自動車販売員 D323-06 ど んな職業か 自動車メーカー別の販売会社(ディーラー)で、客の好みに合わせて自動車を販売する。 自動車販売員は、配属された販売担当地域で、自社の車を購入し使用している顧客へ挨拶まわりをしたり、来店客の 自宅を訪問したり、新旧の顧客に新車試乗会などの催し物の通知をしたりして、「お得意様」を増やしていく。車は不 動産に次ぐ高価な買い物であるため、適切な助言とサービスで顧客の信頼を得ることが重要なポイントとなる。また、 次第に比重が高まってきている来店客に対して、店頭での商品説明や情報提供、販売を行う。 顧客が購入を決めたら、注文書および売買契約書を作成し、受注車両の在庫を確認して登録納車予定日を決める。顧 客の要望に応じて、自動車登録の申請代行、自動車関係諸税の納付手続、自賠責保険・自動車任意保険の付保手続を行 う。買い換えの場合は、下取り車の査定を行い、関係書類を作成する。その後、新車の整備状況を確認し、付属品、ナ ンバー取り付けをした後、顧客の指定した場所で納品し、代金を回収する。 自動車の購入は「買い換え」が一般的であるため、既納顧客のフォローを十分に行って、次の販売に結びつけること が重要となる。このため、販売会社ではコンピュータによる顧客情報の管理が行われており、車の買い換え時期を見は からって効率のよいセールス活動ができるよう販売員の支援を行っている。 環境問題が重視されるようになり、使用済み自動車の処理、フロンガスの回収、車の排出ガスや騒音規制に対する改 良、省資源・省エネ対策、代替エネルギーを利用した自動車など、新しい技術や商品の知識がこれまで以上に求められ てきている。また、車に対する顧客の生の声を自動車メーカーにフィードバックすることも大切な仕事である。 就 くには 自動車メーカーと直接販売契約を結んだディーラー(販売会社) に勤務する。ディーラーが高校・大学の新卒者を募集し、販売員と して育成することが一般的である。 ディーラーに入社すると、多くの場合、メーカーの研修センター などで基本的な研修を受ける。その後各ディーラーにおいて、約3 ヵ月間、基礎訓練期間として自動車一般の知識、法律知識、販売、 登録、代金回収などの教育を受け、その後、先輩とともに顧客を訪 問し、セールス活動の実務を学んでゆく。 試乗や納車を行うには、自動車運転免許証が必要である。 顧客との良好なコミュニケーションを築くため信頼感の持てる人 柄が求められる。外回りが多いので、行動力と体力も必要である。 労 働条件の特徴 ディーラー(販売会社)は全国に存在するため、自動車販売員の職場も全国に渡る。 男性販売員の比率が高いが、ショールームでの対応を主にした女性販売員も増えている。 賃金は月給制で、固定給と実績給の組み合わせになっているのが一般的で、営業成績が高ければ、その分多くの手当 がつくことになる。 販売員は単独で営業活動を行う場合が多く、訪問先・帰社時刻等の決定が本人に委ねられているため、勤務時間は裁 量労働制が一般的である。また、休日については、土・日・祝祭日の営業が一般化しているため、個人別カレンダーを 作って交替制で休みを取る場合が多い。 参 考情報 関連団体 関連資格 社団法人 日本自動車販売協会連合会 http://www.jada.or.jp 社団法人 日本自動車工業会 http://www.jama.or.jp 自動車整備士 中古自動車査定士
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