国立健康・栄養研究所のご紹介 国立健康・栄養研究所は 1920年世界初の国立栄養研究所 として設立され、85年の歴史をも ちます。21世紀になりさまざまな 分野でパラダイムの変換が起きて きました。 栄養学の分野でも原因追求から解決志向の研究に変わり、 バブル期のグルメブームで増えた栄養過多による肥満の解消、 子どもの食育、介護予防や高齢者の健康づくりなど、取り組 む課題は増えています。 戦後一貫して行ってきた国民健康・栄養調査は未来への指 針になっています。科学的根拠に基づき、正しい情報によっ て皆様の期待に応えられるように情報センターを立ち上げま した。下図のように「健康食品」の安全情報を発信しています。 皆様のご支援により、日本から世界の栄養学界に貢献でき るような実績を積み、ご期待にそえるようがんばっています。 Health for Allを目指して 沿 革 サイキ 国際産学連携センターの活動 タダス 佐伯 矩 世界に広がるネットワーク ・ WHOとのパートナーシップで世界の栄養問題を考える ・ アジア地域でのパートナーシップによる共同研究 独立行政法人 共同研究と人材育成を通じて「食と健康」を広める Incorporated Administrative Agency 国立健康・栄養研究所 National Institute of Health and Nutrition 産業界とのパートナーシップで研究の成果を社会に活かす (初代所長) 杉本 好一 (2代目) 1940. 12 ~ 1947. 4 米胚子、玄米、粟の消化吸収率、副食物変更による尿中窒素の 配率変化など戦時下の栄養補給を研究。 研究所の知的財産を社会に還元するように 活動しています。 柳 金太郎 (3代目) 1948. 1 ~ 1950. 12 胚芽米効果、病院食、日本人栄養摂取基準量改定、栄養調査を 戦後の混乱期に行った。 有本 邦太郎 (4代目) 1950. 12 ~ 1965. 12 食品分析(1952年栄養改善法による) ビタミンA、B、D、強化米による食生活改善を推進。 地下鉄東西線 早稲田駅出口 理事長 渡邊 昌 1920.9 ~ 1940.12 日本人の栄養要求量を決め、単位式献立法を提案。 日本食品成分総覧、調理食品成分照鑑を作って栄養計算を可能 にした。ビタミンの国際標準を提唱、世界にビタミンを頒布した。 栄養士育成、栄養実務講習会、小学校・工場等の給食を通じて 実学としての栄養学を根づかせた。 国際連盟の要請により、Progress of the Science of Nutrition in Japan (1926年)を発刊。栄養学の父と言われる。 SUBWAY WASEDA ENTRANCE TOZAI LINE 大磯 敏雄 (5代目) 1965. 12 ~ 1974. 2 栄養行政、食品の荷重平均成分表と栄養出納法 アミノ酸、クロレラなど新食品の開発。 「健康食品」の安全性・有効性情報 福井 忠孝 (6代目) 1974. 9 ~ 1981. 4 妊婦・乳児の栄養状態、椰子油、バター、Ca定量 たん白質摂取と学童体位に関する研究。 鈴江 緑衣郎 (7代目) 1981. 4 ~ 1990. 3 ビタミン、Cd毒性、紫外線・放射線の生化学などの研究 都営地下鉄大江戸線 若松河田駅出口 小林 修平 独立行政法人国立健康・栄養研究所 〒162-8636 東京都新宿区戸山1-23-1 TEL.03-3203-5721㈹ FAX.03-3202-3278 ホームページ http://www.nih.go.jp/eiken 科学的根拠に基づいた健康食品の安全性・有効性情報のデータベー スを作成し、公開しています URL:http://hfnet.nih.go.jp/ 交通のご案内 地下鉄 ■ 東西線 早稲田駅下車 徒歩8分 ■ 都営大江戸線 若松河田駅下車 徒歩8分 (8代目) 1990. 4 ~ 1999. 7 スポーツと栄養、栄養とエイジングに関する研究。 SUBWAY WAKAMATSU-KAWADA ENTRANCE TOEI OED LINE 澤 宏紀 (9代目) 1999. 7 ~ 2001. 3 ヒューマンカロリーメーターを導入。独立行政法人化を図った。 