フランス学術情報(平成 24 年 10 月分)

フランス学術情報(平成 24 年 10 月分)
平成 24 年 10 月 17 日
ストラスブール研究連絡センター
フランス高等教育研究省(MESR)
●「高等教育諮問委員会”Assises”記者会見」
2012 年 9 月 20 日、高等教育諮問委員会”Assises”の運営委員会の記者会見が催された。フラ
ンス高等教育研究省の Geneviève Fioraso 大臣は、”Assises”の最初の段階として運営委員会によ
る 85 件の意見聴収の総合評価が作成されたことに満足していると語った。
これを機に、Fioraso 大臣は諮問委員会委員長 Prof. Françoise Barré-Sinoussi 及び運営委員会委
員長 Prof. Vincent Berger に対し、”Assises”がより地域社会経済面や地域社会そのものにとって開
かれたものとなり、また、国と市民と一体となった多様な議論を行えるような場となるよう要請した。
記者会見では、高等教育研究大臣により具体的な 20 の目標が示された。それらは、次の 5 つの
カテゴリーに分類される。
○学業の成功と社会的公平
①職業バカロレア取得者に対する上級技術者養成課程(S.T.S)への、また、技術バカロレア取
得者に対する工業技術短期大学(I.U.T)への 2012 年度入学優先制度の付与
②バカロレア取得後のオリエンテーションと入学手続き改正を実施するために、各地方に公共
機関を設置
③学部及び修士レベルの授業科目提供の簡素化推進
○すべての学生の成功:学生の生活条件
④インフレによる奨学金の水準の再評価及び 2012 年度奨学金支払い保証(10 ヶ月分の支払
い)
⑤大学登録料をインフレ率調整のみの値上げに留める
⑥5 年間に 40,000 軒の学生用住居を新築
⑦地域間平等・住宅省と協力した国レベルの連帯保証制度の準備
⑧厚生省と協力した大学健康センターの設立。今後 2 年間に 30 センターを目標。
○教育におけるイノベーションの成功
⑨2013 年中に特に学部一年生の教育のイノベーションのために、大学で 1,000 の教員の新規
雇用を行う。
⑩教員養成及び教員養成学校における研修改革のための準備、教員を目指す奨学生のため
に 2013 年より 6,000 人の新規教員の雇用を計画。
⑪2012 年秋に e 大学、e ラーニング(授業)の開始
⑫博士号取得者の公的認知と公的職業への就職の促進
○対話と信頼の再発見
⑬高等教育諮問委員会:社会に開かれた委員会、意見交換、対話
⑭CNU(大学国家委員会)による個人の研究者の評価を高等教育諮問委員会の同意が得ら
れるまで中止、科学研究で優れた教員に対する報酬の支払いを延期。
⑮財政困難な大学に対する支援制度の樹立
⑯2013 年より各地方の諸高等教育機関の設備に関する契約*の試験的実施
⑰大学施設改善政策(Opération Campus)における公的機関と私企業間の協力について評価
制度の確立、各地域において大学と地域が大学施設改善計画を新しい資金調達方法で遂行
するための政令の作成
○オープンな研究教育の実施
⑱外国人教員、外国人学生に関する Guéan 通達(2011 年 5 月 31 日発令)の廃止
⑲エラスムスプログラムへの積極的参加の推進、特に 2014 年開始分に関し、20%の学生のモ
ビリティ実現のために、参加者数を現在の 2 倍にする。
⑳外国語教育の強化、学部・修士課程においてイノベーション文化や企業関連の授業科目の
拡大
*各地方の諸高等教育機関の設備に関する契約(Contrats de sites)
各地方における諸高等教育研究機関が地方自治体のイニシアチブで一緒に一つの契約を結び、国や地
方の財源で大学施設の改善や教育プロジェクトの推進をはかる。
・高等教育研究省 “Les Rendez-vous Carnot 2012, un lieu d’échanges entre chercherurs et
industriels”(2012 年 9 月 20 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61563/assises-de-l-enseignement-superieur-et-dela-recherche-premier-bilan.html
・日本学術振興会ストラスブール研究連絡センター「フランス学術情報(平成 23 年 8 月、平成 24 年
6, 7, 9 月分)」
●「2012-2013 年度新学年開始」
2012 年 9 月 18 日、2012 年度新学年開始に伴い、フランス高等教育研究省の Geneviève Fioraso
大臣による会見が行われた。概要は以下のとおり。
「2012 年度、238 万 2,000 人の学生が高等教育機関で学ぶ。この数は、去年より 1.5%(34,000
人)多く、特に大学には学生全体の 58.5%が在籍する。2012 年新学年開始の 9 月は、フランス大統
領によって提唱された「公平な高等教育」の実現を取り戻す時期である。知識レベルの向上、学生
の成功を目指す。」
「「成功」をキーワードとし、次の 5 つの目標を定める。
・過去十年間に悪化した高等教育へのアクセスを民主化し、社会的公平を図る。
・特に住宅、健康の分野から学生生活の改善を図る。
・教育におけるイノベーション改革:ガイダンスによる学生一人一人のカリキュラムの選択と授業科
目の簡素化
・高等教育機関関係者(教員、研究者、職員、すべての関係者)の対話の推進
・開かれた国際協力の成功を目指す:地域間のイニシアチブを活用した地域、ヨーロッパ、国際
協力、国は調整役と国際交流の戦略を進める。」
Fioraso 大臣は、続けて高等教育諮問委員会”Assises”における 20 の目標を示した。(上記参
照)
