排水設備要覧の改定箇所(H25.4.1)

排水設備要覧の改定箇所(H25.4.1)
本編
ページ数、行数
変更箇所
P11
下水道排除方式図、図面凡例の訂正
P12
潜熱回収型ガス給湯器のドレン排水について記載
P18
表2の舗装面の流出係数
「0,9」⇒「0.9」
P31
下から 6 行目
「関係」⇒「管径」
P32
21 行目
「伸頂通気管ように」⇒「伸頂通気管のように」
P68
3 行目
「公私ます」⇒「最終ます」
P70
3 行目
「口径 250mm を超える」⇒「口径 250mm 以上の」
開発行為等の排水の協議先について、
P135
分流区域の汚水排除の協議窓口が、下水道計画課になることを記載
表-25-1、表-25-2
P161、162
「水洗便所改造資金借用申請書兼委任状兼借用金償還証書」、「浄化槽廃
止工事資金借用申請書兼借用金償還証書」、「下水道水洗便所改造資金・
浄化槽廃止工事資金償還金口座振替依頼書」の取扱いを変更
P169
11 行目
~12 行目
改行
要綱及び指針
ページ数、行数
表紙
変更箇所
目次を作成
地下排水槽設
置 計 画 の 手 引 記入例の様式の一部変更
き
P3
排水設備書類作成要領
ページ数、行数
変更箇所
P4
トラップますの丸ます(汚水)の図面記号の訂正
P11
作成例図面の雨水管口径の訂正
第2章 排水設備技術指針
図-1
凡例
名古屋市公共下水道排除方式
排除方式
合流式(Ⅰ)
合流式(Ⅱ)
分流式
未計画区域
説
明
汚水・雨水とも下水管へ流す。
汚水は下水管へ流す。雨水は、U字側溝へ流す。
ただし、この施設がない場合は、下水管へ流す。
汚水は、下水管へ流す。
雨水は、U字側溝等の雨水排除施設へ流す。
将来分流式下水道区域とする予定。
11
第2章 排水設備技術指針
(3)汚水と雨水
雨水は自然現象に起因する排水であり、降雨や雪解け水等が該当する。一方、汚水は生活もしく
は事業に起因する排水であり、し尿や雑排水、工場排水等が該当する。
分流式公共下水道に雨水が混入すると降雨時に過剰な下水が流れ込むため、管きょや処理場にお
いて問題が生じる。また、雨水排除施設に汚水が混入すると汚水が公共用水域(河川、海など)に
放流される等水質汚濁問題が生じるため、排水設備において汚水と雨水を確実に分離しなければな
らない。汚水と雨水の分類を以下に示す。
1)汚水
①
水洗便所からの排水(通称「便所汚水」
)
②
台所、風呂場、洗面所、洗濯場からの排水(
「雑排水」と呼ぶ)
③
工場、事業所の生産活動によって生じた排水
④
地下構造物からの湧水を機械排水するもの
⑤
プール排水
⑥
冷却水 (間接冷却水を含む)
⑦
屋外の洗場からの排水 (周囲から雨水の流入がないもの)
ガソリンスタンドなどの自動式洗車装置の排水は汚水として扱う。
⑧
洗濯排水が流される集合住宅等のベランダ排水 (排水系統を汚水、雨水の2系統とする)
⑨
その他、雨水以外の排水※
2)雨水
①
雨水
②
自然に地表へ湧出してくる地下水
③
雪解け水
④
集合住宅のベランダ、通路などの雨水
⑤
野天の擁壁の水抜きからの排水
⑥
ピロティーの雨水
⑦
雨水流出抑制で設置する雨水貯留槽の排水
※潜熱回収型ガス給湯器のドレン排水については、汚水であるが、次の条件を全て満たす場合には、
雨水系統に接続することができる。
1.
設置する「潜熱回収型ガス給湯器」が、一般財団法人日本ガス機器検査協会(JIA)の認証機
器であること。
2.
汚水系統の排水設備への排出が建物等の構造上極めて困難な場合。
3.
