第233号 2015年5月18日 <第233回 販売会社> 販売会社とはメーカーが商品を販売しやすくするために組織した卸売業者 と小売業者の役割をもった企業のことです。メーカーが販売会社をもつため には、卸売業者を買収または吸収合併するか、自ら出資して新たに販売会社 を設立する方法があります(注1)。販売会社には1つのメーカーの商品しか扱 わない専売制や特定の地域での販売権をもつテリトリー制などがあり、自動 車販売店が有名な例です。メーカーと販売会社が協力することで生産から販 売までが垂直的に統合され、高品質な商品、サービスを広範囲にも関わらず 一定のレベルを保ったままお客様に提供できるのです(注2)。 ホシザキ電機とホシザキ販売会社は別会社ですが、100%の資本関係があ り、グループ全体として強く結束しています。各社は人事交流や研修活動を 双方向で行い、お客様からの意見も共有しています。ホシザキグループは北 海道から沖縄までの全国を15に分割した15販社体制で約430ヶ所の営業所 によって販売活動を行っています。ホシザキ北信越は販社の1つとして、石川 県、新潟県、福井県、長野県、富山県において32ヶ所の営業所を活かした、 地域に密着した機材の販売とサポート、メンテ ナンスを行っています。ホシザキ北信越はホ シザキグループの中でも広い範囲で活動して いるため、32にも及ぶ出先と移動のための多 数の車両を保有しているのが特徴です。広い 活動範囲の中で迅速な対応を行うために、担 当者は地区を決めて活動し、通常の担当地 区から移動しないようにすることで、非常に遠 い地域を除いて、当日対応を実現していま す。 ←金沢市にあるホシザキ北信越の社屋 注1:山内孝幸「メーカー系列販売会社の有効性の検討」阪南論集社会科学編、Vol.44、No.1、pp.95-106、2008年。 注2:JMR生活総合研究所、流通系列化、http://www.jmrlsi.co.jp/mdb/yougo/my04/my0418.html(2014年9月17日参照) (取材・制作:経済学部経営学科・3年 奥村将太、加戸もも子、能松弘樹)
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