生涯を通じた健康づくり ~ 私たちの研究が健康づくりをサポートする ~ 田中 平三 (10代目) 2001. 4 ~ 2005. 3 新しい食事摂取基準を策定。寄付研究部、NR制度、健康食品ネ ットワークをスタートさせた。 分子レベルでの生活習慣病予防の研究 6つの長期計画プログラムを軸に5年計画 のプロジェクトによって研究を進めています。 栄養疫学プログラム 栄養疫学的手法を用いてプロジェクト研究(国民健康・栄養調査、 食事摂取基準、生体指標による疫学調査のエビデンスづくり)を行 っています。 肥満関連遺伝子のmRNAの抽出 健康増進プログラム 身体活動・運動の基礎的研究、健康増進および疾病予防効果に 関して運動ガイドライン、エネルギー代謝、休養プロジェクト研究を 行っています。 栄養素等の生理作用についての 実験的な調査研究 食品中成分の機能と安全性 についての研究 臨床栄養プログラム 臨床の場における治療への栄養学的調査研究を行っています。 特に、メタボリックシンドロームと栄養療法が課題です。 栄養教育プログラム 栄養ケア・マネジメント、生活習慣病予防、食育という、3つのプロ ジェクトで効果的な栄養教育の手法の開発と実証に関する調査研 究を行っています。食育は新しい分野です。 基礎栄養プログラム 生活習慣病予防を分子レベルで解明し、テーラーメイドニュートリシ ョンを目指して、運動・食事療法の基盤研究を行っています。 食品保健機能プログラム 食品成分の分析技術の規格化および食品成分のヒトにおける有効 性について食品分析、補完成分、食品機能プロジェクトにより評価 ・検討しています。 乳幼児期 楽しく食べて健全な発育 妊娠期の栄養は重要です。お 腹の中から食育は始まってい ます。乳児期に「食べる意欲」 と「食べる基礎」がつくられま す。保育所、幼稚園も大事な 食育の場です。 学童期・思春期 より健康的な食習慣を身につ け、将来の生活習慣病を予防 子どもたちが「楽しく食べる子 ども」に成長するよう、学校・ 家庭・地域の協力が大切です。 働き盛り 1に運動、2に食事、 高齢期 自立したイキイキ食生活 しっかり禁煙、最後にクスリ 中高年男性の約半数でメタ ボリックシンドロームによって 健康が損なわれる心配がされ ています。健康づくりには運 動と食事が基本です。 厚生労働省の収去食品の分析 生きがいを持って生活を楽し むためには、バランスのとれた 食事、継続した有酸素運動に よる健康維持が大事です。歯 の健康を保つことで、食事を 楽しめます。 情報センター 国民の健康づくりに役立てるため、「健康食品」の安全性・有効性 情報をはじめ、各種の健康・栄養情報を収集し、エビデンスを検討 して情報提供をしています。また、ニュースレター、オープンハウス等 による広報も行っています。 機能性食品の臨床介入試験 食事や運動のガイドラインのための基盤研究 二重標識水法による エネルギー消費量の測定 ヒューマンカロリーメーターで エネルギー消費量を実測 私たちの研究が貢献したこと (2000年~2005年) 新しい食事摂取基準 国際産学連携センター 国民健康・栄養調査、健康日本21 国際的な学術交流、情報提供並びに民間企業等との共同研究・ 開発等、対外的な事業の企画・運営を行っています。 国際栄養プロジェクト、ニュートラシューティカルズプロジェクト、各種 セミナー開催に加え、栄養情報担当者(NR)の認定・研修も行って います。 日本人の肥満の原因を解明 今後の活動 (2006年~) アジア栄養ネットワークを通じた 世界各国との共同研究 プールでの運動効果測定 運動と食事の相互作用を明らかにして肥満解消、メタ ボリックシンドローム予防のガイドラインづくり 栄養疫学的手法による食と健康のエビデンスづくりと 生活習慣病予防への活用 「健康食品」に関する正しい知識の普及 効果的な栄養教育手法の開発と人材育成 栄養情報担当者(NR)の育成 「健康食品」の効果と安全性を実証 国民健康・栄養調査の集計・分析 ベトナムの小児栄養改善プロジェクトへの協力 詳しい活動は、ホームページをご覧ください。
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