近隣周辺の生活環境に悪影響を及ぼすことがないような施工。
(注)
(注)
1)
ドレン排水を直接地先の側溝やベランダ、共用通路等に排水する場合には飛散、溢水防止
の措置を講じること。
12
第2章 排水設備技術指針
2)
側溝ますに滞留する水に起因する害虫が発生しないように、配慮すること。その他、近隣
住宅とのトラブルの原因とならないよう万全を期すること。
(4)排水方法
排水は、原則として自然流下方式とする。ただし、自然流下により排水できな
い場合に限り、ポンプ等により排水することができる。
半地下構造の場合は、下水本管からの下水逆流及び道路面等からの浸入水への
対策を施すこと。
汚水が滞留すると悪臭・詰まりの原因となるため、排水は原則として自然流下方式により排水す
る。ただし、排出先の下水本管や排水路より低い位置から発生する下水の排水は自然流下によるこ
とができないため、ポンプ等による強制排水を行うことができる。
地階を有する構造物は、自然流下によることができない部分 (地階部分) のみをポンプ等による
強制排水とし、その他の部分は自然流下によることとする。
地下または半地下構造とする場合や「洪水・内水ハザードマップ」の内水はん濫における浸水が
想定される場合は、下水本管からの下水の逆流及び道路面等からの浸入水への対策を施す必要があ
り、逆流防止装置の設置や止水板・防火扉の設置などの止水対策を検討する。
(5)材料及び器具
排水設備は、堅固で耐久力を有する構造とし、施工性、経済性、安全性及び耐
震性について配慮すること。
雨水排水設備については、浸透機能を有するものとすることができる。
材料及び器具は、規格品もしくは規格品と同等以上の性能を持つものの中か
ら、現地の状況に適したものを選定すること。
排水設備は半永久的に使用するため、優れた耐久性、耐圧性を有し、部品交換等の維持管理が容
易な材料及び器具を用いることが求められる。そのため、日本工業規格(JIS)、日本下水道協
会規格(JSWAS)、空気調和・衛生工学会規格(SHASE-S)、日本水道協会規格(JWW
A)、日本農林規格(JAS)等の規格に適合したもの、あるいはそれと同等以上の性能を持つも
のを使用するとともに、使用する状況(土質、水質、圧力、温度等)により最適な材料を選定する
ことが必要である。
13
第2章 排水設備技術指針
(6)雨水流出抑制について
1)
雨水流出抑制の概要
雨水流出抑制に関する以下の関連法令に基づき、雨水の貯留浸透施設を設置するものと
する。
(ⅰ)名古屋市雨水流出抑制実施要綱
・市の設置・管理する施設は原則として雨水流出抑制を実施する。
・民間施設等に対し、市は普及啓発に努める。
(ⅱ)特定都市河川浸水被害対策法、許可を必要とする雨水浸透阻害行為の規模等に関
する条例(新川流域、境川流域)
・500 ㎡以上の雨水浸透阻害行為では実施する。
・500 ㎡未満についても実施するように努める。
(ⅲ)都市計画法、名古屋市開発許可等運用基準(住宅都市局開発指導課)
・下水の排出によって開発区域及びその周辺の地域に溢水等による被害が生じるお
それがある場合は、雨水貯留浸透施設の設置等必要な措置を講ずる。
・開発行為に伴い増加する雨水量を抑制する施設の設置に努める。
(ⅳ)名古屋市防災条例
・市の施設では雨水貯留浸透施設を設置する。
・市民及び事業者は雨水浸透施設の設置等に努める。
(ⅴ)市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例(以下、「環境保全条例」と
する)、雨水浸透指針
・市民及び事業者は雨水浸透施設の設置に努める
・雨水が地下に浸透しやすい素材又は構造のものの使用に努める
・開発行為に伴い増加する雨水量を抑制する施設の設置に努める
(ⅰ)について
昭和 62 年 4 月制定の「名古屋市雨水流出抑制実施要綱」が平成 21 年 4 月に改定され、本市の設
置・管理する施設は原則として雨水貯留浸透施設を設置し、民間施設等に対し普及啓発に努めるも
のと規定されている。
また「実施細目」及び「名古屋市雨水流出抑制施設設計指針」において、本市が貯留浸透施
設を設置するにあたっての技術上の基準として、敷地面積 100 ㎡当り 4
の貯留浸透施設を設
けるものとしている。
(ⅱ)について
特定都市河川浸水被害対策法に基づき、新川流域が特定都市河川流域に指定され、平成 18 年 1
月 1 日に施行された。また、許可が必要な雨水浸透阻害行為の規模等に関する条例の制定により、
14
第2章 排水設備技術指針
(3)雨水管きょ及び合流管きょ
1)算定式
雨水管きょの断面は、最大計画雨水流出量で決定する。合流式の管きょは雨水量が汚水量に比べ
非常に大きな割合を占めるため、管きょの大きさは、ほとんど最大計画雨水流出量で決定される。
最大計画雨水流出量の算定式は公共下水道の計画は、1時間 50mm の降雨を対象とした合理式を
採用している。
1
Q =
・C・I・A
360
Q:最大計画雨水流出量(m3/秒)
