1. 当社は昭和 30 年代からの前身を土台に幾多のトライアンド エラーを積み重ね、世界で初めて、金型補修用ペェイスト溶接 機を開発し、その後も金型洗浄機クリピカエース、金型冷却水 路用洗浄機ウォーターリーマー及びそれらに使用する画期的な 各種洗浄液、溶接材を開発し続けています。 2. 商品紹介 「金型の汚れが取れなくて困る。ブラシで擦ると金型に傷が 付くし、どうしたものか。」以前、当社で溶接機しか販売していなかった頃、ある社員が客先で、こん な声を耳にしました。これが、クリピカエース開発の発端です。ガス汚れのように変色した金型を鋼 の色に戻せないか。ブラッシングなしでゴムや POM のような樹脂のこびり付きが取れないのか。これ が大きな課題でした。 汚れのメカニズムを探ることで、 これらの効果的な除去方法が発見できました。 その集大成とも言えるクリピカエースを今回はご紹介致します。 ●洗浄原理(超音波) 健康器具などにも応用されています。そこで当社は、超音波洗浄に着目しました。水中で超音波 は強いエネルギーをもった音波を発生させるのです。さらにこうした強力超音波の作用としては, 化学反応の促進,高分子の分解,洗浄,かくはん,発熱などの多くの作用がありあらゆる面で洗浄 に優れているのです。特に、発生する超音波の強いエネルギーはこびり付いた固形の汚れに大きな ・洗浄力が強い ・洗浄効果にムラが出やすい ・大きな汚れに効果を発揮 ・洗浄力が弱い ・洗浄効果にムラが出にくい ・くぼんだ箇所の汚れに効果的 ・洗浄力が強い ・洗浄効果にムラが出にくい ・くぼんだ箇所の汚れに効果的 ・大きな汚れにも効果を発揮 力を発揮します。当社では、本田電子工業株式会社様とタイアップし金型洗浄専用の超音波発振機 を開発し、金型にダメージを与えない周波数、汚れを取るためのパワーを持った超音波ユニットを 採用しています。 ●洗浄原理(電気分解洗浄) 電解質の水酸化ナトリウムを電解溶液として直流電流を流すと、電気分解が発生し陰極側から水 素ガスが発生します。このガスを用いて汚れを除去するのが電気分解洗浄です。お客様によく質問 を受けるのですが、陰極側に金型を置くと金型が減っていったり、液中に溶けたり(イオン化)し ないのかと聞かれます。しかし陰極では,物質が電子を受け取る反応(還元反応)が起こり、陽極 では,物質が電子を失う反応(酸化反応)が起こります。その為、陽極側の電極が微妙に目減りす ることはありますが、陰極側にある鋼製の金型が液中に溶けることは、まず考えられませんので、 安心して下さい。 成形を行うことで、金型 の金属組織には、湿気や樹 脂カス、可塑剤などの腐食 の原因になる要素がたく さん含まれています。これ らを超音波洗浄で取るこ とは不可能です。そこで当 社では電気分解の性質を 利用しミクロ単位での洗 浄を可能にしました。 電気分解洗浄では、上の図の様に金属組織に入り込んだミクロの汚れを取り除きます <電解洗浄のメリット> ・手作業や超音波では除去できない金属組織に潜む汚れを簡単に掃除できます ・電解洗浄は金型の腐食を防ぎ、金型の寿命も延ばします ・金属表面からガスを発生させることにより、超音波洗浄の効果を補完します ●洗浄原理(専用洗浄液スーパー102C) トライアンドエラーを繰り返し、超音波洗浄と電気分解洗浄の両立を可能にしたのが、このスー パー102C 洗浄液です。水の 2 倍の浸透性を持ち、狭い隙間に入り込み超音波洗浄の効果を助長し ます。また水酸化ナトリウムを使用することで、電気分解のパワーを高めました。しかし、それで いて劇物の指定を受けることなく、安心してお使い頂ける洗浄液です。 ・劇物の指定外物質 ・95%が水で扱いやすい ・超音波洗浄と電解洗浄を可能に ・液寿命平均 3∼6 ヶ月 ●クリピカエースのメリット ・成形による、樹脂ガスの汚れの除去 ・熱硬化性の樹脂、POM や顔料を含む樹脂、ゴム、マグネシウムなどの汚れの除去 ・金型の腐食を防ぎ、寿命を延ばす ・一度に多くのパーツを洗浄する事ができる ・金型メンテナンスを行う作業員による技量の差が出にくい ●洗浄工程 ・洗浄カゴに洗浄金型をセットしタンクに浸す ・洗浄時間は 5 分∼30 分程度 ・電気分解と超音波洗浄を同時に行います ・銅や真鍮、アルミなどは使えません ・パーツは分解して洗浄します ・洗浄液を洗い流す工程 ・流水洗浄を行い、洗浄液が残らないようにする ・水洗後の錆の発生を防ぎます ・水溶性の防錆剤で、扱いやすい ・クリピカコート E も、水の 2 倍の浸透性を持ちます ・2∼3 分自然乾燥させると、クリピカコート E の防錆皮膜が 張ります。その後、エアブローなどで乾燥させます ・長期保存の場合は、防錆スプレーなどをお使い下さい 3. 新開発!超鏡面金型専用機 触れることすら許されない、超鏡面金型や導光板金型。これらにダメージを与えずに成形中の汚れ を除去できる画期的なシステムです。洗浄液は専用の洗浄液を開発し、液体の洗い染みもつかないよ うな工夫が凝らされています。超音波の周波数だけではなく、波形の出方まで考慮しました。様々な 企業様でモニタリングさせて頂き、着実に実績を伸ばしています。 ・導光板・レンズなどの超鏡面金型専用の洗浄液を開発。新洗浄液スーパ ー102CGH で安心洗浄 ・これまでの電解洗浄、超音波洗浄、洗浄液の 3 つの洗浄力に加え液循環 が洗浄効果に反映。電解値や超音波を強力にせず洗浄効果を上げることに 成功しました ・洗浄槽を設けずに、フラットデッキを採用。金型との極間距離を確認で きるため確実なセッティングが可能に (2004.9.3 (社)西日本プラスチック製品工業協会において、新技術セミナーとして講演予定) お問い合わせ先(帝国ミクロ株式会社 〒537-0014 井上 睦久 氏、 大阪市東成区大今里西 2 丁目 4 番 4 号 電話番号:06-6976-8753、FAX 番号:06-6977-2188、 メールアドレス:[email protected]、URL:http://www.teikokumikuro.co.jp)
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