息子の中学受験を終えて 22 期生(2015 年卒) 保護者 納嵜満利子 長かった二月も気がつけば最終週。進学予定校への入学書類も揃って、制服の採寸も済み、 息子は普段と変わらない小学生生活に戻りました。中学受験する生徒が少ない小学校に通って いる息子は、塾通いで、すっかり友達との交流も無くなっていましたが、それは子供の良いと ころ、「受験、終わったよ~」の一声で友達がまた遊びに来るようになりました。 我が家にとって今回の長男の受験は、六年前の長女に次ぐ、「二回目の中学受験」でしたが、 姉とは違い、まだまだ幼い小学生の息子には中学受験の学習ハードルは高く、スタートはした ものの「本当にこれで良いのか?」の連続の日々でした。動画やゲーム、友達と遊ぶのも大好 きな息子は、「勉強は嫌いではないし、やらなくてはいけないのもわかっている」と真面目に 話すのですが、いつも優先するのは「遊び」でした。そして、週末確かめテストのエデュコウ ィークリーで思うような点数が取れず、「がっがり…」そんなことが幾度となく繰り返され、 「なぜ、この状況で勉強しないの?受験もエデュコもいつでも辞めていいんだよ!」との言葉 が度々でましたが、息子は「エデュコは楽しい」らしく、ガンとして辞めませんでした。 大きな山となる六年の夏期講習も朝も早くから夜までいやになるのでは?と思いましたが 「皆が頑張っているし、楽しい」と最後まで通いきりました。それだけでも本当は褒めてあげ るべきだったのかもしれません(苦笑!)。そして息子はもしかしたら、このあたりから少し ずつ、本番に向かっての心の準備が芽生え始めていたのかなと思えるような出来事も後で思い 返すといろいろありました。でも、実際の学習態度は全く変わりなく、受験直前まで私との壮 絶バトルが続きました(笑!) 六年生になると本格的な模擬テストで志望校判定などが出るのですが、このような状況でし たので、結果は厳しいものでした。 「本当に志望校に受かるのだろうか?」 合不合判定テスト結果を見ると溜息がでました。我が家は主人も忙しく、私もフルタイムなの でなかなかじっくり受験の対策ができませんでしたが、先生方が勉強する項目の絞り込みや相 談内容に即した対策を考えてくれたり、時には志望校の相談などを親だけの面談で下打ち合わ せ、先生から息子へのアドバイスとして話してくれたりしました。 こんなキャッチボールが続き、少し受験生らしくなってきたと思ったら、あっという間に一 月、受験本番が始まりました。 今考えると親ができたことは日々の健康管理と本人の気持ちの準備を考えて、最初から「六 日までずっとテストだよ」と刷り込んだこと、六日までの志望校を綿密に決めたことでした。 六年前、姉の時の受験と違い、昨今、ホームページで即日発表が主流で午前受験は夕方には発 表。午後受験も 22 時位には発表があります。また、午後受験や複数回受験もあるので息子の 「合格」には戦略、戦術が問われると感じたからです。 長女の受験ではわからない事が多いまま、塾の先生や娘に任せてしまった事も多くあり、娘 には気持ちの上での負担をかけてしまった経験があるので、出来る限り、事前にできる準備を したり、主人にも私が行けない説明会やエデュコの面談に同席を促したりするようにしました。 そして、学校選びに関しては①出来る限り、アクセスが良い学校。②本人が目標を持ってチ ャレンジできる学校。③将来を見据え、ごまかさずに、努力して勉強できる姿勢作りを「三本 の柱」として学校選びと受験体制を整えるように致しました。志望校選びや勉強の仕方に関し てもエデュコは担当の先生が見えるので、こんなことで困っているとお話し、面談やメールで ご教科ごとのにご相談できたことも大変有難かったです。 ところで、本人にはあまり話していないのですが、今回の受験で、「息子が成長したかも…」 と思った場面がいくつもありました。 二月初日は第一志望、ずっと頑張ってきたあこがれの本命校、でも結果は無情にも合格でき ず…。ずっとうなだれていて「もう行きたくない!」そう言うのではないかと見守っていたと ころ、マッタケに続けてグットタイミングでテッカからの電話で「五つのうち三つ受かればい いんだから、もう一つ受かっているのだからあと二つだよ」と会話、落ち着いたようで「明日、 頑張る!早く寝るよ!」と気持ちが切り替えられ、やる気モードになってきました。そして、 それから毎日がドラマのような涙あり、笑いありの日々でした。 大事な時に熱を出したり、インフルエンザにかかったりする彼が、今回は違いました。一日 目は午前、午後、二回4教科、二日目、午前4教科、午後2教科、三日目、難関校で試験の後、 かなり待って面接、四日目、午前4教科→合格(進学)でしたが、もっと受けたいと追加受験す るほど、体力がついていたのです。これは食事から来るものでもあったようで、午前受験が終 わるとお昼ごはんを食べて、午後受験に向かうのですが、ある日などは「ステーキが食べたい!」 とファミリーレストランへ行くと「大盛りごはん」と「デザート」まで食べていました。ビッ クリ。→(ちょっと気持ち悪くなったようなので皆様は真似しないでくださいね。) タフな息子の姿に「すごいね!」と心の中で思いました。 また、四日目、試験結果から「頑張って目指してきた第一志望校」と「頑張ればなんとか手 が届きそうな志望校」の日程が重なってしまうという問題がおこりました。主人と話し、後悔 しないように「本人に決めさせよう」と息子に促したところ、本人はしばらく悩み、テッカに 会いに行きました。いろいろお話を伺っても、方向は二転三転なかなか決まりませんでした。 でも、テッカがじっくり話してくださったことで、息子は人生最大の選択をし、悩みに悩んで、 「可能性がある学校」を受験校に選びました。そして…その学校に合格。ご縁があったようで す。(今だからそう言えます。) 今回の受験に際し、第一志望には届きませんでしたが、たくさんの素晴らしい体験と勉強を 親子共々させていただいたことに感謝しております。息子もたくさんの友達やエデュコの先生 方、スタッフの皆様と頑張ったことは一生忘れないでしょう。 最後に、息子には「偉かったね!よく頑張ったね」という言葉を贈りたいと思います。
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