お弁当をチョイス! 今回、おいらーくでは芹澤先生の訪問に合わせ「どうなるとその人が幸せなのかを考える会」 (勉強会)を開催しました。 現在、 「利用者さんの夢を叶える」という取り組み(具体的にはある利用者さんが 6 月に海釣りに行けるようアプロー チしている)を今年度から始めたえくぼ東雁来の DT がパワーアップするようにと、今アプローチしている海釣りの 山田 由美(複合型サービス事業所 なごみ所長) 方の経過報告と、事前に実際の利用者様をえくぼ東雁来の職員が DT アセスメントシートを使ってアセスメントした ごみは な 情報を基にゴール、アプローチ方法、プログラムを検討(ディスカッション)し最後はポスター作成をして発表する(2 グループに分かれ同じ事例を検討しました)という内容で勉強会を行いましたので報告させて頂きます。 いうことから外出は家族と一緒に出掛けるということが基本となっ ています。しかし、認知度が重かったり身体介助が必要な方は外出 どうなるとその人が幸せなのかを考える会 え くぼ東雁来では、一昨年 10 月の SONS セッションを行って以来、 したくても、その機会がほとんどないことから、デイサービス内の 行事として「お花見外出レク」を企画しました。 お花見といえば 花より団子 外でお弁当を食べようということ 藤田 善子( えくぼ東雁来 ) で参加する利用者様にお弁当屋さんのチラシを見てもらいながら食 第 2 回目の勉強会です。今回は、事例の経過報告とディスカッション べたいお弁当を選んで頂きまし 形式を用いた事例検討を発表する時間でした。 た。日頃の食事メニューにはな 1 つ目は、現在進行形である、DT を意識した取り組み事例の経過報 いステーキがのったお弁当や色 告です。こちらは、ケアワーカー(以下 CW)が担当する利用者様に対 して、CW の個人目標と、ケアプランでの目標が合致したケースで、病 気を受け入れられず、日頃意欲や楽しみがない利用者様が、釣り好き との情報からお互いの目標を「魚釣りに行きましょう」と、計画をた てました。日頃のリハビリの重要性からマシーンを使用、住宅内での 歩行、職員達からの励ましなど、目標に向けての取り組みを行い、日々 とりどりの幕の内弁当を見て ダイバージョナル セラピー (DT) Vol.3 通信 頑張られています。実行予定は、6 月 28 日で、日頃のリハビリ成果を それぞれが発表し、同じ視点、仲間作りの意識、家族、職員の巻き込み、 その人の思い、可能性、生き生きとした表情が想像できる計画でした。 芹澤先生からのアドバイスの一つとして、エプロンを作るにあたり、 ただ生地を用意するのではなく、いろいろな生地のサンプル表を作る ことによって、視覚、触感、季節感等から選ぶことができるといった 広がりを学びました。 今回、アセスメントの情報量や、利用者様の現状に満足せず更なる 向上を目指す必要性など現場の課題も再確認できました。研修の場だ けで終わらせず、是非、現場で実現したい、このディスカッションを、 現場に取り入れたい、楽しかったと言える貴重な時間でした。 した。 たが、住宅に戻り食堂にてご自分で選ばれたお弁当をおいしく頂い ておりました。食べたい物を選んで れた DT 用のアセスメント表を作成し、アセスメント表を基に、2 つの トが詳細でしたので、短い時間ながらもテンポよく進行できました。 車の手配の関係で2日間行いま ことで大通り公園∼北海道神宮コースのドライブに変更になりまし 2 つ目は、事例検討です。利用者様を決め、担当 CW が事前に用意さ も作成に参加して頂き 4 通りの計画が出来上がりました。アセスメン 外出行事は参加者の身体介助と 満足しており楽しまれていました。2日目は天気も悪く寒いという ご意見を頂きました。 です。グループ以外に、芹澤先生や豊生会とおいらーくの DT ワーカー も楽しみにしている様子でした。 張り「美味しい」「外で食べるのは気持ちがいい」と皆さん笑顔で は?例えば魚拓を作り仲間に披露する、釣り雑誌で会話を広げる等」 意欲をしっかりと持ち、現状から更なる可能性が期待できる利用者様 う」「早く食べたいね」等、とて ンで公園内を一周した後にお弁当タイム…自分で選んだお弁当を頬 澤先生より「釣りの話題から、仲間作りに向けての取り組みも可能で 行いました。麻痺や視力障害などの疾病を抱えながらも、日々の生活 「どれも美味しそうで迷ってしま 初日はお天気も良く、目的地の『百合が原公園』でリリートレイ 見える化し、どんぐりマネーも活かし取り組んでいます。発表後、芹 グループに分かれ、計画をディスカッションしながらポスター作成を サービス付高齢者住宅 の中にある事業所で住宅と 吉 報 札幌にてDTワーカー研修 開催決定!一度に 40 名もの DTワーカーが誕生! 今後の活動に、こうご期待! DTワーカー研修日程 9:30 ∼18:00 第1回目 … 8/29(土)∼ 30(日) 第 2回目 … 9/19(土)∼ 20(日) 第 3回目 … 10/24(土)∼ 25(日) 第 4 回目 … 11/14(土)∼15(日) 試験日 … 12 月予定 初刊日:平成 26 年 12 月 24 日 発行日:平成 27 年 6 月 発行元:豊生会グループ DT 委員会 豊生会 豊生会グループ の昼食には両日とも喜んでいただけ ました。 