経絡テストの有用性についてのアンケート調査

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報
全日本鍼灸学会雑誌,
2006年第56巻4号, 636-643
告
経絡テストの有用性についてのアンケート調査
櫻庭 陽1,2,3) 、沢崎健太1,3) 、森山朝正2)
1) 鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部
2) 筑波技術大学 保健科学部
3) 三重大学
大学院医学系研究科
要
旨
【目的】臨床において、治療法ではなく検査法および評価法の目的で用いた経絡テスト
の有用性について調査する。
【方法】対象者は鍼灸治療施設の運動器疾患を訴える患者と治療者である。治療前後に
経絡テストを実施して、その所要時間や感想に関するアンケート調査を行った。
【結果と考察】患者、治療者にとって経絡テストの所要時間は適当であった。また、経
絡テストによって全身から自覚していない不調を検出し、治療後の身体変化を自覚して
いない患者に対して経絡テスト陽性数を用いてその変化を示すことができた。さらに、
患者と治療者から経絡テストに対して肯定的な回答が得られた。以上の結果から、臨床
において検査法および評価法の目的で用いた経絡テストの有用性が示された。
キーワード:経絡テスト、アンケート調査、全身状態、治療効果の指標
Ⅰ.はじめに
おいて診断や治療の方法以外に、様々な活用方法
動作と全身をめぐる経絡との関連に着目して、
が考えられる。今回我々は、運動器疾患の治療に
数種のパターン化された動作によって経絡の異常
を診断して治療にまで至る一連の方法として向野
おける経絡テストの有用性に関して“テスト実施
自体が負担とならないか”、“全身から不調な動
により考案された「経絡テスト」1,2)は、今までに
作を検出することができるか”、“治療の変化を
臨床報告3,4) や全日本鍼灸学会学術大会の鍼灸医学
示す指標となるか”という点に注目し、アンケー
フォーラム(2004)や実技セッション(2005)、
ト調査によってこれを検討した。
スポーツ分野
など広く知られるようになった。
5-7)
また、全身に及ぶパターン化された数種の動作を
Ⅱ.対象と方法
用いる経絡テストの特長を活かして治療法以外に
1.対象
も活用されている。例えば、著者らは各種スポー
対象患者は筑波技術短期大学附属診療所鍼灸外
ツ選手の全身状態を把握する方法として活用して
来(現、筑波技術大学保健科学部附属東西医学統
全日本鍼灸学会学術大会で報告を行い、沢崎らは
経絡テスト動作陽性数を治療効果の指標として用
合医療センター鍼灸施術部門)の初診または 3 ヶ
月以上未受診で、予備問診表で主訴を運動器疾患
いている4) 。以上のように、経絡テストは臨床に
としている患者 49 名(男 30、女 19 名)と、その
筆頭著者連絡先:
櫻庭
陽 〒510-0293 三重県鈴鹿市岸岡町1001-1 鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部
Suzuka University of Medical Science
平成17 年3月12日
1001-1 Kishioka, Suzuka, Japan.