C:流出係数
I:流達時間内の平均降雨強度(mm/時)
A:排水面積 (ha)
本市の 5 年確率降雨の降雨強度公式は、
430
I
=
(mm/時)
√t+0.86
t:流達時間 (分) = (流入時間 t1) + (流下時間 t2)
t1:流入時間 (分) (雨水が地表を伝わり管きょ内へ流入するまでの時間)
t2:流下時間 (分) (雨水が最上流の管きょ端から懸案地点に到達するまでの時間)
=L/60Vm
L:管きょ延長 (m)、Vm:管きょ内の平均流速 (m/秒)
排水設備の設計においても雨水の流出量は合理式により算定するものとするが、排水設備の場合
は、その多くが排水面積の小さなものであるため、本市では、流達時間を同一として設定し、特別
な場合を除き下記の簡略式により算定するものとする。
排水設備の最大計画雨水流出量算定式
Q = 0.3C・A (m3/秒)
t = 10 分として
1
Q =
430
・
360
・C・A ≒ 0.3C・Aとなる。
√t+0.86
17
第2章 排水設備技術指針
2)流出係数
流出係数とは、降雨量に対し管きょに流入する雨水量の比率を云い、地形や地表上の状態により
異なる。
一般に、ある排水区域の流出係数Cは、表-2に表す屋根や道路等の工種別基礎流出係数 (C’)
と、その排水区域面積 (A) に占めるある工種の面積 (a) の割合 (a/A) との積の総和 (C=Σ
C’・a/A) により求める。
したがって、流出係数の算定のためには、排水区域内の土地の利用形態、すなわち建物、舗装、
緑地等の面積の決定が必要である。
表-2
工
種
別
流
工種別基礎流出係数の標準値
出 係 数
工
種 別
流
出 係 数
根
0.85~0.95
面
0.80~0.90
芝、樹木の多い公園
0.05~0.25
その他の不透面
0.75~0.85
こう配のゆるい山地
0.20~0.40
1.00
こう配の急な山地
0.40~0.60
屋
舗
水
装
面
間
18
地
0.10~0.30
第2章 排水設備技術指針
けのものである。
最も経済的であるが、通気の効果は排水立て管を中心とした範囲に限られる。
器具と排水立て管の距離が比較的短い集合住宅などで用いれば、経済的な方式である。
(2)について
通気管の管径は以下の事項により決定される。
1)管径決定の基本原則
①
ループ通気管の管径
ア
ループ通気管の管径は、排水横枝管と通気立て管とのうち、いずれか小さいほうの管径の1/
2より小さくしてはならない。ただし、その最小管径は 30mm とする。
イ
排水横枝管の逃がし通気管の管径は、それを接続する排水横枝管の管径の1/2より小さくし
てはならない。ただし、その最小管径は 30mm とする。
②
伸頂通気管の管径
伸頂通気管の管径は、排水立て管の管径より小さくしてはならない。
③
各個通気管の管径
各個通気管の管径は、それが接続される排水管の管径の 1/2 より小さくしてはならない。た
だし、その最小管径は 30mm とする。
④
オフセットの逃がし通気管の管径
排水立て管のオフセットの逃がし通気管の管径は、通気立て管と排水立て管とのうち、いずれか
小さいほうの管径以上にしなければならない。
⑤
結合通気管の管径
結合通気管の管径は、通気立て管と排水立て管とのうち、いずれか小さい方の管径以上にしなけ
ればならない。
⑥
地下排水槽の通気管の管径
地下排水槽に設ける通気管の管径は、いかなる場合にも 50mm 以上としなければならない。
3)配管の注意事項
1)設置方法
① 通気立て管の上部
通気立て管の上部は、管径を縮小せずに延長し、その上端を単独で大気中に開口するか、又は最
高位器具あふれ縁から 150mm 以上高い位置で伸頂通気管に接続する。
② 通気立て管の下部
通気立て管の下部は、関係を縮小せずに最低位の排水横枝管より低い位置で排水立て管に接続す
るか、又は排水横主管に接続する。
③ 通気管の末端
屋根又は屋上に開口する通気管の末端は、次による。
ア
屋根を貫通する通気管の末端は、屋根から 200mm 以上立ち上げて大気中に開口する。
イ
屋根を庭園、運動場、物干し場等に使用する場合は、屋上を貫通する通気管は、屋上から2
31
第2章 排水設備技術指針
m以上立ち上げて大気中に開口する。
④ 大気開口部
通気管の大気開口部は、次による。
ア
通気管の末端を、建物の張出し部の下方に開口してはならない。
イ
通気管の末端付近に、その建物や隣接建物の出入口、窓がある場合には、その開口部の上端か
ら 600mm 以上立ち上げて、大気中に開口する。開口部の上端から 600mm 以上立ち上げられ
ない場合は、開口部から水平に3m 以上離さなければならない。
ウ
大気開口部は、維持管理しやすい場所に設けることが望ましい。
2)配管方法
① こう配
すべての通気管は、管内の水滴が自然流下によって流れるような勾配をつけ排水管に接続する。
② 通気管の取出方法
