(平成22年5月号)[PDFファイル/496KB]

Sodate 207号
H220525
〒947-0031 小千谷市土川1丁目5番53号
℡ 0258-82-6750
小千谷市
青少年育成センター
第 207号
相談専用電話
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笑顔ってすばらしい
小千谷市青少年育成センター
所長
佐 藤
信
3月以降、春の到来が足踏みしてしまった今年。4月後半になり、ようやく桜が開花しました。空だ
けしか見えなかった枝が、あっという間にたくさんの花であふれました。
ほ ほ え
寒い小雨の中その花をじっと見て、思わず微笑む女性がいました。
「今年も咲いてくれたね」
「待って
ほ ほ え
いましたよ」という気持ちでしょうか。美しさに感動した微笑みでしょうか。
ほ ほ え
女性の表情に気付いた私も微笑んでしまいました。なにか元気をもらったように、得したように思い、
こちらも笑顔になっていました。
ほ ほ え
1月に誕生した孫。私が笑顔をつくって、微笑みかけます。すると孫も笑うようになりました。笑顔
を真似しているように見えます。私が手やこぶしを動かします。孫も手やこぶしを動かそうとします。
子どもは、大人の表情や行動を真似て育っているようです。特に、笑顔は伝わりやすいようです。
小千谷小学校の児童校門近くには横断歩道がたくさんあります。歩道の所で一人の児童が安全確認を
していました。近づいてきた車が歩道前で止まってくれました。横断しながら車の運転手にまじめな顔
でお辞儀をする児童。せいいっぱいの表現。男の子から運転手に気持ちが伝わりました。見ていた私は
その子の行動に、
「立派だね、うれしいよ」と声をかけました。
自然治癒力とか免疫力を高めるためにも、笑顔が必要と言われています。作り笑いでもいいので、す
てきな笑顔づくりに挑戦したいものです。自分自身の自然治癒力だけでなく社会全体の力も高めたいも
のです。
5月16日の朝、東京も小千谷と同じように快晴。FM 東京では、「すばらしい朝日の写真を撮ろう
としたら、デジタルカメラの笑顔モードでシャッターが切れた」と放送されていました。最新のデジカ
メでは、朝日が笑顔と判断されるということでしょうか。朝日も笑顔と同じように私たちに「元気とす
がすがしさ」を与えてくれるものです。
私は、この4月に就任しました。笑顔になり、相手の笑顔を引き出せるように自分自身を磨いていき
たいと思います。
小千谷市が笑顔であふれるといいですね。よろしくお願いします。
Sodate 207号
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“自分”とのつながりの回復
~呼吸を手がかりにした瞑想的な手法の紹介~
堀井芙季子
呼吸を通じて“自分”を感じる
普段、これといって意図しなくとも出たり入ったりを繰り返してくれてい
る呼吸。この基本的な動作にあえて意識を向けることが、自分の身体感覚を
鋭敏に感じ取る有用な手段となる。
楽な格好で仰向けに寝て、以下の部位について意識(=集中した注意)を
向けていく。
① 鼻
吸う息と吐く息の温度差や湿度の違いを感じる。その息の長さや深さ、感触。
② 胸
吸う、吐くの動作に伴って、胸が開いたり縮んだりする動きを感じる。
背中の肩甲骨にまで伝わる動き。肺を伸縮させる横隔膜にも意識を向けていく。
③ 下腹部(丹田)
呼吸に合わせて腹が膨らんだり縮んだりする。その部位を感じる。
④ 身体全体
手足、頭などの身体全体で呼吸を感じる。そのバイブレーションはどこまで響いているか。
⑤ イメージ
吸う息がどこからやって来るのか、身体に入ってどうなるのか。吐く息は身体のどこから始まって
いるのか、身体の外に出た後はどうなるのか。身体感覚と共にそれらのイメージに意識を向けてい
く。
講習ではその後に屋外に出て、静かに自由に過ごす時間をとった。音や風、木々の葉や庭木の小さな
花・・・言葉や思考からでなく、身体感覚からそれらの他者と向き合うこと。その接触に伴って自分の内部
に起こる感覚を味わうこと。そのような関わりの中では、感じている“自分”に憩うことができるのと
同時に、他者とのつながりにある親密さが加わっているのに気づくだろう。
瞑想の例 ~ヴィパッサナー型の呼吸瞑想~
「瞑想」とは、その文字から「
“目”には見えない“冥(くら)”い世界の“相”
に“心”をはせる作業」と解釈される。目には見えないというのは、実際に目を
開けていようが閉じていようが通常の意識からは漏れてしまっているという意
味にとることができる。瞑想は様々な宗教的背景のもとで実践されているが、私
たちの日常において活用できる瞑想のメリットは、流れるように過ぎていく通常
