平成 28 年8月発行 医療法人博優会庄野真由美レディースクリニック ✿栄養課だより✿ 【出産前・出産後の便秘について】 Q.便秘になる原因は…? A.★ホルモンバランスの乱れ 2016年 Vol.1 ★今月から「栄養 課だより 」を発行 いたします。第1 号は便秘について です。 ~その3~ 適度な運動をする *ウォーキング:しっかりと地面をふみしめて歩くことで、骨盤が揺れて腹筋が刺激され、便秘に 効果があります。 *マタニティヨガ:マタニティヨガの呼吸法やポーズをコツコツ実践することで体調不良の解消に も役立ちます。また、妊娠中の過度な食欲を抑え適正体重の維持にも効果が期待できます。 その他、リラックスでストレス解消、赤ちゃんとのコミュニケーション、柔軟性が上がることによ りお産が楽になると言われています。 <便秘に効くヨガのポーズ> 1 ひねりのポーズ(仰向け) →横になった状態で膝を立て、仰向けに寝 →横になった状態で膝を立て、仰向けに寝る。 る。 ・息を吐きながら、上半身を左右にゆっくり倒 ・す。これを交互に行う。 息を吐きながら上半身を左右にゆっくり倒 す。これを交互行う。 ※指導を受けて行いましょう。 ※指導を受けて行いましょう。 腸のぜんどう運動が低下し便を下に押し出す力が弱ることで起こるのが「弛緩性(しかんせい) 便秘」です。妊娠をすると、その妊娠を継続するためにプロゲステロンというホルモンが分泌さ れます。プロゲステロンには胃や腸を緩める作用があり、この筋肉が緩まると消化器官のぜ んどう運動(収縮運動)が低下し便秘につながります。 A.子宮が大きくなることで起こる 子宮の中で赤ちゃんが大きくなるにつれて、その子宮が大腸を圧迫することで起きるのが「直 腸性便秘」です。大きくなった子宮の影響で、妊娠後期になると小腸や大腸は背中のほうに移 動します。そのためいつもより大腸で便が進みにくくなり、便の水分が必要以上に吸収されて しまい便秘になりやすくなります。毎日決まった時間にトイレに入る習慣をつけましょう。 2 ひねりのポーズ(立位) 【便秘解消法】 ~その1~ 食事の内容を見直す つわりで食事の嗜好の変化がある時は無理をする必要はありませんが食品の中でもなるべく 精製されていないもの(例えば雑穀米、玄米、ライ麦パンなど)を選ぶようにしましょう。また、 食物繊維や水分を十分に摂取しましょう。便秘解消に効果を発揮する食物繊維には、不溶性 と水溶性の2種類があります。これらを両方摂ることがポイントです。 *不溶性食物繊維:きのこ、豆、根菜、乾物などに多く含まれ、胃で消化されず腸まで到達し、 腸の壁を刺激して体内の不要物を外に運びだしてくれます。 *水溶性食物繊維:海藻、果物(特に皮)に多く含まれ、便の柔らかさを保ち、お通じをスムー ズにしてくれます。 食物繊維を摂っても、水分が不足しては便秘解消効果が発揮されません。水分をしっかり摂 ると、腸内の便が水分を含み、排出しやすいかたさになります。また、便の容積が増すことで 腸に刺激を与え、便意を起こします。朝起きてコップ1杯の水を飲み、一日コップ6杯を目安 に、水分が不足しないようにしましょう。 ★切干し大根…切干し大根に含ま < ち え ぶ く ろ > れているのは、グリニンという不溶 ★モロヘイヤ…様々なビタミン、ミネラ 性の食物繊維です。これは便を早く ルを豊富に含み「ミネラルの王様」とも言 たくさん出す効果がある他、コレス われています。モロヘイヤは、不溶性と水 テロールなど腸に留まる有害物質 溶性の両方の食物繊維を含み、便秘の改善 も吸着して、便と一緒に排出してく にオススメです。 れる嬉しい作用も持っています。 →肩幅ぐらいに足を開いて立つ。 →肩幅ぐらいに足を開いて立つ。 ・右足を後ろにずらし、息を吐きながら身体を右側に ・右足を後ろにずらし、息を吐きながら身体 ゆっくりひねる。 を右側にひねる。 ・息を吸いながら元に戻る→左足も同じように行う。 ・息を吸いながら元に戻る→左足も同じよう ★視線を斜め上にするとより効果的! に行う。 ※指導を受けて行いましょう。 ★視線を斜め上方にするとより効果的! ~その4~ ハーブティを飲む ハーブティはノンカフェインで妊婦さんにも安心してお飲みいただけます。その中でも便秘に 嬉しい効果がでるハーブティをご紹介します。 *ローズヒップティ:ローズヒップはレモンの 60 倍ものビタミン C が含まれており、むくみ解消、 利尿促進、美肌効果などが期待されます。 *ハイビスカスティ:ハイビスカスにはクエン酸が豊富に含まれています。クエン酸は腸のぜ んどう運動を活発にし、便が出やすくなると言われています。また、腸内の悪玉菌を殺菌し て腸内環境を整えてくれる効果もあります。 先月患者様に提供したお食事のご紹介です♪ ~その2~ 身体を温める 多くの女性が悩みを抱える冷え。 妊娠中はもちろん、産後も下半身が冷えると子宮も冷え、 身体にダメージを与えやすいので冷えない身体づくりがもっとも大事です。身体が冷えている と腸のぜんどう運動が低下してしまうので、半身浴やフットバスなどで身体を温めることを心が けましょう。 <初夏香るお弁当> <チキンレモングリル> <七夕行事食>
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