受理日:平成18 年7 月15 日
櫻庭
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陽、他
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鍼灸師(以下、対象治療者)12 名である。本研
応じて、上半身(頚部、背部、肩関節、肘関節、
究に先立ち、同診療所倫理委員会の許諾を得た上
手関節)に不調がある場合を Up、下半身(下腿
で対象患者に対し十分なインフォームドコンセン
部、股関節、膝関節、足関節)にある場合を Lo、
トを行い研究参加に対する同意を書面で得た。
腰部(腰部、臀部)にある場合を Lu と分類した。
さらに患者の訴えに応じて Upのみの群(以下 Up
2.方法(図1)
群)、Lo のみ(以下Lo群)、Lu のみ(以下Lu群)、
事前に方法や判定について十分なトレーニング
を行った経絡テスト実施者が、患者から全身に存
Up と Lo(以下 Up/Lo 群)、Up と Lu(以下 Up/Lu
群 )、 Lo と Lu (以 下 Lo/Lu 群)、 Up と Lo と Lu
在する 不調と主訴に 対する Visual Analog Scale
(以下 All 群)の計 7群に分類した。統計学的有意
(以下 VAS値)を調査して経絡テストを行い、対
差の検定には Wilcoxon signed-rank test を、 統計
象治療者へ経絡テスト結果の報告を行った。その
処理ソフトはStatView-J 5.0 for Macintosh を使用
後、対象治療者は普段通に検査や治療方針を決め
した。
て治療を行った。治療終了後、経絡テスト実施者
は患者に経絡テストとアンケート(経絡テストの
3.経絡テストについて(図2)
所要時間、経絡テストの感想、全身の動きのテス
経絡テストは全 39 種類、左右合計 74 動作を基
トを行うことについての考え、治療後の身体の変
本的には患者が行う。個々の動作に対する陽性判
化、主訴に対する VAS値)を行い、経絡テスト
結果を対象治療者へ報告した。診療終了後、対象
定は向野(1999、2002)1) に準じ、動作時にその
部位やそれ以外の部位に痛みやつっぱり感、違和
治療者は一患者につき毎回アンケート(経絡テス
感やだるさ、あるいは患者の主観以外の変化、す
トの所要時間、経絡テスト結果の参考の程度、治
なわち同じ動作における左右の違いや動作時の表
療効果判定の指標としての有用性、今後の利用に
情の違いを客観的な異常と捉え、これらが出現し
ついて)に回答した。解析時に患者を不調部位に
た場合を陽性とした。
図1 研究方法
左側は患者、右側は治療者に関係すること。下線は治療者以外が対応する。
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Ⅲ.結
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果
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2.経絡テストに関する患者のアンケート(図3
1.経絡テストの所要時間(図3A)
B)
治療前、すなわち初回の所要時間は 3 分以上 4
経絡テストに対する感想は“丁寧に診てもらえ
分未満が 2.0%(1 名)、4 分以上 5 分未満が 4.1%
た”が最も多く(93.9%、46 名)、以下“面倒/難
(2 名)、5 分以上 6 分未満が 36.8% (18 名)、6 分
しい”(4.1%、2 名)、“その他”(2.0%、1 名)
以上 7 分未満が 26.5%(13 名)、7 分以上 8 分未満
だった。また、「全身の動きのテストを行うこと
が 16.3%(8 名)、8分以上 9分未満が6.1%(3名)、
9 分以上10分未満が 8.2%(4 名)であったが、治
についてどう思うか」という問いに対しては“必
要だと思う”が 87.8%(43 名)、“悪い部分だけ
療後には 3 分以上 4 分未満が 38.9%(19 名)、4 分
でよ い”が 2.0% (1 名 )、 “時 々なら良い”が
以上 5 分未満が 26.5%(13 名)、5 分以上 6 分未満
2.0%(1 名)、“どちらでもない”が8.2%(4名)
が26.5%(13名)
、6分以上 7分未満が 6.1%(3名)
、
であった。
7 分以上 8 分未満が 2.0%(1 名)であり、8 分以
上はいなかった。また、所要時間について患者は
3.経絡テストおよび治療による変化に関するア
“ちょうどよい”が多く(89.9%、44 名)、以下
ンケート
