平成26年7⽉4⽇ 鉱 ⼭ 保 安 課 平成26年度中国地⽅鉱⼭保安表彰式を挙⾏しました。 中国地⽅鉱⼭保安表彰は、昭和25年度より始まり、鉱⼭保安に関し特に成 績優秀な鉱⼭及び鉱⼭保安の確保に功労のあった⽅々を表彰することにより、 保安意識の⾼揚とその徹底を図り、もって鉱⼭保安を推進することを⽬的と し、中国四国産業保安監督部⻑が表彰を⾏うものです。 65回⽬となる今年度は6⽉13⽇(⾦)にメルパルク広島で開催しまし た。 受賞者の皆様の⼀覧はこちらをご覧下さい。 →平成26年度中国地⽅鉱⼭保安表彰について ○表彰式の様⼦ 内⽥監督部⻑による式辞 表彰状授与の様⼦ 中国経済産業局⻑より祝辞を頂きました 中国地⽅鉱⼭会様より祝辞を頂きました 受賞者を代表して⿇郷鉱⼭様より謝辞を頂きました ○集合写真 各賞を代表して、受賞者の⽅からメッセージを頂きました。 ○鉱山の部受賞 夏森鉱山 様 ●受賞されてのご感想をお願いします。 ただただありがとうございますの一言です。 夏森鉱山というチームで毎日仕事をしておりますが、保安を最優先した機械 レイアウトや、各保安規則の順守といった今や基本中の基本事項は本当に大切 なことであり、普段は空気のような存在なので、うっかりするとその重みを感 じなくなってしまいます。 今回、立派な賞をいただき、普段の基本事項を守る重みを改めて感じて、新 入社員や環境に慣れていない人に今まで以上に説明を繰り返して改めて基本遵 守でいきます。 永きに渡り無災害を続けてこれたことは、改めて思いますが、ありがたいこ とです。 ●これまで災害防⽌に取り組まれてこられた中で、特に意識してきた 事柄や活動事例等ありましたら紹介下さい。 監督部のご指導の下、危害・鉱害防止に努めておりますが、自発的にはKY 活動、現場の保安パトロール、現場の意見集約、地元住民の意見集約を全ての 活動の基本にしております。特に意識して実施している点は、常にだれとも壁 を作らないように努力しているつもりです。 壁と一言で申しましても、色々な壁があります。自己的に作る壁と、なぜか いつの間にか気が付いたらできていた壁などです。 KY活動・パトロールでは管理者・監督者・労働者全員で参加して特別な人 を無くす努力や、地元からあてにされる企業になる努力を続けることによって バリアフリーな良い商いができたら良いかと思います。ですので、今後ともよ ろしくお願いいたします。 ●他鉱⼭を含む鉱⼭労働者の皆さんへのメッセージをお願いします。 今回受賞できましたことは、何かのお導きによるものであり、ただただ皆さ まありがとうございましたの一言に尽きます。 ○保安責任者の部受賞 唐櫃鉱山 下橋 様 ●受賞されてのご感想をお願いします。 ほぼ40年間鉱山に従事し、その内30数年間は「保安の確保」と「生産」の 責任者として鉱山管理を行って来ました。昨今、私が行って来た鉱山管理は正 しかったのか、間違っていたのかを自問する日々でした。そこへ、部長表彰と いう賞の候補に挙がり心から喜びました。少なくとも候補に挙がったことは、 私が行って来た事が大きく間違ってはいなかったのだと自信を得ました。受賞 は、私の40数年間の軌跡を満足させてくれる「賞」でした。 ●これまでの災害防⽌への取組や活動で印象に残っている出来事、 効果のあった取組等ありましたらご紹介下さい。 私共の鉱山は、坑内採掘が主体となっております。閉塞された空間で毎日従 業員の方々は作業を行ってくれました。しかし私は、その空間が安全であると 判断する根拠は何なのか毎日自問しておりました。私一人ではなかなか結果が 出ないので旧広島鉱山保安監督部の川原監督官に悩みを相談しましたら、山口 大学の水田教授を紹介されいろいろな手法をお聞きすることが出来ました、そ してそこからいろいろな方々を紹介して頂きました。