排水横管から通気管を取り出す場合は、排水管断面の垂直中心線上部から 45°以内の角度で取
り出す。
③ 通気横管の位置
通気横管は、その階における最高位の器具のあふれ面より 150mm 以上上方で横走りさせる。や
むをえずそれ以下の高さで横走りさせる場合でも、他の通気枝管又は通気立て管に接続する高さは、
上記の高さ以上とする。
④ 通気弁の設置
吸気機能だけをもつ通気弁(ドルゴ式通気弁等)は、正圧によっては弁ふたが閉じ、立て管系統
では空気の逃げ場がなくなるため、大気開放された伸頂通気管のように正圧緩和の効果は期待でき
ない。したがって、伸頂通気管頂部に通気弁(ドルゴ式通気弁等)を設ける場合には、排水によっ
て生じる過度の正圧を緩和できるように適切に通気管を設置し、空気を逃す必要がある。また、伸
頂通気方式のみによる通気措置をとっている場合は、伸頂通気管頂部に通気弁(ドルゴ式通気弁等)
を設置してはならない。
3)ループ通気
① ループ通気の取出位置
ループ通気管の取出位置は、最上流の器具排水管を排水横枝管に接続した直後の下流側とする。
② ループ通気管の設置方法
ア
ループ通気管は、通気立て管又は伸頂通気管に接続するか、単独で大気中に開口する。
イ
排水横枝管が、分岐された排水横枝管をもつ場合には、分岐された排水横枝管ごとにループ通
気管を設ける。
4)各個通気
① トラップウェア(封水あふれ面)から通気管までの距離
各器具のトラップ封水を保護するため、トラップウェア(封水あふれ面)から通気管までの器具
排水管の距離は、表―5の距離以内とする。
32
第2章 排水設備技術指針
②
①のように開口させることが不適当な場合は、配管で導いた後に同様な方法で開口させる。
(1)の⑥~⑮のような間接排水管は、屋上又は機械室その他の排水口に排水口空間をとって
開口させてもよい。
③
手洗い、洗面、調理等の目的に使用される器具には、間接排水管を開口してはならない。
(4)水受け容器
水受け容器は、トラップを備え、排水が跳ねたりあふれたりしないような形状、容量及び排水口
径をもつものとする。手洗い、洗面、調理等の目的に使用される器具は間接排水管の水受け容器と
兼ねてはならない。
便所、洗面所及び換気のない場所等は避け、常に容易に排水状況が確認できる場所に設置する。
67
第2章 排水設備技術指針
第3節
屋外排水設備
屋外排水設備は、屋内排水設備からの排水を受け、さらに敷地内の建物以外から発生する下水と合わ
せて、敷地内のすべての下水を公共下水道または私道共同排水設備へ流入させるための施設である。本
市では、宅地内の最終ます(本市では「取付ます」という。)より、道路取付管により下水本管へ排出
することとなる。道路境界より敷地内は申請者が維持管理をし、道路取付管は当局の管理としている。
排水設備の技術的な基準は下水道法、下水道法施行令に規定されているもののほか、以下に、本市にお
ける取付管、取付ます、排水管、ますについての技術的な基準について記載する。
1 取付管
本市では、下水道条例第 11 条により「下水道に下水を流入させるために、本市が設置する取付管の
築造、改築、増築または撤去に要する費用は、義務者または使用者からこれを徴収する。
」としており、
取付管工事は受託工事として本市が施工をしている。周辺部の下水道の整備状況、排除方式に合わせた
口径、位置、深さなど考慮した取付管の設計をする必要がある。
(1)個所数と最小管径
原則として、公共下水道への取付は同一敷地内で1個所とする。ただし、多量
の排水を伴う場合は、公共下水道の布設状況等を考慮した上で、2個所以上の取
付を行うことができる。
取付管の最小管径は、合流式及び分流式雨水は 150mm、分流式汚水は 100mm
とする。
排水設備を公共下水道へ接続するためには、宅地内の最下流に必ず取付ますを設置し、公共下水
道へ取付管により排出することとし、同一敷地内では原則として1個所の取り付けとする。ただし、
合流式区域などで多量の下水を排出する場合等で、特定の管きょに多量の下水を排水することで下
流域に影響を与える恐れがあるときには、公共下水道の配管状況等を考慮して2個所以上に分散し
て排水する。
なお、多量の排水を伴う排水設備工事の際には、事前に関係部署との協議を特に綿密に行うこと。
また、土地の形状や建物の配置状況等、やむを得ない事情がある場合は、取付個所を増やすこと
ができる。この場合、方角や縁起などによるものは認められない。
(2)
取付管の管径と排水能力
取付管の口径の 200mm 以下については、こう配を 20‰ (1/50) として排水能力の計算をする。
ただし、取付ますと下水本管の落差が小さく取付管の勾配が小さくなる場合には、その勾配により
取付管の能力評価を行うこととする。なお、250mm 以上については、流速 1.0m/s 程度での流下能
力により設計することとなる。
68
第2章 排水設備技術指針
(3)管径の決定
取付管の口径は、計画下水量を流下させるのを満足する口径を選定する。