・フランス高等教育研究省(2012 年 9 月 18 日)“Rentrée étudiante 2012/2013 : Objectif réussite”
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61528/rentree-etudiante-2012-2013-objectif-reuss
ite.html
●「経済社会環境会議による「高等教育の民主化」に関する提言」
2012 年 9 月 25 日、経済社会環境会議(CESE)は「高等教育の民主化の成功:最初の挑戦」と題
した提言を発表した。これを機にフランス高等教育研究省 Geneviève Fioraso 大臣は次のようにコメ
ントしている。
「本会議の提言は、2012 年度の新学年度開始に合わせて高等教育研究省が発表した 20 の目標
*と一致する。学生の成功、特に第一学年における進級率の上昇は高等教育研究省の重要な優
先事項の一つである。高等教育の民主化は学部課程の改革に取り組むことを要求している。それ
ゆえ、本提言が高等教育研究省が最近発表した調書と一致していることは喜ばしい。」
Fioraso 大臣は、また、同年代における高等教育学位の取得率を 50%に引き上げると同時に、学生
の理解力及び成功率を高めることを目標としていると語った。高等教育研究省は 2012 年より本提
言に見られる学士課程での成功のための以下の項目を実施する予定である。
・職業バカロレア取得者に対する上級技術者養成課程(S.T.S)への、また、技術バカロレア取得者
に対する工業技術短期大学(I.U.T)への入学優遇
・バカロレア取得後の入学手続き改正の実施、各地方にオリエンテーションのための公共機関の
設置
・学部・修士学位授与手続きの簡素化
・Vincent Peillon 国民教育大臣と協力した新たな高校から大学への進学システム作り
・2013 年度大学における 1,000 の教員ポスト新規雇用創出
・学生生活の改善:宿舎、健康
・高等教育研究省(2012 年 9 月 25 日)“Remise de l'avis du CESE sur la démocratisation de
l'enseignement supérieur”
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61609/remise-de-l-avis-du-cese-sur-la-democratis
ation-de-l-enseignement-superieur.html
●「2013 年度予算:高等教育研究予算は 2.2%上昇」
2013 年度の高等教育研究関連予算は、前年度より 2.2%上昇し(5 億 1,400 万ユーロ)、229 億
5,000 万ユーロであると発表された。厳しい状況に関わらず、より多くの国民に開かれた質の高い高
等教育を目指すことが認められた結果となった。本予算執行における優先テーマは「すべての学
生の成功と研究とイノベーションにおける投資」である。
・フランス高等教育研究省(2012 年 9 月 28 日)“Budget 2013 : + 2,2% pour l'enseignement supérieur
et la recherche”
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61635/budget-2013-2-2-pour-l-enseignement-sup
erieur-et-la-recherche.html
・フランス高等教育研究省
http://cache.media.enseignementsup-recherche.gouv.fr/file/2013/72/9/Dp_budget_2013_web_22772
9.pdf
●「2020 年までに学生の 6 人に 1 人が企業での研修を実施」
2012 年 10 月 11 日、フランス高等教育研究省 Geneviève Fioraso 大臣は労働・雇用・職業教育・
労使対話大臣付職業教育・職業訓練担当大臣 Thierry Repentin 氏、Schneider Electric 監査評議
会議長の Henri Lachmann 氏と共にパリ郊外の Cergy Pontoise 大学を訪問し、学生が大学のコース
の一環として企業での研修を行う制度について大学関係者と意見交換を行った。Schneider
Electric は協定に基づき学生の職業訓練を実施することに最初に同意した中小企業の一つである。
大学と企業の協力強化は政府の優先事項に定められている。
現在こうした制度を利用する学生は 11 万人であり、うち 5 万人が契約に基づいて企業で研修を
行っている。この数は大学等高等教育機関に所属する学生の 7%でしかない。Fioraso 大臣は特に
学部、修士レベルでより多くの学生、具体的には 2020 年までに学生の 6 人に 1 人が在学中に企業
での研修を経験することを望んでいると語った。
参考資料
・フランス高等教育研究省(2012 年 10 月 11 日)“Un étudiant sur six en alternance à l'horizon 2020”
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid65755/un-etudiant-sur-six-en-alternance-a-l-horiz
on-2020.html
●「”Carnot”研究所の集い」
”Carnot”研究所は 2006 年にフランス高等教育研究省によって、高等教育機関における開発研
究を産業界のイノベーションに結び付けるために設立された研究支援制度だが、2012 年 10 月 3
日、4 日にリヨンにて第五回 Carnot 研究所の集いが行われる。本イベントでは、”Carnot”研究所に
