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アドバイザリノート
ニッケルと電池
ニッケル スチュワードシップ
充電式電池は、
コードレス電動工具、携帯電話、
ノートパソコンからハイブリッド電気
自動車、鉄道信号システム、航空宇宙利用まで様々な用途に使用されています。
ニッケルは、主にニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル水素(NiMH)、
リチウムイオン(Liion)の3種類の充電式電池に使用されます。重量で、ニッケルカドミウム電池が10
~25%、ニッケル水素電池が30~45%、
リチウムイオン電池が5%以下のニッケルを
含んでいます。
このアドバイザリノートは、
メーカーと消費者に対し、ニッケルが含まれる充電式電池
の再利用に関する助言を行うことを目的としています。
ニッケル再利用の重要性
充電式電池は、ワイヤレス商品を何百回と充電し続
けます。最終的にこうした電池がこれ以上充電できな
い状態(寿命の終了)に達したら、再資源化すること
が重要です。電池を再資源化することで、ニッケル等
の重要な材料を再利用し、新たに採掘される原料に
対する需要を削減します。
さらに、
リサイクルによる金
属の回収に必要なエネルギーは、鉱石から新たに金
属を生産するよりも少なくて済みます。
また、使用済
み電池を再資源化することは、大気、土壌、水中への
金属の排出リスクを低減します。
電池のリサイクル方法
ニッケル水素電池とリチウムイオン電池から回収され
るニッケルとコバルトは、多くの場合、新たなニッケル
水素電池とリチウムイオン電池の製造に利用されま
す。
これは、図1に示すクローズドループリサイクルの
一例です。
また、ニッケル水素電池は、ニッケルカドミウム電池と
共に再資源化することも可能です。
このプロセスでは、
ニッケルはフェロニッケルの形で回収され、ステンレ
ス鋼の原材料として使用されます。
これは、図2に示さ
れるオープンループリサイクルの一例です。
ステンレ
ス鋼は、その寿命の終了後、新たなステンレス鋼に何
度も再利用することができます。
利用
利用
新しいニッケル水素電
池とリチウムイオン電池
電池の回収と再資源化
ニッケルとコバルト
図1:ニッケル水素電池とリチウムイオン電池のリサイクルでは、ニッケ
ルとコバルトをクローズドループで再資源化
www.nickelinstitute.org
2009年6月改訂
新しいニッ
ケルカドミ
ウム電池
カドミウム
利用
電池の回収と再資源化
新しいステ
ンレス鋼
フェロニッケル
図2:ニッケルカドミウム電池のリサイクルでは、
カドミウムがクローズド
ループで、
また、ニッケルがオープンループで再資源化
アドバイザリノート
ニッケルと電池(つづき)
推奨事項:
その他のOECD(経済協力開発機構)加盟国:
経済協力開発機構(OECD)は、個々の化学物質のリス
メーカー及び輸入業者の方へ:
ク管理について調整の役割を担っています。当機構
EU市場での販売目的で電池を製造または輸入する場
のカドミウムに関する業務を通じ得られた主な結論
合は、EU電池指令[2006/66/EC]に準拠してください。
の1つとして、ニッケルカドミウム電池の回収と再資源
化のスピードを向上させる必要性があることがわかり
加盟国は、最低水準の指針として、EU電池指令をもと
ました。
に自国のリサイクル基準を設定する必要があります。
電池が販売される市場においては、消費者が電池をリ
サイクルする方法を製品説明書に記載してください。
消費者の方へ:
北米:
Rechargeable Battery Recycling Corporation (RBRC)
は、北米で充 電 式 電 池のリサイクルを推 進するた
め、1994年に設立されました。RBRCは、消費者や事業
団体から電池や携帯電話を回収してリサイクル業者
に引き渡す非営利団体です。
当団体のウェブサイト(www.rbrc.org)に、使用済みの
電池や携帯電話の回収場所に関する情報が掲載され
ています。
ヨーロッパ:
RECHARGE として知られている European Portable
Rechargeable Battery Associationは、サイクル寿命
期間中の携帯型充電式電池の推進及び管理を行うた
め、2004年に設立されました。
当団体のウェブサイト(www.rechargebatteries.
org)で様々な National Collection and Recycling
Organisations(各国の回収とリサイクルの機関)に関
する情報を閲覧することができます。EU及び加盟国
のバッテリー規制も、
このウェブサイトに掲載されてい
ます。
再溶融する前に行われる
電 池 の 回 収、輸 送、仕 分
け、前処理にかなりの費用
がかかるため、高い価値
を持つ回収ニッケルは、電
池リサイクル計画の資金
援助に役立っています。
www.nickelinstitute.org
2009年6月改訂
OECDではウェブサイトを作成し、ニッケルカドミウム
電池の回収施設の国別リストを掲載しています。ま
た、掲載されているリサイクル計画の多くが、他の種
類の充電式電池の回収も実施しています。
このウェブ
サイトにアクセスするには、検索エンジンに"OECD’s
Directory of Nickel-Cadmium Battery Collection
Facilities"と入力してください
ニッケル協会の行動指針
現在、ニッケルの70%以上が廃棄場から流用され新
しい製品へとリサイクルされています。ニッケル協会
は、
さらにニッケル回収を加速しリサイクル率を高め
るため、産業界と共同で研究支援を行っています。現
在の業務の中には、ハイブリッド電気自動車に使用さ
れるニッケル水素電池の製造、使用、再資源化に関す
るライフサイクルアセスメント等があります。
ニッケル 協 会 は、電 池 のリサイクルを奨 励 するた
め、EU規制[2006/66/EC]に類似する規制の使用を
後押ししています。適切な規制が存在しない場合は、
産業界が自発的にイニシアチブを取ることで、電池リ
サイクルのスピードを大きく向上させることができま
す。
役立つ参考情報
世界規模のニッケルサイクルを包括的に調べるには、
B.K. Reckら共著による2008年の「Anthropogenic Nickel
Cycle: Insights into Use, Trade, and Recycling(人類によ
るニッケルの循環:使用、売買、
リサイクルに関する考察)
」
、Environmental Science & Technology(環境科学技術),
42 (9), pp.3394-3400をご参照ください。
電池を製造する際のニッケル使用に関するご質問やお
問い合せは、Peter Cutler ([email protected])
に直接お送りください。
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