分流式における雨水の取付管及び合流式における取付管の管径の選定に際し、
雨水流出量の算定は、原則として合理式による。
取付管は公共下水道であり公道部分については当局が受託工事として施工するが、その管径につ
いては排水設備とともに一連のものとして算定しておく必要がある。
計画下水量の算定で、大規模な場合を除き(排水面積 5,000m2 程度まで)
、雨水流出量について
は合理式の簡略式により算定してよい。
合理式の簡略式
Q
= 0.3 × C × A
(Q:流量(m3/秒)C:流出係数、A:敷地面積(ha))
汚水流出量については、計画時間最大汚水量とする。〈第2章 第 1 節「3 計画下水量」(P.16)
参照。
〉
管径の決定は、マニング公式による流量表(表-12~14)を参考とし、満流時の流量が計画
下水量を上回ることを確認し、また下水本管に取付可能な口径(表-11)であることを確認した
うえで行うこと。
ただし、小規模な排水設備の場合は、屋外排水設備の標準配管(P.79 参照)を参考に流下
能力を満足する取付管を設計することもできる。
取付管に塩ビ管を使用する場合の雨水排水可能な面積を表-10に示す。
表-10
取付管の最大雨水排水面積(塩ビ管、勾配 20‰の場合)
流出係数
C
最大雨水排水面積 A(㎡)
θ150
θ200
0.5
1,900
4,000
0.6
1,600
3,300
0.7
1,300
2,900
0.8
1,200
2,500
0.9
1,000
2,200
69
第2章 排水設備技術指針
マニング公式による流量表を表-12~14に示す。
また、下水本管口径による、取付可能な取付管径を表-11に示す。
表-11
本管口径と取付管口径の組合せ
100mm
150mm
200mm
200mm
○
×
×
250mm
○
○
×
300mm
○
○
○
取付管口径
本管
口径
口径 250mm 以上の取付管が必要となる場合は、大口受託工事となり、取付管を人孔に接続する
こととなる。この場合、口径 200mm 以下の取付管施工と比べ、工期は長期となるため注意が必要
である。またこの時、既設人孔に接続できない場合は、取付管に接続させるための人孔を申請者負
担により新たに設置することとなる。
原則として下水道本管口径の増径は認められないが、やむをえない事情で本管口径の増径が必要
となる場合は、当局管路部設計第二課と協議すること。
70
第4章 排水設備に関する制度と事務手続
4
開発行為等における排水設備工事について
都市計画法に基づく開発行為において、排水設備を設置して下水本管または排
水路等の排水施設に接続する場合、排水施設管理者の同意が必要となるので、本
節「1
承認申請および審査」
の承認申請前に排水の同意を得るものとする。
都市計画法に基づく開発行為の概略は以下の通りであるが、その行為が開発行為等に該当するか
否かについては住宅都市局開発指導課と協議すること。
「開発行為」とは都市計画法第4条第 12 項
で「主に建築物の建築または特定工作物の建設のために行う土地の区画形質の変更」と定義されて
おり、市街化区域で行う 500 ㎡以上の規模のもの等は市長の許可を必要とする。なお、開発許可の
詳細については、「開発許可制度のあらまし」等を参照すること。
許可に際しては、同法第 32 条に基づき「公共施設管理者の同意及び協議」が必要となり、排水
設備の接続先となる下水道または排水路等の管理者の同意が必要となるので、本節「1
承認申請
および審査」に定める承認申請前に排水の同意を得ることとする。なお、排水先となる施設の種類
により協議先が異なるので留意すること。
排水施設に係る開発許可の基準としては、同法第 33 条で「下水を有効に排出するとともに、
その排出によって開発区域及びその周辺の地域に溢水等による被害が生じないような構造及
び能力」と定めており、同法施行令第 26 条に基づき放流先の排水能力によりやむを得ないと
認められるときは雨水貯留浸透施設の設置等、必要な措置を講ずる必要がある。また、その他
の場合においても、本市では開発行為による雨水流出量の増大を抑制するため、「名古屋市雨水流
出抑制施設設計指針」に基づき、雨水排水設備において浸透タイプの雨水ます、排水管の設置のほ
か、雨水貯留施設の設置や透水性舗装の施工などの協力要請を行っている。
<雨水排除の協議先>
①
合流式区域…下水道管理者 = 上下水道局下水道計画課が窓口
②
分流式区域…排水路管理者 = 緑政土木局河川管理課が窓口
汚水排除については、上下水道局下水道計画課が窓口となる
③
市街化調整区域の場合…排水路の管理者が、該当する土地改良区となることがある
<開発行為について>
「開発許可制度のあらまし」等
名古屋市公式ウェブサイト申請書等ダウンロード内
以下のアドレス参照
http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000010339.html
135
第4章 排水設備に関する制度と事務手続