今回はレク行事としてでしたが、 DT の視点である「楽しみ」「チョイ ス」「コミュニケーション」「ライフ スタイル」ということを組み込んで の活動を日常生活にも生かせていく ことで利用者様の生きがいや職員の 利用者様との関わりや意欲の向上に つなげていきたいと思います。 日々のひとこま 自然の力は五感そのもの 菊地 基子(グループホーム すぎの子の家) ール飲みたいね、という声をきっかけに、計画をたてて1日居酒屋&(飲めない人用) ビ 林 やよい (老人保健施設ひまわり通所リハビリ) まわり通所デイケアでは、昨年より施設の裏庭に花壇や畑を作りひまわり ひ 喫茶店を開店しました。焼き菓子、メニュー表、名札などを用意し、BGMも工夫しま を利用している皆さんに、園芸や畑作業・作物の成長や収穫などを「楽しんでも した。初めての行事だったので好奇心いっぱいの皆さんに対し、スタッフも店員になり らいたい!」との職員の熱い思いから今年念願の畑レクに向けて土作りからのス きってのぞみました。 タートでした。利用者の皆さんから伝授され、あれや、これや、ちがうべ、こう このとき喫茶のコーナーでスタッフが驚いたのは、 「こんな所にいない、寝ます」と怒っ したほうが、などなど・・・ ていた方が「いらっしゃいませー。喫茶店へようこそ!○○様、何をお飲みになられま すか?」と声をかけると、急に背筋がのびてメニュー表から「コーヒーいただこうかし やっと芽が出て花が咲き、野菜も元気に育ってきた5月末日通所デイの畑レク 混乱と立腹が抑えられないことがあり、対応に非常に苦労している方でした。自尊心が 出て風を感じ、花を見て芹澤先生から青い木の実をもらうと「昔はよく畑仕事し ら?ふふふふふ」と大変上品に答えられたことです。 に芹澤先生が参加して下さいました。少し風の強い日でしたが、皆さんと裏庭に とても強く、過去の生活環境と現在に大きな違いもありました。一瞬かいま見えた、以 たなぁ∼」と懐かしむ姿や「この実がさくらんぼになるんだ」と木を見上げて楽 前そうしていただろう姿にスタッフも目をみはりました。 しそうに眺める皆さんの表情はなん また、入居して間もないためホームに慣れず集団活動に気乗りしなかったこちらの女 だか晴れやかです。芹澤先生とレク 性は、本当に喫茶店に来たと思われたようで始終にこやかでした。フロアは楽しい雰囲 終了後のお話しで、その人その人の個性や楽しみを知る事で意味のあるレ 気に包まれ、入居者さんとスタッフは閉店後もしばらく楽しい余韻にひたりました。 クリエーションになっていく事や、窓際で花壇や畑を眺めているだけでは 楽しかったねー。またきたいけどここにくるにはどうやってきたらいいのー? なく外に出る事で、風を感じる、匂いを感じる、草花を手に取り感じる、 五感を刺激する事の大切さを教えて頂きました。DT について、まだまだ 家族からいただいたウドの入ったボールをテーブルのまんなかに置いてみました。 ご 勉強不足の私にとっても、刺激ある畑レクリエーションとなりました すると1人の女性がすっと引き寄せ、ウドを勢いよくむき始めました。タオルたたみ に興味がなくなり、最近まったく手を動かさなくなった方でした。 「どうしてあんたはそんなにめんこいの?」とかわいがっている人形の世話が日課で、 風がゆらす中庭のニレの枝をながめ、気ままに過ごす毎日です。 もともと編み物が得意で手先が非常に器用な人でした。ご家族から、石狩まで自転 車をとばして山菜とりに行き、ヨモギを蒸して冷凍しお正月に食べ、ワラビは に漬 けていた、という以前の生き生きした姿が浮かぶエピソードをお聞ききしました。 しく足の運動ができないかとスタッフが思案し、目で 楽 見て進度がわかり、張り合いがもてるように 10 回の足踏み で 25m進む地図を作りました。札幌から出発してゴールは 昔住んでいた網走です。 毎日だいたい 50 回足踏みし、徐々に足の動きも速くなっ てきました。現在、6 か月で遠軽町あたりまで来ました。 本当はなつかしい故郷である樺太の落合に行きたいので、 旅は当分続きます。 月末、芹澤先生に初夏のセッション 5 をしていただきました。 もう 6 月とはいえ、札幌はまだすずし く、ちょうど山菜がとれる時期。ワラビ、 他 に通所ひまわりでは、室内の創作活動として「1本の樹 木から季節を感じ要」という事で「春・桜の木」 「夏・新緑の木」 「秋・紅葉の木」「冬・クリスマスツリー」へ利用者の皆さん と共に創作活動進行中です。「みんなで作ればこんなに素敵に 笹タケノコ、フキ、コゴミ、ウド、行者 なるんだねぇ」とおしゃべりしながらハサミでチョキチョキ。 た。 げてみては?モザイクアートなんていいわよ」との芹澤先生 とは、大笑いして握手です。 けて行きたいと思っています。 ニンニクをみんなで手に取ってみまし 今後は、「男性利用者の方が多いのでメンズクラブを立ち上 特大のフキで先生とのぞきっこしたあ のアドバイスで、 今後に向けての DT の楽しみ方を実践に向
© Copyright 2024 Paperzz