプトと交流人口の拡大による地域振興施策
<地域振興のコンセプト>
豊かな自然の中で歴史と文化に触れ合える
安らぎと交流のまちをめざして
“門前町型まちづ
くり”の推進
広域集客型の新たな
最乗寺からの文
化の発信
緑と水を大事
“金太郎まつり”
にした環境都
市 “南足柄 ”
づくり
体験型観光の強
花の名所づくりの推
化
進
農業と連携した地域
の活性化
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5.地域振興施策の展開
(1)最乗寺へ至る道の“門前町型まちづくり”の推進
◆大雄山駅から最乗寺に至る沿道を“門前町型沿道”として開発・整備する。
◆沿道には、観光土産品店や観光飲食店を集積させて賑わい感を出すとともに、南
足柄の各種工芸(陶芸、染物、織物など)の工房的な店舗を誘致し、最乗寺にふ
さわしい伝統文化の香りがする沿道にしていく。
◆最乗寺周辺の環境に配慮するとともに、沿道をなるべく歩いてもらうために、大
型観光バスの駐車場は、大雄山駅や大雄橋周辺に設置し、大雄橋から先の沿道に
は大型バスが乗入れられないようにする。大雄橋から先は、低公害型(ソーラー
カーや電気自動車など)の小型バスを運行させる。また、レンタルの電気自転車
などを用意する。
◆仁王門から最乗寺への参道は、最乗寺の協力を得て、茶店などの充実と四季折々
の花による整備を推進する。
(2)最乗寺からの文化の発信
<最乗寺の教化・文化活動の強化による新たな参拝客の発掘>
◆最乗寺内の宿泊施設を、禅の修業体験や法話、精進料理を味わうことが出来る新
たな“癒しの場”として積極的にPRしていく。
◆日曜参禅会、全員茶礼がある5月の大祭、杉の木を使った彫刻教室など、最乗寺
で現在行なわれている各種行事の積極的なPRを図って、最乗寺を身近なものに
感じてもらう。
◆ただ参拝するだけでなく、参拝した後、お茶を飲みながら法話が聞けるような機
会を増やしてもらう。
<最乗寺からの新たな文化の発信>
◆最乗寺の持つ森厳な雰囲気を活かした次のようなイベントの開催によって、南足
柄より新たな文化の発信を行い、広い範囲からの集客を図るとともに、南足柄の
新しいイメージを形成していく。
・東洋と西洋の音楽を融合させた音楽祭の定期的な開催
・国内の有力なグループを招いての和太鼓の競演イベント
・杉林と満月を背景にした薪能と横笛の夕べ
・著名作家の書道展
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・相田みつをの作品展(相田みつをは道元の正法眼蔵の思想を詩や書で表現)
・癒しの思想家、上田紀行(東京工業大学助教授)の講演会
・地球交響楽(ガイアシンフォニー)などの上映会
◆音楽イベントならばテレビ局と、地球交響楽の上映会ならばこれを推進する会と
タイアップするなど、外部団体との連携を強化して積極的なPRを図り、従来の
最乗寺参拝客とは違った層の集客を図っていく。
(3)広域集客型の新たな“金太郎まつり”
現在の金太郎まつりは市民まつり的な要素が強く、広域から観光客を呼べるよう
な内容にはなっていない。金太郎伝説を効果的に活かすために、現状の金太郎まつ
りとは切り離して、子供を主役にした新たな“金太郎まつり”を創出していく。実
施時期は5月5日の子供の日前後を考えていく。
<基本コンセプト>
金太郎の愛と勇気を南足柄から発信!
