Sodate 226号 H240225 〒947-0031 小千谷市土川1丁目5番53号 小千谷市 青少年育成センター 第226号 Tel0258-82-6750 Fax 0258-82-6750 相談専用電話 82-6771 e-mail: [email protected] URL http://www.city.ojiya.niigata.jp/s-center/ ふれあい活動に参加して 小千谷地区防犯協会連合会会長 渡辺悦男 (社)全国少年警察ボランティア協会が実施する「地域ふれあい 事業」が新潟県においては本年度、10月30日(日)当市東山地 区を会場に行われました。 「少年の非行防止や健全育成のためには、 少年に身体的・精神的“よりどころ”となるような活動機会や居場 所を提供すること」を目的としています。小千谷地区防犯協会連合 会は「青少年の健全育成」を会の重点目的として掲げてあることか らも、ふれあい事業の趣旨に賛同し当初から協力をさせていただきました。 当日は時折雨がぱらつく生憎の曇天でしたが、会場となる東山小学校に協力団体や地元東 山地区の住民の方々が続々と集まってきました。午前9時からの開会式のあと「欅を育てる 会」のご指導で東山小学校のグラウンドの一角にある大欅の種拾いを初体験しました。樹齢 100数十年を数える大欅は、東山小学校のシンボルと伺いました。時期ゆえ葉は茶褐色と なり散りかけていましたが枝はすっくと天に伸び、威風堂々の立ち姿はこの学校に学ぶ子供 たちに日々無言の励ましを与えているのではないかと思いました。そしてこの大欅に見守ら れ大欅のように凛とした人間に育って欲しいものだと思いました。 メイン事業の桜の苗木の植樹は東山闘牛場脇のこれまた中越地震で著名となった「みまも り岩」が見守る「みまもり広場」と闘牛場観覧席周辺で行われました。慣れない作業で四苦 八苦しながらも明春の開花を想い描き数十本を植樹しました。 再び東山小学校に戻り楽しい昼食タイムが始まりました。地域に伝わる「杵搗き餅5人搗 き」が披露されました。杵のみで仕上げるため独特のこしがあり食した参加者から大絶賛の 声が上がっておりました。二臼目は東山小学校の児童を交えて搗き上げましたが、子供たち のなんとも楽しそうな様子が印象的でした。 昼食メニューは「つきたての餅」と「コシヒカリおにぎり」と「けんちん汁」の3品でし たが、植樹作業のあとだけにいずれもおいしくいただくことがで きました。来賓の小千谷市長さんと小千谷警察署長さん、そして 東山小学校長さんと昼食を同席させていただいての語らいも有 意義なものがありました。昼食を終えた子供たちが入れ替わり立 ち代わり校長先生のところにやってきて言葉を交わしてゆく様 子に、東山小学校のアットホームな学校運営を垣間見た気がしま した。 Sodate 226号 H240225 「日本語教室」に期待すること 小千谷市公民館 外国人日本語講師 渡邊 満 全国で在日外国人登録者数は約210万人、総人口に占める割合は1.67%とされてい ます(2010年統計)。経済不況の影響などで減少に転じつつあるとはいえ、小千谷市で も外国人の配偶者や親戚を持つ人は少なくありません。国籍や民族を問わず、豊かで安心で きる地域社会づくりが、今後一層求められていくと思います。 小千谷市公民館事業「外国人のための日本語教室」(4月~12月、月曜午後7時半~9 時)に、昨年、一昨年と講師をさせていただきました。大半の受講生は30代から40代の フィリピン人女性。日本語の日常会話はできても、正しい言葉遣い、漢字を含む文章の読み 書きが困難な方々です。学習の動機は、「子供が通う学校からの便りを読みたい」「テレビ のニュース番組が分かるようになりたい」など。そこで授業では、「小学1、2年生程度の 漢字」「身近な話題」「会話の基本」の3本柱で行ないました。 受講生の多くは家庭と仕事を両立していました。もちろんご家族の理解が一番ですが、そ の向学心には感心させられます。会話練習では、プライベートな話題でも積極的に参加しま した。しかし日本語力のレベルには差があり、ストレスを感じた人もいたようです。小千谷 で生まれ育った人には当たり前の地名や施設名も、外国人にとっては難解な単語です。「漢 字」は特に難しく、「市報おぢや」や看板、チラシなど、読めるまでには相当の時間と努力 を要するでしょう。 フィリピンの方々は結束が固く人間関係も良好で、日常生活の問題は協力しながら解決し ているようです。東日本大震災、原発事故などの情報も、配偶者からはもちろん、東京から 取り寄せる母国語の新聞やインターネットで入手しています。しかし教育や福祉医療などの 身近な話題を母国語で知ること、日本語で理解することは困難といいます。授業の外では、 「子育てを終えた後も日本で暮らせるのか」「配偶者やその親の介護は」といった不安な声 も聞かれました。 小千谷市の外国人登録者数は人口比で0.5%以下。全国に比べて低く、少数派です。日 本人と外国人の接点が多いとは言えません。しかし多文化共生のため積極的に取り組むこと は、小千谷市の魅力にもつながるでしょう。