レンタカー営業所員 E423-01

レンタカー営業所員 E423-01
ど
んな職業か
レンタカーの営業所で、車両を貸し出す際の接客、車両点検、車両の掃除などのサービスを行う。
自動車の賃貸借業の種類は、短期間自動車を貸し出すレンタカーと、長期間自動車を貸し出すリースカーとがあり、
環境にやさしい低公害車や、身体の不自由な人を運ぶための福祉車両などもある。利用者によって必要とする車は様々
であるため、お客のニーズに最もマッチする車両を勧めるほか、交通、運搬に関するコンサルタントの役割も果たして
いる。
車両は必要に応じて点検・洗車し、貸し出し可能な状態を保つようにする。自動車の安全性をチェックし、必要な整
備を指示する。また、お客に快適なドライブを提供できるよう、車両の清掃を行う。貸し出し可能となった車両は、見
やすいように工夫して並べる。
お客から予約を受けると、日時や車種などの予約内容を予約管理表に記入して、車両の稼動状況を把握できるように
する。お客が希望する車種が営業所にない場合は、近隣の営業所や管理センターに連絡し、可能ならば調達する。
車両を貸し出す際には、車の操作方法や契約事項を説明し、お客と共に車両の点検を行い、ドライバーの免許証を確
認して、必要な書類を記入してもらう。車両が戻ってきた時には、キズや故障などがないかを確認をして、料金の精算
を行う。
また、お客が事故や故障に遭遇した場合には、必要なアドバイスを行うほか、本部の指示に従い、その処理を行う。
法人の利用客には、法人の契約条件を説明するほか、必要に応じて訪問セールスを行う。
就
くには
普通自動車運転免許が必要となる。学歴は高卒以上が多く、中途
採用者が多い職業でもある。新卒の場合は入社後、自動車教習所に
通って免許を取得できる。
入職後は、レンタカーのサービスシステムの理解、仕事の基本(
接客、車両点検、店舗や車両の清掃など)の習得に取り組む。新入
社員研修をはじめ、中堅社員研修、営業所長研修など広範な社員教
育を実施しているほか、大半の企業では資格制度と連動している。
「大型自動車運転免許」、「自動車整備士」、「損害保険代理店
資格」などの資格を取得していると仕事の幅が広がるため、取得の
ための援助制度を設けている企業も多い。
接客が中心となるので、言葉遣いや接客態度、身だしなみの基本
が身についていること、サービス精神を持っていることが求められ
る。また、仕事は営業所のチームワークで成り立っているため、協
調性も必要となる。
経験を積むと、売上をのばすための営業活動や職員の指導なども
行うようになる。また、実績や能力などによって営業所の所長、さ
らにブロック長、支配人へと昇進するケースもある。本人の適性や
希望により、自動車整備、営業活動、損害保険、中古車販売などレ
ンタカーに密接した関係部門へ進む道もある。
労
働条件の特徴
レンタカーの営業所は、他の交通の接点としての駅、空港、港に多く置かれるほか、住宅街やビジネス街、繁華街な
ど、幅広い地域にある。
比較的若年者が多い職場であるが、定年退職した高齢者が働いているところもある。最近では女性のドライバーが増
えていることもあり、女性の就業者が増えている。
営業時間は、午前8時から午後8時までのところが多く、勤務は交替制を採っている。都市部では24時間営業のと
ころもあるほか、日曜・祝日に勤務することもある。
自動車普及率では日本は欧米に肩を並べるまでになったが、レンタカーの普及率はまだまだの状態である。しかし、
欧米のレンタカーの普及を見ると、日本のレンタカーの規模は現在の数倍に成長するものと思われ、労働需要もまだ増
える傾向にあると考えられる。
参
考情報
関連資格
大型自動車運転免許 自動車整備士