採択されている研究グループの他、公的研究機関、競争力拠点等 R&D 分野の 800 グループがブ
ースを設け研究成果を発表する。さらに、ミーティングやラウンドテーブル、企業からの経験談発表
など、イノベーションを成功させるための”出会い”の場を提供する。
現在”Carnot”研究所に採択されている研究グループは 34 で、25,000 人の研究者がイノベーショ
ン研究に従事している。予算の内訳は、強化研究に 19 億ユーロ、協力構築に 3.5 億ユーロ(うち中
小企業との協力に 6,000 万ユーロ)となっている。
・高等教育研究省 “Les Rendez-vous Carnot 2012, un lieu d’échanges entre chercherurs et
industriels”(2012 年 9 月 12 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61488/les-rendez-vous-carnot-2012-un-lieu-d-ech
anges-entre-chercheurs-et-industriels.html
・日本学術振興会ストラスブール研究連絡センター「フランス学術情報(平成 23 年 5 月分)」
●「Geneviève Fioraso 高等教育研究大臣が京都で開催の STS フォーラムに参加」
2012 年 10 月 5 日~7 日に京都で行われた科学技術フォーラム(STS フォーラム)にフランス高等
教育研究省の Geneviève Fioraso 大臣が参加した。Fioraso 大臣は文部科学大臣の田中真紀子氏
の隣に座り開会式でスピーチを行った他、「欧州・日本科学政策フォーラム」と題したラウンドテーブ
ルにも出席した。今回の来日の目的は、科学、技術、イノベーションの分野で日仏間の協力を強化
することにある。
・高等教育研究省 “Déplacement de Geneviève Fioraso au Japon”(2012 年 10 月 8 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61688/deplacement-de-genevieve-fioraso-au-japo
n.html
・高等教育研究省 “Allocution d’ouveture du S.T.S. forum”(2012 年 10 月 8 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid65717/allocution-d-ouverture-du-s.t.s.-forum.html
フランス高等教育研究省(MESR)、フランス国立研究センター(CNRS)、フランス国立研究機構
(ANR)、ヨーロッパ・リサーチ・カウンシル(ERC)
●「Serge Haroche 博士、ノーベル物理学賞を受賞」
スウェーデン王立科学アカデミーは 2012 年 10 月 9 日、今年のノーベル物理学賞を Serge
Haroche 氏(コレージュ・ド・フランス教授・館長)と David J. Wineland 氏(アメリカ国立標準技術研究
所)に授与すると発表した。Serge Haroche 氏はエコール・ノルマール・シュペリエールを卒業後、パ
リ第六大学(Université Pierre-et-Marie-Curie)で博士号を取得した原子物理学と量子光学の専門
家である。
同氏は、2009 年にフランス科学界で名誉ある賞とされる国立科学研究センター(CNRS)の
Médaille d’Or (金賞)を受賞している他、国立研究機構(ANR)の Programme Blanc やヨーロッパ・
リサーチ・カウンシル(ERC)の Advanced Grant にも採択されている。本受賞を受け、フランス高等
教育研究省 Geneviève Fioraso 大臣は、量子物理学の稀にみる世界の発見を可能とした素晴らし
い研究成果が認められたことに対する喜びと賛辞を述べた。また、CNRS の Alain Fuchs 会長、
ANR、ERC もそれぞれ Serge Haroche 氏の業績を称える談話を発表している。
・ノーベル財団
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/2012/
・フランス高等教育研究省 “Serge Haroche : Prix Nobel de physique 2012” (2012 年 10 月 9 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid65738/serge-haroche-prix-nobel-de-physique-201
2.html
・CNRS “Le CNRS se félicite de l’attribution du prix Nobel de physique 2012 à Serge Haroche,
Médaille d’or 2009 du CNRS”(2012 年 10 月 9 日)
http://www2.cnrs.fr/presse/communique/2815.htm
・ANR “L’ANR félicite Serge Haroche, professeur au Collège de France et à l’ENS, pour l’obtention
du prix Nobel 2012 de physicque” (2012 年 10 月 9 日)
http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/l-anr-felicite-serge-haroche-prof
