LC application data

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No. 101018H(1/1)
December 2014
円二色性検出器および光学分割カラムを用いたワルファリンの検出
Detection of Warfarin using Circular Dichroism Detector and Chiral Column
【はじめに】
ワルファリンは、心筋梗塞症などの血栓塞栓症の治療および予防に用いられる抗凝固剤の一種で、日本ではワルファリンカ
リウムが医薬品として利用されています。また、ワルファリンのエナンチオマー(S-体、R-体)では、体内動態や生理活性が異
なることが知られています。
円二色性検出器(CD検出器)は、円二色性(Circular Dichroism)を示す光学活性物質を、高感度かつ選択性良く測定する
検出器です。1台の検出器で、CDおよびUVクロマトグラムを同時に得ることができ、スペクトル測定も可能なため、より詳細な
光学活性物質の情報を取得可能です。
今回は、CD検出器および光学分割カラムを用いてワルファリンの分析を行いましたので報告します。
Keyword : ワルファリン, エナンチオマー, CD検出器, CHIRALCEL OD-RH
【実験】
[Equipment]
Pump:
Pump option:
Autosampler:
Column oven:
Detector:
[Conditions]
Column:
Eluent A:
Eluent B:
Composition:
Flow rate:
Column temp.:
Wave length:
Response:
Scan speed:
Injection volume:
Standard sample:
PU-4185
DG unit
AS-4050
CO-4060
CD-4095
[Structure]
O
O
OH
Warfarin
H
CH3
O
CHIRALCEL OD-RH (4.6 mmI.D. x 150 mmL, 5 µm)
Phosphoric acid aqueous solution (pH 2.0)
Acetonitrile
Eluent A / B (50 / 50)
0.5 mL/min
25℃
270 nm
1 sec
10 nm/sec
10 mL
200 µg/mL racemic form of warfarin
in eluent A / B (50 / 50)
【結果】
図1 に、ラセミ体のワルファリン標準試料のクロマトグラムを示します。また、図2に、ストップドフローによりCDおよびUV
スペクトルを測定した結果を示します。
2
R-(+)-Warfarin
S-(-)-Warfarin
1
1
2
図1 ワルファリン標準試料のクロマトグラム
上: CD, 下: UV
1: R-(+)-Warfarin, 2: S-(-)-Warfarin
(R-体、S-体単品を測定してピークを同定)
図2 ワルファリン標準試料のスペクトル
上: CD, 下: UV
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