<イベントのアイデア例>
◆子供による国連総会
・
「子供たちは地球の未来をこう考える」をテーマに、世界の子供たちが一堂に会
す、あるいはインターネットを通じて国連総会を開く。
・国連総会で採択した決議は、“南足柄アピール”として全世界に発信する。
◆子供芸術祭
・国内外による子供たちによる演劇、コーラス、バンド演奏、バレー、パソコン
によるアニメーションなどを発表する子供芸術祭を開催する。
◆子供草相撲 WORLD CUP
・国内や外国のワンパク相撲のチームが参加して、子供草相撲の世界一を決める
大会を開く。
◆子供みこし大集合
・神奈川県内の子供みこしが一堂に会し、南足柄の地で一大競演を繰り広げる。
◆子供おまつり広場
・さまざまな遊具を集めた広場を作り、地域の子供やイベントに参加した子供に
楽しんでもらう。
◆三太郎仮装パレード
・金太郎、桃太郎、浦島太郎と、彼らを取り巻く人物や動物に仮装した行列が市
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内をパレードする。
・同時に三太郎にゆかりのある地域の特産品を即売する物産展を開催する。
◆三太郎創作物語絵画展
・金太郎、桃太郎、浦島太郎が協力して悪者をやっつける、3人がいっしょに宇
宙旅行や探検に行くなど、子供たちの自由な発想を活かして物語を作ってもら
い、これを4枚程度の絵物語にする。
◆金太郎凧揚げ大会
・親子で金太郎を絵に描いた凧を作り、凧揚げ大会を実施する。絵柄や揚がり方
を審査して賞を出す。
◆カンカン金太郎
・空き缶を大量に集め、これを使って大きな金太郎の絵を描く。資源のリサイク
ルの一環として行なう。
◆金太郎電車を走らせる
・金太郎の絵を子供より募集し、これを伊豆箱根鉄道の車輌全部に掲示してもら
う。これを“金太郎まつり”の告知にしていく。
◆その他
・こいのぼり大集合、金太郎ショップギャラリー、金太郎シャッターギャラリー
など
(4)農業や工芸、スポーツなどの体験型観光の強化
◆都会に居住している人たちが農業地域に滞在して農業体験や豊かな自然を楽しむ
グリーンツーリズムが日本でも導入されつつある。このようなグリーンツーリズ
ムの考え方に基いて、農業体験を楽しめる宿泊施設を整備していく。
◆何人かの工芸家が在住して制作活動を行なっている地域を“足柄工芸村”として
整備し、観光拠点の一つにしていく。これらの工芸家の工房を利用して、観光客
が工芸体験が出来るようにしていく。また、工房で作られた工芸品は、最乗寺へ
向かう沿道の店舗やビール園の中の地域特産品コーナーで販売していく。
◆夕日の滝や丸太の森周辺には、フィールド・アーチェリーのコースやマウンテン
バイクのコースなどを設置して、自然を満喫できるスポーツが体験できるゾーン
としていく。
◆夕日の滝や地蔵堂周辺は、話題性のある金太郎のモニュメントを設置したり、
“金
太郎街道”を設定して、金太郎に関連する施設や史跡を結び付けて回遊性を強化
していく。
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(5)花の名所づくりの推進
◆ソメイヨシノよりも一足早く3月下旬に咲く“足柄桜”を植樹し、桜の花の時期
を先取りした花の名所を作っていく。そのために、“市民一人一本植樹運動”を展
開して、市民の中から花の名所づくりを盛り上げていく。また、ハイキングコー
スを花の道(例えばコスモスロード)として整備したり、休耕田や荒地を利用し
て南足柄を代表する花であるリンドウやその他の花の群生地を作ったりして、花
を求める観光客を呼び込んでいく。
◆花の名所づくりとともに、ハイキングコース沿いに昆虫と鳥のための公園である
“バイオトーク”を整備する。
◆花の名所やバイオトーク、歴史・自然資源を結ぶハイキングコースの周辺には、
休憩施設を設置し、南足柄の特産料理を提供するとともに、南足柄の各種特産品
を販売する。休憩施設は、豊かな水流を利用した水車小屋にしてこれを一つの名
物にすることも考えられる。また、日曜日などにはハイキングコース沿いに地域
の果物や野菜を販売する直売所を設置する。