esseur-au-college-de-france-et-a-l-ens-pour-l-obtention-du-prix-nobel-2012-de-physique/
・ERC “Nobel Prize in Physics 2012 goes to European Research Council grantee” (2012 年 10 月 9
日)
http://erc.europa.eu/sites/default/files/press_release/files/ERC_Press_release_Nobel_Prize_2012.pdf
・Le Monde “Le Nobel de physique à deux maîtres de la lumière”(2012 年 10 月 11 日)
フランス高等教育研究省(MESR)、フランス国立研究センター(CNRS)
●「文化人類学者 Philippe Descola 氏に CNRS の Médaille d’Or 2012」
フランス科学界で栄誉ある CNRS の Médaille d’or 2012 が文化人類学者の Philippe Descola 氏
に授与された。Philippe Descola 氏は、コレージュ・ド・フランス教授で、1960 年 Lévi-Strauss によっ
て始められた社会人類学研究室(コレージュ・ド・フランス、CNRS、EHESS)の室長を務めている。
アマゾンの原住民及び人間社会によって培われた自然との関連性の専門家であるが、次第に自然
と文化の対立を超えて他の社会へと関心を広げ、その研究業績が認められて今回の受賞に至った。
高等教育研究省の Geneviève Fioraso 大臣は、Descola 氏の受賞を称え、人文・社会科学分野を高
等教育研究省の優先分野の一つとして推進すると再確認する談話を発表した。
・高等教育研究省” Geneviève Fioraso félicite Philippe Descola, médaille d’or 2012 du CNRS”
(2012 年 9 月 22 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61578/genevieve-fioraso-felicite-philippe-descola
-medaille-d-or-2012-du-cnrs.html
・CNRS “L’anthropologue Philippe Descola, médaille d’or 2012 du CNRS”(2012 年 9 月 21 日)
http://www2.cnrs.fr/presse/communique/2787.htm
・ CNRS international magazine no. 27 Quarterly October 2012 “ Anthropologist Gets Top
Recognition”
●「2012 年科学の祭典」
2012 年 10 月 10 日~14 日、フランス全土で「科学の祭典」が開催される。同祭典は、高等教育
研究省奨励の下に 1991 年に開始され、科学を出来るだけ多くの人に広めることを目的とした毎年
恒例のイベントである。開始から 20 年以上を経た今年は、すべての市民に開かれた祭典を目指し、
研究室訪問や実験の実演など 3000 以上の無料参加できるイベントが企画されている他、初めてモ
バイル版の広報サイトを開設した。
ストラスブールでも大学やメディア図書館、科学博物館で大勢の市民が参加し、科学の祭典が
行われた。ストラスブール大学の Palais Université では、23 ブースが設置され、考古学の出土品の
説明や医療ロボット、臭いと香辛料等様々なトピックが研究者によって紹介された。
【ストラスブール大学で行われた科学の祭典の模様】
・Fête de la Science http://www.fetedelascience.fr/
・高等教育研究省 “La Fête de la Science accessible sur mobile”(2012 年 9 月 27 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61637/la-fete-de-la-science-accessible-sur-mobile
.html
・高等教育研究省 “La Fête de la Science: lancement de l’édition 2012”(2012 年 10 月 10 日)
http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid65741/fete-de-la-science-lancement-de-l-edition-2
012.html
・CNRS “Fête de la Science 2012”(2012 年 10 月 8 日)
http://www.cnrs.fr/fr/une/actus/2012/20121008-fete-science-2012.html
フランス国立科学研究センター:CNRS
●「ヨーロッパ南天天文台設立 50 周年」
今からちょうど 50 年前の 1962 年 10 月 5 日、ドイツ、ベルギー、フランス、オランダ、スウェーデン
の 5 カ国がヨーロッパ南天天文台(ESO)の設立に関する条約を締結した。50 周年記念のこの日、
フランスの天文学研究機関はシンポジウムを開催し、科学的成果と技術革新の半世紀を振り返っ
た。また、次世代プロジェクトの巨大望遠鏡 E-ELT のような新しい観測機器の導入など、今後の展
望に関する討論も行われた。
・CNRS HP “La France et l'ESO, 50 ans de coopération scientifique en astronomie et d’innovations
