運送会社における経費削減策を考える

#702390
運送会社における経費削減策を考える
目 次
1 はじめに ………………………………………………………………………
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2 運行関係費用を削減する ………………………………………………………
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3 人件費を削減する(賃金制度の見直し) ……………………………………
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4 社内管理コストを削減する ……………………………………………………
5 他社との共同化を推進する ……………………………………………………
4ページ
6 経営指標 …………………………………………………………………………
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1 はじめに
自動車運送の輸送量・事業者数・1事業者当たり輸送量の推移は下表の通りです。
【自動車運送の輸送量・事業者数・1事業者当たり輸送量の推移】
(単位:百万トンキロ、事業者、千トンキロ)
年度
90年度
95年度
2000年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度
輸送量
274,244
294,648
313,118
334,979
346,534
354,800
346,420 334,667
事業者数
40,072
46,638
55,427
62,056
62,567
63,122
62,892
62,715
1事業者当たり輸送量
6,844
6,318
5,649
5,398
5,539
5,621
5,508
5,336
(出所:国土交通省「自動車輸送統計年報」「自動車関係情報・データ」より作成)
(注)事業者数は、特別積み合わせ貨物、一般貨物、特定貨物、霊柩の合計です。
自動車運送の輸送量・事業者数は増加傾向にありましたが、2008年度、2009年度には
原油価格の高騰や世界的な景気低迷の影響により、輸送量・事業者数とも対前年度比で
減少しました。
こうした輸送量の減少に加え、荷主企業の物流コスト削減にともなう運賃の水準低下、
安全・環境対策にともなうコストアップもあり、トラック運送事業者の経営は厳しい状
況にあります。
トラック運送事業者が、将来にわたって存続し、発展していくためには、事故防止と
安全対策をとった上での「コスト削減」が強く求められています。どんなに小さな効果
でも、コスト削減によって生まれた効果は、集積されれば大きな売り上げにも匹敵する
規模になります。また、トラック運送事業は、総経費のおよそ半分が人件費という典型
的な労働集約型の事業です。そのため、人件費の削減も差し迫った課題であることは間
違いありません。
以下では、トラック運送事業者が実践できるコスト削減策を「運行関係費用の削減」
「人件費の削減」「社内管理コストの削減」「共同化の推進」といった観点からみてみ
ます。
2 運行関係費用を削減する
1)エコドライブの実践
「エコドライブ」は環境(エコロジー)と経済(エコノミー)の両方にやさしい運転
マナーを示す造語です。経済(エコノミー)の面では、エコドライブを積極的に推進す
ることで、燃料費や整備費の改善などの効果が期待できます。
警察庁、経済産業省、国土交通省、環境省で構成される「エコドライブ普及連絡会」
では、「エコドライブ10のすすめ」を制定しています。「エコドライブ10のすすめ」の
内容は次ページ表の通りです。
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