◆花の名所やハイキングコースを利用して、定期的にオリエンテーリング競技大会
やウォーキングラリーなどを実施して広い範囲からの集客を図る。このことによ
り、南足柄の豊かな自然を積極的に知らしめていく。
(6)農業と連携した地域の活性化
◆ビール園の開設に伴って、観光バスなどによる来園客が増加するものと予測され
るが、ビール園に来た観光客を、ビール園だけで帰らせるのではなく、地域の果
樹園や竹林、畑などでミカン狩り、イチゴ狩り、竹の子狩り、芋掘りなどを一緒
に楽しんでもらえるようにする。この場合、旅行会社とタイアップし、最乗寺参
拝、富士フィルム、ビール園とミカン狩りなどのコースを組んでもらって団体客
を積極的に呼び込むようにする。
◆ビール園の中に、地域特産品コーナーを設置してもらい、足柄茶、いちじく、柿、
イチゴ、ミカン、栗などの地域農産物や、天狗煎餅、天狗の里、金太郎最中、万
葉の梅などの地域の銘菓、足柄人形などの工芸品を販売する。
◆低農薬や有機栽培の野菜の栽培を奨励し、ビール園で提供する料理の食材として
使ってもらえるように働きかけるとともに、毎週日曜日など定期的にビール園内
でこれらの農産物を“足柄の有機野菜”として即売できるような場所を確保する。
◆花卉などの景観作物栽培の推進、地区別に果物栽培を集約化することによる果樹
の景観作物化、果樹のオーナー制などの導入によって、農業による交流人口の拡
大を図っていく。
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◆グリーンツーリズムによる体験型観光の強化、地域農産物の直売所の開設など、
農業を地域振興に結び付けていく。
(7)観光推進体制の充実とPRの強化
◆南足柄市だけでなく周辺の市町と連携した観光推進体制を充実強化し、ネットワ
ークの中で回遊性を高めていく。
◆観光案内板の整備、新たな観光マップの作成、インターネットによる情報発信、
観光写真展などのイベントによる観光PR、鉄道やバス会社、旅行会社などとの
タイアップによるPRを推進していく。
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7.地域振興ビジョンの具体化に向けて
今回の地域振興ビジョンを具体化していくために、地域振興協議会を設置してさら
に具体的な計画案を作成するとともに、広く市民のコンセンサスを形成していく。ま
た、市民と行政が一体となって事業を推進していくための地域振興推進委員会を設置
していく。
南足柄地域振興ビジョン
地域振興協議会の設置
◆地域住民、商工業者、農業者、行政など幅広い層からなる協議会
を設置し、地域振興ビジョンをもとにさらに具体的な計画案をワ
ークショップ方式で策定していく。
◆協議会の一環として、市民参加の地域振興シンポジウムなどを開
催していく。
地域振興推進委員会の設置
◆地域振興協議会で作成した地域振興の計画案を市民と行政が一
体となって推進していく母体として推進委員会を設置する。
◆一つの推進委員会ですべての事業を推進していくのではなく、事
業ごとに推進委員会を設置して事業を具体化していく。
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南足柄市商工会地域振興ビジョン策定委員会 委員名簿
役 職
委員長
副委員長
座 長
委 員
事務局
氏名
所属
西嶋 泰彦
商工会会長
大川 憲司
商工会副会長
矢後 弘行
大場 保男
中小企業診断士 アドバイザー講師
山口 明
商工会商業部会長
向山 和仁
商工会工業部会長
木村 勝彦
商工会観光部会長
中津川要一
商工会理事
杉崎 栄二
商工会理事
池谷 治義
商工会理事
関野 俊和
商工会理事
鈴木 将文
商工会青年部長
遠藤 弘子
商工会女性部長
滝本 哲郎
神奈川県足柄上地区行政センター 商工課長
加藤 修平
南足柄市企画部参事兼企画課長
田代 儀行
南足柄市産業観光課長
神奈川県商工会連合会
南足柄市商工会
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