Ludovic Chanson ルドヴィック シャンソン

ルドヴィック
シ ャ ン ソ ン
Ludovic
CHANSON
ロワール/モンルイに無農薬の畑でワインを作っている Alex Mathur(アレックス・マチュー)とい
うワイナリーがありました。そこの醸造家のエリックは2007年迄たった1人でワインを作っており
ました。
ワイン作りを勉強する為に2005年にアンボワーズに入学したルードビック・シャンソンは、友人がエ
リックの所に見習いで働いた経緯があり彼と知り合い、同じ無農薬のワインを作りたくてエリック
と意気投合して2008年に一緒にワイン作りを始めました。しかしその後、色んな諸事情で2009年
からルド(ルードヴィック)が100%オーナーとなり、エリックはワイナリー/Alex Mathur をルド
に売却。ルドはたった1人で切り盛りする事になりました。
そしてそれを機にワイナリーの名前も変更、自分の名前を取って Ludvic Chanson という新しいワ
イナリーが誕生したのです。1971年 Tours 生まれの39歳、ルードビック・シャンソン氏。
Tours 大学を卒業した後、生命科学を専攻し15年間 Biologiste として働いていたが、ワインに興
味が変わり、学生に戻りました。そして最終的に選んだのはやはり生まれ故郷のロワールです。実
は弊社が販売させて頂いてるグレゴリー・ルクレール氏(ドメーヌ・シャウ・エ・プロディジュ)と大の仲良し。
それもそのはず、2005年のアンボワーズの学校で一緒に机を並べた仲なのです。高校卒業してから
入学する生徒が多い中、社会人の枠で知り合いました。そのクラスには何人かの社会人はいたけど
も、実際自分でワイン作りを始めたのは、たった3人、それだけ現実は厳しいです。その3人の中の
2人ルドとグレゴリーは、何か解らない事があると2人で助け合ってワイン作りを行っております。
でも2人共、それぞれたった1人でワイナリーを始めた一匹狼同士、どんなに仲が良くてもいつも孤
独と隣り合わせの現実の中、熱い情熱をもって畑で仕事をしております。
ルドが引き継いだ畑は全部で6ha。モンルイなので、シュナンがメインです(4.6ha)。
さらに、シャルドネが0.65ha、そしてソーヴィ二ヨン・ブランが0.75ha と全て白品種です。
去年正式にエコセールの認証を貰いましたので、今年から全ての WINE にエコセールを名乗れ
る事になりました。
2月に彼のソーヴィニヨンブラン(ガヴロッシュ)とペティアン(サンパーニュ)をご紹介した際に彼
の人柄について触れさせて頂きましたが、もう1つ彼のお人柄を…
今、ワインチャリティーを生産者にお願いしております。
彼は意の一番、真っ先に連絡をくれました。「僕は一体何本送ればいのだろうか?」と…。
「何本でも良いのです。お気持ちだけ、そして Ludo の負担にならない本数をお願いします」そし
たら彼は120本も送ってくれました。びっくりしました。以前、日本に来日しているから余計これ
だけの WINE を下さったのでしょう。それは今、船の上です。
そのワインは今後、そのワインを載せた船が到着後、有効活用させて頂きますね。
さてロワールはなんだか生産者が飽和状態ですね。なかなか新しい生産者を選べない中でも久しぶ
りに選ばなくてはならなく成程、美味しいワインです。モンルイに又、新しい風が吹き始めました
…。久しぶりに選ばなくてはならなくなる程、美味しいワインです!!!
