藤井寺市民病院 ほっと HOT だより No.89 ストレッチのコツ 運動はしたいが体力に自信がない。そのような方にはストレ ッチをお勧めします。ストレッチの効果は基礎代謝を上げエネ ルギー消費量をアップさせる、外傷を防ぎ運動効率を高める、 柔軟性を高め肉体の老化を予防する、筋肉のやせを抑えるなど の効果があり、運動前後に行うことはもちろんのことストレッ チそのものが良い運動と言えます。そこで今回、下半身の代表的なストレッチに ついて紹介します。 太ももの前の筋肉を伸ばすストレッチ ふくらはぎとアキレス腱 片手で足首をつかみ、かかとを のストレッチ お尻に近づけながらゆっくり 台に両手を突く 足首をもつ 50 ㎝ ぐらい開く ぐらい く 太ももを後方に反らします。も う一方の手は台の上について 体を支えましょう。 やりにくい方は図B下のように 横向きに寝て行いましょう。 後ろの足は 後ろの は 膝を を曲げ げ ない かかとを 床から 離さない さない 図のように足を開い て立ち、ゆっくり前 傾して後ろの足のふ くらはぎとアキレス 腱を伸ばします。 お尻と太もも裏側のストレッチ ひざを胸の方へ 引きつける できるだけ ひざを伸ばす 図は両手で片膝を抱え込 み、お尻の筋肉を伸ばして います。このとき反対側の 足はしっかり伸ばしておき ましょう。 下の図は片方の太ももを手 で固定し、膝を伸ばして太 ももの裏側を伸ばしていま す。 【ストレッチで守ってほしいこと】 ストレッチで守ってほしいこと】 ストレッチを行う上で大切なことは、従来のグイグイ押す様な柔軟体操は避け、 筋肉に程よい緊張を感じるところから痛みを感じない程度まで徐々に強度を増し、 10秒~15秒保持することです。また何気なく行うのではなく、今どこの筋肉 を伸ばしているかを意識することでより良い効果が得られます。呼吸は止めずに 行いましょう。 以上のことを守り、ケガをしない痛みのない体づくりをしましょう。 (リハビリテーション科) 第10回 10回 藤井寺市民病院公開講座(2/28) 藤井寺市民病院公開講座(2/28) 胃カメラ検査のツボ教えます ~楽な胃カメラ検査の㊙と治療のい・ろ・は~ 会場内展示したカメラ すっかりおなじみとなった胃カメラ、しかしながら『しんどいのでは?』と敬 遠されている方も多いのが現状かと思います。そこで今回の公開講座では、その 胃カメラについて正しい知識、得する情報をお伝えしました。 胃カメラの原型は古代イタリア・ポンペイの遺跡から見つかり、現代の胃カメ ラは何と!この日本で誕生しました。そして今や世界的にも内視鏡大国となった 日本、細いカメラやカプセル内視鏡も登場してまいりました。 その胃カメラの検査、決して楽だとは申しませんが、より楽に検査を受けるに はいくつかのポイントがあります。楽な服装(体をしめつけないもの) ・麻酔薬の 効かせ方(のどの奥側に麻酔を効かせる。効きが悪いときは、その旨を告げ、追 加で麻酔スプレーをし、きっちりと麻酔が効いている状態にする。 ) ・検査の姿勢、 何よりも精神的にリラックスすることが一番です。それでも耐え られない方にお勧めなのが、従来の半分の太さになった経鼻内視 鏡と全身麻酔での内視鏡です。メリット(経鼻内視鏡-嘔気が少 なく、画像を見ながら、医師と会話ができる。全身麻酔-わから ないうちに検査が終わる。)も大きいのですが、残念ながらデメリ ットもありますので、担当医とご相談ください。 胃カメラによって、食道、胃、十二指腸にできるがんやその他の様々な病気が 見つかることにより、適切な治療方法が選択できます。また、胃カメラを使った 処置や治療も盛んに行われるようになってきています。例えば、ポリープやがん を取ったり、出血を止めたり、身近には誤飲したもの(入れ歯や薬のケースごと、 魚の骨など)を取り出すことなどにも、胃カメラが活躍します。これらの実例を 写真で細かくご紹介させていただきました。 胃カメラの前には、さらなる可能性が拡がっているのです!検査を受けること で、早期発見、早期治療につながるように、と祈りながら日々、胃カメラ検査を させていただいております。 (外科: 福原 研一朗)
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