の意識からいったん離れ、自分自身の本来の声に立ち返ることができることにあ
る。
講習では「ヴィパッサナー型の呼吸瞑想」1を取り入れた。ヴィパッサナーという言葉は、ヴィ・・・「洞
察的に」という意味の接頭辞とパッサナー・・・「見る」という意味の語幹から成り立っている。悟りを目
指していくような集中型の瞑想と異なり、リラックスした状態で意識を深く広げていく“気づき”の(洞
1
井上ウィマラ「心を開く瞑想レッスン」
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察型の)瞑想である。
① 上半身を真っ直ぐに保ちながら、楽な姿勢で座る
頭頂・鼻・あご・みぞおち・へそ・肛門を一直線に結ぶ線が上へ伸び
るように。
足は恥骨と左右の踵が一直線になるように置くと座りやす
い。体に緊張しているところがあれば緩める。
② 意識を呼吸に向ける
先述のようなポイントで、鼻腔・胸・腹・身体全体で呼吸を丁寧に感
じる。呼吸の始めから終わりまでの微妙な変化と、一回ごとの呼吸の
違いを明確に見つめていく。
③ 心が呼吸から離れたら、それを確認し、受容する
心は必ず呼吸以外の事を追いかけ始めるが、その時にはそれに気付いた時点で確認する。考えてい
たのか?思い出していたのか?期待していたのか?そのことをいい・悪いと裁くのではなく(裁い
てしまったのならそれもそのままに)、ただ「そうだったんだ」と確認する。心が働いていたその
時に、そのことが身体に与えた影響も感じてみる。そうすることで初めて、その心の働きを受容し
たことになる。
ありのままの“自分”から“他者”とのコミュニケーションへ
私たちは今この時・この場所に存在する“自分”の身体を通して他者と関わ
っていく。身体を持った主体なしでの関わり=コミュニケーションは、当然の
ことながら起こり得ない。自分が今、何を感じ考え、どのような状態で相手に
向き合い反応するのかを、私たちは普段ほとんど意識することなく、自動的に
行うことに慣れている(=自動化)。一方瞑想は、そのプロセスをいったん手放
して、習慣的になっている知覚や反応のパターンからの解放を直接にもたらす
(=脱自動化)
。何のフィルターも通さず、起こっていることをありのままに見つめていくこととも言
える。まずは自分の内側の声を丁寧に聴き、“気づく”ことから、自分とのつながり、そして他者との
つながりが始まる。
講習では最後に相手の呼吸と自分の呼吸を合わせるワークも行った。次回は他者との関係性に開いて
いくこと・つながっていくことをテーマに取り組んでみたい。
***
研修会に参加して
***
佐藤 恵子
堀井芙季子先生の優しい雰囲気の中、参加者全員が、輪になってすわり、リラックスして始まりました。
「今の自分を深いところで聴いていくトレーニング」
仰向けに寝て目を閉じ、呼吸を意識することにより、体の細胞ひとつひ
とつに酸素が行き渡り、忙しい生活の中、自分の体をいたわる事を忘れて
いたことに気がつきました。
瞑想は、ゆっくり流れる時間の中、自由に心の扉を開いて旅をする気持
ち良さ。自分と向き合い、素直な声を聴く、心の感性をこれからも大切に
していきたいと思いました。
帰り道、木々のかすかな重なりあう音や、新緑の輝き、透き通る風の感
覚が心地良かった。
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平成 22 年度小千谷市青少年育成センター運営協議会
5 月 20 日(木)15 時。会場、小千谷市市民会館2階中会議室。21 年度活動報告並びに 22 年度活動
計画について審議しました。会議では、次の2点が話題になりました。
1.パトロールが、行政、町内、企業、ボランティアごとに実施しているが連携が必要でないか。
2.昨年度の補導委員の反省から、暗い夜道に不安を感ずる。もっと街灯をつける必要はないか。
出席者:小千谷市生涯学習スポーツ課草野課長(教育長代理)、小千谷警察署刑事生活安全課森田生活
安全係長(警察署長代理)
、県立小千谷西高等学校深瀧校長、小千谷市教育研究会新保会長、同長谷
川生徒指導研修委員長、同野上副研修委員長、小千谷市民生・児童委員協議会石坂会長、冨澤小千谷
市青少年育成指導委員長が出席しました。事務局から、佐藤信所長他3名が出席しました。
「愛の一声」
-安心安全な環境づくりを-
5 月 27 日(木)19 時、市民会館で平成 22 年度小千谷市青少年補導委員会が開催されます。太田教育長か
ら、新補導委員 21 名に委嘱状が渡されます。研修では、小千谷警察署森田生活安全係長が、「携帯電話の危
険性について」講演されます。その後、班ごとに分かれて 22 年度の活動計画を作成する予定です。