アメリカの夏

霧島市
よんたもんせニュース
霧島市の国際交流員(CIR)及び外国語指導助手(ALT)による情報誌
作成:国際交流員 ジョセフ・ルンタオ
アメリカの夏
2016 年 6 月
こんにちは!アメリカ合衆国出身、霧島市国際交流員のジョセフです。もうすぐ
夏ですね!夏と言えば、やはり花火やバーベキューでしょう。アメリカの夏もそうですが、日本とは少し異なり
ます。その違いを見てみましょう!
バーベキュー
日本では海岸や川辺でも
バーベキューをするかもしれませんが、アメリカではほとんど家の庭で
す。自分の家族だけでするか、または親戚や近所の人を誘って、ホーム
パーティ感覚で楽しみます。そして、お肉は焼いたらそのまま食べられ
るよう一口大に切ったものではなくて、パンに挟むバーガーパティやホットドッグのソーセージが一番多いです。
グリル自体も日本と結構違います。形はもちろんのこと、
中にあるお肉を載せる部分も網ではなく、太い金製
の棒になっています。その棒がつける焼き目が望ま
しい「バーベキュー」の特色なのです。炭式とガス式
のグリルがありますが、炭式の方が炭とその煙によって
より美味しいものになります。お肉を直接火で焼くことは
アメリカ人にとって男らしい行為なので、いいグリルを持つ
炭式
ガス式
のもその男らしさの一
つ!!そのため、毎年、バーベキューの季節が近づくにつれ、グリルの売
り上げも右肩上がりです。しかし、アメリカのバーベキューではお肉を焼
くのは一人だけです!一般的に家のホスト(主人)になります。皆の分を
一人で焼くのは大変ですので、時々他の人と交代する場合もありますが、
二人以上が同時に焼いている光景を目にしたことはありません。ホストで
ない人は焼く必要がありませんから、ゲスト(客)として食べるだけです。
では、お肉を焼く役が一人だけであれば、集った皆は何をするでしょ
う!?一言で言えば、料理ができるまで、ホストがかけてくれた音楽を聴
いたり、飲み物を飲んだり、話したり、バレーボールやバドミントンなど
したりして遊び、夏のいい天気を楽しみます。家にプールがあれば、水泳
もするかもしれません。
レモネード
アメリカの夏の
食事で、もう一つ思い浮かぶのはレモ
ネードです。ベランダで揺りイスにの
んびり座って、暑い日に冷たいレモネ
ードをちびりちびり飲むことこそ夏の
定番!と言えるくらいレモネードは夏と直
結しているイメージがあります。ちなみに、アメリカの学校では夏休み課題がほとんどないため、この間にレモ
ネード売店を開いてみる子ども達もいます。親からもらった予算内で買ったレモンや砂糖を使いレモネードを作
って近所の人に売り、一人で稼ぐように頑張ります。学校の勉強ではなくて実社会での体験として勉強のつもり
で親たちは応援します。最近、レモネード販売をする子どもは以
前より少なくなりましたが、今だに CM や漫画には夏の青少年
とその単純さを象徴するものとして登場します。
(スヌーピーで
お馴染みの漫画、
「ピーナッツ」に登場するルーシーはカウンセ
リングスタンドを営業していますが、レモネードスタンドをネ
タにしたジョークです。
)
花火
日本と同様、アメリカで
も夏には花火がありますが、7 月 4 日
の一日だけです。それも、
「夏」というよ
りアメリカの国立記念日を祝うためで
す。6 月末頃になると、花火の特設販売
所をよく目にするようになります。但
し、それぞれの州、そして同じ州内でもそれぞれの町毎に花火の販売と使用規則が異なります。花火の大きさや
種類だけの規則を定めている州が多いですが、消費者向け花火を一切禁止している所も少なからずあります。ど
こまで細かく分けられているかというと、私が子供の時に住んでいた町は全部の花火が禁止されていましたので、
車で 15 分かけて従兄弟が住んでいる花火が禁止されていない町まで
行き、毎年国立記念日を祝っていました。隣接している町なのに規則
が正反対です!消費者向け花火の他に、国立記念日の夜は湖や公園で
花火大会もあります。国立記念日はもちろん祝日であるため、この日
にバーベキューをする人が多いです。国立記念日にバーベキューをし
ながらレモネードをのんびり飲んで、日が暮れたら花火を楽しみま
す!これほどアメリカの夏らしい日はないかもしれません!
発行:霧島市企画政策課国際交流グループ 連絡先:45-5111(内線1531~2)国際交流員(CIR)