“短い”(4.0%、2名)、“長い”(6.1%、3 名)
治療前に調査した全身にある自覚している不調
であり、対象治療者は“ちょうどよい” が多く
部位と経絡テスト陽性数の関係を示す(表 1)。
(83.8%、 41 名)、以下“短い”(4.0%、2 名)、
“長い”(12.2%、6名)であった。
患者の自覚している不調部位は一部または複数に
及び、Up 群が 17 名、Lo 群が 3 名、Lu 群が 2 名、
Up/Lo 群が 3 名、Up/Lu 群が 8 名、Lo/Lu 群が7 名、
All 群が 9 名であった。 さらに各群で自覚してい
図2 経絡テスト
経絡テストの動作(左)と経絡テストの特徴および実施方法(右)を示している。左図
の39 種類、左右合計74 動作を座位、立位、腹臥位、仰臥位で自動(状況に応じて他動)
的に行う。動作を行うことによって動作部位、あるいはそれ以外の部位であっても痛みや
つっぱり感、違和感やだるさなどの自覚的異常や、左右差など検者が客観的に捉えた異常
等を陽性と判定する。
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図3
A.治療前後におけるテスト所要時間とその感想
治療前、後における経絡テストの所要時間(左)、患者と治療者の所要時間に関する
感想(右)を示している。
B.経絡テストに関するアンケートの回答(患者)
経絡テストについての患者の感想(左)、全身の動きのテストを行うことについての
患者の考え(右)を示す。
表1.不調部位と経絡テスト結果の関係
表の左列から、事前のアンケート結果より分類した不調部位群、
訴えた不調部位以外に経絡テストで陽性だった部位があった患者数、
訴えた不調部位以外は経絡テストで陰性だった患者数を示している。
不調部位群
自覚している不調部位
以外に陽性があった
自覚している不調部位
以外は陰性だった
Up
17
14
3
Lo
3
3
0
Lu
2
2
0
Up/Lo
3
3
0
Up/Lu
8
8
0
Lo/Lu
7
6
1
All
9
9
0
計
49
45
4
不調部位
Up:上半身
Lo:下半身
Lu:腰部
All:上半身/下半身/腰部
※数字は人数
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図4 治療後の変化および治療前後の主訴に対するVASと経絡テスト陽性数の変化
上は患者が感じた治療後の変化を示している。下の2つはその感想をもとに分類した主
訴に対するVASの結果(左下)と経絡テスト陽性数の結果(右下)を示している。
図5 経絡テストに関するアンケートの回答(治療者)
上から「治療に経絡テストの結果をどの程度参考にしたか?」(上段)
、「経絡テストは
効果判定に有効だと思いますか?」(中段)、「今後、経絡テストをどのように利用したい
ですか?」
(下段)という質問に対する治療者の回答結果を示している。
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る不調部位と経絡テスト陽性動作との関係をみる
が患者にもわかりやすい”が 3 名と 25 名、 “治
と、すべての群で自覚している不調部位以外で経
療者側の治療効果の判定方法として妥当であると
絡テスト陽性動作が見られ(49 名中 45 名)、Lo、
思う”が 1 名と 19 名、 その他“主訴に対する動
Lu、Up/Lo、Up/Lu、ALL 群ではすべて、Up 群で
作なら”、“運動器疾患なら”、“全身の動作が
は 17 名中 14 名、Lo/Lu 群では 7 名中 6 名の患者で
診られる”(各 1 名)という結果であった(図 5
認められた。
中段)。
つぎに患者が感じた治療後の変化、治療前後に
おける主訴の VAS 値、および経絡テスト陽性数
「今後、経絡テストをどのように利用したいで
すか?」という質問は複数選択式で回答を得てお
変化の結果を示す(図 4)。患者が感じた主訴に
り “治療 効果 判定の 指標に した い”が 30 名、
対する治療後の変化は、 “改善した”が 51.1%
“治療の参考にしたい”が 39 名、“テスト結果
(25 名)、 “変化が あった”が 36.7% (18 名)、
を治療に用いたい”が 18 名、“利用しない”、
“変わらない”が 12.2%(6 名)であった(図 4
“ どちらでもないは ”0 名と いう結果であっ た
上)。これら 3 群を、主訴の VAS値と経絡テスト
(図 5 下段)。 以上の結果は治療例 49 回全てで行
陽性数ごとに示すと (図 4 左下、右下)、“改善
われ、重複してアンケートに回答した対象治療者
した”群では VAS値が治療後に大きく減少して
