膝蓋大腿関節障害 - 稲毛整形外科 千葉市

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スポ ツ医学での
初期治療
文光堂
膝蓋骨脱白 は膝蓋骨 を脱白させる先天性解剖学
的異常 になん らかの外力 (大LR四頭筋筋力 も合
む)力功Eわ り,起 こる
発症素 因 と して多 くが あげ られて い るが (表
-1),主 にQ角 の増大 や大腿骨外類 の形成不全,
膝蓋骨高位な どである 具 体的には,ジ ャンプや
方向転換 の ときに下腿が固定 された状態で,上 半
身をお りす膝関節 に対 して,外 反屈曲大醒内旋位
を強制 された ときに外側 へ,脱 白す ることカラ Vヽ
と考えられている (図1)直達外ガによるもの
ではその作用方向に応 じて内nl,外側へ脱臼 しう
るが,ほ とんど力`
細 脱臼である 交 通事故によ
るものでは陸断裂 を伴って膝関節内へ脱臼するこ
ともある
ます脱自の整復が重要である 整 復されるとな
は
痛 軽減する力ヽ 強引に整復力布 なわれると骨軟
骨骨折を起 こす ことがあるので,整 復操作 は愛護
図 1
的に行なう必要がある 脱 白時には著明なた病 を
伴うものの,自 然整復されることも多いため,
因不明の膝関節血腫 (血症 )と して見逃 される
とも少な くない 外 傷などによる初回脱
表 1 発 売茉因
康蓋骨高位
膝関節包の異常 ( 地経, 寮 策な ど)
大魁骨練部の形成不全
藤菫骨の変形
膝関節 のア ライメン ト異常
章
原則 として整復後,ギ プス固定など
試みるべ きである し か し,Q角 増大,
関節不適合 ,大 腿骨顆部7//成不全 な どの脱白
があ り,ギ プス除芸後 も不安感を伴い,ADし
害のある症例にメ
すしては手術を行なうべ きで
千葉大学医学部 整形外科
3弱
臨床スポーツ医学 199'巧 │`臨 時暗刊号
臨床所見の とり方
1 急 性脱臼時
たものは膝外側 に膝章骨 の隆起 をお
資如す る 股 間
節屈曲時,四 頭筋 を弛緩 された状態で膝伸展位に
する と膝蜜骨 は大胆骨外Pllを
越えて容易に整復可
「
能である
では
整復後
膝蓋骨内側に圧病 を認め,多 くは膝
関節 の腫帳,関 節血腫 (8L症)な どを伴 う
2 非 配臼時
膝霊骨の不安定性,外 側への異常可動性 を認め,
脱白に京
iす る不安感 を伴 う 膝 蓋骨 を上か ら圧迫
すると膝霊骨に圧痛,軋 者 を詔める 習 慣性,再
発性脱臼では膝神展位 または屈曲位での擁壼骨 の
脱臼傾向を認め,大 腿四頭筋の姿縮 を見 ることも
ある Q角 は膝蓋骨整復位では多 くの症例で増大
して い る (20度以上)し か し,仲 展位で重脱臼
してい る場合 は, Q角 は著 しく減少する
必要 な検査法
図 3
3 X線
検査
単純正面像,コⅢ
面後 にて膝童骨高位,外 側偏位,
膝整骨形態異常.擁 蓋大胆関筋周囲の合寝化像 な
どを見る 膝 章行軸射像では膝豊骨の形態異常,
膝蓋大腿間飾の適合性 を見 る さ らに軸う
寸像では
骨軟骨骨折の有率 を確認す ることを忘れてはなら
ない
4 関 節造影
造影剤 と空気によるこ重造影 にて転をの状態 を
およそ推危すること力章
で きる さ らに,空 気注入
時膝蓋骨 はさらに舛制 に偏位 し,不 安感 を訴える
こともあ り,診 断の一助 となる 合 軟■骨折のあ
る場合 は剣離部の確認がで きることもある
5 関 節鏡
1 徒 手続査
l
Ba■
。tment or patella
2 Apprehonst。 ,テ ス ト
3 圧
2 外
痛
科的処置
藤関節今刑
骨弘骨骨折 を伴 い,関 飾内 に遊離骨片 のある症
例では鋭視下にこれを摘出すること力i可能である
膝薫骨下面の軟骨面 を観察 し,蔭 葦軟■軟化症の
有無や駄骨損傷 の有無 を確認す る さ らに鏡視下
に外側支有切離 を行なうことも可能である 原 因
不明の膝関節血症では鞭常損傷や半月板断裂 に加
懸床スが一ツ医学 ,い Vo 6臨
時対i」号
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下 肢
不意のをおにて歩行困難 となる力章
,膝 関節tI度
屈曲位 にて屑仲可能である 自 然整復 されなかっ
陸衰骨脱臼
え, 膝 藍看脱白の頻度 も2 ∼ 3 割 程度あることを
忘れてはならない
治療方針
後 の症例に対 しj躍 骨粗面内方移動術 と外側支帯
切離術 および内側関節包驚縮 を行 なう
専門医 に任せるポイン ト,注 意点
1 整 復手技
整復 されずに受診するもの もある力ヽ 整復 は比
較的容易である 投 関師 を屈曲位 に して,大 腿四
頭筋 を弛緩 させた後,藤 関節 を仲展 してやれば,
整復す ることがで きる 落 病 力油 度で,整 復の困
難な症例では,十 分 な麻酔下に整複する
2 初 期治球
初発時には関節内出血力ま
あ り,関 節努刺 にて血
性関怖枝 を認める 損 傷 した膝蓋骨内側 の関節包
の修復の 目的で,ギ プス固定 を 3週 間行なう ギ
プス際去後 は再脱臼防止用のサポー ターを着用 し,
徐 々に 日常生活に復帰 させ る
3 外 科治療 (手術)
手術 は原則 として,慣 性期の症例 に'すして,骨
端線閉鎖前の症例では軟部組織 の処置のみを行な
うべ きである 一 方, Q角 の増大 した,競 線開鎖
―
膝蓋骨脱臼は容易 に整復で きるため,整 復後放
置 されること力沙 な くない さ らに自然整復 され,
膝崩れ と腫腹のみで膝整骨脱臼 と診断 されずに見
逃 されることが ある 初 回脱臼時のギプス固定の
有無 と脱臼回数について見ると脱臼 2回 以下の症
例 では76%力=ギプス固定 を受けているのに対 し,
流白 5回 以上の症例では全例がギプス回定を受け
ていなか ったとの報告があ り,初 回脱臼時の処置
が,予 後 に大 きく影響するので,応 急処置 として
べ きと考える
整復 した後 は専門医の判断をfrpぐ
脱臼再発例 において も軟部組織力引験 するため
に 2∼ 3週 間を要するので藤 関節 を固定すること
は必 要である 不 安感が強 く,ADL障 害のある
ものは将来的に変形性関節症の発生 も考慮 しな く
てはならす。こ のような症例 に対 しては積極的に
手術療法 を行 なうべ きである
臨床スポーツ医学 ワ
30V。 ち臨時町■号