5
特定都市河川流域における雨水浸透阻害行為について
特定都市河川浸水被害対策法、同法施行令、同法施行規則及び許可を必要とす
る雨水浸透阻害行為の規模等に関する条例に基づき、500 ㎡以上の雨水浸透阻害
行為においては市長の許可が必要となる。この許可にあたっては雨水貯留浸透施
設の設置が義務となっており、本節「1 承認申請および審査」~「3 現場検査」
の手続きとは別の手続きが必要となるので雨水排水設備の設置において留意す
るものとする。
特定都市河川浸水被害対策法に基づき、平成 18 年 1 月 1 日から新川流域(本市では北区、西区、
中川区及び港区のそれぞれの一部区域)において、平成 24 年 4 月 1 日から境川流域(本市では緑
区の一部区域)において、500 ㎡以上の雨水浸透阻害行為を行う場合には、雨水貯留浸透施設の設
置が義務付けられている。したがって、雨水排水設備の設置においては本節「1
承認申請および
審査」に定める承認申請前に市長の許可を受けるものとする。
<参考 雨水浸透阻害行為>
宅地等以外の土地において、雨水の浸透を著しく妨げるおそれのある行為
①
宅地等にするために行う土地の形質の変更
②
土地の舗装
③
その他土地からの流出雨水量を増加させるおそれのある行為
・ゴルフ場、運動場その他これらに類する施設(雨水を排除するための排水施設を伴うものに限
る)を新設し、または増設する行為
・ローラーその他これに類する機械施設を用いて土地を締め固める行為(既に締め固められてい
る土地で行われる行為を除く)
<協議先>
雨水浸透阻害行為の許可は緑政土木局河川管理課が行っているが、協議先の窓口は当分の間以下
のとおりとする。
①
下水道供用区域内の合流式区域:上下水道局下水道計画課
②
①以外の区域:緑政土木局河川管理課
<特定都市河川流域の概要・区域及び雨水浸透阻害行為の許可等について>
「特定都市河川浸水被害対策法に関する許可申請」
名古屋市公式ウェブサイト
申請書等ダウンロード内 以下のアドレス参照
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/24-2-9-11-0-0-0-0-0-0.html
なお、雨水貯留浸透施設の設計施工については「雨水浸透阻害行為許可等のための雨水貯留浸透
施設設計・施工技術指針」に基づき実施する。
136
第4章 排水設備に関する制度と事務手続
表-25-1
提出書類一覧表(取付管同時施行又は既設利用の場合)
新設工事を伴う場合の提出部数
内
宅地内改造工事を伴う場合の提出部数
容
同時施行によ 既設の取付管
り取付管を築 を利用する場
くみとり改造工事
貸付利用
浄化槽廃止工事
費用即納
貸付利用
費用即納
提 出 書 類
造する場合
取付管築造工事申請書
(注 1)
合
同時施行 既設利用 同時施行 既設利用 同時施行 既設利用 同時施行 既設利用
1
1
1
1
1
取付管・排水設備・水洗便所工事(承認)申請書
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
排水設備図面
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
下水道水洗便所補助金交付申請書
1(注 2) 1(注 2)
浄化槽廃止工事補助金交付申請書
水洗便所改造資金借用申請書兼委任状兼借用金償
1
1
還証書
浄化槽廃止工事資金借用申請書兼委任状兼借用金
償還証書
印鑑証明書(申請者及び保証人分)
下水道水洗便所改造資金・浄化槽廃止工事資金償還
金口座振替依頼書
(注3)
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
委任状
〔取付管工事費及び関連工事費の納付精算につい
1
1
て他人に代理させる場合〕
委任状
〔分譲マンション等で代表者に補助金申請の権限
1(注 2) 1(注 2)
を委任する場合〕
代理人(選定・変更・廃止)届出書
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
誓約書
下水排出計画書及び建築確認通知書(写)又は計画
通知書(写)
〔関連工事費徴収の場合〕
工事完成届兼使用開始届
請求書 〔名古屋市指定水道工事店協同組合に属し
ない指定排水設備工事店が、貸付金を代理請求する
場合〕
注1 表面は施主に記載・押印してもらい、裏面は施主と相談したうえで記載し、上下水道局管路センター下水工事係に提出します。
注2 建物を取り壊して、それに続いて家屋等の新設を行う場合など、補助金の交付対象になる場合にのみ提出します。通常の新設工
事の場合は、必要ありません。
注3 金融機関へ提出してください。
161
第4章 排水設備に関する制度と事務手続
表-25-2
提出書類一覧表(取付管営業所施行の場合)
宅地内改造工事を伴う場合の提出部数
取付管工事の 新設工事を伴
内
提
出
書
容