technologiques”(2012 年 10 月 5 日)
http://www.insu.cnrs.fr/univers/observer-modeliser/observations-sol/la-france-et-l-eso-50-ans-de-coo
peration-scientifique-en
フランス国立研究機構(ANR)
●「『材料』多国籍研究プログラム(M-ERA-NET)の開始」
ANR は欧州の他の 36 機関と共に、材料研究に関するプログラムを開始する。2012 年 9 月 20
日には、第一回分として「集中計算材料工学(Integrated Computational Materials Engineering)」分
野の募集開始が予定されている。
・ANR “Lancement d’un programme de recherché transnational Matériaux (M-ERA-NET)”(2012 年
9 月 14 日)
http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/lancement-d-un-programme-derecherche-transnational-materiaux-m-era-net/
●「Pascal Arnaud 氏、ANR 社会科学部長に指名」
2012 年 9 月 19 日、Pascale Arnaud 氏が ANR 社会科学部長に指名されたと発表された。Arnaud
氏は、エコール・ノルマール・シュペリエール、Ecole Française de Rome を卒業し、1996 年には研究
者にとって名誉ある Institut Universitaire de France のジュニアメンバーに、2008 年にはシニアメン
バーに選ばれた。現在はリヨン第二大学のローマ社会史の教授である。
・ANR “Nomination de Pascal Arnaud, responsible du départment Sciences Humaines et Sociales”
(2012 年 9 月 19 日)
http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/nomination-de-pascal-arnaud-re
sponsable-du-departement-sciences-humaines-et-sociales/
●「ドイツが ANR のヨーロッパでの第一出資国」
ANR は、2006 年以降 ANR のヨーロッパでの第一出資国がドイツであると発表した。ドイツとの協
力は、多国間プロジェクトの 50%以上、ANR が共同出資している欧州内プロジェクトの 70%以上を
占めている。これらの協力は、主に生命科学、人文・社会科学、環境科学の分野で行われている。
・ANR ”L’Allemagne, premier partenaire européen de l’ANR”(2012 年 9 月 27 日)
http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/l-allemagne-premier-partenaireeuropeen-de-l-anr/
●「ANR と中国国家自然科学基金委員会(NSFC)の協力開始 5 周年」
2012 年 9 月 19 日~20 日パリで中仏共同シンポジウムが開催され、両国から 130 人の科学者が
参加した。ANR と中国国家自然科学基金委員会(NFSC)主催のこのシンポジウムには、2008 年か
ら両機関が共同支援している 41 プロジェクトが参加した。プロジェクトは情報通信科学、ナノサイエ
ンスとナノテクノロジー、材料工学、エネルギー、地質工学、環境工学の分野に渡る。ANR と NFSC
は、この交流を通してこれまでの協力の成功と、2013 年の中仏提携の継続を確認した。
・ANR “Colloque franco-chinois: 5 années de collaboration scientifique entre l’ANR et la NSFC”
(2012 年 9 月 27 日)
http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/colloque-franco-chinois-5-anne
es-de-collaboration-scientifique-entre-lanr-et-la-nsfc/
ヨーロッパ・リサーチ・カウンシル(ERC)
●「研究者の不正行為対策」
キプロスのリマソルで行われた総会において、ERC 科学評議会は科学における不正行為対策
(Scientific Misconduct Strategy)を導入することに合意した。 欧州レベルでは初めて合意されるこ
の対策は、研究における違反疑惑や科学的不正に関するあらゆる申し立てを発見し、処理すること
を目的とする。科学的不正の事例には、偽造データの使用、不適切な著者記載、他人のデータの
盗用などが含まれる。これにより、ERC が不正に対して適切な処理を行うことが可能になり、ERC 内
の競争現場における科学的倫理規範を高水準で維持することが期待される。
・ERC “ERC Scientific Council adopts a Scientific Misconduct Strategy to uphold research integrity
in ERC research projects” (2012 年 10 月 9 日)
http://erc.europa.eu/sites/default/files/press_release/files/ERC_Scmisconduct_Strategy.pdf