秋深しとなりは何をする人ぞ・・・いかがお過ごしでしょうか? 青年海外協力隊隊員、モンゴル国ウランバートルの国立医科大学 付属第一病院で診療放射線技師として活動中の大関 信彦です。 秋を飛び越して一気に冬が来てしまう・・・そんなウランバートルよ りモンゴルの短すぎた秋の便りをお届けいたします。 北の国から・・・ 前回のお便りで「次回は初雪の便りを∼」などと書いたところ 9 月 4 日に無事に初雪を迎えることができました。しかもちらつくなどと 言う甘いものではなく、雪の少ない地域ならば程よくケガ人や事故 の起こる 1∼2cm の積雪。昨年の初雪は 9 月 14 日だったと言うこ とで「今年は寒くなるぞ∼」と脅されています。3 日間ほど寒い日が 続き、その後は暖かさが戻り数週間は秋らしい紅葉なども見られ ましたが、冬時間(日本より-1 時間)になった 10 月以降は太陽の 出ている時間もみるみる短くなり、朝晩の冷え込みも厳しくなって きました。そろそろモンゴル名物の毛皮のコートやブーツが必要 か?という日々です。もう観光目当てでモンゴルに来るのは無理で すね。最近は BS の『世界の天気』でもウランバートルの天候を知 ることができるようなのでお暇な方はご覧下さい。南国へ行った隊 員たちがうらやましい・・・。ちなみに建物の中はパールと呼ばれる 集中暖房が入っていますので未だに半袖短パンで生活できます。 南の方から・・・ モンゴル最南端ゴビ砂漠付近の町ダランザルガドでの活動を終えた 先輩隊員の置き土産「ハリネズミのハナ」との同居生活が始まりました。 ハリネズミと言っても素手で持ち上げることもできますし、エサに関して も本来は肉食らしいのですが、パンや米などあまり気にせず食べてくれ るのであまり苦労はしていません。毎日の日課となった専用ベビーバス 洗いに精を出す日々です。また彼女ができる日が遠のいたような・・・。次号以降も 引き続きハリネズミとの楽しい生活をリポートします。 配属先に動きあり!! モンゴルの新年度は欧米と同じく 9 月からです。7 月 8 月と夏休みモードで国全体がの んびりしていたのが急にギアを上げて慌しくなりました。協力隊員でも学校に配属されて いる隊員は授業が始まりとても忙しくしています。配属先の第一病院の放射線科では、 留学に出ていた 2 人の医師(1 人は臨床、1 人は教育)が戻ってきて新たな体制で新年 度を迎えました。2 人の医師と私はもちろん初対面。やはり最初は英語で話しかけられ てしまうのですがいつのまにかモンゴル語で話しかけられるように・・・。もともと英語が 話せたわけではありませんがもうモンゴル語優先です。でもモンゴル語が流暢かという とそんなはずもなく・・・。周りの人たちの苦労を思うと申し訳ない思いでいっぱいです。 そして新しいレジデントや学生によって病院内も隣接する医科大学もにぎわっています。 モンゴルではもともと医師や看護師、技師の仕事は女性のものであったらしく、今でも僕 の見た限りの割合では女性のほうが多いようです。 Angio 検査風景 技師による撮影指導 女性の同僚たち 学生たち 以前から噂になっていたマルチスライス CT と MRI の導入が本決まりになったようです。 機種に関してはまだはっきりとしたことは聞いていませんが、研究目的の超最新鋭機種 ではなく臨床の場での使い勝手のよいものになったようです。CT、MRI などの日本では 多くの施設で導入されている装置もモンゴルではまだ数えるほどの施設にしか導入され ていません。当然検査の方法も確立されていませんし、画像の読影にしても文献の物し か知らないと言うのが現状です(それ以前に原理・理論もよくわかっていない・・・)。 来年春の稼動に向け、同僚のオンダルハ医師(写真の男性今年 7 月に長女が生まれたばかり!!)が 11 月より数ヶ月間中国に研 修に出ることに。そのほかの科からも数名の医師が研修に出たり するようです。技師については「おーぜき!CT と MRI わかるよな っ!!」忙しくなりそうな予感・・・そういえばもともとの派遣要請は これだったような・・・。 モノを買うなら ウランバートル市内にはザハと呼ばれる市場がいくつかありま す。その中には食料品のコーナーもあり、新鮮な肉や野菜が安 く手に入ります(写真右上)。ここは一つ一つのコーナーが小さな お店になっているので同じ商品が置いてあっても値段が違ったり 売り手の気分によりオマケされたりということがあります。それと は別に日本と同じようなスーパーマーケットもあります。写真(右 下)のスーパーは韓国資本のお店で輸入食材などもふんだんに あり、その他日用雑貨や電化製品も置いてあるので重宝します。 寒くなり平日は帰る頃にはだいぶ暗くなってしまうので、週末に 1 週間分のまとめ買いを楽しんでいます その他、日々の中で撮影した写真と簡単な解説です。 続サーカス 柔道東アジア選手権① ② 隊員送別会のひとコマ あっという間に日本を離れて半年です。海外での留学を終えたモンゴル人やモンゴルで の任期を終えた先輩隊員の話を聞くとやはり2年間という期間は振り返れば短いものだ そうです。その中で自分にとって充実感を得るためには毎日を新鮮な気持ちでいること や悩みながらも前向きに考えて生活することが大切だそうです。 では、次回はいよいよバナナで釘を・・・。 敬具 青年海外協力隊 17 年度 3 次隊 大関 信彦 Mail [email protected] Blog 『おーぜきのモンゴルひとり相撲』 http://d.hatena.ne.jp/o-zeki/ 電話 976(国番号)-99742842(携帯番号)
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