カネボウ化粧品スキンケア研究所・研究員が 小田原高等学校で「理科を

2012 年 10 月 12 日
カネボウ化粧品スキンケア研究所・研究員が
小田原高等学校で「理科をテーマにしたキャリア講座」を実施
横浜国立大学が推進する“早期キャリア教育”に協力
株式会社カネボウ化粧品
カネボウ化粧品は、2012 年 10 月9日に、神奈川県立小田原高等学校において、同校の1年生約
320 名を対象とした「理科をテーマにしたキャリア講座」を行いました。
取り組みの経緯
今回の取り組みは、横浜国立大学理工学部が推進する“早期キャリア教育”に賛同し、協力したも
のです。
横浜国立大学は、2008 年より3年間、経済産業省の「産学人材育成パートナーシップ事業」の一
環である「産学連携による神奈川県内高等学校生徒に対する早期工学人材育成プログラム開発事業」
を受託。昨今の「工学部離れ」や、中等教育と産業との乖離を防ぐべく、協力企業の若手技術者を中
心とした高校での講義・実験や企業見学をコーディネートしてきました。受託終了後も、同活動の必
要性を重視、現在は、講義分野を機械、情報、重工業等から薬、化粧品へと広げつつ、独自に活動を
続けています。
当日の様子
当日は、カネボウ化粧品 スキンケア研究所でスキンケア化粧品の処方開発に携わる、主任研究員
の早瀬 基(はやせ もとい)が講師を務めました。肌のしくみや化粧品の役割、さらに、感触や効果
などスキンケア化粧品の特徴を生み出すための様々な処方技術について、簡単な実験を交えながら解
説。さらに、地球環境を守るためのサステナブルな化粧品技術として、自身のライフワークでもある
微生物を用いた発酵生産技術の化粧品処方への応用について紹介しました。
講座の中で、早瀬は、「もともと生物が好きだったのに、いつの間にか化粧品の開発に携わってい
た」としながらも、学生時代に研究に打ち込んだ発酵生産学が、時を経てカネボウ化粧品での製品開
発につながっているエピソードを披露し、「自分のやりたいことを目指す道は1本ではない」と語り
ました。そして、「高い目標に思いを馳せることは大切。私は化粧品づくりにおいて世界一になるこ
とを目標にしている。そんな将来を、皆さんと共に目指したい」と、高校生に呼びかけました。
実施概要
◆ 日
時
2012年10月9日(火)14:30~15:30
◆ 場
所
神奈川県立小田原高等学校
〒250-0045
◆ 対 象
小田原市城山3-26-1
同校に通学している高校1年生約320名
◆ 講義内容
① 肌の仕組み(シワ・シミの加齢変化、紫外線の肌への影響など)と
スキンケア化粧品の役割
② スキンケア化粧品における重要な処方技術「乳化技術」について
実験:様々な条件のもと、乳化剤を用いて水と油を混ぜる
(生徒さん6名によるデモンストレーション)
③ 地球環境を守るサステナブルな素材“発酵生産素材”の化粧品への
応用
④ 学生時代に学んだことが現在の研究に生かされるまで
⑤ これから目指すものについて
◆ 生徒さんの感想
「実験では(一定の条件で水と油と乳化剤を)混ぜる
ことで、どんどん粘度が高くなっていく様子が面白か
った。また、早瀬さんは学生時代に生物を勉強してい
ながら、今は化粧品開発に携わっている。いろんな選
択肢があるんだな、と思いました」
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カネボウ化粧品では、企業の「使命」として「美しさの先に、笑顔を。」を掲げており、美しさの
先に笑顔があふれる幸福な社会の実現に向け、持続的な活動を推進しています。今回の取り組みもそ
の一環です。今後も、地域社会との関わりを通じて、次世代の育成につながる社会活動に取り組んで
いきます。
<参考:カネボウ化粧品の社会貢献活動>
カネボウ化粧品では、企業の「使命」として、
「美しさの先に、笑顔を。」を掲げています。人が化
粧やお手入れによって前向きになり、人との関わりの中で喜びや楽しみを見つけ、美しさが持つ無
限の力を感じ取り、社会に笑顔の連鎖が広がることを、カネボウ化粧品の“存在意義”である「使
命」に込めています。
社会貢献においても、美しさの先に笑顔があふれる幸福な社会の実現に向け持続的な活動を推進し、
「化粧」や「美容」を通じた女性のコミュニティ形成に寄与させていきます。
<カネボウ化粧品の社会貢献活動方針>
①次世代の育成に役立つ活動を行います。
②地域の社会・文化の発展に貢献することを目指した活動を行います。
③持続可能な社会に向けて、環境を守り育てる活動を行います。
④カネボウの持つ資源を有効に活かせる活動を行います。
⑤社会的支援として、バリアフリー社会を推進する活動を行います。
⑥一人ひとりの社員が良き市民として、社会的活動に参加できるような風土を
つくります。
今後も、社会の声に耳を傾け、カネボウ化粧品ならではの資産を有効に活用できる社会貢献活動を
創出していきます。