みの場合の提 う場合の提出
出部数
類
部数
くみとり改造工事
浄化槽廃止工事
貸付利用
費用即納
貸付利用
費用即納
3
3
3
3
取付管築造工事申請書
3
3
取付管・排水設備・水洗便所工事(承認)申請書
排水設備図面
(2部はコピー (2部はコピー (2部はコピーでも(2部はコピーでも(2部はコピーで(2部はコピーで
でも可)
でも可)
可)
可)
も可)
も可)
3(同上)
3(同上)
3(同上)
3(同上)
3(同上)
3(同上)
1
1
1
1
下水道水洗便所補助金交付申請書
1(注 1)
浄化槽廃止工事補助金交付申請書
水洗便所改造資金借用申請書兼委任状兼借用金償還
1
証書
浄化槽廃止工事資金借用申請書兼委任状兼借用金償
1
還証書
印鑑証明書(申請者及び保証人分)
1
1
1
1
下水道水洗便所改造資金・浄化槽廃止工事資金償還
金口座振替依頼書
(注2)
委任状
1
1
1
1
1
1
1
1(注 1)
1
1
1
1
代理人(選定・変更・廃止)届出書
1
1
1
1
1
1
誓約書
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
〔取付管工事費及び関連工事費の納付精算について
他人に代理させる場合〕
委任状
〔分譲マンション等で代表者に補助金申請の権限を
委任する場合〕
下水排出計画書及び建築確認通知書(写)又は計画
通知書(写)
1
〔関連工事費徴収の場合〕
工事完成届兼使用開始届
請求書 〔名古屋市指定水道工事店協同組合に属し
1
1
ない指定工事店が、貸付金を代理請求する場合〕
注1 建物を取り壊して、それに続いて家屋等の新設を行う場合など、補助金の交付対象になる場合にのみ提出します。通常の新設工
事の場合は、必要ありません。
注2 金融機関へ提出してください。
162
第5章 下水道利用の負担
(2)関連工事費の算定
関連工事費の算定は、一般には次式による。
Mh=Sh×f×(Qh-qh×A)
ここで、Mh:関連工事費の額(円)
Sh:1時間1立方メートル当たりの下水道建設費
f:負担率=1/4
Qh:使用者の時間最大計画汚水排出量(立方メートル/時)
関連工事費はその主旨からして、計画上最も多量に汚水を排出される量により計算することとなっており、取付管を築
造後の経常的な排出量は、一般にこれを下回ることとなる。
qh:面積当り時間最大基準汚水量=10 立方メートル/時/ヘクタール
A:敷地面積(ヘクタール)
またQh<Qd×1/24×2.25の場合は、次式により算出する。
Md=Sd×f×(Qd-qd×A)
Md:関連工事費の額(円)
Sd:1日1立方メートル当たりの下水道建設費
f:負担率=1/4
Qd:使用者の1日の通常の計画汚水排出量(m3/日)
qd:面積当り日平均基準汚水量=107 立方メートル/日/ヘクタール
A:敷地面積(ヘクタール)
上記の計算を行った結果正の数にならない場合は、徴収対象とはならない。
(3)下水排出計画書
前項で示した関連工事費の対象に該当する場合は、取付管工事の申請または排水設備工事の承認
申請を提出する前に「下水排出計画書」を提出しなければならない。
下水排出計画書は、取付管工事や排水設備工事により排出されることとなる下水の量を算定する
ものであり、次の書類を添付する。
1)地上部の排水系統図
2)計画下水量計算書
3)建築関係図書
① 建築確認申請書(コピー)
② 各階建築平面図(用途別床面積を記入)
なお、関連工事費は必要な経費の中で大きな割合を占めることがあるので、建築工事の計画時に、
あるいは排水設備の見積りの前に、給排水設備課と十分打ち合わせておくことが必要である。
169
第5章 下水道利用の負担
4
損傷負担金
損傷負担金とは、公共下水道の施設である下水本管および取付管などを損傷した場合に、その復
旧費用の全部または一部を徴収する負担金をいう。復旧費負担の根拠として下水道法第18条に
「損傷負担金の規定」がある。この規定は、原因者負担の思想に基づくものであり、損傷した行為
とは、それが故意または過失のいずれを問わず結果として施設の損傷があればこれに該当する。
公共下水道施設を損傷する事例としては、次のようなことが挙げられる。
(1)道路における他の埋設物の工事中に誤って下水管を破損するもの。
(2)生コンクリート、油脂類、繊維質を多量に含む排水により下水管を閉塞させるもの。
(3)酸を含む廃水によってヒューム管などのコンクリート構造物を腐食するもの。
もし故意に公共下水道の施設を損傷して下水の流れを妨げた場合には、損傷負担金の徴収ととも
に、「損壊罪」として懲役または罰金の対象となる。
損傷負担金を納入しない場合は、地方税の滞納処分の例によることとされ、差押えおよび強制執
行の対象となる。損傷負担金の決定等に不服がある者は市長に対し審査請求することができる。
なお下水道施設を破損あるいは管きょを閉鎖して、ただちに復旧することが必要な場合には、損
