【ＭＢＯ】えむ・びー・おー (Management Buy Out：ﾏﾈｼﾞﾒﾝﾄﾊﾞｲｱｳﾄ) 【意味】 Buy Out とは「買い取る」という意味。つまり、経営陣(マネジメント)が株主(オーナー)から会社の株式・事業を買収することで、日本語訳では「経営者買収」と訳します。【内容】ＭＢＯは大きく２つの使われ方があり、子会社やノンコア事業の切り離し行うケースと事業承継を目的に行うケースです。１つ目のケースは大企業等グループ経営をしている会社が、外部環境の変化に迅速に対応出来るように「経営のスリム化」を求める場合や、コア事業の競争力を高めるために「選択と集中」を必要とした場合に、ノンコア事業を行っている子会社やその事業そのものを切り離す際に採用されます。その子会社株式や事業を子会社の役員や事業の責任者に買い取って貰うのが大企業向けのＭＢＯです。２つ目の事業承継を目的に行うケースは中小・中堅企業に多く採用されています。後継者難に直面している会社の社長の引退に伴い、その株式を社長(中小企業の場合、社長＝株主であることが多いです。)から次期経営陣(マネジメント)が、銀行・投資ファンド・政府系金融機関(経営承継円滑化法により融資を受けやすくなりました。)からの融資を原資に株式を買い取ることです。次期後継者が内部から会社の買収をするのでこれも一種のＭＢＯです。中部地区では知らぬ者はいない喫茶店、コメダ珈琲店を運営する㈱コメダも投資ファンドからの資金支援を受け MBO にて創業オーナーからの事業承継を実現しました。また、MBO には上場株式を経営陣で買い取る事で非上場化するためにも使われます。外食チェーン大手の株式会社すかいらーくも MBO を使って非上場化しました。【類似語】 MBO (Management By Objectives) 目標管理制度。組織全体の目標と個々の作業員の目標を関連づけ、企業の目標を達成することに人間としての目標達成の満足感を味わわせようとするもの。 (小学館大辞泉)