☆ワクチンについて ~変更内容のお知らせ~☆ Vol.11 2011. 6. 発行 かどの三条こども診療所 〒 615-0071 京都市右京区山ノ内西裏町 15 番地の 7 【日本脳炎ワクチン】接種停止期間に打てなかった方も打てるようになりました! 今まで接種負担金 300 円が必要でしたが、2011 年4月1日より無料になりました。 TEL; (075)321-0013 URL; http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/kadono/ 日差しが眩しい季節になりました。 もうすぐ夏本番ですが、ご予定はいかがでしょうか。 楽しい夏を迎えるためにも、しっかりご飯を食べて、充分な睡眠をとるようにしま しょう! 今回から、かみの診療所所長・菅野知子医師の『こどもの心の発達について』をシ リーズで紹介します。ぜひ『すまいる vol.4』と合わせてお読み下さい。 3歳~平成7年6月1日生まれの方まで無料になります。 【Hib ワクチン・肺炎球菌ワクチン】髄膜炎を防ぐ大切なワクチンです! 生後2ヶ月から受けられます。2011 年より全て無料になりました。 【子宮頸癌ワクチン】 現在、高校2年生の方のみ、新規接種の受付を行っています。対象以外の新規接種 者の受付については詳しい事が決まり次第ホームページや掲示板にてお知らせいた します。 【MR(麻疹・風疹混合ワクチン)】対象年齢者が増えました! ☆★☆★新しい職員の紹介です☆★☆★ 5月から新しい職員が2人増えました。よろしくお願いします! 第4期は平成6年4月2日生まれ~平成7年4月1日の方が公費で受けられ ます。 ~~~対象年齢の方はぜひご活用下さい~~~ 受付:土田由衣 受付:谷村美幸 5月よりお世話になります。至 色々と初めてのことが多 らない点があるかもしれません く、手際が悪いこともあ が、皆様に笑顔でいて頂けるよ りますが、頑張っていき うに力を尽くしますので、よろ たいと思います。よろし しくお願いします。 くお願いします。 ワクチン外来について 《実施日》 毎月第二火曜日の 14:00 より (完全予約制です) 《ワクチン内容》 DPT(三種混合)、Hib、肺炎球菌ワクチン (同時接種できます) * ご希望の方は前日の 16 時までにお申し込み下さい * 診察は行いませんので、ご注意下さい * ワクチンのみで待ち時間が短いので、お勧めしています * 母子手帳とシャチハタ以外の印鑑を必ずご持参下さい 抱きぐせは気にせずに こどものこころの発達シリーズ 1 赤ちゃんの時に育つ『基本的信頼感』 かみの診療所 所長 菅野知子 一見、未熟な赤ちゃんですが、最近では、自分がどう大切に扱われているか、に関 して、とても敏感に感じ取っていると言われています。抱きぐせなんか気にせずに、 いっぱい抱っこしてあげて下さい。やさしい声かけや、スキンシップ、そしてお母さ んの笑顔がこのこころを育てます。 今回は0歳児から1歳頃の赤ちゃんの時期に育つ心、「基本的信頼感」についてのお話です。 『不快』から『快』への体験 「三ヶ月微笑」「人みしり」は信頼感が育っている証し たとえばきりんや馬の赤ちゃんは、生まれおちてしばらくすると、自分の足で立ち、 母親のおっぱいをさがして、自力で飲み始めますが、人間の赤ちゃんの場合は、生活 のほとんどをお世話してもらわないといけない状態で生まれてきます。 お腹がすくと、赤ちゃんは「不快」な気持ちになって、泣きます。すると、お母さ んが泣き声を聞きつけて、すぐに抱き上げおっぱいを飲ませてくれるので、赤ちゃん は満たされ、気持ちよい「快」の気分になります。このように、「不快」な感情を泣 いて訴えることで、タイミングよくまわりの反応があり、「快」の気分にしてもらえ る、ということのくり返しが、この心「基本的信頼感」を育てます。 3ヵ月頃の赤ちゃんが、だれかれ人を見て「にぃー」と笑うことを「三ヵ月微笑」 と言って、この大切なこころが育ちつつある証しと考えています。また、9ヶ月頃に は、お母さん以外の人には、火が付いたように泣く「人みしり」が始まり、診察室も 大騒ぎになります。が、これも、お母さんや家族とのしっかりした信頼感が育ったか らこそ、それ以外の人に対する不安や警戒心を表現しているので、困った事ではなく て、順調に成長しているなと喜んでください。 しんどい時はSOSをだして 人の一生の土台となる大切なこころ でも赤ちゃんは泣いてばかり・・・どうしたらいいのかわからなくなったり、イラ イラしたり、赤ちゃんがかわいいと思えなくて落ち込んでしまったりすることがある この中には、 「自分は大切にされている大事な存在なんだ」という、自分自身に対す る信頼感と、「まわりの世界も自分にとってよいものなんだ」という、周囲に対する 信頼感の2つが含まれます。 これらがしっかり根付いていると、たとえこれからの人生でどんな事が起こっても、 いい意味で、気楽に「まあ何とかなるだろう」と考えて、安定して生きてゆけるので す。そして、これは、人生のキーワード「自己肯定感」 (こんな自分がやっぱり好き) と思える気持ちにつながっていきます。 かもしれません。でも、私達は親になる特別の授業を受けたわけではないので、そう なって当たり前です。子育てをする中で、だんだんと親になっていけばいいのではな いでしょうか。そして、子育ては決してお母さんひとりがするものではありませんか ら、しんどくなれば、お父さん・お母さん仲間・保健所・診療所など相談機関にいつ でも話を聞いてもらいましょう。そして、一緒に考え合ってゆきましょう。 ~~かみの診療所新聞「ひよこ」第 20 号より抜粋しました~~ *次回の『すまいる vol.12』は1歳~3歳ごろ(乳児期初期)の自立心(自我 の芽ばえ)のお話を掲載予定です*
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