傷負担金の徴収によらず、下水道法第 16 条の規定に基づき、上下水道局承認工事として、原因者
に補修工事、清掃などを行わせることができる。
次項に、損傷負担金に係る概略フローを示す。
170
要綱および指針
目
次
○
私道における共同排水設備工事補助金交付要綱
○
私道における共同排水設備工事補助金交付要綱実施細目
○
宅地内排水ポンプ設備設置工事補助金交付要綱
○
ディスポーザ排水処理システム取扱要綱
○
地下排水槽設置計画の手引き
地下排水槽設置計画書(記入例)
設置場所
建物名称
建物管理者
維持管理者
三の丸三丁目1番 1 号
中区
喫茶名古屋市役所
住所
○○区△△二丁目 1 番1号
住所
○○区△△二丁目 1 番1号
排水槽の種類
汚水槽
雑排水槽
地階部分の日平均排
水量(m3)①
5
40
10
10
1.0
水栓番号
第
地下用途
号
飲食店
氏名
株式会社 アメンボ不動産
氏名
株式会社 下水ビル管理
湧水槽
雨水槽
8.0
9.0
-
1.0×1.0×2.0
1.5×1.5×2.0
3.0×3.0×2.0
-
有効水深(m)
1
1.3
1
-
排水ポンプ台数
2
2
2
-
ポンプ制御方法
タイマー制御
水位設定
水位設定
-
2
2
2
-
地階部分の日給水時
間
(時間)②
有効容量(m3)
≦ ①÷②×2.0~2.5
排水槽の大きさ
幅×長さ×高さ(m)
清掃回数
(回/年)
臭気の発散により生活環境の保全上支障が生じないようにするための措置
例1)即時排水(ポンプ 2 台の交互運転により運転間隔を3分)とする。
例2)汚水・雑排水の滞留時間をそれぞれ 15 分とする。
例3)汚水槽・雑排水槽とも滞留中は、ばっきを行う。
添付書類
1.地階部分の日平均排水量計算書
2.排水槽の構造(平面図、断面図)
3.ポンプ運転フロー図
3
4
②排水設備図面
1.案内図
○方位は北を上とし、原則として排水設備図面の右上に記す。
○縮尺は適宜。
作成例
2.平面図
○縮尺は原則として 1/100 とする。ただし、敷地面積および建築物が相当に大きく、1/100 では
一枚の図面(A1判以内)に収容できない場合は、全体が分かるような縮尺で平面図を作成し、
詳細部については、1/100 で図示する。
○図面への記入事項
1)敷地の区画、建物の簡略な間取
2)排水管きょ
①屋外(屋外へ出た最初のますから下流)
・新設管(実線)と既設管(点線)の区別
・雨水管(緑色)と汚水管(赤色)の区別、管径、管種、こう配および延長
②屋内
・新設管(実線)と既設管(点線)の区別
・横枝管の管径、管種(ただし、貸付金を利用する場合の排水設備図面には、延長も記
入する)
・立上がり管(+)と立下り管(-)の区別、管径、管種、延長
3)ます
・ますの種類、番号、大きさ、深さ、泥だめ深、封水深、蓋の種類
・取付ますの位置(境界杭などの固定点、および公私境界からますの中心までの距離を記
入する)
4)通気管
・立上がり管(+)と立下り管(-)の区別、管径、管種、延長
5)衛生器具、トラップ、掃除口、および便器の種類
6)その他排水に関係する構築物(阻集器、地下排水槽、池、プール、雨水貯留施設など)
3
●平面図の記号
ます類
名
称
記
号
汚水ます
丸ます
ドロップ汚水ます
角ます
丸ます
角ます
雨水ます
丸ます
角ます
記入例
名
称
ドロップ
排水
雨水ます
ヘッダーシステム
丸ます
記
角ます
丸型
角型
浸透ます
丸型
角型
号
記入例
※排水ヘッダーについては、製造メーカーについても併せて明記する。
トラップます
名
称
丸ます
汚水
記
分離ます
角ます
雨水
汚水
雨水
号
記入例
流し・衛生器具類
名
称
記
号
流し類
洗濯機
浴場
大便器
大
大
記入例
4
小便器
小
小
手洗器
洗面器
作成例(分流式・浄化槽廃止)
1.0
N
50-VU 100-VU2.0
4.3
No.4 1.5 400P No.3 3 500P
50-VU
100-VU5.0
No.1
3 750P
75-VU
100
浄
大
No.2
1.5 300P
U 型側溝
100-VU3.0
75-VU
100-VU6.0
No.6 3 400K
100-VU6.0
No.5 3 400K
※雨水系統のます深さは、泥だめを含まない表示とする。
11
3.縦断図
○私道における共同排水設備のほか、排水管が長い、地形が複雑、排水管の勾配が急などの場合
に作成する。
○縦は1/50 または1/100 、横は1/300 ~ 1/600 とする。
4.構造図
○規格品または汎用されている二次製品については省略してもよいが、これら以外の特殊な構造
の施設を必要とする場合は、その構造図の平面図、断面図、詳細図をもって図示する。
阻集器や地下排水槽についても、構造図を図示する。
○原則として、1/10 ~ 1/60 とする。
5.配管系統図
○2階建て以上の建築物で平面図だけでは衛生器具などの配置、排水および通気の配管状態がわ
かりにくい場合には配管系統図により図示する。
○縮尺は適宜
作成例
12