医療心理学 [医療薬学科]2 年次 (前期) 1 単位(必修) 講義 小川芳男 〔授業概要および目標〕 近年, 患者の立場や心理を配慮した患者中心の医療が, 医療における常識として社会に定着するようになった。そこ で, 本教科では, まず患者である人間一般についての心理学的知見を紹介する。つぎに患者に対する正確な認知・理解を阻害する要因ついて 探究する。さらに患者の心理とその援助方法について解説する。最後に医療現場での患者への対応の仕方を具体的に教示し, 以て医療の人間 化・効率化に資することを, その目的とする。 〔授業計画〕前期 回 項目 到達目標(授業内容) 方略 コアカリ SBO 番号 1 2 3 4 人間性の理解 1 感情、知性(知能)、理性、意志 人間性の理解 2 欲求と適応、性格の意義・構成 人間性の理解 3 性格の分類・疾患、共感的理解 認知・理解の阻害要 因 1 スキーマ、ヒューリスティック、帰属過程 5 認知・理解の阻害要 因 2 ステレオタイプ、初頭効果、ハロー効果 6 認知・理解の阻害要 因 3 対比効果、寛容効果、ピグマリオン効果 7 8 9 患者の心理 1 一般的傾向、子どもの心理、青年の心理 患者の心理 2 成人の心理、老人の心理 患者の心理的援助 1 カウンセリング、行動療法 A(3)3-1 A(3)3-1 A(3)3-2 10 患者の心理的援助 2 精神分析療法、認知行動療法 A(3)3-2 11 患者の心理的援助 3 自律訓練療法、森田療法 A(3)3-2 12 医療現場での対応 1 医療人の風貌、患者への問いかけ 13 医療現場での対応 2 患者への説明・指示 14 試験 授業内容の理解状況の調査 〔評価方法と基準〕試験、出欠状況、受講態度等による総合評価 〔学生の質問への対応〕教務課に設置したノートに記入 〔教科書〕小川芳男(2007)『医療心理学』北樹出版 〔参考書〕小川芳男『健康と在り方の心理学』北樹出版 ─1─
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