からも治療ごとに違う回答が得られた。
おり(治療前74、後 34)、経絡テスト陽性数も 15
から 8 に減少していた。同様に“変化があった”
群の VAS値は 67 から 42 に、経絡テスト陽性動作
Ⅳ.考 察
本研究では経絡テスト実施自体が負担とならな
数も 14 から 6 へ減少していた。 “変わらない”
いか、全身から不調な動作を検出することができ
群では VAS値が 55 から 49 とほとんど変化が見ら
るか、治療の変化を示す指標となるかという視点
れなかったが(P<0.18)、経絡テスト陽性数にお
から臨床における経絡テストの有用性を検討した。
いては13から8 と有意に減少した(P<0.03)。
経絡テスト実施による負担について、所要時間は
一度の経験で短縮し(平均 4分 27 秒)、患者の約 9
4.経絡テストに関する対象治療者のアンケート
(図5)
割、対象治療者の8 割以上が時間的な不満を感じ
ていなかった。また、患者の 9 割以上が“丁寧に
「治療に経絡テストの結果をどの程度参考にし
診てもらえた”と好意的であった結果から、経絡
たか」という質問の結果は“治療に生かした”が
61.2%(30 名)、“参考程度”が 32.7%(16 名)、
テストの実施は治療に対する満足度をより高める
というメリットを生むかもしれない。しかし、時
“参考にしなかった”が 6.1%(3 名)であった。
間やテスト動作、意義等に対する不満もあったこ
その理由は複数選択式で回答を得ており“治療に
とを考慮すると、十分なインフォームドコンセン
生かした”、 “参考程度”とした人はそれぞれ
トを行い、その状況に応じて実施の可否を判断す
“テストの陽性所見と疾患の関係が疑われたから”
る必要があるだろう。
が 19 名と 9 名、“全身を診るという点において”
経絡テストによって訴え部位以外の不調動作を
が 13 名と 6 名、“興味があったから”が 8 名と 3
検出できた結果は評価されるべきである(表 1)。
名という結果であった(図 5 上段)。
しかし、本研究結果では臓器等を含めた全身の状
「経絡テストは治療効果判定に有効だと思いま
態を把握できるかについては不明である。身体が
すか?」という質問では“たいへん有効”(4名、
8.2%)と“有効”(35名、71.4%)が 8 割近くを
示す客観的な情報を利用した脈診や舌診同様、経
絡テストも臓器から始まり全身を巡るエネルギー
占め、“あまり有効ではない”、“無効”が 0名、
伝達機構である経絡と全身に及ぶ数種の動作との
“わからない”が 10 名(20.4%) だった。その
関連から構築されているので、検出された動作不
理由は複数選択式で回答を得ており“たいへん有
調が臓器を含めた全身の何らかの異常を反映する
効”、“有効” とした人はそれぞれ“治療効果
可能性は否定できない。この件に関してはさらに
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検証が必要である。また、結果には示していない
用したり、全く新しい方法を開発したりすること
が、訴えている不調部位に関係する経絡テスト動
で患者のための医療に向けて努力していかなけれ
作で陰性になる場合がごく少数あった。自覚して
ばならない。
いる不調は精査されるため、自覚していない不調
を見つけ出すことが未病治を重視する東洋医学に
Ⅴ.結
論
おいて意味のあることと考える。西洋医学でも同
本研究のアンケート調査によって、臨床におい
様で、キネティックチェーン理論8) (全身動作時
の各関節を有機的なつながりと捉え、それらを構
て治療法以外の目的で用いた経絡テストの有用性
が示された。
成する一部に不調があればパフォーマンスや障害
発生に影響するという)がその一例である。以上
謝
辞
のように、臨床では患者の全身状態を診ることが
本研究にご協力いただいた小嶋知正先生(ハリ・
大切であり、その際は、かかる負担を最小限に抑
マッサージ快)、筑波技術大学東西医学統合医療
えなくてはならない。高い技術を必要とせずに短
センターの皆様、田野かおり先生(鈴鹿医療科学
時間で実施できる経絡テストはその一手段として
大学)他、関係者の方々に感謝いたします。
有用であるかもしれない。このことは、“全身を
診る”という理由で経絡テスト結果を治療に反映
し、今後も利用したいとしている多くの治療者の
回答からも推測することができた。
治療後の変化が自覚できず VAS 値の変化もわ
ずかだった患者の経絡テスト陽性数に有意な変化
文
献
1) 向野義人, Gerald Kölbinger, 陳勇. 経絡テス
ト. 第 1 版. 東京. 医歯薬出版. 1999: 1-117.
