なかどおり 校報 NO19 H26.11.28 巣立ちの像 教育目標「心をつなぎ ☆がんばる子ども ☆かしこい子ども 夢をはぐくむ」 ☆やさしい子ども ☆げんきな子ども 11月20日に行われた全国家庭科教育研究大会では、本 校に200名の教師が授業参観に来校しました。1年生の生 活科、4年生の道徳、5年生の総合を公開しました。 5年生の会場には70名をこえる参加者が入り、子ども達 は緊張感の中でも自分らしく取り組んでいました。1 年生は、お家でのお手伝いを自信をもって実演しまし た。4年生は、家族への感謝の気持ちを自分の言葉で 表現していました。当日は、PTA役員の方々11名 にもお手伝いいただきました。ご協力に感謝いたしま す。ありがとうございました。 本と友だちになろう ~読書はがきの交換を終えて~ ~上学年の人は、お家の人と一緒に読んでみましょう~ 3年生の国語の教科書に、あまんきみこさんの「ちい ちゃんのかげおくり」という作品が載っています。あま んさんは1931年に旧満州(中国)で生まれました。 優しい作品が多く、「おにたのぼうし」「きつねのおきゃ くさま」 「車のいろは空のいろ」 「夕日のしずく」などは、 私も読んだことがあります。 教科書の展示会にでかけたとき、5年生の教科書に「あ まんさんの部屋」という資料が載っていました。その一 部を紹介します(三省堂)。 「わたしのつくえの横に、好きな本ばかりならべてい る古い大きな本だながあります。童話、絵本、民話、小 説、ずい筆などが、ただ『好き』ということだけで集ま 図書館支援員・多田さんの り、雑多にならんでいます。『好き』の色合いはさまざ 3年生への読み聞かせ まです。それで、さまざまな親友が横にいるような気が します。わたしは折にふれて、この親友の世界に出かけています。人は、一生しか生き られないけど、本の世界をもらうことで、二生にも、三生にも、多生にも生きられるこ とを教えてくれたのは、この本だなの親友たちでした」。 「本は友だち」・・・よく言われる言葉です。私もそう思います。あまんさんの言うと おり、皆さんが本と仲良くなって、親友と呼べるような本に出会って、自分の一生はも ちろんのこと、二生にも三生にも、多生にも生きてほしいなと思います。本を読む時間 をつくることで、生活にメリハリが出てきます。そして、物事にじっくり取り組むこと にもつながります。そうすると、何かをするときに、相手の気持ちに気づいて声をかけ たり思いやったりすることができるものです。 子どものよさを見る・・・ピグマリオン効果 来週はもう12月。2014年の締めくくりの月にあたり、「ピグマリオン効果」とい う教育心理学の世界ではよく知られている話題を提供したいと思います。 1964年、ローゼンタールという学者らが、学年のはじめに小学生達にあるテスト をしました。一種の知能検査でしたが、その小学校の教師には、このテストは1年以内 に能力が急上昇する子どもを予測するテストだと説明しておきました。そして、学年の はじめに新しく受け持ちになる教師に、「あなたのクラスでこの一年間に能力が急速に上 昇する可能性の高い子どもたちはこの子たちです。」といって、そのクラスの子ども数人 の名前を書いた紙を渡しました。実は、この子どもたちは無作為にくじ引きで選ばれた 子どもたちで、テストの成績とは何ら関係のない子どもたちでした。もちろん子ども自 身には知らせないように配慮してありました。 そして、一学期、二学期と経過してから調べたところ、能力が上昇するはずだと伝え られていた子どもたちは、実際に学業成績や知能指数までも上昇している傾向があった のです。なぜこのような結果になったのか。これといった理由は考えられないことから、 教師が「この子は、この学年の間にぐんと伸びるはずだ」という期待の効果によって、 著しい伸びを示したのではないかと考えられました(興味のある方は、ネットで検索し てみてください)。 ただ、この実験にはいくつかの批判もあります。それは、専門的すぎて紹介できませ んが、この例から言えることは、子どもを評価する教師や親は,子どものよさを掘り起 こすような見方をして,あたたかい眼差しを向けていく姿勢が大事ということです。 12月に教育相談や面談が予定されておりますが、学校と保護者の皆様とが、子ども たちの成長ために、より一層協力していきたいと思っております。気になることは小さ なことでも担任等に遠慮なくご相談してくださるようにお願いいたします。 ← 2年学級活動 1,2年生がクラリ ネットのすばらしい 演奏を聴きました。 (11/25) ふわふわことば・チクチクことば(11/27) 11月7日の読売新聞「ぷらざ」に、茨城県の36歳のお母さんが、次のような文章 を投稿していました。読んでみてください。 朝から冷たい雨が降り続いていた日、小学1年の次男が帰ってくるなり、 「筆箱を落としてぬ れちゃった」と言う。ランドセルに入っている筆箱をなぜ落としたのか聞くと、下校中に同じ 1年生の友達が転んで血が出ているのを見て、筆箱にカットバンを入れていたのを思い出した のだという。でも、ランドセルから取り出そうして、雨にぬれた地面に落としたそうなのだ。 たっぷり水にぬれた筆箱と、そのせいで所々ぬれた教科書やドリルを見て、私は「ああ~」 とため息をついてしまった。しかし、それを聞いていた小学3年の長男は「いいことをしたね」 と次男に話しかけた。私ははっとして、褒めるよりもため息をついてしまったことを恥ずかし く思った。長男の言葉に「うん」とうれしそうに返事をしていた次男。ぬれた鉛筆を一つ一つ ふきながら、他人を思いやる優しい子に育ってくれていることをうれしく思った。
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