中学校技術・家庭科(家庭分野)における食品安全

小学校家庭科,中学校技術・家庭科(家庭分野)における食品安全,衛生等に関わる指導
「小学校学習指導要領解説 家庭編」(平成20年8月 文部科学省)及び「中学校学習指導要領解説技術・家庭編」(平成20年9月 文部科学省)より
秋田県総合教育センター
<小学校>
家庭科
<中学校>
技術・家庭科(家庭分野)
食品の品質を見分け,用途に応じて選択できること
第2章 B(2)ウ
・【生鮮食品】調理実習で用いる魚,肉,野菜などの食品
を取り上げ,鮮度,品質,衛生などの観点から良否を見
分けることができるようにする。
・【加工食品】身近な食品の原材料や食品添加物,栄養成
分,期間表示,保存方法などの表示を理解して良否を見
分け,選択できるようにする。
・食品の保存方法と保存期間の関係について,食品の腐敗
や食中毒の原因と関連付けて知ることができるようにす
る。
調理に必要な用具や食器の安全で衛生的な取扱い及
びこんろの安全な取扱いができること
第2章 B(3)
・生の魚や肉については調理の基礎的事項を学習してお
安全と衛生に留意し,食品や調理用具等の適切な
管理ができること
第2章 B(3)ア
・魚や肉については,加熱することで衛生的で安全になる
ことに触れる。
らず,鮮度の保持や扱いが難しいので,扱わないよう
・魚や肉などの生の食品の扱いについては,食中毒の予防
にする。生の魚や肉を扱った調理は,中学校において
のために,安全で衛生的な扱い方を工夫できるようにす
行う。
る。
第2章 B(3)オ
・まな板は,水でぬらし,ふきんでふいてから使うこと
や,ふきんと台ふきんを区別して使うことができるよ
・食品によって適切な洗い方があることを理解させる。
・(小学校での学習を踏まえ)ふきんやまな板の衛生的な
取扱いができるようにする。
うにする。
実習おける安全指導について
第3章 3(1)
・調理実習での服装は,清潔で,付いた汚れが分かりや
実習おける安全指導について
第3章 3(2)
・食品を扱う場面では,エプロンや三角巾を着用させて,
すいエプロン等を身に付けさせたり,袖口をまくった
清潔を保つようにするとともに,手洗いを励行させるな
り腕カバーを付けたりするなどして作業に適したもの
ど衛生面に配慮するように指導する。
を用いることや,髪の毛などが食品や調理器具などに
触れないように三角巾を付けるなどの工夫をさせる。
・調理実習の前には手指を十分に洗うなど衛生面にも留
意するように指導する。
・調理用具は使用したらなるべく早く丁寧に洗い,よく
水気を取るようにする。まな板は,使用後,流し水を
かけながら洗い,十分乾燥する。ふきんについては,
洗剤液などで洗い,直射日光に当てて乾燥するなど,
衛生的な扱いに配慮する。
第3章 3(3)
・児童が家庭から食品を持参する場合は,実習の前に指
導者が腐敗していないかにおいや色などを確かめたり,
実習時間までの保管に十分留意したりする。
・生の魚や肉については調理の基礎的事項を学習してお
らず,扱いや衛生面での管理が難しいので用いないよ
うにする。
・卵を用いる場合には新鮮であることを確認し,加熱調
理をするように指導する。