(2011.1.20 第3回目訪問)
モ ン ル イ
シュール ロワール ペティアン
レ
ピオン
AOC Montlouis- s u r - L o i r Petillant Les Pions 2009
シュナンブラン 100%、AOC モンルイ・シュール・ロワールのペチ
ィヤンです。
★平均樹齢 15 年 ★収量 40hl/ha ★生産本数 6000 本
2010 年 5 月にティラージュをしました。ステンレスタンクで 6 カ月
発酵後、1 リットルにつき 14gの糖を加えてティラージュを行う。
酵母の添加は一切しません。自然発酵の際生じた泡を取り込み、ア
ルコール添加や SO2 の添加も一切せずにデゴルジュマンを行う。
マロラクティック発酵はなし。
アルコール度数 13%。残留糖度 1g/l 以下、ウルトラ辛口です。
天下のシュナンブランで醸造したコクを感じる若干濃い色合い、麦わら色、見るからに美味しそう
です。香りに熟成香が立ちこめ、飲む前からドキドキさせられます。もうこれはペチィヤンのカテ
ゴリーを越えております。あの Binner の Cremant のような、そして時々私が感じる Krug の
Champagne のような素晴らしい泡です。これはまだ寝かせた方が良いかもしれません。
ベル
アミ
VdF BEL AMI
2009
シャルドネ 100% ヴァン・ド・フランス
★平均樹齢 35 年 ★収量 25hl/ha ★生産本数 1200 本。
収穫は手摘みで一度のみで、醸造中の酵素や酵母の添加は一切しませ
ん。発酵及び熟成は 60%樽、40%ステンレスタンクで 14 カ月行われ
る。100%マロラクティック発酵。コラージュは行わず、瓶詰め前に
フィルターをかける。天然アルコール度数 13.25%。
Ecocert(エコセール)認証。
2008年は残糖が3g 残りましたが、この2009年は1.5g 以下でほとんど感じません。辛口です。そし
て2008年よりぐっと一段と美味しくなりました。もう彼は2年目にしてここまでのワインを作りま
した。名前の由来は…見ての通り美しい友達。とっても単純なネーミングに見えますが、実は深い
深~い意味があるのです。彼が尊敬している醸造家、今は亡き Stephane Cossais が大好きでし
た。モンルイでシュナンを扱わせたら、彼の右に出る人はいないと思っている人も沢山おります。
そしてステファンのワインと何故だか共通しているのです。彼は Chardonnay は作っていなかった
のですけど(笑)味は文句なし、とっても綺麗なワインです。コスパが良い1本です。
アレックス マチュー
モ ン ル イ
レ
リューム
A l e x Mathu/Montlouis Les Lumes 2008
このワインは買うかどうか迷いました。何故なら上記のアレック
スとの問題が発生した年のワインだからです。2008 年の収穫まで
彼らは仲良しでしたが、なかなか人間は同じ考え方ではないので難
しいですね。ましてやワインの醸造は孤独で自我が強くないと造れ
ません。同じ志を持っていてもその方法は人それぞれなのです。
2008 年の収穫・醸造までは一緒に行いましたが、瓶詰め前に問題
が置きました。2008 年は Alex がメインで醸造したので Ludo のカ
ラーが 100%出たワインではありません。瓶詰めだけしたのです。
ですからお料理を他の人が行い、引き継ぎなしにそのお料理の盛り
付けを担当したような形です。
なので Ludo カラ―が少ない、無難に美味しいワインなのです。でもその為、非常に価格を安くし
て貰いました。そういう意味ではコスパが良いワインです。それを誤解無く我々が紹介できるかど
うか…そう思って迷ったのです。でもワインは美味しいので問題はありませんので安心して下さい。
あまりに Ludo が1人で造ったワインが美味しいので問題なのです(笑)
★シュナン・ブラン 100% ★平均樹齢 40 年 ★収量 31hl/ha ★生産量 4200 本
収穫はもちろん全て手積み、14 ヶ月古い樽で発酵、2009 年 9 月に瓶詰め。コラージュは行わ
ず、瓶詰前にフィルター処理を軽く行いました。95%マロラティック発酵、アルコール度数
13.2%、残糖度 5g/l 以下、若干甘味を感じます。エコセール認証です。