その結果、今では「円錐 孔底法」による評価方法を取得し、ゲージの作成、計測、解析、評価と一連の 流れで坑内構造の安全評価を行う事が出来るようになりました。 ●これから鉱⼭保安活動に取り組む⽅々(若⼿の⽅)へのメッセージ、 アドバイス等をお願いします。 常に「問題意識」を持っておりますと、解決策は自ずからいろんな形で入っ て来ます。 ○保安従事者の部受賞 重安鉱山 西 様 ●受賞されてのご感想をお願いします。 この度は、鉱山保安表彰を賜り誠に有難う御座います。 これも偏に監督部の皆様からの御指導、御鞭撻並びに素晴らしい先輩、同僚 たちに恵まれたお陰と感謝しております。 今後は、これまでの経験を後輩たちに伝えていくことが私の最後の使命と考 え、日々精進してまいる所存です。 本当に有難う御座いました。 ●これまで⻑期間無災害を続けてこられた秘訣や⼯夫された事柄等を ご紹介下さい。 弊鉱山においては、ヒヤリハットの摘出及び、潜在危険の摘出活動を積極的 に実施し、管理者と現場作業員が一体となってタイムリーに対策を講じてきま した。 また他鉱山の災害事例を横展開、鉱山労働者の危険に対する感受性の高揚に 努めてきました。 近年においてはリスクアセスメント手法を導入し、現場主導でリスク評価を 行なった後、保安委員会にて対策案を決定しています。 対策実施後は保安パトロールにてその効果の確認を行いPDCAサイクルを 回しています。 以上のような活動に鉱山一体となって取り組んだ結果、保安レベルは著しく 向上したと考えておりますが、危険の芽を完全に根絶することは不可能であ り、最も大切なことはさまざまな方策を繰り返し繰り返し地道に行うことだと 考えております。 この日々の安全活動を繰り返し行ってきたことが無災害の継続に繋がったも のと考えます。 ●これから鉱⼭保安活動に取り組む⽅々(若⼿の⽅)へのメッセージ、 アドバイス等をお願いします。 これからの鉱山保安活動は、リスクマネジメントシステムを活用し、自ら積 極的に危険要因を潰し、作業を完結させることだと考えます。 潜在危険の洗い出し・評価・対策実施後に作業を実施することにより災害は 減少すると考えます。 最近の事例では2~3mの高さから転落するという災害が目に付きます。僅 かな高さとの認識から油断が生じ大きな災害となっているようです。 それから各種重機の能力を知るためにも繰り返し教育を行うことにより機械 の特性を知り、小さな異常を感じ取り、 『作業効率より安全効率を優先して保 安第一で作業する。』 をメッセージとして終わります。 【 ご安全に。】 ○特別功労・貢献者(鉱山)の部受賞 宇部伊佐鉱山 様 ●受賞されてのご感想をお願いします。 表彰して戴けると思っていなかったので、喜びもひとしおです。 逆に表彰を受けた鉱山からには、災害は絶対発生させてはならないと約束した 様で、改めて身が引き締まる思いです。 ●鉱⼭保安マネジメントシステム導⼊においてご苦労された点と、その解決法 についてご紹介下さい。 当鉱山では、最初にリスクアセスメントだけを開始し、その後マネジメント システムへと充実させました。 新規に仕組みを導入するときは、やはり現場からは「またやる事が増える」 等の意見が出ております。そのため、目的、効果等を何度も繰り返し説明し、 従業員が自分たちの為にメリットがある事を理解し、やる気になって貰う事に 腐心しました。 ●他鉱⼭を含む鉱⼭労働者の皆さんへのメッセージをお願いします。 リスクアセスメントや、鉱山保安マネジメントシステムは、短期では効果は 見え難いかもしれませんが、従業員の保安に対するレベルは確実に上がってき ます。 マネジメントシステムのレベルアップに一緒に取組んでいただき、ゼロ災を 目指して行きましょう。
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