理科通信10月号 (ファイル名:rika10 サイズ:215.06KB)

清水小学校
親子で身のまわりの自然について考えてみませんか?
平成27年 10月 川瀬
早いもので、もう今年も10月になろうとしています。
秋は空気が澄み、星空を眺めるには大変によい時期です。
春は中国大陸から黄砂がやってきて空気の透明度が悪く
なります。また、気温が高いと空気中の水蒸気の量が増
えて、どうしても空気の透明度が低くなります。その点、
温度が下がり、大陸かあの黄砂の影響の少ないこれから
の時期は空気が澄み、星空を眺めるには好条件になりま
す。
10月は明け方、金星が東の空に明るく輝きます。水星
や金星は地球より内側の軌道を回っている(地球より太
陽に近い)ので、地球からは水星や金星は太陽の近くに
しか見えません。夕方の西の空に見える(宵の明星)か、
明け方、東の空に見える(明けの明星)かです。
その金星が、10月の初めには月と大接近(近くに見え
る)、10月の末には火星や木星と大接近します。少し早
起きをして眺めて見る価値はあると思います。水星も東
の空に見えるはずですが、より太陽に近く、この時期に
は地平線すれすれに見え、残念ながら確認するのは難し
6月27日
6月30日
そうです。
B
↓↓↓↓↓↓
今、6年生の人は月の見え方について理科で学習をしています。9月 C
A
27日が今年の“中秋の名月”(旧暦で8月15日の月。満月は28日で、今
太
年、最も大きく見える満月)です。月は30日かけて満月や新月(月が
地
陽
地球からは見えない時)を繰り返します。月は自分で輝くことはでき
球
ないので、太陽の光が当たっているところだけが地球から“月”とし
て見ることができます。右図では新月(A)上弦の月(B)、満月(C)、
下弦の月(D)になります。月が地球の周りを30日をかけて1周する(公
転)ために常に地球と太陽、月の位置関係は変化しています。見え方
D
も変化します。
また、月の公転のために月の見える位置や時刻も毎日変化します。月の出は24時間÷30日=0.8時間ですから、
0.8時間(60分☓0.8=48分)ずつ遅くなります。満月はほぼ18時ころに東の空に昇ってきます。次の日は19時少
し前です。この月(16日の月)を「立待の月」、17日の月はさらに48分後、20時少し前に昇ります。そこで
「居待の月」と呼ばれます。立って月の出を見る、座って・・・と昔の人はよく考えたと思いませんか。
昔、アニメ「一休さん」の中で一休さんが三日月から滑り落ちそうになるエンディングがありました。三日
月が夜空に見えるのは何時頃になるでしょう。満月の出を18時として計算すると・・・・。ここから先は自分
で計算してみてください。高学年の人ならできると思います。
授業の中で「右図Cの時に月はどのように見えますか?」と聞いたところ、「月の影になって見えません。」
という答えが返ってきました。なるほどその通りです。これは“月食”です。ちょうど月、地球、太陽がまっ
すぐに並ぶと地球の影に月が入るので、月に太陽の光は当たりません。ところが実際には、月食は何年に1度く
らいの割合でしか起こりません。ほとんどの場合は“満月”として見えます。これは太陽の大きさに関係しま
す。太陽は直径で比べると地球の約110倍です。あまりにも大きいので、中心から少しくらい外れてもほぼ地球
から見ると満月に見えるのです。もともと地球の公転面と月の公転面には少し傾きがあり、月、地球、太陽が
一直線になるチャンスはそれほど多くはありません。
逆にAの月の位置で、月の影が地球に映ると、その影に入った地域では日食が起こります。地球の直径は月の
約4倍、地球と月の距離もありますので、地球にできた月の影の大きさは日本列島を一度におおいかくせるほど
は大きくはなりません。だから日食が見られるのは本当に限られた地域だということです。少しむずかしい話
になりましたが、地球をバレーボールやサッカーボール、月を野球のボールで代用して考えてみると分かりや
すいと思います。その時の太陽は、運動会で1、2年生の人の使ったボールくらいでしょうか。