2) 向野義人. 経絡テストによる診断と鍼治療.
第 1版. 東京. 医歯薬出版. 2002: 1-102.
があった結果や、対象治療者の“治療効果判定に
3) 石丸浩徳, 沢崎健太.冷え症に対する鍼治療の
有効である”、“今後治療効果判定の指標に利用
効果 経絡テストと低周波鍼通電療法の応用.
したい”というアンケート結果から、治療後の身
全日鍼灸会誌. 2002; 52(2): 131-36.
体変化を示す一つの客観化された指標としての経
4) 沢崎健太,木下藤寿,平野修,末藤俊寿,本田達朗,
絡テストの有用性を感じた。臨床では主訴の改善
茂原治,向野義人. 企業内労働者における運
や再発予防を目的として主訴部位以外にも治療対
動器症状への鍼治療の効果と医療費との関連
象が及ぶことが多く、全身もしくは主訴以外の身
体部位に変化が出ることは容易に予想される。し
性に関する検討. 全日鍼灸会誌. 2001; 51(4):
492-99.
かし、患者は主訴の改善を一番に望むため、それ
5) 向野義人. スポーツにおける鍼治療応用の理
以外の部位の変化を見落とすかもしれない。患者
論的背景とその効果機序
自身が治療による変化をある程度客観的に判断で
対するアプローチを中心に 経絡・経穴概念
きる材料を治療者側から提供できれば、臨床にお
からみたアプローチ.臨床スポーツ医学.
ける両者の信頼関係を深める意味においても重要
2001; 18(12): 1329-37.
なことである。
肩・腰部・下肢に
6) 向野義人. スポーツにおける鍼灸応用の理論
医療現場では患者個人を尊重した質の高い医療
的背景とその効果機序 経絡運動学的アプロー
を提供することが求められている。故に、治療に
チを中心に. 臨床スポーツ医学. 2000; 17(9):
おいて患者から理解や信頼を獲得するためには、
患者の負担を最小限にしながら相互に共有できる
1033-42.
7) 本田達朗. スポーツにおける鍼治療の手技と
有益な情報を得て、それを治療に上手く還元する
その適応 経絡テストを用いた鍼治療. 臨床
ことが大切である。本研究ではその一手段として
経絡テストを取り上げて検討を行い、ある程度の
結果を得ることができた。今後も既存の方法を応
スポーツ医学. 2000; 17(9): 1077-88.
8) 信原克哉. 肩の投球障害と投球動作のバイオ
メカニクス. Coaching Clinic. 2003; 12: 6-9.
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Resarch Report
Questionnaire Survey of the Utility of the Meridian Test
SAKURABA Hinata1,2,3) , SAWAZAKI Kenta1,3) , MORIYAMA Tomomasa2)
1) Department of Acupuncture and Moxibustion, Suzuka University of Medical Science
2) Department of Health, Tsukuba University of Technology
3) Mie University Graduate School of Medicine
Abstract
[Objective] We examined whether the meridian test is useful for diagnosis and assessment, other than treatment.
[Method] Participants were patients and therapists in acupuncture and moxibustion facilities. We gave them the
meridian test before and after treatment, and carried out the questionnaire survey for the test time, impressions
and others.
[Results and Discussion] The time of the meridian test was suitable for the patients and therapists. This test
detected unconscious disorders in locomotive organs. It also clarified unconscious therapeutic effects. Furthermore, we obtained affirmative answers on the test from patients and therapists. From these results, it was suggested that the meridian test is a useful method in addition to treatment.
Zen Nippon Shinkyu Gakkai Zasshi (Journal of the Japan Society of Acupuncture and Moxibustion: JJSAM).
2006; 56(4): 636-643. Received 12 May, 2005 Accepted 15 Jul, 2006
Key words: meridian test, questionnaire survey, whole body condition, index of treatment