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実践事例 A タイプ-③ 年中ばなな組「自分の思いを表しながら遊ぶって楽しいね」(5月)
<保育のねらい>
◎興味をもった遊びに自分から関わる。
◎同じ場で遊ぶ友達と、自分の思いを表しながら関わることを楽しむ。
もっともっとと関わる意欲
自分の思いを表す力
<「遊び込む」ために保育者自身がどのような視点をもち保育にあたっていたか>
◎一人一人が自分のやりたいことをできるように
◎同じ場の友達と同じようなイメージをもって遊べるように
イメージを膨らませる力
遊びに必要なものや場を
自分で作る力
人と関わる力
<遊びが生まれてきた背景>
年少の頃からごっこ遊びを楽しんでいた子どもたち。絵本の世界の子ブタやオオカミ、ヤギやトロル、ネコになりきって遊
んでいた経験がありました。そんなある日「緑色のネコになりたい!」と幼児が思いを表したことから遊びが始まりました。
①
あ
る
日
の
同じ
4
以
歳
児
②
の
姿
か
ら
「僕は魚の仲間に
②
教師:
「絵本にサメは
なる!強い魚にし
「緑色のネコになりたい」
ないかな?」
ようかな…」
「サメはどうやっ
「図鑑にあった!」
て描いたらいいん
「これだよね。
」
だろう…」
③
「釣れたよー!!
「先生、青いの出して!
いちごの時の海!」
「私はピンク!」
現在の子どもたちの興味
重ーい!
や遊びに合っていると思
誰か手伝ってー!」
い読み始めた絵本です。
「ネコに負けないよう
「ウォータースライダー
に、力を合わせて!」
も作る!」
を意識して保育を振り返った時に、
◆何が育まれようとしているのか…
◆そのためにはどのような具体的な一手が大事なのかを話し合いました!
姿
の
見
取
り
友達とのかかわりの中で、幼児が安心して
絵本“11 ぴきのねこ”のイメージをいろい
ごの時の海!」「ウォータースライダー
自分を出せる居場所になっている。
ろな場面で再現しようと、散歩で橋を渡る際
も作る!」と、先の経験を思い出して、
友達のしている遊びに興味をもち、自分も
に、
「14 匹(2 人休み)のネコだよ!」と言っ
自分たちで海を作ろうとしている。
仲間になって思いを表しながらイメージ
たり、積み木で家を作り「16 匹のネコの家」
の世界を楽しんでいる。
と言ったりするなどの幼児の姿が見られて
「先生、青いの(青いシート)出して!いち
いた。
イメージを膨らませる力や
遊びに必要なものや場を自分で作る力を育むために
教師自身が幼児の思いを聞き、幼児の発想を受け止め、
対話をしながら一緒に遊びを作っていくことが大事!
3歳の時の経験を思い出して自分たちで実現させよう
としていることを教師が予め分かって必要な物を整理
することが大事!
思いを表す力や人と関わる力を育むために
3 歳の時から絵本のイメージで遊んでいる
ところに、その物語に出て来ない役になって
仲間入りしたり、役に合わない動きをしたり
することもあるが、それらも含め、友達と触
れ合う心地よさの中で、幼児がやりたいこ
とや思い、イメージや考えを表したことを
イメージを膨らませる力を育むために
「ネコになりたい」という幼児の思いから、
よりネコ気分になれるような物語を提示し
たことがポイント!(今回は 11 ぴきのねこ
シリーズの絵本を読み聞かせ、学級の幼児の
イメージが共有できるようにした。
)
受け止めていくことが大事!
※実践事例研の後、玄関掲示したものです。