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Peter G. Peterson 基金のソリューションズ・イニシアティブに参加した 6 グループの政策案(一部)比較
American Enterprise
Institute
1943 年に設立された保守
派の非営利シンクタンク
Bipartisan Policy Center
Howard Baker(共)、Tom
Duschle(民)、Bob Dole
(共)及び George
Mitchell(民)が 2007 年に
超党派で設立した非営利
団体
国内総生産(GDP)の 4%に
固定。
5 年間凍結。その後は
GDP に伴って増加。
農業補助の改革と縮小。
連邦政府年金の改革。
農業補助の改革と縮小。
連邦政府年金の改革。
その他プログラムの予算削
減。
自由裁量予算の 4 年間凍
結。
累進的な消費税に変更。
税基盤の拡大や税率の引
き下げによる税制改革。キ
ャピタルゲインズを通常所
得とみなし、これに課税。
累進的な消費税に変更。
現行の税率体系を、27%の
単一税率に変更。
Center for American
Progress
John Podesta(民)が超保
守派のヘリテージ財団に対
抗すべく 2003 年に設立し
たリベラル派の公共政策研
究機関
Economic Policy Institute
The Heritage Foundation
1986 年に設立されたリベ
ラル派の非営利シンクタン
ク
1973 年設立の超保守派シ
ンクタンク
国防予算
兵器システム及び軍隊配
兵器システム及び軍隊配
備を縮小。
備を縮小。
安全保障全体予算は消費
者物価指数(CPI)+1%。
所得保障、教育、運輸、その他の政府プログラム
農業補助の改革と縮小。
農業補助の改革と縮小。
教育;エネルギー;インフラ
教育;エネルギー;インフラ
整備;貧困撲滅の予算増
整備の予算増額。
額。その他分野の予算削
減。
安全保障以外の自由裁量
予算に上限設置。
個人所得
租税体系を改正し、低所得 中産階級の減税を延長し、
層と中産階級の税率を引き 高所得層の減税を撤廃。キ
下げ。百万長者対象の臨
ャピタルゲインズを通常所
時課徴金を設定。
得とみなし、これに課税。個
人で 50 万ドル以上、夫婦
で 100 万ドル以上の調整
後総所得(adjusted gross
income)に対して 5.4%の
百万長者課徴金を設定。
法人所得
課税控除の撤廃。
国外で得た所得に課税。
Roosevelt Campus
Network
2004 年に設立された米国
初の、学生が運営する政策
研究機関
GDP の 4%に固定。
兵器システム及び軍隊配
備を縮小。
サイバーとリサーチ、及び
対外援助の改革と拡大。
農業補助の改革と縮小。
運輸プログラムを州政府へ
移譲し、その他プログラム
を縮小・撤廃・民営化。
農業補助の改革と縮小。
教育;エネルギー;インフラ
整備の予算増額。
プログラムの大半を 2008
年予算水準まで引下げ。
貧困撲滅基金の拡充。
消費に充てられる全収入源
(普通預金や投資預金から
の純引落額、純借入金を含
む)に課す均一のフラット税
(flat rate)に変更。貯蓄と高
齢者福利は非課税。
米国総所得の百分位数
(percentile)に基づいた、課
税率 9.45%から 36.75%ま
での 6 階層の租税体系に
変更。これにより、高所得
者を除く全ての課税率が低
下。
純現金収入(ネット・キャッシ
ュ・フロー)に課す修正フラッ
ト税に変更。
税率区分(tax bracket)の
課税率を全て、各 3%低
減。
課税控除(tax deduction)
の多くを廃止。寄附金・住
宅ローン利子・扶養・勤労
の控除は維持し、これらを
簡素化。
課税控除の多くを廃止。寄
附金・住宅ローン利子・扶
養・勤労の控除は維持し、
これらを簡素化。
研究税額控除(Research
tax credit)の改正。
ほぼ全ての企業向け税控
除を廃止。
租税支出(Tax Expenditures)
課税控除の多くを廃止。課
寄附金・住宅ローン利子の
税控除(tax deduction)と免 課税控除を税額控除に変
除(exemption)を税額控除
更。残りの控除に上限を設
(tax credit)に変更。
置。給付付き税額控除
(refundable credit)を延長・
拡大。
研究税額控除の延長。
研究税額控除の延長。
課税控除の多くを廃止。寄
附金・住宅ローン利子・勤
労の控除は維持。高等教
育の控除を追加。
住宅ローン利子の課税控
除を廃止。その他について
は控除率を半減。
研究税額除の改正。
企業向け税控除の大半を
廃止。
化石燃料生産補助の廃
化石燃料生産補助の廃
止。
止。
その他の税
炭素税。ガソリン税の引上
炭素税。ガソリン税の引上
げ。
げ。
金融取引および大金融機
金融取引および大金融機
関に課税。
関に課税。
炭素税。
(炭素税?)注 1
贈与遺産税の廃止。
消費税の初期税率を 6.5%
に設定し、これを徐々に引
下げ。
遺産税の改正。
アルコールとタバコの課税
率を引上げ。ネット賭博を
合法化し、これに課税。
炭素税。ガソリン税の廃
止。
金融取引に課税。システミ
ックリスクのある金融機関
を対象とする税制の実施。
贈与遺産税の廃止。
甘味飲料対象の消費税を
導入。
ほぼ全ての消費税を廃止。
(Peter G. Peterson Foundation Solutions Initiative, Comparing Policy Proposals を基にワシントン事務所作成)
注1
Bipartisan Policy Center が昨年 11 月に負債削減消費税(Debt Reduction Sales Tax = DRST)の軽減に役立つ代替資金源を検討した際には、化石
燃料焼却から発生する二酸化炭素排出への課税が大きな支持を得たものの、最終的には炭素税を公式に支持するまでには至っていない。