トピックス : <ミャンマー投資インセンティブ概要> 今月よりミャンマーの投資インセンティブについ てご紹介をさせて頂く予定です。今回は外国投資 法に基づく投資インセンティブ概要について情報 提供をさせて頂きます。 1. インセンティブの種類 カンボジア法律情報 現在、ミャンマーの投資インセンティブは大きく ‐気をつけて下さい。不動産購入後の注意点‐ 分けて外国投資法に基づくインセンティブと経済 特区法に基づくインセンティブがあり、外国投資法 に基づくインセンティブの概要は以下の通りです。 2. 外国投資法に基づく投資インセンティブ 外国投資法に基づくインセンティブはミャンマー 投資委員会(MIC)の裁量によって、①租税減免 措置・②土地の長期の賃借権・③外貨移転権利・ ④政府による保証等の恩典が与えられます。 ①租税減免措置として、事業開始から 5 年間の 法人所得税の免除等が認められます。 ②外国人は1年を超える不動産の賃借が認めら れませんが、外国投資法の投資許可を取得すれ ば最長50年、加えて10年間の延長が最大2回ま で認められます。 ③外国送金の権利が保証されます(会社法のみ に基づく外国会社については、実務上配当の外 国送金等は中央銀行の許可を取得することは困 難となっております)。 ④契約期間中に会社が国有化されないこと及び 契約期間中に十分な理由なく事業を中止させるこ とはないことを保証されます。 さらに、投資委員会(MIC)の判断により、以下の 優遇税制が与えられます。 1. 1年以内に再投資される場合の法人所得税 の減免 2. 機械設備、建物等の加速度償却 3. 製造業の輸出収益に対する法人所得税の50 %減免 4. 外国人従業員の所得税にミャンマー国民と 同じ税率を適用 5. 事業に関連する研究開発費の課税所得か らの控除 6. 免税措置経過後2年以内に発生した税務上 の欠損金を3年間繰越可能 7. 工場の建設期間中に使用される機械、設備 等の輸入関税、その他諸税の減免 8. 建設終了後、事業開始から3年間の原材料 の輸入関税の減免 9. 投 資 委 員 会 の 許 可 を 得 て 事 業 を 拡 張 す る 場合に、拡張される事業に使用される機械、 設備等の輸入関税、その他諸税の減免 10. 輸出用に生産される製品についての商業税 の減免 3.次号について 次号は、経済特区法に基づく投資インセンティ ブを中心にご説明させていただきます。 〈今月のニュース〉 アメリカ財務省は、ミャンマーの民主化を支援 するために制裁規定を変更し、ミャンマーの国 有企業の10社に実施していた経済制裁を解除し た事を5月17日に発表しました。依然として100を 超える対象が制裁リストに残っておりますが、今 後のアメリカ企業のミャンマー進出に注目が集ま っております。 以 上 <注記> 当ニュースレターに関し、以下の点について、ご了解ください。 当ニュースレターは、法的助言を目的するものではなく、個別の案件については、個別の状況に応じて、現地専門家もしくは現地法 弁護士の適切な助言を得る必要があります。 Tel :(+855) 23-640-5621 Email : [email protected]
© Copyright 2024 Paperzz