多様な価値観など、外国人から日本人が学べる こともたくさんあります。外国人にとっても安心で楽しめる地域社会に向け、「日本語教室」 がますます貢献できることを期待しています。 Sodate 226号 H240225 「平成 23 年度県青少年指導委員等研修会 - 24年度は小千谷で開催 in 新発田」報告 - 11月18日(金)、新発田市生涯学習センターを会場に、16市町村から関係者130余名が参 加して開催されました。小千谷市から、生涯学習スポーツ課、青少年補導委員、所員の 4 名が参加し ました。 ・挨拶 ・司会 会長 副会長 増子幹男 新発田市青少年健全育成センター所長 佐藤 信 小千谷市青少年育成センター所長 <第1部> 事例発表及び研究協議 テーマ「新発田市の街頭補導育成活動」 丸山正幸さん 質疑・意見交換 十日町市他 参加者の感想 小千谷市青少年補導委員 石月 毅さん 「街頭補導育成活動」についての概況を聞かせて頂きました。新発田市は色々と工夫してがんば っているんだなあと感じました。問題のある子どもや不良少年などの“ちょっとした過ち”は、自 分勝手な情けない大人の言動が、“ちょっとしたキッカケ”になっていると思いました。『人のふ り見て我がふり直せ』とは、子供の頃よく言われた言葉です。大人が、立派な事や素晴らしい事を 手本として示していることが、とても大切だと思います。それよりさらに大事な事は、大人が社会 のルールを守り、他人に迷惑をかけず、他人を思いやる気持ちを育むことです。それを、人に語る のではなく、自分自身でチェックして見る事が、青少年育成の第一歩ではないかと考えます。 <第2部> ・講演 ・講師 演題「少年非行の「昨日・今日・明日」 大田修一さん 現新潟家庭裁判所新発田支部調停委員 大田さんは、少年の保護事件の統計を歴史的に振り返り、その時代の情勢や非行の内容を分析し て少年非行の方向性について話されました。講演の要旨を紹介します。 O 戦後の少年非行には3つのピークがありました。 第1のピーク 『生き残るための非行』 多く発生しました。 昭和26年頃から29年頃まで戦後まもなく国民の暮らしは貧しく、犯罪は窃盗が 第2のピーク 薬物・暴走族・学生運動など『集団非行』 昭和39年頃から45年頃まで政治色の濃い事件が多発しました。 第3のピーク 『荒れる中学生』 昭和56年頃から63年頃、非行の低年齢化が進み、万引き横領などの事件が多くなりま した。 O 現在の状況 1 7歳の少年による事件が多発し、年少化が進み、単独犯が多くなり、再犯を重ねる犯罪が増加してきました。こ の状況を『いきなり型の非行』と特徴づけています。 O 方向性について 3.11の大災害の復興に向けて、ボランティア活動に精を出す、自分の生き方を見直そうとするなどで、多く の若者の姿が見られることは、うれしいことです。『善行少年』が、さらに増えるように、大人たちが導いてい くことが求められているのではないでしょうか。 ( 文責 佐川 通 ) Sodate 226号 H240225 < 相談室の窓から > 「センセイ。この世に生まれてきて、無駄な命は一つもないって、どこかで読んだことがあります。 それって、本当ですよね。 」 ある日、突然相談電話が入ってきました。もう涙声で、自分自身に言い聞かせるように語る言葉が 私の心にしみました。生きることがつらくて、自分の気持ちを慰めるには、あまりにも深く悲しい言葉 です。後日、私は図書館でその人の「命の本」を見つけました。 紹介します。 あなたがこの世に生まれたのは、 あなたを必要としている "人"がいるから。 あなたがこの世に生まれたのは、 あなたを必要としている "世界" があるから。 この世に必要のない"いのち"などひとつもない。 あなたが「自分自身になるために」 苦しんできた人生の軌跡のすべてを含めて、 「あなたに会えてよかった」と言ってくれる人に きっといつか出会える。 あなたが自分の心とからだのしなやかさを取り戻し、 自分らしく生きようと歩み出しながら。 少しづつ、ゆっくり、自分を開きはじめたその道のりに、 ありのままのあなたを受け入れてくれる人がきっと現れる。 その出会いとかかわりの中で 自然のままのあなたがもう一度静かに誕生するだろう。 * 岡部明美、『もどっておいで 私の元気!』 善文社 「鬼は内!」 昔々、福の神に見放されたおじいさんが、節分の日に、鬼の面をかぶって豆をまき始めました。 2月の墨美 角田ヨシ子様 「鬼は~内、福は~外。鬼は~内、福は~外」。 すると、節分の豆に追われた鬼がみんな、おじいさんの家に集まって来ました。 「何にもないけんど、うんと温まってけろや」。おじいさんは、いろりにまきをド ンドンくべました。「うん、あったけえ、あったけえ」。十分に温まった鬼たちは、 お礼にお金をくれて上機嫌で帰って行きました。 「おら、もう 少し長生きする事にしただ。来年の節分にも、鬼達を呼ばね ばならねえでなあ」 。 おじいさんはそう言うと、晴れ晴れした顔で家へ帰ったと さ。 おしまい 町内の賽の神
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